【みなみけ】 ハルカ「好感度がわかる占い?」 【コンマ】たか、タケル。例のペンなんか持ち出して」
チアキ「ああ……例のアレか。ペンが倒れた位置でどうのこうのいうやつだな」
タケル「そう。ここに1から100までの数字が書いた紙があるから、その上にペンを立てて、倒れた場所の数字がその人の好感度だよ」
カナ「相変わらずのうさん臭さだな。この前のだって、私のは当たってなかったし」
ハルカ「あれ? そうだったっけ?」
カナ「そうだよ。覚えてないのか? 私はしっかりと覚えてるぞ」
チアキ「…………(藤岡だったのに気が付かなかったやつだな)」
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タケル「とにかく、一度試しにやってみないかな? なかなか面白いと思うけど」
ハルカ「うーん……そうですね。今、丁度、ヒマしてますし。試しに程度なら」
チアキ「ハルカ姉様がそう言うのなら私も」
カナ「私は嫌だぞ。それより、ハルカ。折角いい天気なんだから、ここは外にでも出て公園ぶらつきツアーにでも……」
チアキ「バカ野郎。流れを読め」
ハルカ「じゃあ、とりあえずおじさんから、私たちへの好感度でも」
タケル「僕からかい?」
チアキ「世の中には言い出しっぺの法則というものがあるらしいからな。言い出したやつが一番先なのは当然だろう」
カナ「法則なのか、チアキ?(驚)」
チアキ「そうだ。法則だ。即ち、法律だ。破れば罪と罰が下る」
カナ「おお(驚)」
ハルカ「という事で、おじさんからどうぞ」ニコッ
タケル「何がという事なのかな?」
タケル「何だかよくわからないけど、とりあえず僕からいくか。言い出したのは僕だしね」
ハルカ「おじさん、人の話を聞いてました?」ニコッ
カナ「おい、チアキ。今日のタケル、なんかおかしくないかい?」
チアキ「いつもあんな感じだぞ、バカ野郎」
カナ「そ、そうか? いつもと違う感じが私にはするんだが……」
チアキ「いや、いつもあんな感じで間違いない。あれこそがタケルだ。一体、お前はこれまでタケルの何を見てきたんだ」
カナ「何を見てきたと言われても……。大変だぞ、ハルカ。私はこれまでタケルの何を見てきたんだ?(焦)」
ハルカ「それで、このペンを一人ずつ倒していくんですね?」
タケル「うん。それじゃ三人まとめていくよ」
カナ「大変だ、チアキ。ハルカが私を無視したぞ(焦)」
チアキ「それこそいつも通りだ、バカ野郎。黙って成り行きを見守れ」
タケル「せーの。ほいっと」パタッ、パタッ、パタッ
タケル→ハルカ コンマ↓1
→カナ コンマ↓2
→チアキ コンマ↓3
タケル→ハルカ 32
→カナ 39
→チアキ 30
ハルカ「…………」
カナ「…………」
チアキ「…………」
タケル「…………」
ハルカ「……あの、おじさん、一つ確認してもいいですか?」
タケル「……出来れば遠慮してくれないかな」
カナ「これは100が最高値なんだよな?」
タケル「…………うん」
チアキ「という事は50が普通と考えていいんだよな?」
タケル「…………多分」
ハルカ「多分?」
タケル「…………いや、あの……50が普通だと思う」
カナ「そうか。で、私たちは平均して35ぐらいなんだな?」
タケル「…………うん」
ハルカ「…………」
カナ「…………」
チアキ「…………」
タケル「……ごめん。だから、睨まないで欲しい」
カナ「とりあえず、この後はタケルの居酒屋おごりは決定として」
ハルカ「カナ……やめなさい。おじさんは今まで『何だかんだ』で私たちに良くしてくれてたでしょ」
タケル「」グサッ
チアキ「そうだぞ、カナ。おじさんが自主的におごってくれるというなら話は別だが、私たちはこれまで色々とお世話になってるだろ。ハルカ姉様の言う事は正しい」
カナ「それは確かにそうだけどな。でも」
ハルカ「夏は海に、冬は温泉に連れていってもらったでしょ?」
カナ「む」
チアキ「正月には毎年お年玉をもらっているだろ?」
カナ「むむ」
ハルカ「こうして、私たちの事が心配でちょくちょく家にも来てくれるじゃないの。悪い風に言ってはダメよ」
カナ「それはただ単に愚痴だとか言いに来てるだけの気がするけどな。レイコさんにも愛想を尽かされてるみたいだし」
タケル「」グサッ
ハルカ「とにかく、おじさんを責める事は私が許しません。いいわね、カナ?」
カナ「むむむ。……わかった。確かにタケルには世話になってるからな」
タケル「」フーッ……
ハルカ「それで、おじさん」ニコッ
タケル「あ、なんだい。ハルカちゃん」
ハルカ「とうして、こんなに低いんですか?(真顔)」
タケル「」
カナ「35って言ったら、普通より少し低いぐらいだよな」
チアキ「嫌ってるとまではいかないが、好かれてはいないだろうな」
ハルカ「わざわざ愚痴を言うためだけに来てるんですか? それともおばさんたちに言われて義理で?」
タケル「」
カナ「私たちで言うとどんな感じだろうな。友達じゃないクラスメイトぐらいか?」
チアキ「完全に義理で来ている感じだな。あるいは責任感か」
ハルカ「まあ、おじさんにも色々事情があるでしょうから詳しくは聞きませんけど。そういう生々しい話はあまり聞きたくないですし」
タケル「」
カナ「チアキ様。うちの親分のご機嫌が結構斜めになってきてるぞ」
チアキ「次回、来た時は、新茶じゃなく古茶が出そうな勢いだな」
カナ「まあ、ハルカも結構タケルの事は信頼していたからな。何だかんだで」
チアキ「そうだな。何だかんだでな」
カナ「それでチアキ様。この淀んでしまった流れをどうすれば綺麗に出来るんだ?」
チアキ「簡単だ。お前が新しくあの好感度がわかる占いとかをやって、良い結果を出せばいい」
カナ「なるほど! 簡単だな!」
チアキ「そうだろう。簡単だ」
カナ「よし。ならここは私に任せておけ、チアキ! タケルの仇はきっと取るぞ!」
チアキ「おう」
カナ「という事で、次は私だ。行くぞ」
カナ「ハルカ、チアキ。私の生きざまをよく目に焼き付けておいてくれ」
チアキ「いいからさっさとしろ、バカ野郎」
カナ「てりゃ!」パタッ、パタッ、パタッ
カナ→ハルカ コンマ↓1
→チアキ コンマ↓2
→タケル コンマ↓3
カナ→ハルカ 84
→チアキ 24
→タケル 56
チアキ「」
タケル「へえ……。僕はなんか納得出来るけど……」
ハルカ「カナはやっぱり私の事が好きだったのね。それは嬉しいわ」ニコッ
カナ「当たり前だ。家族だしな」
チアキ「おい待てバカ野郎」
チアキ「何で私がこんなに低いんだ。25とか友達以下だろ。知り合いぐらいじゃないのか」
カナ「よく聞きな、チアキ。問題を出すから今からそれに答えるんだ」
チアキ「問題?」
カナ「いつも私の事をバカ野郎と言ってきて、おまけにチョップやふじおかアタックをしてくるやつを好きになる確率はどれぐらいでしょう?」
チアキ「……!!」
ハルカ「あ、あのね、カナ。ちょっと落ち着いて……(焦)」
カナ「さあ、チアキ。答えな。制限時間は三分だ」
チアキ「う…………。だ、だけどな、私は……」
カナ「言い訳はなしだぞ、チアキ。さあ、答えるんだ」
チアキ「ひ、卑怯だぞ、カナ」
ハルカ「あ、ほら、チアキもね。先にやっちゃいましょ。はい、ペン。早くやってみて。ね?(焦)」
チアキ「ぐっ……。ハルカ姉様、だけどカナが……」
ハルカ「いいから。カナには後から言っておくから。ね?(焦)」
チアキ「……わかりました」
チアキ「ていっ」パタッ、パタッ、パタッ
チアキ→ハルカ コンマ↓1
→カナ コンマ↓2
→タケル コンマ↓3
すまん、折角コンマとってもらったが、これをみなみけでやると心が痛むわ……
申し訳ないけど、ここで終わりにして依頼出してくる。すまん
このSSまとめへのコメント
残念だが途中でやめたスレ主の判断は英断だったと思う