士郎「セイギノミカタ」 (429)

10年前。

切嗣「誰か! 誰か生き残りは居ないのか!?」

士郎「あ……う……」

切嗣「!?」

切嗣「良かったこれなら……あれを使えば助けられる……!」

切嗣「良かった……本当に……良かった……!」

士郎(……何て嬉しそうなんだろう)

士郎(涙を流し、必死そうな顔。周りから見れば滑稽かも知れない……でも)

士郎(俺はそれが眩しく感じ、憧れていた)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442222891

切嗣「僕はね……正義の味方になりたかったんだ」

士郎「……」ピロピロ……ピー!

士郎「システム起動シマス」ウィーン……ガシャーン

士郎「……」

切嗣「僕はね……正義の味方になりたかったんだ」

士郎「アキラメタノカヨ?」プシュー

切嗣「うん。正義の味方には年齢制限がうんたらかんたら」

士郎「ナラシカタナイナ」ウィーン

切嗣「ああ。仕方ない」

士郎「ダッタラ」


ーーハカs……ジイサンノユメハオレガカタチニスルカラ。

士郎「スリーブモード解除……システム起動シマス……」

士郎「……来客者ヲ確認……照合完了。間桐桜ト断定……敵性ナシ」

士郎「……マタ夜更シシチマッタナ……朝飯ノ支度シトカナイト、藤ネエガアバレルゾ」

桜「あ、先輩。おはようございます♪」

士郎「オハヨウサクラ。キヨウモハヤイナ」

桜「先輩はゆっくりしてて下さい」

士郎「ム……桜二甘エテバカリイラレルカ。俺モ手伝ウゾ」

桜「いいえ。先輩はたまには誰かに甘えるべきです」

士郎「……」

桜「……」

士郎「ワカッタ……一緒ニ作ルカ」

桜「はい♪」

大河「おはよう……」

士郎「藤ねえ。オハヨウ」

大河「隙あり!」

士郎「対物理バリア展開」

大河「むむむ、やる様になったわね。士郎!」

桜「藤村先生。おはようございます」

士郎「朝飯作ッテルカラ。テーブルヲ拭イトイテクレ」

大河「え〜」

士郎「……藤村大河ノディナーメニューヲ一品ズツ消去シマス」

大河「ガッテンでい!」

桜「うふふ。先輩と藤村先生のやり取りを見ていると和んじゃいます」

士郎「ソンナニキ良イモンジャナイゾ」

桜「いいえ。良いものですから……先輩は大切にして下さいね」

士郎「桜……?」

桜「あ……な、なんでもないです! 早くしないと藤村先生が待ちくたびれちゃいますよ」

士郎「……?」

士郎が人間のふりをしているロボットor人間になろうとしているロボットということだそうなので書くことにしました。

後、キャラ崩壊に注意です。

学校にて。

慎二「おい! 桜!」

桜「に、兄さん……」

慎二「衛宮ん家に行くなら誘えって言ってるだろ!」

桜「ごめんなさい……兄さん。気持ち良さそうに寝てたから」

慎二「こいつろくに自分をメンテしないんだからさ。お前出来るわけ?」

桜「……ごめんなさい」しゅん

慎二「いや。僕も言い過ぎた……だから、衛宮もそのロケットパンチ下ろしてくれる?」

士郎「……」

慎二「よし衛宮。メンテしてやるからこっち来いよ」

士郎「イツモ悪イナ。慎二」

慎二「トロトロすんなよ。授業始まっちゃうだろ? たく……これだから衛宮は」

士郎「頼マレテイタストーブヲ改……直シトイタゾ」

一成「済まない衛宮。恩にきる」

一成「衛宮程機械に精通した人物はこの学校には居ないからな。何時も助かっている」

士郎「気ニスルナッテ。俺ガヤリタイカラヤッテイルダケダカラナ」

一成「そうは言うがな。働きに見合う報酬を渡さねばーー出来る範囲ならば何かしよう」

士郎「……ソウ言ワレテモナ」

一成「無欲過ぎるのも考え物だ衛宮。それが衛宮の良い所だが……考えるだけ考えておいてくれ」

その日の夜。

士郎(各部活ノ備品、学校ノセキュリティーシステムヲ見直シテタラ時間ガカカッチマッタ……桜ニ連絡スルカ)

士郎(実ノ所。一成ガイッテイタ報酬ヲ考エルノニ時間ガカカッタ……マダワカラナイ)

ピーピーピ!

士郎「……!」

士郎「屋上二未確認ノ魔力ガ複数発生……危険ランク……S……学校内ノ生徒ヲ及ビ教師ヲ検索……遠坂凛一名ヲ確認」

士郎「有効ナ情報ハ認メラレズ……遠坂凛ガ危険二巻キ込マレテイルモノト判断……」

士郎「遠坂凛ヲ保護シマス……ターゲットハ屋上カラグランド二移動……本機モ移動ヲ開始シマス」

ランサー「貴様。何処の英霊だ?」

アーチャー「さあな。だが私はお前の正体に心当たりがあるぞ」

ランサー「……そうかよ」

凛「油断しないでアーチャー!」

アーチャー「油断出来る相手ならどれ程楽だったか……ま、期待には答えよう」

「トレース……オン」

ズドーン!!

アーチャー「!?」

ランサー「何だ!?」

凛「何よ! 新手!?」

士郎「……警告」ウィーン……ガシャーン

士郎「直チニ戦闘ヲ中止。コノ領域カ離脱シテ下サイ」

ランサー「……おい。何だアレ?」

アーチャー「私に聞くな」

凛「衛宮君!?」

アーチャー「え」

士郎「離脱シナイ場合ハ敵性ト判断シ、排除シマス」

ランサー「言ってくれるねえ。イカすのは見た目だけじゃねえってか?」

士郎「……」

ランサー「なら、見せて貰おうじゃねえか!」

ビュン!

士郎「……槍兵ヲ敵性ト判断。迎撃シマス」

士郎「トレース……オン」ブイーン

アーチャー(腕からサーベルだと!? なんと言うセンスだ!)

ランサー「おらよ!」

ガキン!

士郎「接近戦ハ不利ト判断……トレース……オン
」ガシャーン

アーチャー(ガトリングだと!? だが距離はどうする!)

士郎「……」ドオォォォ……!

ランサー「何だと!?」

アーチャー(ジェットで間合いから離脱!?)きらきら

凛「衛宮君! そいつは普通じゃないの! 逃げなさい!」

アーチャー(どちらかと言うとあっちの方が普通じゃないがな!)

士郎「発射」ガシャ

ランサー「んなもんがサーヴァントに通用するとでも……」

ウィーン……ドッドドドッ!

ランサー「ぐはっ! 痛え!?」

士郎「ハカ……爺サンガ開発シタ対サーヴァント用ノゴム弾デス。死ニハシマセンガ、一発一発ハ死ヌ程ノ痛ミハ有リマス」

アーチャー(爺さん!?)

ランサー「矢避けの加護があっても"今は"キツイか……坊主。名前は?」

士郎「衛宮士郎」

ランサー「覚えておくぜ? またな!」

士郎の見た目はギルギアのロボカイが近いかもです。
アーチャーはロボじゃありません。
慎二は魔術よりロボやその技術に夢中で、切嗣が残した設計図を元に士郎をサポートしてます。
桜は何やかんやで助かってます。

士郎「……」

凛「助けてくれてありがとう……と言うべきかしら?」

士郎「遠坂」

凛「英霊を退けるなんて何者なの?」

アーチャー(何者というか何物? ていうかロボだな。アレは)

凛「ま、良いわ」

アーチャー(いや。良くはないだろう)

凛「今日の事は忘れなさい」

士郎「ソレハ無理ダ。最優先保護フォルダー二入レテシマッタカラナ」

アーチャー(意味が分からんぞ)

凛「そ、なら仕方ないわね」

アーチャー「!?」

深夜。

士郎「整理スルカ」

セイバー「問おう。貴方が私のマスターか」

士郎「……」

セイバー「……マスター……ですか?」

士郎「情報カラ判断スルニ……ソウカト」

次回fate/stay night UMW

喜べ衛宮……士郎? 君の願いは成就される。

やっちゃえ! バサーカー!

何て出鱈目なサーヴァントなの!?

衛宮! パワーにはパワーだ!

システムオールグリーン! 先輩。行けます!

「最凶の敵」

セイバー「マスター。サーヴァントです……恐らくは敵マスターと一緒かと」

士郎「問題ナイ。知リ合イダ……敵意モナイ」

セイバー「な……何故分かるのです!」

士郎「様々ナ情報ト照合シタ結果ダ」

セイバー「照合したのなら仕方ないですね」

士郎「アア」

凛「驚いた。心配して来てみたら……真逆、マスターになってたなんて」

アーチャー「……」じろじろ

凛「どうしたのよ? アーチャー。辺りをやけに気にするじゃない?」

アーチャー「いや。何でもない」

凛「衛宮君には一応だけど助けて貰った借りもあるし……色々教えてあげる」

~中略~

凛「分かった? これが聖杯戦争よ」

士郎「……」

凛「どうする? 下りる?」

士郎「下リナイ。聖杯ニハ興味ハナイケド、放ッテモオケナイ」

凛「どういう意味よ?」

士郎「……説明シヨウ」びー

士郎の目から光が放射され、壁に映像が……。

聖杯の全て、聖杯の中身が記されていた。

凛「……衛宮君。これは本当なの?」

士郎「本当ダ」こくっ

凛「ふざけないで! こんなのが聖杯!? こんなの世界規模の呪いじゃない!」

アーチャー「……」

セイバー「だから……あの時キリツグは……私は……こんなのを求めていたのか」ぎりっ

凛「他のマスターに言っても無駄でしょうから私達だけの話にしましょう……少なくともあのエセ神父が知らない訳ないでしょうけどーー今は知らないフリをした方が良いわ」

士郎「ワカッタ」

凛「とりあえずはそのエセ神父ーー言峰綺礼って言うんだけれど、そいつの所に行くわよ」

士郎「何故ダ?」

凛「癪だけど決まりなの。嫌な事は先に済ませましょう」

言峰教会

言峰「……」

士郎「……」ウィーン……ガシャーン

言峰「……君が新たなマスターかね?」

士郎「アア。ア、補給ノ時間ダ」ごくっごくっ

言峰(なんか飲んでる)

士郎「……」ウィーン……。

言峰(何か探しているのか?)

士郎「!」ピピピピピ!

言峰(何か見つけたようだ)

~中略~

言峰「衛宮……士郎? 君の願いは成就される」

士郎「ドウイウコトダ?」

言峰「君の願いはうんたらかんたら」

士郎「……」

凛「行くわよ。それ以上話す事なんてないわ」

士郎「アア」

言峰「……」

言峰「……どうしてこうなった」

凛「ちょっと顔が怖いわよ?」

セイバー「リンの言う通りです。顔色も悪いーー何かあったのですか?」

アーチャー(顔……色……?)

士郎「気分ノ良イ話ジャナイ。スマナイ」

凛「ま、無理には聞かないけどね。何と無くわかるわ」

???「こんばんは」

士郎「?」

???「お兄ちゃ……ん?」

イリヤ「やっちゃえ! バサーカー!」

バサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎「慎二!」

慎二『見るからにパワーがありそうなサーヴァントだな』

慎二『パワーにはパワーだ!』

桜『了解! 先輩のパワーリミッターを解除します!』

士郎「……!」

説明しよう! 普段の士郎は機能を何割か制限しているのだ! 負荷を掛けすぎると大変な事になるのと日常生活を行う為でもあるぞ!

イリヤ「ば、バーサーカーの一撃を受け止めるなんて……!」

アーチャー(英霊とは一体)

間違えました。>>83 よりこれが先です。

???「えーっと……キリツグ知ってる?」

士郎「知ッテルモナニモ、ハカーー親父ダ」

???「そ、そう(はか……?)私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン……そして」

凛「アインツベルン!? やっぱり参加してたのね……」

バーサーカー「……」

イリヤ「こっちは私のサーヴァント。バーサーカーよ」

凛「気をつけて! あのサーヴァント。桁違いよ! アーチャー!」

セイバー「士郎は下がって!」

アーチャー「期待には応えよう」

士郎「バサーカーを敵性と判断……排除します」

士郎「対サーヴァント用グレネード弾発射」

ズドーン!

バサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎「ナ……グアア!?」

イリヤ「ふん! そんなのバサーカーには通用しないんだから! バサーカーはギリシャの大英雄ヘラクレス……シロウ達に勝ち目はないわ!」

凛「ヘラクレス……!? 考えられる限り最強の英霊じゃない!」

セイバー「はあぁぁぁぁっ!」

ガキン!

アーチャー「チッ……」

士郎「慎二!」

慎二『くそ、あんなの反則だろ! 誰だよ。バサーカーのクラスは霊格の低い英霊に使うって言った奴!?』

士郎「慎二!」

慎二『!? な、何だよ……』

士郎「サーヴァントアーマーノ準備ヲ!」

慎二『なっ……』

桜『先輩! 無茶です!』

アーチャー(次は何が出る?)わくわく

士郎「ヤラナイトヤラレルダケダ……!」

桜『逃げて下さい!』

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎「アレニ背中ヲ見セタラ道場二行クハメニナリソウダ……」

慎二『意味わかんないんだけど!? ……たく、桜。準備しろ!』

桜『無茶です! 今の先輩のスペックじゃ……』

慎二『はぁ!? こんな時に何言ってるわけ!? 衛宮が出来るか出来ないかじゃなくて、俺らが衛宮を信じられるか、信じられないか……じゃないわけ?」

桜『……!?』

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎「グッ……」

桜『……わかりました。サーヴァントアーマーの準備をします!』

慎二『よし、どれが使えたっけ?』

桜『調整が完了しているのはバーサーカーアーマーのみです』

慎二『バーサーカー対バーサーカー……良いんじゃない?』

桜『システムオールグリーン……先輩。行けます!』

士郎「頼ム」

桜『ライダー!』

ライダー『了解しました。バーサーカーアーマー射出』

ライダー『……安全軌道に入りました。目標まで60秒』

桜『先輩! 何とか持ち堪えて下さい!』

イリヤ「何だか良くわからないけど……何をしても無駄なんだから!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎「……クッ」

ガキン!

セイバー「マスターをやらせはしない!」

アーチャー「ふっ……そこの小僧ばかりがお前の相手ではないぞ? バーサーカー」

イリヤ「あぁ〜もう! 纏めてやっちゃえ! バーサーカー!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

セイバー「くっ……」

アーチャー「何の……! まだまだぁ!」

凛(アーチャー。こんな奴だったかしら'

ライダー『バーサーカーアーマー到着まで……30秒』

士郎「対サーヴァント用スモーク弾発射」

イリヤ「そんなもの!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

ライダー『20』

アーチャー「鶴翼不欠落……!」

ライダー『10』

セイバー「風王鉄槌!」

ライダー『5……4……3……2……1……」

士郎「……来タ!」

イリヤ「え、何? 何!?」

士郎「行クゾ!」

慎二「バーサーカーアーマーを衛宮まで誘導する……』

慎二『衛宮士郎、バーサーカーアーマ、共にオールグリーン……異常は認められません!」

士郎「ウオォォォォ!」

英霊合体

士郎「……!」

バーサーカーエミヤ降臨!

士郎「ハアァァァ……!」シャキーン

イリヤ「」ぽかーん

次回fate/stay night UMW

触れた物を宝具にするなんて……!

コレデモ……パワーハ向コウガ上カ……!

■■■■■■■■■■■ーーー!

バーサーカーは負けない! 世界で一番強いんだから……!

「バーサーカーVSバーサーカー」

切嗣が切継になっていました。すみません。

サーヴァントアーマー

衛宮切嗣が四次のサーヴァントのデータを元に考案した衛宮士郎用の装備。

バーサーカー、ランサーを開発していたが完成間近で死去。慎二、桜が意志を継ぎ完成させた。

四次ライダー、アーチャー、アサシン、キャスターは情報不足の為開発不可能。

また、宝具までは完全に再現出来ていない。

バーサーカーアーマー

バーサーカーランスロットをモチーフとしたアーマー。純粋な戦闘能力の向上、触れた物を宝具化する力を持つ。
暴走しないのは桜達が抑制データを手動で入力している為。

ランサーアーマー
二本の槍と俊敏さを生かした戦いを可能とする軽装甲のアーマー。

セイバー「あの姿はーー」

イリヤ「そ、それがどうしたって言うのよ! バーサーカー!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎「……」チャキ

アーチャー(サーベルを抜いた? 宝具でも無いのにあんな物で打ち合えばーー)

ガキン!

バーサーカー「!」

イリヤ「なっ……そんな玩具でバーサーカーの攻撃を防ぐなんてーーえ?」

イリヤ「嘘っ! さっきまでただの剣だったのに……何で宝具になっているの!?」

ライダー『ナイト・オブ・オーナー正常に発動しています』

凛「触れた物を宝具にするなんて……出鱈目ね」

慎二『バーサーカーアーマーの調子はどうだい?』

士郎「頭ノ中デアーサーアーサー煩イ以外ハ問題ナイナ』

セイバー「……」

ガキン!

士郎「コレデモ……パワーハ向コウガ上カ……!」

イリヤ「鬱陶しいからそこのセイバーとアーチャーからやっつけちゃって!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

アーチャー「……ぐっ!?」

セイバー「……!?」

凛「二人を纏めて吹き飛ばした!? セイバーが危ない!」

セイバー「ぐっ……あ……」

士郎「セイバー!!」

セイバー「シロウ……逃げーー」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎(守レナイノカ……俺ハ……)

(……Ar……thur……)

士郎(俺ハ……)

(……Ar……thur……)

士郎(諦メテ……タマルカ!)



士郎「A――urrrrrrッ!!」

ズドーン!

凛「強引にセイバーとバーサーカーの間に突っ込むなんて……あれじゃまるでーー」

バーサーカー「!」

士郎「……」

イリヤ「!?」ビクッ

セイバー「……シロウ……あなたは……」

士郎「■■■■■■■■■■■ーーー!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」


桜『先輩! 先輩! 声が聞こえていたら返事をして下さい!』

ライダー『無駄です。シロウは完全に狂化しています』

慎二『……みたいだね。僕が手動で何パターンの抑制プログラムを打ち込んでいるのにバーサーカーアーマー側から衛宮に干渉するのは不可能だ』

慎二『……衛宮は自らの意思で、バーサーカーアーマーの意思と同調しているんだ』

ライダー『……データだけになっている存在が、ですか?』

慎二『データだけになったからこそ、かも知れないね……僕にもわからないよ』

桜『……』

慎二『今度は騒がないのかい? 強制解除出来なくもないけど?』

桜『今、強制解除したらそれこそ先輩が危険ですから……それに』

慎二『何だよ?』

桜『先輩が出来るか出来ないかじゃなくて、私が先輩を信じられるか、信じられないか……ですから』

慎二『……ふんっ』

凛「……それでも力の差は歴然ね」

アーチャー「衛宮士郎! これを使え!」

士郎「!?」

アーチャー「投影・開始!」

セイバー「あれはーー」

凛「黄金の剣……」

士郎「……」パシッ

士郎「■■■■■■■■■■■ーーー!」ブィーン

アーチャー(何か黄金のビームサーベルになった!?)

イリヤ「バーサーカーは誰にも負けない……世界で一番強いんだから……!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

ブン!

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

凛「バーサーカーの腕を……切り落とした……?」

イリヤ「バーサーカー!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎「……っ! ■■■■■■■■■■■ーーー!」

アーチャー「千切れた腕を蹴りーーそれごと斬りつけるとは……」

セイバー「シロウ!」

セイバー「……シロウ」すっ

士郎「……Ar……thur……」

セイバー「共に闘いましょう」

士郎「……」こくっ

バーサーカー「■■■■■■■■■■■ーーー!」

士郎「■■■■■■■■■■■ーーー!」

セイバー「はあぁぁぁぁぁ!!」

バーサーカー「……」

イリヤ「……バーサーカー……?」

士郎「……アア。後ハ俺ガーーイヤ」

士郎「俺タチガ守ル」

バーサーカー「……」シュウゥゥ……

イリヤ「そんな……バーサーカー……」

アーチャー「むっ」すっ

士郎「……!」

アーチャー「騒ぐな。気を失っているだけだ」

それが・・・貴様の剣か、セイバー?

これは違います。こんな物は知りません。

だが所詮は、その男が作り上げた幻想。二度とは存在せぬ剣だ。

だから違います。

しかし・・・その幻想も侮れぬ。よもやただの一撃で、この身を12度も滅ぼすとはな・・・

いえ、ですから……あ。

衛宮邸

イリヤ「……」

士郎「……」

イリヤ「シロウの事は恨んでないよ? だってこれは戦争なんだから……私もシロウを殺そうとしたし」

イリヤ「バーサーカーも……満足だったと思う……聖杯戦争関係かどうかは微妙だけど」

士郎「イリヤスフィール……イリヤデイイカ?」

イリヤ「構わないわ」

士郎「イリヤ二見セタイ物ガアル」

イリヤ「え……」

イリヤ「これが……聖杯……」

イリヤ「嘘……じゃあ……お母様は……」

イリヤ「だからキリツグは……」

イリヤ「でもお爺様はこんなこと言ってなかった……! どっちが本当なの?」

士郎「コレモ見テクレ」ビー

切嗣『……』

イリヤ「キリツグ……?」

切嗣『え? もう始まってるのかい? それを早く言ってくれよ……ははは』

切嗣『……イリヤ。これを見ている頃の君は何歳なのかな?』

切嗣『元気にしてるだろうか、辛い目にあっていないだろうか、大切な人は出来ただろうか……ははは。心配は尽きないよ』

イリヤ「……」

切嗣『……僕が君にしたことは裏切りでしかないかも知れない。実際そうだろう」

切嗣『……でもね。これだけは信じてくれ』

切嗣『イリヤ。誰よりも君を愛してる。誰よりも幸せになって欲しい……誰よりも』

切嗣『そして……出来るなら……っ! もう一度抱きしめさせて欲しい……っ!」

切嗣『……ははは。まあ、これは叶わないだろうね。君が許してくれないだろうし、僕にその資格はないーーそれに』

切嗣『僕はもう死んでいるだろうから』

寝ます。

切嗣『ははは……困ったな。言いたい事は山ほどある筈なのにーー言葉に出来ない」

切嗣『だから最後に一つだけ頼みがある』

切嗣『難しいだろうけれどーー幸せに暮らして欲しい』

切嗣『僕を許してくれなくても良い。僕を蔑んでも恨んだままでも良い』

切嗣『だからどうかーー最期まで、幸せに。悔いの無い人生を歩んでくれ』

イリヤ「キリ……ツグ……」

切嗣『じゃあね。僕のーー僕達の愛しいイリヤスフィール』

イリヤ「待って……待ってよ……」

切嗣『月並みかも知れないけれど……何時でも見守っているよ。イリヤ』

イリヤ「待って! また置いて行かないでよ……キリツグ……!」

イリヤ「キリツグ……!」

士郎「……」すっ

イリヤ「シロウ……」

イリヤ「……んっ」

イリヤ「シロウの身体は冷たくて堅いけれど……優しいね」

イリヤ「心が暖かいよ……ありがとう。シロウ」

イリヤ「キリツグに……会わせてくれて」

士郎「……アア」

深夜。

?????「坊や……」

士郎「……」

?????「こっちにいらっしゃい……こっちへいらっしゃい」

士郎「……」ピロピロピー

?????「こっちに……」

士郎「……」ピー

柳洞寺

キャスター「どうしろって言うのよ!」バシーン!

翌日の朝

大河「士郎! おはよう! 朝ご飯な〜に?」

セイバー「お代わりをお願いします」

凛「む……悔しいけど美味しいわ」

ライダー「私も何か手伝いをーー」

桜「じゃあ、後でお片づけを手伝ってね?」

慎二「たまには庶民の味も悪くないんじゃはい? おい、僕の茶碗空なんだけど? 味噌汁も頼むよ」

イリヤ「和食もシロウのなら食べてあげても良いわ」

大河「」


慎二「たまには庶民の味も悪くないんじゃはい? おい、僕の茶碗空なんだけど? 味噌汁も頼むよ」

慎二「たまには庶民の味も悪くないんじゃない? おい、僕の茶碗空なんだけど? 味噌汁も頼むよ」

アーチャー「衛宮士郎! お前の味付けは間違っている!」

士郎「間違イナンカジャナイ! 決シテ、間違イナンカジャナインダカラ……!」

アーチャー「ええい! ここでそれを使うだと!? ならばーー」

士郎「ウオォォォォ!」

アーチャー「はあぁぁぁぁぁ!!」

衛宮士郎
恩人から貰ったのは命と機械の身体と「セイギノミカタ」という夢。
対サーヴァント戦を想定しており、魔術(科学)も使う。
機械の身体だがその心は熱い。

衛宮切嗣
故人。士郎の恩人にしてはかーー父親。
仮面をつけて再登場したりはしない。

間桐桜
後輩であり戦闘でのオペレーター。格サーヴァントユニットの調整など、慎二に習って行っている。

間桐慎二
魔術? そんなことより科学だ!
オペレーターからメンテナンスまで幅広く活躍する。

セイバー
理解が早い士郎のサーヴァント。段々と慣れて来たがカリバーンの事は良くは思っていない。

遠坂凛
優雅な人。士郎の事を何一つ疑問を抱かずに接している。

イリヤ
最強のマスターだったが、予想より早く脱落してしまった。
切嗣の真実を知り……?

アーチャー
一体何エミヤシロウなんだろう。
やつ当たりする気も失せた様だ。

ライダー
オペレーターその2。オペレーター時は当然眼鏡をしている。
その気になれば戦闘もこなす。

藤村大河
冬木の美しさと強さを持った英語教師。
教師としてではなく保護者としても偉大で士郎を支え導いて来た。
家族を超え恋人という関係にすら収まりがつかない女性。

凛「最近町で流行っている怪事件はキャスターの仕業よ」

桜「キャスター……魔術師のサーヴァントですね」

慎二「篭るぐらいしか取り柄の無いクラスなんだろ? こっちはセイバー、アーチャー、ライダーが居るんだぜ? 楽勝じゃん」

桜「その篭っている場所が厄介なのよ」

イリヤ「柳洞寺……よね」

士郎「!」

凛「やっぱり知ってたのね」

イリヤ「当然じゃない。士郎の後はキャスターをやっつける筈だったもの。キャスターのクラスは放っておくと、面倒だから」

セイバー「私の対魔力のスキルならキャスターにも対抗出来るでしょうーー過信は禁物ですが」

ライダー「私が偵察に行きましょうか」

慎二「それには及ばないさ。桜!」

桜「はい!」

アサシンシロウA「……」キョロキョロ

セイバー「小さい……シロウですか?」

慎二「人呼んでアサシンユニットさ! これだけで驚いて貰ったら困るね!」

アサシンシロウB「タアイナシ」

アサシンシロウC「デ、アジハ?」

アサシンシロウD「ユルサレヌコトナドナイ」

ライダー「成る程。アサシンのスキルを所持している様ですね」

イリヤ「うわぁ! 可愛い! 一つ頂戴!」

桜「駄目ですよ。イリヤさん」

慎二「一つ足りないんだけど?」

桜「……」ぎくっ

凛「早速。今夜にでも忍び込んで貰いましょうか」

慎二「アサシンユニットの指揮権は衛宮にあるんだ。万が一にでもハッキングされたら面倒だからね」

士郎「(無理二行ケバ一成ヤ柳洞寺の人二害ガ及ブカモシレナイナ)頼メルカ?」

アサシンシロウA「……」ビシッ

アサシンシロウB「ハッ」

アサシンシロウC「デ、アジハ?」

アサシンシロウD「マズハジョウホウダ。イッテクル」

凛(本当に大丈夫かしら?)

柳洞寺

アサシン「アサシンのサーヴァントーー佐々木小次郎」キリッ

アサシン「美しい小鳥だと思ったんだがな……その実、獅子の類であったか……」ふっ

アサシン「初遭遇時と敗退時の台詞はこれで行くとしよう……」

アサシン「……」

アサシン「……暇だ」

アサシン「む?」

ダンボール「……」てくてく

アサシン「めぎつーーマスター」

キャスター『……何かしら?』

アサシン「不可思議よなぁ……ダンボールが動いておる」

キャスター『真面目にやりなさい』

アサシン「……本当なのだがなぁ」

アサシロウA「キシオウ、エイユウオウ」

アサシロウB「セイフクオウニツグ」

アサシロウC「ダイヨンノオウ」

アサシロウD「アンサツオウアサシロウノナヲ…」

A〜D「「「「シラシメテゴランニイレマショウ!」」」」テンテカテーンッ!

アサシンシロウA「……」

士郎「ゴ苦労サン。帰ッタラ何カ作ルヨ」

アサシンシロウB「モッタイナキコトバ」

アサシンシロウC「デ、アジハ?」

アサシンシロウD「ターゲットノイチジョウホウ、ショウサイデータヲオクル」

桜「新たなサーヴァントを確認アサシン。アサシンはキャスターが禁じ手で召喚されましたが、それにより移動出来る範囲は決まっています」

ライダー「あそこを陣取られているのは厄介ですね。敵の能力も未知数ですから」

桜「後、キャスターのマスターは高い確率で葛木先生の様です」

凛「良くやったわ! この戦い私達のーー」

アーチャー「言わせん」

次の日の夜冬木上空

慎二『自立飛行ユニットライダージェットの調子はどうだい?』

士郎「完璧ダ」

桜「ライダー。大丈夫?」

ライダー「問題ありません」

桜『先輩。作戦の確認をしますね』

士郎「頼ム」

桜『セイバーさんとアーチャーさんが門のアサシンと交戦し、キャスターの注意を其方に向けます』

士郎「……」

桜『先輩とライダーは状況を見て上空からの奇襲。キャスターを排除して下さい』

慎二『良いかい? 早すぎても遅すぎてもアウト。二度目はないし、失敗して取り逃したらどうなるかわからないーー下手すればキャスターを見失う可能性もある』

桜『そうなったら捜索も困難になると予想されますーー先輩、ライダー。お気をつけて』

士郎「アア」

ライダー「了解しました」

アサシン「今宵の月はまた随分と綺麗だーー死合うのには絶好の夜、とは思わんか」

アサシン「……三騎士の内二騎士とは恐れ入るーー無粋だが、これは戦争であったな。ならば仕方あるまい」

セイバー「アサシン。出来れば貴方とその剣を競い合いたかったーーだが此方にも目的がある」

アサシン「いや。何ーーこれはこれで悪い物ではないぞ?」

アーチャー「悪いが手早く終わらさせて貰おう」

アサシン「そう言うな。少しばかりこの亡霊に付き合ってはくれんか。罰が当たる物でもなかろうに」

セイバー「……行くぞ。アサシン」

アサシン「アサシンのサーヴァント……佐々木小次郎。参る」

キャスター(セイバーとアーチャーが組んでいることぐらい私が知らないとでも?)

キャスター(アサシンなら迎え撃つ準備をする時間ぐらい稼げるでしょう)

キャスター(先ずは庭に出て……)

葛木「……騒がしい様だが、どうした?」

キャスター「鼠が二匹迷い込んだだけですのでーーすぐに排除します」

葛木「……ならば行くか」

キャスター「いえ。私一人で十分です」

葛木「鼠が二匹と言ったな。朽ち果てた殺人鬼の相手には丁度いだろう……迷惑か、キャスター」

キャスター「いえ……」

冬木上空

士郎「ターゲット確認。作戦ヲ開始シマス」

ライダー「奇襲をかけます!」

柳洞寺

キャスター「ふふふ……それぐらいお見通しよ。ライダー……!」すっ

ライダー「はあぁぁぁぁ……!」

キャスター「ウフフッ……」

士郎「ウオォォォォ……!」

キャスター「ウフフッ……?」

士郎「ロックオン」ピッピッピ……ピッ!

士郎「マイクロミサイル発射!」

キャスター「え? あ、ちょっ……」

葛木「下がっていろ。キャスター」すっ

ライダー「!?」

葛木「……」すっすっ

ドーン!

桜『そんな……ミサイルの軌道をずらすなんて……!』

キャスター「申し訳ありません……」

葛木「気にするな。相手が思っていたよりイレギュラーだっただけの話だ」

キャスター(思っていたより? イレギュラー其の者じゃ……?)

ライダー「キャスターのマスターはシロウにお任せしますーー彼を見ていると何故か首が痛みますので」

士郎「アア」

葛木「……」

キャスター「うふふ……セイバーやアーチャーなら兎も角。貴女ならどうとでもなるわ」

ライダー「そうですか」ジャキ……ブイーン

キャスター「待ちなさい。貴女の武器可笑しくないかしら?」

ライダー「? 元々の武器をビーム兵器に改造しただけですが」

キャスター「もう……嫌……」

葛木「……ふっ」シュッ

ガキン!

葛木「鍛えている様だな……衛宮」

キャスター(わざとですか、真面目ですか、宗一郎様!?)

ライダー「余所見とは余裕ありますね」

キャスター「くっ……(無いわよ! そんなの!)」

キャスター「竜牙兵!」

竜牙兵「ヒャッハー! リュノキバハワタサネー!」

ライダー「……ふっ」

竜牙兵「」ポロッピカーン

キャスター「……貴女には英霊の誇りはないのかしら?」

ライダー「何を馬鹿な……あるに決まっています」

ライダー「サクラの幸せを守る。それが私の誇りーーそれが私が召喚に応えた全てです」

葛木『ふっ』シュッ

ガキン! ガキン!

士郎「……!」

桜『先輩!?』

慎二『元々奇襲用の装備だったからね。中距離と遠距離の装備しかしてないんだ……それに葛木が生身の人間ってのもある』

葛木「どうした衛宮。そのまま死ぬだけか」

士郎「武装ヲパージシマス!」

葛木「む」

士郎「ロケットパンチ発射!」

葛木「遅い」

ガキン!

士郎「グアッ!?」

アサシン「見て行くが良い。暇つぶしで更に磨きを上げた燕返しを」チャキ

セイバー「なっ……」

アーチャー「いかん! 下がれ、セイバー!」

アサシン「真・燕返ーー」

ロケットパンチ→門

門「」グシャ

アサシン「……」

アサシン「流れ拳とはな……呆気ないものよ」シユウゥゥゥ

セイバー「……」

アーチャー「……」

真・燕返し
種別:対竜……対人魔剣
最大補足:一人
飛ぶ斬撃による飛ぶ燕返し。

葛木「……ふっ」シュッ

士郎「……!」

葛木「……」シュッ

士郎「グッ……」

葛木「……ここまでだ」

士郎「ソレハ……」

キャスター「宗一郎様!」

ドゴッ!

士郎「コッチノ台詞ダ!」

葛木(地面から衛宮の腕が……そうか)

葛木(私の敗北、か)

ライダー「終わりです」

キャスター「……ッ」

ライダー「もう時期セイバーとアーチャーが来るでしょうーーそれが分からない貴女ではない筈」

キャスター「そうね……私の敗け、ね」

士郎「……」

キャスター「私が言えた義理ではないのだけど……宗一郎様ーーマスターだけは」

ライダー「約束します」

キャスター「……ありがとう」

「下らぬ。雑種共の戯れなど前座にもならぬか」

ライダー「なっ……」

「誰の許しを得て面を上げる? ……不敬であるぞ、雑種」

ライダー「くっ」

「ほう……良く避けるではないか」

キャスター「8騎目のサーヴァント!? そんな馬鹿な……」

「我の今宵の目標は貴様等雑種ではない。大人しくしていれば少しは生きながらえるかも知れんぞ?」

ライダー「……どういう意味ですか」

「我の目的はそこの雑種? とセイバーのみよ」

士郎「……!」

「小僧。我の財宝に加わる名誉を与えよう」

士郎「ナ……」

慎二『何言ってんだ?』

「無論。我の財宝になるからにはそれ相応の待遇で迎えてやろう」

士郎「……」

「1日に3回のフルメンテかつ宝物庫からの外出が可。新装備の開発、我が宝物庫の中はネット環境、生活環境も完璧だーー何か足りないならば申してみよ」

ライダー(全力で勧誘に来てますね)

キャスター(今の内に逃げられないかしら)

桜『先輩! 考える必要なんてありません! それぐらいなら私はが!』

慎二『論点がズレてない? 大体。もうサーヴァントは居ないはずだろ? じゃあ、あの金ピカは誰だよ』

桜『先輩! 考える必要なんてありません! それぐらいなら私はが!』

桜『先輩! 考える必要なんてありません! それぐらいなら私が!』

セイバー「シロウ! 無事ですか!」

凛「な、何よ、あの金ピカ!」

セイバー「あれは……アーチャー!」

アーチャー「ん?」

セイバー「いや。貴方ではなく」

アーチャー「そうか」

「久しいな。セイバー」

セイバー「あれは……あのアーチャーは……前の聖杯戦争で戦ったサーヴァントの一人です」

「件の話は少しばかりは考えたか、セイバー?」

セイバー「誰が!」

「はっ! そうでなくてはつまらぬ。お前はそうでなくてはな」

士郎「オ前ハ……一体……」

「我は少しばかり気分が良いーーよってその非礼を許し、答えてやろう」

「我はギルガメッシュ。貴様等雑種共が英霊と呼ぶその王よ」

凛「ギルガメッシュ……最古の王ね」

クズレルアシモトニサクラガ

ギルガメッシュ「む。少し待つが良い」ぴっ

ギルガメッシュ「我だ。つまらん用事なら切るぞ? ……何? 仕方あるまい」ぴっ

ギルガメッシュ「今日の所は見逃してやろうーーセイバーにそのマスターよ」

士郎「……」

セイバー「……」

ギルガメッシュ「良く考える事だーーどう転ぶにしても我を興じさせるのには十分だがな」

衛宮邸

セイバー「はい。あのアーチャー……ギルガメッシュは前の聖杯戦争で戦ったことがあります」

凛「ちょっと待って……セイバーは兎も角、あの金ピカも前の聖杯戦争を覚えているという事はーー」

セイバー「……彼は肉体を得てました。ギルガメッシュは存在し続けていたのでしょう」

アーチャー「……」

凛「綺礼の奴が知らなかった、なんて事はないでしょうし……隠してたわね」

イリヤ「ていうかその神父があのサーヴァントのマスター、という可能性もあるんじゃない?」

凛「ある得るわね……今すぐ取っちめてやりたいけど、無策に突っ込むのは自殺行為ね」

桜「脱落したのはバーサーカー、アサシン……キャスターさんは」

キャスター「……敗者である私をあなた達がどうしようと構わないわ」

葛木「勘違いするな。キャスター」

キャスター「……」

葛木「この敗北は我々の物だ。お前一人に背負わせたりなどしない」

キャスター「宗一郎様……」

士郎「俺タチハ聖杯ヲ破壊シヨウト思ウ」

キャスター「あんな汚れた聖杯で叶えられる願いなんて、ろくな結果にならないものね」

凛「!?」

イリヤ「知ってたの?」

キャスター「馬鹿にしないで頂戴。あの中身が何なのかぐらい察しはついているわ」

セイバー「いいのですか。貴女にも叶えたい願いがあるはず」

キャスター「……願い、ね」

葛木「……」

キャスター「必要ないわ」

セイバー「……わかりました」

葛木「衛宮は敗北した我々を好きに使うが良い。それに従おう」

士郎「葛木先生」

葛木「……まだ私を教師と呼ぶか」

キャスター「とんだ甘ちゃんですこと……」

セイバー「貴様……」

キャスター「良いでしょう。マスターの決めた事に従い、私の魔術の全てをあなた達に捧げます」

士郎「……アリガトウ」

キャスター「……ふん」

麗しき冬木の虎「今日の朝ご飯はな・にかなぁ?」

麗しき冬木の虎「しろ……う……?」

セイバー「シロウ。おかわりを」

桜「あ、私が入れますね」

ライダー「いいえ。たまにはセイバーにやらせるべきかと」

慎二「味噌汁に一味加えた? ふ〜ん。ま、悪くないんじゃないの?」

凛「中華ならあるいは……」

イリヤ「リンがシロウに勝てるわけないじゃない」

キャスター「宗一郎様♪ あ〜ん♪」

葛木「あーん」

麗しき冬木の虎「」

アーチャー「着いてこれるか? 」

士郎「オ前ガ着イテ来ヤガレ!」

アーチャー「良いだろう。どちらがセイバーの胃袋を満たせるか勝負と行くか?」

士郎「上等ダ!」

大河「……」

大河「……ま、いっか」

大河「士郎! 私もご飯!」

衛宮士郎について

男子生徒A「衛宮? 最初はちょっと近寄り難いかも知れないけれど、話してみればいい奴だぜ? 物知りだしな!7

女子生徒A「あんまり目立たないけれど良い子よ? 水泳以外の運動も出来るし成績も良かったわよね。それで性格も悪くないし」

男子生徒B「この前なんか迷子の親を十秒かからずに探してたぜ?」

女子生徒B「私は……足をくじいた時に……飛んできて背中に乗せて貰いました……」

彼はロボなのでは?

男子生徒A「? 衛宮は衛宮だろ?」

女子生徒A「その質問は……ちょっと不愉快ですね」

男子生徒B「あんたの方が怪しいけど?」

女子生徒B「……帰ります」



言峰「……」

ギルガメッシュ「何処に行っていた言峰。すぐに食事の用意をするが良い」

言峰「……」

言峰(……最近の若者はわからん)

ギルガメッシュ「?」

一成「ストーブ殿茶を淹れて貰えないか」

ストーブ殿「カシコマリマシタ」ペコ

士郎「一成。プリントヲコピーシ終ワッタゾ」

一成「ああ。すまんな、そこに置いといてくれ」

一成「そうだった。衛宮」

士郎「?」

一成「最近。衛宮の事をうちの生徒に聞き回っている不審者が居るらしい。衛宮の事だ、心配は無用だろうが……用心しておいてくれ」

士郎「アア、ワカッタ」

ずっとグラオやってました。ごめんなさい。

正直、ネタ切れなんじゃが。ポチポチやっていきます。


アーチャー「その先はじごーー」

士郎「ーー」ウィーン……ガシャーン

アーチャー「すまん。邪魔をした」

凜「あの金ピカサーヴァントがどう動くか分からない以上。下手に動けないわね」

桜「そうですね……あの宝具は予想以上に危険かも知れません」

慎二「バーサーカーアーマーと相性は良いかも知れないけど、アーマー自体完全じゃないからね」

ピンポーン

凜「誰かしら?」

慎二「おい、桜。お前が出てきたら?」

桜「はーい」

ピンポーン、ピンポーン

桜「どちら様ーー」

ギルガメッシュ「我を待たせるか。身の程を知らぬ雑種よな?」

桜「」

ロボットだし自分のからだを武器と認識するくらい余裕じゃね?

>>408
男子生徒A「? 衛宮は衛宮だろ?」

女子生徒A「その質問は……ちょっと不愉快ですね」

男子生徒B「あんたの方が怪しいけど?」

女子生徒B「……帰ります」

ギルガメッシュ「あの雑種(仮)の基地と思って来てみたが……そこらの雑種と変わらぬではないか」

桜「」

ギルガメッシュ「もしや地下にトンデモ兵器を開発する施設でもあるのか? ……良い。案内しろ、雑種」

桜「あ、ありますけど……じゃなくて!」

ギルガメッシュ「兵器を開発しているのは執事か? それとも父親はアレだが優秀な息子か?」

桜「ちょっと……その……」

凛「桜? 何やってんのよーー」

ギルガメッシュ「丁度良い。この雑種は役に立たんのでな。貴様が我を案内せよ」

凛「て、敵襲!?」

ギルガメッシュ「何?」

ギルガメッシュ「敵襲? それは宇宙人的なアレか、未来からの侵略者か」

凛「あ、アンタよアンタ!」

アーチャー「凛。何事だ!? む!」

セイバー「お前は……!」

ギルガメッシュ「セイバーではないか! 我を出迎えるとは中々、わかっているではないか」

アーチャー「何をしに来た?」

ギルガメッシュ「身構えるな贋作者。我は雑種(仮)の秘密基ーー住処を見に来た、それだけの事よ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月22日 (木) 19:20:14   ID: 692ySCgz

面白過ぎる

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