比企谷「王の判決を言い渡す、死だ」 (41)

八幡が実は人間ではなくファンガイア、それもキングだと突然告げられたら…

これはそんな八幡が人間として生きていくか、ファンガイアとして生きていくかという物語です

ちなみに時期は6巻の文化祭終了後です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369999881

深夜、とある路地にて、肉を殴る鈍い音が響いていた

ドガッ!!

比企谷「ぐはっ……!」

そこでは、一人の男を多数の男達で殴っている、さながらリンチのような光景が繰り広げられていた

男1「テメェさぁ…よくも文化祭で調子こいてくれたなぁ!!!」

一人の男が比企谷に近づくと、胸倉を掴みそして殴り飛ばした

男2「そもそも、お前みたいなクズが文実やること自体おかしかったんだよ」

殴り飛ばされた比企谷に更に追い打ちを掛けるように蹴りが入れられる

比企谷「ゴハッ!(クソ…、やはりあれは不味かったか……)」

何故、こんな事態になってしまったかというと

彼、比企谷八幡が自身の在学している高校の文化祭にて、実行委員長『相模南』に対し罵詈雑言を浴びせたからである

というのも、彼がそんなことをしたのは相模を『実行委員の仕事を放棄した最低な奴』ではなく、自身が心ない言葉を浴びせることにより『心ない言葉により傷つけられた被害者』にするためであったのだから

だが、それにより学校全体の生徒の怒りを買い一部の過激派の生徒によりこうやってリンチされているのだ

男1「おい、そろそろコイツ片づけちまおうぜ」

男2「だな、あんまし長引くと後々マズイし」

男3「じゃあ方法はどうする?」

男4「とりま、全裸にして校門に吊るすってのは?」

男5「いいねえ、それ じゃあそうするか」

男達が比企谷の処遇を決め、ボロボロになった彼に歩み寄ってきた

比企谷「(ははっ…まさか最期がこんなのだとはな……)」

比企谷はこれが自分の最期か…と半分呆れながら、痛みに少しでも耐えるよう目を強く瞑った

だが、その痛みが来ることはなかった

男1「ぐわああああ!!!!!!」

男2「どうしt、ぎゃあああああ!!!!!」

比企谷「(ん? なんだ、何が起きている?)」

待てども待てども、男達の追撃が来ないので薄眼を開けてみると、そこには…

ザシュッ!!

男3「があああ!!! う、腕があああああ!!!!!!」

一体の緑色の複眼を持つ怪物が、次々に剣で男達を切り裂いている惨状が広がっていた

比企谷「(何がどうなってやがる!?)」

怪物はすでに男のうち三人を始末したのか、地面にはさきほどまで比企谷を殴っていた者の屍が転がっていた

男4「あ、ああ………」

男5「ヒイッ! 殺されるぅ!!!」

残りの二人があまりの恐怖にその場から逃げようとしたが

?「逃がすか」

突如、怪物の体から牙のようなものが飛び出し、男の片方に刺さった

男4「うっ…!」

すると、男はまるで生命力が奪われたかのように力なく倒れた

?「後は…」

怪物が男から牙を回収すると、残ったもう一人の男に向けて言った

?「人間ごときが我らに抵抗するとは、なんとも愚かしいことだ」

怪物は持っていたいた剣を男に向けて投擲した

男は必死に逃げようとしたが、投げられた剣は寸分違わず男の心臓に突き刺さった

男5「ゴハッ!! ぐ、なんで…」

こうして、たった数分の間で怪物と血だらけの5人の屍が存在する血塗られた地獄絵図ができあがった

……昨日はサーバーエラーで仕方ないとして、一昨日はつい寝落ちしてすいませんでした

そのかわり、ルーズリーフに下書きは書いたので今日はそれを修正しつつ投稿していきます

怪物は5人の男達を殺し終えた後、八幡に近づいてきた

それも当然のはず、この流れからいけば自分も殺されるだろうことは明白

比企谷「(チッ…!一難去ってまた一難かよ……)」

僅かな抵抗として後ずさりしようとするが、如何せん先ほどのリンチの傷で思うように体が動かない

そして怪物と自分との距離が目と鼻の先になった時、八幡はもう駄目だと思い覚悟を決めた

しかし、現実は八幡の予想を遥かに裏切っていた

比企谷「っ!? …怪物が、人に?」

目の前の怪物は八幡の前に立つと、怪物から人間の姿になった

その人物の性別は男で格好は丸眼鏡に牧師の服、首に白いストールといったものだった

そして、その男は八幡に向けて信じられない言葉を言った

?「先ほどは驚かせて申し訳ありません ですが、貴方をあの男達から守るためには仕方がなかったのです」

比企谷「………は?」

八幡は耳を疑った この男がさっきの怪物の正体ならば、さっきまでの残忍さが微塵も感じられない

むしろ、自分に対し敬意をはらっているかのように見える

すると、八幡が何の反応もしないことに気付いたのか男が口を開いた

?「ああ、これは申し遅れました 私は偉大なるチェックメイトフォーの一人、ビショップと申します」

比企谷「チェックメイトフォー? ビショップ? 何で、ここでチェスの用語が出てくるんだ…?」

突然男が言ったことに疑問が隠せないでいる八幡 すると、ビショップなる人物が…

ビショップ「そう言えば貴方様はまだ、我らファンガイアについてご存じありませんでしたね」

ビショップ「では、私のほうから説明させて頂きます」

更新遅れて申し訳ありません……

午後から部活があることをすっかり忘れていて、疲れて帰ってきて今まで寝てました

一応、今夜中にはある程度区切りが良いところまで書くのでよろしくお願いします

えー、いろいろ意見言ってくれて嬉しいのですが

一応、話がまとまったので投稿します

それと八幡の立ち位置としては、最初は殺しには躊躇いますが徐々にそういうのがなくなっていくっていう感じにします

あと、皆さんもすでにお気づきだと思いますが、八幡が変身するのはサガであってダキバのほうは未定です

比企谷「………つまり、ファンガイアってのは人間を餌に大昔から生きていたものってことか」

ビショップは八幡にファンガイアというのは、地球上に存在する13の種族の一つで、人間のライフエナジーと呼ばれる生命力を糧に生きているものだということ

そしてそのファンガイアの頂点に君臨する”チェックメイトフォー”のことを説明した

比企谷「で、そのファンガイアと俺の関係性は一体何なんだ? 俺はただの人間だぞ?」

すると、ビショップが急にさっきとは違う雰囲気で話し始めた

ビショップ「これからお話しすることは紛れもない事実です それをご理解ください」

比企谷「あ、ああ…」

そして、ビショップは言い放った 比企谷八幡にとっての”衝撃の事実”を

ビショップ「貴方は先代のキングとクイーンの間に生まれた正統後継者、つまり現キングなのです」

比企谷「……今、何て言った?」

ビショップ「ですから、貴方はファンガイアのキングであるお方なのです」

ビショップから告げられた事実 それは、比企谷八幡が人間ではなくファンガイア、それもキングだということだった

比企谷「どういうことだ!? 俺にはちゃんとした人間の両親がいるんだ!ファンガイアなわけがねぇだろ!!」

八幡はビショップの胸倉に掴みかかりながら怒鳴りつけた だが、当のビショップはそんな八幡の腕を片手で制し八幡に返答した

ビショップ「それはある事情により、先代のクイーンが貴方を人間の家庭に預けたためです」

ビショップ「なので、今の貴方の両親と貴方には一切の血の繋がりがないのです」

比企谷「そんな……」

八幡はそのまま地面に崩れ落ちた いきなり自分が実は人間ではないと告げられ、そして今の両親の実の息子でないことを告げられたのだ

比企谷「(じゃあ、俺が親に愛されなかったのも俺が化物だからだったのか…)」

そんな、八幡の心情に呼応するかのように路地に雨が激しく降ってきた

ビショップ「雨足が強くなってきましたね…では、我々の拠点に行きましょうか、キング」

比企谷「拠点…?」

ビショップ「ええ、そこは我らファンガイアの中心的存在が拠点としている場です」

ビショップ「では、私について来てください」

投下中悪いけれど、トリップをつけた方が良いと思う

比企谷「ここは?」

八幡がビショップに案内されたのは、とあるビルの一室であった

それと、この部屋に来る途中で「D&P」という文字を見かけた

比企谷「ここはあの有名な投資会社のD&Pなのか?」

ビショップ「表向きはそうですが、実際は異なります」

比企谷「? どういうことだ?」

ビショップ「それはキング自身の使命にも関わるので後ほど説明致します」

比企谷「そうか……」

ここまでのことで疲れたのか、八幡が一息着こうと部屋のソファに腰掛けようとした

だが、それが叶うことはなかった


ドガッ!


比企谷「…っ! いきなり何しやがる…!? 」

なんと、突然ビショップが八幡を掴みソファに押さえつけたではないか

そして、ビショップは淡々と機械的に話し始めた

ビショップ「申し訳ありません、キング あなたは今まで人間として育てられたせいで、キングとしてもファンガイアとしても覚醒しておりません」

ビショップ「ですので、私ビショップの力により貴方の中のファンガイアの血を目覚めさせる必要があるのです」

比企谷「!?(なん、だと……?)」

そう言い終えると、ビショップは八幡の胸に手を起き呪文を唱え始めた

ビショップ「貴方の中のファンガイアの血よ、目覚めよ」

ビショップが八幡へ力を送り込むと、その変化はすぐに現れた

比企谷「ぐ、ぐわああああああ!!!!!!!」

八幡はその場で絶叫し始め、必死にもがき続けていた

だが、変化はそれだけではなかった

八幡の下顎にステンドガラスのような血管が浮き出て、瞳もそのような色になっていった

そして、右手にある”紋章”が現れていた

ビショップ「これで貴方も正式に我ら一族のキングとなりましたね」

ビショップはこの瞬間を心待ちにしていたのか妙に声が弾んでいる

対照的に八幡は右手の紋章を眺めながら困惑の表情を浮かべていた

比企谷「これが…ファンガイアか……」

依然とは打って変わって変貌した自分の体を見ながら、八幡はそう呟いた

だが、もう引き返すことはできない

まるで、そう言うかのように右手のキングの紋章が怪しく揺らいでいた

最近、学校の課題が多く時間がある時でも寝落ちしてしまいます……

まあ、一応時間は掛かりましたが一区切りつきました

次はゆきのんとガハマさんに視点を切り替えます

それと、>>18さんの言うとおり念のためにトリップを付けることにしました

あと、リクエスト等があれば書き込んでください

>>20について訂正です

紋章のある手を、右手から左手に訂正します

歴代のキングは皆、左手に紋章があったので、そのためです 

それは朝のホームルームの時間に告げられた

平塚「皆に残念な知らせがある。」

平塚「このクラスの比企谷が数日前から行方不明となった」

平塚「学校側も警察に捜査を依頼したが、未だ何の手がかりもない」

平塚「もし、何か知っている者がいれば私に伝えてくれ」

”比企谷八幡が行方不明となった”

この事実を聞いた2-Fの面々の反応は様々だった

どうでもよさそうに聞き流している者、やっぱりなと思っている者、心当たりがあり動揺してる者など

だが、その中である人物だけは過剰に反応していた

由比ヶ浜「(嘘…! ヒッキーが、そんな……)」

  

そういった反応をしたのは由比ヶ浜だけではなかった

葉山「(比企谷が!? まさか、この前の文化祭の件が関係しているのか…?)」

彼自身、文化祭の事件の一部始終を知っている人間なので、すぐに文化祭のことが関係していると気づいた

だが、今の状態では何もすることができない

そうして、時間がただ過ぎていき 気づいたら放課後になっていた

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月24日 (月) 16:49:44   ID: o--0pzS4

続きぃ…

2 :  SS好きの774さん   2014年07月01日 (火) 20:59:51   ID: NjVcnOTO

更新プリーズ

3 :  SS好きの774さん   2014年08月08日 (金) 05:05:19   ID: iyowjYVA

更新してください

4 :  SS好きの774さん   2014年09月13日 (土) 00:51:35   ID: 9A5-rE7i

キバはよく知らないけど、行方不明の比企谷より惨殺された数人の生徒の方が大きな問題にならないのかな

5 :  SS好きの774さん   2016年01月03日 (日) 23:58:38   ID: GlwUxG14

もう続かないんですか?

6 :  SS好きの774さん   2016年01月23日 (土) 20:39:20   ID: 6bAD5BVk

これ、続きあるの?

7 :  SS好きの774さん   2016年03月25日 (金) 07:36:56   ID: bOpi2aJc

続けてくれ

8 :  SS好きの774さん   2016年06月05日 (日) 01:33:21   ID: NSl77Ejr

続き早よ

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