女「学校が戦場と化した」 (13)



注意

独自の世界観があります

キャラが複数登場します

不定期更新です

多少の厨二要素を含みます

他にもいろいろありますがよろしくおねがいします

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某年、日本。
現代の学校の授業のほとんどは教師が教室に赴くのではなく、教師のホログラムと電子黒板による
完全ネットワーク型の授業風景。
だがその中でも生徒が校舎に通うというのは変わりのない風景だ。

学校には保険医や学校の事務員、清掃員などの必要最低限の大人しかおらず、校舎内の人口のほとんどが
学生で構成されており、その中での上下関係などが独自に構成されている。
その中で起きたいざこざには教師、大人などは極力介入しない、というのが暗黙のルールになっている。

そのせいか各学校ごとに色々な風潮がある。
例を挙げるとすれば、生徒同志の上下関係がはっきりしている、悪く言えば学年が一番下は奴隷同様の扱いをうける
ところもあれば、生徒同士の仲が良く上下の関係がないが、派閥が多数存在する学校。
などがある。

そして教師が介入しないことをいいことに学生同士では今とあることが流行っていた。
その流行の内容が………。


友「ねぇねぇみっちゃん」

魅華音「どうしったゆう…朝から元気だな」

友「聞いた?先輩たちのはなし」

魅華音「はなし?…なにそれ」

友「なんかね、こないだ三年の先輩たちが他校といざこざおこして、生徒会が動き出してるらしいよ」

魅華音「へ~」

友「あ、みっちゃんこういう話興味ないよね」

魅華音「まぁ…興味なくはないが面倒事はきらいなんだ」

友「そっか、みっちゃん風紀委員の執行部部長だもんね」

魅華音「ああ」

友「学戦なんかおこったらみっちゃん最前線で戦うことになるもんね」

魅華音「いまだに思うが何で私が執行部部長なんだ」

友「強いからだよ」

魅華音「私より三年の伊賀先輩のほうが強いだろ」

友「じゃあ見た目じゃない?ほらみっちゃんモデル体型だし」

魅華音「それ先輩のことでぃすってないか?」

友「伊賀先輩見た目男だからね」

魅華音「そんなこと笑いながら言ってたら消されるぞ…」


友「え~怖いこと言わないでよ」

魅華音「…まあいいや、それで、どこの学校なんだよ相手の高校って」

友「それがね、高校じゃなくて中学校なんだって」

魅華音「中学ぅ?!」

友「ね!驚くよね!」

そういって前のめりに魅華音にせまる友。

魅華音「近い近い…わたしエビぞりになってるから…はなれて」

苦しいくて言葉がとぎれとぎれになる。

友「ご、ごめん……それでね!その中学のことなんだけど」

魅華音「なんだよ」

友「私の弟がいるのよ!」

魅華音「お前の弟で中学っていうと…かずか?」

友「そう!和也!しかもあいつ生徒会長やってるのよ!すごくない?」

魅華音「ああブラコン発動しちゃったか…」

友「失礼な!弟を好きじゃないあねなんていませんて!」

魅華音「それで部屋の掃除とか週一でしてたら嫌われるのもあたりまえだな」

友「週一じゃなくて三日に一度です」

魅華音「なおさらだよ…で?そのかずが生徒会で…って…」

魅華音「学戦になったら俺あいつのことやらなきゃならないの?」

友「だからなんとかしてみっちゃん!」

魅華音「最初から弟を危険にさらしたくないって言えばいいじゃねぇか」


友「やってくれるの!?」

魅華音「何を…?」

友「そ、そんないやそうな顔しないでよ…」

魅華音「私は言ったぞ?、面倒事は、嫌い、かかわりたくない、て」

友「そこをなんとか!…親友のお願いだと思って!ね!」

魅華音「…いやだと言ったら?」

友「みっちゃんがショタコンなの全校中にばらす!」

魅華音「ば!大きな声でいうな!!」

友「じゃあやってくれるんだよね?」

魅華音「最初から拒否権ねぇじゃんかよ…」

友(まあ大半の生徒にはばれてることは言わないでおこう)

友「ありがと!みっちゃんだいすきあとでうましか棒おごるね!」

魅華音「やっす…せめてポテチョにしてくれよ」

友「バイト代今月まだ出てないの」

魅華音「10円と120円のちがいだろ…」

友「じゃあ私授業あるからもどるね!」

そういって教室からゆうが出るのとほぼ同時にチャイムが校内を駆け巡る。
その後姿をみながら魅華音は自分の席に着き現代のノート代りの電子ノートを起動させる。


朝の一限目の授業を終え、二限目の体育の授業に向け体操ジャージに着替え体育館へいどうしていた。
机の上で黙々とする授業とは違い体育は専門の教師が常にいる。
そして男女は普段は別の授業をうけるが、この学校では生徒かいからの発令により男女共同の授業が行われる。
この男女共同の授業は男女の出席番号順二より組み分けされ、ペアで学校の敷地をフルに使い他のペアを戦闘不能
にさせ、最後のペアが残るまで続く。だが高校生という身分もあり、上限の時間は午後の3時までとされている。

この発令は学戦が起こる予兆とされている。

そして魅華音が高校に入学してからこの発令を受けるのは初めてのことだ。

魅華音「お前か?私のペア」

男子生徒の後ろから魅華音が声をかけると、おびえたように体を震わせながらこちらへゆっくりと体の向きを変えた。
その生徒は胸の前で強く両手を握っていた。

魅華音(なんだこいつ…大丈夫か?)

男子生徒「み、みかね…さん」

魅華音「お、おうえっと…ごめん、君の名前わかんないや」

真琴「ま、まことです、水瀬真琴」

魅華音「よろしくな、水瀬」

真琴「よ、よろしく!…ヤッタコレデケガセズニスム!」

魅華音「ん?なんかいったか?」

真琴「な、なんでもない!がんばろう!みかねさん!」

魅華音「お、おう…(だるいからこいつに戦わせよ)」


ペア同士の自己紹介、または談笑を数分挟み、体育教師の代わりにあらわれた生徒会の三年生が壇上の上に立ち
冷めた目つきで体育館にいる生徒たちを流し見てマイクを手に取りしゃべりだす。

生徒会の男「二年生諸君…今日はよく逃げもせずこのカリキュラムに参加してくれた…まずはそのことに敬意をしめそう」

この一言で体育館の二年生の大半が敵意を抱いた。
だがその言葉に反論するものは誰一人として現れることなく男の話が進む。

生徒会の男「君たちも知っての通り、この生徒会からの発令は学戦が起こる予兆であり、我らが会長様が学戦を行うことを容認したこととなる
そこで貴様ら二年生には我ら三年のあしがかり、そして一年への見せしめとして働いてもらう…ここまでで反論は…ないな
では続けさせてもらう━━」

そして男は学戦について語った。

学戦、━学校間覇権争奪(または奪還)戦争━━略して学戦(まなせん)。

この戦争は学生同士が賭け事として始めたことがきっかけだった。
始めは学校の不良同士の戯れで領土争いみたいなものだった。
だがその遊びのようなことはだんだん学校中、全国の中学と高校にひびきわたっていった。
ルールは単純、学校の最高性と責任者、生徒会長どうしが生徒どうしを争わせ、賭け事をする。
主な賭けの対象は【負けたほうは今後一切当校の生徒にちょっかいをかけない】などの生徒をまもるための
平和なものだ。だが稀に例外として【負けたほうは勝った学校の奴隷となる】や【学校の権限をすべて献上する】
などの過激なものも存在する。

そして生徒会長どうしが賭けの対象を決定して一週間後、学戦はかいしされる。
学戦の終わりは生徒のてっぺん、生徒会長を再起不能にすること。
この勝敗条件から学戦が行われることは稀である。


今日は寝ます、見てくれてる方はありがとうございます

投稿は三日に一度あればいいと思ってくれれば幸いです^

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