シンジ「本当に次回作で終わるの…?」 (39)

シンジ「もう庵野なんて信じられないよ!!」

アスカ「最初っからまともな話じゃなかったじゃない」

シンジ「だいたいいつ公開なんだよ…僕はいつまで放浪すればいいんだ…
月面にロンギヌスの槍置いてる場合じゃないんだよ、僕もお金出したけど」

アスカ「今年の暮れに公開だって話も出てるわね」

シンジ「それも信じられないよ!!Qだって予告と全然違うじゃないか!」

シンジ「…僕は…TV番最終話の制服来た綾波とか、謎の水が滴るいい男なカヲル君が見られると思ってウキウキで見に行ったんだ…なのに」



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シンジ「…なのに、わけわかんないしなんの説明もないし…みんなババアになってるし」

アスカ「うっさいわねガキシンジ、それもアピールポイントにしていくのよ!
ほら、ロリババアってあるじゃない」

シンジ「あれは数百歳とかだからいいんだよ、28なんて生々しい年齢はレベルが高過ぎるんだよ…」

アスカ「……」

シンジ「…でも、アスカなんかはまだいいよ。問題はリツコさんとか…ミサトさんだよ」

シンジ「見た目も中身もパーペキなおばさんじゃないか…マヤさんなんかレズ悪化してたみたいだし」

シンジ「何なんだよ、もうミサトさんは諦めるから素朴だけど可愛かったマヤさんを返してよ…
あの眉毛やめてよ、リツコさんリスペクトかよ……」

アスカ「…まぁ…確かに破で取り込んだ浅い層にはいろいろアレだったかもしれないけど…」

アスカ「いいところもいっぱいあったでしょ?」

シンジ「…どこ?」

アスカ「えっと…ああ、あんたとクソホモの絡みとか。腐りきったお姉さま方には好評だったんじゃない?」

アヤナミ「そう」ひょこっ

アスカ「うわ、びっくりした!どっから沸いてきたのよ!」

アヤナミ「…最初からいたわ。
……でも違う、訂正して。カヲシンはホモじゃないわ。…アガペーよ」

アスカ「あがぺ…?」

アヤナミ「純粋なる隣人愛、無償の愛…下心なんて何処にもない。美しい…愛。
そう、とくに新劇は」

アスカ「はぁ…」

シンジ「…カヲル君…」グスッ

アヤナミ「…今回の見所の話だけど、碇くんとフィフスの絡みしかなかった」

シンジ「言い切るね…」

アスカ「腐女子的意見ね、くっだらない」

アヤナミ「……そんなことはないわ、エヴァが腐女子から見限られたら大変なことになる…」

アヤナミ「いまや二人の絡みからインスピレーションを得た女性向けファッションブランドすら存在するもの」

アスカ「は、どーせ部屋着にしかならないダッサイTシャツとかでしょ?」

アヤナミ「……違う。けっこう普通に…可愛い」



アヤナミ「…あと、4月10日にフィフスの写真集も発売されるわ。言わずもがな、客層はその腐りきったお姉さま方」

シンジ「あ、それ知ってるよ!イラスト集じゃなくて写真集なんだよね。僕も予約したよ」

アスカ「……」

アスカ「…おかしいわよ、ヒロイン二人ほっぽって何でフィフスの株ばっか上がってんの?」

アヤナミ「……しかたないわ、私達の行動を鑑みれば……」

アヤナミ「あなたは14年経っておきてけぼりになってる碇くんに怒るだけ、
私なんて……「わからない」「命令だから」くらいしかなかった」

アヤナミ「……ぽかぽか綾波で懐柔した矢先にこれだもの」

アスカ「まぁ、確かにQでシンジに優しくしたのはフィフスだけだったかもね」

シンジ「そうなんだ、なのにまた首とれちゃうし……」グスッ

アヤナミ「…消去法で、まともなのがフィフスしかいなかった」

アヤナミ「……しかたないわ」



アヤナミ「…私たちは、碇くんのおいてけぼり感を視聴者とシンクロさせるための役でもあったから」

アヤナミ「……Qで魅力的に描写されなかったのは仕方のないこと。
…私たちだけじゃない、みんな…碇くんに辛く当たった」

アヤナミ「…だから、お姉さま方がカヲシンに逃げるのも仕方ないこと」

アスカ「それが言いたいんでしょ?」

アヤナミ「……」コクン

アヤナミ「…ピアノのイメージ映像が虹色だったとか白馬が二頭とかいろいろ考察が進んでいるけど、私は時折映りこむカタバミの花が気になる。
…もちろん碇くんとフィフスの話」ペラペラ

アスカ「なんか語りだしたわよ」

シンジ「聞いてあげようよ…」

アヤナミ「それに、星を見るシーンで織姫と彦星がアップなのも意味深。やっぱり二人が出会うのは運命で決まっていた…ということ」ペラペラ

アヤナミ「……『僕は君に逢うために生まれてきたんだね』」

アスカ「気持ち悪い」

アスカ「だいたいさぁ、そんな馬鹿みたいに深読みしまくって何になるわけ?作中で与えられた情報だけでいいじゃないの」

アヤナミ「……それでは何もわからないもの。ディープなエヴァファンが考察厨になるのはTV放送当時からの宿命…
…そう、いわばエヴァの呪縛」

シンジ「全員考察しまくってるみたいにしないでよ…」

アヤナミ「……ただ、それでもQは意味が分からなさすぎる。やっぱり考察するしかない」

アスカ「そこは次回作…最終回でくるっとまるっと説明されるはずだから、気長に待ちなさいよ」

アヤナミ「……エヴァに関してはその望みを捨てるべき。むしろ、今までの終わりかたを見ていて何故そんなことを言えるのか…不思議」

アスカ「ぐぬぬ」

アヤナミ「…それに、エヴァが懇切丁寧な普通のアニメだったとしても…
碇くんとフィフスのピアノセクロスに説明が入るとは思えない」

アスカ「そりゃあね」

シンジ「邪推し過ぎだよ…僕はカヲル君とピアノを弾いていただけなのに…」

シンジ「…ていうかもうカヲル君の話は止めようよ…悲しくなるから」

アスカ「何で?また会えるよとか言ってたじゃないの、気持ち悪いくらい清らかな顔でさぁ」

アヤナミ「…そう、その台詞や退場の方向…そして何より人気を考えて次回作でも会えるわ。これは数少ない…殆ど確定してる事項」

シンジ「……また、旧劇みたいな全裸でちょっとだけなんだろ…」

アヤナミ「……それは否めない」

アスカ「しゃーないわよ、一回死んでんのよ?」

シンジ「……」

シンジ「…だいたい、使徒が還るガフの扉はもうないんだ……
だからカヲル君は一回死んだ時点で詰みなんだよ」

シンジ「…せいぜい…また僕の心のなかに出てきて優しいこと言って送り出す役回りなんだ」

シンジ「次回作でどんなハッピーエンドであったとしても、カヲル君はそこにいないんだよ…」グスッ

アスカ「クソホモルートがお好きならゲーム買いなさいよ、腐女子でもゲロ吐きそうなくらい堪能できるわよ」

シンジ「…もうやったよ」ボソッ

アヤナミ「……叶わない恋は美しいもの」

シンジ「…あの爆散も美しいの?よく見たらこっち側の壁になんか肉片こびりついてたのに」

アスカ「うげっ、マジ!?」

アヤナミ「…フィフスのものだと言うのなら、あの肉片に興奮できる猛者も少なくはないはず」

シンジ「そういう話じゃないよ!」

カヲル「そんなに僕に会いたかったのかい、シンジくん。うれしいな」ひょこっ

アスカ「うわ、あんたもどっから沸いてきたのよ!てか服着なさいよォ!」

カヲル「シンジくんは全裸の僕に会いたいようだったからね」

シンジ「そういう意味で言ったんじゃないよ…!」あたふた

カヲル「いいじゃないかシンジくん。だいたい、新劇で僕らの裸の付き合いがないほうがおかしいんだ。
今まで、本編でもゲームでも漫画でも…あんなにお互い生まれた姿のままで向かいあってきたのに」

アヤナミ「そうね。……首、もういいの?」

カヲル「それなら心配には及ばない。流石に次回作まで首なし状態ではでないからね」

カヲル「…みんな、エヴァの行く末を憂いているようだけど…」

カヲル「ここは、一度気持ちを切り替えて庵野監督のゴジラを楽しみにしようじゃないか。
エヴァと違って公開もめどもたっているしね」

アスカ「ゴジラぁ?エヴァだけで手一杯って感じなのによくやるわね」

アヤナミ「Qのあと鬱になってたとか聞いたけど……大丈夫なの?」

カヲル「庵野監督はエヴァを作るたびに死にかけてるらしいから、気分転換…というと語弊があるかな?
何というか、リハビリも兼ねているんじゃないかな」

アスカ「また宮崎にどやされるわよ、『実写に逃げて』…みたいな」

アヤナミ「…宮崎…?…つとむ?」

アスカ「はやお!宮崎駿!!」

カヲル「もう今さら言わないんじゃないのかな、あの二人はけっこう仲がいいみたいだし」

アスカ「ゴジラの件は東映から持ちかけてきたらしいけど…
東映もゴジラをどうする気なのかしらね、ゴジラスープになって人間と混ざっても知らないわよ」

カヲル「…君はエヴァ以外の庵野監督の作品を知らないのかい?」

アスカ「知らないわね、実写版キューティーハニーも微妙だったらしいし。見てないわ」

アヤナミ「……ナディアを見るといいわ、あれはハッピーエンドだから」

カヲル「ああ、僕もナディア好きだよ。ナディアがシンジくんとよく似てるんだ」

シンジ「そうなの?」

カヲル「…顔はね。顔は」

アスカ「うわ、面食いホモとか気持ち悪い」

カヲル「もちろんシンジくんのほうが好きだよ」

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