モバP「早苗ェ!結婚しろオォ!!」ガチャッ (61)

P「えっあれ?」

早苗「あはは、冗談も大概にしないとブチ込んじゃうよ?」ピクピク

P「な…この手錠硬ッッ!」

早苗「そりゃあ現役時代のやつだし」

ちひろ(辞める時に返還義務が……いや、私は何も見ていない。見ていないのよちひろ)

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早苗「あたしに対しての当てつけなのかなー?」ニコニコ

P「ち、違います!本心です!!!」

早苗「こう見えても歳上なんだからねー、あんまりからかってると投げ飛ばしちゃうよー?」

P「」ヒイッ




P「からかってると思われた…」

ちひろ「そりゃ唐突にでしたからね」

P「この愛は本物なのにッッ!!!歳上とか関係ないのにッッッッ!!!!!!」ドドド

ちひろ「はいはい歳の差以前にアイドルとプロデューサーということを忘れないでください」

P「さっぱりしてますねぇ」

ちひろ「どうせ轟沈するのは目に見えてますから」

P「……何……だと……!?」

ちひろ「そもそもプロデューサーは早苗さんにそういう目で見られてませんからね、ちかたないですね」

P「そんな馬鹿な…俺は名古屋で初めて出会った時から好きなのに…!もう一周年なのに……!!」

ちひろ「ざまぁ」

P「ひどい」

ちひろ「兎にも角にも、仕事をしてくださいね?」ニコッ

P「へい」




P「早苗さん、結婚してください」

早苗「あはは、張り倒すよ♪エイプリルフールはとっくに過ぎてるんだけどなー?犯人初逮捕の時に使った伝説の技が炸裂しちゃうよ?」

P「いや嘘じゃ」

早苗「てーい」

P「アッ─────────────!」メキゴキポキャッ

ちひろ「どうしたんですかその腕」

P「早苗さんに技をかけられました。柔らかかったです」

ちひろ「…腕が変な方向に曲がる事よりそっちの方が大事なんですね」

P「何故だ…何故この愛が伝わらないんだ……」

ちひろ「さぁ…?諦めるつもりがないならアタックし続けるのも悪くないんじゃないですか?」

P「成る程。まずは情報収集で好みの物を探してみよう」

ちひろ「ちょっと。事務所のパソコン使わないでくださいよ、また変なサイト見られても困りますから」

P「見てませんよ!」

ちひろ「本当ですか?神と早苗さんに誓えますか?」

P「うっ……そ、それは。あっ!ちひろさん、これ!」

ちひろ「話を逸らさないでください……ん?」



【17歳少女、指名手配犯をお手柄確保!】


P「……この写真でピースしてるの、若かりし頃の早苗さん、ですよね?記事が11年前ですし…」

ちひろ「外見が今と全然変わりませんね……菜々さんもびっくりです」

P「記事の続きは……」

pipipipi

P「おっと。はい、346プロ……あぁ!どうもご無沙汰しております。いえいえ、先日はどうも…なんですって?!本当ですか!ありがとうございます!それではまた後日。はい、失礼しますー」

ちひろ「何か?」

P「今月末におっきな仕事が入りましたよ、こりゃあこんな事してる場合じゃないぜ!」

ちひろ「ククク……金の匂いがしますねぇ」ニヤリ

P「えぇ……きらりと茜のダブルアタック(突撃)で穴がブチ空いたそこの壁も治せそうです」

ちひろ「概要は?」

P「交通安全教室も兼ねたショーです。47都道府県全部で一件一件回っていく事になりそうですね」

ちひろ「終わるのはいつ頃になりそうですかそれ。聞いてみたらすごく、すご~~く面倒くさそうですけど」

P「杏みたいな事を言わないでくださいよ。HPで情報公開お願いします、さっそくチケットやら前売り券の手配をしないと…」

ちひろ「月末まであと3週間……いけますか?」

P「やるんですよ」





早苗「最近プロデューサー君が虐めてくるんだよぉぉ~~」

楓「虐め……ですか?」

早苗「事あるごとに結婚しよう、結婚しようって……うぅぅ、絶対からかってる!三十路前とか気にしてるのにさぁ!!」

楓「案外、本心かもしれませんよ……ふふっ」

早苗「楓ちゃんまでそーゆー事言うー!………男なんて、ファンも、実際に会ってみたらがっかりすると思うんだよね、あたしなんかさ…」



『えー、ふ、婦警なんだー?へー、はは…』

『お前力が強すぎるんだって。あと、武道有段者とか言うなよ、友達びびっちまうだろ』

『おとなしくしろよ、お前なんて身体以外に取り柄ないだろ……っ痛たたたたたた!!!』



早苗「ゔっ、嫌なこと思い出しちゃった。ま、まぁ私の純潔は守られてるから大丈夫だけどね!悲しい事にっ!!」

楓「お店で大声でそういう事を言うのは……ちょっと」

早苗「はっ!?……はぁ、男なんてどうせそういうもんなんだよ…つまりさ」グチグチ

楓「…今夜はお付き合いしますよ」クスッ




「「「全国47都道府県交通安全ツアーフェスタ!?」」」

P「はいよく言えましたー」

ちひろ「簡単に言えばアイドルによる交通安全教室と、ライブを同時にやっちゃおう!というそこそこ大きなお仕事です。勿論、全アイドル総出ですよー!」

P「このフェスのリーダーには早苗さんを抜擢しまーす」

早苗「あ、ああああたし!?何で!?!?」

P「最前線で婦警さん風の衣装を着て動いて貰うのでそのつもりでよろしくお願いします」

早苗「…大丈夫かなぁ…?」

P「元婦警って事でいい感じに回ると思いますよ。あ、早苗さん以外のアイドルはグループで固めてローテーションで全国数県ずつ回していきます」

早苗「あたし以外?」


P「早苗さんは全国47都道府県回ってもらいますよ。期間にして3ヶ月弱ってところですかね」

早苗「いや無理!」

P「大丈夫です、3日おきぐらいに予定してますから」

早苗「流石におねーさんの身体にもガタがきちゃうよそれ…」

P「フェスが終わったら一時休憩期間を挟みますから、温泉でも入れましょうか」

杏(休憩期間…!)

杏「はい!はいはい!それ私がやりたーい!」

P「そうか!遂にやる気になってくれたか!」

杏「うんうん、そろそろ本気だそうかなってね!」

P「安心しろ。お前の予定は今年終わりまでびっしりみっちり詰まってるからな」ニッコリ

杏「」


楓(温泉…)

ちひろ「おっと温泉目当てな事を考えてますね?」

楓「何のことやら…ですよ。ふふっ」



早苗「ふいー、無茶苦茶だぁ」

P「はっはっは、まぁアイドルですし諦めてください」

早苗「確信したよ…プロデューサーはあたしの事が嫌いなんだね……」

P「いえいえそんな。好きです好きです愛してます」

早苗「はぁ、なんだか今から緊張してきたよ」

P「無視か…」

ちひろ「うーん、前売り券の売り上げは絶好調ですねぇ。こいつぁ美味しい匂いがプンプンしやがりますよ」

P「遂に346の時代か…765に追いつくのも夢じゃないですよコレ」

ちひろ「結果は今回のフェス次第ですね」

P「つまり346の今後は早苗さんに託されたってわけか」

早苗「変にプレッシャーをかけないでおくれよ…」





P「そして月末」

ちひろ「ついにフェス」

「「いえーい」」パァンッ

早苗「いえーいじゃないよ…」

ちひろ「大丈夫ですよ早苗さん。こう見えて一番辛いのはプロデューサーさんですからね」

P「…そーですねー。今日のが終わったら3日後の予定を今日明日中に確認して次の場所の責任者の方に連絡いれて。メンバー編成は回し回しだから大丈夫ですけどねぇ…絶対効率よく回らないよなぁ…絶対なんかあるよなぁ……芳乃にお祓いで法螺貝吹いてもらおうかなぁ…はぁぁ」ハァ

早苗「……ぷっ」クスッ

ちひろ「おっ、緊張は解けましたね?」

早苗「え?……あ」

P「…みんな、待ってますよ」

早苗「…じゃあー、張り切って行ってきますかー!」

ちひろ「その意気ですよ!」

P「今の流れなら言える、結婚してください」

早苗「あはは、フェスが終わったら考えてあげてもいーよ♪行ってきまーす!」

闇に飲まれよ!

(お疲れ様でした)

明日は昼過ぎ頃にやみのまします




早苗「やーどうもどうも!このフェスも、あたしの出身地であるここ新潟でラストだからね!最後の最後は盛り上げていきましょー!」

\オーッ!ミソジー!/

早苗「誰だ今三十路って言ったのー!逮捕するぞちくしょー!!」



P「うーん、流石は早苗さん。凄い人気ですね」

ちひろ「フェスの〆が出身地ですしね」

P「このまま何事も無く終わって欲しいなァ…俺ももう疲れましたよ……フフ」

ちひろ「ここ最近寝不足ですよね」

P「ちひろさんが手伝ってくれなきゃ死んでます…」ハァ





パンパンパン!!

キャーッ!




P「……ん?様子がおかしいな、何ごとだ?」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん、あれ…!」



男「……ハァ、ハァ」カチャッ

早苗「……ちょっとキミキミ、そんな物騒なモノ持ち出しちゃダメでしょ?日本じゃ拳銃なんて触っちゃダメなんだよー」

男「うっうるせぇ!ぶっ殺してやる!!」

早苗「…文句があるなら聞いたげるからソレ、下ろしなさい」スタスタ


P「早苗さぁぁぁぁん!?危ないって!何近づいてんですか!!」

ちひろ「け!警察に電話を!!」


早苗(あたしの間合いに入れば……左手を流して…腕を捻じ曲げる!)スタスタ

男「………」

早苗「知り合い?それとも、ファンの人?」ニッコリ

男「!」スチャッ

早苗(ここだ!!)ガッ



早苗「……あ、あれ?」

男「二度も同じ手に引っかかるか!馬鹿が!!」バチバチッ

早苗「うっ!?……く」ガクッ

男「おいお前ら!余計な真似をしようとすんじゃねーぞ!!すぐにコイツぶっ殺してやるからな!!!」

ちひろ「早苗さんがやられた!?」

P「…!」

ちひろ「警察、警察はまだですか!?」



男「おいどけ!どけって言ってんだろ!!」

「止まれ!警察だ!!」

男「邪魔すんじゃねぇ!この女ぶっ[ピーーー]ぞ!!」

「くっ…」



ちひろ「ファンの中に警察の人が居ましたよ!これで安心ですね!」

P「…いや、ダメでしょう。ほら道を開けた」

ちひろ「やっぱり早苗さんが人質に…」

P「……」タッタッタ

ちひろ「プロデューサーさん!?」




男「どけ!どけ!!」ドンッ

P「わわっ」

男「邪魔だってんだろ!」



P「……あー怖かった」

ちひろ「何やってるんですか!あぁぁ!早苗さん、早苗さんが拉致されましたよ!?」

P「分かってますよ、んな事…」フゥ

ちひろ「あなた早苗さんの事が好きなんじゃないんですか!?攫われたんですよ!?」ガッ!

P「ちょっ、首、首締まっ…」

ちひろ「結婚結婚って、やっぱりからかってただけなんですね!見損ないましたよ!!」

P「からかってません。俺はいつだってどこだって本気です」ガシッ

ちひろ「じゃあ何で…」

P「……」スッ

ちひろ「……何ですか、このスマートフォン」

P「早苗さんの衣装に発信機を忍ばせてきました。赤に点滅してるのが早苗さんで、青に点滅してるのがアニ○イト秋葉原店です」ニヤリ

ちひろ「プロデューサーさん…!」

P「他のアイドルを全員舞台に立たせてください。パニックになってるファン達をどうにか宥めるよう指示を、スタッフさんも連携して落ち着かせてください」

ちひろ「これを警察に渡せばいいんですね、よかった…でも、今日のフェスは中止ですね」

P「……いや、中止にはさせないで大丈夫。1、2時間だけ待っててくれれば。アイドル達にもそう伝えてください」

ちひろ「へ?」



P「俺がなんとかします」






早苗「う……?」

男「目を覚ましたな…」

早苗「………………誰?縄解いてよ」

男「忘れたとは言わせねぇ。11年前、お前に腕を捻じ曲げられてそのまま現行犯で逮捕された俺をよ!!」

早苗「あ、あー。出所したんだ…お疲れ様?」

男「何がお疲れ様だ!このアマ!!」ボコッ

早苗「うっ!……げほっ」


男「復讐してやるつもりだったよ…だが、こんなにあっさり見つかるとはな!アイドルなんてやるもんじゃないぜ!!」

早苗「ごほっ、あー痛。いやいや、アイドルも捨てたもんじゃないって」

男「何?」

早苗「頼れる婦警さんもよかったけどさー、なーんかこれじゃないって感じがしてたんだよね」

男「あぁ?」

早苗「アイドルっていいよー、すごくいいと思う。特に、敏腕なプロデューサーを持つと尚いい。あたしなんかでもステージに立てるってのが魅力かな」

男「しらねーなそんな事。俺はお前に復讐する為だけにシャバに出たんだ……」

早苗「あ、そー。…で、どうするの?[ピーーー]の?」


男「復讐してやるつもりだったよ…だが、こんなにあっさり見つかるとはな!アイドルなんてやるもんじゃないぜ!!」

早苗「ごほっ、あー痛。いやいや、アイドルも捨てたもんじゃないって」

男「何?」

早苗「頼れる婦警さんもよかったけどさー、なーんかこれじゃないって感じがしてたんだよね」

男「あぁ?」

早苗「アイドルっていいよー、すごくいいと思う。特に、敏腕なプロデューサーを持つと尚いい。あたしなんかでもステージに立てるってのが魅力かな」

男「しらねーなそんな事。俺はお前に復讐する為だけにシャバに出たんだ……」

早苗「あ、そー。…で、どうするの?殺すの?」

男「勿論殺す。だがその前に…」

早苗「?」

男「十分楽しんでからだよなぁ!!!!」ビリィッ!!

早苗「きゃ…っ!」

男「クク、余裕の表情が消えたぞ?女みたいな声を出してよ」

早苗「……っ、あたしだって女なんだけど」

男「11年前に腕を捻じられた時に触った時はこんな大きさじゃなかったぜ。誰かに揉まれて育ったのか?」ハハハ

早苗「触られてないっての。てか、触ったのね、エッチ」

男「あの捻じり方ならお前が触らせてるようなもんだって自覚が無いのか、誘ってんのか?」

早苗「勘違いも甚だし…」

早苗(あれ?じゃあプロデューサーもあたしの……)カァ


男「急に女の顔になったな…彼氏でも頭に浮かんでんのか?」

早苗「彼氏じゃないしー!」

男「……まぁいい、さっさと生モノ拝ませてもらおうか」

早苗「ちょ、マジでヤるつもりなの?やめてよ」

男「いただきまーす!!」

早苗「…っ!!」

早苗(プロデューサー!プロデューサー君!!)



ドドドドドドド…!


男「ん?」

早苗「……?」

パリーンッ!!!

P「ドラァ!!!」バキィッ

男「おガッ!?!?」




P「……」スタスタ

早苗「…どうしてここに……」

男「お前…さっきの……!」

P「俺の大切な人を酷い目に合わせやがって…しかもわざわざこんな廃墟に連れ込みやがって……!途中で俺のバイクがスリップしただろうが!痛かったんだぞ!!」

男「くっ!」スチャッ

P「させるか」メキゴキポキャッ

男「アッ─────────────!?」

P「拳銃か…危ないな」ポイッ

男「何故お前が…」

P「こっちは伊達に早苗さんに〆られてないんだよ!」キリッ

男「ぐ……」

P「さぁ……お前の罪を数えろ」





男「アッ──────────────────────────!!!!!!」



P「大丈夫で……おっと、眼福眼福」

早苗「ブラ見てる場合かーー!早く解いて!!」

P「はいはい……解けた」

早苗「………どうしてここに?」

P「早苗さんの衣装に発信機を忍ばせて…」

早苗「そうじゃなくて!」

P「はぁ」

早苗「危ないでしょ?相手は拳銃を持ってるんだよ?!」

P「危ない…あぁ、危ないですねぇ………あ、あ、あ…今頃足が震えてきた」ガクガクブルブル

早苗「………もしプロデューサー君の方が死んじゃったらどうすんのさ…」

P「いやほら、男って生き物は一度は命懸けで愛する人を助けたいって衝動に駆られる時があるというか。いてもたってもいられないで飛び出しちゃうというか……」

早苗「……バカだなぁ、もう」クスッ

P「えぇー…」

P「警察には俺のスマホのGPSでこの場所が伝わってますから、この男ふん縛ってさっさと帰りましょう。ファンもちひろさんもアイドル達も待ってますよ」

早苗「……うん♪」



P「しっかり捕まっててください。振り落としちゃうので……おほっ」

早苗「…えっち」

P「勘弁してくださいよ。早苗さんのソレ大きいんですもん」

早苗「よし、許す……最近プロデューサー君には助けられてばっかりだなぁ」

P「ははは、俺の方が助けられてますけどね」

早苗「え?なんで?あたし何もしてないよ?」

P「俺は助かってますよ。早苗さんみてると元気になるし……何せ同じ仕事場にいるってだけで嬉しいもんですよ」

早苗「……そっかー」

P「えぇ。だから結婚してくれてもいいですよ?」ハハハ



早苗「いーよ?」


P「ん?」


早苗「そこまで言うならしてあげようじゃーないか」ギュッ

P「なっ!ちょ、うわでかっ……背中が幸せ!!当たってますけど!!」

早苗「んふふ、あててんのよ。ほれほれ~」

P「運転が!早苗さん、早苗さーーん!!」





.


早苗「みんなー!ただいまー!心配かけてごめんねー!!」



ちひろ「今、警察から確保の連絡がありましたよ」

P「そいつぁよかったです。ようやく一安心ですかね」

ちひろ「まさか本当に2時間で連れ戻すなんて…思ってもみませんでした」

P「おかげでイベントも2時間延長ですけどね」

ちひろ「ファンも分かってくれますよ」

P「だといいんですが……お、早苗さんの出番が終わった。次、準備して!」



早苗「プロデューサー君!おつかれー!」

P「はい、お疲」




早苗「結婚しよ!」ギュッ

P「おっとと…よろこんで」



.

終焉

お疲れ様でした
またパッションが脳髄駆け巡った頃にお会いしましょう

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