【ダンガンロンパ】セレス「モノモノマシーン…やってみましょうか…」 (30)

購買部~

セレス「これは確か、モノモノマシーン…」

セレス「ちょうどメダルもありますし、やってみましょうか」

ガチャガチャ

セレス(さて…このスロットを回せば…)








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セレス(手が震えますわ…)ドキドキ

セレス(ええい!何を怖がっているのですか!)

セレス(そう。私は超高校級のギャンブラー。運の良さで私にかなうものはいません)

セレス(きっといいモノがでてくるはずです!)

セレス(では回しましょう!)

モノクマ「いやっほーーう」

セレス「きゃっ!」

モノクマ「こんにちはセレスさん」

セレス「い、いきなりなんですかあなたは!」

モノクマ「いやー、セレスさんマシーンの前で突っ立てるからさ使い方わかんないかと思って」

セレス「いえ‥それにはいろんな事情が…使い方は知っています」

モノクマ「あ、そう」

セレス「早く消えなさい。目障りです」

モノクマ「ショボーン」トボトボ

セレス(まったく…とんだ邪魔が入りましたわ)

セレス(では気を取り直して…)

ガチャガチャ

カチッ

セレス(さて…何が出るやら)





ガチャン

セレス(でました!ん? 薬が3錠…これは一体…)

セレス「モノクマ、お出でなさい!」

モノクマ「はいはい」ヒョコ

セレス「これは一体どのような効果があるのですか」

モノクマ「残念だけど教えられないよーま、死に至るわけじゃないってことは本当だよ」

セレス「そうですか」

モノクマ「使うか使わないかは君次第。そうそう。使い方を守らないと効果はないからね。バイバーイ」スッ








セレス(使うべきか使わないべきか)

セレス(ギャンブラーの性なのでしょうか。こういった選択を迫られるとゾクゾクしますわ)

セレス(さてこういった場合、リスクとリターンを天秤にかけて決めるわけですが…)

セレス(リスクは未知。リターンは現状維持。)

セレス「…っ!」

セレス(金銭の損得を賭けるギャンブルの方がまだ分かりやすいですわ…)

セレス(…現状維持の場合どうなるか考えてみましょう)

セレス(一応リーダーということになっている、石丸という男はどこか頼りない。あの男は統率力皆無です。比較的頭の切れる十神くん、霧切さんはリーダーシップを取ろうとしません)

セレス(つまり現状維持の場合、コロシアイが起きるのは確実…?)

セレス(使いましょう。そうすれば、もしかしたらみんな…)

スタスタ ガチャン

モノクマ「うぷぷぷぷ。面白くなってきたよ」

セレス(この薬、用法には一人一錠とあります…)
セレス(つまり三人飲まないと効果を発揮しない…一人はやはりあの方に飲ませましょう)

江ノ島「よーっす!セレスじゃん!」

セレス「江ノ島さん」

セレス(もう一人はこの方にしましょうか。言ってしまえば誰でもいいのですが)

江ノ島「なにしてんの?」

セレス「適当に散策していただけですわ。あなたは」

江ノ島「あたしもそんな感じかなー。チョー暇だよねー」

セレス(フフフ…いいことを思いつきました…自然に錠剤を飲ませる方法を…)ニヤリ

セレス「でしたら食堂に行きませんか。 話し相手がいれば退屈しませんし」

江ノ島「いいよー。まだお互いのこと知らねーし。いい機会かもねー」

食堂~

江ノ島「お、結構いんじゃん!」

セレス(苗木くん、舞園さん、十神くん以外は揃っています)

セレス(困りましたわ…苗木くんがいないと作戦が進みません…)

セレス(この穏やかな状態も長くは続かないでしょう)

セレス(モノクマとかいう輩は何か手を打ってくるはずです。誰かがコロシに踏み切るような手を)

セレス(一刻も早く作戦を進めねばなりません)

石丸「やあ! セレスくん。江ノ島くん」

セレス(むさ苦しい男ですわ)

江ノ島「こんちはー! みんな何してんの?」

石丸「まあ、テキトーに暇を潰しているところだ。時間を無駄にするのは本意ではないのだがほかにやることがないのだ」

江ノ島「セレス、あたしたちも座ろっか」

セレス「ええ」

セレス(さて…)

セレス「まず江ノ島さん、あなたのこと、聞かせてくださいな」

江ノ島「へ? あたしから?」

セレス「超高校級のギャルなのでしょう? 撮影現場の様子とか、ライバルの存在、そういった内幕をぜひ」

江ノ島「え、ええっと…その…」

セレス「整理している間に、わたくし、飲み物をいれてきますわ」

セレス(フフフ…まずは一人目)ニヤリ

江ノ島「でさー、野宿することになって」ペラペラ

セレス「なるほど」

セレス(江ノ島は話長いですわね・・・・)

苗木「あれ? セレスさんに江ノ島さん!」

江ノ島「よーっす苗木じゃん。舞園も!」

セレス(やった!)

舞園「こんにちは」

セレス(ようやく、飲ませることに決めていた苗木くんもやってきました)

セレス(彼は一応超高校級の幸運ですし、万が一があっても大丈夫でしょう。だからこそ選んだのですが)




セレス「苗木くん、いま飲み物を入れてきますね」

苗木「あ、ありがとうセレスさん」

セレス(フフフ…砕いて飲み物に混ぜてと…)

セレス(オッケーです。あとは私が飲んでと)ゴクッ





セレス「はい。苗木くん。舞園さんの分も入れておきましたわ」

舞園「あら、ありがとうございます。セレスさん」







セレス(一体何が起きるやら‥楽しみですわ)

タダイマヨリヨルジカントナリマス

セレス(結局なにも起きませんでしたが…)

セレス(明を待ちましょう)





朝:食堂~

石丸「どうしたのだ‥朝はここに集まろうと約束したはずだが」

江ノ島「ただ寝坊してるだけじゃねー? ほっとけ」

苗木「いや、舞園さんが寝坊するなんておかしいよ。僕みてくる」タタッ

セレス「たしかにいくらなんでもこんなに寝坊するなんて…」

セレス(ここにいる者の共通点といえば、わたくしが薬を飲ませた方々。あれは眠りを促進する薬だったのでしょうか…?)

セレス(いえ…違いますね。石丸くんがいます)

セレス(ということは薬は関係がないのでしょうか。寝坊しているのは別の原因が…?)

江ノ島「もー食べない? おなかすいたんだけどー」

石丸「待て。もうすこし…ウッ…」

セレス「石丸くん? どうかしましたか?」

石丸「いや、なんでもない。少し…痛みが…」

石丸「くそ…それにしても…みんな‥ハァハァ…たるんで…るぞ…」

江ノ島「ちょ! 石丸!?」

石丸「なんだね…えのしま、くん…ハァ…」

江ノ島「なんでって…あんた顔真っ青だよ!」

石丸「そんなこと…あるわけないだろう…ぼく、は」

江ノ島「さっきまで元気だったのに…急にどうしたってんだよ…」

セレス(まさか…)

苗木「みんな!聞いてくれ!」

江ノ島「苗木? どした? やっぱ寝坊?」

石丸「とりあえず…ハァハァ…食事にしよう…」ヨロヨロ

苗木「い、いしまるくん…? 石丸くんっ! くそっ!石丸くんまでっ」

セレス「苗木くん? 何か知っているような口ぶりですわね」

苗木「セレスさん、江ノ島さん、石丸くんを部屋に運ぶんだ。そのあとはこの食堂から一歩もでないほうがいい」







セレス「インフルエンザ、ですか?」

苗木「おそらくそれだよ。吐き気もあるみたいだし、だるそうにしてた。食欲もないみたい」

江ノ島「マジ!? あたしたち以外全員かかったってこと? 大神とか大和田も?」

苗木「うん。その二人もみたけどまるで別人だよ」

江ノ島「でもなんでうちらだけ平気なんだろ? 単なる偶然?」

セレス(…あながち間違いでもありませんわね)

モノクマ「アッハッハッハッハッ!」

苗木「モノクマ…」

江ノ島「もしかして…お前が何かやった? 」

モノクマ「違うよ。僕はなにもしてませーん」

苗木「本当のことを言ってくれ! どうしてこんなことになってるんだ?」

モノクマ「理由は知っているけどさ、ちょっと長くなるからメンドーなんだよね」

モノクマ「お!なんという偶然!理由を知っている人がここにいるではないかー!ドドーン!」

セレス「…」

苗木「セレスさん…?」

モノクマ「いやー!運のよいことに感染しなかったんだねー じゃあ僕は忙しいからこれで」スッ

セレス(やれましたわ…モノクマのせいで…知らばっくれる手がつかえなくなりました…)

苗木「セレスさん、どういうことなの。何か知ってるの?」

セレス「ええ。 まあ」

江ノ島「セレス、おまえまさか」

江ノ島「裏切り者とかじゃねえだろうな…」

セレス「フッ…」

セレス「…なるほど。そういう考えもありますか…」

江ノ島「もったいつけんなよ」

セレス「フッフッフッフッフッ」

苗木「セレス…さん?」

セレス「まさかこんなに早く見破られるとは」

セレス「そのとおりです。わたくしセレスティア・ルーデンベルクは本当の生徒ではありません」

セレス「内通者としてこの学園に潜りこんだのです」




苗木「ほんとに…セレスさんが…」

苗木「何かの間違いじゃ」

江ノ島「こうなることも知ってたってことか…このっ」

苗木「江ノ島さんっ!ダメ」

江ノ島「うっせー!」ビュオン!

セレス「」ブォン

江ノ島「あ、あれ? このっ」

セレス「」スイーッ スイーッ

江ノ島「なんだ…つーんだよ…」ハァハァ

セレス「まだやりますか?」

江ノ島「」ハァハァ

セレス「まったく…」

セレス「がっかりですわ」

江ノ島「…あ?」

セレス「江ノ島さん、あなたは冗談にも寛容な方だと思っていたのですが、思い違いだったようですね」

江ノ島「はぁ…? なに…チョー意味わかんない」

セレス「ですから、冗談ですわ。わたくしは裏切り者ではありません」

江ノ島「紛らわしいことすんじゃねーよ」

苗木「セレスさん、どっちなんだい? 本当のこと教えてよ

セレス「私は裏切り者ではありません。みなさんと同じようにスカウトされこの学園に入学してきました。このコロシアイのことも何も知りませんわ」

苗木「本当かい? 信じていいんだね?」

セレス「そうしてくれると嬉しいですわ」

苗木「聞いていい? どうして嘘ついたの?」

セレス「…ただ単純に」

セレス「場を和ませようとしただけですわ。いわばサプライズです。でもやりすぎました。二人とも、申し訳ございませんでした」ペコリッ





苗木「セレスさん、顔あげて。こっち見て」

セレス「」サッ

苗木「」ツカツカツカ
苗木「」ガシッ

セレス(引っぱたくおつもりですか…まあ、仕方ないですわね。この行動本当の意図は読み取れません。読み取られてはいけないのです)

苗木「一つ約束してほしい」

セレス「はい」

苗木「こういう冗談はこれっきりにしてくれ。すごく心臓に悪くて」

苗木「もうホントに…」

苗木「びっくりして…死ぬかと思ったじゃないか…」ヘナヘナ

セレス「わかりました…もう言いませんわ」

苗木「本題に入ろうか。セレスさん、説明してもらえる?」

セレス「今回のことはモノモノマシーンから始まったのです」









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