ｺﾝｺﾝ

シャル「一夏～、入るね～」ｶﾞﾁｬ

一夏「・・・」ｺﾞｿｺﾞｿ　

シャル(えっ？あの後ろ姿・・・下半身丸出しでなにやって)

シャル(も、もしかして思春期男子特有の・・・)

シャル「///」

シャル(こ、こういうときは傷つけないよう大人のレディーとしてちゃんと振舞ってあげないとっ！)

ｺｿｰ

一夏「・・・ﾖｼ、ｱﾄﾊﾊｻﾐｦｲﾚﾚﾊﾞ」ｺﾞｸﾘ

シャル「い、一夏くーん、な、なにしてるのかな～///」ｿｰ

一夏「南無三ッ！」

ｷﾗﾝｯ!

シャル「って、なにしてるのさっ！」ﾊﾞｼﾝ

一夏「わ！シャ、シャルッ！」ｱﾜﾜﾜ

ｻﾞｸ

一夏「ぎゃああああああああああっ！」ﾋﾟｭｰ

シャル「わぁあああああああっ！」

シャル「ほら、貸して！ぼくが包帯まいてあげるから！」

一夏「えっ？い、いや、いいよ！恥ずかしいし！」

シャル「もう十分恥ずかしい姿見られてるでしょ！」

一夏「ぐぅ正論」

シャル「まったく・・・」ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ

一夏「あだだだ」

シャル「はい、終わり」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ

一夏「あんがと」

シャル「・・・で？なにをしてこうなったの？」

一夏「いやー、一流の美容師目指してる俺ってついハサミ入れたくなっちゃったんだよねー」

シャル「・・・」

一夏「すみません！嘘をついてしましました！」

シャル「で？」

一夏「ん？」

シャル「なにしてたの？」

一夏「なんで言わなきゃならないんだよ！個人情報だぞ！個人情報！」

一夏「バーカ！バーカ！」ｷﾞｬﾊﾊﾊ

シャル「・・・織斑先生に言うから」ｽｯ

一夏「男の人生に絶望してちんちんにハサミを入れてようとしてしまいました！」ﾄﾞｹﾞｻﾞｰ

シャル「えっ？なにそれ？」ｷｮﾄﾝ

一夏「ｽﾐﾏｾﾝ、ﾐｳﾁﾆｲｳﾉﾊ、ｶﾝﾍﾞﾝｼﾃｸﾀﾞｻｲ」ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ

シャル(ほ、本気なの！？)

シャル「ていうかとりあえずズボンはきなよ、丸出しだよ」

一夏「ちゃんと秘部の隠れた今日日斬新なファッションですが？」ﾅﾆｶ?

シャル「おしりとたまたまが丸見え」

一夏「シャルのえっち///」

シャル「頭痛い・・・」ﾊｧ


～


シャル「それで、どうして人生に絶望してたの？」

一夏「えー、ちょっとまって」ｽﾞﾎﾞﾝ

一夏「ふぅー」

一夏「あ、お茶でも出そうか？」

シャル「あのさ」

一夏「コーヒーがよかったか？悪い今切らしててさ！」

シャル「」ｲﾗ

一夏「すまん、ちょっとコンビニに買いに行ってくるわ！」ｶﾞﾁｬ

一夏(なんて自然な流れで逃げれるとは、一夏は天才だな！うんっ！)

ﾊﾞｰﾝｯ!

シャル「なに逃げようとしてるの？」ﾆｺ

一夏「と、扉がっ！こ、これが噂の壁ドン！？」

シャル「早くしゃべれ」

一夏「ひぃぃぃぃぃっ！う、噂と違ってめちゃめちゃ恐いぃぃぃっ！」

～一夏説明中


シャル「・・・なるほどね」

一夏「そもそも男が生きていくためのバックボーンが今の世の中にはなさ過ぎる！」

一夏「人間の尊厳を最低限守っていくだけじゃもう生きていけない社会システムなのだよ！」

一夏「だいたい男と女の違いを謳うならば男性にも目を向けていくべきじゃないのかね！」

一夏「そう言って女々しいだのなんだのと言いたいことも言えないこんな世の中じゃボイズンッ！」ﾌﾟﾝｽｶ

シャル「まぁ、言いたいことはわかるよ」

一夏「ほ、本当か！？」

シャル「たしかに女性優遇社会で男性が生きていくことの厳しさって言うのは辛いことだらけだとおもう」

シャル「現に一夏も色々な女性に振り回されているわけだし」

一夏(テメーもその一員だけどな)ｳﾝｳﾝ

シャル「かと言って理屈ばっかりこねて何もしないってのは違うと思うの」

一夏「だからちんちん切ろうと努力してたじゃないか」

シャル「努力の方向云々より、人として間違ってると思う」

一夏「じゃあ俺にどうしろってんだよ！女に対する社会システムのせいで風俗にもいけないような人生になんの意味があるっていうんだ！」

一夏「知ってるか！？風俗にも美人局が存在するんだぞ！？金払ってのになんでまた請求されなきゃなんないんだよ！ふざけんな！」

シャル「なんでそんなこと知ってるわけ？」

一夏「実際体験したから、あの時は必死で逃げたよー、いやー大変だったな～」


ﾋﾞﾀｰﾝ!


一夏「な、殴ったね！」ﾋﾘﾋﾘ

シャル「あたりまえでしょっ！」


ﾊﾞｼｰﾝ!


一夏「に、二度もぶった！姉貴にも・・・そういやあいつよく俺のこと殴るなぁ」ﾄｵｲﾒ

シャル「い、一夏・・・反省してるわけ？」ﾜﾅﾜﾅ

一夏「てーかなんでシャルにそんなこと言われなきゃなんないんだよ？俺の勝手だろ？」ﾌﾝ

シャル「ぼくたち付き合ってるんだよね！？馬鹿じゃないのッ！浮気しといて開き直るなッ！」