アスカ「fry me to the moonをデュエット?」ミサト「そうよ」 (44)



シンジ「カラオケ…ですか?」

ミサト「そうよ!一週間後、ある催しが行われるわ……そう、ネルフでは毎年行われる恒例行事、その名も『夏だよ!ネルフだらけの紅白歌合戦!』」

アスカ「夏だよって言うけど昔と違って夏しか来ないじゃない!あーやだやだ、一昔前の世代の人間のネーミングセンスは」

ミサト「聞きなさい2人とも。この大会はただの身内のカラオケ大会じゃないのよ。なんと商品も出るの…」

シンジ「商品?」

ミサト「なんと碇司令が可能な範囲で望んだ願いを叶えてくれるのよっ!!」

シンジ(あの人が主催か!)

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ミサト「そこで2人にはその大会に出てほしいの」

シンジ「ぼっ、僕らがですか!?」

ミサト「そうよ」

シンジ「ミサトさん…ちょっと僕そういうのは遠慮しておきます、絶対緊張しちゃうし…」

アスカ「私は乗ったわ」

シンジ「アスカ出るの!?」

シンジ(意外だ。てっきりアスカの性格なら断ると思ったのに…)

アスカ「ええそうよ。だってそれって加持さんも見にくるんでしょ?それなら良いとこアピールしなくちゃっ!」

シンジ「ああ…なるほど」

ミサト「いやぁ残念ながらシンジ君の不参加は認められないわぁ」

シンジ「えっ、どうして…」

ミサト「だって今年はデュエット限定だからっ!!」

アスカ・シンジ「「ええっ?」」






冬月「碇、今年は何人来るんだ」

ゲンドウ「ああ、今葛城三佐の方から1組出ると方向が来た。そのほかに赤木博士やオペレーターの方からも参加の意を表明されている…」

冬月「賑やかになりそうだな」

ゲンドウ「ああ。……ところで冬月、今年は何で行く?」

冬月「演歌はダダ滑りだった、本気で取りにいくなら最近の歌手から取るべきだな…しかしお前は何故そこまで優勝に執念を燃やす?結局賞品などあってないような物だろう」

ゲンドウ「無論、良いところを見せるためだ」

冬月「……誰に、とは聞かないでおこう」

修正

ミサト「いやぁ残念ながらシンジ君の不参加は認められないわぁ」

シンジ「えっ、どうして…」

ミサト「だって今年はデュエット限定だからっ!!」

アスカ・シンジ「「ええっ?」」






冬月「碇、今年は何人来るんだ」

ゲンドウ「ああ、今葛城三佐の方から1組出ると報告が届いた。そのほかに赤木博士やオペレーターの方からも参加の意を表明されている…」

冬月「賑やかになりそうだな」

ゲンドウ「ああ。……ところで冬月、今年は何で行く?」

冬月「演歌はダダ滑りだった、本気で取りにいくなら最近の歌手から取るべきだな…しかしお前は何故そこまで優勝に執念を燃やす?結局賞品などあってないような物だろう」

ゲンドウ「無論、良いところを見せるためだ」

冬月「……誰に、とは聞かないでおこう」

ミサト「今年は参加者も多いという噂だからそこを勝ち抜いていくのは困難だわ。だから優勝するためには2人の協調、完璧なユニゾンが必要なの」

ミサト「そこで、貴方達には同じ部屋に暮らしてもらうわ」

アスカ・シンジ「「ええーーっっ!?」」

アスカ「嫌よ!同じ部屋に住んでるってだけでも渋々我慢してるってのにこんなのと同部屋ぁ!?」

シンジ「こんなのって酷いなぁ!僕だってアスカと一緒なんて精神が持たないよっっ」

ミサト「とにかく時間が無いの。いい?入賞するだけでビール半年分よ?」

シンジ「結局ミサトさんが飲みたいだけじゃないか…」

ミサト「とにかく3位までにはなってもらうわ。そのため2人にはこの曲をデュエットで歌ってもらいます」

さっ

アスカ「……なにこの曲…fry me to the moon?これをデュエットしろって?」

ミサト「そうよ。あっ、ちなみに拒否権はないから」




ゴゥンゴゥン…

トウジ「しっかしシンジの奴学校休んでどないしたんやろうなぁ~」

ケンスケ「もう3日か」


チーン

トウジ「よっと…ってあれ?委員長やんか」

ヒカリ「3バカトリオの2人…貴方達どうしてここに?」

トウジ「もうここ来たっちゅうことは分かるやろ?シンジのお見舞いや」

ヒカリ「ああ、そういえば碇君も休んでたわね。実はアスカもここ数日来てないから」

トウジ「おお…そうか、だから最近耳鳴りせえへんねやな」

ケンスケ「そんなこと言ってるとまた怒鳴られるぞ」

ヒカリ「それにしても二人同時に休むということは仕事のことかしら?」

トウジ「とにかく行ってみよか」

ピンポーン

トウジ「……誰も出えへん」

ピンポーンピンポーン

ケンスケ「留守なんじゃないの?」

トウジ「はぁ無駄足やったか…」

ヒカリ「きっと他の場所で訓練とかやってるとかかも……とにかくプリントだけポストに入れておきましょう。また後で電話かければいいし」

ケンスケ「はーあ!なあトウジ、せっかくここまで来たんだしゲーセンにでも行こうぜ」

トウジ「おっ、ええなぁそれ!」

ヒカリ「もー学校の帰りは校則違反でしょ?」






ミサト邸

シンジ・アスカ部屋

fry me to the moon~♪

アスカ「なんーかこの曲飽きてきちゃった。これだけ聴いてたら耳にタコが出来るわよ…」

シンジ「仕方ないだろ?とにかく歌を覚えなくちゃ話になんないんだから」

アスカ「そもそもなんで洋曲なワケ?私はともかく英語出来ないシンジとデュエットなんて足手まといになるだけじゃない」

シンジ「それはミサトさんに言ってよ…」

どうでもいいけどfryじゃなくてFlyじゃ…

次の日

ミサト「歌詞は覚えたわね?」

シンジ「はい、なんとか…」

アスカ「もちろん!……ところでなんでファーストがいるの…?集中出来そうにないんだけど」

レイ「……」

ミサト「私が呼んだのヨっ、彼女は審査員だし現時点での貴方達の得点を見定めてもらうの」

シンジ(綾波が審査員だったのか…)

ミサト「じゃっ、早速かけるわねん」

ポチッ

テテテンテンテンテンテ~

シンジ「えと…fry me to the moon let me play among the star ♪」

ミサト(おおっ、なかなか上出来じゃない!流石優等生!次はアスカのパートね)

アスカ「れっとみーしーわっすぷりーいーずらいかんじゅーぴたーえんまー♪」

ミサト「……はっ?」

シンジ「なっ」

アスカ「いんあーざわーほーまいへぇーんいんあーざわーだーりんっきすみー♪」

シンジ「あ…あ……」

ミサト「そんな…」

アスカ「ひゅーまいはーみ……あれっ、シンジ?なんであんた歌わないのよ?」

シンジ(そんな馬鹿な…ま、まさか…アスカが……)

ミサト(あのアスカが……)

レイ「……現時点での得点は0点に値するわ。セカンド、貴方の英語の発音は聞くに堪えない」

アスカ「はぁ?」

寝る

>>9
やっちまったぜ

ちくしょう!お前ら俺をいじめて楽しいか?これが下手にまとめにでも乗ってみろ、絶対あっちでも揚げ足取られるだろうが!
ちなみにこの曲はシナトラのより宇多田ヒカルの方が好きです!

レイ「聞こえなかったのならもう一度言うわ、貴方の…」

アスカ「聞こえてるっつうの!!私の発音が下手くそ?ハッ!あんたバカァ?もし悪いなら私が天才なんて言われるわけないじゃないの。ねえミサト、なんとか言ってやりなさいよっ」

ミサト「うっ……」

アスカ「……ミ、ミサト?」

ミサト「……」

シンジ(ズルい…慌てて目線を僕の方に向けたぞこの人)

アスカ「……シンジ」

シンジ「くっ…」

アスカ「ねっ…ねぇ…なんであんたまで目線を逸らすのよ…お願い、こっちを見て。私を見てシンジっ!」

シンジ(向き直ると半泣きのアスカがいた。少しは自覚はしてたんだろうか)

レイ「分かったわ。一応同じパイロット同士、私が手本を見せる。……ミュージックスタート」

アスカ「はっ?」

ペンペンペンぺぺ~♪

レイ「poets often use many words … to say a simple thing…♪」

ミサト「おおー!」

シンジ「It takes thought and time and rhyme To make a poem sing ♪」

シンジ・レイ「「With music and words I've been playing For you I've written a song ♪」」

アスカ「嘘…」

シンジ・レイ「「To make sure you know what I'm saying I'll translate as I go along…」」

シンジ(綾波の方をチラリと振り返る。彼女もちょうど僕を見ていたのか波長がしっかりと合っていた)

ミサト「これは作戦変更してレイとアスカを交代させた方がいいかも…」

レイ「………」ドヤァァァワタシカッケェェェ

アスカ「あ…ぇ……うっ」

シンジ・レイ「「fly me to the moon♪And let me play among the stars ♪」」

アスカ「………っ」

バンッ

ミサト・シンジ「「!?」」

アスカ「……2人で仲良くやってなさいよ…」

シンジ(そういうとアスカは家を出て行ってしまった)

シンジ「アスカ…」

ミサト「あちゃー…対抗心燃やすために言ってみたけど失敗しちゃったか…」

レイ(………)

レイ「碇君、追いかけて」

シンジ「う、うんっ」




ファミマ

アスカ「………」

シンジ「はぁ…はぁ……見つけた」

アスカ「………」

シンジ「ほらっ、レイやミサトさんが心配してるよ?」

アスカ「どうせ私がいなくたって構わない…だって代わりがいるじゃない」

シンジ(困ったな…)

シンジ「ねえアスカ、確かにさ、アスカは上手く歌えないかもしれない。だけど綺麗な声とルックスしてるじゃないか。これを乗り越えたらきっと敵無しだよっ」

アスカ「私…綺麗かしら…」

シンジ「うん、ほら!立ち上がろうアスカ!君らしくないよっっ」

アスカ「私らしくない……ふふっ、そうね。確かにウジウジしてるのは嫌。………私、やっぱり歌うわ!」

シンジ「アスカ!」

アスカ「そうよ、めちゃくちゃ…いや、もう、くちゃくちゃ上手くなってレイやミサトを見返してやるんだから!show must go on(何があっても続けなければならない)よ!」

シンジ(こうして残り3日、地獄の練習が始まった)







コンコン

ミサト「あらいらっしゃいレイ。あなたから遊びに来るなんて珍しいわね」

レイ「様子を見に来ました」

ミサト「ああ、なるほどね。さあ上がって、今ちょうど特訓中よ!」





シンジ「アスカ…ふぅーっ」

アスカ「ふーっ」

シンジ「違うよアスカ、ほら僕の口を見て、下唇を噛むんだ。ふぅーっ」

アスカ「ふ、ふぅーっ」

シンジ「それだよ!ほらやっぱり出来るじゃないかっ」

アスカ「そっ、そうかしら…?」

シンジ「そうさ!飲み込みが早い。流石天才を自称するだけある!」

アスカ「あったり前じゃない!このアスカ様に出来ないことなんてないのよっ!」

レイ「……これは?」

ミサト「見ての通り発音の練習よ。どうやらアスカは褒められて伸びるタイプらしいからシンジ君にはおだてさせてるの」

レイ「この調子で間に合いますか」

ミサト「それはやってみるしかないわ」

そのまた次の日

アスカ「fly me to the moon ♪」

シンジ「凄いや!もう馬鹿にされないくらい上手くなってるじゃないかっ」

アスカ「ふふっ…まだまだサビの部分しか歌えてないわよ。それよりあんたはやらなくて大丈夫なの?」

シンジ「じゃあ一緒に歌う?」

アスカ「うんっ」

シンジ・アスカ「「fly me to the moon ♪」」

ペンペン「クワックワッ」

ミサト「順調なのはいいけどご飯早く作ってぇ~お腹減って死にそう~…」

最終日



シンジ「そういえば今日はミサトさんあっちで泊まるって。なんでも大会の飾り付けがあるとか…」

アスカ「ふーん…ってことは今日は帰ってこないのね?」

シンジ「そうだけど…」

アスカ「じゃあ今日はやっと別々に寝れるわね!」

シンジ「えっ?」

シンジ(アスカは別の部屋に布団を移すとドアに手をかけながら言った)

アスカ「いい?これは決して崩れることのないジェリコの壁!ここから進入してきたら死刑よっっ」

バンッ

シンジ「あはは…」





でんっ

アスカ「……すぅ」

シンジ「…で、なんで僕の隣に寝るんだよ…」

シンジ(深夜、トイレで起きてきたアスカは帰りに何故か自分の部屋に戻らず僕の隣で寝てしまった。多分寝ぼけているんだろう)

アスカ「……はぁ…」

シンジ「………っ」

シンジ(改めて間近で見るとその美貌が月明かりに照らされてよく分かる。やっぱり黙ってたら結構イケるんだよな…ほんの数センチしか離れていない艶やかな唇を見て僕は僅かに理性を失って…)

スッ

シンジ「………ん」

アスカ「……You are all I long for All I worship and adore (あなたがいるだけで充分、あなたに何もかも捧げるわ)…」

シンジ「……!」

アスカ「In other words Please be true(でも本当のことを言うと、誠実でいてほしいの)…」





ゴロン

シンジ「……おやすみなさい」

シンジ(結局すんでのところで理性を取り戻し、夜は更けいった…)

当日

ネルフ内会場

パチパチパチ…

マヤ「それでは『夏だよ!ネルフだらけの紅白歌合戦!』を始めたいと思います!司会は私伊吹マヤ、審査員は…」

レイ「綾波レイ…よろしく」

ヒューヒュー!

シンジ「遂にこの日が来たね……」

アスカ「なーに緊張してんのよ!こんなおっさんおばさんしかいない大会で負ける訳ないでしょーがっ」

シンジ「う、うん…」

マヤ「今回は去年に比べて大勢の参加者となりました。それでは紹介していきましょう、トップバッターは碇指令&冬月副司令のお二人です!」

ザワザワ…

青葉「この2人どうせまた演歌なんだろうな…」

日向「ああ、優勝は貰ったな…」

ゲンドウ「ミュージックスタート!」

ズンチャッズンチャッ

ゲンドウ「掌に刻まれた歪な曲線~♪」

冬月「何らかの意味を持って生まれてきた証~♪」



青葉「み、ミスチルだとぉ!?」

日向「副司令、無駄にコブシが効いてるぜ…!」



ゲンドウ・冬月「「僕らは違った個体でだけどひとつになりたくて!暗闇で、もがいて、もがいているぅ~♪」」

加持(この2人が言ってたら本当にシャレにならないな…)



チャラララ…

パチパチパチ!

マヤ「さっ、レイちゃん判定は?」

レイ「80」

マヤ「出ました高得点!演歌で培った響きがこの曲と見事な調和を果たしていました!」

ゲンドウ「……」チラッチラッ

シンジ「ね、ねえミサトさん…お父さんがこっちをチラ見してくるんですけど……」

ミサト「いや、私に言われても…」

マヤ「さあどんどんいきましょう!次はこの2人!」

リツコ「どうも」

加持「や、よろしく」

パチパチパチ

ミサト「なぁ!?」

加持「悪いなミサト、今年はお前は歌わないって聞いたからりっちゃんと組ませてもらうことにしたぜ」

リツコ「うふふ、ごめんなさい、ちょっと驚かせてみたくなって」

ミサト「こ、こいつら…」

リツコ「ではこの曲を私の友人、葛城三佐に送ります『三十路ボンバイエ』」

ミサト「あんたらほぼ同じ年でしょーが!!」




青葉・日向「「空は~飛べないけどぉ~っ!翼~ならあるのさ~♪」」



アスカ「そろそろ私達の出番ね、歌詞覚えてるシンジ?」

シーン

アスカ「……ね、ミサト、シンジどこ行ったか知らない?」

ミサト「ひゅー!……えっ?いないの?」

アスカ「……あ、あのバカ…ひょっとして逃げたんじゃないでしょうねぇ!?」

男子トイレ

シンジ「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」

シンジ(でもこんなの出来るわけないよ…っ!そりゃミサトさんとかの前ならまだしもみんながいる前で歌うなんて…しかもお父さんもいるし!)

カヲル「歌はいいねぇ…歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」

ひょっこり

シンジ「うわぁぁぁあ!?」

カヲル「おやおやどうしたんだいシンジ君?まるでトイレに引きこもってたら上から知らない人が現れたかのような声を出して」

シンジ「ど、どうして僕の名前を…!」

カヲル「やだなあ君はエヴァのパイロット、誰だって知ってるさ。どうしてこんな所に?どうやら用を足している様には見えないけど」

シンジ(その疑問はこっちのセリフだし逆に足してたらどうするつもりなんだよ)

シンジ「……ちょっと抜けてきたんだ、みんなから」

カヲル「つまり逃げてきたんだ。歌を唄うことから」

シンジ「……」

カヲル「ここで逃げてもいいことはないよ、そのことについて後でセカンドから咎められるだけだ。……仕方がない、この歌を君に贈ろう。DJカモン!」

テッテテテテテテテン…テテテ…

シンジ「!?」


カヲル「Look!(ヘイ)」

カヲル「if you had one shot, and one opportunity To seize everything you ever wanted one moment Would you capture it or just let it slip?(もし、一発だけ、そして、一回しかチャンスがなかったら欲しいもの全てを、一瞬で掴まなければならないとしたらつかみ取るのか、それとも、逃すのか?)」

シンジ「……」


カヲル「You better lose yourself in the music, the moment You own it, you better never let it go You only get one shot, do not miss your chance to blow Cuz opportunity comes once in a lifetime!(音楽にこの瞬間に没頭しろ君のものだ、逃がすな 一発しかない、チャンスは逃がすな人生に一度しかこない!)」

カヲル「……yo」

チャンチャチャチャ…

カヲル「ふぅ…つまり僕が言いたいのはこういうことだ」

シンジ「……ありがとう、知らない人」

シンジ(英語だから何言ってるか分からないけど熱意は伝わった)

カヲル「さあ走るんだシンジ君!まだ間に合う、誰でもない君自身の願いのために!」

シンジ「うん!今行くよアスカ!」

ダダダッ

マヤ「さてお次は期待の新人、可愛らしいこのお二人です!」

パチパチパチ…

アスカ「うぅ……」

マヤ「あらっ、シンジ君は?」

アスカ「分からない…多分逃げ…」

「アスカ!」

アスカ「シンジ!?」

シンジ「はぁ…はぁ……遅れてごめん」

アスカ「…まったく…ほんっとうにノロマなんだからっ。ほらあんたのマイク」

シンジ「うん、ありがとうっ」

マヤ「ええーでは始めてもらいましょう……曲は?」

アスカ・シンジ「「fly me to the moon 」」

チャンチャチャチャランラン…


アスカ「poets often use many words … to say a simple spring………(詩人はいつも、単純なこと伝えるために色んな言葉を使うわ)」

レイ「上手い…」

アスカ「(たったひとつの詩を歌うために試行錯誤し、時間をかけて音をのせるでしょ?)」

アスカ「(音楽とリズムにのせて想いを伝えようとする)」

アスカ「(あなたのために、歌を書いてみたの…私の言っていることが、しっかりあなたに伝わるように、曲が進むごとに説明を入れていこうと思うの)」

シンジ・アスカ「「Fly me to the moon Let me play among the stars ♪(私を月に連れて行って!星々に囲まれて遊びたい)」」

シンジ「In other words, hold my hand
In other words, baby, kiss me(つまり何が言いたいかというと手を繋ぎたいんだ。ようするに、キスしてほしい)」


冬月「綺麗な曲だな碇」

碇「ああ」


アスカ「Fill my heart with song And let me sing for ever more (私の心を歌で満たして。そしていつまでも歌っていられるように)」

シンジ・アスカ「「You are all I long for
All I worship and adore ♪(あなた(君)は私(僕)がほしいかったもの全て。敬愛して憧れていた人)」」



加持「よくここまで成長したもんだな」

ミサト「当たり前よ。あの2人は強い絆で結ばれてるんだから」

リツコ「あら、随分クサいセリフを言うのね」

ミサト「もう!」



シンジ・アスカ「「In other words, please be true…In other words……(真剣に聞いてほしい、つまり…)」」

シンジ・アスカ「「I love you ♪」」

パチパチパチ!

マヤ「いやぁ、見事息ぴったりの2人でした!さあレイちゃんどうぞ!」

レイ「一番心がこもっていたわ。心がぽかぽかする。……優勝」

マヤ「出ました優勝!まだまだ控えている参加者は居ましたがここで出たので終わりとさせていただきます!」

アスカ「やったぁーっ!!」

ミサト「うっしゃあ!」

マナ「えっ」

ムサシ「なっ」




パーンパパパーン

ゲンドウ「さあ…願いを言えシンジ、以下約1名」

アスカ「はい!私…「また、みんなでカラオケに行きたいな。アスカや綾波…それに父さんとも」

アスカ「ちょっ!?」

ゲンドウ「……願いは叶うだろう。来週の月曜日だ、構わんなレイ?」

レイ「はい」

アスカ「ええーっ!!ちょって待ちなさいよ!私は『加持さんとデート』って言いたかったのに何勝手に願ってんのよ!?」

シンジ「いいじゃないか加持さんも誘えば」

アスカ「2人きりが良かったの!」

シンジ「それじゃアスカのわがままってだけじゃないか」

アスカ「口答えしない!だいたい昨日の夜だって寝てる隙に私の唇奪おうとした癖に!」

シンジ「関係ないだろっ……って、アスカ起きてたの!?」

アスカ「ひっどーい!!冗談で言っただけなのに本当だったの!?キスしたのねっ!!」

シンジ「し、してないよ!途中でやめたんだ!」

アスカ「エッチ痴漢変態!しんじらんないっ!」

ゴンッ

シンジ「痛い!」

アッハッハッハ

ミサト「はぁ…恥をかかせないでよ」

終劇

オナニーに付き合ってくれてありがとう!

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