「きつねさんきつねさん、エッチな事ってなんですか?」 (41)

「急になんですかたぬきさん、発情期ですか」

「そうかもしれません、エッチな事を考えると夜も苦しくて眠れないのです」

「最近金玉がでっかいと思っていたらそういう事ですか」

「かも、です」

「しかしたぬきさん今、エッチな事が分からないとおっしゃっていたじゃないですか」

「はい、でも、エッチな事って何だろうって考えるとこう、興奮して」

「重症ですね」

「いやあお恥ずかしい」

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「たぬきさん、エッチな事と言うのは、こどもを作る事なんですよ」

「ほう、しかしこどもはコウノトリが運んでくると」

「それは非常にまれなケースですし、コウノトリが運んでくる前にこどもを作る過程があるはずですよ」

「納得です」

「エッチな事と言うのはこう、あなたのその、アレがあるじゃないですか」

「これですか」

「ヒィ持たないで」

「すみません。金玉は抵抗なさそうにおっしゃってたので」

「金玉はまだいいんですよ、形可愛いし」

「はあ、理解しかねます」

「まあ金玉はおいといてですね」

「はい」

「あなたの中心についてるえげつない奴をですね、こう、私の中心についてるちっちゃい穴に挿入れるんですよ」

「なんと」

「俄然きつねさんに興味が出てきました」

「身体目当てもここまで来ると清々しいです」

「しかし挿入しただけでこどもが出来るとは」

「まあ、その、挿入するだけではだめなのですが」

「やはり!」

「動かしてですね、液を出さなくてはいけません」

「どっからですか」

「あなたのそれからです」

「わざわざ挿入れなくてもしっこくらい出ますよ」

「知ってます。別の液です」

「はあ」

「一般には精液とか精子とかミルクとか呼ばれてます。白い奴です」

「なるほど。斬新ですな」

「新しい可能性が見えてきました」

「何にですか。そのえげつないモノにですか」

「試しに出してみます」

「ちょっと待って待って待ってください何をどうしようというのですか今この場で」

「挿入れると出るのでしょう、ちょっとやってみましょうよ」

「あなたに倫理を教えて来なかったのは本当に誤算でした」

「それにそのままでは挿入りませんよ」

「なんと」

「加えて、挿入しなくても精液を出す方法があります」

「ほう」

「一般的にはオナニーとか、マスターベーションとか、マスをかく、コく、抜くなんて言います」

「隠語のようですね」

「人にべらべら喋るようなことではないですしね。食事中や異性の前でこの話をするのはデリカシーがないと言われています」

「何故でしょうね」

「エッチな事はいやらしい事なので、排せつに関することと一緒で不快な気分になる人も居るんですよ」

「とりあえずマスターなんちゃらのやり方を教えてください」

「はあ、わたしはその、あなた側のやり方には疎いのですが、っていうかこういうのってわたしから教わるのは変でしょう」

「変ですかね?」

「変です。ままあわたしは別に構いませんなのだけれどども」

「言葉遣いが変ですよ」

「さて、やり方を説明します」

「楽しみです」

「まずこう、握って」

「こうですか」

「ヒぃイィ止めて止めてわたしの手じゃなくてあなたが自分で握るんですウヲァアア」

「こうですか」

「ふぅ、そうです、もう、全く、そういうことするのには順番と言うものが」

「すみません。どうにも初心者なもので」

「わたしが玄人みたいな言い方をするのはどうか止めてください」

「でですね、握ったら、こう、エッチな事を想像するのです」

「はあ、それが分からないので聞いてる次第です」

「そうでしたね。どうしましょうか。とりあえず好きな子の裸でも想像してみてください」

「あなたはいつも裸ではありませんか」

「ああそうだった、この辺の設定が人間と違うからややこしくなるんですね、ちょっと待ってください、そうですね、ええと、ええと」

「好きな子にしてみたいこととかってありませんか?」

「……ああ、ありますよ。麓に少し下ったところに綺麗な花が咲いていたので、一緒に摘みに言ってみたいです」

「ちょっと待ってくださいね、今良心の呵責に耐えてますから」

「そうこうしている間にギンギンではありませんか」

「いや、これくらい朝飯前です」

「それは別の意味でも捉えられる言葉ですね」

「しかし握れば自然と膨らみますが、ここからどうすれば?」

「上下にこするんですよ。早くしたり遅くしたりしていくと、段々気持ちよくなっていくはずです」

「こうですか?」

「ヒぃ、そうです、そうですけどわたしはこの状況にいくらかの疑問を覚えます!」

「ああ何だかポカポカしてきました。心なしか気持ちよくなってきた気がします」

「そうでしょう、そうでしょうとも。そんなモーター音の出そうな高速運動で、気持ちよくないなんてありえませんもの」

「お゛あ゛あ何が出ぞうでず!」

「早! そしてあなたのそんな声は聴きたくなかった!」

「あ゛ッ」





「すみませんすみません、まさかここまでの速度をもって撃ちだされるとは」

「わ、わたしにかかってしまいました…… どこの消火ホースかと見まごう勢いでしたよ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2021年09月10日 (金) 12:10:13   ID: S:M7dXsS

このあとのストーリーがまとめられてなくて残念

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