キモオタ同士の腕相撲

審判「では選手は位置について」

二人「・・・」ｽｯ

ベスト８（・・・俺は負けない！この一年で鍛え上げ、強化したこの右腕でぶっ潰す！）

審判「レディー・・・ファイト！」ｶｰﾝ

俺「・・・！」ｸﾞｸﾞｯ

ベスト８（こいつ・・・！俺の開幕功を受け止めやがった・・・！）

俺「はあああああ！」ｸﾞｸﾞｸﾞ･･･

ベスト８（クソッ、押されてる・・・！こいつの腕のどこにこんな力が・・・！）

ベスト８（・・・だが！終盤の粘り強さこそが俺の強み！）ｸﾞｸﾞｸﾞ

俺「・・・！」

ベスト８「うおおおおおおおおおおおおおお！」ｸﾞｸﾞ･･･

俺「・・・開拓せよ！」ｶﾞｯ！

ベスト８「！？」

俺「淘汰せよ！圧倒せよ！食らえ！」

俺「ディアブロ・オブ・ヘブン！」ｽﾞｶﾞｱｱｱｱﾝ

ベスト８「なっ・・・！」

ベスト８（なんて力だ・・・！早く倒されすぎて見えなかった・・・！）

俺「・・・お疲れ。いい勝負だったよ」

ベスト８「・・・次は負けない！腕相撲も・・・バッジの数も！」

俺「同じにこに好きとして、歓迎するぜ」

全身にラブライブのバッチをつけた状態で腕相撲をする『ライバー腕相撲全国大会』

この大会に、新たな伝説が生まれた。


俺「次は>>8かな・・・」

スカートめくり

俺「・・・」ザッ

スカートめくりの全国ベスト８（何だこいつ・・・）

ベスト８（いままでこんな奴見たことない・・・こんな無名がなんでここまで勝ち上がってこられた・・・？）

俺「・・・よろしく」ｱｸｼｭｰ

ベスト８「ああ」ｷﾞｭｯ

ベスト８（腕細え・・・全身見ても筋肉なさそうだな）

ベスト８（いや、相手は関係ない。俺は俺のスカートめくりをするだけだ）

ベスト８（ぶちのめしてやる！）

審判「ではベスト８選手、位置について」

ベスト８「・・・」ｻﾞｯ

ベスト８（今年こそ・・・優勝する！）

審判「始め！」

ベスト８「はああああああ！」ｵｵｵｵｵｵｵ･･･

ベスト８（よし、溜め段階での両手への集中力があがってる！これなら・・・）

ベスト８（いける！）

ベスト８「真実の運命をこじ開けろ！俺の右手よ！」ｵｵｵｵｵｵ･･･!

ベスト８「オープン・ザ・ディスティニー！」ﾊﾞｯｻｧｧｧ･･･!

審査員「おお・・・！」

ベスト８「な･･･何点だ！？」ﾊｱ､ﾊｱ

審査員「すばらしい！その年でここまで完璧なオープン・ザ・ディスティニーを使えるなんて！」

審査員「あなたは９６点です！」

観客「お、おい！過去最高点だ！」ﾜｱｱｱｱｱｱｱ


俺「・・・」ｻﾞｯ

才能を感じる

審判「では、次の選手。位置について」

俺「・・・」

審判「始め!」

俺「・・・・・！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ･･･

審査員「な、何だ！この強烈なオーラは・・・！」

観客「おい、あいつすげえぞ！」ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ベスト８「このオーラの性質は・・・まさか！」

俺「真実の運命をこじ開けろ！俺の右手よ！」ｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ･･･!

俺「真！オープン・ザ・ディスティニー！」ﾊﾞｯｻｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ･･･!

審査員「う、美しい・・・！」

観客「うっはあ・・・」

ベスト８「・・・！」

審査員「１００点だ！」

ベスト８「つ、次は負けない！めくりの強さも・・・スカート姿も！」

俺「もっとミニスカにして出直してきな」


みずからスカートをはき、そのスカートをたくし上げるときの美しさを競う『アップ・オブ・スカート』。

今、その大会で新たな伝説が生まれたのであった。

俺「次は>>19かな」

盗撮

すいません飯くってました

再開

俺「・・・」ザッ

盗撮の全国ベスト８（何だこいつ・・・）

ベスト８（いままでこんな奴見たことない・・・こんな無名がなんでここまで勝ち上がってこられた・・・？）

俺「・・・よろしく」ｱｸｼｭｰ

ベスト８「ああ」ｷﾞｭｯ

ベスト８（目細え・・・観察眼なさそうだな）

ベスト８（いや、相手は関係ない。俺は俺の盗撮をするだけだ）

ベスト８（ぶちのめしてやる！）

ベスト８（大会での盗撮は同じ対象を元に行われる）

ベスト８（つまり、いかに対象を美しく撮るか、それが盗撮で勝ち抜く方法！）

ベスト８（俺のこのキヤノンivls hf r62で美しい映像を撮ってやるぜ！）

司会「では、今回の対象を発表します」

司会「今回は階段に腰掛けている女子高校生を盗撮してもらいます！」

ベスト８（よし！俺は女子高校生の撮影は得意中の得意！）

ベスト８（しかもキヤノンivls hf r62は野外の撮影が得意！勝ったも同然だ！）

審判「では両者位置について・・・」

二人「・・・」ｻﾞｯ

ベスト８（そういえばこの俺って奴、どんなカメラを使って・・・）

ベスト８（！？　一眼レフだと！？）

ベスト８（もちろん出てくるのは写真のみ、しかもかなり古い型・・・こいつッ！）

ベスト８「舐めてやがる・・・！」

審判「開始！」

ベスト８「うおおおおおおお」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ･･･

ベスト８「はっ！」ｻﾞｯ

ベスト８（よし、かなりいいポジションをとった！ここからならいい絵が撮れる！）ｼﾞｲｲｲｲｲｲｲｲｲ

ベスト８（そういえばあいつは・・・なっ！？）

俺「・・・」ｻﾞｯ

ベスト８（なんてうまいポジショニング・・・！しかも一瞬で、息ひとつ切らさずに・・・！）

俺「・・・」一眼レフ　ｽｯ

ベスト８（いや、いかにいいポジショニングでも動画と静画じゃ動画が断然有利！あいつよりいい絵を撮れば・・・）

俺「・・・！」ﾊﾞｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬ･･･

ベスト８（！？）

ベスト８（あいつ、連写してる！？何の意味が・・・いやそれより）

女子高生「ん？なんだか変な音がするなあ」

ベスト８（被写体はこの大会のことを知らない！盗撮なのだから当たり前だ、被写体にばれたら失格だ！なのに・・・）

俺「・・・」ﾊﾞｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬ･･･

ベスト８（あいつは大きい音で撮り続けてる！正気の沙汰じゃねえ！）

ベスト８（そもそも連写することに何の意味がある！ずっと写し続けるならビデオカメラでいいだろう！）

ベスト８「いったい何を考えてるんだ・・・！」

十分後

審判「やめー！」

俺「・・・」

ベスト８（よし、かなりいい出来だ！これなら圧勝だな！）

審査員「では、俺選手の写真を現像に出している間にベスト８選手の映像を見よう」ジー

審査員「・・・ふむ、ふむ・・・おお・・・」

審査員「なるほど、とてもいい。映像の舐め回し度がかなり高く、とても興奮できる」

審査員「点数は９３点だ」

観客「おおおおすげえええええええええ過去の最高記録に並んだぞおおおお」ﾜｱｱｱｱｱｱ

ベスト８（よし、これなら確実に勝て・・・）

俺「・・・現像できました」ｻﾞｯ

ベスト８（ふっ、なにをしても俺には叶うわけない、一眼レフで来たことを後悔させて　審査員「おおおっ！」

ベスト８「！？」

審査員「これはすごい！写真一枚一枚の完成度がとても高い！」

俺「それだけではありません。こうすると・・・」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

審査員「！　ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ漫画の要領で動かすのか！写真が動画になって動いている！」

審査員「ビデオカメラとはまた違う、異質でいて迫ってくるような映像！ビデオカメラと同等、いや！それ以上だ！」

ベスト８（連写はこのため・・・！映像にしてもレベルがとても高い・・・！）

審査員「俺選手、１００点！」

ベスト８「ま、負けた・・・」

俺「・・・お疲れ。いい勝負だったよ」

ベスト８「・・・次は負けない！お前と同じ土俵で勝ってやる！」

俺「一眼レフデビューか、歓迎するぜ」

『全国盗撮王決定戦』では、盗撮の歴史を変える出来事がいくつもあった。

だがこの日、それまでのすべてをひっくり返してしまうような伝説がこの大会に刻まれた。


俺「次は>>33にしよう」