柚子「何か飲みたい物とかある？」

遊矢「いや・・・何もないかな」

柚子「そう」

遊矢「今日は」

柚子「えっ？」

遊矢「い、いい天気だよな」

柚子「そ、そうね」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

遊矢「本当にいい天気だな・・・」

柚子「う、うん」

柚子「誰か来ても断る？」

遊矢「いやそれはダメだろ」

柚子「でも」

遊矢「十代さんや遊星さん、遊馬なら風邪ぐらいで」

柚子「そうだけど遊矢は」

遊矢「俺だってデュエリストだ」

柚子「わかってるけど」

遊矢「それにもしもユーリがまた出てきたら今度は俺が」

柚子「私を守るんだよね？」

遊矢「うん」

柚子「・・・守るか」

遊矢「あ、あのさ柚子」

柚子「ん？」

遊矢「あっ」

柚子「言いなさいよ」

遊矢「そろそろいいんじゃないかって」

柚子「何が？」

遊矢「ムードとか無いし普段はゴタゴタしてるから・・・2人になれる時間ってあまり無いだろ？」

柚子「うん」

遊矢「だから俺・・・」

柚子「・・・」

遊矢「キスしたいな・・・とか思って」

柚子「・・・」

遊矢「やっぱダメだよな。初めてだし俺って風邪を」

柚子「いい」

遊矢「えっ！？」

柚子「してもいいよ」

遊矢「・・・いいの？」

柚子「その代わり恥ずかしいから・・・遊矢から」

遊矢「あ、ああ・・・じゃあ目をつぶってくれ」

柚子「・・・うん」

遊矢「じゃあ行くぞ・・・」

柚子「うん・・・」

ユート「やはり遊馬の次元が一番落ち着くな」

黒咲「ああ」

遊馬「ならここに居ればいいじゃねえか」

シャーク「俺達は別に構わねえぞ。何なら俺の家でも」

ユート「！」

カイト「どうした？」

ユート「胸騒ぎがする・・・遊矢に何か起こったんじゃ」

黒咲「遊矢に？」

遊馬「まさか何か起こったんじゃ！」

シャーク「まさか敵か？」

カイト「行くぞ。遊矢1人ではどうにもならんかもしれん」

ユーゴ「どうだ遊星！俺のDホイールは直りそうか？」

遊星「随分と荒っぽい扱いをしているようだな」

鬼柳「おっす！ユーゴじゃねえか！」

ジャック「鬼柳か、それに沢渡も」

鬼柳「こっちに来てたんで連れて来てやったんだ」

沢渡「この前の借りを返してもらうぜ遊星」

ユーゴ「おい！何かすげえ胸騒ぎがするぜ！」

クロウ「何だ胸騒ぎだと？」

ユーゴ「遊矢がやべえ気がするぜ！！」

ブルーノ「まさか遊星・・・」

沢渡「おいおい！せっかく来たのにまた振り出しに戻るってか？冗談は」

遊星「急ごう！遊矢が何者かに狙われているかもしれん！」

十代「・・・セレナか？」

セレナ「私はお前に用があって来たわけじゃないからな」

十代「暇だから遊びたいってか？」

セレナ「いや偶然会ったから聞いてやる。あの明日香とかいう女は」

十代「明日香？明日香がどうかしたか？」

セレナ「・・・柚子」

十代「今度は柚子か？」

セレナ「私について来い！」

十代「何だよ？何があったんだ？」

セレナ「知らん！だが柚子が・・・」

十代「わかったよ。ついて行くから安心しろって」

セレナ「くっ・・・さっさと来い！！」

遊矢「・・・しちゃったな」

柚子「・・・しちゃったね」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

遊矢「何か照れるな・・・凄く照れる・・・」

柚子「私も」

遊馬「かっとビングだ！俺！！」

遊矢「遊馬！？」

遊星「無事か？」

十代「新しい敵か！？」

柚子「十代さんに遊星さんまで」

黒咲「風邪だと？」

沢渡「まさか風邪が敵とか言うんじゃねえだろうな！」

遊矢「か、風邪だよ！」

柚子「わ、私達は何にもやましい事なんて！」

シャーク「誰もそんな事は聞いてねえだろ」

ジャック「どうしたんだ？」

クロウ「顔が赤いぜ、2人揃って」

鬼柳「言えよ！何かあったなら！」

ユート「どうも様子が変だ」

ブルーノ「何かおかしいね」

ユーゴ「いつもと同じじゃねえか？」

セレナ「何だったんだあの胸騒ぎは」

カイト「フン・・・そういう事か」

遊星「見たいだな」

遊馬「何かあんのか？」

カイト「俺達が知る必要はない事だ」

遊星「どうやら何も無いらしい。解散だ」

ユート「なら君も胸騒ぎを」

ユーゴ「てめえもかよ！？」

セレナ「私もだ」

ジャック「まあ良かろう。何も無いならば」

シャーク「そういうこったな」

カイト「さあ帰るぞ」

クロウ「だな」

遊星「じゃあ俺達も」

遊馬「カイトは教えてくれねえし！十代さんは何かわかるか？」

十代「賢い遊星とカイトだけがわかったなら俺たちじゃわかるわけねえじゃねえか！」

遊馬「それもそうか・・・っつうかその言い方じゃ俺が頭悪いみたいじゃねえか！」

十代「ハハハ！けどよ遊矢と柚子が一皮剥けたって感じるぜ」

遊馬「そうか？俺は別に」

十代「男らしくなったって気がするぜ。柚子は女らしくかな？」

遊馬「まあいいや！風邪早く治せよ遊矢！」

遊矢「あ、ああ」

遊星「邪魔をしたな」

柚子「わ、私達は別に」

十代「何があったか知らねえけど、何か雰囲気変わっちまったな！」

遊矢「風のように現れて」

柚子「去って行ったわね・・・」

遊矢「2人きりになれる事は少ないけど」

柚子「こういうのも悪くないよね・・・」

遊矢「そうだよな。みんなが居るもんな」

柚子「じゃあ私も帰るね」

遊矢「柚子」

柚子「ん？」

遊矢「ま、また明日」

柚子「うん！また明日ね！」

遊矢「キスか・・・したんだよな俺たち・・・」