P「なんでも言うことを聞くよ」 (37)




※アイマスSSです
※安価をした後、しばらく書き溜めます
※安価下にするときは無言でやります
※律っちゃんはかわいいけどプロデューサー



P「アイドルのみんなにやる気を出してもらうために、『ある申し出』をしてみた」

P「それは、【1ヶ月後にアイドルとして最も成果をあげた子のお願いを『なんでも』聞く】というものだ」

P「もちろん実際には物理的・倫理的に制限はあるものの……」

P「これで少しはモチベーションを上げてくれれば、と思ってのことだった」

P「その結果―――」



>>3 1ヶ月後、最も成果をあげた765プロアイドルは?




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426504830

あずさ




P「ここ一ヶ月の業績1位は、あずささんでしたね」

あずさ「はい~♪ 一生懸命頑張ったかいがありました~」ニコッ

P「たしかにあずささんは、仕事はもちろんのこと、レッスンの量もかなり増やしてましたね」

あずさ「うふふ。魅力的なご褒美でしたから、つい」

P「そうですか? それじゃあもしかして、『お願い』を何にするかは決めてるんですか?」

あずさ「ええ、もちろん♪ ……それで、『お願い』は今してもよろしいんでしょうか?」

P「構いませんよ。『なんでも』なんて言った手前ちょっと怖いですが……」

あずさ「うふふ」クスッ



P「それで、あずささんの『お願い』はなんですか?」



>>10 あずささんの『お願い』とは? (遠くてすみません。この安価のあとしばらく書き溜めます)


子作り




 ∽∽∽ ∽∽∽ ∽∽∽



P「ん……ここは……」



P(見知らぬ天井だった)

P(そう。常日頃、俺が目覚めるにあたって嫌でも目にする古びたシミだらけの天井は影もなく、)

P(そこには真新しくも白い天井が広がっているばかりだった)


P(おや……)


P(肌触りのいいふわふわで上質な布団だ)

P(これも、なじみのあるぺちゃんこで黄ばんだ布団ではなかった)


P(そして)


P(時間の経過により、記憶にかかっていた深い霧が徐々に晴れていくにしたがって―――)

P(俺はなにがしかの耐え難い引力によって。首を。横に向けた)



あずさ「……すぅ……」



P(けれども、嗚呼……一糸まとわぬ彼女の穏やかな寝顔を目撃した俺はすべてを思い出し、)

P(自らが為すべき行動を、冷静に導き出したのだった)



P(体温計を温めよう)





 ∽∽∽ ∽∽∽ ∽∽∽



伊織「で。もうお願いは終わったの?」

P「お願い?」

伊織「一ヶ月の成果とか、なんでも言うこと聞くとか言ってたアレのこと」

P「あ、ああ……あれね」



P(赤信号で停まっている車の中で、おもむろに伊織がそんなことを訊いてきた)

P(しかし当然ながら俺にとってあまり面白くない話題であることは間違いなく、ここはごく自然な話術によって話題を変えなければなるまい)



P「と、と、ところで伊織。駅前に新しくクレープ屋さんができたって知ってるか?」カタカタ

伊織「話題転換が不自然すぎるわよ!! しかもなによその話題、女子高生!?」



P(我ながら完璧だと思われた話術をあっさりと看破してくるとは、さすがうちのアイドルだ)





あずさ「伊織ちゃん? そのお話は、当事者以外は言及しちゃいけないってルールじゃなかったかしら?」

伊織「うっ……わ、わかってるわよ。ちょっと言ってみただけ」



P(助手席に座っていたあずささんのナイスフォローによって、伊織はつまらなそうに窓の外へと視線を移す)

P(そしてちらりとあずささんへ視線を向けると、彼女はなんだか妖しげな、それでいて蠱惑的な目で、こっそりとウインクをした)

P(その妖艶な仕草と、そしてあずささんの胸の谷間に深々と食い込むシートベルトによって、)

P(昨晩の乱れた彼女の痴態がまざまざと思い起こされ、俺の鼓動がいたずらに加速する)



亜美「あーあ。亜美もイチバンになったらすっごいお願いするつもりだったのにな→」

伊織「どうせあんたはゲームの相手になってくれとか、そんなんでしょ」

亜美「チッチッチ。甘いよいおりん甘すぎだよ! 兄ちゃんが『なんでも』って言ったんだよ? それはもうゴッツイお願いするに決まってんじゃんYO!」

P「おいおい、ほどほどに頼むよ」

あずさ「うふふ。そのためにはまず、今日のお仕事を頑張らないといけないわね~」



P(そう言いながらもあずささんは、後部座席の2人の目を盗んでは、たびたび俺のほうへと腕を伸ばし、)


P(―――ねっとりと、愛おしげな手つきで、俺の内股を撫でるのだった)





 ∽∽∽ ∽∽∽ ∽∽∽



あずさ「ちゅっ……ん、ふ……んちゅ……」///

P「ふ……んくっ……んぅ……」///



P(互いの生暖かい息と、獣欲めいた唾液が混じりあう)


P(現在俺はテレビ局の楽屋で、壁に押し付けられながら唇を貪られていた)

P(番組の収録が15分ほど遅れるという知らせを受けて、伊織と亜美がジュースを買いに楽屋を出た、その直後のことだった)



あずさ「……ぷはっ」

P「はぁ、はぁ……あ、あずささん、さすがにこういう場所では……」

あずさ「あら、プロデューサーさん? 私のすることには逆らっちゃいけない『約束』ですよ?」ニコッ

P「うっ……それは、そうですけど」



P(そう、俺は昨晩あずささんと約束してしまった)

P(俺があずささんの最初の『お願い』を一時的に取り下げてもらうにあたっての、交換条件だった)



P(【いついかなる状況や場所においても、あずささんからの性的なアプローチを拒絶してはいけない】)





P「い、伊織と亜美が戻ってきますよ!?」

あずさ「ですけどプロデューサーさん? ここ、元気になってますよ」

P「っ!!」///

あずさ「これじゃあ立ち上がれませんよね? ……すっきり、させちゃおうかしら」



P(俺の身体にしなだれかかってくるあずささんの細い指が、俺の股間を這うように撫でる)

P(腰から背筋にかけて電流が走り、ともすれば情欲に流されそうにもなるが、)

P(同時に、いつ何時開くとも知れない楽屋の扉が気になって、気が気ではなかった)



あずさ「―――なんて。うふふ、冗談です」

P「え?」

あずさ「せっかくプロデューサーさんが続けるように説得してくださった竜宮小町を、だめにするわけにはいきませんから」

P「!」

あずさ「ですけど、一人でするのはだめですよ? ……帰るまで、おあずけです」ニコッ



P(そう言ってあずささんは、もう一度だけ俺に優しく口づけをすると、満足げに離れていった)

P(……伊織と亜美が帰ってきたのは、そのすぐ後のことだった)





 ∽∽∽ ∽∽∽ ∽∽∽



P(……このままではイカン)

P(いつまでもイニシアチブを取られているわけにはいかないのだ)

P(ここは一発ガツンと言ってやらねばなるまい!)



あずさ「プロデューサーさん、今日はドリアとカレー、どっちがいいですか?」

P「あ、ドリアで」

あずさ「はぁい♪」



P「―――って、そうじゃなくて!!」



あずさ「あら? カレーのほうがよかったですか?」

P「いえカレーは今日の昼に食べちゃったので」

あずさ「そうでしたか~。それじゃあやっぱりチーズドリアにしますね」

P「はい、お願いします!」



P「いやお願いしますじゃない!! 違いますよ!?」



あずさ「あ、もしかして、ご飯じゃなくてお風呂が先でしたか?」

P「え?」

あずさ「うふふ、それじゃあ一緒に入りますか? お背中流しちゃいますよ~♪」

P「ま、マジですか!?」///



P「って、そうじゃなかった!! お風呂にも入りません!!」



あずさ「あっ、でしたら……」///

P「違いますから! 『わ・た・し』のほうでもないですから!!」

あずさ「あらあら~、残念です」





P「あ、あずささんはもっと自分を大事にしたほうが良いと思いますよ?」

あずさ「自分を大事に? しているつもりですけれど~……」

P「自分を大事にしてる女の子が、一ヶ月のご褒美に【子作り】なんて望みませんよ!」



P(そう、あずささんが今回のご褒美としてお願いしてきたのは、なにあろう、俺との子作りだったのだ)

P(『なんでも』願いを聞くと言ってしまった手前、俺はその突拍子もないお願いを取り下げさせることに大変な苦労を要した)

P(他の子たちならともかく、唯一成人しているあずささんとの性交渉は、絶対に無理と言えるほど倫理的・物理的な問題があったわけではなかったためだ)

P(とはいえ問題がなかったわけではない。むしろ問題だらけだ。ましてやこの大事な時期に妊娠など……)



あずさ「なにも誰だっていいとは思っていません。プロデューサーさんのことが好きだからこそなんです」

P「そ、それにしても……いきなり子供が欲しいだなんてそんな……」

あずさ「だって、『付き合ってほしい』ってお願いが通るのなら、他の子とも付き合っちゃうってことじゃないですか」

P「そ、それは……」

あずさ「それに『別れて』ってお願いされたら、別れちゃうんですよね? そんなの、いやです……」

P「うっ……」

あずさ「だったらもう、子供を作ればいいと思ったんです。それなら取り消しはききませんから」





あずさ「ですけど、たしかにそれは焦り過ぎていました」

あずさ「そんなことになったら事務所や竜宮小町にも迷惑がかかっちゃいます」

あずさ「無計画に子供を作るというのも、生まれてくる子が可哀想ですし」

あずさ「なのでプロデューサーさんが提案してくれた妥協案で、今は良かったと納得しています」

あずさ「―――きっと今に、引き返せなくなりそうですけど」スッ



P(そう言ってあずささんは俺の胸にぴったりと寄り添うと、慈しむように俺の背中へと腕を回してきた)

P(あずささんからの性的なアプローチを断ることの許されない俺は、彼女の為すがままとなるより仕方ないのだ)


P(……というか避妊しているので実際に子供を作るようなことはないとはいえ、)

P(あずささんと連日行っていることはやはり『子作り』と同じに他ならないわけで)

P(当然ながら、あずささんのような非常に魅力的な女性と幾度も関係を持ちながら、日々の生活でその事実を考えないようにすることは、)

P(健全な男子であるところの俺には大変な苦心を要することは言うまでもない)



あずさ「うふふ。次のご褒美までにプロデューサーさんを骨抜きにして、他の子のことなんて見られなくしちゃいますから」

あずさ「覚悟してくださいね、プロデューサーさん♪」グイッ



P(そう言って蕩けるような笑顔を浮かべたあずささんに押し倒されながら俺は、)

P(自分がとっくに取り返しのつかないところにいるのだということを自覚しつつ、)

P(為されるがまま、流されるがままに、明かりを消した寝室で彼女と絡み合うのだった)





 ∽∽∽ ∽∽∽ ∽∽∽



P「こ、子作り!?」

あずさ「……は、はい」///



P(最初は聞き間違いかと思った)

P(あずささんからの『お願い』が、まさかそんな衝撃的なものだとは考えもしなかったのである)



P「な、なにを言いだすんですか。……あ、冗談か! そうですよね?」

あずさ「いえ、冗談なんかじゃありません!」

P「えっ……」

あずさ「その……お願いは『なんでも』いいんですよね?」

P「た、たしかにそうは言いましたけど、限度ってものが……」

あずさ「そんなにイヤですか? 私と、その、そういうことをするのは」

P「嫌とかではなく、問題があると言ってるんです! アイドル活動はどうするんですか!」

あずさ「……私がアイドルを始めたきっかけ、覚えてますか?」

P「え? たしか運命の人に見つけてもらうため……あっ」

あずさ「もう見つけたんです。私の運命の人」





P(さすがにここまで言われてあずささんの言わんとしていることが分からないほど俺は鈍くない)

P(というか、さっきの発言はもうほとんど告白みたいなものだろう)

P(しかしそれにしても解せないことが一つある)



P「どうして子作りなんですか? そんな、いきなり……」

あずさ「うふふ、だってプロデューサーさん、人気者なんですもの~」

P「え?」

あずさ「逃がさないため……なんて言ったら重いでしょうか。それに繋がりをきちんと『形として』欲しいというのもあります」



P(そう言って、あずささんはゆっくりと歩み寄ってくる)

P(思わず後ずさる俺だったが、そう広くはない社長室だ。あっという間に壁際に追い詰められて、その距離がゼロになる)



あずさ「みんな若くてかわいい子たちばっかりだから、私は自分の武器を使わないといけませんしね」

P「あ、あずささんも若いしかわいいですよ……21歳なんてピチピチです」

あずさ「あらあら~、そう言ってもらえると嬉しいです」

P「だ、だからこそ、そう性急になることもないのではないでしょうか。今の時期に子供なんてできたら大変ですし……」

あずさ「それは、そうですけれど」

P「それにアイドルを始めたきっかけがなんであれ、いま竜宮小町としての活動が楽しくないわけではないでしょう?」

あずさ「……はい。楽しいです、とっても」

P「俺もあずささんにはまだまだアイドルとして輝いていてほしいと思ってます。だから、子供はやめましょう……ね?」

あずさ「…………」





P「その代わり、あずささんからのアプローチはなんでも受け入れますし、どこへだって付き合いますよ」

あずさ「アプローチ……うふふ、それでは」



P(悪戯っぽく微笑んだあずささんは、その豊満な肉体を俺に押し付けてきた)

P(いくら考えないようにしたって、その柔らかさ、温かさ、そして女性特有のシャンプーの香りやフェロモン、)

P(それらが抗いようもなく俺の感覚を支配して、理性をたやすく突き崩そうと揺さぶってくる)

P(その結果―――)



あずさ「あら?」

P「っ!!」



P(不覚にも反応してしまった愚息が、あずささんの下腹部に押し付けられていた)

P(生理現象とはいえ、自分の職場の、それもアイドルの女の子に欲情して、それを本人に知られてしまったという状況にたまらず赤面してしまう)

P(対してあずささんの反応は、こらえようもないほどの喜色満面)



あずさ「あらあら~、イケナイ子ですね」

P「あ、あずささん……これは、その……」

あずさ「いいんですよ、プロデューサーさん。私でえっちな気持ちになってくださったんですよね? うふふ、嬉しいです」

P「う……」





あずさ「どっちですか?」

P「え?」

あずさ「ここかしら? それとも、こっち?」



P(あずささんは言いながら、俺の右手を自分の胸に、そして左手を腰の辺りへと持っていく)

P(こんな魅力的な女性と職場で毎日会っているんだ、彼女の豊満な肉体に触れることを一度だって夢見なかったとは言えない)

P(しかし俺はこの夢のようなチャンスにおいて、その感触や温もりを堪能するようなことはできなかった。あまりの事態にテンパっていたためだ)



P「あ、あずささん……」

あずさ「プロデューサーさん。“これ”、プロデューサーさんの好きにしていいんですよ?」

P「っ!?」///

あずさ「今夜、お仕事が終わったら私の家に来てください。できれば、着替えを持って」

P「え、それって……」

あずさ「プロデューサーさん、私のアプローチはなんでも受け入れてくれるんですよね? ……それが性的なアプローチでも」

P「うっ……それは、まぁ……そう、なりますね」





P(俺から言質を取ったあずささんは満足げに微笑むと、俺の背中にそっと腕を回して抱きしめた)

P(俺が抱きしめ返したほうが良いものかとしばし逡巡していると、)



あずさ「私、初めてですけどいっぱい勉強しました。友達から話を聞いたり、そういうビデオを貸してもらったり」

P「!」



P(あずささんはそう言うと、ゆっくり膝を曲げ……俺に抱き付いたままずるずると下がっていく)

P(そしてそのまま床に膝をつくと、)



P(ズボン越しに怒張した俺のモノに―――あずささんは、軽い口づけをした)



あずさ「今夜は、たっぷりご奉仕しちゃいますから……楽しみにしていてくださいね♪」///




P(この時からすでに、俺は気が付いていたのかもしれない)



P(俺にはもう、逃げ場など残されていないことを―――。)


おわりです。

あずささんでがっつり書いたの初めてで、キャラがつかめてなくてすみません。

それとエロ書いたことがないので逃げました、すみません。

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