赤城「加賀さんが2人いる・・・?」 (25)


― 赤城私室 ―


赤城「...zzz」

赤城「う・・・ん・・・」

赤城「」ムク

赤城「・・・・・・」

赤城「」チラ

加賀「...zzz」

赤城「ふふ・・・」ナデナデ

赤城「」スッ

赤城「」シャッ

赤城「良い天気だわ・・・」

赤城「・・・・・・」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426946671

赤城「・・・?」

赤城「(あら? そういえば加賀さんは)」

赤城「(第五遊撃部隊の、吹雪さん達がいる部屋で寝ているはずでは・・・)」

赤城「」チラ

赤城「あら?」

赤城「いない・・・」

赤城「・・・?」

赤城「(見間違い? いえ、そんなはずは・・・)」

赤城「・・・・・・」

赤城「疲れているのかしら・・・」


― 廊下 ―


赤城「」スタスタ

赤城「あ」





加賀「」スタスタ





赤城「加賀さん!」タッ

赤城「加賀さん・・・あら?」

赤城「確かにここを曲がったはずなのに・・・」





加賀「赤城さん」





赤城「わっ!?」ビク

赤城「か、加賀さん?」

加賀「おはようございます」

赤城「加賀さん! 驚かさないで下さい!」

加賀「なんのことでしょうか?」

赤城「本当にもう・・・」


― 食堂 ―


加賀「朝からカレーですか」

赤城「はい! ここのエビフライカレー、とても美味しいんですよ」

加賀「すごい量ね」

赤城「これくらい普通ですよ」

赤城「(ん?)」

赤城「(加賀さん、左利きでしたっけ?)」

赤城「(よく覚えていないわ・・・)」


― 弓道場 ―


加賀「」ギリギリ

加賀「」パシュ

赤城「(加賀さん、本当に左利きだったのでしょうか?)」

赤城「(私の記憶では右利きだったような・・・?)」

赤城「(それに、いつも弓を引くときの癖がない・・・)」

加賀「赤城さん? 次は赤城さんの番ですよ?」

赤城「あ、はい」

赤城「(・・・?)」

赤城「(私の思い過ごしでしょうか?)」

赤城「(あ、そうだ)」

赤城「加賀さん、今日の朝はどうして私の寝室に?」

加賀「? なんのことかしら?」

赤城「え? だって私の隣で寝ていたはずでは・・・?」

加賀「赤城さん、まだ寝ぼけているの?」

加賀「私は吹雪さんと瑞鶴と一緒の部屋です」

加賀「第五遊撃部隊の部屋と、赤城さんの部屋とでは距離があります」

加賀「なぜ私がわざわざ赤城さんの部屋に行って寝るのかしら?」

赤城「そ、そうですよね・・・」

加賀「それに、昨夜はちゃんと自分の部屋で寝ました」

加賀「吹雪さんも瑞鶴もしっかりと見ているはずです」

加賀「しっかりして下さい、赤城さん」

赤城「ゴ、ゴメンなさい・・・」

赤城「(いつもより加賀さんが私に対して当たりが厳しい・・・)」

加賀さんのハイライト吸ってきます


― 甘味処 間宮 ―


赤城「」パクパク

加賀「・・・・・・」

赤城「加賀さんは餡蜜食べないんですか?」

加賀「いえ、私はあまり甘いものは・・・」

赤城「え? あんなに好きだったじゃないですか」

赤城「どうしたんですか?」

加賀「あ・・・その、今日はあまり体調が良くなくて・・・」

赤城「そ、そうですか・・・大丈夫ですか?」

加賀「はい、大丈夫です」

赤城「(・・・?)」

赤城「(やはりなにかおかしい・・・)」

加賀「・・・・・・」

加賀「瑞鶴、今日の出撃は一体なんなの?」

加賀「舐めているのかしら?」

瑞鶴「はぁ!? それはこっちのセリフよ!」

瑞鶴「あんたがもっと敵を引き付ければ良かったんでしょうが!」

瑞鶴「私の所為にしないでよ! このコミュ障!」

加賀「」ビキ

加賀「瑞鶴、今なんと・・・?」

瑞鶴「コミュ障って言ったのよ! 耳まで悪くなったの!?」

瑞鶴「調子に乗らないでよ! この元戦艦!」

赤城「ま、まぁまぁ2人とも落ち着いて下さい」

赤城「加賀さんもその辺で・・・ね?」スッ

加賀「」ドン

赤城「きゃっ!?」ドサ

瑞鶴「ちょ、ちょっと!」

瑞鶴「赤城さんは何も悪くないでしょ!?」

加賀「」ズイ

瑞鶴「ひっ!?」ビク

瑞鶴「な、なによ・・・やろうっての・・・?」

加賀「」バキ

瑞鶴「がっ・・・!」

加賀「」ドス

瑞鶴「い、痛い・・・!」

加賀「先輩に対する態度がなっていないわね」ドカ

加賀「それだから五航戦はいつまで経っても私達を超えられない」グシャ

加賀「私がみっちり躾けましょう」ゴキ

瑞鶴「や、やめて!」ポロポロ

赤城「やめて下さい加賀さん!」ガシ

赤城「やめてぇ!!」


― 大浴場 ―


赤城「はぁ・・・」

赤城「加賀さん、絶対におかしいわ・・・」

赤城「まさか、後輩を殴るなんて・・・」

赤城「今までこんなことしなかったのに」

赤城「本当にどうしたんでしょうか・・・」

赤城「加賀さん・・・」

赤城「・・・・・・」

赤城「はぁ・・・もう今日は寝ましょうか・・・」ガチャ

加賀「赤城さん、お邪魔しているわ」

赤城「加賀さん!? なんで私の部屋に・・・?」

加賀「いえ、特に理由はありません」

加賀「赤城さんの顔が見たかったので」ニヤ

赤城「」ゾワ

赤城「か、加賀さん! ふざけないで下さい!」

赤城「本当にどうしちゃったんですか!?」

赤城「何もあんなに殴ることないじゃないですか!」

赤城「私が必死に止めたから良かったものの!」

赤城「瑞鶴さんは部屋に閉じこもったままなんですよ!」

加賀「それがなにか?」

赤城「え・・・」ゾワ

加賀「私は当たり前のことをしただけです」

加賀「赤城さんも見ていて楽しかったでしょう?」

加賀「あの娘が泣いている姿を見るのは」ニヤ

赤城「か、加賀さん・・・?」

加賀「ふふ・・・ふふふ・・・・・・」ニヤニヤ

赤城「(こ、怖い・・・!)」

赤城「(い、一体どうなっているの!?)」

赤城「・・・・・・」

赤城「とにかく、加賀さんは頭を冷やして下さい」

赤城「どう考えても今日の加賀さんはおかしいです」

加賀「・・・・・・」

赤城「私は少し外の空気を吸ってきますので、早く私の部屋から出て下さい」

赤城「では」バタン

赤城「(・・・・・・)」





加賀「・・・・・・」





― バルコニー ―


赤城「はぁー・・・」

赤城「(加賀さん、本当にどうしたんでしょうか・・・?)」

赤城「(あんなに優しかった加賀さんが、どうして・・・)」

赤城「(・・・・・・)」

赤城「き、きっと明日になれば元に戻るはず」

赤城「今日はたまたま加賀さんがおかしかっただけですよね? きっと」

赤城「あら? 下に誰かいる・・・」

赤城「あれは・・・翔鶴さんと加賀さん・・・?」





翔鶴「どうして瑞鶴を殴ったりしたんですか!」

加賀「わ、私はなにも・・・」

翔鶴「知らないはずがないじゃないですか!」

加賀「あ、あの・・・」オドオド





赤城「え?」ゾワ

赤城「(どうしてあそこに加賀さんが・・・?)」

赤城「(私の部屋にいたはずでは・・・?)」

赤城「(私の部屋からあそこまで、こんな短時間で行けるはずが・・・)」

赤城「(じゃあ・・・)」ゾクゾク





赤城「(先程まで私と一緒にいた加賀さんは一体・・・・・・?)」クル















加賀「<●> <●>」





赤城「」





― 翌日 ―


吹雪「はぁ・・・はぁ・・・!」タッタッ

吹雪「今日も気持ち良い朝だなぁー!」

吹雪「あれ?」





赤城「」スタスタ





吹雪「あ、赤城さんだ!」

吹雪「赤城せんぱーい!」タッタッ

吹雪「あれ?」

吹雪「おかしいなぁ・・・確かに今見た気がするんだけど・・・」





赤城「吹雪さん」





吹雪「ひゃぁっ!?」ビク

赤城「ランニングですか?」

吹雪「あ、赤城先輩? 驚かさないで下さいよ!」

赤城「・・・・・・」

赤城「もうそろそろ朝食の時間ですよ」

吹雪「あ、そうですね」

赤城「今日は一緒に食べませんか?」

吹雪「え、良いんですか!? やったー!」

赤城「ふふ・・・そんなに嬉しいですか・・・」

吹雪「はい!」

赤城「では、早速行きましょうか」





赤城「ふふふふ・・・・・・」





――― 終 ―――


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月12日 (火) 15:49:24   ID: HHgBVND3

世にも奇妙な物語でこういうのありそう

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom