希「私とよく似た大切な貴女」 (53)


のぞえり短編SS

書き溜めはちょっとしかないので基本更新は遅いです

設定は基本アニメ準拠、設定を曲げない程度の自己設定あり

ちなみにエロはないです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429805289


※アニメ一期最終話と二期一話の間の話


希「引き留められたんやね、ことりちゃんのこと」

穂乃果「うん」

希「よかったやんな」

穂乃果「・・・悪いことしちゃったかな」

希「どうして?」

穂乃果「だって・・・有名なデザイナーさんに見込まれて…荷物も送っちゃってて・・・いざ飛行機乗ろうって時に・・・私の我儘で・・・」

希「どうやろか?戻ってきてくれたゆうことは、寧ろ嬉しかったんやない?」

穂乃果「そうなのかなぁ・・・」

希「きっとそうよ・・・私にも、覚えあるから」

穂乃果「え?」

希「ううん、なんでも」

絵里「穂乃果、希ー!休憩は終わりよー!」

穂乃果「あっ、はーい!」タタッ

希(・・・えりち)




ーー初めて出会った

「絢瀬絵里といいます。よろしく」

自分を大切にするあまり、周りと距離を置いて

皆とうまく溶け込めない

・・・初めて出会った、自分と同じような人


ーー二年前、春



ーー廊下

希「はぁ~・・・」テクテク

 「絢瀬さん、かぁ・・・」ボケ-


ドンッ!

希「あいたっ!」ズデッ

にこ「あぁっ!ご、ごめんなさい!怪我してませんか?」

希「い、いえ、大丈夫、です・・・」

にこ「ほんとにごめんなさ・・・?」

希「?」

にこ「あんた・・・もしかして希?」

希「え?どうして知・・・え!?もしかしてにこっち!?」

にこ「嘘!すごっ、あえーと・・・同じ学校だったのが・・・」

希「中学生二年の秋だから・・・二年ぶりくらい?」

にこ「へぇ~希も音ノ木だったのね!やぁ~ん、運命感じちゃう♪」

希「うふふ」クスクス


ーーにこっちは、私が転校を重ねてきた中学校の内、二年生の秋に同じ学校だった・・・数少ない私の友達


希「にこっちは変わらないね」

にこ「希は・・・大きくなったわね」

希「そう?三センチくらいしか伸びてないよ?」

にこ「じゃなくてその……なんでもないわ」

希「?・・・あ、もしかして~?」ニヤニヤ

にこ「・・・」ゾワッ

希「うひひ、にこっちはおっぱい大きくしたいんだ?」ワキワキ

にこ「え、ちょ・・・なにその手」ズリ

希「揉むと大きくなるって言うでしょ?」ニコッ

にこ「はぁ!?だからってなんであんたg」ワッシィィィ

希「ほれほれぇ」ワシワシ

にこ「ぎゃああああ!」


ーー放課後、某飲食店

にこ「絢瀬?」

希「う、うん・・・何かしらない?」

にこ「絢瀬って・・・あの金髪でナイスバディの?」

希「そう!ロシアンクウォーターなんだって!」ドンッ

にこ「へ、へぇぇ~・・・」チカイチカイ


書いてたのはここまでです。

明日から亀のように更新始めます


にこ「で?"何かしらない?"ってことは・・・友達になりたいとか?」

希「へっ!?あ、えっと・・・うん・・・///」ウツムキ

にこ「へぇー・・・珍しい、っていうか変わったのかしら?」

希「あはは、何も変わってないよ・・・」

にこ「そう?自分から友達作ろうだなんて・・・少なくとも昔のあんたなら言わなかったわよ?」

希「絢瀬さんは・・・特別なの」

にこ「特別・・・ってまさか好きなの!?」ガタッ!

希「声が大きいよにこっち!」

にこ「あっ・・・」

希「・・・別に、そういうんじゃないよ。ただ・・・絢瀬さんは、私と似てたから・・・」

にこ「ふーん・・・」


ーー帰り道

にこ「まぁ早めに話しかけた方がいいわよ。モテるからボヤボヤしてると他の人に取られちゃうだろうし」

希「そう・・・だよね、やっぱり」

にこ「?どうかした?」

希「恐いな、なんか気難しそうでしょ?」

にこ「あんたと似てるんでしょ?大丈夫よ」

希「それは・・・あれ?」

にこ「ん?」

希「あれ・・・絢瀬さんじゃない?」ユビサシ

にこ「あ、ほんとだ」


絵里「・・・」テクテク

亜里沙「お姉ちゃん、本読みながら歩く、危ないよ」

絵里「大丈夫・・・」ペラッ


希「横の、妹さんかなぁ?」

にこ「みたいね・・・嫌な予感が」

希「え?」

ゴツ-ンッ!

希「ん!?」


絵里「Больно!!(痛ッ!!)」ドサッ!

亜里沙「お姉ちゃん!!」


にこ「やっぱり」クスッ

希「」

にこ「・・・希、絶対仲良くなれるわよ」

希「うん、明日話しかけてみる」

にこ「え?今いったら?」

希「い、今はだめ!」

にこ「そう?あ、じゃあにここっちだから。じゃあね」

希「あ、またね」

にこ「明日、頑張んなさいよ」

希「う、うん!」



今日はここまでです


ーー翌日

ドキドキドキ

希「・・・」ジ-

絵里「・・・」カリカリ

希(髪の毛弄りたい・・・)

教師「ーじゃあ次の問題を・・・東條!」

希「!?ぅあっ・・はい!」ガタッ

 「え、えと・・・あ・・・う・・・」ダラダラ

・・・・・・・・・・

希「一日中何も手につかなかった・・・」

にこ「え・・・じゃあ何?まだ絢瀬に話しかけてないの?」

希「・・・」コクン

にこ「はぁ・・・」

希「こっ!これからやで!?そういう予定なん!」

にこ「なによその口調・・・」

希「き・・・切り札・・・」

にこ「はぁ?まぁとにかく絢瀬んとこ行くわよ」グイッ

希「うぇっ!?あっ、ちょぉっ!」タタッ


ーー昔から

昔から友達は作らないようにしてた。

正確には、三回くらい転校を経験してからかな?

どうせまた転校するんだ。

寂しい思いをするくらいなら友達なんかいらない。そう思ってた

・・・でも、ずっと一人で本ばかり読んでたら周りの雰囲気も悪くなるでしょ?

もしかしたらいじめられるかもしれない。

だから、友達は作らないように。でも雰囲気も壊さないように。

そうして思い付いたのが、エセ関西弁

「いろんなとこいったせいでこんな話し方になってしもうたんよ」

なんて感じで、適当にその場を盛り上げる。自己紹介は標準語だからみんな面白がってくれる。

転校生だから気になるっていうのも手伝って。で、みんなの興味が冷め来たところで転校。

時にはまぁ、にこっちみたいなこともあるけれど・・・

・・・まぁ、人見知りなだけなんやけどね。


にこ「あ、いた。絢s・・・」


モブ1「あ・・・絢瀬さん!」

絵里「何かしら」

モブ1「あ、あの・・・今日、これからお暇ですか?」

絵里「・・・」

モブ2「こないださ、駅前に新しいドーナツ屋さんできたでしょ?行ってみない?」

絵里「結構です」ツンッ

モブ1「あっ・・・」

コツコツコツ

モブ2「ど・・・ドンマイ!また今度さ、誘ってみようよ!」

モブ1「うん・・・」グスッ


にこ「・・・」

希「私・・・今日は帰るね」

にこ「待ちなさい!」


にこ「話しかけてきなさい!ほら帰っちゃうわよ!?」グイィィ

希「やだ!あんな態度とられたら私泣いちゃうから絶対!」

にこ「大丈夫よ!たぶん「やっちゃった・・・」って思ってるから!むしろチャンスよ!」

希「いーーやーー!」

にこ「強情ねまったく!!ふん!」ワシッ!

希「ひゃっ!?」ビクッ

にこ「行ってきなさい!」ドンッ

希「うわぁっ!」トッ

絵里「・・・」コツコツ

にこ(いけっ!)


ーー階段踊り場

希(・・・っ!)

 「あのっ!」

絵里「?・・・貴女は?」クルッ

希「あの・・・わっ、私・・・」ウグ

絵里「・・・」

希(うぅ・・・もうどうにでもなれ!)スッ

 「ウチ、東條希!」ニコッ

絵里「・・・?」

希「絢瀬さんと友達になりたい・・・思うてるん!」カァァ

絵里「う・・・」

希「・・・!」ギュッ

絵里「う・・・うちは絵里!絢瀬絵里たい!よろしゅう!」キラッ

希「はえ・・・?」

今日は終わり。


希「・・・」

 (博多弁・・・こっちが素なの?・・・クォーターなのに!?)

絵里「と・・・東條はんはあれか?東北の方の出身なんか?///」

希「へっ!?あ、う、うちは・・・生まれは東京よ?」

 (博多じゃない!・・・というか私のどう考えても関西でしょ!?)

絵里「せやったんか!わてはその・・・それん・・・」アタフタ

希「あ・・・絢瀬さん?」

絵里「どげんかせんと・・・うぅん・・・」パタンッ

希「うあっ!?」

にこ「希!」

希「にこっち!」

にこ「絢瀬倒れてるじゃない!保健室運ぶわよ!」

希「う、うん!」

・・・・・・


・・・・・・

ーー保健室

絵里「ん・・・」パチクリ

にこ「あ、起きた?」

絵里「ここは・・・」

にこ「保健室よ。あんた踊り場で倒れてたから。」

絵里「踊り場・・・ーー!!///」カァッ

にこ「じゃあにこは帰るから。後は横の希からいろいろ聞いて。」ガチャッ

絵里「・・・」キョロ

希「・・・」ス-

絵里「・・・東條、さん・・・?」サワッ

希「んっ・・・ふぁ・・・あ!絢瀬さん大丈夫!?」

絵里「え、えぇ・・・」

希「はぁぁよかった・・・急に倒れたからビックリしちゃった」

絵里「・・・ねぇ?」

希「?」

今日は終わり。


絵里「その・・・見苦しいとこ見せちゃってごめんなさい」

希「そっ、そんな!私こそ急に似非関西弁で話しかけちゃって・・・」

絵里「えっ!?似非!?」

希「!」ビクッ

絵里「ハラショー・・・本物だと思ってたわ・・・」

希「あはは・・・昔から両親の仕事の都合で転校が多くてね・・・」

 「いろんなところ行く内に中途半端に覚えちゃって・・・」

絵里「・・・」

希「あっ・・・ご、ごめんね、どうでもいい身の上話しちゃって・・・」

絵里「ううん」

希「・・・」


絵里「・・・私ね、今までろくに友達が出来たことがなかったの」

希「・・・」

絵里「・・・日本人離れした見た目のせいもあると思う」

  「でもきっと・・・ただ私が不器用なせい」

  「今日もね、帰りに寄り道していかないかって誘われたのよ?・・・けど断っちゃった」

  「いっつもそう・・・変なプライドみたいなものが邪魔して」

希「・・・わ」

絵里「っ!はいおしまい!これでおあいこ!!」バッ

希「あっ・・・」

絵里「じゃあ私帰るわね・・・今日はありがとう。さよなら」コツ

希「待って!」

絵里「ごめんなさい・・・急ぐから」ガラッ

希「う・・・ん・・・」


ピシャッ

シ-ン・・・

希「・・・」

ピロンッ

希「・・・にこっち・・・」

『どう?あ、一緒に帰ってる最中だった?』

希「・・・っ!」ダッ


・・・

トントンッ

絵里「はぁ・・・」

  (・・・またやっちゃった)

  「東條さん・・・きっと私と同じ気持ちだったのに・・・」ウルッ

  「私っていつもそう・・・どうしてこんな・・・」グスッ

  「不器用とか・・・そういうレベルじゃないわよね」

シ-ン・・・

絵里「・・・帰ろう」

希「絢瀬さん!」タッ

絵里「!」


希「わた・・・っうち・・・まだ言いたいこと言えてないんよ・・・!」

絵里「っ・・・何・・・」グシッ

希「なぁ”えりち”・・・うちと友達になってくれん?」

絵里「・・・は?」

希「うちと、友達になって!」

絵里「じ・・・冗談はよしてよ・・・そんなこと思ってるはずないわ」

  (・・・あんな態度・・・とっちゃったし)

希「そんなことない!うちは本気よ!」

絵里(どうせすぐ嫌になるわ・・・はじめから友達なんて・・・)

  「・・・私、めんどくさいわよ」

希「・・・」


絵里「不器用で・・・変なところで意地はって・・・」

希「わかるよ」

絵里「わからないわ・・・貴女みたいな気さくな人に私の気持ちは」

希「ううん。・・・そんなことない」

 「うちだってえりちと一緒・・・ちゃんと友達が出来たことなんて殆どない」

絵里「そんな・・・だって貴女は・・・」

希「虚勢張ってるだけ。えりちと一緒なん、ほんとに」

 「だから・・・だから思ったん。えりちと友達になりたいって」


これで休日分終わりです。


絵里「・・・」

希「・・・」

絵里「ふふっ・・・変わってるわね、東條さん」

希「そうやろか?」

クスクス

希「ねぇ、名前で呼んでくれん?」

絵里「!」

希「あ!嫌なら無理にとは言わんから・・・」

絵里「そんなこと!・・・だ、だってもう私達・・・友達でしょう?」

希「ふぁ・・・///」カァ

絵里「あの・・・えっと・・・」

  「こ・・・これからよろしく・・・東條さん///」

希「よ・・・よろしく・・・えりち・・・///」


・・・
・・


絵里「希?」

希「・・・」ボ-

絵里「のーぞーみー?」

希「はっ!?」

絵里「もうとっくにみんな帰っちゃったわよ?」

希「待っててくれたん?ごめん、すぐ支度するわ」イソイソ

絵里「希が居眠りなんて珍しいわね。どんな夢見てたの?」

希「んー?・・・ちょっと昔のことをね・・・」

絵里「?」

希「・・・えりち」

絵里「何?」

希「うちと友達でいてくれて・・・ありがと」

絵里「っ!///なによ改まって・・・」

希「さ、帰ろか?」

絵里「あ!ちょっと希待ちなさい!」

希「♪」

 (えりち・・・大好きよ)


きりがいいので一旦おしまい。

続きはあるので次スレまで少々お待ちください。

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