まゆ「ライバルキャラになりたいです」 (41)
泰葉「あの、まゆさん」
まゆ「はい?」
泰葉「まずこれを見てほしいんだけど」
まゆ「なんですかぁ……?」
http://i.imgur.com/4l5hGLL.jpg
泰葉「これどうやったの?」
まゆ「はい?」B78
泰葉「どうやったの?」B79
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まゆ「うふ、この時は最高の気分でしたぁ♪」
泰葉「とぼけない」
まゆ「はい」
智絵里「あ、あの、ケンカはダメ……」
まゆ「大丈夫ですよ」
泰葉「智絵里ちゃんも聞く?」
智絵里「……?」
まゆ「だから何のことか……」
泰葉「盛ったよね?」
まゆ「何のことか」
泰葉「まゆさん」
まゆ「はい」
まゆ「分かりました、分かりましたよう」
泰葉「こんな技術どこで……」
智絵里「私も気になる、かも……」
まゆ「これ絶対誰にも言わないでくださいよ?」
泰葉「もちろん」
智絵里「そ、そんなことしませんっ」
まゆ「それじゃあちょっと耳を……」
まゆ「……」ゴニョゴニョ
泰葉「……」コクコク
まゆ「……」ゴニョゴニョ
智絵里「……」コクコクッ
まゆ「……」ゴニョゴニョ
泰葉「……」
まゆ「……」ゴニョゴニョ
泰葉「それエアロスミスだよね?」
まゆ「そんな事言ってませんよ」
智絵里「えっ……?」
泰葉「へえ、そんなワザが……。へえー……」
まゆ「なんか今日テンション高いですね泰葉ちゃん」
智絵里「参考になります…!」
まゆ「さ、この話はお終いです。そんなことより、丁度三人集まったので……」
泰葉「なに?」
まゆ「まゆからも相談を」
智絵里「?」
まゆ「まゆはね、Pさんの一番になりたいんです」
泰葉「うん、みんな知ってる」
まゆ「泰葉ちゃん当たりキツい」
智絵里「あの……それで?」
まゆ「凛ちゃんがなんか一番面してますよね」
泰葉「まあまあ、芸暦はこっちが長くても事務所では凛さんの方が古株だしね」
智絵里「シンデレラガールにもなって、すごいなあ……」
まゆ「そう、そこなんですよ」
まゆ「凛ちゃんが一番面するのって、しっかりした理由があるんですよ」
まゆ「もうこうなったら仕方ないものは仕方ないんです」
智絵里「え?」
泰葉「珍しいね。まゆさんが折れるなんて……」
まゆ「まゆは諦めません。諦めないのがアイドルだって愛海ちゃんも言ってました」
泰葉「引用元がおかしいと思う」
まゆ「なので2015年のまゆはライバルキャラになりたいです」
智絵里「え、えっと?」
泰葉「ライバルキャラ……?」
まゆ「そうです。ライバルキャラです」フンス
泰葉「話が見えないっていうか……」
智絵里「どういうことなの?」
まゆ「まゆもね、色々考えたんですよ」
泰葉「そもそも、私達みんな芸能界のライバルで……」
まゆ「まだ泰葉ちゃんはそんな寂しいこと言うんですかぁ?」グニグニ
泰葉「い、いひゃいいひゃい……顔はぁ……!」ムニムニ
まゆ「言ってましたよねぇ? 『ライバルだけど、それだけじゃない』って……」グニィィィ
泰葉「ライバルって、否定してないから……!」ムニィィィ
智絵里「あ、あの、ケンカは……」オロオロ
まゆ「……ふう、さすがにお肌もちもちですねぇ」ツヤツヤ
泰葉「……はあ。話戻そうか」
智絵里「えっと、ライバルキャラだっけ?」
まゆ「そうです。まゆは凛ちゃんのライバルになるんです」
泰葉「だから話が見えないんだけど……」
まゆ「まあまあ、これから話しますから」
まゆ「さっき言った通り、凛ちゃんは一番なんですよね」
智絵里「え、えっと」
泰葉「そういうことに……なるのかな?」
まゆ「言ってみれば、凛ちゃんは『主人公』なんですよ」
智絵里「そうなんですか?」
泰葉「さあ……?」
まゆ「聞いた話では……ライバルというのは、時として主役を『食ってしまう』んだとか」
泰葉「食う、って……」
智絵里「何の話……?」
まゆ「漫画などでよくある話らしいです」
泰葉「漫画って」
まゆ「人気投票ではよくある話なんだそうですよ」
智絵里「う、うーん……」
まゆ「つまり、一番である主役を押さえて、好かれることができるのが『ライバルポジション』なんですよぉ」
智絵里「理にはかなってる、のかなあ?」
泰葉「必ずしもそうってワケじゃあ……」
まゆ「いいんです。覆すにはこれしかないんです……!」
まゆ「そういうワケで凛ちゃんのライバルポジになりたいんですが」
泰葉「そんなこと言われても……」
智絵里「えっと、なろうとしてなれるものなの?」
まゆ「意図的に対照的になるようにすればいいんですよ。蒼とか言ってるし、こっちは紅で丁度いいじゃないですか」
智絵里(『とか』って……)
泰葉「青の反対って黄色だったと思うんだけど」
まゆ「蒼だからいいんです」
泰葉「青?」
まゆ「蒼」
まゆ「たとえばほら、凛ちゃんは犬飼ってますよね?」
泰葉「ハナコちゃん?」
智絵里「もふもふしてかわいいよね。えへへ……」
まゆ「そうですよ。つまり凛ちゃんは犬アイドルです」
泰葉「それはおかしくないかな」
まゆ「いいんです。犬アイドルです」
智絵里「凛ちゃんがワンちゃんかあ……」
まゆ「だからまゆは猫アイドルになります」
泰葉「ストップ」
まゆ「なんですか」
泰葉「もういる」
まゆ「誰ですか」
智絵里「みくちゃん……。しかも赤いし」
まゆ「ああ、みくちゃん。別にいいでしょう」
泰葉「えっ、ひどくない?」
~~~~~~~~~~~~~
みく「へぷちっ!」
アナスタシア「みく、風邪ですか?」
みく「だーれかウワサしてるにゃ。しかもまたアイデンティティの危機にゃ」
アナスタシア「アー、お大事に……?」
のあ「ところでみく、カレーうどん啜りながらくしゃみとはいい度胸ね……」ゴゴゴ
みく「ヒッ」
~~~~~~~~~~~~~
<ギニャアアアアアアアア
まゆ「仕方ないですねぇ……。ネコドルは諦めましょうか」
泰葉「現状たくさんいるしね」
智絵里「ワンちゃんのライバルって誰だろう?」
まゆ「うーん……」
泰葉「……『犬猿の仲』とか」ボソ
まゆ「それです」
泰葉「えっ」
まゆ「まゆはこれからお猿アイドルとして生きていきましょう」
泰葉「いや、ちょっと待って……」
智絵里「お猿さん?」オロオロ
まゆ「何か問題でも?」
泰葉「今のは冗談っていうか……そもそも提案したつもりもないんだけど」
まゆ「いいじゃないですか。お尻赤いですよ」
泰葉「ダメだよお尻が赤いアイドルなんて」
まゆ「いいじゃないですか、アイドルのお尻大事ですよ? 卯月ちゃんのお尻とか見て下さい」
智絵里「アイドルがお尻って連呼したら……」オロオロ
泰葉「別に赤くはないでしょ?」
まゆ「っていうか、卯月ちゃんが主人公だとばかり思ってたんですけど」
智絵里「え、今度はなに」
まゆ「卯月ちゃん、346がどうこうのお話でもずっとのんきしてましたよね」
智絵里「そんなこと無いよ? えっと、ほら、風邪引いたときとか」
まゆ「まゆは卯月ちゃんの立ち位置が分かりません……」
泰葉「ニュージェネレーションズの方では主役だったから……」
まゆ「そうですよ、ニュージェネレーションズのトビラ見た時は、まさに卯月ちゃんが主人公で凛ちゃんがライバルって感じだったじゃないですかぁ。実際、凛ちゃんは一度離れてしまいますし」
智絵里「だけど、『ライバルだけどそれだけじゃない』って言葉に繋がるんだよね」
泰葉「ま、またその話?」
まゆ「……あ」
泰葉「今度は何……?」
まゆ「まゆは大変なことに気付いてしまいました」
まゆ「まゆも智絵里ちゃんもアニメに出ました」
泰葉「え、なに?」
まゆ「智絵里ちゃんなんてレギュラーですよぉ。凄いです智絵里ちゃん」
智絵里「え、えへへ……」テレテレ
まゆ「CDも出ましたよ。もうまゆ達は十分かもしれません」
泰葉「そ、そんな事で満足したら……」
まゆ「それはわかってます。でも、今一番に向けて動くべきは泰葉ちゃんじゃないですか?」
まゆ「おかしいですよぉ、泰葉ちゃんもこんなにかわいいのに」
泰葉「私は私で頑張るから……」
まゆ「ちょうど今周子ちゃんが一気に台頭してきてますよねぇ?」
智絵里「あ……ってことは、泰葉ちゃんを周子ちゃんのライバルに?」
まゆ「狐には狸です。ほら、耳着けましょう」
泰葉「なんですぐ動物の話に……っていうか私羊――」
まゆ「レッツ、ぽんぽこぽん」
泰葉「そんなこんちきちんのイントネーションで言われても……」
智絵里「わあ、かわいいかも♪」
泰葉「いやぁぁぁ……」
完
おしまい
色んな方向にごめんなさいしないといけない
あと選挙中に書けなかったこともごめんなさいしないといけない
ノープランで書いたからぐっちゃぐちゃになったこともごめんなさいしないといけない
お付き合いいただきありがとうございました
オマケ
<サア、ポンポコポン
<イヤアアア
キャッキャッ・・・
比奈「……」
比奈(狸、でスか……)
比奈(実はちょうど手元に衣装の着け耳が色々あるんだよなーっと……)ゴソゴソ
スチャ
比奈(狸比奈っスよー……なんて)
比奈「……」
比奈(二ッ岩マミ○ウのコスプレだこれ)
劇終
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