高校生幼馴染「おとこくん、すきだよっ!」 (117)

幼稚園

幼馴染「大きくなったら結婚しようね!」

男「うん!」


小学校

幼馴染「大人になったら結婚しようね!」

男「うん///」


中学校

幼馴染「えへへ、大人に近づいてきたね。大人になったら結婚しようね!」

男「う、うん」


高校

幼馴染「もう少しで大人だよ! そのときは、結婚しようね!」

男「......そ、そうだね」



幼馴染「えへへ」

男「おおっ......」

男(ええっ、まさかこんな年になってまで幼稚園のときと同じ夢を語るなんて......)

男「まるで成長していない」

幼馴染「えっ、どったの?」

男「いや、なんでもないよ」

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幼馴染「あはは、変な顔してた~」

男「そ、そうかな?」

幼馴染「してたよ~」

男「ははっ」

幼馴染「えへ、えへへ」

男「あはははは」

幼馴染「えへへへへ」


男(どうしてこうなった)

男(まるで幼稚園児みたいだ)

男(いくらなんでもおかしい)

男(でも、成績は僕と同じくらい良かったはず)

男(どうしてだろう)

男「......」

幼馴染「また落ち込んでる」

男「なんでもないって」


幼馴染「ん~わたしにはなんとなくわかるよっ!」

男「えっ」

幼馴染「わたしのことを考えている顔だ」

男「......なんで分かるの?」

幼馴染「えーだってずっといっしょにいるんだよ。そんなの簡単だよ」ニコニコ

男「うっ」


幼馴染「あっ、恥ずかしがってる顔だ~」

男「違う」

幼馴染「あはは、そうだね」

男「違う」

幼馴染「んふふ~」

男「違うからね」

幼馴染「大変に気分がいいなー」

男「......もういい」

幼馴染「それがいいよ~」

男「......」


幼馴染「ということで、朝ごはんたべよっ!」

男「......うん」

幼馴染「はいっ、たーんと食べてね!」

男「なんで、料理はできるんだ......」

幼馴染「え~これくらい女の子ならふつー」

男「いやいや、そうとも限らない」

幼馴染「ふぅーん。でも、確かに昔はこんなに作れなかったな~」


男「そ、そうだよね。なんでこんな上手に──」

幼馴染「だって大好きなおとこくんには美味しいのを食べてほしかったんだもん///」

男「......」

幼馴染「えへへ///」モジモジチラッチラッ

男「くっ」

幼馴染「わ、わーっ! どったの!?」

男「なんでもない、なんでもない」


幼馴染「でも苦しそうだよっ!」

男「本当になんでもないから」

幼馴染「んーなにか歌ってはげましてあげる!」

男「ええぇっ......」

幼馴染「やれば~できるのは~魔法の合言葉~」

男「それはまずい」

幼馴染「えー昔甲子園見てたら、すっごい印象に残ってなんか覚えちゃった」


男「あれ、野球見るの好きだったっけ」

幼馴染「うん!」

男「好きな球団は?」

幼馴染「それ、したらいけない質問ベスト3に入るよ~」

男「えっ、なんで」

幼馴染「そういうのとかで喧嘩になっちゃうもん」

男「へ、へー」

幼馴染「だから、外ではダメなんだよ」

男「......ありがと」

幼馴染「どーいたしましてー」


男「で、どこが好きなの?」

幼馴染「プロ野球は見ないからわかんないよ」

男「......」

幼馴染「地方大会を見るのが趣味なんだ。知ってるよね?」

男「......そういえばよく付き合わされた記憶が」

幼馴染「そうそう」

男「ははっ、そうだ。長い間いっしょに見させられて......」

幼馴染「えへへ。付き合ってくれてありがと」ニコッ

男「っ......」プイッ


幼馴染「また照れてる」

男「照れてない」

幼馴染「えーうっそだー」ジー

男「......」

幼馴染「んー?」ジーッ

男「こっち見ないで」

幼馴染「えーなんで~」 グイッグイッ

男「近い近い」

幼馴染「えーそうかな」

男「そうだって!」


幼馴染「近くでおとこくんの顔が見れるからわたしはいいんだけどなー」

男「僕はよくない」

幼馴染「えー」

男「朝ごはんを食べたいし離れて」

幼馴染「……うん」シュン

男「ぁ……」

幼馴染「……いただきます」

男「い、いただきます」


幼馴染「……」チョコチョコ

男「……」

幼馴染「……」パクパク

男「あ、あのっ」

幼馴染「なーに」

男「はい、あーんっ」

幼馴染「え、ええっ、なななな、なっ、なに///」


男「その、ひどいこと言ってごめん!」

幼馴染「おとこくんが謝ることじゃないよっ!」

男「落ち込ませたのは僕だし……」

幼馴染「わたしがわるいのっ」

男「いやいや」

幼馴染「もーっ、じゃあわかったよ。赦してやろー」フフン

男「あ、ありがと」

幼馴染「わたしもごめんね」

男「うん」

幼馴染「これで仲直りだ~」


男「……じゃあ、食べてよ」

幼馴染「え、えーっ」

男「……お礼として」

幼馴染「あわ、あわわ。まさかおとこくんからやられる日が来るなんて///」

男「い、今だけだよ。勘違いしないで」

幼馴染「えへ、えへへ、えへへへへ」


男「はやく食べて!」ヒョイ

幼馴染「は、はいっ///」パクッ

男「ふぅ」

幼馴染「んにゃ、えへ、えへ、んふふ」ジタバタアタフタ

男「暴れると危ないよ!」

幼馴染「だ、だって、だって、えへへへ//////」

男(これはいけない。何とかしなくては)


男「落ち着いて」ナデナデ

幼馴染「あぅ///」ピタッ

男「はぁ」

幼馴染「わはー」

男「静かに食べようね」

幼馴染「……」コクリ


幼馴染「ごちそうさまでした~」

男「ごちそうさま」

幼馴染「今日は朝からいい日だよ~」ニコニコ

男「ふぅーん」

幼馴染「休みだからやることないけどね~」

男「んーそだね」

幼馴染「勉強でもしよっ」

男「真面目だなー」

幼馴染「だってやらないとキープできないもん」

男「一回下がると面倒くさいもんね」

幼馴染「そーそー」


幼馴染「んー」

幼馴染「わはー」ゴロゴロ

幼馴染「ふむふむ」

幼馴染「なんだと、そんなことが」ピタッ

幼馴染「いやいや、そんなわけが……」

幼馴染「あっなるほど」

幼馴染「うおおおおおおおおお」カキカキ

男「──ねえ」

幼馴染「んー? なにかな」


男「なんでいっしょに勉強するときそんな感じなの」

幼馴染「んーとね、なんかね、こうしてるほうが頭に入ってくるの」

男「まさか、家でも?」

幼馴染「そうだよ~。机で勉強するの苦手なんだ~」

男「学校ではおとなしいよね」

幼馴染「怒られるし変な目でみられるからしかたないよね~」

男「えっ、それなら僕と一緒にするときも」

幼馴染「あはは、いまさらなにいってんの。おとこくんの前なら平気だよ」

男「は、はぁ。まあ、もう慣れたけどさ」

幼馴染「なら集中してやろー」

男「……うん」

精神年齢を低くしすぎた感がすごいあるけど反省はしていない

幼馴染「わはー疲れたぁ」グッタリ

男「休憩する?」

幼馴染「もうお昼だー。たまにはどこか食べにいこーよ」

男「えー」

幼馴染「たまには楽がした~い」

男「うーん……」

幼馴染「ダメ?」


男「上目遣いやめて」

幼馴染「いーきーたーいー」グイッグイッ

男(いつも作ってもらってるしなぁ)

幼馴染「おとこくんとお出かけしたいのっ!」

男「じゃあどこに行く?」

幼馴染「えっとねー、パフェを食べたいな」フムム

男「ファミレスでいい?」

幼馴染「いっしょならどこでもいいよっ!」


幼馴染「準備できたー」

男「家に誰もいないから鍵かけて──と」ガチャッ

幼馴染「わーいい天気だね」

男「晴れすぎて暑いくらいだよ……」

幼馴染「いいことだよ~」

男「そうだけどさ」

幼馴染「んふふ~えいっ!」ニギッ


男「やめて」

幼馴染「またそれ?」

男「なにが」

幼馴染「そのせりふ中学生の頃からよく聞くようになったなぁ」

男「……」

幼馴染「小学生のころまでは握り返してくれた気がするのに」

男「……だって」

幼馴染「あっ、あれだ。わかったっ!」

男「えっ」


幼馴染「──思春期ってやつだ!」

男「あ、ああ、あああぁっ」ガクッ

幼馴染「そっかーなるほどなー合点がいった。なるほど、なるほど」

男「やめ、や、やめてよ!」

幼馴染「んふふふふ、女の子が恥ずかしいのかな?」

男「うああぁっ」ガクッ

幼馴染「ふむふむ。お年ごろなんだ。大人になったね~」ニギニギ

男「うぐっ」


幼馴染「うんしょっと、はいよしよし」ノビー ナデナデ

男「やめてったら」

幼馴染「あー手が届きづらいよ~。もう少し屈んで屈んで」

男「……はい」

幼馴染「えへへ、大きくなったね」

男「もう、高校生だから」

幼馴染「昔はわたしのほうが高かったのになぁ」

男「成長期だからだよ」


幼馴染「ふぅーん。でも、全然変わってないかな」

男「いや、だから」

幼馴染「昔といっしょで優しいもん」

男「……」

幼馴染「照れてたけどずっとそばに居てくれたよね。そーいうところだよっ!」

男「そ、それは心配だから……」

幼馴染「んふふーそれでもいいよ」ナデナデ

男「……」

幼馴染「よしっ、そろそろいこー♪」ニギッ


ファミレス


幼馴染「なにがいいかなー」

男「僕もなにか食べるかな......」

幼馴染「おとこくんも食べるの?」

男「せっかく来たからなにか食べたい」

幼馴染「ほうほう」ニヤニヤ

男「悪い顔してる」

幼馴染「気のせいだもーん」

男「......」

幼馴染「店員さーん。オーダーお願いしまーす」


「少々お待ちくださいませ」

男「ええっ、待ってよ」

店員「ご注文をどうぞ」 スッ

幼馴染「この、DX恋人大盛パフェチャレンジをお願いしますっ!」

男「えっ」

店員「DX恋人大盛パフェチャレンジですね。こちら完食した場合無料となり、そうでないときは料金1500円のお支払になりますが、本当によろしいでしょうか」

幼馴染「はい。以上でーす」

男「ちょ、え」

店員「ご注文を繰り返します。 DX恋人大盛パフェチャレンジ、よろしいでしょうか 」

男「い、いや──」

幼馴染「──はい!」


男「な、なな、なにやってんの」

幼馴染「あの、ごめんね。一回食べてみたかったの」

男「なんで今に限って......」

幼馴染「カップルじゃないと頼めないんだ」

男「......へー」

幼馴染「食べられなくてもちゃんと払うからっ!」

男「ええ、僕も食べることになりそうだから払うよ」

幼馴染「えーこういうのはやったほうが払うってお母さんが言ってたもん」

男「で、でも」


幼馴染「もしかして......迷惑かな......?」モジモジ

男「んえっと、別に大事だけど」

幼馴染「そう? あの、わたしたち、お付きあいしてないんだよ?」

男「......これくらい平気」

幼馴染「うん......ありがと」ニコッ

男「......」

幼馴染「えへへ」ニコニコ

男「......」


店員「こちら DX恋人大盛パフェチャレンジとなります」 ゴトッ

幼馴染「わはーすごいっ!」

男「すごい」

店員「ご注文は以上でよろしいでしょうか」

幼馴染「はーい」

店員「ごゆっくりお楽しみくださいませ」

幼馴染「よーしっ、食べるぞっ!」

男「全部食べられるかな......」

幼馴染「デザートなら大丈夫!」

男「ふぅーん」

幼馴染「いただきまーす」

男「いただきます」


幼馴染「まずは、クリームから......ぱくっ」

幼馴染「んふふふふ、甘いのぉ、おいしいのぉ」

男「そんなに?」

幼馴染「うん! はい、あーんっ」ヒョイ

男「えっ、食べろって?」

幼馴染「ほれほれーわたしたちはカップルなんだぞー」

男「うええっ!? いいって、勝手に食べるよっ」カァァ

幼馴染「このおいしさをすぐに味わってほしいし、朝のお礼も兼ねてだよ。だーかーらー」

男「......うん」

幼馴染「はい、あーんっ」ヒョイッ

男「あ、あーんっ」 パクッ


幼馴染「えへ、えへへ。おいしいよね」

男「......うん」

幼馴染「えへ、そ、そうだよね、んふ、んふふ」ジタバタ

男「また暴れてる」

幼馴染「だって、えへへ、ほ、本当のカップルみたいだから、えへ///」ジタバタ

男「って痛い、痛い。足が当たってる!」

幼馴染「わわっ!? ごめんなさい!」

男「そっちこそ大丈夫?」

幼馴染「わ、わた、わたしは平気。うん、大丈夫大丈夫、うん、なにもないよ」

男「ならいいけど」


幼馴染「......あっ、一つあったかな」

男「なに」

幼馴染「んっと、食べさせてほしい......な」チラッ

男「だから上目遣いやめてったら」

幼馴染「......? してないよ」

男(無意識だったんだ......)


幼馴染「ねえねえ」グイッグイッ

男「うん。やるよ」

幼馴染「わーい」

男「はい」ヒョイ

幼馴染「あーんっ」パクッ

幼馴染「あま~い」

男「はやく食べようよ」

幼馴染「うん。ありがとっ!」


幼馴染「おいしいなぁ」パクパク

男「......よくそんなに入るね」

幼馴染「すごいでしょ」

男「本当にすごい」

幼馴染「っとごちそーさま」

男「はいはい、お疲れさま」

幼馴染「ふぅ、まんぞくまんぞく」ポンポン

男「そんなに食べると太るよ」

幼馴染「そのぶん運動するから平気平気」

男「お腹が出たぶんしたほうがいいよ」

幼馴染「おとこくんえっちー」

男「ええっ......」


幼馴染「えっちな目で見てるの?」

男「見てない、見てない」ブンブン

幼馴染「ふぅーん」

男「よ、よし、行くよ」ガタッ

幼馴染「んー」


幼馴染「わはーあんなに食べたのに無料なんて最高だー!」

男「元気だなぁ」

幼馴染「好きなものだから幸せになるのはとうぜんっ!」

男「ふむ」

幼馴染「わはー眠くなってきちゃった」

男「まだ家じゃないよ」

幼馴染「わふっ」ギュッ

男「わわっ......!」

幼馴染「うあっ......んく、ん」コクコク

男「ちょうど公園あるから行く?」

幼馴染「ん......ん」コクッコクッ

NTRを書けないし書くことは絶対にないから安心してくれ
あと甘々かどうかは書いてる身だと判断がつかない


公園


男「もうちょっとだから我慢我慢」

幼馴染「んっ......んっ......」コクッコクッ

男「はい。ベンチについたよ」

幼馴染「……」コクッコクッ

男「ほら、座って」スタッ

幼馴染「んにゅんにゅ」

男「......ふぅ」

幼馴染「......んん」ガクッ

男「危ないって。ほら、ちゃんと座って」


幼馴染「... んー」ドサッ

男「わっ、もたれ掛からないでよ!」

幼馴染「ふわぁ」ギュッー

男「腕を掴まないで!」

幼馴染「......」スースー

男「ねえ」

幼馴染「......」スースー

男「......寝てる」

幼馴染「......」ギュッー

男「腕が疲れる」

幼馴染「......」スヤスヤ

男「......少しくらいなら、いいかな」


30分後


幼馴染「......」スースー

男「......」

男(思った以上に疲れる)

男「まだ起きないの?」

幼馴染「......」スースー

男「......」

幼馴染「ん......おとこくん」ムニュムニュ

男「起きた?」

幼馴染「......すき」

男「......」

幼馴染「......」スースー

男「......はぁ」

幼馴染「......」スリスリ

男「うわわ」

幼馴染「すき......すき......」スリスリ

男「うっ」カァァ

幼馴染「......おとこくん、だいすき」ギュッー

男(これ起きてるでしょ)


幼馴染「うにゅう」

男「起きてる?」

幼馴染「......」スースー

男「これは──眠っているときの顔だ」

幼馴染「ん......すき」スリスリ

男「起こすわけにもいかないし、かといってこのままでもあれだし」

幼馴染「ちゅっ」

男「えっ、ほ、頬に」

幼馴染「んー」チュー

男「うわあああああああ」スクッ

幼馴染「ふがっ!?」ドン

男「あ、ああぁぁ、ごめんね!」

幼馴染「うええぇええ、いたいよぉ」ジンジン

男「ごめん! 大丈夫?」サスサス

幼馴染「なに、なんなの? 寝てたのに……」ウルウル

男「僕が悪いんだ! 泣かないでっ!」フキフキ

幼馴染「ぐすっ、あううっ。いたい、いたいよぉ」ポロポロ

男「ごめん! 本当にごめん!」フキフキ

幼馴染「うええ、おとこく~んっ!」ダキッ

男「や、やめて」カァァ

幼馴染「…………ふえっ」ツツー

男「あ、冗談だよ!」ギュー フキフキ

幼馴染「あぅ///」

男「だからさ、泣き止んで」

幼馴染「……うん」コクコク


男「もう大丈夫?」

幼馴染「……」コクリ

男「ごめん」

幼馴染「もういいよ」

男「だっていきなり僕が立ち上がったからああなったわけんだ。だからこっちに責任がある」

幼馴染「……責任」

男「ん?」

幼馴染「うん……そうだ」

男「どうしたの?」

幼馴染「んふふ~」

男「……」

幼馴染「悪いと思ってるならおんぶ!」

男「ええっ……」


幼馴染「おんぶ~」クイックイッ

男「服を引っ張らないで」

幼馴染「責任あるんでしょ~ならやって~やって~」

男「わがまま」

幼馴染「おとこくんのせいだよ~」

男「そういうこと言わないで」

幼馴染「おとこくんに変えられちゃったの~」

男「いやいや、昔からこんな感じだよ」

幼馴染「そー?」

男「うん」

幼馴染「そっかー」

男「だから、ダメ」


幼馴染「うー」じー

男「……」

幼馴染「うー」ジー

男「見ないで」

幼馴染「うー」ジー

男「……」

幼馴染「うー」ウルウル

男「わ、わかったから泣かないで」

幼馴染「じゃあしてくれるの?」ポケッ

男「……うん」

幼馴染「わーいっ! ありがとっ!」ギュー

男「だからやめて!」

幼馴染「んふふ~」


幼馴染「んふふ~」ギュー

男「……」

幼馴染「わはー」スリスリ

男「……」

幼馴染「おほほ」スンスン

男「……」

幼馴染「ふひひ」さわさわ

男「さっきから何やってんの」

幼馴染「やることないんだもん」

男「くすぐったい」

幼馴染「えー」

男「やめて」


幼馴染「うー」

男「……」

幼馴染「えい」コショコショ

男「うあああっ! やだ、やめてったら!」

幼馴染「わはは」コショコショ

男「ふひゃ、あははははっ!」

幼馴染「この、この」

男「あはははっはあは」

幼馴染「あっはっは」

男「あはは、や、やめ、んははは」

幼馴染「参ったか~」

男「参ったから、んはあははだから、やめてっ!」

幼馴染「赦してやろー」


男「はぁ……はぁ……」

幼馴染「勝った!」

男「はぁ……この体制じゃ……はぁ……抵抗できないからだよ」

幼馴染「そっかー」

男「うん」

幼馴染「ごめんね」

男「赦してあげる」

幼馴染「えへへ」

男「ははっ」

幼馴染「目標、おとこくんち!」

男「はいはい」

また今度

幼馴染「あっ」

男「どうしたの」

幼馴染「相撲とりたいっ!」

男「えっ、いきなりなに」

幼馴染「とーりーたーいー」ワシャワシャ

男「やめ、やめて」

幼馴染「してくれないとこのままだぞ~」

男「わ、わかったからやめて!」

幼馴染「よーし。では、あそこの公園に行くのだ」

男「はいはい」

──────
────
──

幼馴染「いくどー!」

男「うん」

幼馴染「はっけよーい──のこったっ!」

男「うわ!?」

幼馴染「いくでごわす、いくでごわす」トストス

男「くっ......」

幼馴染「おらっ、おらっ!」ポンポン

男「......」

男(全然痛くない......)

幼馴染「そいや、そいや」ポスポス

男(こんな小さな体で、普通の体型ではなぁ)

幼馴染「うむむ。なんだね、君。やる気あるのかね」ポスポス

男「えっ、あっ、うん」

幼馴染「ならば、やりたまえっ!」

男「いいの」

幼馴染「どんとこいっ!」

男「......えい」トスッ

幼馴染「うぐっ!?」グラッ

男「────危ないよ」ダキッ

幼馴染「うああっ///」

男「これで僕の勝ち」サッ

幼馴染「あぅ」

男「どうしたの」

幼馴染「え、あ、負けたんだから、今からさば折りをやられ続けなければいけないのだよ。だから、今のをもう一回//////」

男「ええっ」

幼馴染「はやく、やるんだよっ!」

男「や、やだ」

幼馴染「......」シュン

男「うっ」

幼馴染「もういいもん。わたしからやっちゃうんだ......」ピトッ

男「や、やや、やめて!」カァァ

幼馴染「知らない、知らない」ギュッー

男「......」

幼馴染「んふふ~」

──────
────
──

幼馴染「よし、帰ろっ!」

男「う、うん」

幼馴染「おんぶ」

男「......また?」

幼馴染「よいしょっと」

男「うわわ!?」

幼馴染「おとこくん、ありがと」

男「......どういたしまして」

幼馴染「えへへ」

男(......軽いし疲れないからまあいいかな)スタスタ

幼馴染「わはー」

幼馴染「あっ、バッティングセンターだ」

男「もしかして」

幼馴染「行こっ!」

男「なら降りようか」

幼馴染「うん」

──────
────
──

幼馴染「200円でメダルを1枚買って──じゃあ打つぞー!」

男「頑張って」

幼馴染「球速はどれにしようかな......?」

男「いつも通り100km/sで」

幼馴染「そんなの打てるわけないよっ!」

男「えっ、でも」

幼馴染「秒速とか速すぎるよっ!」

男「あ、あぁ。そういうこと」

幼馴染「正しくは100km/h!」

男「ごめん」

幼馴染「赦してやろー」

ガガガガ シュッ

幼馴染「うおおおぉぉぉっぉ!」


キイイイィイィィン


男「おお」

幼馴染「少し高さを低くしよ」ポチポチ


ガガガガ シュッ


幼馴染「あっ」


ポスッ


幼馴染「もう、投げるの早いよ......打てなかった」

男「仕方ないよ」

幼馴染「無駄にするわけにはっ!」


ガガガガ シュッ


幼馴染「ふっ!」


キイイイィイィィン

幼馴染「......ふぅ」

男「お疲れ様」

幼馴染「はひー楽しかった」

男「そういえば打席も左なんだね」

幼馴染「そーだよ。だって左利きだもん」

男「ふぅーん。矯正されなかったんだ」

幼馴染「お母さんによるとそうらしいよ」

男「幼母さんか......」

幼馴染「そんなのいいからストラックアウトやろー」グイッ

男「うん」

幼馴染「はっ!」


ボスッ


幼馴染「狙い通り1番っ!」

男「おお。次は?」


ガガガガ ポンッ


幼馴染「んふふ~9番っ!」ポスッ

男「リーチ狙うんだ」

幼馴染「そうだ──よっ!」シュッ


ボスッ


幼馴染「あっ、6番に当たっちゃった」

男「まあ、いいんじゃない?」

幼馴染「もう一回だっ!」

男「惜しかった」

幼馴染「最後の7番が~」

男「5リーチでメダル三枚貰ったからいいんじゃない?」

幼馴染「そーれーでーもー悔しいものは悔しいのっ!」

男「もう一回やる?」

幼馴染「うーもういい」

男「いいの?」

幼馴染「お金がなくなっちゃうもん」

男「出す?」

幼馴染「そーいうのはダメだよ」

男「別にこれくらい大丈夫だけど」

幼馴染「1回のチャンスでやるのが楽しいのっ!」

男「ふぅーん」

幼馴染「でも、メダルが貰えたからまだ打てるっ!」

男「ここで見てるからいってらっしゃい」

幼馴染「いってきま~す」

男「......」


キイイイィイィィン


男「よく打つなぁ」

男「......」


キイイイィイィィン


男「暇になっちゃった」

男「なにかないかな」キョロキョロ

男「ん? 記録がある」

男「なになに......パーフェクト300回!?」

男「えっ、あれを?」

男「まっさかー」

幼馴染「ふぅ」ガチャッ

男「ね、ねぇ」

幼馴染「うええっ!? おとこくんから駆け寄ってくるなんて珍しいね//////」

男「それはいいから、これ見て」ビシィ

幼馴染「よくないけど、なに?」

男「これ、これ。この300回!」

幼馴染「んー、あっ、お父さんだ」

男「えっ」

幼馴染「これがどったの?」

男「え、え、すごくない?」

幼馴染「普通だよ」

男「ええぇぇぇぇっ!」

幼馴染「なんで驚いてんの?」

男「いやいや、明らかに他の人と比べて回数が異常でしょ!」

幼馴染「あーほんとだ」

男「だよね、だよね!?」

幼馴染「そっかー昔やってくれたやつだ」

男「昔って?」

幼馴染「わたしがバッセンで打ちたいって言ったら、あっちでメダルを取ってくれて、そのぶんでやってたんだ」

男「へ、へぇ。それは知らなかったなぁ」

幼馴染「おとこくんも行こうって誘ったのに、断ったんだよっ!」

男「そうだっけ?」

幼馴染「僕は野球をよくわからないからとかなんとか」

男「......覚えてない」

幼馴染「このー」ムニッ

男「痛い、痛い」

幼馴染「少し寂しかったんだからね」ムニムニ

男「うっ、ごめん」

幼馴染「もーっ」ムニムニ

男「頬が痛い痛い」

幼馴染「おほほ」ムニムニ

男「ひどい」

幼馴染「なーら、これからは付き合ってねっ!」

男「えっ」ドキッ

幼馴染「今度来るときはついてくること」

男「あ、あぁ、そっち」

幼馴染「?」

男「もうおわった?」

幼馴染「んーもういいや」

男「よし。帰ろう」

幼馴染「はーい。もちろんおんぶ」

男「......うん」

また今度

どことなくどこぞのスクールアイドルに似てる気がする

>>84
なにそれ気になる


男「そういえばさ」

幼馴染「どったの?」

男「お昼ごろに僕を励ますために歌ってくれたよね」

幼馴染「うん! 元気でたでしょ?」

男「そうだけどさ、歌詞間違ってない?」

幼馴染「ええっ! うっそー」

男「確か『やれば出来るは魔法の合ことば』だったような」

幼馴染「ふぅーん」

男「覚えている限りは」

幼馴染「わたしなんて歌った?」

男「確か──」



================================================
幼馴染「んーなにか歌ってはげましてあげる!」

男「ええぇっ......」

幼馴染「やれば~できるのは~魔法の合言葉~」

男「それはまずい」

幼馴染「えー昔甲子園見てたら、すっごい印象に残ってなんか覚えちゃった」

===============================================


男「こんな感じ」

幼馴染「わはーほんとだ間違えてる」

男「ダメだよ」

幼馴染「だって、もう十年くらい前だからあんまり覚えてないもんっ!」

男「まあ、そうだけど」

幼馴染「今度CDを聞いて確かめてみるよ」

男「えっ」

幼馴染「はやく帰ろっ!」

男「う、うん」


幼馴染「映画見たいっ!」

男「え、いきなりどうしたの」

幼馴染「なんとなく!」

男「ふぅーん」

幼馴染「だから蔦屋に行こーよ」ワシャワシャ

男「んーわかった。わかったから」

幼馴染「行くよおおおお」

男「はいはい」

幼馴染「んふふ~」


男「で、なに借りるの」

幼馴染「えっとね、えっとね......うーんとね」

男「決めてないんかい」

幼馴染「ま、待ってよ。うーんと、うむむ」

男「……とりあえず見て回ろうか」

幼馴染「う、うん……ありがと」ニギッ

男「わ」

幼馴染「えへへ、どうしよっかな♪」トテトテ

男「……」

幼馴染「なーに」クルリ

男「なんでもない」


幼馴染「なにがいいかなーやっぱりねずみぃー、いやジ○リもいいなー」

男「またジ○リ見るの?」

幼馴染「好きなんだもん」

男「もう十回くらい見たような」

幼馴染「何回見ても楽しめる映画ってそうそうないよっ!」

男「ふぅーん。ならいいと思うよ」

幼馴染「あっ、でも『1001匹ワンちゃん』も捨てがたいなぁ」

男「そ、そう」

幼馴染「あーでもなー[たぬき]もいいかも」

男「次はそっちに行くんだ」

幼馴染「ふむふむ。雲の王国がいいかな~」

男「決まった?」

幼馴染「うんっ! これでいい」

男「僕も何か借りようかな」

幼馴染「ついてくよ~」


男「んーなにかなにか」トコトコ

幼馴染「わはー」

男「うーむ……」

幼馴染「うむむ」

男「うーん……」

幼馴染「うんうん」

男「そもそもどのジャンルを見るか、それが問題」

幼馴染「ふむふむ」

男「……」スタスタ

幼馴染「……」トコトコ

男「……」スタスタ

幼馴染「……」トコトコ

男「……」スタスタ

幼馴染「! これ面白そうっ!」棚に陳列されたビデオをとる


男「えっ」

幼馴染「これこれっ!」

男「あっ……」

幼馴染「どったの?」

男「あ、え……いやそれはいい」

幼馴染「えーっ」

男「だから早く戻そう!」

幼馴染「どったの? なんかおかしいよ」

男「いいから、ね」

幼馴染「? なにかある……の」ビデオの裏を見る

男「あっ」

幼馴染「……ふえぇ//////」カァァ


男「はぁ」

幼馴染「な、ななな、なにこれ!? えっちなやつだっ!///」

男「うっ。は、はやく戻して!///」

幼馴染「あぅ///」ガクガク

男「もう、僕が戻す!」

幼馴染「っ……っ……」コクッコクッ

男「はぁ」

幼馴染「あー」ポカポカ

男「……」

幼馴染「うー」ポカポカ

男「……」


幼馴染「ううっ」男の袖を取る

男「な、なに!?///」

幼馴染「はやく帰りたい」ブンブン

男「ちょっと待ってて」

幼馴染「うーわかった。おとこくんについてく」

男「……」

男(正直恥ずかしい)


男「決まった」

幼馴染「……」コクリ

男「いっしょに借りてくるね」

幼馴染「……」コクコク


頷く幼馴染であるが未だに男の袖を掴んだままである



男「いっしょに行くの?」

幼馴染「……」コクリ

男「……そう」トコトコ

幼馴染「……」トテトテ


ガラガラー


男「……」スタスタ

幼馴染「はひー疲れたなぁ」

男「はやく帰ろ」

幼馴染「うん。そうしよ」ドサッ

男「うっ、またおんぶ?」

幼馴染「うん」

男「別にいいけど」

幼馴染「ありがと」ギュー

男「うん」

幼馴染「……えへへ」ニコニコ


幼馴染「ただいまっ!」

男「鍵開けるから待ってて」ゴソゴソ

幼馴染「はーやーくー」ユサユサ

男「ゆ、揺らすとやりづらい」ガクガク

幼馴染「あ、ごめんね」

男「いいよ」カチャカチャ

幼馴染「さっすがぁ!」

男「はい、どうぞ」

幼馴染「ただいまーっ!」

男「おかえり」

幼馴染「つかれたー」グテッ

男「いい加減降りて」

幼馴染「うえー」グッタリ

男「ねぇ」

幼馴染「リビングに連れてって~」

男「はいはい」

幼馴染「わはー」スリスリ

男「……」


幼馴染「はひー」

男「はい、下りて」

幼馴染「わはー」ドサッ

男(あぁ、肩が……)トントン

幼馴染「!」ピョコッ

男(なにか飲み物でも飲もっと)スタスタ

幼馴染「待ちたまえ」

男「えっ、なに」

幼馴染「肩をもんで差し上げようぞ」

男「ええっ、いいよ」

幼馴染「遠慮なさらずに、さぁっ!」

男「う、うん……お願いします」

幼馴染「いくどーっ!」ゴリッ

男「痛い! 痛い!」


幼馴染「あわわ」ガーンッ

男「もう少し優しくお願いします」

幼馴染「久しぶりに肩もみをやるから間違えちゃった。ごめんね」ナデナデ

男「っ……」

幼馴染「やさしく……やさしく……」モミモミ

男「んーそのくらい」

幼馴染「なるほどなるほど」モミモミ

男「肩もみ上手いね~」

幼馴染「お父さんのをしてたからだよっ!」モミモミ

男「なるほど」

幼馴染「お客様~どうですか~?」モミモミ

男「ちょうどいい感じですー」

幼馴染「んふふ~」モミモミ

今日はおわり

全く書き溜めることができていないので書けたら投下します

終わらせる気はあります

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