モバP「犬づくし」 (89)
一応続編です
モバP「猫だらけ」
モバP「猫だらけ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369574428/)
のんびりと書いていきます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370001288
P「戻りましたー!」
ちひろ「お疲れ様でしたプロデューサーさん、どうでした?」
P「いやー、なんとかなりましたよ、みんなのおかげです」
ちひろ「それにしても.....」
響子「この衣装カワイイね、凛ちゃん♪」
凛「まあ、確かにね....」
まゆ「うふふ....Pさんはこういうのが好きなんですかぁ?」
P「まあ犬は好きだぞ、昔飼ってたしな」
凛「でもこのメンバーをチョイスしたのは何か意味でもあるの?」
P「うーん、なんとなくかな.....」
響子「私たち犬っぽいんですか?」
ちひろ(まさか本当に企画するなんて.....)
凛「この前、みくたちのユニットが上手くいったから二匹目のドジョウを狙ったんじゃないの?」
P「そ、そんなことは.....」
まゆ「うふふ....そんなことありませんよねぇ?凛ちゃん、Pさんは私たちに似合うと思ったから選んでくれたのよぉ?」
P「そ、そうだ!もちろんだとも!」
まゆ「まゆはちゃんとわかってますからねぇ、Pさん♪」
響子「わ、私もわかってますからね!プロデューサーさん!」
凛「....私も本気で言ったわけじゃないよ、ゴメン....」
P「まあまあ落ち込むなよ凛、俺だってお前がそんなこと言うやつじゃないのは知ってるさ」
凛「....本当?」
P「ああ、だからそんなに暗い顔するな」ナデナデ
凛「....うん、ありがと」
まゆ「....」
響子「むぅ〜....」
凛「だけどさ、この衣装.....」
P「どうした?」
凛「ちょっと露出度高すぎない?私なんてお腹丸出しなんだけど」
P「そ、それはリーダーだから目立つようにと.....」
響子「私、ちょっと恥ずかしいですけどプロデューサーさんのためなら...///」
まゆ「まゆもPさんが望むならどんな格好でもしますからねぇ....」
P「ありがとなお前たち、だけど安心しろ、それ以上の無理はさせないから」
響子「でも....」
P「今でも無理させてるんだ、これ以上はないよ」ナデナデ
響子「あっ....」
まゆ「んんっ.....」
P「あっ、すまん!ちょっと子供扱いしすぎたか?」
響子「えへへっ♪大丈夫ですよ、プロデューサーさん!もっと撫でて下さい!」
まゆ「今のまゆたちは....いえ、まゆはPさんの犬なんですから撫でてくれると嬉しいです....」
凛「.....」
http://i.imgur.com/8e7rNmB.jpg
http://i.imgur.com/UesMSRc.jpg
五十嵐響子(15)
http://i.imgur.com/IIPiHT1.jpg
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渋谷凛(15)
http://i.imgur.com/KOciSoW.jpg
http://i.imgur.com/fgnWTVA.jpg
佐久間まゆ(16)
−−−−翌日 事務所−−−−
ガチャッ
P「お疲れ様で.....」
凛「あっ、おはようプロデューサー」
P「お、おお....」
P「っていうか凛、お前今日オフじゃなかったか?」
凛「うん、だけど別にやることもなかったから事務所に来ちゃった」
P「そうか.....でさ」
凛「どうしたの?」
P「なにそれ?」
凛「なんのこと?」
P「耳だよ、耳!その頭のイヌミミはなんだよ?」
凛「.....なんとなく」
P「なんとなくねぇ....まあお前がいいならいいんだけどさ」
凛「うん....気にしないで」
P「だけど最近の凛はとってもがんばってるな」
凛「そう?」
P「もちろんさ、今までお前にはいろんなユニットに入ってもらってるし今回のスリードッグスだってリーダーだろ?ちょっと負担掛け過ぎたかなくらい思ってるよ」
凛「まあ大変じゃないって言えば嘘になるけど.....」
P「だよなぁ....」
凛「でもやってて楽しいしプロデューサーが私以上にものすごく頑張ってるだもん、弱音なんか吐いてられないよ」
P「そっか.....ありがとな凛」ナデナデ
凛「うん....」
P「お前みたいないい子をプロデュースできて俺は本当に幸せ者だよ」ナデナデ
凛「もう....大げさなんだから.....」
P(あっ、なんだか尻尾を振ってるのが見えるなぁ.....)
P「その耳も似合ってるぞ、ハナコみたいで」
凛「そ、そうかな...////」
響子「.....」ジー...
−−−−翌日−−−−
響子「おはようございます!プロデューサーさん!」
P「おお、おはよ....ってお前もか....」
響子「えへへ♪着けちゃいました」
P「まあ似合ってるからいいけどな」
響子「本当ですか?」
P「当たり前だ、とってもかわいいぞ」
響子「うれしいです、プロデューサーさん!」ダキッ!
P「おおっと、今日も元気いっぱいだな」ナデナデ
響子「そうです!今日も私は元気なんですよ!」
P「なんだか本物の犬みたいだな」
響子「そうかもしれませんね、わんわん♪」
P「よーしよし」ナデナデ
響子「くぅーん♪」
やっと直った〜 少しずつですけど再開します
P「うりうり、どうだ?」
響子「きゃっ!もう、のどはくすぐったいですよプロデューサーさん♪」
P「悪い悪い、さあそろそろ....」
まゆ「楽しそうですねぇ、Pさん?」
P「うわあ!まゆ、いつからそこに!?」
まゆ「うふふ.....なんだか事務所から楽しそうな声が聞こえてきたので入ってみたら....」
まゆ「Pさん、まゆもイヌミミ着けたほうがいいですかぁ?」
P「そ、そうだな....まゆもよく似合ってたし、着けてみてもいいんじゃないか....?」
まゆ「じゃあそうします、ハイどうですかぁ?」スチャッ
P「お、おう....やっぱり似合ってるぞ....」
響子「カワイイですよ、まゆちゃん!」
まゆ「これで私は身も心もPさんの所有物ですねぇ?」
P「大げさだよそんな....」
まゆ「大げさなんかじゃありません、Pさんの命令ならまゆは犬の真似でもなんでもしますから....」
響子「わ、私もプロデューサーさんの言う事なら何でも聞きますからね!」
P「わかったわかった、お前たちの気持ちはよくわかったよ」ナデナデ
響子「えへへっ、わんわん♪」
まゆ「きゅーん♪」クンクン
P「お、おいまゆ....」
まゆ「犬は主人に甘えるものですよぉ?」
響子「じゃあ私も甘えちゃいます!」スリスリ
P「こらこらお前たち.....」
凛「ふーん....ずいぶんと楽しそうだね」
P「っ!?」
まゆ「あら凛ちゃん、お疲れさま♪」
凛「うん、お疲れさま....で、まゆと響子はなにしてるの?」
まゆ「なにってご主人様に甘えてるのよぉ?」
響子「今の私たちはワンちゃんですからね♪」
凛「ふーん....なるほど....」
P「ま、待て凛!これは決しておまえの思ってるような事では......」
凛「ねえプロデューサー?」
P「?」
凛「まゆと響子がよくて、私がダメっていう道理はないよね?」スチャッ
P「はっ?」
凛「えいっ」
ダキッ
P「!?」
ちひろ(あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!)
ちひろ(私が事務所に来てみたらプロデューサーさんが三人の犬耳娘に抱きつかれていた!)
ちひろ(な、なにを言ってるかわからねーと思うがry)
P「こら!お前らそろそろ離れろって!」
凛「まゆ、響子、プロデューサーが離れろだって」
響子「凛ちゃんこそちょっとPさんにひっつきすぎですよ!」
まゆ「二人とも、Pさんが困ってるから離れた方がいいですよぉ」
P「ええーい!三人とも離れなさい!」
ちひろ「大丈夫でしょうか?プロデューサーさん......」
−−−−−−−−
P(やれやれ....最近はどうも気疲れするなあ....)
P(凛もまゆも響子も仕事自体はきちんとしてくれるんだけど......)
P(隙あらば俺のそばにいようとするからな)
P(一人がそうしようとすると他の二人が阻止しようとする、それの繰り返し....)
P(ちょっとマズいかもな.....)
ガチャッ
P「おつか....」
凛「あっ、お疲れさまプロデューサー」
P「あれ?凛ひとりか?」
凛「うん、そうだよ」
P「ちひろさんは?」
凛「ちょっと用があるって出かけたよ、だから私一人で留守番してるってわけ」
P「すまないなぁ、お前も忙しくて疲れてるのに.....」
凛「大丈夫だよ、これくらい」
P「こりゃそのうち何かお前にご褒美でもあげとかないとな」
凛「ご褒美?」
P「ああ、何か欲しい物とかしてほしい事があれば.....」
凛「じゃあそのご褒美だけど、今もらっていい?」
P「今か?別にいいけど....」
凛「それじゃ、してほしい事があるの.....」
P「どうだ凛?」
凛「うん、いい感じ....」
P「あんまり経験がないんだが...痛くないか?」
凛「大丈夫、気持ちいいよ」
P「ご褒美がこんなのでいいのか?」
凛「もちろんだよ、これでいいの」
P「でも男に髪を梳かしてもらうなんていやなんじゃ.....」
凛「平気だよ、プロデューサーになら」
P「まあ、お前がいいならいいか、おれも楽しいし」
凛「楽しいの?」
P「そうさ、凛の髪は長くて綺麗だしそんなものの手入れをできるのは楽しいし嬉しいぞ」
凛「そっか....そうなんだ...////」
P「ああ、もちろん」
凛「まあ、飼い主なら飼い犬のブラッシングは義務だもんね」
P「おいおい....」
凛「冗談だよ」
凛「ところでずっと気になってるんだけど」
P「なんだ?」
凛「私をこのユニットに加えたのは本当になんとなくなの?」
P「うーん.....怒らないか?」
凛「理由によるね」
P「単純に犬っぽいなぁってメンバーを選抜しただけだ」
凛「....なにそれ?プロデューサーは私を犬みたいだと思ってるの?」
P「ああ、もちろん」
凛「どういうところが?」
P「そうだな.....頭を撫でるとおとなしくなるところとか.....」ナデナデ
凛「ふわあ.....」
P「俺の言う事を忠実に聞いてくれるところとか.....」
凛「まあ、それはプロデューサーだし.....」
P「あとは時たまにじゃれてくるところかな」
凛「そ、そんなことしてる?」
P「おう、してるしてる」
凛「知らなかった....」
P「自覚なかったんだな」
凛「....みたいだね」
P「まあそういう天然なところもある意味犬っぽくてカワイイけどな」
凛「なんか複雑だなぁ....」
P「いいじゃないか、凛わんわん」
凛「そ、それやめてよ!」
P「どうしてだ?カワイイじゃないか、ファンのコールにもなってたし」
凛「すっごく恥ずかしかったんだからね....」
P「照れるなよ、お前の新たな魅力だろ」
凛「もう....」
P「ほい、ブラッシングは終了だ」
凛「うん、ありがとね」
凛「上手だね、プロデューサー」
P「そうなのか?女の子の髪を梳かすなんて初めてやったんだけど....」
凛「ふ、ふーん、私が初めてなんだ.....」
P「まあそうだな、ってどうしたんだ凛?」
凛「....」スチャッ
P「おい、なんでイヌミミを.....」
ギュッ
凛「くぅーん....」スリスリ
P「ちょ、ちょっと....」
凛「わんわん」ギュウウウウウ
P「こらこら、どうしたんだ?」
凛「んっ....」
P「こいつめ」ナデナデ
凛「わふん♪」ドサッ
P「っ!?」
P(これは犬や猫がとる服従のポーズ.....)
凛「わん♪」
P「....」
凛(ちょ、ちょっとやりすぎたかな?)
ススッ....
凛(えっ、なに?そんないきなり顔を近づけてきて.....)
P「凛....」ススッ...
凛(ウソ?プロデューサーもスイッチ入っちゃったってこと?)
凛(で、でもここ事務所だし、誰か来るかもしれないのに....)
凛(だ、だけどプロデューサーがしたいんなら私は....)
P「....」スッ
ビシッ
凛「あいたっ」
P「まったく....男の前でそんな無防備な格好になるんじゃない」
凛「あ、あれ?」
P「お前みたいなカワイイ子がイヌミミ着けて寝転んでたらたちまちオオカミに食べられちゃうぞ」
凛「は、はぁ....」
凛(そ、そういえば私、冷静に考えたらとんでもない事してたような.....)
凛(自分からイヌミミ着けて、プロデューサーに抱きついて....)
凛(お、お腹見せようとしたりして....////)プシュー
凛「あうぅ....」カアァァァ
P(なんだか今日の凛は面白いな)
P「まったくしょうがないワンちゃんだなぁ、凛は」ナデナデ
凛「うぅぅ....」
P「でもそういう所もやっぱりカワイイな」ニヤニヤ
凛「も、もうやめてよぅ.....」
P「わるいわるい、じゃあ俺は今から営業あるから、ちゃんとレッスン行くんだぞ」ガチャッ
凛「あっ、ちょっと待ってプロデューサー!」
P「んっ、なんだ?」
凛「えっと、その.....」
P「どうしたんだ?」
凛「さっきのブラッシングの事だけど....」
P「ああ、飼い犬のブラッシングは義務、だろ?」
凛「そ、そうじゃなくて!」
凛「なんていうか....」
P「?」
凛「私、好きでもない人に髪いじらせたりしないから!!」
P「あ、ああ.....」
凛「そ、それだけだから!じゃあ行ってらっしゃい!」バタン!
P「えーっと....あれ?」
P「なんか今、とんでもない事言われたような.....」
凛(い、言っちゃった....///)カアァァァ
P(凛が最近俺を避けるようになった...)
P(顔を合わせるたびに真っ赤になって逃げるように去っていく)
P(ちひろさんには放っておけばそのうち何とかなると言われたが.....)
P「うーん.....」
響子「戻りましたー!」
P「ああ、お帰り響子、収録はどうだった?」
響子「バッチリです!ディレクターさんから褒められちゃいました♪」
P「そっか、よかったな」
響子「あれ?プロデューサーさん、考え事ですか?」
P「んっ、まあちょっとな....」
響子「待ってて下さいね、今お茶を淹れますから」
P「いいよ、帰ってきたばっかりなのに」
響子「平気です、プロデューサーさんは座って待ってて下さいね♪」
P「うーん、じゃあお願いするか....」
響子「はい♪」
響子「はーい、お待たせしました!」
P「ありがとう....ってまだ着けてるのかイヌミミ....」
響子「えへへ、なんだか気に入っちゃって」
P「まっ、カワイイからいいか」
響子「この垂れた耳も気に入っちゃって」
P「そうかそうか」
響子「凛ちゃんが普通のピーンと立った耳で、私が垂れた耳、そしてまゆちゃんがその中間の耳....」
P「響子には垂れた耳が似合うと思ってな」
響子「そうですか?」
P「お前は穏やかで優しいからな、そこをアピールするためにその耳になったわけさ」
響子「そ、そんな優しいだなんて....」
P「いやいや本当の事さ、響子はとっても優しい子だ」
響子「も、もう...褒めすぎですよ///」カアァァァ
P「今だって自分の仕事が終わって疲れてるはずなのに俺の世話を焼いてくれてるだろ?」
響子「そ、それはプロデューサーさんの方が疲れてるはずだから......」
P「わかっててもなかなかできる事じゃないさ、でも響子はそれを当然のようにしてくれる」
響子「そ、そんな.....」
P「自慢していいと思うぞホント....」
響子「プロデューサーさん.....」
P「本当に優しいよ、きっといい奥さんになれるぞ」
響子「......」
P「あれ?どうした響子?」
響子「グスッ.....ヒック.....」
P「お、おいどうした!?大丈夫か!?具合悪いのか!?」
響子「ち、違います!そうじゃありません....」
響子「プ、プロデューサーさんにそんなこと言って貰えるなんて思わなくて.....」
P「響子....」
響子「グスッ...えへへっ、うれし泣きです!ワン♪」
P「スマン、まさか泣くとは思わなかった....」
響子「ふふっ、すみません.....なんか感極まっちゃいました」
P「大げさだなぁ.....」ナデナデ
響子「あっ、そうだ!これどうぞ!」
P「んっ?なんだこれ?」
響子「お土産です!今日の収録の♪」
P「そういえば今日はお料理企画だったな」
響子「そうです!番組で作ったものは持ち帰っていいって言われたので持ってきました」
P「なるほど....で、作ったのはケーキか」
響子「は、はい....あんまり上手くできなかったんですけど.....」
P「まあ、そう言われればところどころ崩れてるな」
響子「でも!愛情はいっぱいこもってますから!どうぞ食べて下さい!」
P「それじゃ、いただき....」
響子「ちょ、ちょーっと待って下さい!」
P「んっ?」
響子「はい、あーん♪」
P「ええっ?」
響子「食べさせてあげますから♪」
P「いや、なにもそこまで....」
響子「あーん!」
P「.....」
P(まっ、一回くらいなら.....)
P「.....あーん」パクッ
響子「えへへっ、どうですか?」
P「モグモグ....うん、美味しいぞ」
響子「ほ、本当ですか!?」
P「ああ、美味しい」
響子「よかったぁ.....」
P(確かに美味しいことは美味しいけど)
P(なんだか粉っぽいなコレ....)
P(さては分量間違えたな....)
P(まっ、今後の成長に期待だな)
響子「プロデューサーさん、ひとつお願いがあるんですけど....」
P「なんだ?」
響子「その....私にも食べさせてくれませんか?」
P「ああ、別にいいぞ、ホラ」
響子「いえ、そうじゃなくて.....」
響子「プ、プロデューサーさんが食べさせてください!」
P「俺が?」
響子「はい!あーんってしてください♪」
P(....いいのかなぁ)
響子「あーん♪」
P(ええい!ままよっ!)パクッ
響子「んっ....」モグモグ
響子「んんっ?あれ、なんかこれ...粉っぽい....」
P「ま、まあそういう時もあるさ....」
響子「やっぱり量が多かったんだ....」
P「いや!味自体は悪くないと思うぞ!」
響子「うぅぅ....すみませんプロデューサーさん、こんなの食べてもらっちゃって....」
P「だ、大丈夫だ!これから練習していけばいいじゃないか!俺も付き合ってやるから!」
響子「ほ、本当ですか?」
P「ああ、約束だ!」
響子「.....はい、よろしくお願いします!」
P(やれやれ、なんとかなったかな......)
響子「あっ、プロデューサーさん....」
P「うん?」
ペロッ
P「っ!?」
響子「あ、ごめんなさい、口元にクリームがついてたから....」
P「だ、だからって舐めなくても....」
響子「その....私、今はプロデューサーさんのワンちゃんですから.....」
響子「舐めてもいいかなって思っちゃいました♪」
P「お、おい....」
響子「それじゃ私、ちょっと用があるので失礼しますね!」
響子「プロデューサーさん!今度は美味しいケーキを作ってきますから待ってて下さいね!」
ガチャッ
P「.....」スッ
P「口元っていうか、口そのものだろ....舐めたの....」
P(凛も響子も最近やけに積極的だな....)
P(あいつら自分がアイドルだってこと忘れてるんじゃなかろうか....)
P(だけど最近、あいつらが艶のある表情をするようになったってもっぱらの評判だからな)
P(喜ぶべきかそうじゃないのか.....)
まゆ「Pさん、お疲れみたいですねぇ?」
P「うん?まあちょっとな」
まゆ「だめですよぉ?無理して身体を壊したら大変ですからぁ.....」
P「ああ、ありがとうまゆ、悪いな」
まゆ「いいんです、私はPさんになら何でもしてあげたいんですから.....」
P「まゆは本当によくできた子だなぁ」
まゆ「うふふ....じゃあ撫でてくれませんか?飼い犬を撫でるみたいに優しく....」
P「おう、それくらいならいいぞ」ナデナデ
まゆ「ふふっ.....」
まゆ「Pさん....」クンクン
P「どうした?」
まゆ「凛ちゃんの匂いがしますねぇ、あと響子ちゃんのも....」
P「なっ!?なんでわかるんだ....」
まゆ「わかりますよぉ?まゆはPさんの事なら何でもわかっちゃうんです....」
P「そ、そうですか....」
まゆ「仲がいいのはいいことだと思いますけど気をつけて下さいねぇ?どこかで誰かに見られてるかも知れませんし」
P「ああ、気をつけるよ....まゆはよく気がつくなぁ....」
まゆ「Pさんのためなら当然ですよぉ、わんわん♪」
P「お前も犬モードか....最近凛も響子もそんな感じなんだよ」
まゆ「へぇ....」
P「まあカワイイとは思うんだけど、他の人から見られたら誤解を受けそうでな....」
まゆ「そうなんですか.....凛ちゃんたちには私から言っておきますねぇ」
P「えっ、なにをだ?」
まゆ「Pさんが困ってるって事ですよぉ、少しはPさんの事を考えて行動した方がいいって」
P「いや、なにもそこまで言わなくても....」
まゆ「だってPさんは毎日毎日お仕事大変じゃないですかぁ、そのPさんの心配事を増やすような事をするなんていけませんよぉ....」
P「だけど、あいつらもまだ15だし...」
まゆ「年齢なんて関係ありません、アイドルとしてプロとしての自覚が欠けてるんじゃないかって事です」
P「......」
まゆ「まゆはこれでもPさんに恥ずかしくないようなお仕事をしようとしているんですよぉ、それなのに凛ちゃんたちは.....」
P「.....なあまゆ」
まゆ「はぁい?」
ムニッ
まゆ「ふぁっ!?Pしゃん?」
P「おお〜、まゆのほっぺはよく伸びるなぁ」
まゆ「ひょ、ひょっとPふぁん?」
P「俺さ、犬のほっぺとかむにーってするの結構好きなんだよ」ムニムニ
まゆ「あ、あの.....」
P「反応がかわいくってさ」ムニーッ
まゆ「だ、だからって.....」
P「まゆのほっぺはやわらかいなぁ...」ムニムニ
まゆ「い、いひゃいでふ....」
P「うーん、クセになりそうだ」ムニムニ
まゆ「しょろしょろ....」
P「ほれほれ、どうだ?」ムニッ♪
まゆ「や、やめてぇ.....」
P「まゆ、俺嬉しいよ」スッ
まゆ「な、なにがですかぁ?」
P「お前がとってもまじめで仕事の事を一生懸命に考えてくれてることがさ」
P「おまけに俺の事も気遣ってくれるしな、周りの事もよく見てる」
まゆ「そんなことは当たり前ですよぉ....」
P「だけどなまゆ、おまえはまだ17歳の女の子だ」
P「俺や周りの事を考えてくれるのはとっても嬉しいけど、もう少し自分の事だけ考えてもいいんじゃないか?」
まゆ「それって....」
P「その、なんていうかだな.....」
P「もっと俺に頼ったり甘えたりしてもいいんだってことさ」
まゆ「Pさん....」
P「ほっぺひっぱったりしてゴメンな」ナデナデ
まゆ「あっ....」
まゆ「....」
P「まゆ?」
まゆ「やっぱり、変わってないですね」
P「どういうことだ?」
まゆ「今でもPさんはまゆをスカウトしてくれた時の優しくて素敵なPさんです」
P「そっか....」
まゆ「Pさん、ちょっとワガママ言ってもいいですか?」
P「んっ、なんだ?」
P「なあ、もういいか?」
まゆ「もう少しだけ....もっと強くお願いできますか?」
P「わかったわかった、でもこんなんでいいのか?」ギュウウウウウ
まゆ「はい♪Pさんに抱きしめてもらうと安心します」
まゆ「Pさぁん♪」ギュッ
P「なんだか珍しいな、まゆが自分から甘えてくるなんて」
まゆ「まゆだって人肌が恋しい時だってあるんですよぉ?」
P「そうか.....まあ人がいるときはさすがに無理だけど、さびしくなったりしたら言えよ?」
まゆ「クスッ、そうしたら抱きしめてくれるんですかぁ?」
P「お、おいおい....」
まゆ「冗談です、でもさっき言ってたことなんですけどぉ...」
P「?」
まゆ「『もっと甘えてもいいんだぞ』って....」
P「ああ、まゆはいつも一生懸命だからな、少しは自分の事を優先した方がいいと思うんだ」
まゆ「そうですか....」
P「俺に出来る範囲の事なら何でもしてやるよ」
まゆは16やで
まゆ「うふふ...そんなこと言っていいんですかぁ?」
P「おう!俺も男だからな、二言はない」
まゆ「わかりましたぁ、あっ、もう大丈夫ですよ」
P「もういいのか?」
まゆ「はぁい、もう十分すぎるくらいですから♪」
P「ならよかった」
まゆ「Pさん、まゆはこれから遠慮なくPさんに甘えることにします」
まゆ「お仕事もこれまで以上に頑張ります」
まゆ「それで、さびしくなった時は....」
まゆ「Pさんが慰めて下さいねぇ?」
P「慰めるって....」
まゆ「約束しましたからねぇ、飼い犬の世話は飼い主の義務ですよぉ?」
P「あれ?なんか地雷踏んだ?」
−−−−−−−−
響子「おはようございますプロデューサーさん!」
P「おはよう響子、元気そうだな」
響子「もちろんです!それでですね....」
響子「この前言ったケーキなんですけど、新しく作ったので味見してもらえませんか?」
P「おお、構わないぞ」
響子「えへへっ、じゃあどうぞ!あーん♪」
P「いいよ、自分で食べるから....」
響子「ダメです!私が食べさせてあげるんです!」
P「そこまでしなくても....」
まゆ「おはようございまぁす♪」
P「おお、おはようまゆ....」
ギュッ
まゆ「おはようございますPさん、やっぱり朝はこれをしないと元気が出ませんねぇ」
P「まゆ...甘えていいとは確かに言ったけど、毎日はさすがに....」
まゆ「男に二言はない、ですよねぇPさん?」
P「ぐっ、それを言われるとつらい....」
響子「あーっ、ズルイですまゆちゃん!私も!」ギュッ
P「おいこら、響子!」
響子「私だってプロデューサーさんに甘えたいです!それにケーキも!」
まゆ「ケーキならまゆが作ってあげますよぉ?Pさん♪」
P「お前らなぁ.....」
凛「お、おはようプロデューサー....」
P「んっ?おはよう凛、どうかしたか?」
凛「あ、あのね...あれから色々考えたんだけど....」
凛「やっぱり自分の気持ちには正直になろうかなって....」
P「?」
凛「私ね、プロデューサーにご主人様になってほしいの!」
P「っ!?」
P「おい、それどういう.....」
凛「こ、この前の事なんだけど.....」
P「この前?ああ、お前の髪を手入れした時か」
凛「う、うん....あれがとっても気持ちよかったから....」
凛「ご主人様になってくれたら毎日してくれるかなって....」
P「なんだ、あれくらいなら言えばしてやるよ」
凛「ほ、本当?」
P「ああ、言ってくれれば毎日でもな」
凛「ま、毎日!?それはちょっと身が持たないかも....」
凛「あ、あとね....」
P「?」
凛「そのあとに言ったこと覚えてる?」
P「ああ、もちろん」
凛「そ、そう....それで....」
P「俺も同じだよ」
凛「えっ?」
P「凛の事が嫌いなら髪の手入れなんてしないさ」
凛「そ、それって....」
P「俺もお前の事は嫌いじゃないぞ、好きだ」
響子「プ、プロデューサーさん!?」
まゆ「Pさん....」
P「この事務所のアイドルの事はみんな大好きさ」
凛「くっ....予想はしてたけどやっぱりこうなるんだ....」
響子「ビックリしたぁ、でもプロデューサーさんらしいですね!」
まゆ「うふふ....さすがはPさんです♪」
P「それはともかくとして、今日もライブなんだからちゃんと準備しておけよ?」
凛「そうだね、じゃあパワー注入しようかな」
P「パワー注入?」
ギュッ
凛「うん、やっぱり落ち着く」
P「お、お前もなのかよ!」
響子「私もパワー注入ですね!」ギュウウウウ
まゆ「じゃあまゆも♪」ギュウウウウ
P「なあ、お前らそろそろ離れろって....」
凛「ダメダメ、もっといっぱい注入しなきゃダメだワン」ギュウウウ
P「まったくお前たちは....」ナデナデ
凛「キューン♪」
響子「プロデューサーさん、私も!」
P「はいはい」ナデナデ
響子「えへへっ、わんわん♪」
まゆ「Pさん?」
P「わかってるって、ほらまゆも」ナデナデ
まゆ「くうん♪」
P「やれやれ、困ったやつらだ....」
凛「だって、ねえ?」
響子「はい!」
まゆ「Pさんはまゆたちの飼い主♪」
凛「そして飼い主は.....」
凛・響子・まゆ「飼い犬を可愛がるのが義務ですから♪」
−−−−−−
ちひろ「ところでプロデューサーさん、なにか忘れてませんか?」
P「なにがですか?」
ちひろ「思い出してみて下さいよ、このスリードッグスはもともと私のアイディアじゃないですか!」
P「ああ、確かにそうと言えばそうですね」
ちひろ「でしょ?だ・か・ら♪私にもなにかあってもいいと思いません?具体的にはアイディア料とか、アイディア料とか?」
P「うーん、たしかになにかしてあげないといけませんね...」
ちひろ「おお!さすがはプロデューサーさん!」
P「じゃあスリードッグスにちひろさんを加えてクワトロドッグスにでもしましょうか」
ちひろ「ええっ!?なんでそうなるんですか!?」
P「いや、なんかちひろさん見てたら犬のイメージが....」
ちひろ「わ、私のどこが犬だって言うんですかー!!」
おわり
駄文失礼しました〜
需要があるかどうかはわかりませんが続編です
もっと短くするはずだったのになんか長くなっちゃいました
あと響子はこの前読んだSSで犬になっていたので登場してもらいました
あとまゆはかわいいのだ
ではまた〜
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