あかり「今ここに居るあかりは本当は死んでて、魂だけがこの場所に残ってるだけだったりして」

あかり「周りの人にはあかりのことなんて見えてないかも」

あかり「試しにちなつちゃんに石でも投げてみよう」

ちなつ「いや、ちゃんと見えてるから」

あかり「えいっ！！」ブンッ！

ガスッ

ちなつ「いたぁ！！？」

ちなつ「あぁかぁりぃちゃぁん……！！」

あかり「ヒッ！？バレてる！？なんで！？」

ちなつ「ずっと見えてたからねぇ……」

あかり「やっぱりあかりまだ死んでなかったんだ」

ちなつ「さっきいつか死ぬとか一人でブツブツ言ってたよね……？」

ちなつ「教えてあげるよ、そのいつかっていうのは今のことだからぁ！！！」バキッ！

あかり「きゃぁ！！？痛い！！痛いよちなつちゃん！！」

ちなつ「私はその百倍痛かったわよォ！！！！！」ザクッ！

あかり「ぎぃ！！？で、でも！絶対にナイフより痛くなかったよねぇ！！？」

ちなつ「あかりちゃんに私のなにがわかるの！！！」

ちなつ「死んじゃえ！！！」ブンッ

ボトッ

──────

あかり「あぁ、痛かった」

あかり「結局あかり死んじゃったね、すぐ生き返れたからいいけど」

あかり「もういつ死ぬとかいい加減なこと言うのはやめよう」

あかり「考えるだけ無駄だよね、無駄無駄」

結衣「やぁあかり」

あかり「結衣ちゃん」

結衣「突然だけど、死にたいと思わないか？」

あかり「思わない」

結衣「なんで？」

あかり「まだ生きてたいから」

結衣「そうか……ふふふ、あはははははは！！！！！」

あかり「どうしたの？」

結衣「あかりぃ、私はなぁ、ちょうど死にたくないと思ってる奴を殺したいと思ってたんだよォ！！！！！」ジャキッ

あかり「ひぃ！？リトルボーイ！？」

結衣「死ねぇ！！あかり！！」ポイッ


どかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん

あかり「危なかった」

あかり「胸ポケットに0点のテストが入ってたからなんとか助かったよぉ」

あかり「ちゃんと死にたくないって言ったのに」

あかり「本当、触らなくなった神は祟っちゃうんだから」

あかり「こんな日はもうダメだよ、給食も食べたしお家に帰ろう」

あかり「きっと大統領もわかってくれるよね」

タッタッタッ

京子「おーい！あかりー！」

あかり「あかりに話しかけないで、フン！！」ドゴッ！

京子「ぁおぇ！！？」バタッ

京子「あ、あかり……なんでこんな酷いことを……」

あかり「だって、どうせ京子ちゃんもあかりの命を脅かしに来たに決まってるもん」

京子「な、なにがあったかは知らないけど、私はそんなことしないよ」

あかり「えっ……あかりのこと殺そうとしたり、土に埋めたりしないの？」

京子「しないしない」

あかり「そうなんだ……よかったぁ」

京子「嘘だけどなァ！！！！死ねあかり！！！」パァンッ！

あかり「きゃぁ！！？ピストル！！？」

京子「なに！？なんで死なない！！？」

あかり「胸ポケットにお財布が入ってるからねぇ！！！」バキッ！

京子「ぐわぁやられたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！？？」ドカァン

あかり「ふぅ……なんかもういいや」

あかり「悩んでたら殺されるし、正直に生きても殺されるし、人を信じても殺されるし」

あかり「もうこんな世界生きてても意味ないよね……」

あかり「死のう」

ー東京スカイツリーー

あかり「ここから飛び降りたら多分死ぬよね」

あかり「よし、死のう」

あかり「さよなら」ぴょんっ