提督「まず摩耶の部屋に隠しカメラを取り付けたぞ。」

提督「１人の時間は、なにかと無防備になりやすいからな。そこを狙っていくぞ。」ﾋﾟｯ

……

提督「これが摩耶の部屋か。意外と綺麗に整理整頓されてるな。」

摩耶「.....」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

提督「ベッドに寝転がって漫画を読んでるな。」

提督「…なんだ？『君に届け』なんか読むのか。あいつ…」

提督「本棚をチェックしてみるか…」

『ちびまる子ちゃん』 『花より男子』 『マーマレード・ボーイ』 『NANA』…

提督「……なんというか、女子中学生の本棚みたいなラインナップだな…。」

提督「…おや？ベッドの隅っこにリラックマのぬいぐるみがあるぞ？」

提督「摩耶がぬいぐるみなんて持っているとは…なんだか新鮮だな…。」

摩耶「……」ｽｩｽｩ

提督「お？…寝ちゃったか…。寝相もかわいいな。タオルケット抱きしめて丸くなってる寝てるよ…。」

提督「…なんだ。かわいいとこあるじゃないか。」

提督「よし。これからは摩耶のかわいい所を探していくか…。」

次の日

提督「さて、腹も減ったし食堂にでも…ん？あれは…」

摩耶「…」ｽﾀｽﾀ

提督「摩耶だ。ヘルメットなんかもって何処へ行くんだ？」

駐輪場

摩耶「…よっと。」ｽｺｯ ﾊﾞﾀﾀﾀﾀﾀ

提督「なんだ？あいつ原付なんか持ってたのか。しかもベスパかよ…。」

摩耶「…」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ ﾌﾞｲｰ

提督「まったく。この前俺に『男は黙ってカワサキだろ！』とか言ってきたクセに。ちゃっかり自分はおしゃれなスクーターかよ。」

提督「…でも何だかかわいいな…摩耶。」

提督「でもひとりでどこへ行ったんだろう？」

提督「…追っかけてみるか。」

...........

書店

摩耶「…」

提督「本屋に入ったぞ。何を買うつもりなんだろう？」

摩耶「…」ﾋｮｲﾋｮｲ

提督「えーと…『丸』と『ミリタリークラシックス』を取ったみたいだな…。」

提督「結構硬派な雑誌を…ん？」

摩耶「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

摩耶「…」ﾋｮｲ

提督「『CanCam』を取った…で、それをさっきの２冊の間に挟んだぞ…。」

提督「やはり『CanCam』の最新号を買うのが本当の目的だったようだな。」

摩耶「…」ｷｮﾛｷｮﾛ

ｦｱｽﾞｶﾘｼﾏｰｽ

提督「雑誌くらい、堂々と買えばいいのに。なんでまたこんなTSUTAYAでAVを借りるときの様なことをするんだろう？」

提督「......まあ。摩耶らしいし、かわいいからいいか。」

ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｼﾀｰ

摩耶「…」ﾎｸﾎｸ

提督「嬉しそうな顔しちゃって…かわいいや。」

..............

ミスタードーナツ

摩耶「…」ｶﾞﾁｬ

提督「次はミスドか。お昼でも買って帰るのかな？」

数分後

摩耶「…」ｶﾞﾁｬ

提督「買ってきたか…。げ…すごいな、大きい箱２つ分も買ったのか…」

提督「……多分姉と妹の分も買ったんだな。」

提督「きちんと家族の分も買っておくのはえらいなあ。」

摩耶「…」ﾊﾟﾀﾀﾀﾀ ﾌﾞｲｰ

提督「…沢山のドーナツに目移りしながらトレーに乗っける摩耶か…。想像するだけでもかわいいなあ。」

............

夜

摩耶「さて夕飯は…げ、また焼き魚かよ…。」

提督「またとはなんだ。それに焼き魚は１週間ぶりだぞ。」

摩耶「…焼き魚きらいなんだよ。」

愛宕「摩耶ちゃん骨とるの苦手だものねぇ。」ﾌﾌﾌ

摩耶「ち、ちげえよ。魚は飽きたって言ってんだよ。」ｱﾀﾌﾀ

提督「（魚食べるのが下手くそな摩耶。かわいい。）」

摩耶「……ごっそさん。」ｶﾁｬ

高雄「あら、もういいの？いつもより全然食べてないじゃない。」

摩耶「ああ。今日はあんま食欲ないから…。」

提督「（…さっきのドーナツを食べ過ぎたな…）」

………….

深夜

提督「ふあーあ…おしっこして寝るかな…ん？」

提督「台所に誰かいる…？」ｿｰｯ

摩耶「…」ｶﾁｬｶﾁｬ

提督「やっぱりな。お腹減っちゃって隠れて何か作ってるよ…。」

摩耶「…」ｸﾞﾂｸﾞﾂ

提督「…うどんを茹でてるみたいだな…でも大丈夫か？高雄にばれたら叱られるぞ…」

摩耶「…」ﾌｰﾌｰ ﾁｭﾙﾁｭﾙﾁｭﾙ

提督「うどんをふーふーしてる摩耶もかわいいや。」

摩耶「…」ﾊﾌﾊﾌ ｽﾞﾙｽﾞﾙ

提督「おいしそうに食べるなぁ…。よっぽどお腹減ってたんだな。」

摩耶「…」ｶﾁｬｶﾁｬ ｼﾞｬｰｯ

提督「食べ終わったか…ん？」

摩耶「…」ｼｬｺｼｬｺ

提督「キチンと歯を磨いてるよ…えらいなあ…。」

提督「そういえば摩耶はまだ虫歯になったことがないって言ってたな。」

摩耶「…」ｸﾁｭｸﾁｭｸﾁｭ ﾍﾟｯ

提督「健康な歯は毎日の歯磨きから…摩耶はそういうところはしっかりできててえらいなあ…。」

ある日

提督「摩耶が風邪を引いたって？」

鳥海「ええ、熱が38度位あって…。」

提督「わかった…後で私も見に行くから。」

鳥海「お願いします。提督。」

…….….….….
摩耶の部屋

提督「おーい摩耶、入るぞー。」ｺﾝｺﾝ

摩耶「う゛ー…」

提督「熱はなんぼだ？」（冷えピタ貼ってる摩耶かわいい。）

摩耶「7度8分位…」

提督「そうか。ポカリ買ってくるけど何か食べたいものあるか？」

摩耶「………アイス…。」ﾎﾞｿｯ

摩耶「…ハーゲンダッツが食べたい…」

提督「わかったよ。買ってきてやるから。」

………………

提督「ほらアイス。」

摩耶「…んー…」ｺﾞｿｺﾞｿ

提督「…ひとりで食えるか？」

摩耶「んー…。」

摩耶「…」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

提督「（具合悪くても、アイスはがんばって食べたい摩耶。かわいいなあ…）」

それからしばらくたった朝

摩耶「ぉはょー…」ｸﾞｼｸﾞｼ

高雄「あら、今起きたの？朝ごはんは食パンよ。」

摩耶「んー…」

….….….….….

摩耶「ごちそーさん。」

高雄「…摩耶、またパンの耳だけ残してるじゃない。こんなべっこ残さないで全部食べなさい。」

摩耶「起きたばっかだから食べる気しないんだよ。そのべっこが食べらんないよ…。」

高雄「まったく…だからもっと早く起きなさいっていってるでしょう。」

摩耶「っせーなぁ…眠いんだからしょうがねえだろ。」ﾌｧｰｱ

高雄「…後でお腹減ってもしらないわよ！」

提督「…」

執務室

提督「…」ｶﾘｶﾘ

摩耶「…」

摩耶「（ど、どうしよう…まだ10時なのに腹減ってきた…）」

摩耶「（提督は仕事してるし、今日は秘書艦だから離れるわけにもいかねえし…）」

摩耶「（あ…あっ…腹が鳴っちゃう…っ！！！）」

グウ～ッ

摩耶「っ！！」ｶｧｧｧ

提督「？、なんだ、もうお腹がすいたのか。まだまだお昼は早いぞ。」ﾊﾊﾊ

摩耶「…」//

摩耶「（は、恥ずかしい…）」//

提督「（フフフ…顔真っ赤にしちゃって…かわいいなあ。）」

次の日

提督「…さて、気分転換に散歩でも…ん？」

摩耶「…」ｷｮﾛｷｮﾛ ｺｿｺｿ

提督「摩耶だ。また何か企んでるな…。」

摩耶「…」ｺｿｺｿ

提督「廃倉庫に入ってったな…ちょっと覗いてみるかな…」ｶﾞｻｯ

….….….….….….

摩耶「…！」

ﾆｬｰﾆｬｰ ﾆｨﾆｨ

摩耶「よしよし…ごはんもってきまちたよぉ…」つﾈｺﾏﾝﾏ

ﾆｬｰﾆｬｰ

摩耶「はぁ～…かわいいなあ…。でもうちじゃあ飼えないしなあ…。」ｼｭﾝ

摩耶「今度提督に聞いてみよっかなぁ…でもなぁ…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ﾆｬｰ

摩耶「…♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
….….….….

提督「（なんだ。通りで最近ご飯の減りが多いと思ったら…）」

提督「（…鎮守府内ペットOKにしてあげようかな…）」

乙

べっこって何？
文脈的には端っこみたいだけど合ってるのかな

>>27 『少し』みたいな意味。すまんな。

次の日

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

摩耶「？、なんだぁ？朝から騒がし…！！」

-本日より、士気向上のために鎮守府内の動物持ち込みを許可する。 提督-

ﾕｷｶｾﾞﾊｶﾜｳｿｦｶｳﾉﾃﾞｽ! ｴｪ… ﾜﾀｼﾊﾋﾂｼﾞｦ…

摩耶「けっ。あ、あいつもロクなこと考えねえなあ。」

愛宕「あらあら、この前マザー牧場に行ったときは凄く楽しそうにヤギに餌あげてたのにねぇ… 」ﾌﾌﾌ

摩耶「あ、あん時は姉ちゃんが無理やり…」ｵﾛｵﾛ

愛宕「本当かしらぁ…？」ｳﾌﾌ

摩耶「…」//

……….….….

ﾆｬｰﾆｬｰ

摩耶「よしよし。今日からここがおまえらの家だからにゃー。」ﾃﾞﾚﾃﾞﾚ

高雄「あら、やっぱり連れてきたのね。」

摩耶「ね、姉ちゃん…やっぱりってどういう意味だよ。」

高雄「あら、みんなにバレてないとでも思ってたの？」

高雄「夕方いつもねこまんま作って外に出てたのはしっかり見てたわよ。」

摩耶「」//

提督「お、摩耶。早速猫を連れてきたか。」

摩耶「げ、提督…いや、こ、こいつらが勝手に付いて…」

鳥海「毎日エサあげてたもの。なつくのは当たり前よ。」

愛宕「朝から出撃の日でも欠かさずあげてたものねぇ…」

摩耶「…」//