赤馬「わかった。ドン・サウザンドの事なら聞いている」

遊馬「手伝ってくれるんだな！」

赤馬「ランサーズも動く！」

シャーク「4つに別れようぜ。俺達はあっちへ行く」

ミザエル「ドン・サウザンドとの戦いに終止符を打つ！」

アリト「おう！」

ギラグ「上等だぜ」

Ⅴ「ならば我ら三兄弟と双子忍者はこっちへ行く」

月影「うむ」

日影「以前その者とデュエルしたお主達について行った方が良さそうだ」

遊馬「じゃあ俺とアストラルと沢渡と権現坂と社長とデニスでこっちだな」

カイト「いいか良く聞けドン・サウザンドは悪だ」

シャーク「そうだぜ！」

Ⅳ「どのみちロクな奴じゃねーんだ！見つけ次第矢るぞ！！！」

「オオーッ！！！」

カイト「それで俺はお前とお前とお前に黒咲とユートか・・・」

遊矢「ユートってランサーズだったか？」

ユート「隼に頼まれて、そういう柚子も」

柚子「何か力になれないかなって」

セレナ「私はランサーズだ」

黒咲「問題でもあるのか！？」

カイト「いや・・・止まれ。この街はこんなに静かだったか？」

遊矢「何かあるの？カイトさん」

カイト「・・・ドン・サウザンドだ」

ユート「そんなに恐ろしい奴なのか？」

カイト「悪そのものだ・・・柚子は帰れ」

セレナ「何故だ！？」

カイト「お前は戦力になるかもしれんが柚子はハッキリ言って足手まといだ」

遊矢「何でだよカイトさん！」

カイト「この戦いには向いていない。帰れ」

柚子「・・・」

カイト「遊矢が居るから自分も居ると言う甘い考えを捨てろ」

遊矢「柚子もデュエリストだ！一緒に戦えるよ！」

ユート「一理ある」

遊矢「大体何でカイトさんの敵がこっちに来てるんだよ！」

カイト「知るか」

遊矢「知るかって・・・アカデミアは壊滅した！なのに戦う意味なんてあるのかよ！」

カイト「・・・」

遊矢「自分達の次元の事は自分達で解決する！それなのに・・・」

カイト「もういい。そんなに柚子と一緒に居たければ一緒に居て守ってやればいい」

遊矢「くっ・・・」

カイト「俺は少しお前を買い被りすぎていたな。だが・・・お前の言う通りだ。ランサーズを巻き込んで悪かったな」

セレナ「私は戦う」

黒咲「俺はお前達に借りがある。今こそそれを返す時だ」

遊矢「俺は・・・」

カイト「お前は十代を助け出した時も甘ったれた事を言っていたな。ある意味じゃそれが人間らしいのかもしれん」

遊矢「・・・」

ユート「良かったのか？」

カイト「遊矢は根本的に戦いには向いていない」

黒咲「腰抜けという奴か」

カイト「いや・・・それこそが人なんだろう」

セレナ「人？」

ユート「ドン・サウザンドか・・・カードが落ちている」

カイト「カードか・・・」

黒咲「これは何だ？」

カイト「これはドン・サウザンドの分身みたいなものだ・・・こんなに複数あるのは始めてだぞ」

ユート「目的は何だと思う？」

カイト「良く解らん・・・」

遊馬「カイト！こんな所に居たのか！？」

カイト「何かあったのか！」

遊馬「Ⅲ達がやられちまった！」

カイト「何だと！？」

Ⅴ「忍者達が居なかったら・・・だがドン・サウザンドだった」

Ⅳ「おい遊矢はどうした？」

セレナ「遊矢ならカイトと喧嘩して・・・」

Ⅳ「馬鹿野郎！野郎の狙いは遊矢だぞ！？」

黒咲「どういう事だ！それは！？」

Ⅴ「遊矢の持つ可能性にドン・サウザンドは目をつけた・・・乗っ取る気だぞ」

遊馬「乗っ取るって・・・どういう意味だよ！？」

Ⅳ「そのままの通りだ。遊矢には十代、遊星、遊馬以上の可能性を秘めている・・・それを使い」

ユート「全次元の制覇をする気なのか」

Ⅴ「ああ」

遊馬「シャークに連絡しねえと！」

黒咲「カイト！すぐに遊・・・何処へ行ったんだあいつは！」

ユート「遊矢のところだ・・・俺たちも」

遊馬「シャークか？大至急遊馬のところに・・・いいから早くしてくれよ！」

柚子「カイトさん怒ってたよね」

遊矢「けど柚子を役立たずみたいな言い方したんだぞ・・・それに俺はもう」

カイト「遊矢！」

遊矢「カイトさん・・・何しに来たんだよ」

カイト「狙われている。お前がな」

遊矢「俺が？何で？」

カイト「それは・・・そこに居るな。ドン・サウザンド！」

柚子「ど、何処！？」

カイト「後ろだ！」シュッ

グサッ

ドン・サウザンド「カイト・・・貴様ァ！」

カイト「焦りすぎたようだな。不完全のままで俺達の前に姿を現すとは・・・」

ドン・サウザンド「我が直々に貴様達を葬る！たとえ不完全でもカイトよ・・・お前には勝てる」

ドン・サウザンド「お前には遊馬とナッシュに比べ足りない物がある」

カイト「俺が何の策も待たずにお前の目の前に現れたと思っているのか？お前は終わる。俺と共にな」

カイト「お前を封印する。こいつでな」

遊矢「それは！？」

カイト「ドン・サウザンドの脅威に備え作っておいたカードだ。こいつはデュエリストの命と引き換えに」

柚子「まさかカイトさん」

カイト「狙いはお前だ・・・そして遊馬や凌牙に伝えろ。世話になったと」

遊矢「戦ってよカイトさん！いつものように・・・俺もデュエルするよ！」

カイト「遊矢・・・以前お前はタイムマシンが無いかと聞いて来たな？」

遊矢「こんな時に何言ってるんだよ・・・そんなの」

カイト「お前には未来がある。そして遊馬にも凌牙にも・・・ハルトだって」

柚子「カイトさんにも未来があるのよ！」

カイト「どうだかな・・・ここで奴をやらねば未来そのものが消える。俺1人の命など安いものだ」

遊矢「ダメだよカイトさん！」

カイト「これで俺が別れを告げるのは2度目だな」

遊矢「やっぱり俺は人が死ぬのには慣れないよカイトさん・・・」

カイト「なら慣れなくていい。それがお前の強さだ・・・覚悟はいいかドン・サウザンド！」

ドン・サウザンド「カイトォ！！！」

カイト「お前に未来は来ない。未来永劫な・・・」

遊馬「無事か遊矢！？」

遊矢「・・・カイトさんが」

シャーク「カイト・・・しっかりしろ！カイト！」

柚子「これ」

ユート「そのカードは？」

柚子「自分の命と引き換えに・・・カイトさんはカイトさんは・・・」

遊馬「そんな嘘だろ・・・カイト！」

シャーク「目を開けろカイト！らしくねえぞ！」

黒咲「カイト・・・」

アストラル「命を犠牲にしてドン・サウザンドを・・・カイト！」

シャーク「てめえ！いつまで寝てやがるんだ！」

ミザエル「やめろナッシュ・・・カイトはもう・・・」

シャーク「ふざけんじゃねえよ！何で死んじまったんだよ！てめえは！！」

遊矢「カイトさん・・・俺もっと強くなるよ・・・そして誰も死なせない・・・約束するよカイトさん・・・」

遊馬「カイトオオオオオオオオオオ！！！！！」

数日後

小鳥「カイトは」

遊馬「・・・」

小鳥「ほ、ほら元気出さないとカイトだって」

遊馬「ありがとな小鳥・・・こんなんじゃカイトに笑われちまうよ」

小鳥「うん・・・」

遊馬「ドン・サウザンドの野望は終わった・・・これでな」

小鳥「うん」

遊馬「かっとビングだ」

小鳥「うん！」

遊馬「カイトが俺達に託した未来を守らねえと！」

小鳥「それでこそ遊馬よ。きっとカイトだって天国で喜んでいるよ！」

遊馬「ああ！かっとビングだ！俺！！」









完

毎日同じことの繰り返しだからしゃーない