男「政党」(3)
ある土曜日の朝5時。
公園前の一角に、一つだけ明かりを灯す家があった。
その家には、男という名の男が1人で住んでいた。
彼は約1ヶ月前に移住して来たばかりだ。
そして同じく公園前に、老人が住んでいた。
彼は約1ヶ月前にどこかへ去って行き、今はいない。
そう・・・わざわざ2行も使って説明する必要など、無かったということだ。
何とも卑劣な行数稼ぎの仕方である。
話が逸れたが、同じく公園前の家に、俗にいうキモオタが住んでいた。
いや、住んで"いる"。彼は約1ヶ月前に出て行ったなどとは言わない。彼は今でも住んでいる。
そして、そのキモオタは両親を亡くし、妹と2人で住んでいる。
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男「俺には、まだ誰も起き出さないうちにやっておきたいことがある」
男「誠に突然ではあるが俺は新しい政党を立ち上げた」
男「その名は男党だ。我ながら素晴らしいネーミングセンスだ」
男「そして男党のPR文書を新聞紙20枚分も作った」
男「誰も目を覚まさぬうちにこれをポストに投げ入れていくのだ」
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