江ノ島「ちょちょちょちょちょっと待って待って童貞じゃないって」

苗木「じゃあ早速押そうかな」ﾎﾟﾁ

江ノ島「あ、待ってまだ私の記憶保護装置がーーーーー」



ﾁｭﾝﾁｭﾝ……

苗木「……ん？」ﾑｸﾘ

苗木「あれ、さっきまで夜中の2時に江ノ島さんと密会してたのに朝？このスイッチ時間すら操るのか……まぁ過去の歴史をいじるんだから当たり前か」

苗木「……貞操逆転か、いったい何がどうなってるんだろう、スカートを履くのは勘弁したいけど」

ガチャ

苗木「うん、クローゼットの中の服はそのままだし、部屋も特に変なことは……おや？」

苗木「秘蔵のエロ本がない……」

苗木「参ったな、すごいお気に入りのやつだったのに」

苗木「仕方ないか……まだ7時か、身だしなみでも整えて朝ごはん食べよう」

苗木(そういえば改竄の間際に江ノ島さんがなんか言ってたな、記憶保護装置がなんとか……)ｻｯｻｯ

苗木「あの様子からして、おそらくこの世界に対する違和感を持ってるのは僕だけってことか、ふーむ」

苗木「む、アンテナ立たない……たった」ﾋﾟﾝｯ

苗木「さあいくか」ｶﾞﾁｬ

桑田「お、苗木、早いな」

苗木「あ、桑田くんおはよう」

桑田「おはよ……お、おま！？」

苗木「ん？」

桑田「な、なんて格好してんだよ！」

苗木「……え、パジャマだけど。別に今日は休日だしいいかなって」

桑田「アホ！お前、胸元はだけてるじゃねーか！女子の奴らに変な目で見られるぞ！」

苗木「……」

苗木(ものすごい違和感……)

苗木(言われてみると桑田君の服装……前よりも少し露出が少ないよーな……前も露出が多かったわけじゃないけど)

桑田「せめて上だけでも羽織ってこいよ」

苗木「ま、まあわかったよ……」



苗木(流れで桑田君と食堂に向かった)

朝日奈「あ、おはよー苗木に桑田」

舞園「おはようございます」

桑田「おーっす」

苗木「おはよう」

朝日奈「って、苗木、パジャマにパーカーって」

苗木「着替えるのめんどくさくてさ……」

舞園「そ、そうですか」ﾁﾗｯ

苗木「……？」

桑田「お前パジャマとか見られて恥ずかしくねーの？」

苗木「別に？」

桑田「そ、そうか……」

不二咲「あ、みんなおはよー」

石丸「おはようございます」

桑田「お、おーっす」

苗木「！！」

苗木(不二咲さんが、女装をしてない！)

苗木(……なるほど、不二咲さんのコンプレックスは弱い自分だったけど、この世界だと弱い男性が普通だから……かな？)

苗木(そして石丸くんもなんとなく前よりも声量が控えめなような……)

戦刃「あ、おはようみんな」

大神「む、朝日奈、早いな」

朝日奈「あ、さくらちゃん」

苗木(……大神さんは胴着をきたままか、まえはしっかり着替えてから来てたけど。戦刃さんに至っては軍服きて……あぁ、それは前からだ)