ありす「答えて下さい」 (13)
モバP「えーっと、それは……」
モバP(困った、実に困った)
モバP(今俺の目の前にはウェディングドレスを着たありすがいる)
モバP(もちろんイベント用の衣装でしかないのだが……)
ありす「Pさん、もう一度聞きますね?」
ありす「待てるかどうか答えて下さい」
モバP(なんて答えるのがいいんだろう……)
モバP(そもそもなぜこうなったのかというと……)
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ありす「ジューンブライドですか?」
モバP「ああ次のイベントでやるんだが、ありすを使ってみようかと」
ありす「何考えているんですか? まだ小学生の私にそんなイベントさせるとか……」
モバP「うっ、やっぱりそうか?」
ありす「当たり前です、常識で考えて変じゃないですか。これだから大人は……」
モバP「じゃあやめといたほうがいいか」
ありす「待って下さい」
モバP「ん?」
ありす「変と言っただけでやらないとは言ってないじゃないですか」
モバP「え、でも」
ありす「お仕事ならきちんとこなします。ええ、お仕事だから仕方ありません」
モバP(……なんて乗り気じゃなかったのに)
モバP(いざ始まってみれば)
ありす「Pさん、一緒に練習です。何の練習かは……内緒です」
ありす「本当はこういうドレスに憧れはあるんですよ? でも……」
ありす「早く大人になりたいです。なぜって……解りませんか?」
モバP(結構ノリノリだったし……)
モバP(ていうかありすは俺と結婚する気、満々なんですか……)
ありす「Pさん、待てますか? 答えて下さい」
モバP(ここで俺が待てるって答えたら……)
ありす「本当ですか? 待てるっていいましたよね?」
ありす「今更撤回なんて許しませんよ?」
ありす「じゃあ……4年後には結婚ですね」
モバP(……駄目だな)
モバP(いや所詮ただの口約束なんだけど、ありすにそれはまずいと俺の本能が告げている)
モバP(逆に待てないと答えたら……)
ありす「じゃあいますぐ結婚しましょう」
ありす「年齢? 法律? そんなのどうだっていいんです」
ありす「愛しあう2人が愛を誓えば、それでいいんです」
ありす「公的な記録なんて関係ありません」
モバP(って感じになる気しかしない)
モバP(なんて言えば良いんだろう)
ありす「Pさん? 黙ってないで答えてください」
モバP「あ、ああっ……」
モバP「え、えーっと……ほら俺なんかじゃなくてもっと良い人がいるだろうし」
ありす「そんなの絶対にありえません」
モバP「えーっと……こんなのただの口約束だし、大して意味が」
ありす「私には大いにあります」
モバP「えーっと……別にいま言わなくても……」
ありす「Pさん、私はイエスかノーか以外の答えを聞いていないんですが」
モバP「ぐっ……」
モバP(どちらも問答無用なら……)
モバP(ひとまず猶予のあるほうを……)
モバP「待てるよ、うん」
ありす「本当ですか? 待てるっていいましたよね?」
ありす「私と結婚してくれるってことですよね?」
モバP「いや別にそこまで……」
ありす「今の音声は証拠としてしっかりと記録させてもらいました」
モバP「え」
ありす「では……不束者ですがよろしくお願いします」
モバP「あ、はい」
ちひろ「あのープロデューサーさん?」
モバP「はい、言いたいことは解ります」
ちひろ「じゃあ聞きますけど、なんでありすちゃんずっとくっついてるんですか?」
モバP「それは……」
ありす「私たち、婚約しましたから」
ちひろ「は?」
モバP「まあ、そういうわけでして……」
ちひろ「プロデューサーさん、ロリコンだったんですね」
モバP「違うんですけど……」
モバP「はぁ……大変だった」
モバP「あっという間に事務所のみんなに広まったし」
ありす「問題ないじゃないですか」
モバP「ああ、うん……」
モバP「……いやここはポジティブに考えよう」
モバP「4年も先の話だ。どうせその頃にはありすも忘れてるさ、うん」
モバP「仮に忘れてなかったとしても……」
モバP「別にその時ありすと結婚するのは何にも問題ないわけで……」
モバP「あれ? よく考えたらこれ何も困らなくね?」
モバP「なんだ、だったらいいや」
はっぴーEND
ノリと勢いで書いた。後悔はしてない
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