アンパンマン「!? 突然何を言い出すんだ! 僕たちは…」
ジャムおじさん「いいじゃないか。」
バタコ「そうね。男同士でも仲良くなれるわよ。」
アンパンマン「でも、どうして?」
バイキンマン「いつもお前を攻撃していたのは好きだったからだ。 ほら、昔から言うだろ。好きなやつには強くあたっちゃうって!」
バタコ「そうと決まれば、さっそく式の準備ね。」
ジャムおじさん「明日は忙しくなるぞ~」
アンパンマン(勘弁してくれよ…。)
《その日の夜、アンパンマンはバイキンマンは二人で話し合っていた》
アンパンマン「僕のどういうところを好きになったんだい?」
バイキンマン「愛と勇気があれば、理由はいらない!」
アンパンマン(それOPじゃねーか。パクってんじゃねーよ。)「そっか、僕の長所でもあるんだ」
バイキンマン「それよりも、明日は食パンマンやカレーパンマンも来るの?」
《バイキンマンは目を輝かせている。》
アンパンマン「来ると思うけど…。」
バイキンマン「よかった! みんなに祝ってもらわないとね!」
《翌日》
カレーパンマン「やあ、アンパンマン。昨日はよく眠れたかい?」
アンパンマン(なんだコイツ。他人事だと思いやがって。)「勇気100倍!アンパンマン!」
カレーパンマン「もうすぐ食パンマンも来るよ。」
アンパンマン(チッ、スルーかよ)
食パンマン「やあ、遅れてごめん。アンパンマン、いよいよだね!」
アンパンマン(コイツも他人事かよ)「ありがとう。」
~~式場~~
バイキンマン「いよいよか…」
《相変わらずバイキンマンは目を輝かせている。》
アンパンマン「そ、そうだね…。」
ジャムおじさん「では、誓いのキスを。」
《バイキンマンがアンパンマンにキスをしたその時だった。》
アンパンマン「うわー!!」
バイキンマン「何!? 何が起こったの?」
バタコ「バイキンマンに含まれている、ばい菌がアンパンマンの体内に入ったんだわ!」
バイキンマン「… そんな…。」
《あれから3日。アンパンマンは一度も目を覚ましていない》
バタコ「あら、今日も来たの?」
バイキンマン「やっぱりここに来ないと落ち着かなくて。」
バタコ「ジャムおじさんは奥よ」
ジャムおじさん「やあ、いらっしゃい。」
バイキンマン「また、緑が増えましたね。」
ジャムおじさん「そうだな。」
《アンパンマンはあれからすっかり痩せこけてしまっていた》
バイキンマン「すみません。僕のせいでこんなことに…」
ジャムおじさん「君が謝ることではないよ。」
《その夜、バイキンマンは家でアンパンマンとの思い出を振り返っていた》
バイキンマン「アイツとは色んな事があったな。 想いを打ち明けようとする度にやられたっけな…」
《その時、一本の電話が入った》
バイキンマン「はい、もしもし。えっ…」
《バイキンマンは急いでいた。アンパンマンの身体がまた一層緑に、いや白くなっていると聞かされたからだ。》
《到着すると、そこには昼に見たアンパンマンよりもさらに変色したアンパンマンがいた。》
バイキンマン「… どうなんですか?」
バタコ「だいぶ危険な状態ね。」
バイキンマン「今日は僕もここに泊まります。 せめて、せめて最期だけでも!」
ジャムおじさん「…」
《それから15分後、アンパンマンの身体は完全に白くなった。》
バイキンマン「何でだよ! お前、どんな攻撃してもやり返してきたじゃないか! なのに、こんな簡単なことで… くそっ! くそっ!」
《2日後》
バイキンマン「…」
バタコ「バイキンマン、ちょっと話があるの。来てくれる?」
《工場》
バイキンマン「これは…?」
ジャムおじさん「今日から君にはパン工場を手伝ってもらう。」
バイキンマン「で、でも、僕は…」
ジャムおじさん「愛と勇気があれば、誰でも美味しいパンを作れる。」
バイキンマン「ありがとうございます!」
《それから、バイキンマンは毎日休まずにパン工場で働き続けた。 そんなある日…。》
ジャムおじさん「おーい、バタコ。あんパン作りおわってるか?」
バタコ「はーい。今行きまーす」
バイキンマン「あ、僕が持っていきますよ。」
バタコ「ありがとう。助かるわ。」
バイキンマン「あれ…?」
バタコ「どうしたの? …あ!」
ジャムおじさん「どうしたんだ?」
《数あるあんパンの中にアンパンマンの顔をしたパンがあったのだ。》
ジャムおじさん「もしかしたら…。」
《その時、そのあんパンに命の星が宿った。》
3人「これは…!!」
アンパンマン「勇気100倍!アンパンマン!」
長くなって時々あやふやな所もありましたが以上です。
ありがとうございました。
それから、パンを食べながら見ていた方々、すみませんでした。
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