幼馴染「男に素直じゃないとイク体になった」(40)

幼「どうしよう……」

男「おーい! 幼ー!」

幼「男!? な、何?」

男「今日も一緒に学校いくぞー」

幼「仕方ないから一緒に行ってあげる。あんっ」イクッ

男「ん? どうした幼?」

幼「な、なんでもない! 男に心配されても嬉しくなんてないからっ! んっ」イクッ

男「お、おい! 大丈夫か!?」

幼「はぁはぁ……ち、近寄らないで! やんっ」

男「お、おま、今のって……」

幼「ご、ごめん! 今日は先いくね!」

男「待てって幼!」ガシッ

幼「や、触らないで! あんっ」イクッ

男「あ、ごめん。でも幼体調悪そうだったから心配で……」

幼「はぁはぁ……先行くから!」

男「お、おい! 幼!」

学校

幼「……」グッタリ

幼友「おはよー。って幼、机に突っ伏したりしてどうしたの?」

幼「幼友……死にたい……」

幼友「ど、どうしたの!?」

幼「言い出しにくいことなんだけど……」

幼友「うんうん」

幼「男に素直じゃないとイク体になったみたい……」

幼友「はい?」

幼「だからね――」

男「幼友おはよー」

幼友「あ、男くんおはよー」

男「それでだ幼」

幼「な、何よ」

男「朝、俺から逃げるように走ってったけどさ、本当に大丈夫なのか? 体調悪いなら先生に言ってちゃんと家に帰って安静に……」

幼「男にそんな心配される筋合いないって何度も言ってるよね。あんっ」イク

幼友「へ? 今――」

幼「と、とにかく! 私は大丈夫だから!」

男「それならいいんだけどさ……何かあれば頼ってくれていいんだからな?」

幼「男になんて頼りたくないから! やんっ」イクッ

男「……まぁそれもそうか。んじゃあ俺いくわ」

幼「あ、うん……」

幼友「男くんいっちゃったね……あんたもイってたけど」

幼「うまくないよ全然。というより、そういうことになっちゃったんだけど……」

幼友「なっちゃったって言われてもねぇ」

幼友「何か原因に心当たりはないの?」

幼「昨日、男に映画に誘われたんだけど……」

幼友「よかったじゃん幼! いついくことになったの?」

幼「あ、でも、その、恥ずかしくて断っちゃって……」

幼友「……あ、うん」

幼「それで後悔して家の布団の中で泣いてたの、『男ぉ、(一緒に映画)いくのぉ、素直になりたいよぉ、この性格治したいよぉ』って」

幼友「普段のあんたってそんなにかわいいのね」

幼「そしたら神様が出てきて」

幼友「……へ?」

幼「男、いく、素直になりたい……『素直になれないとイク体にしてまでもその性格を治したい』と、いうことですね。わかりました。って言われちゃって」

幼友「え? は?」

幼「こんな体になっちゃった……うわああああああん、どうしよう幼友ぉぉぉぉ!」ダキツキ

幼友「ごめん、ちょっと最後の方がよくわからなかった」

イクッw

幼友「神様?」

幼「うん」

幼友「髭もじゃもじゃ?」

幼「胸の大きなおっとりした女神様だった。私たちの敵」

幼友「そうね。じゃなくて!」

幼「私も半信半疑だったんだけど、実際問題こんな体になっちゃったから……」

幼友「女神様の存在も信じるしかない、と」

幼「うん……どうしよう幼友……」

幼友「どうしようって言われてもねぇ。幼って男くんのこと好きなんだから――」

幼「べ、別に好きってわけじゃ……んっ」イクッ

幼友「今イッたわよね? というより私にはバレてるんだし、無理しなくていいじゃん」

幼「はぁはぁ……だ、だって! どうしても、その……す、好きって言うの恥ずかしくて……」カァァ

幼友「あぁもうかわいいわね幼! そんなに好きなんだから素直に接したら解決じゃないの?」

幼「え……? で、でも、そんなことできない……」

幼友「なんで?」

幼「男だと……なんだか恥ずかしくて……」

幼友「でもそれじゃ一生男くんと話せないままでしょ?」

幼「う……そうなんだけど……」

キーンコーンカーンコーン

先生「ほら、早く席につけー」

幼友「はーい! ねぇ幼。男くん、結構かっこいいところもあるしさ、素直にならないと誰かに取られちゃうかもよ?」


授業中

幼(男が取られる、かぁ……。でも私のものじゃないし……)

チラッ

幼(男、やっぱりかっこい――)

幼(か、かっこよくなんてないし!)イクッ

幼「ンッ」ガタッ

先生「どうしたー、幼ー」

幼「な、なんでもないですっ!」カァァァ

男(ホントに大丈夫なのかな……)

幼友(男くんのこと考えてイったんだろうなぁ)

昼休み

幼友「それで、どうするの?」

幼「素直になってみる……」

幼友「うん。がんばれ幼。っとと、ちょうどいいところに男くんが」

男「幼ー、今日は昼飯どうするー?」

幼友(いつもならここで『男がどおしても食べたいって言うなら一緒に食べてあげる』って言ってしまうはず。でも今の幼なら……)

幼「男がどおしても食べ――」

幼友「うおい幼! ……素直になるんでしょ?」

幼「そうだった」

幼友「じゃあがんばりなさいな」

幼「う、うん」

男「二人とも、何こそこそ話してるんだ?」

幼「あのね、男。一緒にご飯食べたいなぁって」

男「へ? 珍しいよな、幼がそう言ってくれるのって」

幼「えっと、一緒に食べても……いい?」

男「いつも俺が幼に頼んでるくらいなんだから、いいに決まってるだろー」

幼「あ、ありがとう」

男「幼からそんなこと言ってくれるってことは、もしかして今日は弁当作ってきてくれてたり……」

幼「な、なんで男に作ってこなきゃいけないの。あんっ」イクッ

幼友「うん、心配だから私もお昼一緒するねー」

男友「よーっす、ちょっといいかー」

幼友「よーっす、どうしたのよ。私今から昼ご飯のパン買に行くんだけど」

男友「悪い悪い、でもちょっといいか? なんか男が幼に冷たくされて、さっきまでかなりへこんでたから気になってさ」

幼友「あー、それはまぁ色々事情があってねー」

男友「好きじゃなくなったりしたわけじゃねえよな……?」

幼友「ないない」

男友「でも映画作戦も失敗に終わったって男言ってたぜ?」

幼友「それはこっちも予想外だったわよ」

男友「で、それのどこが大丈夫なんだよ」

幼友「もう素直になるって決意したみたいだから。ほら、幼の態度見てみなさいよ」

幼「男、そのたまご焼きおいしそうだね」

男「おうさ、自信作だ」

幼「やっぱり男が作ってるんだ……昔から料理好きだよね」

男「ま、趣味の範囲だけどなー」

幼「久しぶりに食べたいなぁ」

男「……このたまご焼き、食べるか?」

幼「いいの?」

男「おう」

幼「それじゃ遠慮なく……あむ。モグモグ。あー、男の味だぁ」

男「なんだよ、そのむさくるしそうな味は」

幼「違うの、いつも食べてたなぁって思って。男の料理本当に美味しいから」

男「そんなこと言われたら照れるだろー……」

幼「で、でもホントのことだし……」

男友「お、なかなかいい感じ……」

幼友「でしょー。ちゃんと素直にやってるみたいだし、問題ナッシング」

男「そういえばこの前幼の家で勉強会したときさ、上着忘れてなかった?」

幼「あ、渡そうと思って忘れてた。今日持っていくね」

男「さんきゅ。幼。俺の上着に悪戯とかしてないだろうなぁー」

幼「へ? あ、えっと……男が帰ったあと、服に残った匂いでオナ――」

幼友「ストオォォォォォップ!」

幼「ふぇ?」

幼友「男くん、ちょっと幼借りていくねー」

男「お、おう」

幼「何よ幼友、せっかく素直になるようにがんばってたのに……」

幼友「素直になりすぎよ。幼、さっき何言おうとしたか教えなさい」

幼「えっと、男が部屋に忘れていった服の匂いを嗅ぎながらオナニーして、激しくしすぎたから愛液とか唾液で汚しちゃったって……あ!」

幼友「あ! じゃないでしょ!」

幼「好きってことばれちゃう!?」

幼友「そこじゃない!」

幼「誘導尋問ね……男、卑怯者」

幼友「はぁ、せっかくいい感じだと思ったのに……」

幼「うぅ……」

幼友「ちょっと説教タイム!」

幼「――わかった、そういう感じでがんばってみる!」

幼友「よろしい。それじゃあがんばってら!」

幼「うん!」

幼友「……ふぅ、幼に説教も疲れるなぁ……でも幼のためだもんね」

男友「なんていうか、幼友も大変だな」

幼友「うげ、男友」

男友「うげって……幼友もかあいいかあいい女の子なんだからそんな言葉使いやめとけって」

幼友「か、かあいいってあんたね」

男友「それより男のことだ。今の緩んだ幼の態度を見て決めたらしい。今日の放課後告白するってさ」

幼友「な、なんですとー」

男友「そこで、上手くいくように作戦なんだが……」

幼友「――りょーかい、うまく幼の気持ち煽っとくわ」

男友「おう、それじゃあ共にがんばろうぜ!」

キーンコーンカーンコーン

男友「んじゃあまた放課後に!」

幼友「はいはーい」


幼友「げ、昼ご飯食べ損ねた」

放課後

幼「昼ご飯の途中で抜け出してから男の態度が冷たい気がする……」

幼友「あー、幼もとうとう飽きられちゃったかぁ。やっぱりいつも素直じゃない態度とってたらそうなるわよねー」

幼「!?」

幼友「でもちょうどよかったじゃない」

幼「え?」

幼友「素直じゃないとイク体になっちゃったんだしさ、男離れするのも……」

幼「そ、そんなの嫌!」

幼友「はぁ……そんなに否定するくらいならさ。もういっそ素直な気持ち、ぶつけちゃえばいいじゃない」

幼「で、でも……」

幼友「幼、イキっぱなしの人生でもいいの?」

幼「それはいやだけど……」

幼友「だったらその気持ち、ぶつけてきなさい!」

幼「う、うん。いってくる!」

幼「お、男!」

男「な、なんだ?」

幼「え、あ、う……」

男「えっと、幼? 顔真っ赤だけど大丈夫か?」

幼「あああああの! 男がどうしてもっていうなら一緒に帰ってあげる! んっ」イクッ

幼友「どうしてそうなったああ!」

幼「幼友……緊張して無理だよおおおおお」

幼友「はぁ、私に任せてみ。男くん、幼が一緒に帰りたいってさ」

幼「ちょ、ちょっと幼友……」

男「うん、俺もどうしても一緒に帰ってほしかったところだから」

幼「ふぇ?」

男「今日ちょっと公園寄っていかないか?」

幼「公園って、私たちの家の近くの?」

男「おう」

幼「公園にいってどうするの?」

男「そ、それはまぁ、いってのお楽しみっていうか……」

幼「う、うん。わかった」

幼友「事の顛末を影から見守ろうー」

男友「いえーい」

幼友「公園までほとんど無言だった二人……」

男友「告白は成功するのか……二人の運命やいかに!」

幼友「ま、両想いだし、何の心配もないけどねー」

男友「だなー」

男「懐かしいな、この公園」

幼「うん、小さい頃よく一緒に遊んだよね」

男「……なぁ幼。覚えてるか? ここで昔、約束したの」

幼「……覚えてるよ」

男「そうなのか? てっきり忘れてるもんかと……」

幼「『いつまでも、何があっても一緒にいようね』だよね」

男「……」

幼「どうしたの?」

男「いや、もしかして幼。その約束があるから俺と一緒にいたってわけじゃないよな?」

幼「へ?」

男「その約束を守らなきゃって、そう思って俺と一緒にいたんじゃ……」

幼友「あれ? なんだか緊迫した空気に……」グー

男友「お腹鳴らしながら言っても緊迫感がねーぞ?」

幼友「お、お昼食べれなかったんだから仕方ないでしょ!」

男友「ふーん、そんな態度取るのかー」

幼友「な、何よ」

男友「実はここにパンがあります」

幼友「……どうしてもって言うなら食べてあげてもいいわよ」

男友「あははは。ほれ」

幼友「あ、ありがと」

幼「男……。ホントにそう思うの?」

男「思いたくないんだけどさ……最近の幼の態度見てると……」

幼「う……確かにそう思われること言ってばっかりかも……」

男「幼、俺と一緒にいるとき、無理してないか?」

幼「無理なんてしてない……一緒にいたい……」

男「幼……じゃあなんで昨日の映画の誘い、断ったんだ?」

幼「う……それは……」

男「やっぱり、無理してるんだな……」

幼「……ねぇ男? 聞いてほしいの。私の本当の気持ち」

幼友「ていうかなんで男友パンなんて持ってたの?」モグモグ

男友「え」

幼友「だって男友、弁当でしょ?」ムシャムシャ

男友「う、あ、あれだ、お昼足りないかもって思って買ってたんだけどさ、結局弁当だけで十分だったんだって。別に幼友が昼飯食べてなかったのを見て買ったわけじゃ――」

幼友「あ、幼告白するみたい!」

男友「…………」

男「幼の本当の気持ち……?」

幼「うん……」

幼「本当は一緒に学校行きたい。心配されたら嬉しいし、もっと近くで話したい。触れられたいし、手繋ぎたいし、抱きしめてほしいし、キスしたいし、今すぐ抱かれたいし、男にめちゃくちゃにしてほしいし、男が望むならどんなプレイだってしてあげたいし以下略……でも、男にこんな気持ちばれちゃったら恥ずかしいからいつも隠してて……」カァァァ

男「幼……」

幼「恥ずかしいけど、今日はいつもみたいに素直じゃない態度はとりたくないの……。だって、私は男のことが本当に好きだから!」

幼友「あのバカは何を口走ってるのよ……! まずいわよね……いくら好きでもこれじゃドン引き――」

男友「いや、大丈夫だと思うぞ?」

幼友「どこが大丈夫なのよ……!」

男友「か、顔近いって」

幼友「え、あ……ごめん」カァァァ

男友「いや、別にいいっていうか……とにかく見てればわかるから」

幼「……何か言ってよ、男」

男「――俺も、我慢してた」

男「本当は毎朝一緒に学校行こうって誘うのも迷惑じゃないかって不安で、幼の気持ちがわからなかった。でも、それでもやっぱり一緒にいたくて……その愛くるしい表情、ツルペタの胸、かわいらしい唇、いい香りのする髪。そんな魅力的な幼を見るたびに……勃起を抑えるのに必死だったんだ……」

幼「男……」

男「特に今日の色っぽさ、あれはやばかった。もう抑えきれなくて教室で押し倒してしまいたくなるくらいにやばかった……」

幼「でも、そんな素振り見せなかった……」

男「俺も幼と同じだよ、恥ずかしかったんだ。幼に嫌われたらと思うと、この気持ちばれちゃったらと思うと……」

幼「うん。私たち、お揃いだったんだね」

幼友「え、男くんってそういう感じの人なの?」

男友「だな。変態紳士だ」

幼友「なんというか……ドン引きなんですけど……」

男友「まぁ、気持ちはわかる。男性の心には多少なりとも変態が宿っているのだよ」

幼友「男友も……そうなの?」

男友「いや、俺はまぁ、……ちょっとくらいは?」

幼友「ふーん、ちょっとくらいかぁ……」

男友「そ、そんなに変なプレイとかも強要するつもりないし」

幼友「強要しないってことは興味はあるのね」

男友「うぐ……ま、まぁ多少なりは」

幼友「ふーん、変態」ニヤニヤ

男友「くっ……幼友はどうなんだよ」

幼友「わ、私!? ま、まぁちょっとくらいの変態行為なら、大丈夫かなぁ。って何言わせんのよ!」

男友「ふーん……ちょっとくらいなら許すんだー」ニヤニヤ

幼友「も、もう知らない!」

男「改めて。幼のことが好きです。もし付き合ってくれるのなら、一緒に映画に行ってくれませんか?」

幼「はい、喜んで!」

男「あー、よかったあああ……」

幼「うん。私も緊張したああ

幼「……チケット、ちょうだい?」

男「ほいっと。あ……これって今週末の日曜まで……」

幼「えー……今週はずっと家で二人でいちゃいちゃしたい……」

男「俺も同じ気持ちだよ幼……男友にでもやるかー」

幼「うん、そうだね」

男「よし、そうと決まれば幼よ。今日親は帰ってこない!」

幼「わかってる。私と男の家族で旅行中!」

男「そう。帰ろうか、俺たちのエデンへ!」

幼「うん! 早く一緒にイこ。未来の旦那様!」

キャッキャウフフフイチャイチャイチャイチャ

幼友「はぁ、心配して損した。あんなに幸せそうにしちゃって……」

男友「そうだなー。ま、これで男と幼をくっつける会もおしまいだな」

幼友「おしまいかぁ……ホント苦労したわねー」

男友「ははは、まぁ俺は幼友と色々画策したり楽しかったけどな」

幼友「……ふーん、そうなんだ」

男友「そういやさ。映画のチケットもらえるみたいだけど、一緒にいくか?」

幼友「な、なんで男友なんかと行かなきゃいけないのよ。で、でもどうしてもってい――」

男友「まぁそりゃ二人でいくのは嫌だよなー、あははは」

幼友「へ?」

男友「誰か誘っていくとするわ。んじゃあまた学校で!」

幼友「え、ちょ! ……っていっちゃったよ男友」

幼友「普通二回三回は押してくるもんでしょうが……」

幼友「はぁ、素直になりたいって幼がイってた意味分かるかも……」

女神「――こんばんわ、幼友さん」

幼友「ん? 胸の大きなおっとりした女の人……だと?」

女神「幼さんがイってまで素直になりたかった気持ちがわかる、ということですか……」

幼友「え、ちょ、ま」

女神「つまり荒治療をしたいと、同じ症状になってまで男友さんを……ということですね、わかりました。ていっ」

幼友「いやああああああああああああああああ」

おわりです。初ssでした
>>6さんレスありがとう!

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