上条さんを最近流行りのやれやれ主人公にして
一方通行を最近流行りのキレやすい若者にして
浜面に黄金の風邪を吹かせて
…みたの続きです
もしも、とあるの主要人物にジョースターの血が流れていたら…?
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425868777
☆注意
・過去のSSのリマスターver
・禁書のストーリー+α
・時系列のズレ
・メインキャラがジョースターめいている
・誤植注意ッ!誤植注意ッ!
・変態がたくさんいる
・時々、忍殺小説
・凄み
前作
とある奇妙な禁書目録 part1
とある奇妙な禁書目録【Part1】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419990019/)
とある奇妙な禁書目録 part2
【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録 part2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421644531/)
14話
「わたしの名前はラストオーダー!」
学園都市、雑踏
…バタンッ!
??「…くはぁー…はぁー、ここまで来れば……」
ダダダダ!!
??「ううっ!?」ガバッ!
「くそッ!ヤツはどこに行った!?」
「ケガをしている身体で逃げおおせるとでも思っているのか…!」
「貴重なデータを盗んで逃走を続ける『天井亜雄』!絶対に逃してはならんぞ!!」
ダダダダ……
天井(…行ったか)ゼエゼエ…
天井「ぐぐぐ…ひどいケガは負ったが逃げ切れたようだな…しかし!逃げ続けるのももう終わりだ!!」バッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
???「……………」スゥー…スゥー…
天井(この『最終信号』が完全に起動できれば!私の『レベル6』がついに完成するのだッ!!これまで私をバカにしてきたクソカスどもめ……今に見ていろ!)ギリリ…
天井「しかし名前が最終信号というのも味気ないな…よし!この天井亜雄が名付け親(ゴッドファーザー)になってやろうッ!!」
??「………」
天井「そうだな…シスターズの終着点…最終形…打ち止め!打ち止めだ!ラストオーダーという名はどうかなッ!?」
打ち止め「…………うう」
天井「決めた!決めたぞラストオーダー!私はお前で…人間の限界を超えるのだッ!頂点は!常にひとつッ!!フハハ…フハハハハハハハハハハハハハーーッ!!」
………………………………………
スレ立て乙だけど>>1から早速誤字ってるのはいただけないなァ~!
黄金の風邪ってのはなんなんだァ~ッ!?
>>9
む、麦茶の後遺症で…
スミマセン
一方通行の下宿先、黄泉川宅
ガチャガチャ…
一方通行(…いけっ!いけ!!あと4メモリだッ!!)
一方「いっけェーッ!!」ギン!
…….ティウンティウンティウン!
一方「うっ……うぽわあーッ!?」バターン!!
黄泉川「あんたいつまでそのステージやってるじゃん…」
一方「あがっ……あがっ……棘男が強すぎるゥ…」ピクピク…
芳川「ジェミニ レーザー ヲ タダチニ ソウビ シタマエ」
一方「そ、そうなのかァ…でもまだジェミニマンも倒してねェーし!どうすりゃ……」ウググ…
一方通行「…って」
芳川「?」
一方通行「なんでおめーウチに居るンだよッ!?」ビクゥッ!
黄泉川「今さらか…」
芳川「あら?言ってなかったかしら、愛穂とは学生時代の友人でね」
一方「へっ!?マジかよ…」
黄泉川「しっかし学年主席が見る影もないじゃんよ…まさかプータローになってたなんて」
芳川「愛穂はいいわねえ、20歳のころから素質を見抜かれてアンチスキルに入隊…そしたら最年少で隊長になっちゃったんですもの」
一方(黄泉川が20歳のころ…オレと初めて会ったときだったか、確か?)
芳川「そういうわけだからこの家に居候させてもらうって訳よ、よろしくね道行くん」クス
一方「はァ〜ッ!?」
芳川「ま、あんまり趣味がなかったせいか貯金はあるしこの先ダラダラと…あいたっ!?」ビシッ!
黄泉川「バカ言うんじゃないじゃん…生活費払っているっていってもしっかり家事洗濯その他諸々やってもらうじゃんよ!」
一方通行「おー、そいつァありがてェなァ〜俺の家事負担が減るぜェ」ピコピコ
芳川「えー…でも…」
黄泉川「あ゛っ゛!゛?゛」ギロリ
芳川「アッハイナンデモアリマセン」
一方(相変わらずコエーな…)
黄泉川「まったく!…ん?」プルル…
一方通行「ん?携帯鳴ってるみてーだぜェ」
黄泉川「みたいじゃん、もしもし…黄泉川じゃん…なになに、研究所から?逃走者…ケガをしてる…了解、今向かうじゃんよ」ピッ
芳川「火急の用事みたいね」
黄泉川「ああ…ちょっと仕事が入っちゃったから、夕飯は外食か何かですましといてほしいじゃん!」バサッ
一方「あー…俺が何か作るから気にしなくていいぜェ」
黄泉川「悪い!それじゃ行ってくる!」
バタン!
芳川「まったく、愛穂は昔っから怖いわね…」
一方(昔からかよ)
芳川「…さて、ちょうどいいわね一方通行、あなたに話したいことがあるわ」
一方「何の話だァ?あと黄泉川の前じゃみちゆきって呼ぶの忘れねーでくれよ」
芳川「分かったわ…そしてとても大切な事よ、あなたにも関係のある事なのだから」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方「俺に…?」
芳川「ええ、『レベル6』実験の事についてよ」
一方「おっ…おいおい!その実験はもうお払い箱になったンじゃねェのかァ!?」
芳川「その通りよ」
一方「だったら何で…!」
芳川「この実験の発案者…『天井亜雄』がデータを盗んで逃走したわ」
一方「!!」
芳川「奴は目下逃走中…おそらく愛穂の電話に出てきた『逃走者』がそう、負傷してはいるみたいだけど捕まっていないわ」
一方「発案者…まさかそいつは妹達(シスターズ)にひでーことさせた張本人か?」
芳川「そう…そしてレベル6シフト実験が凍結した今、奴は恐ろしいことを考えているわ」
一方通行「恐ろしいこと…?」
芳川「シスターズが本来二万体作られるはずだったのは知ってるわね?」
一方通行「ああ…10人しか生まれなかったンだろ?とんでもねェーくらい個性が濃過ぎる奴らで…」
芳川「それはテスタメントを構築した人の責任よ、私のせいじゃないわ…」
……………………………………
布束「構築したのは私です…たっぷり!」ドン!
先生「布束さん、授業中は静かにしてくださいね?」
芳川「そして彼女たちは10人に絞られたゆえか普通よりも濃密な思考、体験をしたのち…感情が生まれたわ」
一方「なるほどなァ」
芳川「彼女たちは殆どレベル4といっても過言ではない……もし」
一方「もし…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
芳川「…もし、彼女たちを自由に扱え、なおかつ全員をひとつのコンピュータとして統括できるものが存在したら?」
一方「…ハァッ!?いきなり話がブッとんでねェか!?」
芳川「天井はそれを出来る存在を作ろうとしている…『レベル6』のね」
一方「マジかよ……」
芳川「マジよ、レベル4のシスターズの演算能力を単なる『足し算』ではなく…『掛け算』によって引き出そうとしている」
一方通行「だ、だが10人に干渉できるやつなんて想像つかねェぞ!!」
芳川「…最終信号」
一方通行「最終…信号だァ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
芳川「そう…それは『11人目のミサカシリーズ』よ」
一方「…そういうことか、大方話が見えてきたぜェ」
芳川「最終信号を生み出したのは天井よ、どうやら私の研究データも盗み出していたみたいね」
一方「そして俺の実験データや他の能力者のデータやらなンやらでレベル6を作ろうってか…狂ってやがるな」
芳川「その狂ってる天井はレベル6を生み出した後、何をするか予想はつく?」
一方通行「へへへっ、学園都市統一とかァ?」
芳川「その前の話よ、奴の考えは頂点は常にひとつしかないという究極生物じみた考え…つまり」
一方「…レベル5の淘汰」
芳川「そう…天井は真っ先に自分の障害となるようなもの、脅かそうとするものを消しさりにかかるでしょうね…特に一方通行、あなたのことを」
一方通行「…とんだ逆恨みだなァ」
芳川「奴はそういう男よ…もはや人の道は踏み外した外道ね」
一方通行「ハァ〜……」
芳川「私の話はここまでよ、この家に来たのは真っ先にあなたに忠告したかったから…決して転がり込んだわけじゃないわよ、ほんとに」
一方「……ま、考えてても始まンねェな!まずは腹ごしらえすっか」ヨッコイショ
芳川「……あなたって本当に第一位なのか時々疑いそうになるわ」
一方「奇遇だな?俺もだぜェ」
芳川「もう…よく考えておいて、いくらレベル6が非現実的とは言ってもあなたに関する重要なことなんだから」
一方「へいへ〜い…それで今日の飯、パスタでいいかァ?娼婦風スパゲッティとか……何にしようか」ブツブツ…
芳川(というか料理できたのね……)
みなさん!麦茶は用法容量を守らないととんでもない症状を引き起こすから注意だ!黄金の風邪をひくハメになるぞ!
それラリ
【神裂火織】
【破壊力:B / スピード:A / 射程距離:C / 持続力:B / 聖人性:D / おぼこ性 : A 】
春休みだ!それスタ
ぶどうが丘学園、一年教室
女生徒1「ねーねー知ってるあのウワサ!」
女生徒2「あの研究者の亡霊のこと?マジこわいよねー!」
ワイワイガヤガヤ
一方通行「はぁ〜あ…レベル6ねェ」
一方(上条さンと美琴ちゃンはもう終わったことだ、気にしなくていいっていってくれたけど…)
輝泰「うおーい!道行よォ〜」スタスタ
一方(やっぱその最終信号が生まれたのは俺にも原因があるよなァ…チクショー!責任感じるぜェ…)ハァ
輝泰「道行ッ!どうしたんだよ?ボーッとしちまって!」
康二「大丈夫かい?具合でも悪いんじゃ…」トコトコ
一方「…あっ!いや…ちっと考え事してただけだ、悪ィ悪ィ!」ブンブン
輝泰「なにぃ?らしくねえな!じゃあお前がテンション上がるヤツを出してやるぜ!」ゴソゴソ
康二「何か持ってきたの?」
輝泰「そのとーり!ジャジャーン!オメーが見たがってた女優の写真集!ちなみにR18だぜウヒヒ…」 ボソボソ
一方「うぉーッ!?マジかよッ!」ガタッ!
康二「てっ、輝泰くん!?そんなもん見つかったらまずいよ!!」
輝泰「大丈夫だって!バレやしねーよ!!」
一方「上がった上がった!テンション上がり切ったぜェーッ!!」バサバサ!
一方「ああ…やっぱお姉さんっていいなァ…」ジーン
輝泰「おめー本当に年上のお姉さん好きだな〜何か理由とかあんのか?」
一方「…そういや何でだ?」ハテ…?
康二「あーもー!休み時間なんだからもうちょっと健全な事をしなよ…」
輝泰「じゃあ康二はなんか健全なお話持ってるのかあ〜?おもしれーやつだぞ!?」
康二「健全…?うーん、健全かどうかは分からないけどウワサ話なら」
一方「またかよッ!」
輝泰「おおっ!なんだなんだ!?おせぇーてくれよぉ!」
一方「おめーなぁ〜…」
康二「それがね……最近出るらしいんだ」
一方「何がだ…?」
輝泰「なんだ!?痛み好きの変態とかエロ妄想の変態とかレズの変態とかビリビリの変態とか尿を飲ませようとするショタコンの変態とか性人の変態とかおもむろに服を脱ぎ始める変態とかかあ?」
康二「違うよっ!!」
一方(何人か心当たりあるんスけど)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
康二「だから出るらしいんだよ…幽霊が」
一方「はァ!?」
輝泰「ゆっ、幽霊だあ〜!?」
康二「うん…そしてそのそいつは研究員の亡霊らしいんだ!身体のあちこちに包帯を巻いててすごく不気味だって…!」
一方(…研究員だと?)ピクリ
輝泰「でもよお〜それってただのケガしてる研究員じゃねーのか?」
康二「…あー、言われてみればただの人間かもしれないね、目撃例も少ないみたいだし…ガセかなぁ」
一方(ふむ…ちっと頭に留めとくか)
輝泰「ちょいとインパクト薄いぜ!何かもっとヤバい噂とかねえのかなあ〜」
康二(ヤバい中学生とスゴい能力の人となら知り合いなんだけど…)ハハハ…
一方「…オイ!二人とも!!」ガタッ!
康二「へっ!?どうしたの?」
輝泰「何か思い出したのか!?」
一方「ここのページのポーズ…ヤバくねェか…?」ゴクリ
康二「えぇ…」ガクッ
輝泰「んだよびっくりさせんなよ!……いや、確かにこのポーズはヤバいが…」ゴクリ
康二「……そんなに?うわっ…これは……!」ゴクリ
由佳奈「何をしているのかしら…三人揃って」ニッ………コリ
ピタッ
一方「タッ…………!?」
輝安「コッ…………!?」
康二「スッ…………!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
由佳奈「あら…どうしたの?私は何をしているのかと聞いたのだけれど」ツカ…ツカ…
一方「あ……え………えっと………」
輝安「こっ………これは男子の嗜みってヤツでして…」
康二「」
おれは…これから死ぬんだな…決定的に…
一方通行はいともすんなりそれを受け入れた
恐怖はなかった、痛みもなかった、後悔もなかった
『見るだけ見ちまったんだからな』そう思った
圧倒的恐怖の前にあるのは氷のように冷たい冷静な死にゆく自分を見る目だけだった
輝泰も同じだった、動けなかった
輝泰は生きながらヘビにのまれるカエルの気持ちを理解したと思った!
ちなみに康二の意識はとんでいた
ドドドドドドドドドドドドドドドド
由佳奈「それじゃあ…ゆっくり聞かせてもらうわね……?」ニコ……
一方・輝泰「「うっ…うっ…うっ………うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」ガクガクガクガク
康二「」
キンコンカンコーン…
一方「くはァ〜…午前授業のおかげでなンとか逃げ切れたぜェ!だが康二のヤツは…南無三!」
一方(しかし研究員の幽霊の噂…芳川も天井はケガしてるっていってたよなァ…コイツは一度調べてみる価値がありそうだ)
一方「そうなりゃ家に帰って芳川に改めて詳しく話を…ン?」ピタ
スタスタ…
ミサカ10号「あっ、道行さん!ご、ご無沙汰しております!はい!」ペコリ!
ミサカ1号「あらあら?こんにちは、奇遇ですね」ニコ
一方「おお!おめーらは…1号と10号かァ?元気にしてたか?」
1号「ええ、それはもう楽しく中学生ライフを送れています」ウフフ
10号「研究機関が別々の中学校に入れてくれたので怪しまれることもないです、はい!」
一方「でもよォ、二人に一緒に歩いてて大丈夫なのか?怪しまれるんじゃあねーの?」
10号「そ、それは…双子ということで」
1号「それに髪型も違うし怪しまれたりはしませんよ、ふふふ」
一方通行「…まァ確かに」チラッ
10号「?」ペターン
1号「何か私の顔についていますか?」ボイーン
一方「同じとは思えねェな、うン」
10号「でっ、ですよね!」
1号「でしょう?」ニコリ
一方(美琴ちゃンェ…)
一方(そういや最終信号ってのはシスターズを統括できるって聞いたが…ここは一応)
一方「なァ、おめーら最近『見られてる』っつー感覚はねェか?」
10号「えっ?」
1号「『見られている』…ですか」
一方「あっ!深い意味じゃなくてな!なんつーか視線を感じるとかじゃなくて…えーと」
10号「わ、わたし恥ずかしくてあまり人と目線合わせられなくて…ううう」
1号「視線なら学校の男子から向けられますが…監視されてるという風ではありませんね」
一方(そりゃあ見るだろォ…そのデカさなら)
1号「なにかまた騒動でも起こりそうなのですか?」
一方「…いや、俺の杞憂だったみてーだぜェ、止めて悪かったな」
一方(やっぱこれは俺が決着つけるべきだなァ、みんなを巻き込まねえようにしねーと…)
10号「…あっ!そういえば!」
一方「ン?」
1号「どうしたの10号ちゃん?」
10号「姉さん…最近『ミサカネットワーク』にノイズが入ってきませんか?」
1号「確かに…異常な人はシスターズにいるけどもネットワークに異常をきたす事はそうそうないハズなのに」
一方「異常な人って…じゃなくてよォ『ミサカネットワーク』てなんだァ?」
1号「あら?そういえば通行さんには説明していなかったかしら」
10号「私達シスターズ10人の意識を能力によって繋げることで…簡単に言えば10人のリアルタイムの情報を共有できるということです、はい」
1号「このネットワークがあれば見ているもの触っているものなどエトセトラ…つまり感覚を同時に感じることができるのですよ」
一方「ハァー…そんなモンがあったのかァ」
1号「中々面白いんですよ?年甲斐もなくりぼんを読む2号ちゃん、自分を亀甲縛りする3号ちゃん、同じ学年の女子をネットリと見る4号ちゃん、駄菓子屋で千円使っちゃう5号ちゃん、どっちの眼を髪で隠そうか一時間本気で悩む6号ちゃん、クソスレを立てる7号ちゃん、手遅れなレベルの妄想をして唐突に賢者タイムに入る8号ちゃん、みんなをまとめるストレスで胃を痛めつつある9号ちゃん…そして、『あるお方』の写真を見て顔を赤らめる10号ちゃんとか!前のご褒美でさらに、夢中になっちゃったのかしら?」フフフ
10号「ねっ、姉さん!なんでそれを!?」マッカッカ!
1号「お姉さんはなーんでも知ってるのよ〜」
一方(こいつら普段何してんだよッ!?)
一方「…で、そのノイズが入るってのは?」
10号「あっ!の、ノイズが入る原因はあるとしたら外部から入る電波くらいしか思いつかないのですが…はい」
1号「私たち固有のネットワークなので、そもそも普通の電波が干渉できるのかも怪しいんですけど」
一方(…待てよ?まさか天井がやろうとしてる事は…!)
1号「道行さん…?」
一方「…あっ!ワリィ!ちと用事を思い出した!」クルッ!
10号「え?」
一方「それじゃあまたな!引き止めて悪かったぜェ!」タタタタタ!
10号「どうしたんでしょうか…?」
1号「ふむ…」
タッタッタッタ…
一方(もし俺の考えが正しいならば10人をどうやって操るのかって事に納得がいく!最終信号の能力によりミサカネットワークを掌握、あとは能力者のスーパーコンピュータの完成って事じゃねーのかァ!?)
一方「とにかくこのままだとグレートにヤバい事になりそうだぜェ!クソッ!!」
一方(うかうかしてらんねェ!ここいらの路地で近道を…!)
ピタッ…
一方「…………アン?」
???「…………」トコトコ…
一方「なンだ?ボロ布が歩いて…ンなわけねェ、子供か?」
一方(にしてもおかしいぞ!こんなところ子供が通る道じゃねえし…なンだこの異様な雰囲気は?)
一方「おいちびっ子!子供がこんな危ない道通るンじゃ……」
???「…!」ピタッ!
一方「…なっ!?」
???「やっと…やっとみつけた!その声、その顔!!」
一方(なんだ…?このガキ俺のことを知ってるのか!?)
???「私は…あなたに会うために逃げてきたの!ただ、それだけのために…」スッ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方「俺に…会いに?てめえ一体何者だ!?」バッ!
???「…………『ミサカ』は」グイ
一方「!!」
一方(ミッ……ミサカだァ!?…ハッ!)
一方「お前…もしかして…!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
???「ミサカは…ミサカはね…」
……ピョコン!
打ち止め「…名乗らせていただこう!その名をJ・P・打ち止め(ラストオーダー)と申すとミサカはミサカは宣言してみるっ!!」ニヘッ!
一方「小っちぇ…ミサカだとォオオオオオオオオオオオオオーッ!?」
ドォーーーーーz________ン!!
口調が非常にめんどい!
それではラリホー
【東方道行】
【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:B / 持続力:C / ブチギレ性 : A / 女難性 : A 】
シスターズが出てくると台詞の割り振りが実際辛いのだ!
それスタ
打ち止め「ジャン・ピエールのところはわたしが考えたんだよー?かっこいいでしょ!!」パタパタ
一方「打ち…止めだァ…?」
打ち止め「そうそう!私の名前はラストオーダー!ってミサカはミサカはタイトルを回収してみる!」
一方(この顔…小5・6あたりに戻した美琴ちゃンみてーな…間違いない!こいつはッ!!)
一方「おい!おめー…」
打ち止め「どうどう?かっこいいでしよ!?柱みたいな頭のキャラからとったんだよ!!」
一方「おめーはシスターズの『最終信号』か…?」
打ち止め「えーっ!質問を質問で返すなぁーっ!!疑問文には疑問文で返せと学校で教えられているのか?といいたいけれどミサカはミサカは不服にも答えてみる!」
一方「口調がめんどくせェ!早く答えてくれ!」
打ち止め「んもー!そうだよ!私は最終信号の世界だよ!よろピクねー!世界世界!!」パタパタ
一方(ゲゲーッ!予想的中!?天井の野郎はこんな子供をレベル6にしようとしてるってのかァ!?無理だろォ!!)
打ち止め「しかしお外って気持ちいいね!太陽も出てるし!軟禁されてたミサカには新鮮すぎるゥ!アーッ!イイーーッ!!」グルグル
一方(おいおいおい…!じゃあこンなトコにいるのはやべーぞォ!!一旦芳川のとこまで連れて帰らねーと!)
一方「おいっ!走り回ってないでちょっとこっちに…!」
…フミッ
一方「あっ?」
打ち止め「ひょ?」
一方(羽織ってた…毛布を踏んづけて…)
ハラリ…
打ち止め「あ」スッポンポーン
一方(素っ裸………)
打ち止め「」
……………………………キッ
打ち止め「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」ガクガクガクガク!
一方通行「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 ガクガクガクガク!
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
引き続きそれではスタート
一方(ヤッ…ヤバいッ!!このままだと俺は…!)
1.ロリコンになる
2.ロリコンである
3.ロリコンとして生きていく
ロリコン「ロリコン1択じゃねーかッ!?」
打ち止め「いやーっ!きゃあーっ!!」バタバタ!
オイ!コッチノロジカラコドモノサケビゴエガ!ナンカアッタノカ!?
一方「ゲッ!マズイッ!!」サッ!
打ち止め「むぐっ!?」
一方(このままだと俺は通 報 確 実 !おまわりさん!俺が犯りました…たっぷり!言い逃れできねェ〜ッ!!)ダラダラ…
打ち止め「むぐぐー!むぐぐー!」///
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
一方「おっ、オイッ!落ち着け!暴れんなよ…暴れんな(迫真)」
打ち止め「あっ……でも、見られちゃうってのも……いいかもしれないってミサカはミサカは世界を広げてみる」////
一方「いや良くねェーッ!!シスターズの一番ヤバい奴から影響受けンなッ!!」ヨリニヨッテソイツカ!
打ち止め「ああっ…裸で後ろから口塞がれてて…こんな!」////
一方「神様ァ!!俺をそんなにロリコン犯罪者にしてえのかよッ!?呪われるべきはこの俺なのかよォオオオオオーッ!!!」オロローン!
オイ!ナンナンダビルノアイダヲトビマワッテルアレハ!?
アイエエエエ!ニンジャナンデ!?
一方「…っらァアアア!!」ズシャアアアアッ!
打ち止め「わーい!スパイダーマンみたいだった〜!ミサカはミサカはUSJにも匹敵すると思ってみる!!」キャイキャイ
一方「ゼハァ〜…ゼハァ〜…なんとか家に着いたぜェ!俺の人生が狂わなくて良かった…良かったマジでッ!!」ゼエゼエ
打ち止め「ねーねー!はやくあなたのお家に入らせてよー!」ピョコピョコ!
一方「へいへい…おーい芳川ァ、騒動の張本人連れてきたぞォ…」ガチャリ
打ち止め「わーいミサカはミサカはお宅訪問!!」タタターッ!
一方「あっ!おめー勝手に!…ン?」
ガラーン
一方(誰もいねェのか…?黄泉川は仕事だろうが、芳川はどこいったンだァ?)
一方「そういや昨日の時点で番号聞くの忘れてた…うかつだったなァ」
一方(とりあえず今は俺があいつをなんとかしねーとならねェのか…ハァ)
一方「ったく…あれ?アイツは」キョロキョロ
打ち止め「………」ゴソゴソ
一方(…まさか!?)ダッ!
打ち止め「あれれ?なんだろこの本…『大人なお姉さんとちっちゃな妹とドキドキ☆共同生活!』」
一方「うおァアアアーッ!?」バッシイ!
打ち止め「きゃっ!?」
一方「お、おいっ!勝手に物色すンじゃねェよ!!プライベートエリアだぞォ!?聖域なんだぞォ!?」アセアセ
打ち止め「その本って…」
一方「し、資料だぜェ!?聖のレポートのなッ!!」
打ち止め「?」
一方(う…おおお…落ち着け…!素数を数えて落ち着くんだァ!1…2、3、5…
カブト虫…7、11…17!カブト虫!19…あ、あれ!?1って素数だっけ!?あれれれれれれ?)ダラダラ
打ち止め「にしてもあなたはこんな立派なお家に住んでるんだ!ミサカはミサカは4LDKに驚きを隠せないの!」
一方(…つーかアレコレ考える前に)ピタリ
打ち止め「へ?どうしたの?」チラチラ
一方(まずはこのヤバい格好をどうにかしねェと!とにかく色々とヤバい!!)
一方「ちょっと待ってろォ!それともう俺の部屋を漁るんじゃねーぞホント!」
打ち止め「はーい!」
ゴソゴソ
一方(ってもなァ…子供用の服なんかねーし、黄泉川とか芳川のサイズはデカすぎるし…)
一方「…しゃーねーな!これでどうだッ!!」 バッ!
打ち止め「えー?これなんかぶかぶかだよー!とミサカはミサカは萌え袖を振り回してみる!」フリフリ
一方「良しッ!裸にワイシャツ!!これなら隠せ…………」
一方(……てねェーーーーッ!!ただ犯罪臭が上がっただけじゃねェか!?アホか俺は!!)ガビーン!
打ち止め「んんっ!?さ、先っぽがこすれて……イイ?///」モゾモゾ
一方「やめろォーッ!!」
一方(ぐぐぐ…服を買いに行くとしても俺1人で行っても変態だし、かといって連れていったらもっと変態じゃねーか…!)
一方「仕方ねェ…ここはリスクが高いが…」ピッピッピッ
打ち止め「ねーねー?だれにLINEするのー?」ノゾキー
一方「うおアッ!?頼むから屈まねーでくれ!!やはりヤバイ!(再確認)」
噴水前広場
佐天(みなさんお久しぶり!佐天涙子でーっす!今日は学校が早く終わったんだけど道行さんにお願いがあるって呼び出されたの!どうしたのかな?)
佐天「解説終わりっ!えーと…道行さんは」キョロキョロ
一方「あー…佐天さーン、こっちだぜェ…」ドヨーン
佐天「あっ!いたいた!……って、なんか顔色悪くないですか…?」
一方「へっ!?いやいや気のせいだぜッ!」ブンブン!
佐天「へんな道行さん!それでお願いってなんですか?デートのお誘いですかぁ〜?」ニヤニヤ
一方「うン…それはだなァ…」
ヒョコッ!
佐天「…へ?」
打ち止め「こんにちはー友達さん!!私はミサ……ミカサっていうんだ!よろしくねってミサカはミサカは偽名を…むぐっ!」
一方「ばっ!バカ!余計なこと言うなッ!!こ、コイツは親戚の子供でなァ!家出状態なもんでこんな格好で…」アセアセ
佐天「…………」プルプル
一方「……佐天さン?」
…シュバッ!!
佐天「………イヤーッ!!」ブバチーン!!
一方「グワーッ!?」バッチィイイイイイン!!
一方「あブッ!?」 ドッシャアアアアアアアアア!!
打ち止め「す、すごい!ノーバウンドで10メートル吹っ飛ばしたッ!!」
佐天「やっ…やっぱり通行さんってロリコンだったんですね!!ううう…尊敬してたのに…最低です!犯罪です!R18です!カブト虫です!変態です!変態変態変態変態!!」ウワーン!!
一方「あがっ…あがっ…」ピクピク
一方(も、もうヤダァ…誰か…上条さン、助けてェ………)シクシク
……………………………
上条「………知らん」
インデックス「?」
佐天さんすげえ
それではラリホーしたまえオービー君
そうかい?すまなかったなターキー君
ところで>>79の「通行」は私のミスさ
バレなきゃ誤植じゃないスタート!
とあるファミレス
麦茶「さぁ!私達『アイテム』の躍進を祝して!今日は好きなものじゃんじゃん頼んでいいわよッ!!」
にゃ「わーい!!わたしパフェ食べるー!」
両断「はっはっはー!快調快調!もう私達は誰にも止められないって訳よー!」
苦労人「たしかにすごいね…今までとは待遇も段違い…」
もあい「…ここまでもあなたの超読み通りなんですか?」ヒソヒソ
ショタ「さあ、どうでしょうかね?」
トコロデハマヅラクゥン…オモイッキリワタシノコトムギノッ!ッテノノシッテクレナイカシラァン…ハテ?ドウシタンデスカムギノサン?ダメッ!モットナジッテ!イタイ…ウウウ…
一方(なンかあの集団いつもこのファミレスにいるような…)
打ち止め「ハンバーグ…そういうのもあるのか!とミカサはミカサは孤独にレビューしてみる!」ムシャムシャ!
佐天「あ、あのー…道行さん」モジモジ
一方「あー…さっきの事は気にしなくていいぜェ…そりゃ裸ワイシャツ来た幼女を連れた男がいたら殴るだろォ、誰だってそーする、おれもそーする…」
佐天「す、すいませんでした!ミカサちゃんの服を買うのを手伝ってほしかっただけなんですね!私、道行さんがついに…やっぱりロリコンになっちゃったのかと…」アワアワ
一方(『ついに』って何だよ『ついに』ってェ!?)
佐天「親戚なんですよね?でもこの顔、どこかで見たことがあるような…」
打ち止め「?」モグモグ
一方「へ?」
佐天「いや…私の友達に御坂美琴さんっていう人が居てですね、なんといっても学園都市第3位の人なんですよ!最近は何か色々とおかしくなっちゃったんですけど…」
一方(…ゲゲッ!!)
佐天「それでミカサちゃんがやけに似てるような…」ウーム
打ち止め「わー!よくわかったね!ミカサはミカサはお姉さまと……むぐっ!!」
佐天「え?お姉さま?」
一方「みっ、御坂さンの熱烈なファンでなァ!!お姉さまって呼んでるんだぜェ!!」ブンブン!
佐天「へー!御坂さんのファンなんですね!…あれ?」プルルル…
一方「で、電話みたいだぜ!早く出た方がいいンじゃねーかァ!?」
佐天「はっはい…もしもし…初春?何々……春上さんが、シワ寄せで消えて…う、うん分かった!すぐ行く!」
佐天「道行さんすみません!ちょっと急用が!」
一方「あっ、ああ!今日はありがとうなァ!助かったぜェ!!」
打ち止め「うーうー!」ムグムグ
佐天「気にしないでください!それじゃあまた今度!」タタタタ
一方「……ハァ、何とか誤魔化せたか…のか?」
打ち止め「ぷはっ!苦しかったとミサカはミサカは不平をもらしてみるー!」ブーブー
一方「へいへいすまねーな…ところでだ」
打ち止め「あーっ!話変えようとしてる!大人はずるい!!」
一方「うるせっ!おめーまじでシスターズの最終信号なんだよなァ、天井のヤツから逃げて来たのか?」
打ち止め「うん!」ニパッ!
一方「う、うんって……それで目的はおれに会いに来ることだって言ってたが…なんでまた」
打ち止め「…それは」
一方「それは…?」
打ち止め「私達…シスターズの生まれの『きっかけ』であるあなたに言いたいことがある、だから会いに来たの!」
一方「…ンなッ!?」
……………………
「おれは絶ッテーこんな実験受けねェぞ!」
「おめーらが勝手にやってることじゃねーかよォ!…クソッ!」
「ソイツから離れろ」
「あなたが一方通行…」
「『立ち向かう意思』を忘れて…」
……………………
一方「…なる程なァ」
打ち止め「うん、だから…」
一方「すまねェ」
打ち止め「…えっ?」
一方「おれが…おれが最初ッからあンな狂った実験なんて突っぱねとけば、お前らシスターズが実験のモルモットなんかにされずに済んだのによ…そんな事も考えず逃げてばかりで…止めてもらうまでおれは…」 ギリッ…
打ち止め「…………」
一方「チクショウ……いくら謝ったって許されることじゃねェのに…クソ」
打ち止め「……違うの!!」スクッ!
一方「……あ?」
打ち止め「わたしはね…お礼を言いにきたの」
一方「な…!?やめてくれ!おれは礼を言われるような資格なんて…!」
打ち止め「わたしはね……ミサカネットワークを通じてシスターズの気持ちを知ったの」
一方「……………」
打ち止め「シスターズの中にあなたを恨んでいる子なんか誰もいないんだよ?むしろ…みんな生まれるきっかけになってくれたあなたを感謝しているの」
一方「!!」
打ち止め「モルモットとして一生を終えるはずだった私達があなたの存在のおかげで…『人』として生きる事ができた、こんなにすごい事ってないんだよ?」
一方「………おれは」
打ち止め「うん!だから私は言うよ……ありがとう!本当に本当にありがとう!!」ニコッ!!
一方「……………」
…………………………
「お姉様、一方通行…いや、東方道行さん、お二人がいなければ私たちはこの世に生をうけることはありませんでした…本当にありがとうございました」
……………………………
一方「…はぁ」ボスッ
打ち止め「えへへ!私の感謝の気持ち伝わったかな!?」
一方「伝わったぜ…しっかりとな…」フッ
打ち止め「やった!ミカサはミカサは悲願をたっせーい!!」ワ-イ!
一方(まさかこんな小さい子供に心を救われちまうなンてな…しかも二度目ときたか!情けねーったらありゃしねェよ、まったく…)
打ち止め「それでねそれでね!私行ってみたいところがた〜っくさんあるんだ!デパートとかコンビニとかショッピングモールとかネズミーランドとかウインドナイツロットとか!!」
一方「へっ!分かった分かった!どこでも何でも連れてってやらァ!」
打ち止め「ほんと!?わーい!やったやったー!!」ピョンピョン!
一方(ま、そのくらいはしてやらねェとなァ〜!そーでもしねえと上条さンや美琴ちゃンに申し訳が立たねえぜ)
プルルルル…
一方「…アン?」
打ち止め「あれー?あなたにもお電話かな?」
一方「知らねえ番号だが…もしもし?」
芳川『…良かった、この番号で合っていたようね』
一方「その声…芳川か!?」
芳川『あなたに番号を教えとくべきだったわね、今すぐ伝えたいことがあるから電話させてもらったわ』
一方「…分かった、ちょいと場所を変えるぜェ」
打ち止め「ねーねー何の用なのー?」
一方「あー…ちょっとここで待ってろ、すぐ戻る」ガタッ
打ち止め「はーい!」
芳川『どうしたの?』
一方「ああ、こっちにも伝えたい重要な事があってな…」スタスタ…
打ち止め「あーん!それにしてもどこに連れてってもらおうかなーってミカサはミカサは…」
…ズキッ!
打ち止め「…あうっ!!」ビクウッ!
打ち止め(な、何…?いきなり…あたま………が………うっ………)
パタッ…
……………………
芳川『まさか最終信号があなたの元に来ていたとはね…驚いたわ』
一方「話が長くなっちまったがそういうことだ…何しろ俺が一番驚いてンだからなァ」
芳川『でも都合がいいわ、それなら彼女に直接抗ウイルスプログラムを行えるし』
一方「抗ウイルスプログラム…?ンなもンが必要なのか?」
芳川『ええ、私が外出していたのは天井のいた研究所まで戻って、奴が消していたデータを復元してたのよ』
一方「それで分かったってのが…」
芳川『天井にとって最終信号はあくまでハードであり…レベル6の本質はあくまでプログラムなの、もしそのプログラムが彼女にインプットされたら…』
一方「最強の超能力者の出来上がりってワケか…ゾッとしねェ話だな」
芳川『その通りよ、そうなってしまったら彼女の意思はおそらく消えてしまう…天井の操り人形になってしまうでしょうね』
一方「そこで残ったデータから抗ウイルスプログラムを作ったってワケだな、グレートに有能な研究者さンで助かったぜェ〜」
芳川『こう見えて学校は主席で卒業してたのよ?…もう少しでプログラムは完成するわ、それまで彼女を保護していて頂戴」
一方「ああ…分かったぜェ、任せとけ」ピッ
一方「おし…プログラムが完成しちまえばこの件は一件落着かァ、意外とあっけなかったな」
一方(それじゃあワガママ姫のとこに戻ってやるとするかァ)スタスタ…
一方「おーい、用事が終わった…」
シーン
一方「…は?」
一方(アイツ…どこ行きやがった?)キョロキョロ
「ねーねーさっきの人…もしかして噂の幽霊じゃない!?」
「それならウソっぱちでしょー!足あったし!!」
一方「…なッ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方「まさか…まさかこいつはッ!!」グググ…!
店員「お客様?どうされましたか?」
一方「オイあんた!!ここに座ってたガキがどこに行ったか知らねェか!?」
店員「えっ!?お、お子様なら具合が悪そうにしていたのですが、お客様と待ち合わせていたという方が病院に連れていくと……」
一方「そいつはどんな奴だったンすか!?特徴は!?」
店員「お、お怪我をしているみたいで包帯を巻いていましたが…」
一方「…クソッタレェ!!」ダッ!
店員「うわっ!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
一方(チクショウ…うかつだった!アイツを1人にしちまうとはクソッ!)
一方「あいつ(打ち止め)の脳波は…ノイズがひでェな…だがなんとか追えそうだ」
一方(もう…俺のせいであいつを苦しめちゃならねェ、そんなことは許せねえ!自分自身が許せねェッ!!)
一方「待ってろクソッタレ天井の野郎…その狂った計画をブチ壊してやるッ!!」ギン!
ガバガバ更新ナンデ!?
明日から元に戻りますラリホー
【御坂美琴】
【電力:A / スピード:B /射程距離:A / 持続力:C / 結構ひどい目にあってる性 : B / 恋狂い性 :A 】
それではスタート!
学園都市はずれ、住宅街
打ち止め「はぁ……はぁ………」ゼエゼエ
天井「くっ、ククク…最終信号が逃げ出したときは流石に焦ったが!計画に何一つ狂いはない…全てわたしの手の上だ!!」カタカタ…
打ち止め「…ううっ!!」ビクッ!
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
天井「『レベル6プログラム』のインストールはもうすぐ終わる!ついに…ついについについについにィイイイイイイイ!!私が神を作り出すのだァアアアアアア!!」
打ち止め「が………う………」
天井「もう少し…もう少しでッ!!………ん?」ピタリ
ピー…ピー
天井(対人センサーに…反応だと?…ま、まさかッ!?)
…ダンッ!
一方「っはあ……」シュウウウ…
一方(脳波を追うのに時間がかかっちまった…アイツ(打ち止め)は無事か!?)
一方「脳波は…あのスモークガラスの車からか!!」ダッ!
バギイッ!!
一方「ドラァッ!オイ!大丈夫か!?」
打ち止め「…うっ!うぐううう…!!」ゼイゼイ…
一方(スゲェ熱だ…!オレの能力じゃあ歯が立ちそうにない、とにかく病院に連れていかねェと!)
一方「…待てよ」
一方(『天井のヤツ』は一体どこに居るんだ…?打ち止めをここに置いて逃げ出したのか?)
…ズアッ!!
天井「……い、今だッ!!」ジャキッ!
一方「なっ…!?」
一方(車の死角から!!こいつが天…………)
天井「死ねぇい!アクセラレータァアアアアアア!!」カチリ
ビスウッ!!
一方「がっ…!!」
天井「フゥー…!フゥー…!」ガタガタ…
グラリ…
一方「……………」
…ドサッ
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
天井「…ぐふっ!ぐふふふふふふっ!!この私の!!私の手で失敗作を処分してやったんだッ!!愚か者が!!進化を諦めたカス野郎がぁーーッ!!!!うははははははあぁーーーーッ!!」
一方「…………」
天井「ククク…咄嗟に頭を守ろうとしたようだが遅い!超能力者だろうが脳天に弾丸を撃たれて生きている人間はいないッ!人間なぞあっけない生き物なのだ!!」
天井(追跡してきたときは肝を冷やしたが最終信号に気をとられるとはバカなヤツだ!実験動物ごときに情でも移ったのか!?)
天井「だがアクセラレータ…そこで安心して死んでいるがいい!!貴様のデータから最強のレベル6が生まれるのだからなアーッ!!!」
打ち止め「あ……ぐううううう!!」ビクンッ!
天井「究極生命体(アルティメットシーイング)ラストオーダーの誕生だーッ!!うははははははははははははーッ!!」
「…いや」
天井「……………は?」 ピタ
天井(今……声が?ありえん!空耳に
決まっている!!)
天井「フン!至近距離で銃弾を受けて生きているはずなど…」
一方「やられてねーんだな…これが!!」ニヤッ!
天井「えっ?」
一方「ドラァーッ!!」ドゴッ!!
天井「が、がっぶゥウウウウ!?」ドッシャア!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方「やっぱ隠れてたか…チト判断が遅れちまったな」パンパン
天井「が…ぐ……!な、なななな…なぜ!?」
一方「あ!あとコレ返しとくぜェ?」ポイッ
天井「な…!?こ、これは撃ちこんだはずの銃弾ッ!?」
天井(弾丸を指でつまみとったッ!?あ、ありないィイイイイイーッ!!)ガクガク
一方「ある人に『警戒を怠るな、注意深く行動しろ…』って教えられてるもンでなァ、おそらく悪あがきしてくるだろうと思ってたぜェ!」
天井「ぐっ…うっ!!」グググ…
一方「さーて…それじゃあお仕置きタイムといきますかァ〜?」ゴキゴキ
天井(こ…このままでは再起不能にされるのは確実ッ!!念のためハッキングしておいた『アレ』…早く来い!!)
一方「覚悟は決まったか…?」スタスタ
天井「うっ…!き、来たぞッ!!」
…ウィーンウィーン!
一方「アン?何だァ!?」
警備ロボ「「「「「「「ドーモ、あなたの安心を守る学園都市オムラ社の警備ロボです」」」」」」ズラアッ!
一方(警備ロボがこんなに…!50体以上はいるぞ!!)
天井「ぐふふふっ…こんなこともあろうかと学園都市中の警備ロボを大量にハッキングしておいたのだッ!!形成逆転だなぁ!!!」
天井「おおっと!?変なマネをするなよ!貴様の力ならば警備ロボなど一瞬だろうが…こちらにはァーッ!」グイッ!
打ち止め「……あうっ!」
一方「!!」
天井「人質もいるのだ!一気にふっ飛ばそうとしてコイツが巻き込まれても困るよなァ〜?」ニタッ
一方「…テメェ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
天井「この私の崇高な計画を邪魔されてたまるかッ!!お前はここで死ね!アクセラレータァアアアアアア!!」
一方「…………」
天井「警備ロボ共行け!!ヤツを射殺せよ!!」
警備ロボ「「「「「「緊急事態のため降伏は聞き入れません、直ちに射殺します」」」」」ジャコン!
一方「………ッ!」グッ
天井「動くなと言っとるだろーが!!こいつがどうなってもい」
…スパァン!!
警備ロボ「「「「……ピガッ?」 」」」」
一方「…アン?」
天井「いの………か?」
ズズズズ…
警備ロボ「「「「…ピガガーッ!?」」」」」ボッゴォオオオン!!!
一方「おわッ!!」
天井「な…何だァアアアアアーッ!?いきなり警備ロボがナマス切りにッ!!」
…ザッ!
天井「ハッ!!」
「申し訳ありません道行さん、『その子』の脳波をキャッチするのが遅れてしまいました」スタ…スタ…
一方「……お前は!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
ミサカ1号「でも…何とか間に合ったようですね?」ニコリ
次回!決着ッ!!
リマスター編が終わった後の新作のアイデアがムンムンと湧いてくるぞッ!!
それラリッ!!
乙
これが単行本としたら、本誌ってどこまで進んで終わったんだっけ?
天井「!?」
一方「シスターズの長女!!」
1号「お怪我がなくて何よりです」シャキン!
天井(シ、シスターズだと!?まさかコイツもラストオーダーを奪還に!?)
…スタンッ!
2号「オラオラオラオラーッ!!」ダギュウン!!
6号「ハァッ!!」ダンダンダンダン!!
警備ロボ「「「「ピガガーッ!!」」」」ボッゴォオオオオオオン!!
天井「なっ……!」
2号「あーあーあーあー!歯ごたえのない雑魚どもだぜ!?アタシのショットガンで鉄くずに戻してやんよ!!」ジャコン!
6号「私のエボニー&アイボリーの世界はどうですか?最高にクールな2丁拳銃の世界でしょう」ジャキッ!
一方「おめーらもか!!」
天井「ぐ…ぐぬううううう!!モルモットである貴様らが!ええい!警備ロボ!!まとめて蹴散らせ!!」
警備ロボ「「「包囲重点!包囲重点!」」」 ザザザザザザ!!
6号「むっ…」
2号「へっ!!」
天井「囲んで一気に叩きのめすのだあァーッ!!」
1号「あらあら…二人とも、出てきていいわよー」ピッ
…スタァン!
5号「てやっ!とびげりー!!ドゴッ!!
警備ロボ「ピガーッ!?」
3号「イイーッ!!」ドズウッ!!
警備ロボ「ピガガーッ!!」
ドッゴォオオオン!!
6号「遅いですよみなさんの世界!」
天井「な…!?まさかシスターズ全員が!!」
5号「みちゆきくんやっほー!」フリフリ
3号「ロボットもナイフ刺されたら痛いんですか?いいんですかぁ……?」シャキッ
一方「
子供に変態!!」
警備ロボ「イヤーッ!!」ドシュッ!
6号「!!」
5号「6号ちゃん!危ない!!」
……ズギュン!!
警備ロボ「…ピガッ?」ボッゴォン!
2号「へへっ!ナァーイス!」
天井「狙撃だと!?こ、こいつら武器をどこで…!」
1号「9号ちゃん?ありがとね〜」ピッ
9号『エネミーダウン…狙撃を継続しますとミサカはプロフェッショナル感を醸し出します』ガシャコン!!
7号『………びゅーてぃほー』
天井(く、くそッ!!わたしはさっきから驚いてばかりじゃあないかッ!!)
天井「しっ、しかし!こっちには人質がいるのを忘れたのかァーッ!?お前ら無駄な抵抗は………」
一方「へェ?どこに?」
天井「あれ?」コツゼン
タタタタタ!
打ち止め「ううう……」
10号「最終信号を救出しました!もう大丈夫です!はい!!」
天井「オ…オアアアアアアアアーッ!?いつの間にィイイイイイイ!?」
5号「さっすが10号ちゃん!」
2号「おやおや〜重要なカードがなくなっちまったみてぇだなぁ天井クンよォ!?」
3号「囲んで棒で叩きましょう!イイッ!」
天井「く、クソォーッ!!まだまだ警備ロボはいるんだぞォ!!」バッ!
「ドーモ」
「ドーモ」
「ドーモ」
「ドーモ」
「ドーモ」
6号「きりがありませんね…大量生産の世界」
天井(こうなったら数でやつらを押し切って…!!)
警備ロボ「「「「「「「…ピガッ?」」」」」」ピタッ
一方「おっ?」
1号「あらら?成功したみたいね」ウフフ
天井「……え?警備ロボが全停止?ナンデ?」
7号『二重ハッキング完了………もう動けないよ』
天井(こ…これはッ!?まさか私のしたハッキングを書き換えたとでも!!)
4号「了解!ほーっほっほ!!」ガアアアアアアアアアアアア!!
8号「ふぁああああ…!ぐらなーどぅ!!」ポイポイポイポーイ!!
警備ロボ「「「「「「ピ…ガ………サヨナラ!!」」」」」
ボッゴォオオオオオオオオオオオオン!!
3号「ガトリングに爆弾!?やりすぎッ!!でもイイーッ!!」
4号「破壊活動なら私たちにお任せあれですのよ!!」ホーッホッホッホ!
8号「妄想…爆発ッ!!」ビクンッ!
天井「………………え?あ?え?」
天井(なぜ?私の計画は?ここで終わり?間違い?エラー?ナンデ?)ガクガクガクガク…
一方「…さてとォ!」グイッ!
天井「あぐっ!?」
2号「あらためてお仕置きタイムだァ!」
5号「じごうじとくー!ば〜か!」ベ-ッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
天井「が……こんなことが!!こんなことがあってたまるか!!貴様らシスターズッ!実験動物の分際でェエエエ!!」ギリギリ!
1号「何て言うことはないですよ?私たちはただ……」
10号「大切な『友人』と『妹』を助けに来ただけです!!」バン!
7号『………そういうこと』
9号『私たちの行動にいっぺんの曇りなしですとミサカは言い放ちます』
天井「うっ…うっ!!」
天井(いらぬ感情が生まれたとでも!?ふざけるなっ!!)
一方「つーわけで今回は姉妹愛の勝利ってことだァ、今度こそ覚悟はできたか?」ギリッ!
天井(がっ…まずい!!)
天井「ま、待ってくれ一方通行!!私はケガをしているんだ!頼む!怪我人を殴るのか!?」ジタバタ
一方「…ふむ」パッ
ドシャッ!
天井「うぐっ!!い、今すぐ警察に出頭するから!ボコボコにするのは勘弁してくれぇーっ!!」
一方「そうだなァ…」
天井「た、たのむ!この通りだッ!」ドゲザ-ッ!
天井(……ぐぐぐぐ!!一方通行め…!!このままでは済まさんぞ!!捕まった後でも必ず貴様を…!!)ギリギリ
一方「ケガ人をぶっ飛ばしたら嫌な気持ちが残るってかァ?」
天井「そっ…そうだ!その通りだろう!?だから…」
一方「だと思ってよォ〜…おめーをすでに治しておいた」
天井「…えっ?」
天井(こ、骨折や生傷が…!!)パッパッパ!
一方「動けるか?動けるだろォ?ケガは大体治っただろ」
天井「治っている!?」
一方「そう…いったんおめーを治せばよォ〜〜〜〜〜ッ」
天井「………あ……え?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方「これでぜんぜん卑怯じゃねェわけだなァ〜〜〜っ」ニヤリ
天井「…………あっ!!」
1号「あらあら…これは右手でも左手でもなく」
8号「りょうほ〜ですかぁ〜?」
5号「いぇすいぇすいぇす!」
7号『……おーまいごっど』
天井「え!?えッ!!……う…うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 ガタガタガタガタガタガタ!!
一方「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァーーーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!
天井「あぶぎゃうーーーっ!!!」ドッゴォーーーーーz____________ン!!
ヒュウウウウウウウウ…
天井「うごぎぶえッ!?」ドッシャア!!
10号「あわわ…ゴミ箱に」
4号「見事に入りましたわね〜」
2号「燃えるゴミは月・水・金だぜ!」
6号「ポイント倍点の世界!」
9号『分別はキチンとしましょうとミサカは注意喚起します』
一方「フゥ〜…ゴミはゴミ同士仲良くしてなァ!!」ビッ!
天井「…………アガッ」ガク…
天井亜雄 再起不能!!
>>115本スレではVS垣根あたりまで進んでます、このスレで垣根戦後のアイテムの面々の『決断』を書きますのでオタノシミニ!
更新してるけどスタート!
3号「うわきったね!」ツンツン
8号「くっさ!」ゲシゲシ
ゴミ「」
一方「10号!ソイツ(打ち止め)の様子はどうだァ?」
10号「ま、まずいです…脈拍が早く心肺も弱まってます!」
打ち止め「ううう……あああ……」ゼエゼエ
1号「予断を許さない状況ね…」
2号「助けたのはいいけどよぉ!これからどうすりゃいいんだ!?」
一方「待て!もう少しで…」
ブロロロロロ…キッ!
芳川「道行!最終信号は無事なの!?」バタン!
4号「あら!あなたは…」
5号「私たちを生んでくれたよしかわさんだー!」
一方「ナイスタイミングだぜ芳川!やべえ状態だ…早く天井のプログラムをどうにかしてくれ!!」
芳川「もう始めてるわ…でも…」カタカタ
9号「何か問題が発生したのですかとミサカは7号と待機場所から駆けつけます」タタタ
芳川「ワクチンソフトのインストールが全く進まないの!なぜかしら…」
7号「………おそらくウイルスプログラムの大部分がインストールされたせい…妨害されてる」
10号「こ、このままじゃ最終信号の身体が持ちません!!」
芳川「もっと高度な演算ができれば……でもこのパソコンじゃ…!!」
打ち止め「うぐうっ!」ビクン!
5号「末っ子ちゃん!」
6号「ど、どうすれば…」
一方「高度な演算か…それならよォ〜」 ニヤ
芳川「え…?」
一方「おれの『頭ン中』でやってるだろ?」コンコン
2号「頭ん中…?」
一方「こうみえても学園都市の一位はってンでな!演算能力にはちょいと自信があるぜェ〜」
芳川「確かに…あなたが打ち止めに直接演算をすればウイルスプログラムの妨害を止められるかもしれないけど…」
3号「それにィイー!」
1号「私たちもいるのですよ?」ニコッ
芳川「まさか…ミサカネットワークを使うつもり!?」
8号「そうです!私はミサカネットワークで繋がっています!(非性的な意味で)」
4号「道行様の演算の助けになるはずですわ!」
2号「ああ!こんなことができんのはよー…えーと」ポリポリ
5号「私たちを生んでくれたよしかわさんのおかげだよっ!」
2号「そ、そういうことだぜ!うん!」プイッ!
芳川「あなたたち…」
一方「へっ!よくできた娘さンたちじゃねーか芳川よォ!そンならおめーら準備はいいかァ!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
1号「ええ!シスターズの長女として必ずやり遂げてみせます!」
2号「姉貴なのによぉ〜妹を助けられねぇーなんてかっこわるいしなぁ!」
3号「アー…助けるためにどんな痛みでも耐えてみせますゥ!」
4号「かわいいかわいい妹のためなら…うふふ」
5号「おっしゃー!まかせておいて!!」
6号「この子の世界は私たちが救います!絶対に!」
7号「…………まかせて」グッ
8号「末っ子ちゃんに色々とイイ事教えてあげなきゃ!うへへー!」
9号「救われてばかりではいられませんとミサカは決意を表します!」
10号「こんな私でも彼女のためなら…なにがあろうと成功させてみせます!!」
一方「グレート!それじゃあ行くぜェ!!」パンッ!
キィイイイイイイイイ…
一方通行・シスターズ「「「「「「「「「「「…いっけぇえええええええええええええ!!!!!」」」」」」」」」」」
打ち止め「…………うっ!!」ビク!
芳川(す、すごい…この演算能力!信じられないわ…!!まったく進まなかったインストールが………)
ィイイイイィイイイィイイ…………
打ち止め「………………」
芳川「インストール…完了したわ!!」
一方「…ッハァー!大分神経使ったぜェ!」
10号「最終信号……私たちの妹は…」
…ピクッ
打ち止め「………………あれ?」パチリ
2号「やっ………やったッ!!」
6号「意識が…彼女の世界が!!」
5号「もどったぁーーっ!!やったね!妹ちゃん!!」ダキ!
打ち止め「え?あれ…?ミサカは……」キョトン
7号「バイタル安定……呼吸も正常」カタカタ
9号「オールオッケーですねとミサカは胸を撫で下ろします…」ハァ
変態組「「「ディ・モールト!!ディ・モールトベネッ!!」」」
10号「ううう…!良かったですぅ…本当に…!」グスッ
1号「よく頑張ったわね10号ちゃん…よしよし」ポンポン
一方「フゥー…芳川、後遺症とかの心配は?」
芳川「まったくないわ、うまくワクチンプログラムが効いてくれたみたいね」
一方「そうか……よっと」スッ
打ち止め「まさか…ピンチになってたミサカをあなたが助けてくれたの?」
一方「俺だけの力じゃねェよ、何よりも…優しい姉ちゃんたちと頼れる母を持った事に感謝しなァ」ポン
打ち止め「……うん!わたし、あまり覚えてないけど…あなたにシスターズによしかわさん、みんなが『戻ってきて!』って言ってたのが聞こえたような気がするんだ!!」
芳川「最終信号……」
2号「チッ…泣かせるこというじゃねーか」グス
10号「うん…うん!」グスグス
1号「ふふふ…」
打ち止め「みんなありがとう!!…………ただいま!!」ニコッ!
一方通行・芳川・シスターズ「「「「「「「「「「「「……おかえり!ラストオーダー!!」」」」」」」」」」」」
ドォーーーーーーz____________ン!
次の日、黄泉川宅
黄泉川「………で?」
一方「だっ…だから言ってるじゃねェかよォ〜!こいつは…えーっと…幼い頃に離れ離れになった妹でなァ!最近偶然再会したんだよ!!」アセアセ
打ち止め「こ、こんにちは!私は東方ミカサっていうのかな?…いやいや!東方ミカサだよ!!」ワタワタ
芳川(無理がありすぎるわ…)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
黄泉川「…………………」
一方「うぐっ…!」
一方(だっ…駄目だァ!やっぱ誤魔化せねェよ!!これは『道行!あんたをロリコンに育てた覚えはないじゃん!イヤーッ!』『グワーッ!』のパターンのヤツじゃねーのかァ!?)ダラダラ…
黄泉川「…なるほど、その子がレベル6計画のシスターズ…その末っ子ってことじゃん?」
打ち止め「えっ!?」
一方「なッ……!?」
黄泉川「そうでしょ、桔梗?」クル
芳川「ええ、その通りよ」
一方「おっ、おい!黄泉川!!なんで実験の事を知ってンだ!?」ガタッ!
黄泉川「知ってるじゃんよ、あんたが学園都市第一位…一方通行(アクセラレータ)って事も同居したときからね」
一方「……!」
黄泉川「でも実験の事を知ったのは事が片付いた後…まったく!保護者失格じゃん」フゥ
芳川「驚いたわね…ある程度までは知っていると思っていたけれどここまでとは」
黄泉川「あたしはアンチスキルの隊長じゃんよ?学園都市の『裏』ってヤツも少しは知ってるって事じゃん」
一方「………何で」
黄泉川「ん?」
一方「何で……おれを住まわせてくれたンだ…?」
黄泉川「………………」
一方「だってよォ…こんな化け物みてーな能力を持ってるおれなのに…マトモじゃねーのに…なんで」
打ち止め「あくせられーた…」
一方「なんでだよ…黄泉川」
黄泉川「それは……………」
…………………………………………
5年前
ワーワー!キャーキャー!
園長「あらあら!わざわざありがとうございますこんなところまで!」
黄泉川「いえ…これも仕事ですから」
園長「大学に通いながらアンチスキルとしての仕事もしていると聞きましたが大変なのですねぇ…さあさ!こちらです」
黄泉川(まったくじゃん…新米だからってこんな学園都市のはずれの養護施設にパトロール!?やることやったらぱっぱと帰ろう)ファ〜ア…
黄泉川「にしても沢山の子供がいますね」
園長「ええ、ここには置き去り(チャイルドエラー)である子供たちを保護する施設なのです…実験で使い物にならないとされてしまった子供たちです」
黄泉川「なるほど…」
黄泉川(…チッ!いつ聞いてもヘドが出るじゃん、学園都市の構造は相変わらず狂っている…多くの人が本性を知らずに…)
園長「でもこの施設の子供たちはみんな元気で明るいのですよ?」ニコッ
コッチコッチー!パスパース!
黄泉川「確かに……って!そこのヤツ!前見ないと転ぶじゃんよ!!」
男の子「こっちこっちオアアアアアア…あっ!」ステン!
園長「まあ!大丈夫!?」
黄泉川「かぁー…言わんこっちゃない」
男の子「いててて…すりむいちゃった」
黄泉川「園長先生、消毒薬か何か…」
???「おーい!大丈夫かァ?」タタタ!
男の子「みちゆき!」
黄泉川(みちゆき…?)
一方「オイオイ前見てねェから転ぶんだよォ〜…よっと」スッ
黄泉川「うん?傷口に何を…」
男の子「うっ!」ピタッ
黄泉川(…なっ!?)
一方「これでよし!血は止まったぜェ」
男の子「ああ、悪いなみちゆき!いつもありがとよー!」ニッ!
黄泉川(コイツが手をかざした傷口が塞がった…?聞いたことない能力じゃん!)
「さっすがみちゆき!」
「あいかわらずすごいね!」
「グッド!」
一方「へっへっへ!よせやい!!」
ワイワイ !
黄泉川「園長先生…あの子は?」
園長「うふふ…彼は名前は東方道行、みんなの中心人物ですよ」
黄泉川(ひがしかたみちゆき…)
園長「実は…その名は彼の本当の名ではないのです、しかも『レベル5』の資質を持つといわれ研究所で育ったそうなのです」
黄泉川「レベル5…!?そんなとんでもない能力を持つ子がなぜ…」
園長「はい、あまりに反抗的な態度をとったり機材をめちゃくちゃに破壊したり…手に負えなくなったせいでこの施設に預けられてしまったのです」
黄泉川「え…?あの性格でですか?」
園長「私も信じられませんよ!始めて彼がここに来た時も荒くれた態度は微塵も見せず、大変穏やかで優しい子供でした…現に今も」
男の子「おっし!サッカーの続きやろーぜ!!」
一方「おうっ!」
黄泉川「…なるほど」
園長「彼は本当に不思議な子…でも、人を惹きつける魅力があるのは確かですね」フフフ
黄泉川「……おい!そこのボウズ!」
一方「へっ?おれかァ?」クルッ
黄泉川「そうじゃん、友達の傷を治してやるなんてすげーじゃんよ!」ワシャワシャ
一方「なーに!当然のことをしただけだぜェ!」ヘヘヘッ!
黄泉川(確かに…気持ちのいいヤツじゃん!)フッ
一方「ところでねーちゃんさァ〜アンチスキルなンだろ?」
黄泉川「その通り!まだ新米だけどな」
一方「アンチスキルってカッコいいよなァ〜!人を守る仕事っていうかさ、憧れるぜェ…」
黄泉川「へぇ…」
一方「おれも前にある人に助けてもらったことがあってよ!その人みたいに人を元気づけたり、悪いヤツらから守ったりしたいと思ってンだ!!」ニッ!
黄泉川「…フッ!子供のクセに中々立派なヤツじゃん!ほれほれ!」ワシャワシャワシャ
一方「げっ!そンなになでねーでくれよォ!」
黄泉川「やめてやんねーじゃん!ほれほれほれほれ!!」ワシャワシャワシャワシャ
一方「う…うへーっ!恥ずかしいッ!!」
黄泉川「へへへへ………」
…………………………………………
黄泉川「……別に」
黄泉川「『こいつなら大丈夫』…そう思っただけじゃん」
一方「…………!!」
黄泉川「それに」ポン
打ち止め「え?」
黄泉川「現にアンタはこの子を守ったんでしょ?ほら!あたしの読み通りじゃん!」ニッ!
一方「黄泉…川…」
芳川(愛穂は相変わらず人を見る眼があるわね、ふふふ…)
黄泉川「アンタが一位だろーがレベル5だろーがあたしの『家族』であるのは変わりがないじゃん…それに今日一人『家族』が増えた!」
打ち止め「もしかして…わたしのこと!?」
黄泉川「もちろん!よろしくな打ち止め…いや、ミカサ!!」ニコ!
打ち止め「……うん!うんっ!!」
一方「………………」
芳川「ほらほら長男くん?しんみりしてないでしゃっきりしなさいな」ニコ
一方「…うっ!うるせェ!しンみりなンかしてねえーよッ!!」ゴシゴシ!
黄泉川「おいおい!?頼りない兄貴じゃん!」
打ち止め「えへへ!あなたのそんなところも素敵だよってミカサはミカサはお兄ちゃんを褒めてみたり!」
芳川「あらあら、それでも第一位なの?」
一方(そうか…『家族』かァ……へへへ)
一方「頼りねえ長男だがよォ…これからもよろしくなァ!みんな!!」ニッ!
黄泉川「おう!」
打ち止め「よろしくねお兄ちゃん!!」
芳川「ええ」ウフ
一方(おれが…この先守ってみせる!かけがえのない『家族』を!もう逃げたりしねェ!!絶対に!!)
ドォーーーーーz__________ン!!
黄泉川「しかし…ミカサの部屋はどうするじゃん…?部屋足りないし」
打ち止め「お兄ちゃんと一緒の部屋でいいかも!」
芳川「それは色々とヤバいわね」
ワイワイ!
一方(家族かァ〜…意外といいもンだな…なんてなァ)フッ
一方「……ン?ちょっと待て…」
家族構成
黄泉川、オレ、芳川、打ち止め
女、男、女、女
3:1
3:1…
一方「オイ…これって……」
それから結構楽しかった東方道行の生活はとても苦しいものとなった…
一方「ただいまーっと…フゥ、なんかおもしれェテレビでも…」ピッ
打ち止め「わーい!一番風呂もーらいってミカサはミカサはシンゴーシンゴー!」タタタタタ!
芳川「こら!裸で走り回るのはやめなさい!!」
一方「」
一方「あ〜トイレトイレ…」ガチャ
芳川「あら道行?ごめんね、カギかけるの忘れてたわ」
一方「」
芳川「ちょっと待ってね、もう少しで終わるから…んっ」ブルッ
一方「」バタン
カポ-ン…
一方「あ〜…風呂ってのは気持ちいいモンだなァ…」
一方(さて…そろそろ出)
…ガラッ!
一方「…へ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
黄泉川「道行ィ〜…ヒック!お風呂…一緒にいいかじゃん………?久しぶり(小学校ぶり)に…………ね?」ヒック…
一方「」
一方「…おし!今日は寝る前に例の女優の本を…」ゴソゴソ
打ち止め「 ねーねーお兄ちゃん!」ガチャ!
一方「うおわッ!?の、ノックくらいしろよ!!」アセアセ
打ち止め「きょうはヨミカワもヨシカワも家にいないの…ので、お兄ちゃんと一緒に寝かせほしいの!」ニコッ!
一方「…ので、っていい訳ねーだろォ!?後戻りできね……」クワッ!
打ち止め「…………」グスッ…
一方「うッ………!」
……………………
打ち止め「えへへ…!おやすみお兄ちゃん♪」ピタッ
一方「」
一方(やっぱバカじゃねーかオレェ!?こ、こんな状況で寝られる訳………!!)
………………………………
打ち止め「……………むにゃむにゃ」スースー…
一方「…寝られる……ワケ…ねーだ………zzZZ………」ガーガー…
次の日、ぶどうヶ丘学園
キンコンカンコーン
一方「…………」ホケー
輝泰「うぉいっ道行!…あれ?どこ見てんだ…?」
康二「た、魂がぬけてる…レクイエム!?」
一方「アー…よう、二人とも」クルリ…
輝泰「お、おう……ところでよ、前言ってたあの女優の本貸してくれねーか?おれもファンになるかも!」
一方「……………捨てた」
康二「へ?」
一方「捨てちまったよ、今日の朝」
輝泰「なっ…!お前あの女優の大ファンじゃ…」
一方「なンか……どうでもよくなっちまってよ……わからねーンだけど」
輝泰(こ、これは…)
康二(こわれてる…)
一方「…あれ?ここどこだっけ……まあ……いいかァ」ホケー
東方道行 再起不能!
南無阿弥ラリホー!
ごあんしんを!芳川=サンは隠れ巨乳なのだ!豊満!
それスタ
某日、イギリス大通り
キミガッ!ナイテモッ!ナグルノヲヤメナイッ!!ヤメロオオオオオWRYYYYY!?オルソラヘンハモウトックニオワッタ!サホウガナットランゾ!!
ローラ(オルソラの救出は成功…ステイル!大義であったぞよ!苦しゅうない!苦しゅうない!)ニャハハハ!
ステイル(心にもない賞賛をどうも…あなたもこんな結果になるのは予想していたのでしょう?むしろ『法の書』が偽物であったことも気づいていたのでは?)
ローマ(あらあら?なんのことかしら?ローラわかんなーい☆オッケー!ウフフ!)キャピ☆
ステイル(…いい歳して恥ずかしくないんですか?)ジトッ
ローラ(なっ…!?わたしはまだまだ若けるのよ!!ま、まだ2◯歳……だし!)ガ-ッ!
※魔術で会話しています
ステイル(ま、あなたの歳なんて死ぬほどどうでもいいですね…予想してなかったなら何なんです?単なる人助けですか?相変わらず情に弱い方ですね…)ハァ
ローラ(ぐぬぬ…!仮にも私の部下
なのにぃ……ふーんだ!!私はその先を見据えて今回の作戦を実行させたんだもーん!!)プンスカ
ステイル(先を見据えて?)
ローラ(その通り!私が今回狙っていたのは『天草式』を傘下に入れることたりけるのよ!そして…)ニヤ
ステイル(ローラ…あなたまさか…!)
ローラ(そう…神裂火織を私達の監視下にいれることなりよ!)
ステイル(…………)
ローラ(神裂火織は世界に数人しかいない聖人の力をもってはいるけど、自分の信念のおもむくままに行動する予想できない人物…もし彼女をコントロールすることができれば我がイギリス正教はさらに力をつけることができると思わなくて?)ニコッ
ステイル(なるほど…合理的な目標だ)
ローラ(そうそう!少しは見直した!?)フンス!
ステイル(…果たして思い通りになりますかね?)
ローラ(…んなっ!?)
ステイル(彼女は道理に合わない事を決して許さない性格なのは僕が知っている、それに……)
ローラ(…それに?)
ステイル(……僕もそーいう性格をしているものでね、正しいと思わなければ従うつもりはありませんよ)
ローラ(にゃっ…にゃにぃーっ!?)
ステイル「それではアークビショップ、せいぜい飼い犬に噛まれないように…僕は学園都市の調査に戻ります、最近は内部で派閥争いが起こりつつあるようですし」クルッ
ローラ「ちょ、ちょっと……!!」
ステイル「あ、それと日本円をかなり多めに用意しといてください、それでは」
スタスタ…
ローラ「………行っちゃった」
ローラ(…はぁ、上条当麻…厄介な種をまいてくれたものね?でもまぁ…あーいうタイプも嫌いじゃないけどね!フフフ……)
サンライトイエローオーバードライブッ!!GYAAAAAAAA!!ギャクニカンガエルンダ、ナグラレチャッテモイイサト…
同時刻、学園都市研究所
…ドッゴォオオオオオオオオオオオオン!!
「な、なんだとォーッ!?私達の取引がバレたとでも……!!」
「大量のロボットが襲ってくるッ!!」
ロボ『スカッとするぜーッ!!』ガガガガガガガガガガ!!
「うわああああああああ!!」
「おい……なんかてめーの顔見てきたらムカついてきたぞ!!死にやがれッ!!」ドゴッ!
「何を言って………………上等だコラーッ!!」ボゴッ!
「仲間割れしてる場合じゃ…………二人ともかかってきやがれーッ!!」バゴッ!
「そ、そのシャボンに触れるなっ!!……あっ、あばばばばばばばばば!!」バリバリバリバリバリバリ!!
「シャ、シャボンから電撃が!?無数に飛んでるぞッ!!」
「い、一体何が起こってんだぁああああああ!?」
…バァアアアアアアア-ッ!!
「!!」
「うぐっ!?何だ!?」
??「さ〜て…そろそろ決めちゃうよん!!」バサッ!
「な、なんだあの翼は!?」
「白い光が…ーーーーーーーーーーー
…カッ!
……………………………
シュウウウウウウ……
心理定規「ふぅ!これで今回のお仕事もおしまいね」
ジュリアス「ま、たいしたモンじゃなかった…」
ルドルフ『どうだァーッ!?俺の新型サイボーグ軍団はァ!?俺の科学力は学園都市一ィイイイイイイイ!!できんことはなィイイイイイイイ!!』ピガガーッ!
ジュリアス「うっ、うるせえ!無線で叫ぶな!」
垣根「はぁーあ…つまんねえ仕事だぜーッ!もっとさぁ心高まるよーな仕事はねーのかよォ!?」ボリボリ
心理定規「あんたねぇ…」ハァ
雑魚「こ、このガキどもが…!!」グググ…
垣根「あり?」
ジュリアス「ムッ…まだ意識あるやつがいたのか」
雑魚「これ以上なめられてたまるかッ!雑魚部隊コマンドーのドノヴァンのナイフを食らうがいいッ!」サッ!
心理定規「あらら…」
垣根「おいおっさん!ナイフなら右のポケットに入ってるぜ?」
雑魚「あ…あれ?」ゴソゴソ
雑魚(ま、まさか……)ソォオオ…
心理定規「ご名答っ!」
雑魚「デッ!?」ギラリ
垣根「そして『なんでナイフの事分かったんだこの野郎!』と言う!」ビッ!
雑魚「な、なんでナイフの事分かったんだこの野郎!…………ハッ!?」
垣根「あんたの右腰には銃のホルスターがついている!それが邪魔をしてフツーはポケットに物を入れづらいだろォーッ!?……っらぁ!!」ボゴッ!!
雑魚「ギャプゥーッ!?」ドッシャア!
ルドルフ『やれやれ!これはもう一度確認しといた方がいいんじゃないのかァ?』
ジュリアス「そうだな…手分けして確かめよう」
垣根「えーっ!?めんどくせぇなぁ〜!!」
心理定規「つべこべ言わずにとっと行くわよ!」
スタスタ…
垣根「ふぁ〜あ…パッパと終わらせて早く艦これやらねーと……あれ?」
傭兵「うっ……ぐっ……」ハァハァ…
垣根「おやおや…早速だなぁ?」
傭兵「…フン、俺たちはこんなガキにやられちまったのか…」
垣根「そのとーり!だからだまって監獄にブチこまれちまいなスカタン!!」
傭兵「覚悟はできている……好きにしろ」
…ハラリ
垣根「はーん!ヘンテコなプライド持ってるやつに俺は人一倍イジわるで……ん?」
垣根「こいつは…写真か?」ピッ
傭兵「そっ…それは!!」
垣根「…成る程、家族がいるって訳か」
傭兵「ぐっ………!」
垣根「でもまぁ…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「…俺には関係ねーけどなッ!!」グッ!
傭兵「!!」
……ドゴッ!
タタタ…
心理定規「んもう!垣根ったら時間かけ過ぎよ!……あら?」
垣根「………」ゴソゴソ
心理定規「いたいた!何やってんのよ!」
垣根「ん?メジャーか、見てのとーり身体検査だぜ」
心理定規「身体検査?その気絶してる人、服から見ると警備員みたいだけど……」
警備員?「……………」ピクピク…
垣根「ああ、この施設の警備員でブッ潰した組織とは無関係の人間みてーだな…何も持っちゃいねーや」
心理定規「そう…ならいいわ!早く撤収するわよ!」
垣根「へいへ〜い…」ムクリ
心理定規「さっさと来なさいよー!」タタ-ッ!
垣根「………確かに」チラリ
警備員?「……………うう」
垣根「何も持ってなかったぜ…『一番大事な物』以外はな…」クルリ
脱出用ヘリ内
ジュリアス「やっと来たか…おせーぞ垣根!!」
垣根「へへっ!わりーわりー!」
ルドルフ「さてさて、メジャーから重大発表があるみたいだぜ?」カタカタ…
垣根「重大発表…?まさかあの一攫千金任務の事か!?」
心理定規「その通りよ、今さっき作戦内容が送られてきたわ!」
垣根「キタキタキターッ!それでっ!どんな内容なんだ!?僕ちゃん頑張っちゃうもんねー!!」
ジュリアス「おめーはその事しか頭にないのか!まったく!」ガシガシ!
垣根「う、うるせー!人間が欲に忠実なのは悪いことじゃねーだろ!?」
心理定規「はいはいお静かに!内容は…『ピンセット』の回収?どういうことかしら」
垣根「ピンセットォ〜?なんかの隠語か?」
ルドルフ「聞いたことがあるぜェー?学園都市の最新技術が使われたとんでもない発明品だそうだが」
ジュリアス「それを奪還してこいってワケか」
垣根「ンだよ簡単な任務じゃねーか!どこらへんが特別なんだってーの」
心理定規「待って!まだ続きがあるわ…えーと、フレメア・セイヴェルンの…」
ジュリアス「なに…?」
ルドルフ「フレメア・セイヴェルンだと?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
心理定規「っていう名前の人の……『捕獲』?」
垣根「オイ………なんつった?」ピクリ
……………………
打ち止め「わーい!おっかいものおっかいものー!お兄ちゃんとおっかいものー!!」ランラン!
一方(し…正気に戻ったが…なんてことを…俺の秘蔵のコレクションが…)ドヨーン
打ち止め「ねーねー!お兄ちゃんとミカサはミカサは元気いっぱいに話しかけてみる!」
一方「何だァ…?つーかお兄ちゃんって言うのやめろォ…色々やべえから」
打ち止め「あらためて言いたいの!私が助かったのはお兄ちゃんが『立ち向かって』くれたから!!ほんとーに感謝してるってことを!!」
一方「…前にも言ったが俺だけの力じゃねェよ、優しくて頼もしくて(一部変態的な)おめーのねーちゃんたちのおかげだっつーの」
打ち止め「うん、分かってるよ!…でもね、でもね…」
一方「アン?」
打ち止め「この先も…私の…私の『傍に立って』くれる…?」
一方「そりゃあ…」
打ち止め「わたし…こわいの、また一人ぼっちになっちゃうのが…ずっとずっとヨミカワにヨシカワにシスターズに…あなたと一緒にいたいの!!…だから」ウルッ
一方「…ハァー」
…ポン
打ち止め「えっ…?」
一方「たりめーだろォ?家族…妹を守ってやれずに何が兄貴だよ」フッ
打ち止め「お兄ちゃん…!」
一方「ホレ!とっとと買い物を済まして岩男4やるぞォ!」ニッ!
打ち止め「…うんっ!!」ニパッ!
スタスタ…
打ち止め「ねぇねぇ!それともう一つ聞きたいことがあったの!」
一方「何だ?」
打ち上げ「わたしを助けてくれた時ね、『誰か』がお兄ちゃんの後ろに立ってたんだよ!あれって…だぁれ?」
一方「ハァ!?おれの後ろに誰か居ただァ〜?ゾッとするこというンじゃねェよ!寝ぼけてたンじゃねーか?」
打ち止め「ええー…でも確かに見えたような…」ムムム
一方「兄貴を怖がらせる妹なンてかまってらンねー!!先に帰っちまうぞォ〜!!」タタタタ!
打ち止め「あっ!待ってよー!!」タタタ!
一方(おれの後ろにねェ…ンなわけ)クル
…シュン
一方「…ねーよな?」
To be continued…
答えよう!その悪霊の名はッ!!
ラリホー
ドイツのやかましい奴と戦います
それスタ!
学園都市、大通り
ワイワイ、ザワザワ…
服部「ホレ!頼まれた『ブツ』が入ってる!装弾数に貫通力、連射性その他色々にカスタムしてあるからよ」ポイッ
浜面「っと…ありがとうございます服部さん、急にすいませんでした」ペコリ
服部「ハーッ!全くだぜ?一応先輩なのによー…いや、んなことはどーでもいい」
浜面「何です?」
服部「おめーの『夢』の進行状態はどうなってる…?」
浜面「…すべては順調です、近々行動を起こします」
服部「…そうか、何か頼みたいことがあったら遠慮なく言えよ?俺にできることならしてやるからよー」
浜面「ありがとうございます…本当に」
服部「その『夢』に賭けているのは俺だけじゃあねぇ…グループ全員、駒場さんもだ!あきらめんじゃねーぞ!!」グッ!
浜面「分かっています、それが僕の生きる目標なのですから」
服部「ヘッ!おめーならマジでやり遂げちまいそうだから恐ろしいモンだぜ!んじゃあ、また何かあったら連絡を…」
フレメア「…あっ!いたいた!はまづらー!!」タタタ!
服部「な…!?」
服部(な、なんだ!?このパツキンチャーミング両断系JCはッ!!まさか浜面の彼女か!?)
浜面「フレンダ?先に行って下さいと言ったのに…」
フレンダ「つれないこと言うなって訳よ!みんなも待ってるんだから、ほら!」ニヒッ!
絹旗「超待たせないでくださいよー、早く行きましょう!」
滝壺「いつものファミレスでむぎのを待とう」
フレメア「おなかすいたにゃあ!何食べようかなー!」
服部(…ってなんだとおおおおおおおおおおお!?さらに絶対領域太ももJC!隠れ巨乳清楚系胃痛女子!外人ロリ!?なんだこのラノベのヒロインみてーなヤツらはッ!!)
浜面「はあ…分かりました、失礼します服部さん」ペコリ
服部「………」ポカ-ン
ネェハマヅラ-サッキノヒトハチョウダレナンデスカ?フダンカラオセワニナッテルカタノヒトリデス。ナンカシノビノモノミタイダッタワケヨ!タシカニソウダネ…アカラサマニニンジャナノダニャア!
服部「…ハッ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
服部(は、浜面の奴ッ!!夢があるとか言ってるくせにやってることはハーレム作りかよ!?そんな下世話な夢にオレは賭けてたのかよォオオオオーッ!?)ギリギリ
服部「ち、チクショォーッ!!オレもいつか!くのいちハーレム部隊作ってやらァーッ!!…Wasshoi!!」シュタ-ン!!
オ、オイッ!アノヒトビルトビルノアイダヲトビマワッテンゾ!?ナンカマエニモコドモカカエテタヤツガイナカッタカ…?アイエエエエエ!ニンジャナンデ!?
いつものファミレス
フレメア「ねーねーみんなっ!私新しいギャグ考えたんだ!それじゃいくよー…『7日で一週間』!!」
滝壺「それはやめておいたほうがいい」
フレンダ「にしても最近調子がいいって訳よ!依頼される任務はほとんど成功、学園都市の同じようなチームの中でも待遇はトップクラスでアジトのグレードも高くなったし!」
絹旗「でも結局集まるのはファミレスなんですよね、超謎です…というか浜面、アジトがあるのになぜ今でも学校の宿舎に住んでいるんですか?」
浜面「みなさんと一つ屋根の下、男の僕が暮らすわけにもいかないでしょう…すいません、ちょっと話しかけないでもらえますか…?」ペラ…ペラ…
◎月曜日(答、Lunedi)
フレメア「『ルネディ』月曜日! Lunedi」
滝壺「やめろというに」
フレンダ「ていうか浜面…何読んでるの?」
絹旗(こ、この表紙…!)
浜面「これですか?『週間バニーさんのためなら死ねる』最新号ですよ…」ペラ…ペラ…
フレンダ「えっ!?」
絹旗「はっ、 浜面!?女の子の前で何堂々とエッチな本読んでるんですか!?超意味不明ですっ!!」//////
浜面「僕はバニーという存在に一種の哲学性を感じています、それは猥雑とは程遠いものなのです…」キリッ
フレンダ(顔はかっこよくキメてるけど台詞で台無しな訳よ…)
絹旗(まさか浜面にこんな趣味があったとは…超完全無欠人間かと思ってました)
フレンダ(でも…も、もし私がバニーのコスプレをしたら…!)ドキドキ
絹旗(したら浜面に…!)ドキドキ
フレンダ「……………」ペターン
絹旗「…………………」ペターン
フレンダ・絹旗((………チクショオオオオオオオオオオオオ!!))Aカァーーーz______ップ!!
浜面「このバニーさんはエロいな………ベネ」
カランコローン!
イラッシャイマセー!
フレンダ「あれ?」
答、Mercoledi)
フレメア「メェーェ…なんだっけ 忘れたァァァ!ワハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」ベロベロベロベロベロ!
滝壺「…………」
絹旗「今入った客はもしかして…」
浜面「………!!」ゾクウッ!
ツカツカ…
??「ふぅ…」サラッ
「見てあの女の人!」
「ワー!キレーイ!」
「美しい!」
「パンテーン!」
「踏んでFァックしてほしい!」
「ショタコン!」
フレンダ「このベタな登場シーンは…」
絹旗「もしかしなくても…」
スッ
麦野「待たせたわね?みんな」ニコッ
◎土曜日(答、Sabato)
フレメア「ぜんぜん忘れたァァワハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!…あっ!むぎのおかえりー!!」
滝壺「おかえり、遅かったね」
麦野「ただいまっと、まったく!重要な任務だからって申し送りに時間かけ過ぎよ!」ストン
フレンダ「重要な任務…?」
絹旗「依頼ですか、どんな内容なんです?」
麦野「ええ、みんなが集まったら話したいんだけど…(わたしの)はまづらくんは?」
絹旗「さっきまでいたんですけど…超速でトイレに消えました」
フレンダ(おそらく弱点握られないためな訳よ)
麦野「あらぁ…恥ずかしがっちゃってぇ!でもそんなところもカ・ワ・イ・イ…ファックしたいにゃあ?」ゾクゾク…
滝壺「オ、オゴーッ!」ベシャアッ!
絹旗「うわぁっ!滝壺さんがストレスのあまり血を吐いた!?」
滝壺「い、胃潰瘍!アバーッ!」
麦野「激しく前後したい…うへへ」ジュルリ
◎日曜日(答、Domenica)
フレメア「『ドメニカ』日曜(スヤァ)…どうかなっ!?いずれは世界進出にゃあ!」フンス!
フレンダ「へ…?あ、うん、かなり大爆笑な訳よ、うん」
なんだこれ
それラリ!
遅ればせながら第15話!
「俺の科学力は学園都市イチィイイイイ!!」
それではスタート
同時刻、とあるビル
垣根「ふぁ〜あ…艦これも飽きたしやることねぇなぁ〜…うおーい、ルドルフちゃんいるか?」ウィ-ン
ルドルフ「なんだ?いたのか垣根…お前はてっきり『フレメア・セイヴェルン』の方を調べにいってると思ったが、『ピンセット』は俺一人で十分だと話し合ったろう?」
垣根「調べモンなんてめんどっちくてやってられっかよ〜!メジャーとシーザーちゃんにまかせときゃよかろうなのだぁーッ!」ドスッ
ルドルフ「おーおー…こいつはまたジュリアスの雷が落ちそうだぜ…」 カタカタ
垣根「はーん!あいつのビリビリシャボンなんか屁でもねーぜ!?こちとら『未元物質(ダークマター)』の垣根帝督だっつーの!」
ルドルフ「いつもそれを食らって髪を逆立ててるヤツがよく言うぜ…お前ら二人とも付き合い長いクセに、いつもしょーもないことでケンカするなよ」
垣根「なっ!?事の発端は中学のころアイツがイタリアンレストランでケンカふっかけてきたからだぜぇーっ!元々の責任はアイツにある!」ギャンギャン!
ルドルフ(ジュリアスのヤツは彼女と飯食ってたらコイツがイカスミスパゲッティとばしてきたと言ってたが…)
垣根「ちくしょー…あいつがイチャイチャと見せつけてきやがるから!!その後店主に石鹸でぶん殴られて二人とも掃除させられたがよ…」
ルドルフ「へいへい、ようは腐れ縁ってことだな?もう調整の邪魔をするなよ」カタカタ
垣根「くっそー…シーザーのやつに加えてメジャーもガミガミとよー!たまんねーぜ!!」ガシガシ!
ルドルフ(こんな仲のクセにタッグを組んだら息ピッタリなんだよな…よくわからんヤツらだ)
垣根「ところでよー…もう例の『ピンセット』にとりかかるのか?」
ルドルフ「ああ、そのために今はコイツの調整中だぜ」
ガシャン…ガシャン…
垣根「ふむ…なんかいかにもって感じなロボだなぁ〜」
ルドルフ「フフフ…これはおれの最高傑作のひとつ!レベル4の能力者…いや!それ以上のものに匹敵する性能をもっているのだァアアアアア!!この学園都市イチの科学力をもつおれの力を見せてやるぜェエエエエエ!」カタカタ!
垣根「おめーの作るロボットは確かに優秀だがうるさくてたまんねーんだよ…」
ルドルフ「それもこのルドルフ・フォン・シュトロハイルの圧倒的な科学力を誇示するためだッ!!垣根!てめーはそこでおれの戦いぶりを見てな!」ビッ!
同日夜、学園都市高速道
ブロロロ…
麦野「にしても浜面くんってキレイな手してるわよね…こう…モナリザみたいな…」ウフフ…
浜面「運転中にちょっかいかけないでください」
滝壺(切った爪とか集めそう…)
麦野「いやーん!いけずぅ!ところで二人とも、今回の作戦は分かってるわよね?」
滝壺「うん、例の研究所に潜入して…」
浜面「『ピンセット』なる発明品を奪還する、シンプルな作戦ですね」
麦野「ええ、滝壺は周囲の探知、浜面くんはその護衛…そして私が」
滝壺「直接『ピンセット』を手に入れる…これでいいんだよね?」
麦野「その通り!ところで浜面くんはこのメンツで組むのは初めてよね?」
浜面「はい」
麦野「私と滝壺の能力は知ってると思うけど今回のあなたの役割はバックアップよ、この作戦でチームとしての連携を学んでみて頂戴」
浜面「わかりました、二人ともよろしくお願いします」ペコ
滝壺「こちらこそよろしくね」
麦野「しっかりとね!ほんとは私が手取り足取り教えてあげたいんだけどナー…夜の情事まで、ね?」ウヘヘ…
浜面「拒否します」
滝壺(…はやく着いてよお)キリキリ
…………………………
浜面「…麦野?通信の調子はどうですか?」
麦野『ばっちりよ!今研究所の中に入ったわ、そちらの準備はいい?』
浜面「滝壺さん…なるほど、分かりました…麦野、どうやら能力者はいないようです」
麦野『オーケーオーケー!それじゃ潜入を開始するわ、能力者がいないからといって警備が手薄なはずはないけど』
浜面「ええ、警備システムやロボット…武装した警備員にも気をつけてください」
麦野『了解、それじゃ少しの間通信は切っておくわ、何かのセンサーにひっかかってもまずいし…ところで浜面くん、私の無事を祈っていやらしい言葉を囁いt』
浜面「通信を切ります、オーバー」ブチッ
滝壺(なれてきたなはまづら…)
浜面「まったく…頼りになるんだか異常性癖なんだか分からない人ですね」
滝壺「そっ…そこまで言われるいわれは…あるか、うん」
浜面「昔からああだったのですか?麦野は」
滝壺「いや、むぎのは変わったよ…昔に比べてずっと」
浜面「昔に比べて…?」
滝壺「むぎのはね…前のメンバーを任務中に亡くしているの」
浜面「えっ…!?」
滝壺「前のメンバーには私もいたんだけど、私と麦野以外はみんな…」
浜面「そうだったんですか…」
滝壺「麦野は自分にも他人にも厳しかったの、任務を失敗すれば容赦なく暴力を振るうし…裏切り者が出たら跡形もなく消しとばした…」
………………………………………
「滝壺!へばってないでとっとと敵を補足しなさい!休んでんじゃないわよ!」
「ご、ごめんむぎの…」
「くだらないミスするな!次やったらアタシがアンタを消し飛ばすッ!!」
「ハァー…あんた命が惜しくて情報をバラすなんてねぇ?」
「ゆっ…許してリーダー!!」
「…………ダ・メ・よ」
…………………………………
浜面「………」
滝壺「それにむぎのは敵を痛めつけたり、戦いを楽しんでいる節もあって…私は怖くてたまらなかった…」
浜面「今は…あんなにもみんなの安全を考えているのにですか?」
滝壺「さっき言ったとおり、任務中にメンバーが全員死んでしまった…むぎのの目の前で」
浜面「………」
滝壺「私がいる車にボロボロで帰ってきたむぎのは今にも崩れ落ちてしまいそうだった、私はむぎのを支えることしかできなかった」
浜面「それで…」
滝壺「そう…それでむぎのは自分自身を激しく責めた、リーダーとして、今まで自分は何をしてきたのか?何のために『アイテム』を率いていたのか?」
浜面「なるほど…そして彼女はメンバーの安全を第一に考えるようになった、そういうことですか?」
滝壺「うん、むぎのは優しく頼れるようになったけど…」
浜面「けど?」
滝壺「むぎのは仲間のために自分を犠牲にするフシがある、前に言っていた『どうせ死にかけた私の命よ』…不安でたまらないよ」ブルッ…
浜面「滝壺さん…」
滝壺「わたしの話はここまで…はまづらにならそろそろ話していいって思ったんだ」ニコ
浜面「…ありがとうございます、信用してくれて」
滝壺「ううん、お礼が言いたいのはわたしのほう…はまづらが入ってくれたおかげでむぎのは前よりも明るくなったもの」
浜面「確かに彼女はイキイキとしてますね…悪い意味で」
滝壺「いつもごめんねはまづら…むぎのは色々とアレだから」
浜面「慣れてきました…しかしあの性癖も昔の出来事のせいですか?」
滝壺「ううん、あれはもとから」キッパリ
浜面(元からなのか…)ゲンナリ
滝壺「さあ、もうそろそろむぎのが『ピンセット』までたどり着いたころだと思う…引き続きAIMストーカーを」
…ビクッ!
滝壺(…うっ!?)ガクッ!
浜面「…滝壺さん?」
滝壺「ごっ…ごめん…なんでもないよ…」ゴソゴソ
浜面「具合が悪いみたいですが…その瓶は何です?薬ですか?」
…ゴクン
滝壺「んっ……はぁ…大丈夫、もう大丈夫だから…」
浜面「無理をしないで下さ……ん?」ザッ…ザザザ…
滝壺「むぎのからの通信…ノイズがひどいけど」
浜面「もしもし?どうしました麦野?」
麦野『はま………つぼ………ピンセ…………… 敵…………別の……………機械の………………』ザザザザザ…
浜面「麦野!?麦野!!どうしたんですか!!」
…ブツン!
浜面「くそっ!通信が!!」
滝壺「…!!」ピクッ!
浜面「一体何が……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
滝壺「はまづら…むぎのの反応の近くに何かがいる!」
浜面「なっ……!」
滝壺「これは…能力者?…ちがう、人間………じゃない?」
このSSのむぎのんはだいぶ原作と変わっています、お気づきになられただろうか?
それラリ
あと3話分ほどありまぁす!
それではスタート
ザッ……ザザザザ…
麦野「……ッ」
???『フフフ…無駄だぞォ〜?周囲に妨害電波を流しているからなあ!無線は使えんぞ?』
麦野「ふん…驚いたわ、私たち以外にも『ピンセット』を狙ってるヤツらがいたとは」
???『それはこっちも同じだ!貴様は別の暗部の人間か?今素性を調べているところだがなァ〜』
麦野「乙女のプライベートを探るなんてあまりいい趣味してないわね?」
???『ほざけェ!こちとらサイボーグだ!人間の道理なんて関係ないんだよォ〜』
麦野「嘘おっしゃい!『動かしている』のは人間のクセに…」
麦野(まさか依頼が被ったのかしら?いや、そんなことが起こるとは考えづらい…なら一体こいつは)
???『ほほぅ…なるほどなるほど!お前は『アイテム』の麦野沈利か!?これはこれは!第4位様に会えると光栄至極なことだなァ!』ガション…ガション
麦野「あらら…バレちゃったか、そうなったらあなたも名乗るのがスジじゃない?ロボットさん?」
???『ならば教えてやろう!こいつは『ホワイトアルバム』!!ロボットであるのにも関わらず能力者の力を持つスゥウウウウウウパァアアアアアアロボットなのだァアアアアアアアアアア!!』ピガガー!
麦野「うるさっ!音量デカすぎよ!!」
???『俺の科学力は学園都市イチィイイイイイイイ!!なのでこのWアルバムは学園都市第4位の貴様よりも強いということだ!!フハハハハーッ!!』ガッションガッション!
麦野(暗部の中に凄腕のロボット技師がいると聞いたけど…確かドイツの?ダメね、情報が少なすぎる!)
Wアルバム「フランスノ『パリ』ッテヨォ…」
麦野「…は?」
Wアルバム「英語デハ『Paris』ッテイウンダガ…ミンナハフランス語デ『パリ』ッテ発音シテ呼ブ、デモ『ヴェネツィア』ハ『ベニス』ッテ英語デ呼ブンダヨォ〜〜〜」イライラ
麦野「な、なんなのコイツ!?」
???『おっと申し訳ない!ホワイトアルバムは高性能だが人工知能にチト問題があってなァ〜…なぜだかいつもイライラしとるのだ』
麦野(ロボットがイライラするってなによ!!)
Wアルバム「オレハゼーンゼン納得イカネェ…ナメテンノカァーーーッ!コノオレヲ!!」ガシンガシン!!
麦野「知るか!」
同時刻、スクールのアジト
垣根「オイオイ!先客がいるなんてどーゆーことだよこりゃあ!?」
ルドルフ「フム…こいつはもしや依頼してきたグループが2つあり、それぞれが『ピンセット』を手に入れようとしている…こんなところじゃあないか?」
垣根「ってーことは…俺たちは上層部のクソ野郎どもの争いに巻き込まれたってことかよ!?」
ルドルフ「ま、そんなとこだろうなァ〜…最近は内部抗争が絶えないとも聞くぜ」
垣根「ケェーッ!気分悪いぜえ!俺たちはてめーらの兵士じゃねーっての!!」
ルドルフ「まぁ待て垣根!相手は『第4位』の麦野沈利だぜ…これはホワイトアルバムの素晴らしい実験データがとれるぞ!!」カタカタ!
垣根(たしか結構マブい女でショタコンビーム乱射野郎だったか…?他にも3位は電気のガキンチョで5位はパツキンの巨乳…7位は重機機関車みてーな紳士だったな、1位は名前しか知らねーが…)
垣根「ちと相手が悪くねーか?メルトダウナーの光線の威力はやべえらしいぞ」
ルドルフ「フフフ…安心しろ、麦野沈利の能力はホワイトアルバムと相性抜群だ!!ヤツを再起不能にして俺の技術力の裏打ちにしてやるぜェエエエエエ!!」
垣根「…ま、ここでやられちまうならその程度のヤツだったってことかもなぁ〜おれはここでマンガ読んでるから勝手にやってくれ」ゴロン
ルドルフ「期待して待ってな麦野沈利ィ!俺の科学の礎となるがいいぜッ!!」ギン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ『さぁーて…最後通告だ、この『ピンセット』から手を引け!今なら再起不能程度で許してやらんこともないぞォ〜…ン?』
麦野(あの『ピンセット』が入っていたであろう箱…ものすごい力でこじ開けられているわね、機械ゆえのパワーってことしら?その力でまともに食らったらヤバイわね…けど)
麦野「そうねぇ、あなたは再起不能…いわばスクラップになるわけね?」ニヤリ
麦野(ここで引くわけにはいかないッ!)ギン!
ルドルフ『くっ…クククク!!そう言うと思っていたぞッ!!これで心置きなく戦闘テストができるというワケだ!!ホワイトアルバム!ヤツを抹殺せよォオオオオオオオ!!』
Wホワイト「チクショオーーーー!!ムカツクンダヨ!コケニシヤガッテ!ボケガァーッ!!」グゥイーン!!
麦野「来なさい!鉄屑にしてあげるわ!!」グッ!
麦野(あのオモチャは能力を持ってるらしいけど…)キィイイイ…
麦野「まずは先手必勝よ!!食らえッ!!」 ドゴオッ!!
ギュウウウウウウウ!!
ルドルフ『…フン!』スタンッ!
ボゴンッ!
麦野「!?」
麦野(なんて反応速度してるのよ!あそこまで引きつけて避けるとは…)
ルドルフ『フームフムフムフム?これが第4位殿のメルトダウナーかあ!床をまるまる抉り取ってしまうとは恐ろしい威力だな!!兵器作りの参考になるぞ…』ピガガ
麦野「なるほど…ただのオモチャじゃないみたいね?」
ルドルフ『おれの作るオモチャは一味違うぜェーッ!!そして!これがッ!!』ベキベキベキ…
麦野「なっ…!」
麦野(ロボットの腕に…ツララが生えた!?)
ルドルフ『白の記憶(ホワイトアルバム)の能力だァアアアアア!!』
Wアルバム「クソッタレガァアアアアアアアーッ!!」ビシビシビシビシビシビシ!!!
麦野「ッ!!」シュタッ!
バキバキバキバキ!!
麦野「立っていたところの床が丸々凍結しているですって…!」タッ!
ルドルフ『フハハハハーッ!見たか!これこそ氷系能力者のパーソナル・リアリティを擬似的にプログラミングし、機械による超低温発生装置を組み合わせた最強のロボット能力者なのだァーッ!!』ピガガガーッ!
麦野(氷塊が壁までも凍らせている…確かに相当高レベルの能力といっても過言じゃないわ!)
Wアルバム「クソガァアアア!避ケテンジャネーゾコラーッ!!」グゥイーン!
麦野「そりゃ避けるわよ!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
ルドルフ『それでは!本日をもって学園都市第4位は欠番となるッ!!安心して死ぬがいいぜーッ!!』ピガーッ!
麦野「…フン!たかが機械に『アイテム』のリーダーがなめられてたまるもんですか!!破壊の光線…メルトダウナーの威力ッ!見せてあげるわ!!」ザッ!!
麦野「出せる光線は一発ずつって訳じゃないわよ!…ハァッ!」ドギュドギュウン!
Wアルバム「!!」ギュイーン!
ルドルフ(ムッ…連射が可能なのか)
麦野「まだまだっ!!」ドギュウン!
Wアルバム「…クソガッ!!」ベキベキ!!
ボゴォン!
麦野「あら?その氷とんでもなく硬いのねぇ!ま、一発当たれば砕けちゃうみたいだけど?」
ルドルフ『超高密度の氷を一発で砕くとは…やはり凄まじい破壊力だぞメルトダウナー!!次に作るサイボーグは貴様の能力のコピーに決めたぜェーッ!!ウハハハーッ!!!』ピガガー!
ルドルフ『麦野沈利!そのためにも貴様からは充分な実験データを取らねばならん!!すぐにくたばってくれるなよォーッ!!』
Wアルバム「ボケガァーッ!!」ビュゴォオオオオオ!!
麦野「はっ!」シュタン!!
ルドルフ『運動能力も中々!!いいぞいいぞォー!!』
Wアルバム「ハァァァ…」ベキベキ…
麦野「器用なロボットね!氷の槍を作るとは、『高性能かき氷機』に改名したほうがいいんじゃない?」ニヤリ
ルドルフ『ほざけぇ!超硬度の氷槍を食らえい!!』
Wアルバム「ッラァアアアアーッ!!!」ブウン!
麦野(回避は間に合わないわね…なら!!)ギュイイ…
ガギィイイン!!
麦野「…っと!超密度って本当かしら?たいしたことないわね!」シュウウウウウウ…
ルドルフ『ほほう…防御に使うとは!しかしィ!』
バキキキキキキキキ!!
麦野「うっ…!足が!!」ピキン
ルドルフ『捕らえたぜェーッ!!氷槍に気をとられたみたいだなァ!?』
麦野(ぐっ…ガッチリと固まってるわ、抜け出せない!)グッグッ
ルドルフ『ハッハー!なかなか健闘した方だがもうオシマイだ!その氷は貴様を捕らえて離さんぞ!!』
麦野「くっ!」
ルドルフ『これでおれの科学力が貴様を勝っている事の証明となった!…それではッ!貴様を見事な氷像にしてくれよう!』
Wアルバム「アァアー…」ジリジリ…
麦野「ぐ…脱出を!」ギシギシ!
ルドルフ『ゆけホワイトアルバム!!コイツを氷漬けにせよォオオオオオオオ!!』
Wアルバム「…ムカツクンダヨォオオオオオオオ!!」ゴアアアアアアア!!
麦野「こ、このままじゃ…!」
ルドルフ『無駄だァーッ!貴様はここで氷のオブジェとなるのだァアアアア!!とどめをさ…』
麦野「………なんてね!!」ニヤッ!
ルドルフ『なっ!?』
麦野(威力を最小限に調整して…)シュイイ…
麦野「…はあっ!」ドシュッ!
…バキィン!
ルドルフ(なっ…何ィイイイ!威力を極限まで削って足の氷を破壊しただと!?)
麦野「フッ!」スタン
Wアルバム「アァン!?」 スカッ!
ルドルフ『し、しまった!避けろホワイトアルバム!!』
麦野「スキだらけよ!食らえッ!!」ドゴォッ!
Wアルバム「ウ、ウゴォオオオッ!!」ボッゴォオン!
麦野「よっと!これ貰っとくわよ?」パシッ!
Wアルバム「グガッ!!」ドシャ!
麦野「へえ〜これが『ピンセット』か…意外と小さな箱なのね?」フン
ルドルフ(ぐっ…ぐぬぬぬぬ!『ピンセット』が入った箱を取り落としてしまったのか!!!)
麦野「さてさて…望みの物も手に入ったことだし、あとはあんたをスクラップにするだけよね?」
Wアルバム「グ…ガ…クソ…ガ…!!」ギギギ…
ルドルフ『…正直貴様をナメていた、能力の強大さゆえにレベル5とされ、しかしながら応用力のなさで第4位に甘んじていると聞いたが…』
麦野「応用力ねぇ…」
ルドルフ『かなり自分の能力を使いこなしているようだ!!…フフフフッ!!ますます貴様の能力が欲しくなったぞォオオオオオオオ!!』ピガガガガガー!
麦野「あらあら!この後に及んで何を言っているのかしら?さんざん言ったでしょう…スクラップにすると!!」ギン!
麦野「それじゃあ『コレ』を使ってみますか!」 サッ!
ルドルフ((ムッ…?あの小さな三角形が並んだような道具は…))
麦野「有能な科学者さんならご存知かしら?これは拡散支援半導体(シリコンバーン)よ!」ナマエナガイワネ
ルドルフ『あるタイプの能力者の戦闘をアシストするという道具…完成していたのか!?』
麦野「フン!知っているなら今から何が起こるか…分かるわよねッ!!」ブンッ!
ルドルフ『!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
麦野「そして味わいなさい!シリコンバーンによって拡散する光線…」グッ!
Wアルバム「………ギ」
麦野「前方170度の原子崩し(メルトダウナー)を!!!」ズヒュッ!!
…ドパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!!!!
ルドルフ『ヌウゥゥッ!!』
麦野(シリコンバーンによって拡散する光線は細くなり威力が失われるわけではない…むしろ研ぎ澄まされる事で貫通力は強化されるッ!)
Wアルバム「グッ…!」ビキビキ…
麦野「氷の装甲なんて無駄よ?全身貫かれて蜂の巣になりなさい!」
ドドドウドウドウ!!
ルドルフ『………』
麦野「チェックメイトよ!!『ピンセット』は私たちが貰い受けるわッ!!」ビッ!
シュゴォオオオオオオオオ!!
ルドルフ『まさか……』
麦野「…え?」
麦野(避ける素振りも見せず何を…!?)
ルドルフ『…この機能を使う事になるとはなぁ!!』ピガガーッ!
…クンッ!
麦野「なっ…!」
ドバッドバッドバッ!
ルドルフ『フゥー…正常に機能しているようだなァ〜?』
麦野「な….んで…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
麦野「どうして…どうして一発も当たらないの!?」
ルドルフ『ククク…動揺したな?ホワイトアルバムッ!!』
Wアルバム「クソッタレガァッ!!」ドッ!
麦野「しまっ…うぐぅ!!」ボゴォッ!
ルドルフ『クリーンヒット!!見事にタックルを食らったなァ!!』
バゴオッ!
麦野「…ガフッ!」ブッ!
ルドルフ『血反吐を吐いたか…内臓にダメージを受けたようだなァ〜』
麦野「うっ…ぐっ!」グググ…
麦野(ぬかったわ…動揺してる間にまともに食らったわね、しかしさっきのは…外したワケじゃない!『曲げられて』いた!光線を!!)
ルドルフ『これだけのダメージを食らっても『ピンセット』を離さないとは立派な精神力だな!さすが第4位と言ったところかァ!?』
麦野(ダメ…反撃しなきゃ!)ググッ…
ルドルフ『おおっとお!!』
ビュゴオオオオ!!
麦野「うぐっ!」ドガッ!
麦野(て、手首が壁に縫い付けられた!?)グッグッ!
ルドルフ『貴様の能力…メルトダウナーの光線は手の平から打ち出すのだろう?ならば手首を拘束すればいいのだ!!簡単なことだぜぇーっ!!』ピガーッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ『さぁ〜て、このまま近づいて貴様から『ピンセット』を奪い…貴様を氷漬けにしてオシマイだ!!』
麦野「ぐっ!!」
ルドルフ『フフフフ…まさか隠し球を使うことになるとは驚いたが!やはりおれの科学力は超能力者を凌駕するということが証明されたワケだなぁ!?』ピガーッ!
麦野(くっ…このままじゃマズイわ!こうなったら自爆覚悟で攻撃を…!!)ギュイイイ…
ズキッ!
麦野「うぐっ!?」
ルドルフ『おおっと!?ヘタな動きはするなよ?ヘンテコな姿勢で固まる羽目になるぞぉ〜?』
麦野(だめだわ…頭を打ち付けたせいで演算が乱れて…!)
ルドルフ『…それでは!!今日ただいまをもって学園都市第4位は空白となる…さらばだ!麦野沈利ィイイイイイイイイ!!』ピガガガガガガーッ!!
Wアルバム「クタバリヤガレェーッ!!」ゴウッ!
麦野「くそっ…くそっ!」グググ
麦野(こんなところで…こんなところで私は!私は死ぬわけにはいかないのに!!)ギリギリ…!
…カチリ
Wアルバム「…アン?」クルッ
麦野「!!」
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!
Wアルバム「ウォオオオッ!?」ギャギンギャギンギャギンギャギン!!
ルドルフ『なっ、何だぁーーーーーーッ!?この銃撃!!一体誰が!?』ピガガガーッ!?
麦野「あ…あなたは…まさか!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
浜面「麦野…無事ですか?」ジャキンッ!
【浜面初流乃(はるの)】
【戦闘力:B / スピード:C / 射程距離:C / 持続力:A / 黄金の精神性:A / バニー動作性 / A 】
浜面がすっげー主人公してます
それラリ!
新シリーズのため高速(?)更新!
それではスタート!
麦野「は、浜面くん…!」
浜面「申し訳ありません、遅れてしまって」チャキッ
ガンガン!
麦野「ッ!」バキバキ!
浜面「片手の氷は破壊しました!もう片方は…」
麦野「…ええ、分かってるわ!!」ドシュウン!
ルドルフ『ヌッ…ヌゥーッ!仲間の存在を忘れていたかッ!!』
浜面「改造したこの銃でも貫通できないのか、とんでもない硬度だな…」ガシャコンッ!
麦野「ハァー…ハァー…助かったわ浜面くん…ヤツの能力は恐ろしい、手酷くやられたわ」
ルドルフ『ムウウウウウ!!このままでは済まさんぞ!!ホワイトアルバムッ!!』ピガガガガガーッ!!
Wアルバム「ブッコロス!!」ゴッ!
浜面「じゃあこれはどうだ?」ブンッ!
シュウウウ…
ルドルフ『なっ!?』
…バッゴオオオオオオオオオオ!!!
Wアルバム「ウゴォッ!?」ゴウウウウウウウ!!
ルドルフ『しょ、焼夷グレネードか!?これでは冷気の発生装置が動かん!!』
浜面「麦野!『ピンセット』は手に入れたのでしょう?ここは一旦引きます!」ダッ!
麦野「トドメをさしたいところだけど…仕方ないわね!!」クルッ!
タタタタタタタタ…
学園都市、高速道
ブロロロロロロ…
浜面「ここまで離せば追ってこれないでしょう…おそらくですが」
麦野「ハァー…ハァー…あんなベストタイミングで登場するなんて、白馬の王子様か何かと思っちゃったわ……うぐっ!!」ズキッ!
滝壺「無理しないでむぎの、手当てはもう終わるから」ゴソゴソ
浜面「冗談言ってる場合ですか…にしても、別の組織と依頼が被ったというのでしょうか?」」
麦野「いえ…上層部は一枚岩じゃあないわ、対抗するグループ同士が『ピンセット』を奪い合っているって考えるのが自然ね」
滝壺「うん、内輪揉めは度々起こっているみたいだし…中には粛清された人たちもいるとか」
浜面「じゃあ僕らは争いに巻き込まれた…いや、利用されたというわけですか?」
麦野「そういうことになるんじゃないかしらね、まったく!!今までも最低な職場だと思っていたけれど、転職しようかしら?小学校の先生とか…うへへ」
滝壺「やめろ」
浜面「………」ギリッ…
滝壺(ん…?)
滝壺「はまづら、どうしたの?」
浜面「…何でもありません、少し考え事をしていただけです」
滝壺「…そう」
滝壺(はまづら…何か思いつめているような、気のせいかな?)
滝壺「はまづら…アレのせいでストレスをためちゃだめだよ、胃を悪くしちゃうから」チラッ
麦野「小中学校の教師かぁ…特に男の子と…激しく相互お遊戯プレイ!フィーヒヒヒ!」ジュルリ
浜面「え?」
…キキィッ!!
浜面「…!?」ガグンッ!
麦野「わっ!!」ドシャ!
滝壺「きゃっ!?」ベシャ!
麦野「いたたた…だめよ浜面くん!乱暴な運転は女の子に嫌われるわよぉ?」
滝壺「まさか車からツッコまれるなんて…あいたたた」
浜面「すいません、しかしおかしいな…スリップするような道では…」
グオオオオオ…
麦野「あれ…?やけに窓が曇るわね、外がよく見えないわ」ゴシゴシ
滝壺「車内と外との温度差があるんじゃないかな」
浜面「なら少し窓を開けましょうか」ポチッ
麦野「そうして頂戴、やれやれ…今日はツイてな………」グッグッ
麦野「……あれ?」
滝壺「…体が」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面「どんどん曇ってくる…早く窓を」ズッ
…ドッビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!
浜面「なっ……なにィ!?」
ビュゴォオオオオオオオオオオ!!
浜面「こ、この風圧は…!?」
『…時間がかかったぜ』
浜面「!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
『装置を復帰させて貴様たちに追いすがるのはなぁ…ピンセットを無事に持ち帰ろうとしているようだが…そうはいかんぞォオオオオオオオ!!』ピガガガガガガーッ!
浜面「敵だッ!いつの間にか!車の屋根に!…乗っているッ!!」
『どれどれ〜?ピンセットはどこにある?後部座席か?』
浜面「このままではまずい…!麦野!!屋根ごと敵を撃ち抜いて下さいッ!!」
麦野「…そこなのよね、問題は」
浜面「な…?」
麦野「この車、ものスゴイスピードで冷やされている…冷たいと感じる暇もないほどに!!」
滝壺「だめなの!体が車体に氷漬けられて…動けない!!」グググッ!
浜面「ぐっ…!!」
『正確な場所は分からんが…まぁいい!貴様らを始末してからじっくりと回収させてもらうぜェーッ!!』ピガーッ!!
浜面「…くそっ!!!」ジャキン!!
ドンドンドンドン!!
………………
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!
Wアルバム「ウホッ!」ビシビシビシビシ!!
浜面(…ダメだ!手応えがない!)
ルドルフ『フン!!メルトダウナーならともかく銃弾など氷の鎧の前では無意味!!むしろ…』
…ドヒュウウウウウウウウウウウ!!
麦野「なっ…なんですってぇえええええ!?」
滝壺「ま…まつ毛が瞬きしただけで…くっつく!!」ビシビシ…
ルドルフ『むしろ車内の温度が急激に下がったようだな!ウカツな野郎だぜェーッ!!』ピガガーッ!
浜面「しまった…!この車は今時速80キロで走っている、計算すれば…」
滝壺「ど、どうなったの…?」
浜面「今の弾丸の穴で一瞬のうちで僕らはマイナス20℃冷えたってことですッ!!」
麦野「なら車を止めて!!いつまでも走ってちゃ駄目よ!!」
浜面「さっきから…努力はしているんですが」
麦野「…え?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面「ブレーキペダルが凍って下がらないんですッ!!ハンドルも効かなくなってきている!!」
滝壺「そんな!!」
……キキィイイイイイッ!!!
Wアルバム「ウオッ!!」
ルドルフ『フフフ…ついに運転が難儀になってきたようだなァ〜…そしてこれ以上弾丸をブッ放すことも、もうできない!!これ以上車体に穴を開けるのは自殺行為とわかっただろうからなッ!!』
…ドンドンドン!!
ルドルフ『ムッ!?』
Wアルバム「ハン!!」ビシビシ!
ルドルフ『バカが!懲りずに撃ってきやがったかぁ!ピンポイントで凍りついている部分を狙ったとしても無駄だと言っとろーがッ!!ガッチリ掴んで離さんぞ!!』ピガーッ!
ブロォオオオオ!!
滝壺「は、はまづら…撃ち込んだけど、これじゃあいつを落とすことはできないよ!!」
浜面(…やってみるしかないッ!!)
浜面「無駄ァッ!!」ボゴッ!
麦野「天井を殴った!?銃でも駄目なのにそんなのじゃ…」
ルドルフ『フフフ!お望みどおりこの穴からさらに冷気を……』
ビシビシ…
ルドルフ『え?』
Wアルバム「ア?」
…バキン!!
Wアルバム「ウッ…ウォオオオオオオ!?」ドッシャアアアアアアアアア!!
ルドルフ『なっ…何ィイイイイイイイ!?超密度の氷が!!!今のは……俺の見間違いでなければ……』
ブロオオオオオ…
麦野「い…今の音は!アイツが落ちたの!?」
滝壺「うっ…車内の温度が上がってきたみたい…」バリバリ…
浜面(撃ち込んだ銃弾には『熱』がある、それなら『生命エネルギー』を送り込むことは可能ッ!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ(見間違いでなければッ!!確かに撃ち込まれた銃弾から『植物』が生えていた!!それがアスファルトを割る根のように……氷の接着部分を砕いたのだッ!!)
浜面「そしてベネ…成功したようだな」ドン!
滝壺「なにがあったの…?多少は効いていたのかな」
麦野「ともあれ振り落とせたようね、まったく!髪が何本か抜けちゃったわよもう!」
浜面「これでヤツは追ってこれないで…………なっ!?」
シャー!シャー!シャー!
Wアルバム「ハァー…!ムダナテイコウシヤガッテョオオオオオ!!」グゥイ-ン!
麦野「あっ…あいつ!!」
滝壺「道路をスケートみたいに滑ってる!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
浜面「あいつ…ああやってこの車に乗り移ってきたのか!しかもあのスピード…」
滝壺「ま、まずい!!追ってくるッ!」
ズシャアアアアアアア…
ルドルフ『チイーッ…さっきの弾丸は何だ?バイオ技術でも使っているのか?しかし逃がさんッ!!『ピンセット』はこのルドルフ・フォン・シュトロハイルのホワイトアルバムが必ず手に入れる…!!』
麦野「なんて執念深さ…!しつこい男は嫌われるわよ!!」
ルドルフ『ハッ!!こちとらロボットだぜェーッ!!』ピガガーッ!
麦野「またあいつが車体に触れたらまずい…滝壺さん、麦野!!ヤツを攻撃してください!!」
滝壺「くっ!」ダンダンダンダン!!
麦野「いい加減になさいっ!」ドウドウ!!
Wアルバム「当タラネェーゾコラーッ!!」ズシャシャー!!
浜面「なんだと…!さっきより格段に機敏に!?」
ルドルフ『フン!弾丸と能力の無駄使いだな…Wアルバムは戦闘の中で学習するのだ!!貴様らの攻撃はもう通用せんぞォ!』
麦野「ならこれはどうかしら!?」ドギュウッ!
ルドルフ『貴様らの攻撃は当たらんと言っとろーが!!バカの一つ覚えだぞッ!!』
バゴンッ!
ルドルフ『何!道路を!?』
麦野「本体にあたらないなら進行ルートを破壊するまで!!」
ゴガッ!!
Wアルバム「ウッ…ウガァッ!?」グルン!!
ルドルフ『ムウッ!?』
滝壺「やっ…やった!!」
浜面「これで今度こそ!」
麦野「いや…まだよ!」
滝壺「え?」
…ガシッ!!
ルドルフ『なかなか考えたな!だが俺はその上を行かせてもらうぞッ!!』
Wアルバム「クソガァー…」ガシッガシッガシッ…!
滝壺「く…車から流れ出るガソリンを凍らして…」
麦野「縄のように手繰り寄せているッ!!」
…ガシッ!!
浜面「まずい!車体に触れたぞ!!早く振り落とすんだーッ!!」ギャルギャル!!
麦野「く、くそっ!このままじゃまた車が冷やされる!!」サッ!
Wアルバム「フン!」ボゴッ!!
滝壺「トランクを跳ね上げた!?」
麦野「これじゃ狙えない…浜面くん今度は早く車を止めて!またブレーキペダルが凍って……」
…ガシイッ!
麦野「うっ!?」
滝壺「!!」
麦野(て、手を掴まれたッ!!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ『その必要はないぞ麦野沈利!直に冷やすのだからなぁ…そしてェー!』
バキバキバキ…
Wアルバム「ブチ…割レナ…!」ググググ…
滝壺「むっ…麦野ぉおおお!!」
麦野「うっ、うううううううう!!!」ピキピキ…
…キキキキキキィイイイイ!!
ルドルフ『んなっ!?』
滝壺「ううっ!」グラン!
麦野「うぐっ!!」ドシャッ!
浜面「二人とも脱出して下さい!車を横の川に突っ込ませますッ!!」
ドグオァン!
ルドルフ『うっ…うおおおおおお!!」
浜面「早く脱出を!!」バガン!!
麦野「うぐぐ…ピ、ピンセットが…!!」
滝壺「駄目!!間に合わ…………」
…ザバッシャアアアアア!!!
ゴボゴボゴボゴボ……
…ザブンッ!!
滝壺「げほっ!げほっ…」
麦野「…っあー!!死ぬかと思ったわ!」ブハッ!
浜面「はぁ…はぁ…状況を打破するにはこうするしかありませんでした」
麦野「左手がへし折られずに済んだけど…ヤツはどこに!?」
ザブッ…ザブッ!!
滝壺「あ、あそこ!!」
浜面「あの手に持っているのは…!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ『…驚いた、ここまでやるとはな…人間の執念というものは実に恐ろしい!!…だがっ!!最後に勝利を掴むのはこの俺だぁーーーッ!!はははははははーーーーッ!!』ピガガガガガガーッ!!
浜面「くっ!!」ジャコンッ!
ルドルフ『おっとぉ!!』
Wアルバム「ラアッ!!」ドヒュウッ!!
浜面「あの飛翔体は…うぐっ!?」バギッ!
滝壺「銃が!!」
麦野「飛ばしてきたのは…ツララ!?ここまできて隠し球はズルいわよもう!!」
ルドルフ『そしてッ!!これがWアルバムの最大出力だぁーッ!!』ピガーッ!
Wアルバム「オラァアアアアアアアアアア!!!!」ビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキ!!!
浜面「!?」ガギン!
滝壺「うそ…15mは離れているのに!」ガギン!
麦野「川自体を凍らせたっての!?ぐっ…動けないッ!」
ルドルフ『動けるか?動けんだろォ〜?今までは貴様らを直々に始末しようと思っていたが…気が変わった!この川で3人仲良く凍死するがいいぜェーッ!!』ピガガガーッ!!
Wアルバム「アバヨクソドモガーッ!!」ザブザブ…
浜面「しまった!ヤツが逃げる!!」
滝壺「あ…あうう、どんどん体温が下がって…」ブルブル…
浜面(ま…まずい!氷の世界に生まれる生命など小さな植物程度が限界!氷を割る程のパワーは無い!!)
浜面「ぐううう…!麦野…このままでは…」
滝壺「あれ…?」
浜面「………麦野?」
ルドルフ『フフフ!そろそろあいつらも気を失ったころ…』
浜面「………!?………!!!………」
滝壺「…………?……………」
ルドルフ『なに…?麦野沈利がいないだとッ!メルトダウナーで氷を破壊して脱出したのか?悪あがきを……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ『しかし!ここまで離れてしまえばヤツの攻撃は当たらん!!ましてや水の中では正確な狙いもつくまい…奴に泳ぐほどの体力もあるのか怪しいものだぞ!!』
…ゾザザ
ルドルフ『フン!結局は俺の科学力の勝利という事だ!!これで俺は学園都市トップの科学者に近づ………』
…ゾザザザザザザザ
ルドルフ『…え?』ピガ?
ゾザザザザザザザザザザ!!
麦野「勝手に終わらせてんじゃないわよこのクソロボット!!」ギン!
ルドルフ『なっ……!?』
ルドルフ(こ…こいつ!へし折れた車のドアに乗り、メルトダウナーの反発エネルギーで……)
麦野「くらえ!!」ブンッ!
ルドルフ『サーフィンしてここまできやがった!!防御しろホワイトアルバムゥウウウウウウーーッ!!』
Wアルバム「ウグウッ!!」ガッギィイイイイン!!
…バッシャア!
麦野「はぁー…ハァー…逃がして…なるもんですか!二人とも!!ちょっと待ってなさい!すぐに仕留めるわ!!」
…………………………
滝壺「うううう…麦野」
浜面「や…やつに追いついたのはいいがメルトダウナーが通用するのか?」
Wアルバム「テメェーッ!!ヨクモ!!」ザパァン!
麦野「そのまま沈んでなさい!」ドヒュウッ!!
ルドルフ『…フン!』
…クンッ!
麦野「ぐっ…また曲げられた!!」
ルドルフ『悪あがきもここまできたら滑稽だな…冥土の土産に教えてやろう!貴様の光線を曲げたのは『凍った空気』!!マイナス210℃で個体に変化させた!!』
麦野「凍った空気をレンズにして光線を曲げていたのね…たいした技術力だわ」
ルドルフ『お褒めに預かり光栄だ!これがホワイトアルバム・ジェントリーウィープス(静かに泣く)なのだァアアアアアア!!トドメをさせ!!』ピガガガガガガーッ!!
ドシュドシュドシュドシュドシュドシュ!!
麦野「しまっ……うぐ!!」ドズドズドズ!!
滝壺「つ…氷柱が!!」
浜面「まずい…まずいぞ!!」
麦野「が………は……」ドクドク…
ルドルフ『もはや貴様は生ける屍!!おい…ホワイトアルバム、何か言ってやれ』
Wアルバム「根掘リ葉堀リッテヨォ〜…葉ッパガ掘レルカッツーーノヨーッ!?ナメヤガッテコノ言葉超イラツクゼェ〜〜〜〜〜〜ッ!!ドウイウ事ダ!ドウイウ事ダヨッ!クソッ!葉掘リッテドウイウ事ダッ!!ナメヤガッテクソッ!クソッ!」バシャバシャバシャバシヤ!!
ルドルフ『だ、そうだ!!さらばだ学園都市第4位よ!!フハハハハハハーッ!!』ピガガガガガガ-ッ!!
麦野「…………」ブクブク…
ルドルフ『言い返す気力も残されていないか……さっきのドアに吹っ飛ばされたついでだ!残った2人も念を入れて始末を』
浜面「ぐっ…うううううう!!」ブシュッブシュッ!!
滝壺「は…はまづら!!」
ルドルフ『あいつ手首を切っている!?哀れな!気でも狂ったか!!』
浜面「うぐぅうううっ!!」ブシュウウウウウウウウ!!!
キラキラ…
ルドルフ『ホホオーッ!なかなか綺麗なものだな!!最後に芸術的な風景を残すとは狂ったかいがあるというものかなァ〜?』ピガピガ
浜面「ぐ………う」ドクドク…
ルドルフ『安心しろ!!すぐさま二人とも麦野沈利の後を追わせてやるぜェーッ!!さらばだ『アイテム』の面々よ!!!』ピガガガガガーッ!!
Wアルバム「シニヤガレェーッ!!」ゴッ!
滝壺「も、もうダメだッ!!」
浜面「…………………」
…………………ボゴオッ!!
Wアルバム「…アボッ?」ブッ
ルドルフ『…え?』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
麦野「ベネ(良し)……こういうことでしょ?浜面くん」ニヤ…
Wアルバム「ガブッ…グググッ!?」ギギギ…
ルドルフ『なんだ…なんだなんだなんだなんだなんだ何なんだァーッ!?!?!?!?ヤツの光線がレンズの間を縫って到達したとでも……ありえん!ありえんありえんありえんありえん!!!俺の計算に狂いなど!!!!』ピガガガガガ!?!?
麦野「見えてるわよ…ふりかかった『血』で!!あんたに到達するベストコースが!!」ギン!
ルドルフ(ま、まさかさっきの血は固まった空気を目視するためにやったというのか!?おかしくなったフリをしていたのかッ!!)
浜面(麦野…分かってくれたようですね…)
ドドドドドドドドドドドドドドドド
ルドルフ『そっ…それがどうした!!一発食らった程度ではこのWアルバムは止まらん!!食らわせろ!!』
麦野「……………」
Wアルバム「ガッ…………ウォオオオオオオ!!…オッ!?」ピタッ
ルドルフ『…なぜだ!?なぜ能力が出ない!!今の一撃で中枢が破壊された訳では…!!』
滝壺「わ…………たしが!!……止めてる!!」グググ…
浜面「滝壺さん!?」
浜面(目と鼻から血が出ている…!これは…)
滝壺「あい……つの……演算…………乱れた………から………今なら妨害…………できるっ!!」ブッ!
浜面(そうか…!滝壺さんの『AIMストーカー』でやつのパーソナルリアリティを乱しているのか!!機械といえど能力者の模倣…彼女の能力は十分通用するッ!)
ルドルフ(し…しまった!ヤツの能力を想定していなかった!!)
…ガシイッ!
Wアルバム「アガッ!?」
ルドルフ『アッ!?』
麦野「ナイスよ滝壺……ところであんたさっき『葉堀り』がおかしいとか言ってたわよね?」
ルドルフ『ぐ…ううう…!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
麦野「山にちょっと行ってみればすぐにわかるわ…落ちた葉っぱはそこら中に埋まっているから、掘り返せばいくらでも出てくるわよ!!」ニヤッ!!!
……ギュイイイイイイ!!!
ルドルフ『うっ……うおおおおおおおおおお!?ゼロ距離でッ!!!!』
麦野「…ハイッ!以上!!!」ギュイッ!
………カッ!!
ルドルフ『うぐ……』
Wアルバム「…ウグエエッ!!」メキッ!
…ボッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!
Wアルバム「ウゴアガアアアアアアアアアアアアアアアーッ!!!!!」ドッバァアアアアアアアアアアアアアアア!!!
浜面「うっ!!」
滝壺「やっ…………やった」ガク…
麦野「アリーヴェデルチ!(さよならよ)」ビッ!
ドォーーーーz____________ン!!
…………………………………
「ホワイトアルバムの反応が消失!ご愁傷様ドスエ!カラダニキヲツケテネ!」ブチンッ!
垣根「オイオイオイ…やられちまったぞ」
ルドルフ「そ………そんな……」ブルブル
…ペタン
ルドルフ「あ……あ……」
垣根「あ、あのー…ルドルフくん……」
ルドルフ「うううううう………あぁんまりだぁ〜」ポロッ…
垣根「えーっと…」ポリポリ
ルドルフ「あぁんまりだぁ!!おれの……ぼくの!ぼくのロボットがぁああああああああああああ!!!」ボロボロボロボロボロボロボロボロ!
垣根「とにかく…元気出せ、うん」
ルドルフ「うわああああああああああああああああん!!!ぼくが!ぼくが頑張って作ったほわいとあるばむ…うわああああああああああああああああん!!!」ビエエエエエエーーーーーン!!!!!
垣根「あーもう!!普段は傲慢な態度ありありの奴なのに、なんでこんなところは年相応なんだよチクショー…」
ルドルフ「うわああああああああん!!!くやしいよおおおおお!!うええええええええええん!!!!」ビエーンビエーン!!
垣根「しょげてるんじゃねーぜルドルフ!おめーの仇はおれがとってやるからよ〜!」ポンポン
ルドルフ「えぐっ……えぐっ…垣根が?」グスグス
垣根「そうともさ!だからもう泣くんじゃねーって!なっ!」
ルドルフ「ぐすっ……でもどうするのさ?こいつら相当手強いのに……」ズズズ
垣根「オイオイオイ!誰に言ってるんだぁ?おれは第2位の垣根帝督!!第4位より強いのはあたりめーだろ?」
ルドルフ「それだけじゃない…浜面とかいう奴や他のメンバーも…ぐすっ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「心配すんな!おれがまとめてぶっ飛ばしてやるぜ!しかしこいつは面白くなってきた…『アイテム』さんご一行!楽しみに待ってろよ……へへへ」ニヤリ
…ブロロロロロォ
麦野「…ン」パチリ
浜面「麦野?気がつきましたか」
滝壺「…………」スゥ…スゥ…
麦野「アタシ気を失ってたの…?滝壺は…寝てるみたいだけど」
浜面「ええ、麦野は戦闘が終わった直後に…滝壺さんは麦野の服を着替えさせた後に眠ってしまいました、ちなみに車はちょいと拝借したものです」
麦野「無理しないでって前から言ってたのに…でも助かったわ、二人ともありがとうね」ニコ
浜面「『ピンセット』も無事回収しましたし、後はこれを上に渡せば任務完了です…麦野、お疲れ様でした」
麦野「それはこっちの台詞よ!浜面くん、あなたはどうやらとんでもない人材みたいね…絹旗とフレンダがしきりに評価してたのも頷けるわ」
浜面(あの二人が…)
浜面「…ありがとうございます」ペコ
麦野「あ〜ん、しかもその謙虚な態度!ますますカワイイわぁ…って愛の言葉を囁きたいところだけど流石に疲れたわね…ちょっと眠らせてもらうわ、傷も応急処置してくれたみたいで痛まないし」
浜面「(治療は終わらせてある…)分かりました、着くまで休んでいてください」
麦野「浜面くんも落ち着き次第じっくりと休息をとるのよ…それじゃあおやすみ」ゴロン
浜面「はい、おやすみなさい麦野」
ブロロロロロ…
浜面(今回のことで改めて…早く、この学園都市を変えなければならないと再認識させられた!このままでは駄目だ…僕の夢のためにも上層部を叩き潰さなければ……)ギリッ…
………コロコロ
浜面「…ん?この薬は」ヒョイ
浜面(滝壺さんの飲んでいたもの…着替えた時に落としたのか?)
浜面「………」チラリ
滝壺「………う」ゴロン
浜面(彼女のAIMストーカーは強大だ…待てよ、これは能力を無理矢理行使するための薬なのでは!?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面(そうであったらマズイぞ…!滝壺さんの身体には相当の負担が!確認しなければ!)クル
浜面「こ……これはッ!!」
浜面「……………胃薬?」
To be continued…
加筆少なくて申し訳ない…明日は開幕加筆だ!
胃薬常備しようラリホー!
氷でも光線は曲がるッ!(のか?)
スタート!
第16話
「「決着ゥゥーーーーーーッ!!」」
深夜、学園都市市街
…ズッザァアアアアアアアアア!!
黒子「…がはっ!」ドサアッ!
??「フー…フー…中々やるじゃないの… もっとも私の方が『一枚』上手だったみたいだけど?」ニヤリ
黒子「う…ううう…!」ゼエゼエ…
??「悪いけどあなたにかまってる暇はないわ…とっとと逃げさせてもらうわよ!」ダッ!
黒子「ま、待ちなさい!…ですの…」
黒子(だめですの…!身体がもう動かない!座標移動(ムーブポイント)『結標淡希』…彼女を逃がしては…ダメ…)ガクッ
…………………………
結標「フゥー…ここまでくれば大丈夫よね?」ガラガラ…
結標(いくらあのジャッジメントが同じテレポーターといえあのダメージからは立ち上がれっこないわ!あとは学園都市から逃げるだけ…)
結標「それにしても計画が失敗するとは…脱出に成功したらカワイイ男の子がいっぱいいるとこに行こう!ウヘヘ…」ジュルリ
カツ…カツ…
結標「うん…?」ピタッ
結標(前方に人影…?)
???「オーイ…そこのネェちゃんよォ〜…」ユラ…ユラ…
結標(まさか新しい追っ手!?くっ…いい加減しつこいわよ!!)
結標「そこのアナタ!そこから動かないで!さもないと今度こそ容赦しな…」
???「…オィイイイイイッ!!!」ゴウッ!
結標「エッ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方通行「そこのアンタだよォ…そこの乳サラシキャラ被りショタコンのアンタに話しかけてんだよッ!オレはァ!?ウケ…ウケ…!ウケケケケケケカヘケケケケケケヘケケケケケケ!!!!!」ニタァ…!
結標(な…なんなのコイツ!?この狂笑…何かキメてるの!?)
一方「なぁネェちゃん…『性欲』ってなンだと思う…?」
結標「は…!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
一方「辞書で調べてみたらさァ…『成熟した異性間に起こる性交渉への欲望、肉欲』だってよォオオオオーッ!?『性』に対する『欲望』!!ど、どんだけストレートなんだってんだァーッ!?くけこ…ウケコクキコカコケコカケコカクキケコ!!!!!!」ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!
結標「…………」ゾゾォ-ッ…!
結標(コイツは…確実にヤバイ!!しかし狂っているというよりは自分を見失っているようにも見えるッ!!抑圧されているモノが行き場を無くしたように!!)ゾゾク
結標「し…知らないわよッ!!」シュンッ!!
一方「アアー…?ネェちゃんが…消えた?」
…ブンッ!!
結標「うぐっ…!」ウプッ…
結標(緊急手段よ…自分をテレポートさせるのは負担が大きいけど!ここまで空高くまでくればもう追えな…)
一方「そこに…いるなァ…?」ニタァ
結標「…え?」
結標(今…アイツこっちを見て…笑った?ありえな)
一方「…ッェエエエエエエエエエエエエエエエエエーーーーーーーイッ!!!!!!!!」ドッヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!
結標「あ」
一方「こンにちわァ…」ニッコリ
結標(ウソ………でしょ?ジャンプしてこの高度に?何が、どうなって)
一方「そしてェー……さよならァ!?ドラァアアアアアアアーッ!!!!」ボッゴォオオオオオオオオオオオン!!!!!
結標「あっ………がぁあああああああああああああああああ!?!?!?!?」メッギョオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
…ドグシャアッ!!!
結標「がっ!!…….あが…………」ピクピク
一方「フィーッ………」ダンッ!
一方「おし…お仕事!終了ゥーッ!!!ウケ!ウケケケケケケケケ!!!今から帰るぞォ!?待ってろよ愛しきファミリィーッ!!助けて!?ほほほふはははははへほほほほへはははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!」ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!!
結標「……………」ガクッ
結標淡希、再起不能
………………………………
ウ-ウ-ウ-!!ピ-ポ-ピ-ポ-…
初春「白井さん!!ひどい怪我…しっかりしてください!!」
黒子「うう…最近黒子の扱いがただの咬ませ犬ですの…うう…」
初春「へ?」
あわきんごめん
それラリ!
【麦野沈利】
【破壊力:A / スピード:B / 射程距離:B / 持続力:D / リーダー性:A / 犯罪スレスレ性 : A 】
みゆきち先輩出番ですよ!それスタ!
翌朝、大通り
???「はぁ〜あ…」スタスタ…
「お、おい見ろよあの子!」
「すげえキレイだ…まさか常磐台の女王か!?」
「大人っぽい…ステキですわ!」
「でかい!」
「みゆきちカワイイヤッター!」
「瞳の形が奇妙だ!」
食蜂「せっかくの休日なのにィ〜…兄貴も江府美も天木も!よりによってアホの穴瑞も捕まらないッ!!アタシが友達少ねェーの分かってんのぉ!?」ハァ…
食蜂(あーあ…私を慕ってくれる子はみんな食蜂様やら女王様やら踏んでくれやら…アレな子たちばっかだしィ)
食蜂「こーなったら『アイツ』のところに押しかけ女房にでも行っちゃうゥーッ!?わざとらしくセクシーアピールを食らわせて…」ニヘ
………………………………
MKT「ほあああああああああああああああああああああああ!!」
………………………………
食蜂「いや…前任者が失敗してそうだしやめとこう…うん」
ワーワー!
食蜂「…ん?ここは確かラグビーの試合が行われてる運動場だっけ、近くでっけー事故があったのにやってるのかぁ」
…ウォオオ
食蜂「うへー!ガチムチな男ばっか!?どー鍛えたらあんなにデカくなるのかしら…人類の夜明けだわ、こりゃ」
…ウォオオオオオオオオ
食蜂「身体だけじゃなく声もでかいわね……あれ?この声どこかで」
…ウォオオオオオオオオオオオオオオ!!
食蜂「まさか…アイツは… 」
削板「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!
ナレーション「集団から飛び出したのは我がファントムブラッド高校の雄!!削板軍覇だァーッ!!」ワァアアアアアアアアアアアアアーーッ!!
食蜂「やっぱ第7位の脳筋紳士だッ!!」
ナレ「普段は静かなる男!しかしその195センチの風体に似合わぬ紳士的な性格で多くのファンを魅了しています!しかしこの突進!止まるところを知らないッ!!まるで重機機関車だぁーーーーッ!!」
ウォーッ!!イケェーッ!!ガンバレ-ッ!
後輩「いけーッ削板さん!おもいっきしやっつけてやれーッ!!」
コーチ「よぉーし!『風はバイキングをつくった』ぞ!!」
削板「ウオオオオオオオオ!!必要なのは『策』ではない!!『勇気』だッ!!」ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!
食蜂「能力抜きなら学園都市第1位はあいつね…勝てる気がしねーわありゃ」
食蜂(当麻と戦ったらどっちが勝つんだろう?当麻なら勝っちゃいそうだからこわいわね…うん)スタスタ…
オオーット!!二人ガ飛ビツイタゾ!!…四人…六人…ナゼカ十人!?デモ
スッゴォーーイ!!止マリマセンッ!!
ワァアアアアアアアアーーーーッ!!
食蜂「…で、そうこうしてるうちに公園に来ちゃったわね…ひでえ休日になりそうだわ」ハァ
ワーワー!
食蜂(子供がわんさかいる…アタシガキって苦手なのよね〜うるせぇーし)
食蜂「とりあえずノド乾いたし、何か飲も………ん?」
キーコ…キーコ…
??「……………」
食蜂(あのブランコに乗ってる子…常磐台の制服よね?)
食蜂(待てよ…あの茶色の短髪って!)ピーン!
食蜂「にひひっ!面白い子見っーけ!!」タタタ!
キーコ…
美琴「………あ」
食蜂「おーっす!!みこっちゃんごきげんいかがぁ〜?ハッピーうれぴーよろピクねー!!」
美琴「…………」
食蜂「は、ハッピーうれピーよろピく…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「…………」プルプル
食蜂(よ…様子がおかしいわ)
食蜂「あのー…御坂美琴さん?」オソルオソル
美琴「…………あへ?」アヘェ
食蜂「!?」
美琴「ウッ クックックックックックッ フッフッフッ ホハハハ フフフフ…」クックッフヒヒヒ
食蜂「う……あ……!」
美琴「ヘハハハハ フホホアハハハ ハハハハ フフフ フハハッ クックックッ ヒヒヒヒヒ ケケケケケ!!」
食蜂「………さ……さ」
美琴「ノォホホノォホ ヘラヘラヘラヘラ アヘ アヘ アヘ!!」アヘアヘ
食蜂「さ………Son of a biiiiiiiiiiiiiiiiiiiiitch!?みこっちゃんがぶっ壊れたやがったァーッ!?!?」ガーン!!
美琴「ホハハハハハフヘヘへハハハハハ!!」グデーン
食蜂「駄目ーッ!目を覚まして!?超電磁砲の主人公でしょみこっちゃあああああん!!」ガクンガクン!
……………………
食蜂「なるほどねぇ…女の子同士で?そりゃヘヴィだわ、ヘヴィすぎるわ」ウンウン
美琴「ウフフ…バカですよね、王様ゲーム作戦…古典的すぎですよね…」ズゥーン
食蜂(てか何で当麻の奴も受けて立ったのかしら…)
美琴「同じ遺伝s…じゃなくて同じ歳の子に犯られるなんて!もうお嫁にいけないッ!お母さん…わたし汚れちゃったァ〜…」アヘアヘ
食蜂「だから気をしっかり持ちなさいって!えーと…女の子同士ならセーフよ!セーフ!」
美琴「え…?セーフ?」ピタッ
食蜂「そーよそーよぉ!あんなところとかそんなところとかレロレロされただけなんでしょ!?」
美琴「………ううう」ポロッ…
食蜂「全然ライトな方よ!?余裕で百合姫にも載せられるくらい!マジで!」
美琴「………うわああああああ〜〜ん!!どおおおおしよおおおかとおもったよおおおお!!不安だったんですぅううううううう!!」ビエエエエエエエエン!!
食蜂「大丈夫だって!ノーカンよノーカン!」ダキッ
美琴「貞操を失ってたらどおおおおおしよお〜女の子としてぶっつぶれたらどとおおしよおお〜〜〜!!」ウワァアアアアアアアン!
食蜂「大丈夫よみこっちゃん!あなたは学園都市第3位の超電磁砲でしょ?それに外伝の主人公もやってるんだから…自信を持ちなさい、ガンバルのよ!あたしのカワイイおもちy……じゃなくてカワイイ後輩」
美琴「うん、あたちがんばる」グスグス
食蜂「よちよち」ナデナデ
おーれはホルホースハジキの使い手ぇ〜ええ〜ええええええ〜
みこっちゃんがんばれ!それラリ
【絹旗最愛】
【破壊力:B / スピード:B / 射程距離:D / 持続力:D 口癖性:超 / まな板性 / A 】
使い手さぁ〜ああ〜ああああああ〜
だった…それスタ!
……………………
5年前
食蜂「それでェー…私に何の用なのセンパイ?」ファ-ア…
男の子「あっ…あの…その…」モジモジ
食蜂(あー…これってもしかして)
男の子「みっ…みさきちゃん!ボクずっと君のことが好きだったんだ!付き合ってくれ!!」クワッ!
食蜂(やっぱりィイ〜?ませてるわねぇ、私も人のこと言えた歳じゃないケド…)
男の子「どうなんだい!?答えを聞かせてくれ!!」
食蜂「…えーと」
食蜂(どうやって断ろうかな…)
男の子「早く返事を!!」
食蜂「センパイさァ…ココアシガレット五本くわえたままジュース飲める?」スッ
男の子「えっ?」
プルプル…
男の子「…無理だッ!!できるわけがない!できるわけがない!できるわけがないッ!!うわーん!!」ダァ-ッ!
食蜂「四回までは『できるわけがない』って言っても……あれ?行っちゃった」
食蜂(にしても最近告られるのが増えたわねー…鍛えられてイイ女なったってとこかしら?)フフン
食蜂「やれやれだわ!モテる女(小4)はつらい…ん?」
ゾロゾロ
??「おーおーおー!いつもモテモテだなぁ女王様は!?」
食蜂「あんたは…」
ルカ「そうだ!俺様は蛇目のルカ!!てめーを俺の女にしにきたのさ!!」ニヤッ!
食蜂「あー…ルカセンパイかぁ、この前フったの聞いてなかったのかしら?」
「えっ?」
「ボス振られたんですか?」
「あいつはオレにゾッコンだって…」
ルカ「ばっ…バカ!おめーら!あの態度は恥ずかしがってるだけだ!!照れ隠ししてるだけだろォ!?」
食蜂「なにいってんだこいつ」
ルカ「へっ…へへへ!でもお前に『NO』って選択肢はないんだぜッ!?この人数相手におれを怒らせないほうがいいんじゃないかァ〜?」
ズラッ!
食蜂(き、きったねー!数の暴力ってワケ!?ただの脅迫じゃないのッ!)
ルカ「ケケケケ!どうなんだよミサキ!もちろん『yes』だよなぁーッ!?」
ジリッ!
食蜂「くっ…!」
食蜂(まずいわね…3人くらいならなんとかなるけど…8人と来たか!ちぃーとマズイわ!)グッ…!
ルカ「さぁ!どうなんだ!?さっさと返事を……」
…ボッゴォオオオオオ!!
雑魚1「オゴーッ!?」ドベッシャア!
食蜂「えっ!?」
ルカ「なっ!?」
ザッ…ザッ…
???「図体の割に随分吹っ飛んだもんだな…ヘリウムでも入れているのか?」コキコキ…
ルカ「お、俺の手下の一番でかいやつが…てめーは一体!!」
食蜂「…あー」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条(小6)「やれやれだ…てめーが待ち合わせると言ったのに何をやっている?」
バァーーーz________ン!!
食蜂「だってさぁー!ヘンテコなやつらに捕まっちゃって身動きとれないんだもん!!」
上条「またゴタゴタに巻き込まれたのか…いい加減にしたらどうだ?」
食蜂「そりゃこっちの台詞よ!こんな状況いい加減にしてほしーっつーのッ!!」
ルカ「ぐっ…ぐぐぐぐぐぐ!!てめーら!!こいつをまとめてやっちまえーッ!!」
「見せつけてくれんじゃねーか!」
「うらやましい!」
「オラ親子!!」
ズラーッ!!
食蜂「むっ…」
上条「………」
ルカ「こ…この人数に勝てると思ってんのかぁーっ!?やっちまえ!!」ウオオオオオーッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドド
上条「とっとと済ませるぞ、俺が五人をやる」サッ…
食蜂「…へいへい!わーったわよ!!」グッ!
……………………………
上条「オラッ!」ドゴン!
雑魚4「ぐべっ!!」ドシャッ!
上条「これで四人目…ミサキの方が片付いているなら残り1人か?」
食蜂「いや…ゼロよ!オラァーーッ!!」ビシュウッ!!
ルカ「うっぐぉおおおおあああ!?」ボッゴォーーーン!!
食蜂「ブッ飛べスカタン!へっへっへ〜!どう!?3人やったわよ!!」ドヤッ!
上条「用は済んだ、行くぞ」クルッ
食蜂「ち、ちょっと!少しくらい褒めなさいよーっ!!」タタターッ!
「ぼ…ボス」
「あいたたた…大丈夫ですか?」
「号泣しとる…」
ルカ「あっ…あがっ……こんなはずでは…おれの…初恋…」ガクッ…
スタスタ…
食蜂「んもー!愛しの姫様が襲われてるってのに反応がドライすぎよ!!」
上条「だれが姫様だ…おれの後ろに勝手についてきといてよく言うぜ」
食蜂「はーん!?だれの後ろについていったってあたしの勝手でしょ!」
上条「…めんどくせえ」
食蜂「で、でもさ…えーっと…その」ポリポリ
上条「…………」
食蜂「…ありがと」プイ
上条「こっち向いて礼を言え」
食蜂「うっ…うるさいわね!!…ところでさ」
上条「ン?」
食蜂「当麻ってさぁ…彼女、作ったりしないの?」
上条「何…?」
食蜂「いやー…なんつーかさ、女の子にいつも告白されてるし…私以上にモテるし…作ったりしないのかなーって…へ、変な意味はないわよマジで!?」ワタワタ
上条「ふむ…」
食蜂(…あーっ!!アタシ何きいてんのかしら!?これじゃあ遠回しに好きだっていってるよーなもんじゃないの!!クサいわ!!)///
上条「………」
食蜂「ど…どうなのよ?」ドキドキ
上条「…いらん、面倒が増える」
食蜂「」ズコーッ
食蜂(き、聞いたアタシがアホだったわ…)
上条「満足したか?」
食蜂「…あーもう!変な質問して申し訳ございませんでしたー!!」
食蜂(ブレないわね、でも…そんなとこ含めて…)ギュッ…
上条「何か別の話はねーのか…」
食蜂「えっ!?えーっと…最近覚えたんだけどさぁ、すっげースッキリする1人遊びがあるのよ!!たしか呼び名はマスターべー……………」
…………………………………
食蜂(…ってな事もあったわねェ〜当麻は今でも変わりないってことかしら?だろーと思ったけど)
食蜂「そういや『例のアレ』を覚えちゃったのもあの頃だっけ?中学に上がったばっかの時はアイツがいない寂しさゆえか、毎日サルみたいにヤッてたわね…現に今も」ウンウン
食蜂(…って黒歴史を思い出してどーすんのよッ!?)ブンブン!
美琴「そうか…女の子同士なら大丈夫なんて知らなかったな…世界って広いや」ボソボソ…
食蜂「みこっちゃん!ホレ!」ポイッ
美琴「わっ!」パシ!
食蜂「アタシからの奢りよ!新発売の飲み物らしいけど…午後のアバ茶だっけ?」ゴクゴク
美琴「あ、ありがとうございます…」
食蜂「ぷはぁー!このコーヒー、コールタールみたいにドロッドロで苦甘いわ…疲れが吹っ飛びそう!」ツカレテネ-ケド
美琴「あ、あのー…先輩」
食蜂「ん?それともヌルいから飲むのはイヤ?」
美琴「し、心配かけてすみませんでしたっ!!」ガバッ!
食蜂「だいじょーぶだって!誰だってみこっちゃんくらいの歳なら同じような悩み抱えてるってェーの」フリフリ
美琴(みんな女の子同士でしてるんだ…)///
食蜂(なんかとんでもない勘違いしてない?)
美琴「せっかく先輩に弱点教えてもらったのに…失敗しちゃいました…うう」ヨヨヨ…
食蜂「ヒトデ作戦じゃ通用しなかったわけねェ、当麻がヒトデ捨てた?ありえないわ…昔家に30種類くらい飼ってて全部に名前つけてたのに」ウーム
美琴「いや…効果てきめんだったんですけども、あいつに色々と策を練って挑むのは無駄みたいです…」ドヨーン
食蜂「でしょうねえ、いかに作戦を練ろうが絶ッテーその上をいかれるわ」
美琴「こ、こーなったらアイツが寝てる布団に転がり込んで添い寝作戦を…!」
食蜂「ふむ…」
……………………………………
上条(そろそろ寝るか…)
ゴソゴソ…
上条「…ん?」
インデックス「あ…お、おやすみ」///
上条「…………」
イン「いや〜!結構長く共同生活してるんだし、そろそろドキドキな添い寝イベントがあってもいいかな〜って…な、なんならその先のステップまで…」///
上条「どけ」ゲシッ
イン「グワーッ!」ベシャ!
………………………………
食蜂「…ダメね、つーかそもそもどうやってあいつの家に進入するのよ」
美琴「ですね…というか無理矢理添い寝してどうなるって話ですよね…」ドヨーン
美琴「こ、これならどうですか!?『出会い頭に抱きつき作戦』!天真爛漫な女の子を演出!」
食蜂「ふむ…」
……………………………………
スタスタ…
イン「ぶ、ぶつけたハナが痛いんだよ…」ジンジン
上条「次に入ってきたら次は家から叩き出すぞ…」
コソコソ…
8号「ハァ…ハァ…ハァ…みなさんこんにちは!とある変態の御坂妹(の1人)ですッ!」
8号(今日は…この隠れている花壇から飛び出し!上条さんに抱きついて直接臭いを嗅ぎたいと思います!きっと天国への階段が見えるはずだッ!そうに違いない!カブト虫ッ!!)ゾクゾク!
…ガサガサ!
イン「…はっ!」クルッ!
上条「?」
8号「ウオオオーッ!天よ!!私を導いてくれェーッ!!」ドッギャァーーーz_________ン!!
イン「へ、変態だーー!!!上条の旦那!花壇から離れろぉーーーーーッ!!」
8号(完璧だ!彼は後ろを向いている….あとはしがみついてクンカするだけだッ!!)ウヘヘヘ-ッ!
8号「ようこそ!我が永遠の肉体よォーーーーーッ!!」ドバァアアアアアアア!
上条「………」ガシッ
8号「へっ?」
フォン フォン フォン フォン フォン
8号(わ、わたしの感覚が泥のようにゆっくりと…!この技はイポン背お……)グルンッ!
上条「…オラァーーーーッ!!」…ドッバァアアアアアアアアアン!!!
8号「グ、グワーッ!?」ドッゴォオオオオオオオオオン!!!
イン「な、何度ワザアリを取ろうと最後にイポンを取られれば死、あるのみなんだよッ!!」
上条「おちおち道も歩けねーのかこの町は…」
8号「あがっ…あがっ…見えたぞ…!天ご……………クッ」ガクッ
………………………………………
食蜂「…だめよ、実際死ぬわ」
美琴「ですよね…命に関わりますよね」ズゥ-ン
美琴「えーっと…「ドキドキとらぶるハーレム作戦』とか!並み居るライバルを押しのけて最後は結ばれるように…!!」
食蜂「……ふむ」
……………………………
輝泰「な、なぁ康ニ…やっぱ最近、道行のヤツやばくねえか?」ヒソヒソ
康二「う、うん…前は無気力無性欲になっちゃってたけど今は…」チラッ
一方通行「くかきけこかかきくけききこくけきこきかかかーーー!!や、やっぱ小学生は最高だぜェーッ!!助けてェエエエエエエ!?たまんねェエエエエエエ!!」ガクガク!
康二「ヒエッ…」
輝泰「ナムアミダブツ…」
一方「中学生はなァ…ババアなんだよ 」ドォーーーーーz_______ン!
……………………………
食蜂「…無理よ、精神崩壊したやつが居そうだわ」
美琴「ですね…キャラ崩壊ですよね」 ズゥ-ン
美琴「むむむむ…!!一体どうすれば!?バニーさん作戦…駄目だ!別の主人公しか釣れないッ!!」
食蜂「当麻相手に作戦立てるなんて愚の骨頂ってことねェ…ところでみこっちゃんさぁ〜!」グイッ!
美琴「ふえっ!?」
食蜂「ジュース奢った代わりにアタシの暇つぶしに付き合ってね、よし決まり!GoGo!MICOTO!ニョホホー!」タタタタターッ!
美琴「わっ!ひ、引っ張らないでくださ〜い!!」ズルズルズルー!
子供1「おい…あの姉ちゃん行ったぜ…!」
子供2「こ、こわかった!完全に狂っていた…!!」
子供3「しイプ・リアリティ・ショック!」
みさきち先輩の趣味はナニをすることです
それラリ!
【フレンダ・セイヴェルン】
【破壊力:C / スピード: C / 射程距離:B / 持続力:D / 死亡フラグ性:B / 割と常識人性:A 】
どんどんいきます、それスタ!
〜ショップ〜
食蜂「ねえねえみこっちゃん!」
美琴「むむむ、ゲコ太耳当てか…あ、なんですか先輩?」
食蜂「このタトゥーシールイカしてるわよねェ〜?ナイフと蝶のマーク!THE・アタシって感じだわ!」
美琴「いやー…これつけてたら完全に寮監にケンカ売っちゃいますよ、バックドロップ不可避ですよ」
食蜂「…だったわ」
〜カラオケ〜
食蜂「Hey!Yeah!I said Stone free to ride on the breeze〜♪」
美琴「す、すごいなんてカッコいい歌声…!!」ジーン
食蜂「まあ中の人変わってるし」
〜ゲーセン〜
美琴「うっしゃあああああ!!」ドゴンッ!
パンチングマシーン『グワーッ!!88点!かなりスゴイ!!』ピガーッ!
食蜂「グッド!やるじゃないみこっちゃん!!」
美琴「はぁー…かなりスッキリしますね!自販機より蹴りやすいです!」
食蜂「犯罪ギリギリね!次は私の番よォ〜…」スゥ-…
美琴「えっ?」
マシーン『エッ?』
…グルンッ!
食蜂「オラッ!オラァーーッ!!」ドゴ!ドゴォオオオオオッ!!
美琴「か、回転空中二段蹴りだとォーッ!?」
マシーン『ピッ…ピガガガガガガーッ!?そ、測定不能!測定不能!理解不能!そもそも蹴りには対応していな…………サヨナラ!!」ドゴォン!!
食蜂「あっ、やべ」スタン
美琴「せ、先輩!やばいですよ!!」
「パンチングマシーンが爆発四散した!?」
「ワザマエ!」
「流石みゆきち!俺たちにできないことをすぐやってのける!!」
「そこにシビれるあこがれるゥ!」
食蜂「み…みこっちゃん!逃げるんだよォーッ!!」スタコラサッサー!
美琴(さすが総合格闘技チャンプ…)ゴクリ
〜バッティングセンター〜
カキンカキンカキ-ン!
食蜂「オラオラオラオラオラオラーッ!!まだまだ行くわよ!『1000球』だッ!!」
美琴「やっぱこの人身体能力おかしいッ!!」
〜カフェ〜
輝泰「ゥ ン ま あ あ ~ い っ
!!こっこれはああ~~~っ…この味わあぁ~っ!まろやかなプリンにカラメルの苦みがからみつくうまさだ!プリンがカラメルを!カラメルがプリンを引き立てるッ!」
康二「本当に美味しいね!このサクランボもいいアクセントだし…道行くん、これで少しは元気出たかい?」クルッ
一方通行「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロロレロ」コロコロ…
康二「」
輝泰「ウッチャンに対するナンチャンっつ〜かよぉ〜!」パァーッ!
食蜂「どこまで追い込まれたらああなっちゃうのかね…くわばらくわばら」ヒソヒソ
美琴(な、なにがあったんだろ…)
……………………
食蜂「…ッあー!良い休日になったわぁ〜〜〜〜!!みこっちゃんのおかげよ!」ウ-ン!
美琴「わたしこそ…ありがとうございます!食蜂先輩のおかげで気分がすっごく晴れました!」パアッ!
食蜂「そいつぁ良かったわ、これでWin-Winねェ〜」ニコ
美琴「最後に先輩…聞きたい事があるんですけど」
食蜂「なぁに?スリーサイズなら上から89…90いってたっけな?」
美琴「で、でか…!身体の事じゃなくて!!」
食蜂「うーん…アタシの『能力』こととか?」
美琴「はい、ずっと気になっていたんです!大覇星祭で話してくれた時は相手の考えが見えるって言っていましたが…
」
食蜂「…………」
美琴「それだけじゃないんですよね…『心理掌握(メンタルアウト)』の力は」
食蜂「フー…ご名答!流石第3位ってとこねぇ、大した慧眼よ」
美琴(先輩は第5位…でも、私よりもずっと立派で、かっこよくて…それに)
食蜂「そうねぇ…」ウーン…
美琴(性格は…似ても似つかないけど、どこか『アイツ』とだぶるところがある!そんな人が持っている力って…)
食蜂「…みこっちゃんさぁ」
美琴「はい…」
食蜂「もし、『人を操る』事ができたらどうする?」
美琴「…えっ?」
食蜂「例えばさァ〜…レトロゲームの『レミングス』みたいに、動かしたいとこに動かせて…やらせたいことを自由に操作できたり、そして」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「せ、先輩…それって」
食蜂「…人の生死まで操れたら?」
美琴「…!!」
食蜂「もう分かったでしょ?私の能力は他人の精神を『掌握』する事…それが『メンタルアウト』ってワケ」
美琴(う、うそ…そんな能力が?…)ブルッ
食蜂「気づいたのは当麻と離れた後…小5のころだったわね、元々の人の考えが見えるっつー力はなんというか…『目を閉じる』っていうカンジにしていたらほとんど見えなくなってきたわ」
美琴「じゃあ今、読心能力は…」
食蜂「今でも意識を集中させれば多少ならできるわ、子供のころよりざっくりとした感情しか分からなくなったけど…」
美琴「…………」
食蜂「それである日テキトーに授業を受
けていた訳よ、ボーッとしながら」
食蜂「その時消しゴムを落っことしたの、それは転がって居眠りしている生徒の机の下にいっちゃって…フト思ったの『めんどくさいなあ、起きてひろってくれないかな』ってね」
美琴「…それで」
食蜂「びびったわ、寝てた生徒がいきなり跳ね起きて消しゴムを私のところに持ってきた…えらく不自然な動きで」
美琴「そ、そんな事が…!」
食蜂「後は色々試してみて分かったのは記憶の読心(ある程度)・人格の洗脳・念話・意志の増幅・思考の再現・感情の移植などなどetc…人の精神の事ならなんでもござれってことね」
美琴(学園都市最高レベルの精神系能力…それが先輩の…力!!)
食蜂「…しっかし我ながらおっそろしい能力よねェー!こんな力があったら冗談ナシでマジもんの女王になれるわよ」
美琴「…………」
食蜂「そういや最近人を操れる超能力者の映画があったわね、確か主演は藤原竜也…あの人っていつもクズの役を」
美琴「…先輩!!」グッ!
食蜂「ん、なぁに?」
美琴「怖く…なかったんですか」
食蜂「怖く…?」
美琴「だ、だって…自分にそんな力がある事が分かったら、それは…」
美琴(私なら…もしそうなったら)
食蜂「そうねえ、小4の頃のアタシだったらヤバかったかもね」
美琴「え…?」
食蜂「ところがご存知の通りアタシはデッケー意識改革があった!それはアイツ…当麻が去った後も変わらないわ」
美琴「…………」
食蜂「ある時聞いたのよ、なんでそんなに人を離すようなぶっきらぼうな態度とるんだ?ってね」
美琴「…なんて答えたんですか?」
食蜂「『自分の不幸に他人を巻き込むのが気に食わねぇだけだ』だってさ!これが小6のガキが言うことってーの!?呆れるわ!」ハァ
美琴(当麻が…そんな事を)
食蜂「ま、そんな訳でアタシも能力を理解した時にはスッゲー!って思ったけどすぐに浮かんだのは『自分の力で他人を不幸にしちゃいけない』っつー偉そうな使命感よ」
美琴「使命…」
食蜂「そう!むしろ自分の力で他人を助ける事はできないか…そして精神の力に引けをとらないぐらい身体を鍛えたわ、まぁどっかの詩人の言葉をパクれば…『健全なる精神は健全なる肉体に宿る』ってトコかしら?」
美琴「………………」
食蜂「力とはそれ自体と釣り合わない奴が持ってはダメって事…いや、許されない事かもね」
美琴「…私は」
食蜂「にしてもどうしたのよ?能力のことについて聞きたいなんて…何か理由
が」
美琴「私には…『妹達』がいるんです」
食蜂「妹達…?あっ!前町中で見たわよ!?あんな大家族だとは知らなかったわ〜!」
美琴「…彼女達は」
食蜂「へ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「彼女たちは『クローン』です、私の」
食蜂「くろーん?…えっ!?クローンって自分のDNAから作るとかいうアレのこと!?」
美琴「はい…小さい頃に『多くの人を助けるため』と言われて、提供したんです…私のDNAマップを」
食蜂「DNAマップ?つーことはまさか…」
美琴「元々その科学者は私を騙していたんです、そして『ある実験』のために10人のクローンが生まれた…」
食蜂「それがあの子達ってこと…?」
美琴「その通りです、私はその実験を知ってからそれを潰すために行動しました…でも思うようにいかなくて、むしろ私自身が潰れてしまいそうでした…」ギュッ…
食蜂「…………」
美琴「私は…弱いんです!こんな自分が許せなくて…情けなくて…」ペタリ…
食蜂「みこっちゃん…」
美琴「なんで先輩はそんなに強いんですか!?なんで…なんで…私は」ポロッ
食蜂(まさかそんな壮絶な出来事があったとは…!うーん、どうやって元気付ければ…)
食蜂「あー…なんと言うかさ、そこまでナーバスになっちゃダメっていうか…」
…ピクン!
食蜂「……ッ!?」
食蜂「みこっちゃん、悪いけど話は後にしときましょう」グイッ!
美琴「わっ!」
食蜂「今、アタシ達をつけてきてる奴らがいるわ」
美琴「えっ!?な、なんで…」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
食蜂「しかも明確な『敵意』を持ってるみたい…やれやれだわ、お友達になりにきたワケじゃないみたいね」
美琴「『敵意』…!?」
食蜂「あーあー…せっかく平和的に休日を終えるとこだったのに、えーっと敵の人数は…」グググ…
美琴「な、何人なんですか?」
食蜂「…『1人』みたいね」
美琴「1人…ですか?それなら私と先輩なら追い払えます!迎え撃ちましょう!」ザッ!
食蜂「まーまー!迎え撃つ前に話を…」
…ビクッ!
食蜂(…違う!?一人じゃない…これは…)
美琴「先輩…?」
食蜂「…ちょいと訂正するわ」
美琴「え……」
食蜂「敵は『一人』に見せかけた『11人』よ」
美琴「じゅ…11人!?」
食蜂「こいつぁヘヴィね…しかも相手は恐らく全員が能力者、それ以前に…何よこの感覚?1人の中に11人が固まっているような…」
美琴「そ、そんなことがあり得るんですか…?」
食蜂「まぁ学園都市って何でもアリなとこもあるしねェ…現にアタシ達もそうじゃない?」
美琴「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!ど…どうすれば」
食蜂「ともかくとっとと逃げた方がいいのは確かね、行くわよみこっちゃん!」ダッ!
美琴「はっ…はい!!」タッ!
タタタタタタ…
「ケケケケケケ……!」
「逃がさないぞ…」
「私達が……私達が学園都市の序列に!!」 ギラ…!
……………………………
美琴「はぁ…はぁ…ここまで来れば…」
食蜂「….悲しいお知らせよ」
美琴「へ…?」
食蜂「この見られているような感覚…追跡されてるわ、どうやら11人の中にそういうタイプの能力者がいたみたいね…ミスったわ」
美琴「そ、そんな!!」
…ザッ!
食蜂「ホレ、おいでなすったわ」
美琴「…ッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
???「へッ…へへヘヘヘ!!ついに追い詰めたぞ…御坂美琴に食蜂操折!!」
???「こ、ここで会ったが100年目ッ!」
???「ついに…ついに私達が陽の光を浴びる時が来たのだっ!貴様らの『敗北』によってなァーッ!!」
喪女1「学園都市の第3位と第5位を倒し!その枠に私たちが入ることで喪女を卒業!すなわちモテる!!」クワッ!
喪女2「わ、私達がモテないのはどう考えてもコミュ症で引っ込み思案で地味なのが悪いッ!…喪女3!!」
喪女3「ウッ…ウォオオオオオオ!!モテたいィイイイイイイイ!!」ビキッ…ビキビキビキビキ!!
美琴「わ、訳がわからないけど!あれは肉体変化!?」
喪女1「その通り!私達は友達がいないせいで能力を鍛えるくらいしかやる事がなかったのだ!!」
食蜂「言ってて悲しくならないの…」
喪女2「慣れたわッ!い、行け喪女スモトリ!まずは戦闘系の能力ではない食蜂操折を倒すのだッ!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
喪女3「オオオオオオーッ!!ドッソイオラーッ!!」グオオオオオオ-ッ!!
美琴「せ、先輩…危ないっ!!」
食蜂「へぇ…」
美琴「くそっ!先輩、離れていて下さ…」バリッ!
食蜂「身体がデカくなってもさぁ〜」ズイッ
美琴「ち、ちょっと!?」
ズンッ!
喪女3「ドッソーーーーイ!!!」ブウウウウウ-ン!!
食蜂「…フッ!!」スタンッ!
喪女3「ドッ!?」スカッ!
美琴「えっ!?」
喪女1「何ッ!?」
食蜂「弱点はァー…変わらないのかしらねっ!!」ニヤッ!
美琴(す、すごい!あんなに高く…!)
喪女3「ウッ…ウッ!?」
食蜂「……オラァアアアアアアッ!!!」ドギュウウウウウッ!!!
喪女3「オッ、オゴーッ!!」メゴンッ!!
ドサァッ!
喪女2「エッ…エエエエエエーッ!?」
美琴「く…空中かかと落とし!」
喪女1「この身体能力…精神系の能力者のはずではないのか!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
食蜂「さぁーて…レッツパーリィよ!」バァーーーz_______ン!
みさきち先輩かっけえ!
それラリ!
【滝壺理后】
【破壊力:E / スピード:D / 射程距離:A / 持続力:D / 苦労人性:A / 胃の強さ: E 】
やってのける!それではスタート
喪女1「くっ…クソーッ!!一旦引くんだッ!!」
喪女2「り、了解!!」 スタコラサッサ-!
食蜂「みこっちゃん、こっちも一度身を隠すわよ!」スタッ!
美琴「はっ…はい!」
サッ!
食蜂「よっと!幸いこの路地は身を隠す障害物が多くて助かったわね」
美琴「あの…あいつら『11人』いるんですよね?さっき出てきたのは3人、あとの8人はどこにいるんでしょうか?」
食蜂「うーむ、今でも結構な人数がいるのは感じられるんだけど…」ゴソゴソ
美琴「…って先輩、そのグローブとスパッツどこに持ってたんですか!?」
食蜂「これ?戦う乙女の必需品よォ〜?みこっちゃんだって万年短パンじゃないのさ」ハキハキ
美琴「こ、これは戦うために履いてるんじゃないです!」
食蜂「おいおいみこっちゃん!恋する女の子が色気ないもん履いちゃダメ…」チラ
…ズズズ
食蜂(……なッ!?)
美琴「こ、これは動きやすさを重視したからで!色気がないとか言われても…」イジイジ
食蜂「…『11人』の理由が分かったわよ」
美琴「…へっ?」
食蜂「見りゃわかるわ!あーゆートリックだったわけね…」
美琴「トリック…?見るっていってもあそこにいるのは気絶して…」スッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
喪女3「………ア……ガ」ズッ…ズズズズズ
喪女4「フ…フフフフ」
喪女5「ハァー…」
喪女6「モ…モテ…モテたいィイ……」
美琴「…うっ!?」
食蜂「ウゲー!気色悪い構図ね!」オエ-
美琴(た、倒れているヤツの背中から…別の人間が出てきている!?)
美琴「せ…先輩!これは!!」
食蜂「どうやら『重なって』感じていたのはこのせいみたいね?人の中に人を潜ませる能力者がいるってことよ….奇妙な言い回しだけど」
喪女4「一斉ぃー…射撃ィイイイイ!!」ズッ!
美琴「ま、まずい!何か来………」
…ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!
食蜂「うっ…うおおおおおっ!?マジかよッ!?」
美琴「き、金属片を飛ばしてきてる!エアロハンドの能力か!!」
喪女4「ハーッハッハッハ!!蜂の巣にしてやんよおーーーッ!!」
喪女5「撃つべし…撃つべしッ!!」
喪女6「モテたいのぉーーーーーッ!!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!
チュンチュンチュン!!
食蜂「かぁーっ!滅茶苦茶やりやがるわね!!マジで殺る気かしら!」
美琴「こ、このままじゃあ…」
食蜂「ま、なんとかなるでしょ!相手は人間なんだし」
美琴「な、なんとかなるってそんな!」
食蜂「…こういう状況でもさァ」
美琴「え…?」
食蜂「動揺する事なく『相手をブッ潰す』っていう目的に集中することも『強さ』よ、みこっちゃん」
美琴「………」
食蜂「自信を持ちなさい!アタシ達は泣く子も黙るトップランカーよ!!弱音吐いてる場合じゃなくってよ?」ニヤッ
美琴「先輩…!」
美琴(私の…『強さ』!!)グッ!
食蜂「さぁーて…反撃といきますかッ!」バシンッ!
喪女4「よぉし!撃ち方ヤメッ!!」
喪女5「ククククッ!今頃風穴だらけに……」
…ズアッ!
食蜂「なってないんだなこれが!!」
美琴「っらぁーーーっ!!!」ブゥウウウウウウウウウン!!!
喪女4「なっ!?」
喪女5「能力でブン投げたのは壊れた冷蔵庫…アバーッ!!」ドグシャアアアアアッ!!
喪女6「も、喪女5がペシャンコに!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
食蜂「賽は投げられた…全員ブッ潰すッ!」ビッ!
美琴「覚悟しろ!」ギン!
喪女4「ザ…ザッケンナコラー!投げらたのは冷蔵庫じゃないかッ!」
ゴウッ!
食蜂「ご名答!ダークマター印の冷蔵庫よ、オラァーッ!!」ドシュウッ!
喪女4「ぐべえっ!?」ドゴオッ!
喪女6「こ、この爆発力!?聞いてたのと違うよおおおおおお!?」ガクガク!
美琴「レールガンッ!(威力最小限!)」ビシュウッ!
喪女6「しまっ…ウゲーッ!!」ボッゴォオオオン!
食蜂「よっと!みこっちゃん吹っ切れたみたいね?」 スタン!
美琴「はい!私の『覚悟』…見ていてください先輩!」ザッ!
食蜂「グッド!!そうと決まればチャッチャと片付けるわよッ!!」ビシッ!
喪女4「ア…アバッ…私が死んでも第二第三の喪女が…」ガクッ
喪女7「ウオオオオオーッ!まだ終わっちゃいねぇぞぉおおおお!!」ズズズズズズズズズズズ!
喪女8「引かぬ!モテぬ!省みぬッ!」ズズズズズズズズズズズ…
美琴「また2人…!」
食蜂「みこっちゃんは後ろを警戒して!コイツらはアタシがやる!!」
喪女7「アタシがやるだァ!?ナメてんじゃねぞォーッ!!メタモルフォーゼッ!!(肉体強化)」メキメキ!
食蜂「さっきの奴と同じ能力?芸がないわねェー!」ニヤッ!
喪女7(ほざけ!私はスモトリと違って正確無比な一撃が得意分野!避ける事はほぼ不可能だ!!)
喪女7「くたばりやがれェーッ!!」ダンッ!
美琴「ッ!!」
喪女7(無駄だッ!どんなアクションをしようが拳は完全にその動きをトレース!百発百中よォー!)
シュゴァアアアアアアアアアアア!!
喪女7「ブッ飛べ!パツキン巨乳ゥウウウウウーッ!!!」グハハハ-ッ!!
美琴「せ、先輩!危ない!」
食蜂「…防御ってのはねェ」スッ…
喪女7「身体の力を抜いた!?バカめ!ペシャンコになれーッ!!」グォオオオオオオン!!
食蜂「………」スウッ
…ゾバァアアアアアアアアア!
喪女7「…エッ?」スカッ
食蜂「力はいらない…直線的なパワーのパンチは、ほんのわずかにその方向をそらすだけで軌道は大きくはずれていく…」
喪女7(わ、ワタシのパンチが逸らされ…?)
食蜂「…そして!」ガシイッ!
喪女7「へあ!?」
食蜂「逆にその力を利用してブン投げるッ!オラァアアアッ!!」グルゥウウウン!!
喪女7(か、身体が…勝手に回転して)
喪女7「う…ウゴォオアアアア!?アバッ!!」メゴンッ!
美琴「すごい…これは合気道のワザ!」
食蜂「これぞ合気道の極意ってワケ!お分かり頂けだろうか?」フン!
喪女8「フンハー!エラそーに講釈たれてる場合じゃないわよ!!」バリバリバリバリ!
食蜂「お次は電撃使い…やれやれだわ!能力者のバーゲンセールねェ?」グッ
喪女8「食蜂操折…そのバーゲンセール品に貴様はやられるのだ!私のライジング・ハンドを味わえッ!!」ダンッ!
食蜂(手に電気を纏わせて…直接殴ってくるつもり?)
喪女8「ハァーッ!!」ドッシュウウウウウ!!
食蜂「むっ…!」サッ!
喪女8(かかったなアホが!!私の雷は近くにある物体(自身以外)を自動的に襲う…貴様は避雷針よ!防御しようが捌こうが黒コゲは避けられぬ!!)
喪女8「ハッハー!さらばだ!!食蜂操折ィイイイイイイイ!!」ゴバァアアアアアアアア!!
食蜂「うん」パシッ
喪女8「はえ?」ピタッ
食蜂「これがあなたの雷ィ〜?低周波治療器よりビリビリこないわよぉ」
喪女8(なっ…何故だッ!何故電撃が流れない!?こいつの身体と完全に触れているのにもかかわらず!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「悪いわね…あなたの電力全部私が頂いたわ!!」バリバリバリバリバリバリ!!
喪女8「なっ…何だとォオオオオオ!!御坂美琴に私の電力が奪い取られていたのか!?」
食蜂「みこっちゃん、ヴェリィーナァ〜イス!ほれっ!」パッ
喪女8「あ」
美琴「…っらぁああああああ!!」バリィイイイイイイイイイイイ!!
喪女8「あがばばばばばばばがガガガ!?!?」ビリビリビリビリビリビリビリビリ!!
美琴「もらったの返しとくわ!利息つきでね!!」ザンッ!
食蜂「ワーオ!良心的ィーッ!」
喪女8「し…シビッ…シビッ…シビれ…」バタッ…
…ズアッ!
喪女9「ウォオオオオーッ!!アタイは他の奴らのようにはいかんぞーっ!!」グオン!
美琴「次から…次へと!!」バリィッ!!
喪女9「無駄ァ!」ズニュウッ!
パシュウン!
美琴「くっ…電撃が入らない!」
食蜂「地面から壁を作り出したッての!?」
喪女9「見たか!アタイのゴムを操る力は…致命的な電撃だろうが打撃だろうが」
美琴「砂鉄の剣ッ!!」ズパアッ!!
\ パッカー /
喪女9「ア…アイエエエエエエエ!?まだ話の途ちゅ…」ガクガク!
美琴「聞く耳もたぬ!おりゃあっ!!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!
喪女9「ウゴーッ!!!!ムゴイ!!」ビビビビビビビビ!!
ズベシャア!!
美琴「これで7人目!残りは…」
食蜂「2人よ!!オラ!オラァーッ!!」ドゴ、ドゴォッ!!
喪女10「うごぎブエッ!?」ボゴッ!
喪女11「あ、あたし達のステルステレポートが何故分かっ….あぼっ!!」ドグシャア!
食蜂「凄み…と言いたいトコだけどォ〜微かな息づかいでも場所の把握くらいできるわよ?」フン!
スタンッ!
美琴「先輩!ケガありませんか?」
食蜂「ノープロブレム!残りは最初に逃げ出した奴2人だけ?張り合いないわねェ!」
美琴「怯えて逃げちゃったなら追う必要もないでしょうか?」
食蜂「そうさね、後はほっといても問題は…あれ?」
美琴「…どうしたんですか?」
食蜂(最初にぶっ飛ばしてノビてるはずの空力使い達が…居ない?)
ズゴゴゴゴゴゴゴ…!!
食蜂(…!!)
食蜂「みこっちゃん!ちょいとごめんね!!」ガシイッ!
美琴「わっ!?」
喪女4・5・6「「「…ファイアアアアアアアア!!」」」ドッゴォオオオオオオオオオオオオオン!!
食蜂「くそッ!!」スタンッ!!
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!
食蜂「あだだだ…アブねェ〜ッ!!みこっちゃん生きてる!?」
美琴「む、むごごご…先輩、胸に押しつぶされて苦しいですぅ…」ムゴムゴ
食蜂「あっ、悪ィ」ブルン
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
喪女4「チィイイイイイイイ!!もう少しで合体攻撃が当たるとこだったのによぉー!」
喪女5「死なん…ワタシは死なんぞぉ!!」
喪女6「光が眩しいィイイイ!!」
美琴「そ、そんな…!あんな状態から立ち上がれるはずは!」
食蜂「やれやれだわ!これは何かトリックがあるわねェ〜…」
短いですが今日はこれまで!ちなみに喪女軍団は全員もこっちのクローンめいています
それではラリホー
上承さんの戦闘力を100だとしたらみゆきち先輩は85くらいです
それスタ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
食蜂「今更だけど…あんたらの目的は大方、下克上ってとこかしら?」
美琴(よく見ると3人とも…マンガの『わたしがモテないのはどう考えてもお前らが悪い』のもこっちにそっくり!?)コッチモ
イマサラダケド!?
喪女4「へへへ…その通りだッ!!」
喪女5「お前達を倒して今まで虐げられてきた私達が学園都市のトップランカーに上り詰める!」
喪女6「とくに御坂美琴!あんたは最近とにかく色々と駄目だと聞いた!倒すならここしかないわ!!」
食蜂「…なんて事言われちゃってますケド」
美琴「だ、駄目って…」ズゥーン…
食蜂(コイツらは傷が治っているわけではない、言うなればベコベコの車にガソリンを注ぎ込んで…無理矢理動かしているような感じね)
美琴「せ、先輩!」
食蜂「あーちょっと待って!どうするか今考えてるとこよ」
美琴「違うんです!あれ…アイツを!」
食蜂「え?」
喪女3「あっ…あががが…」グググ
喪女2「へへっ…へへへへへ」ドクン…ドクン
食蜂「むむむ…?あいつは最初に出てきた奴の1人!?」
美琴「倒れてる奴に手をかざして…まさか!!」
喪女2「わ…わたしの力は洗脳能力(マリオネッテ)!あ、相手の神経に干渉することで痛みや疲労をしゃ、シャットアウト!ヒヒヒッ!」ヒクヒク
喪女3「オオオー…ドッソイオラー!」ガバアッ!
美琴「なっ…!!」
喪女2「そそそそそして!!アドレナリンを異常分泌させることにより不死身の喪女ができあがるんだーっ!!」ウケケケーッ!
食蜂「ゲェーッ!ほとんどソンビじゃないのッ!」
喪女2「喪女は死なん!なななな何度でもよみがえるさぁーッ!!」ダッ!
食蜂「別のヤツを治すつもりね!」
美琴「させるかっ!!」バリィイイイイ!!
喪女2「ウヒッ!」ズニュウウウウ!!
喪女7「…アバッ!?」ビクンッ!
美琴「なっ…!倒れてる奴の背中に消えてかわした!?」
食蜂「デュアルスキル(能力二つ持ち)ってことは考えづらい…そうなりゃ答えは」
コソコソ …
喪女1「フフフ…教えなきゃならない気がしたから教えてやろう!喪女軍団のリーダーたるわたしの力は特殊な空間移動能力…その名を『TATOO YOU!(タトゥー ユー)』指定した人間を11人までお互いの背中に『潜ませる』ことができるスーパーレアな能力だ!!マイッタカ!マイッタカーッ!!」 ウハハハ-ッ!
美琴「そ、そんなのってあり!?」
食蜂「ならまずあんたからブッ飛ばす!!」グッ
喪女1「ひえっ…!も、喪女軍団ガードせよ!!」
「「「「リベンジだオラー!!」」」」ザッ!
食蜂「チッ…辿りつけない!」
喪女1「い…いいぞ!こいつらを囲んでひん剥いてマワしたれーッ!」コソコソ!
ドドドドドドドドドドドドドドドド
食蜂「こりゃあちーっとキツくなりそうねぇ、みこっちゃん!キアイ入れ直すわよ!」
美琴「はっ、はい!」
喪女1「ケケケーッ!!無駄無駄無駄無駄ァ!!何がキアイだぁ!?次のコミケでお前らの濃厚な百合同人(R18)を描いて儲けてやるぜェエエエエエエエエ!!」コソコソーッ!
「「「「「「「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!モテるんだぁああああああああああああああ!!!!」」」」」」」」」」 ダァーーーーz_________ッ!!
食蜂「…来るわよ!」グッ!
美琴「くっ!」バチッ!
…………………………
食蜂「オラァッ!!」ドシュウッ!
喪女3「オゴッ!?」バゴッ!
ズッシャアアアアア!!
食蜂(ハァー…ハァー…さっきから殴り飛ばしても飛ばしても起き上がってきやがる!キリがないわ…)
喪女7「スキ有りィイイイ!!」ドバァーッ!!
食蜂「ッ!!」ガシイッ!
食蜂(うぐっ…!)ミシ…ミシ…
喪女7「うははははーっ!!もう攻撃を捌く元気も残ってないんじゃ………ばばばばばーっ!?」バリバリバリバリバリバリバリ!!!
美琴「ハァー…せ、先輩!大丈夫ですか!?」
食蜂「チト骨にミシっときただけよ!助かったわみこっちゃん…」ゼエゼエ
美琴(先輩はかなり疲労が溜まっている…無論私もだ!このままじゃ押し負ける!)ハァハァ…
喪女2「ウヒッ!ウヒッ!回復、回復ゥ!」スタスタスターッ!
美琴(とにかく回復役を叩かなきゃ!!)
美琴「くらえっ!!」バチバチバチバチバチバチィ!
喪女9「アホがーッ!電撃なぞきかんと言っとろーが!!」バシュウン!
美琴「くっ…」
美琴(ダメだ…どんなに狙っても妨害、別の奴に隠れられてしまう!!)
喪女4「お返しだッ!エアロゴム弾ッ!!」ドギュッ!
美琴「しまっ…!」
…ボゴッ!
美琴「あぐっ!!」ドサッ!
喪女4「はははーッ!着弾ンンーッ!!」
喪女1「今だ!エアロハンド部隊!!」
喪女4・5・6「「「スッゾコラー!!」」」ドウッ!!
美琴「がっ…がはっ…」グググ…
美琴(ま、まずい…!避けきれ……)
…サッ!
食蜂「…うぐうううううううっ!!」 ドシュドシュドシュッ!!
美琴「ううっ!!」
ドシャッ!
喪女4「チィーッ!助けに入られたか!」
食蜂「ぐうう…みこっちゃん、今回も生きてるかしら?」
美琴「せ…先輩!私を庇って…!!」
食蜂「かすっただけよ!どうってことないわ…多分」グググ…
喪女1「へへへ…大した師弟愛だな!薄い本が厚くなるぞ!しかしもう終わりだッ!『王手飛車取り』だ…すでにお前らの敗北の形なのだァーッ!!!!」コソーッ!
「「「「「「「「「「モテェエエエエエーールッ!!!!」」」」」」」」」」
美琴「駄目だ…このままじゃもう!先輩だけでも逃げてください!!」
食蜂「バカ言っちゃいけないわよ!ここで後輩投げ出して逃げるなんて症に合わないわ!!」
美琴「で…でも!!」
食蜂(こうなりゃ…『アレ』使うしかないわね!)ギン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
喪女1「ククク…そろそろ投了といこうか!?」
ジリッ!
食蜂「こっち向いてみこっちゃん!」ガシッ!
美琴「え…ふえっ!?」ビクウッ!
スウウウウウ-ッ………
美琴(えっ…ええええええ!!!こ、こんなタイミングで女の子のタシナミを!?駄目です先輩ッ!みんなやってるからって私たちは先輩後輩の関係ですぅううううう!!!!)///////
喪女4「なっ…なにしてんだあいつら!?」
喪女5「顔が近い!!」
喪女6「ええ素材やこれは…」
喪女7「百合姫!?」
……………………………………
ミサカ4号「…… ハッ!?私得のヨ・カ・ン!?」ガバッ!!
5号「はえ?どうしたの4号ちゃん?」
1号「公共の場で発情しちゃダメよー」ウフフ
食蜂「よっと!」ピタッ!
美琴「ひゃっ!!」ビクン!
美琴(ひ…額と額をくっつけて何を…!)
…シュウンッ!!
美琴「…………っ!?」
食蜂「おっし!成功したかしら?」
ドドドドドドドドドドドドドドド
美琴(この感覚……これは!!)
喪女10「百合っとる場合かーッ!!隙だらけだぞっ!!」
喪女11「ホモクレェーッ!!」バァーッ!!
食蜂「むっ…!」
喪女1(いいぞぉ!御坂美琴は後ろを向いている…今なら一気にッ!!)
…バリィイイイイイイイイイイイイイ!!
喪女1「…エッ!?」
喪女10「へっ…?うごあああああ!?」バチバチバチバチ!!
喪女11「あ、あたしたちのステルス攻げ…オボーッ!!」バチバチバチバチ!!
ドシャドシャッ!
喪女1「な…何だとォオオオオオオオ!?食蜂操折ならともかく何故御坂美琴が対応できるのだ!?今、敵の方を見ずに電撃を…!!」
美琴「先輩…この『視界』は!!」
食蜂「飲み込みが早くて助かるわ!こっも感度良好よォ〜!」 トントン
喪女1「こ、こいつら一体何を…ええい!囲んで一斉攻撃だッ!!」
「「「「「「「「オッ……オオオオオオーッ!!」」」」」」」」 ダァ-ッ!!
食蜂「理解できたなら…いけるわね?」スッ…
美琴「…はい!!」バッ!
喪女4「百合パワー注入ってかァ!?コケおどしてんじゃあないぞッ!まずはレールガンからだ!!」ビュゴオオオオオオ!!
美琴(……見える)スゥ…
ドッガァアアアアアアン!!
喪女4「なん…だと!攻撃の方向も見ずに避けた!?」
美琴(自分の視界とは別に…パソコンのサブモニターみたいに!)バチイッ!
喪女4「また見ずに…うげっ!!」バリバリバリバリ!!
喪女6「は、ハッタリだ!!くたばれッ!!」ドヒュンッ!!
食蜂「みこっちゃん!屈んで!!」
美琴「……はっ!!」スタッ!
喪女6「エッ!?」スカァ-ッ
食蜂「オラァーーーーッ!!」ドッゴォ!!
美琴(『もうひとつの視界』…これは!!)
喪女6「ウゴエッ!?」ボッコォン!!
喪女1「な…何だ?何だこれはぁーッ!?こんなお互いが見えているかのような連携攻撃!!ありえねェエエエエエーッ!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
美琴「『先輩の視界』!すごく奇妙だけど…確かに見える!!それにこの感覚、研ぎ澄まされた感覚は!!」
食蜂「アタシの能力でみこっちゃんとの視界をリンクさせ…プラス!反射神経を強化した!メンタルアウトは人を操ることだけが能じゃあないのよッ!!」ニッ!
美琴「いける…これなら勝てる!!」ギン!
食蜂「オラッ!オラオラオラオラオラーッ!!」
美琴「はぁあああーっ!!」
ドゴッ!バリバリバリバリ!ボゴォオオオッ!!
喪女1「な、何してる!!早く仕留めろォオオオオオーッ!!」
喪女8「む、無理だ!!少しでも手を出そうとするとブッ飛ばされ…ぐへっ!!」バキッ!
喪女9「まるで竜巻みたいにぐべあっ!?」バリバリバリバリ!
喪女1「うっ…うっ!!」
食蜂「そろそろ諦めなさいって!お嫁にいけなくなるわよォ〜?」スタンッ!
喪女1「こ…こっちに回復役がいる限り私達は不死身だッ!!喪女2行けぇ!!」
喪女2「うっ…アイアイサー!」サササーッ!
美琴「くそっ…また回復される!」サッ!
喪女6「喪女2に攻撃しようったってそうはさせねーぞ!食らえィ!!」ドヒュッ!
…ボゴォッ!
喪女2「ぶごっ!?」ドベッシャア!!
喪女6「…へっ?」
喪女1「な…何をしているんだッ!?仲間に攻撃してどうする!!」
喪女3「フレンドリーファイア!?フレンドリーファイアナンデ!?」
喪女7「裏切りは極刑だぞ!?」
喪女8「んなことよりこの二人をとっとと倒すんだ!!」バリィイイイイイイイ!!
喪女4「おっ、おい!何でこっちにむかってアババババーッ!!」バチバチバチバチ!!
喪女8「あ、あれッ!?」
美琴「まさか…これは先輩が?」
食蜂「ご名答!こいつらの視界を適当に入れ替えたのよ?おそらくまともに見えてないでしょうねぇ〜」ニヤニヤ
ヤメッ…アババババ!!コッチムクンジャネェーッ!!ドコウッテグエーッ!!ヤメロォーッ!!テキジャナクテミカタ…グワーッ!
喪女1「あっ…ああああああ…!!」ガタガタガタ…
喪女1(ウソだ…なんだこの力の差は!圧倒的すぎるゥウウウウウーッ!!)
…ザンッ!!
食蜂「あんたさっき王手飛車取りとか言ってたわよねェ…?」
美琴「違う…私達のは『詰み』だ!!」ザッ!
喪女1(無理だ…勝てるわけがないッ!やられる!逃げなきゃやられるッ!逃げなきゃあ!やられるゥゥゥゥゥゥゥ!!)
喪女1「ギニャーーーーッ!!た、たすけ…」バッ!
食蜂「あら?わざわざぶっ飛ばされに近づいてきてくれたのかしら?」
喪女1「デ!?」ヒョコヒョコ…
喪女1(なっ!?なんだぁ〜〜〜〜あああああああああああああ!?!?!?何で私は逆に近づいてんだ!?)
喪女1「ヒィイイイエエエエエエーーーーッ!!」ダッ!
…トコトコ
喪女1「ゲェッ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
食蜂「おっ!ナイスムーンウォーク!上手いもんねぇ〜!」
喪女1「なっ!?なんだ!?は…離れようと思ったら!どっどっどおーして近づいてェェェ!?!?!?なんで近づくゥゥゥ!?ウケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ」ウケッ!?
美琴「これもまさか…」
食蜂「ざーんねん!あんたはもう完全に私の『糸』に絡み付けられてるってことよ?近づいといでーって思えばそれに従うしかないってワケ!」フン!
喪女1「そ…そうだ!わたしが喪女だからだッ!!喪女にできないことはないからだッ!(友達以外)ワハハハハハハハーッ!!」ガクガクガクガク !!
食蜂「トチ狂ってるとこ悪いけど…」ガシッ
喪女1「うげっ!」グイ!
食蜂「これでオシマイ…決着つけさせてもらうわよ!!」グッ!
喪女1「うっ…うっ…ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
…ゴッ!
食蜂「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァアアアアアアアア!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!!
喪女1「うげぐばげぼがばぁあああああああああああ!!!!!!!」ボッゴォーーーーーーーz___________ン!!!
喪女1「オゴーーーッ!?」ズベシャア!!
美琴「やった!!」
食蜂「まぁ他の奴もボコボコにしたからこんくらいは食らってもらうわよ!」
喪女1「アッ…アバッ…!」ガグガグ…
喪女1(わ…私の喪女軍団が…!私のモテ道が…)
食蜂「あ、それと今あんたら11人の感覚ぜーんぶ繋げといたから!」
喪女1「アバッ!?」
食蜂「そーなりゃ…後は大体予想つくわよねェ?」ニィヤァアアア〜
喪女1(アバッ…まさか…まさかッ!!)
食蜂「みこっちゃ〜ん♪」パンパン
美琴「はぁああああ…」バヂバヂバヂバヂバヂ!!
喪女1「ヤ…ヤメロー!ヤメロー!」
食蜂「張り切ってェー…どうぞっ!!」
美琴「…はぁああああああああああっ!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!
アッ…
「「「「「「「「「「「アバババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババーーーーッ!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!!!!!!!
シュウウウウウウウウウウウ……
食蜂「はえー…誰がこんなひどいことを!あ、アタシ達か」
喪女1(が………は………これが、第3位と第5位の……『力』!!)
喪女1「アバー……わた…しの…モテ…………道…………」バタッ…
美琴「これが私の…私達の!覚悟だ!!」
食蜂「つーわけでェ〜…」
…ビッ!
美琴・食蜂「「決着ゥゥーーーーーー
ッ!!」」バァーーーーーーーz__________ン!!
喪女子軍団 再起不能!!!
…………………………
カァー…カァー…
食蜂「結局とんでもねえ一日になっちゃったわね…門限もギリギリだしィ、早く風呂に入りてェーッ」スタスタ…
美琴「…先輩!!」
食蜂「なーに?」
美琴「先輩のおかげで…気づくことができました、本当の『強さ』を!ありがとうございます!!」ペコッ!
食蜂「なんてことないわ〜!悩める後輩をサポートするのも先輩の義務ってことよ」ヒラヒラ
美琴「私…私も先輩みたいに強くなって!必ずアイツのこと振り向かせてみせます!きっと想いを伝えてみせる!!」グッ!
食蜂「この一日でずいぶんたくましくなったわね…恋せよみこっちゃん!戦えみこっちゃん!!」ビッ!
美琴「はい!うおーっ!!御坂美琴ッ!次こそやったるぞーーーーっ!!」ガオオオオオオーッ!
タタターッ!
食蜂「想いを伝える…か」
食蜂(…こんな能力があっても肝心な人の心は分からない、いくら強く想っていても)グッ…
食蜂「…あーあ、難しいもんだわ」フゥ
美琴「先輩?はやく帰ってお風呂入ってスッキリしましょう!!」
食蜂「へいへーい!今行くわよ!」
食蜂(ま…私もいつかは、ね?)ニコ
To be continued…
おまけ
インデックス「…とうまって罪な男だよね」
上条「…いきなり何だ」
イン「ちょっと思っただけ!!」フン!
打ち止め「うん!今日はその罪な男さんに頼みたい事があるからおうちに呼んだの!!」
上条「誰が罪な男だ…しかしおめーがシスターズの1人って話はマジなのか?」
打ち止め「そうだよー!シスターズの末妹にして東方道行の妹のミカサだよ!ってミカサはミカサは改めて自己紹介してみる!よろしーく!」フンス!
上条(口調がめんどくせえ)
イン「うーん…みちゆきと兄弟ってのは無理があるけど、ホントにみことに
そっくりかも!」
上条「…確かに」ズイッ!
打ち止め「ひゃっ!?」 ビクッ!
上条(見れば見るほどビリガキにそっくりだぜ…やれやれ、道行のヤツは面倒事をしょい込みやがったか)
打ち止め「あ…あうう…そんなに顔を近づけられたらDNAレベルで逆らえない何かがってミカサは…はうう」////
イン「と、とうま!それ以上(のフラグは)いけない!」
上条「おれを道行と一緒にするな…そんな趣味はねえ」
打ち止め「…はっ!わたしはお兄ちゃん一筋なんだからねっ!ってミカサはミカサは自分に言い聞かせてみる!」ブンブン!
イン(みちゆきってやっぱロリコンさんだったんだ…)
上条「とっととその頼み事ってのを教えろ、面倒が増える前に…」
打ち止め「あー…それが…肝心のお兄ちゃんの事についてで…」チラ
上条「道行が…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方通行「ァアアアアアア…心が…心がぴょんぴょんしねェエエエエエエ……BBA!BBAキャラも好きだァァァ……結婚してくれェエエエエエ」モゾモゾ…
上条「………なんだこれは」
打ち止め「お兄ちゃんがおかしくなっちゃった!!理由はぜんぜん分からないんだけど…今は色んなアニメとか漫画とかがごちゃ混ぜになってどうしようもなくなっちゃったの!」
イン「これもうわかんねぇな」
一方「きんいろモザイクの二期くれェエエエエエエ………」 ヒクヒク
打ち止め「こんなお兄ちゃん嫌っ!!ミカサはミカサは大好きな人のこの有様を見ていられないのーっ!!」ウワーン!
上条「…………」
イン「で、でもみちゆきをもとに戻すっていっても…一体どうすれば…」
上条「…パソコンはあるか?」
打ち止め「パソコン?それならお兄ちゃん愛用のやつがあるけど…一体どうするの?」
上条「こいつの眼を覚ますには『アレ』が一番だろうからな」
イン「アレ…?」
……………………………………
カタカタ…
上条「こんなもんでいいだろう」
イン「これって…フリーの音声読み上げソフト?」
打ち止め「これで一体何を…?」
上条「少しはなれてろ…」
一方「ロ…ロリババアのエロ画像を……」
…ポチッ
「オイ ソコノ ウメズ・カズオ ミテーナ フク ノ ヤツ」
一方「…………ア?」ピクッ
イン「と、とうま…まさかこれって!!」
打ち止め「こんなことでお兄ちゃんが元に戻るの…?」
上条「下がってろ、大怪我するぞ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方「俺の服装が………仮面ライダードライブみてぇだとォーーーーッ!?確かに聞いたぞコラァーーーーッ!!」ガバァーッ!!
イン「うわっ!?」
打ち止め「ひえっ!?」
…グワッ!!
一方「ドラァアアアアアアアアアアーーーーッ!!!」ボッゴォオオオオオオオオオン!!!
イン「ひええええええ!!!パソコンが爆発四散!!」
上条「戻ったか」
一方「…アレッ!?上条さン何でここに!?つーか…今まで俺は何をしてたンだァ…?」キョトン
打ち止め「やっ…やったぁーっ!!お兄ちゃんが戻ってきた!!」ダキッ!
一方「うおっ!?」
イン「つまづいたっていいじゃない…人間だもの」
打ち止め「スゲーッ!相田みつを!?」
イン・打ち止め「「だものォーッ!!」」パ-ン!
上条「いい加減おれを面倒事に巻き込むのをやめろ…」
一方「は…ハァ、何かスンマセンでした…俺も何が起きたのかさっぱり…」
打ち止め「良かった…本当に良かったっ!お兄ちゃんがどうしようもなっちゃわないで!!マジで!」
一方「だ、だから順を追って説明を…ってアレ?コゲ臭…」クルッ
PC「」サイキフノウ
一方「おっ…オアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?俺のパソコンがァアアアアアア!!秘蔵のフォルダがァアアアアアア!!誰がこんなヒデーことしやがったんだァアアアアアア!?」ガクガクガクガクガクガク!!
上条「もうおれは知らん…」
イン「犠牲になったんだよ」
一方「To be continuedしてたまるかァアアアアアア!!!」オロロロロロローン!!
打ち止め「ちゃんちゃん♪」
【食蜂操折】
【破壊力:B / スピード:A / 射程距離:A / 持続力:C / 原作と別物性:A / 性欲性 : B 】
おかえり道行君、それではラリホー
鉄格子を見てムラムラきたわけではない
ジョセフVSジョルノ!それではスタート!
17話
「次にてめーは…」
いつものファミレス
しましま「おれの秘蔵フォルダ…秘蔵フォルダがよォ…」シクシクシクシク…
ヒトデ「いい加減立ち直れ…うっとおしい」
ロリ「あっ!そのパフェちょっとちょーだい!ミカサのプリンすこしあげるから!!」
居候「いいよー!!奪い合うと足りないけど…分け合うとあまっちゃうんだよなぁ」
ロリ「相田みつをっ!」
居候リ「「だものォー!!!」」 ワ-イ!
ロリコン「人間ってつれェよ…アア」
ヒトデ「…………」
居候リ「「ハイ」」ノソォ-ッ
離れた席
浜面(にしてもあの人たちやはりどこかで…) ウ-ン
絹旗「浜面?どうしたんですか」
浜面「…なんでもありません、麦野の話の途中でしたね」
麦野「ンモー!あたしだけを見てなきゃダ・メ・だ・ゾ☆」キャピ!
フレンダ「オウフ…」
浜面「やっぱ僕席外してもいいですか?」
滝壺「はまづら我慢して…私も頑張るから…うぐ」キリキリ
フレメア「にゃあ、大正漢方胃腸薬どうぞ」スッ
麦野「…まあ、冗談は置いといて話を続けるわよ」シュン
フレンダ(珍しくショック受けてる…)
絹旗「『ピンセット』奪還は超完了…あとは受け渡しをするだけって話ですよね?」
麦野「そうなんだけどねぇ、前の任務で戦ったあの妙なロボットが『別の』の暗部のモノっていう疑いがある限り油断はできないわ…はまづらくんの意見は?」
浜面「次は受け渡し中に直接介入してくる可能性もあります、万全を尽くしておくべきかと」
フレンダ「う〜ん…でも聞いた話だと、そのロボットは滅茶苦茶強かったんでしょ?じゃあ他の所属してる奴も相当ヤバいかもしれない訳?」
滝壺「どうなんだろう、上からは正体不明としか教えられていないし…」
麦野「まぁ敵対したからにはしょうがないわ!どんな敵がこようと任務は成功させなきゃいけない、メンツのためにもねぇ〜」
絹旗「そうですね…超途中で投げ出す訳にもいけません」
フレンダ「しゃーない!ちっと気合入れるって訳よ!」パシン!
浜面「麦野、何人体制で行くべきでしょうか?」
麦野「そうね…今回は大事を取って全員で任務に当たるわ!何もないに越したことはないけれど」
滝壺「しっかりと連携をとらなきゃね」
フレメア「わたしも!?やったあ!がんばるぞー!!」ピョンピョン!
フレンダ「ワタシのそばを離れちゃだめな訳よ!」
フレメア「はぁーい!」
浜面「絹旗…少しいいですか?」
絹旗「ん、何ですか?」
浜面(そろそろ…僕の計画を実行に移そうと思います)
絹旗(…ッ!!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
絹旗(浜面…ついに始めるつもりですか?)ゴクリ
浜面(ええ、この学園都市は現在進行形でどんどんおかしくなっている…もう黙って見ている訳にはいきません)
絹旗(…分かりました、その為にあなたを『アイテム』に引き入れたつもりです、私は全面的に超バックアップします)
浜面(ありがとう、絹旗)
フレンダ「ちょっとちょっと!何コソコソ話してる訳!?ずる…じゃなくて怪しい訳よ!」
絹旗「えぇ?超何でもありませんよ、ねー浜面ぁ?」ニヤニヤ
フレンダ「ぐぬぬぬ…このまな板やろーっ!!」 ガタッ!
絹旗「ハァッ!?それはフレンダも同じじゃないですか!!この超まな板やろーっ!!」ガタッ!
ギャ-ギャ-!!
フレメア「悲しい争いだにゃあ」
麦野「ねーねーはまづらくぅん…この画像の中でどのキスの仕方が好き?今ならもれなくプレゼント中なんだけど…」グヘヘヘ
浜面「答える必要はありません」
滝壺(懲りてねーじゃんッ!!)
同時刻
カツカツカツ…
心理定規「ジュリアス…あの『フレメア・セイヴェルン』についての話、本当かしら?」
ジュリアス「ああ、裏付けもとれている…例の暗部に所属しているのは間違いないだろう」
心理定規「それなら早く行動すべきね、作戦を立てましょう!」
ジュリアス「垣根とルドルフにはすでに情報の詳細を送ってある、あいつらのところへ行こう」
心理定規「分かったわ、でも垣根のヤツちゃんと確認してるかしら?疑わしいけど…」
ジュリアス「…期待はできんな」
カツカツカツ…
ウィーン!
ジュリアス「おい垣根にルドルフ!例の任務について…」
…カタカタカタカタカタカタカタカタ
ルドルフ「くそっ………くそっくそっくそっ!!」ギギギ…
ジュリアス「…は?」キョトン
心理定規「ルドルフ…だけ?垣根のヤツは?」キョロキョロ
ルドルフ「…ぁあっ!?何だ、ジュリアスにメジャーか!垣根のヤツならもう行ったぞクソ!」カタカタカタカタカタカタカタ
心理定規「えっ!?」
ジュリアス「何だと!?」
ルドルフ「『ピンセット』と『フレメア・セイヴェルン』を両方とも所有している暗部が『アイテム』だと分かったからな!」カタカタカタカタカタカタカタ
ジュリアス「まさかルドルフ…お前『アイテム』の奴らとやりあったのか!?」
ルドルフ「その通りだ!『ピンセット』は奴らの手にある!しかもホワイトアルバムを破壊された!!…ゆるさんっ!」グスッ!
心理定規「これは思ってたより事が複雑になってきたわね…」
ルドルフ「それと垣根からの伝言だ!『俺とルドルフでやっつけるからメジャーとシーザちゃんはバックアップよろピくねー!』だとよ!!」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
心理定規「んなろ〜…あのウスラバカ!!勝手に何やってんのよ!?」ギリリリリ!!
ジュリアス「…いや、ここはアイツに任せてみよう」
心理定規「えっ!マジで言ってるのジュリアス!?んなこと良い訳が!」
ジュリアス「奴には『未元物質』がある」
心理定規「…ッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジュリアス「垣根はどうしようもない単純サッパリ野郎だが…『第2位』にふさわしい実力を持っているのは確かだ、奴が一人でやるというなら余計な加勢は逆にリスクが増える」
心理定規「で、でも…」
ジュリアス「しかも敵組織のリーダーで第4位の『麦野沈利』は垣根の能力との相性は絶望的、ほかの奴らも取るに足らんだろう」
心理定規「それは…そうだろうけど」
ジュリアス「決定だ、俺たちはバックアップに徹する…ルドルフだけが垣根の直接支援を頼む」
ルドルフ「言われなくとも!!麦野沈利にあの新人…絶対にブッ倒してくれる…!!」カタカタカタカタカタカタカタ!!
ジュリアス「学園都市の第2位と第3位との間にある圧倒的な『壁』…垣根の野郎にはそれだけの力があるということだ」
心理定規「………」
ジュリアス「ヤツの強さをオレは信頼している…強さだけだがな」クルッ
心理定規(…垣根、アイツは)グッ…
………………………………
学園都市はずれ、廃車場
スタスタスタ…
フレンダ「うっへー…まだ夕方だけどこの雰囲気は不気味って訳よ」
フレメア「敵が隠れるには絶好の場所だにゃあ」
滝壺「なんでこんなところを受け取り場所にしたんだろう…?」
麦野「みんな!油断せずに進むのよ!」
絹旗「…浜面」クイッ
浜面「なんですか絹旗?」
絹旗(今、浜面の能力で敵は居るかどうか分かりますか?)ヒソヒソ
浜面(いいえ、今の所僕たち以外の生命エネルギーは感じません…滝壺さんも何も感じていないようですし)
絹旗(なら敵はこの取引現場を突き止めていないということでしょうか)
浜面(断定はできませんが用心するに越したことはないでしょう)
フレンダ「…あれ?」ピタッ
滝壺「フレンダ、どうしたの?」
フレメア「あっ!見て見て!あそこに立ってる人って!!」
???「……………」ヒュウウウウウウウウウ…
麦野「あの人が『ピンセット』の渡し先かしら…?」
浜面(あの雰囲気…何かが)
絹旗「私たちは部隊『アイテム』です!あなたが受取り先の方ですか?」
???「…………」シィーン
滝壺「え…?」
フレンダ「ちょっと!返事ぐらいしてよ!!」
???「……………」スッ…
麦野(ん?こっちを振り向……)
…クルッ
???「……ギ……ガガガ」ウィーン…
絹旗「…なっ!?」
フレンダ「あ、あの顔!人間じゃない!?」
麦野「あれは……まさか!!」
???「…ギガァアアアアアッ!!」ジャキイッ!
滝壺「!!」
フレメア「ひっ!!」ビクッ!
フレンダ「た…滝壺!フレメア!!」
絹旗(しまった!銃を非戦闘員である2人に!!)
麦野(まずいッ!!間に合わーーーーー)キィイイイッ…
…ドンドンドンドンドンドンドンドン!!
浜面「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーッ!!」
???「ゴギッ!?グゲガガガガゴガ!!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴ!!
???「ゲ………ガ……」バチバチ…
絹旗「は…浜面!!」
滝壺「た、助かったぁ…」
フレメア「ふええ…」ヘナヘナ
フレンダ「浜面!ナイスな訳よ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面「麦野…マズイ事になりました、このロボットは!」ジャゴンッ!
麦野「…ええ、明らかに『前の』ヤツだわ」
フレンダ「そ、それじゃあこの受取場所が罠ってこと…?」
絹旗「しかし敵の反応は超なかったハズ!!」
『…簡単だったぞ』ピガガガ…
絹旗「えっ…えっ!?」
滝壺「こ、この声…!!」
麦野「…あんたはッ!!」ギリッ!
???『貴様らに指示を出している組織にハッキングしウソの情報を流すのはなあ……フハハハハハハァーッ!!!!』ピガガガガガガーッ!!
フレメア「ひゃっ!!」
フレンダ「声デカッ!!」
ルドルフ『グゥウウウウウウウテェエエエエンタァアアアアアアアアク!!!(こんにちは)『アイテム』ご一行様!!!おれはルドルフ・フォン・シュトロハイル…いうなれば貴様らの同業者だッ!!」ピガガガガガガーッ!!
浜面(ぐっ…やはりアイツか!しかしこの声はどこから…)
滝壺(…うっ!!)ピキィン!!
滝壺「この感じ…!!」
フレンダ「たっ、滝壺…どうしたの?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
滝壺「いま……今!突然敵の反応が現れた!!」
絹旗「えっ!?」
麦野「何ですって!?」
フレメア「にゃあっ!?み、みんな!あそこ見て!!」
…………ガシャッ…ガシャッ…ウィイイイイイイイイン
浜面「何だと……廃車の山の中から!?」
ルドルフ「フン!今更気づいたのは無理もない…たった今起動したのだからなァ!!だが遅すぎる!!もうすでに貴様らは俺の手の内なのだぁああああーッ!!!」ピガーッ!
浜面「くそっ!滝壺さん!!数は何体ですか!?」
滝壺「50…いや、60!!どんどんここに集まってきてる!!」
フレンダ「そ、そんな…私たちはまんまと相手にはめられたって訳!?」
ルドルフ『ちなみに俺たちの目的は『ピンセット』だけではない…もう一つ、いや…もう一人か?』 ピガァ〜ッ?
麦野「一人……?」
ルドルフ「その通りッ!!そこにいるお前だ!!『フレメア・セイヴェルン』!!!』ピガガガーッ!!
フレメア「えっ…わたし!? 」
絹旗「…なっ!!」
フレンダ「アタシの…妹ですって!?」
ルドルフ『フレメア・セイヴェルン…貴様には何か計り知れない才能、『能力の種』があるらしいなァ〜?俺たちの母体はそれをご所望というワケだ!!」
フレメア「に…にゃあ…わたしが……」ブルブル…
ルドルフ『有無は言わせんッ!!『ピンセット』も!『フレメア・セイヴェルン』も全て頂く!!そして貴様らには敗北の味をじっくりと噛み締めてもらおうかなぁああああああああっ、あ〜!?」ピガガガガーッ!
滝壺「そ、そんな…!!」
フレメア「あう…あうううう」ブルッ…
…ポン
麦野「危ないわよ?ちょっとさがってなさい」
フレメア「あう!む、むぎの……」
麦野「心配しないでフレメア!あたしが…いや」
絹旗「『私たちが』!!そんなことさせる訳が超ありません!!」ザッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ『ほほぉ〜…言ってくれるじゃあないか?』
フレンダ「あたりまえな訳よ!!妹が危機に晒されてるのに姉として黙っちゃいられる訳ないってーの!!」ザンッ!
滝壺「こっちに来てフレメア、わたしは何もできないけど…手は繋いであげられるから」
フレメア「お姉ちゃん…たきつぼ…」ギュッ
浜面「お前は『フレメア』も『ピンセット』も手に入れることはできない…ただガラクタに戻る、それだけだ」ジャキッ!
麦野「本当の事を言えばあんたにまた会えて嬉しいわよ?…今度こそ容赦なく叩きつぶせるからねッ!!」ヴヴヴヴヴヴ…!
ルドルフ『クククク…ブワァーッハッハハハッハハッハァーッ!!!!!アヒーッ!アヒーッ!なんだ!?なかなか楽しい集団ではないか!!いいだろう…おれの『極悪中隊(バッドカンパニー)』の多人数戦闘のデータを絞り出してもらうぞォオオオオオオオ!!』ピガガガガガガガガガガガガガガガーッ!!
麦野「絹旗は索敵をする滝壺とフレメアの護衛をしつつ、その他の者は連携を第一に考えて立ち回って!以上よ、準備はいい!?」
浜面・絹旗・フレンダ「「「了解!!」」」
滝壺「フレメア…わたしから離れちゃダメだよ」
フレメア「みんな…頑張って!わたし、みんなのこと…信じてるからっ!!」グッ!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ルドルフ『来い!『アイテム』!!俺の科学の礎となれッ!!!』
麦野「フン!一人残らず…丁寧に解体してあげるわ!!」ザッ!!
次回、開戦!
それではラリホー
この話の終わりには、次のシリーズにつながるプロローグを用意してあるから是非読んで頂きたいッ!
それではスタート
ルドルフ『行けバッドカンパニー!!奴らを各個撃破せよォオオオオーッ!!』
「リョウカイ」
「セントウヲ カイシスル」
ガシャ…ガシャガシャ!!
麦野「来るわよ!!」
フレンダ「いくら数が多かろうが所詮は機械って訳!食らえっ!!」ボシュボシュボシュ!!
絹旗「一つの手榴弾から小型の爆弾が!」
フレンダ「新開発のクラスター手榴弾!条約違反ギリギリのシロモノな訳よ!!」
シュゴォオオオオオ!!
ルドルフ『フン…無駄だ!!散開せよ!!』
…ダンッ!!
フレンダ「なっ!?」
ボゴボゴボゴボゴォオオオオオオオ!!
「ソンガイジョウキョウ モンダイナシ」
「セントウヲ ゾッコウスル」ダダダダダダ!!
絹旗「フレンダ!危ない!!」ギャギギャギギャギン!!
フレンダ「あ、ありがとう絹旗…!でもあのロボット全員避けやがったって訳!?」
浜面「あの動き…量産型にしては統制が取れすぎている!」ダンダンダンダンダン!!
ルドルフ『ハッハッハー!!量産型だといってナメてもらっては困るなぁ!?
我がバッドカンパニーは一体一体のシステムをリンクさせることで高度な戦闘行動を行うことができるのだッ!!!』ピガガガガガガーッ!
「ホカクモクヒョウヲ ホソク」ジャギッ!
フレメア「ううっ!!」
ルドルフ『早速『フレメア・セイヴェルン』を頂くとするかッ!』
滝壺「ぐっ!こっちを狙…」
…ドゴオッ!!
「ゴガッ…グガアッ!?」ボッゴォオオオン!
ルドルフ「ムウッ!?」
麦野「いくら精密だろうがこっちは場数踏んでんのよ!人間様の底力ってヤツを見せてあげる!」シュウウウ…
ルドルフ『ククク…そうこなくてはなァ!!攻撃続行ッッッッ!!』
ドガガガガガガガガ!!!
絹旗「ふんっ!!」ブウンッ!
カカカカカカカカ!!
ルドルフ『ム!廃車を投げて弾幕を遮ったか…恐ろしいパワーだな』
絹旗「ここには防御壁になりうるモノがいくらでも超あります!豆鉄砲なんて効きませんよッ!!」
ルドルフ『窒素装甲の絹旗最愛か!それならこいつはどうだ!?』
「グレネード シャシュツ」スポン!
絹旗「爆弾ときましたか…」
滝壺「あ、危ない!!きぬはたといえど直接爆風を受ければ……!」
浜面「…無駄ッ!!」ダァン!
滝壺「うっ!?」
ボッゴオオオオオオオオオン!!!
フレメア「うわああああっ!!す、すごい!!空中で爆弾を撃ち抜いた!?」
浜面「二人とも気をつけてください…いくら相手が生け捕りを狙っていようと流れ弾が危険です!絹旗!二人をお願いします!」
絹旗「超了解です!!」バッ!
ルドルフ(くっ…情報によれば中学生のようだが、恐ろしい射撃の腕前をしている!)
麦野「今度はこっちのターンよ!!」ドウッ!!
……………………………
ドゴッ!バゴッ!バギン!ドンドンドンドン!!!
滝壺「フレンダ!右から4!麦野は後ろから3!浜面は左から5!」ビッビッビッ!
フレンダ「オッケー!」シュボッシュボッ!!
麦野「了解!!」ドッゴォ!!
浜面「無駄無駄ァ!!」ドンドンドンドンドン!!
ルドルフ(チィーッ!中々突き崩すことができん!滝壺理后…レベル4の能力追跡(AIMストーカー)か、一体一体の微弱なAIM力場でも察知されてしまうとは!)
フレンダ「へっへっへ〜!段々動きのパターンが見切れるようになってきたって訳よっ!!絹旗の方は大丈夫!?」シュポッ!
ルドルフ(フレンダ・セイヴェルン…フレメアの姉、無能力者のようだが爆発物のプロ…こちらがフレメアを巻き込めない以上一斉射撃も爆発物もウカツに使うことはできん!厄介だな)
絹旗「超問題ありません!!フレンダは殲滅に集中してください!!」ギャギンギャギン!
ルドルフ(鉄壁の防御を誇る窒素装甲(オフェンスアーマー)の絹旗最愛…レベル4でも上位の実力者の力は伊達ではないというわけか…)
麦野「二人とも!相手の行動パターンが変化し始めている!油断しないで!!」
ルドルフ(そして第4位の麦野沈利!!原子崩し(メルトダウナー)の破壊力もさることながらリーダーとしての素質も凄まじい!半端な数のロボットでは歯が立たん)
ルドルフ(そして一番のリスクファクターが…)
ドンドンドンドン!!ジャゴッ!!ドンドンドンドン!!
「ウグッ!!」バゴ!
「ゴバァアアアッ!?」バッゴォン!!
浜面「…これで6体目」スタンッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ(奴は…一体奴は何者なのだッ!?いくら機密情報にアクセスしても分かるのは『浜面初流乃』という名前のみ…顔色ひとつ変えずに淡々と戦闘を行なっているが奴はメンバーの中で一番多くおれのバッドカンパニーを破壊している!!どういうことだッ!)
ルドルフ(そしてWアルバムが食らった『植物の生える弾丸』はバイオ技術の応用かと思っていたが、そのような物が作られたデータはどこにもない…ヤツには不確定要素が多すぎる!!)
麦野「ナイスよわたしの浜面くん!みんなもいい連携よ!!」ドシュッ!
浜面「さりげなく所有権を主張しないでください!」ダンダンダン!
フレンダ「いけるっ…これなら!!」
絹旗「超押し切りますッ!!」
滝壺「17体の反応が消失!」
フレメア「みんな…がんばれーっ!!」ブンブン!
ルドルフ(一筋縄ではいかない、か……だが!こちらも量産型ゆえの戦い方を味あわせて差し上げようッ!!)ピガッ!
「メイレイヲ カクニン トツゲキスル」ダッ!!
麦野「むっ…?」
絹旗「こっちに突っ込んでくる!?無謀な!超スクラップにしてあげます!!」グッ!!
浜面「なんだ…突然連携を乱し、一体が突っ込んできた?」
ルドルフ(…ククク!貰ったッ!!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面(待てよ…まさか!?)
絹旗「さあ!来なさ……」
浜面「マズイ…!絹旗!後ろへ跳びのいて下さい!!」ガンガンガンガン!!
「……………」バスッ!ガスッ!
絹旗「えっ!?な、なぜ…?」
ダダダダダダダダダダ!!!
浜面「くっ…止まらない!早く後ろへ跳ぶんだ!!」
ダンッ!
「モクヒョウ トウタツ」グ…グ…ググググ
浜面「早くッ!!」
絹旗「うっ…ううっ!!」
…ピーッ
麦野「な……!?」
ドッゴォオオオオオオオオオオオオン!!!
絹旗「うっ、うぐぅうううっ!!!」ドッシャア!!
フレンダ「じ、自爆したッ!?」
フレメア「きぬはたぁーーーーっ!!」
ルドルフ(チッ……)
滝壺「き、きぬはた…」
絹旗「はぁ…はぁ…私は大丈夫です!浜面が警告してくれたおかげで超軽症で済みました…」グググ…
ルドルフ『余計なことをしてくれるな浜面初流乃!!もう少しで再起不能にすることができたのだがなぁ〜!?』ピガガーッ!!
浜面(恐れを知らないロボットゆえの捨て身の攻撃か……これはまずいぞ!)
「ソンショウ ケイビ」
「セントウヲ ゾッコウ」
ガガガガガガガガガ!!
麦野「ぐっ…!!フイに突っ込んでくる自爆野郎のせいでこっちの連携が崩れつつあるッ!みんな体制を立て直して!!」
浜面「このまままでは押し負ける…どうにかしなくては…!」
滝壺「うっ…ぐっ…」タラ…
フレメア「た、たきつぼ!能力の負担が!!」
絹旗「くっ…くそっ!フレンダ!!廃車を投げつけて相手のフォーメーションを崩します!超援護を………」クルッ
ドガガガガッ!!ガンガンガン!ドヒュドヒュドヒュ!!!!
絹旗「……フレンダ?」
ヂュインヂュインヂュインヂュイン!!
フレンダ「くっそぉー…アイツら攻めに攻めてるって訳!?みんな!援護するから一気に攻撃を……」
……ドゥン………ドゥン………
フレンダ「…あれ?」
フレンダ(なんで私…みんなから離れて…?いつの間に!?)
ルドルフ(…『アイテム』の中で非戦闘員を除いて最も防御能力が低く、不確定要素を含まない者……それは!!)
…ダンッ!!
フレンダ「ッ!?」
「…モクヒョウ トウタツ」ピーッ…
フレンダ(し……しまった!間にあわ…!!)シュボッ!
ボッゴォオオオオオオオオオオオオン!!!!
フレンダ「あうううっ!!!」ドッシャアアアアアアア!!!
ゴロゴロゴロゴロ!ドシャッ!
フレンダ「がっ!…あ……う……」ビクッ…
フレンダ(ど…動揺して接近に気づかなかった!咄嗟にこっちの爆弾で相殺したけれど完全にとはいかなかったか…!)
フレンダ「ぐ…ぐうう…みんなのところに戻らなきゃ……」グッ…
…ジャキッ!!
フレンダ「うっ…!?」
フレンダ(い、今!後頭部に押し付けらているのは…!!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ『貴様だフレンダ・セイヴェルン…最初の『犠牲者』となる者はな』
ルドルフ君の本名はルドルフ・フォン・シュトロハイルです(某ドイツ軍人とはちがう!)
このリマスター版は初見さん向けに書いております、既読の方!進行遅めですまぬ!
それではラリホー
ヤツが来る!
それではスタート!
フレンダ(い…いつの間にか囲まれてる!?ヤバイ…どう切り抜ければ…!!)グググ…
ルドルフ『おおっと!?ヘタな動きはするんじゃあないぞぉ〜!!間違って引き金を引いてしまうかもしれないからなぁ!!』ピガガガーッ!
グッ!
フレンダ「くっ…!」スッ…
ルドルフ『そうそう!両手を上げろ!!』
フレンダ(私はいつの間にか麦野たちと分断させられて包囲されてたって訳ね…くそっ!!)
ルドルフ『俺の見立てでは貴様は裏で破壊工作を行うタイプの戦闘員…どうやらあまり前線で戦うのは得意じゃなかったようだなぁ!?ン〜?』
フレンダ(あの距離じゃ助けも呼べない…!通信機も妨害電波で使えないし、どうにか引き伸ばさなくては!!)
フレンダ「…これから私をどうするつもり?」
ルドルフ『安心しろ…すぐにトドメとはいかん!これから『取り引き』をしようじゃあないか!!』ピガーッ!
フレンダ「取り…引きですって?」
フレンダ(こ、コイツ…何を)
ルドルフ『簡単なことだ!!他メンバーの弱点、アジトの場所を教えてもらおう!』
フレンダ「……えッ!?」
フレンダ(ま、まさかこれを狙って私を…!!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ『情報と引き換えに貴様と妹の命は助けて差し上げようじゃあないか!!とてもシンプルな取引だろう?』
フレンダ「ば、馬鹿な!そんなことできるはずが…!!」
ルドルフ『…それなら貴様は惨たらしく死に、妹は実験動物となるだけだ』
フレンダ「ッ!!」
ルドルフ『悪い取引ではないと思うがねェ〜?所詮ウスラ汚い暗部での繋がりだろう!?そいつらを捨ておけば自分と妹の命が助かるのだ!!選択の余地は無いッ!!』
フレンダ「あ…あううう………そんな……そんなこと………」ガタガタガタ…
ルドルフ(フン…むやみに命を奪うことは論理的ではない!こうして利用し、それと引き換えに命をくれてやるのが最も理想的で論理的だ…ましてやコイツはまだ子供にすぎん!!見上げた覚悟など持っているはずはないのだからなぁ…)
フレンダ(こんな……こんなことって!全て喋れば私とフレメアが助かるって訳!?でも他のみんなはどうなるの…?私たちだけが助かるのなら…)
フレンダ(だ、駄目ッ!何を考えているの!?仲間を見捨てるなんて…!コイツが約束を守る保証もない!!)
ルドルフ『いっておくがこのルドルフ・フォン・シュトロハイル…約束を反故にするような下衆な精神は持ち合わせておらん!!しかし残酷な決断をすることができるのも確かだ……それをよく考えろ』
フレンダ「うっ……うううっ!」
ルドルフ(もう少しだ……もう少しでコイツは完全に折れる!!そこから勝利を手にするのはこの俺だ…!)
フレンダ(わ、わたしは……フレメア、麦野、絹旗、滝壺………浜面!!私はッ!!)ブルブルブルブル…
ルドルフ『返答は早めにしてもらおうか!!もう待てんぞォ〜!?』
フレンダ「………じ」
ルドルフ『ンンッ!?』
フレンダ「情報を喋れば…全てバラせば、ほ…ほんとにわたしの『命』…は…助けてくれるの?」ガタガタ…
ルドルフ(きた…!きたきたきたきたぁーッ!!コイツ!!『折れ』たぞ!!!!)
ルドルフ『ああッ!約束してやろう!!やつらの『情報』と引き換えのギブアンドテイクだ…喋れ、早く喋れッ!!』ピガァ〜ッ
フレンダ「だが断る」
ルドルフ『…ナニッ!?』
ルドルフ(こ、コイツ!!今なんと!?)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
フレンダ「へ…へへへへ…!このフレンダ・セイヴェルンの最も好きな事のひとつは!自分で強いと思ってるやつに『NO』って断ってやる事って訳よ!!」キッ!
ルドルフ『きっ…きっ…貴様ァアアアアーッ!!!』ピガァーッ!!
バシイッ!!
フレンダ「うぐっ!!」ベシャ!
ルドルフ(なぜだ…!完全に折れたと思ったのに!!なぜこいつは……)
フレンダ「うううう…!」グググ…!
ルドルフ(この『覚悟した眼』!!なぜここまで精神が強いのだ!?分からん!理解できん!!)
ルドルフ『本当に交渉に応じないという訳か!?馬鹿め!!チャンスは一度きりだぞッ!!』
フレンダ「くどいって訳よ…!何されようと一言一句バラすつもりはない!!」ギン!
ルドルフ『うっ…ぐぐぐ…ぐぐぐぐぐぐ!!!』
スッ…
フレンダ(はぁ…はぁ…この『トッテオキ』を使えば私もろとも、囲んでいる20体を吹っ飛ばせる!!覚悟はもうできている…!)
ルドルフ(ム…?)
フレンダ(わたしの仲間……友達は強い!きっとフレメアを守ってくれる!それなら選択肢はこれしかないッ! !)
ルドルフ『…ヌウッ!?妙な動きをするなッ!!』
フレンダ「へっ…!悪いけどあたしの地獄旅行に同行願うって訳よ!!」ググッ…
ルドルフ(やつが握っているのは……もしや!コイツ自爆を!?)
フレンダ(みんな…!)
…………………………
数年前
フレメア「お姉ちゃん…わたし、わたしどうなるの?」ブルブル…
フレンダ「大丈夫!フレメアは絶対お姉ちゃんが護るから!!だから…!」ギュッ
フレメア「おねぇ……ちゃん」ポロッ…
フレンダ「どーも!!今日から『アイテム』に所属するフレンダ・セイヴェルンと妹のフレメアって訳よ!よろしくっ!』
フレンダ「よろしくにゃあ!」ニコッ!
絹旗「わたしは絹旗最愛と申します、超よろしくお願いします」ペコリ
フレンダ・絹旗((にしても…変な口癖だな))シカモマナイタ
……………………
フレンダ「あ、あいたたた…ドジっちゃった…」
麦野「もう…無茶しちゃダメよ!私たちはチームなんだから、お互い助け合わなきゃ!!」
滝壺「これでよし…ふれんだ、気をつけてね?」ニコリ
フレンダ「へへへ…ごめん!麦野に滝壺!」
………………………
フレンダ「ねえ浜面…あんたはなんで『アイテム』に?」
浜面「ある目的のためです…皆さんが立派な人たちで良かった、感謝しています」
フレンダ「えっ!?い、いきなり褒めたって何も出ない訳よ!!」テレテレ
浜面「…ふふふ、すいませんフレンダ」
フレンダ「えへ、えへへへへ…」
…………………
フレンダ(思えば色んなことがあったなぁ……でも、わたしはここで途中下車みたいな訳よ)フフフ…
……………………
「覚悟とは…犠牲の心ではないッ!!」
……………………
フレンダ(ごめんね……それ、守れそうにないや……えへへへ……)ポロッ
…グッ!!
ルドルフ『…ッ!?やめ…………!!』
フレンダ(みんな……フレメア)
フレンダ「…さよなら」
カチリ
…あれ?
わたし……死んだのかな?
でも……何か違う
………………ンダ
死ぬ直前に感覚がゆっくりになってるのかな…?
……あはは、すごい体験な訳よ…
フレ…………………ダ…………
…なんだろこの声
地獄から呼んでるのかな?
…………レン………ダ!
でも……この声どこかで
これって………
………フ……ダッ!!
……そうだ
この声は…………………
…………………………フレンダッ!!!
「「「「…フレンダァアアアアアーッ!!!」」」」」ギュオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
…ダンッッッッ!!!
麦野「つぅぅぅぅぅぅ………!!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!!
ルドルフ『…………な!!』
フレンダ「みんなの…声?」
麦野「……っらぁあああああああああああああああああああ!!!!」ブウンッ!
……シュバッ!!
ボッ……………
ルドルフ(こ……光線が薙ぎ払わ……)
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
ルドルフ『うっ……うおあああああああああああああああああああ!?!?!?』ピガガガガガピーッ!?
麦野「はぁ…はぁ…はぁ…」シュウウウウ…
フレンダ「あ……あ…」
カチリ
フレンダ「……あ」
浜面「安全装置はこれですね?ロックできました、もう大丈夫です」
絹旗「フレ…ンダ!まだ死ぬには超早すぎますよ…!!」ゼェ…ゼェ
フレンダ「浜面…絹旗…」
フレメア「うわああああん!!お姉ちゃああああああん!!!」ヒシッ!
フレンダ「うわっ!」
フレメア「無事で……無事でよかったよぉぉぉぉぉ………」グスグス
滝壺「よかった…間に合って」ヨタヨタ…
フレンダ「フレメア……滝壺……!!」
…ポン
麦野「フー…」
フレンダ「……………むぎの」
麦野「………おバカ、次死のうとしたら真っ二つにしちゃうわよ」ニコ…
フレンダ「………あ」ポロ………
麦野「あたしたちは仲間を…友達を見捨てるなんて、できるはずないでしょう?」
フレンダ「あ……あうう………うううう…!!」ポロポロポロポロ…
フレメア「お姉ちゃん…!」ギュッ…!
絹旗「もう…心配ばかりかけないでくださいよ…!ううっ…」グス…
浜面「無事で何よりです」
滝壺「……うん」ニコ
麦野「ふふふ…」ポンポン…
フレンダ(そうだ………聞こえたのは…………………みんなの声だ…!)
フレンダ「……ごめんね……ううううっ…!ありがとう………みんな!!」 ニッ!
ルドルフ『な…ぜ…だ…!?残存戦力の70%を当てていたはずなのに!それを突破したのかッ!?』
麦野「フン!あんたのおもちゃの兵隊なら大方ぶっ壊しといたわよ?」
ルドルフ『な…なんだとォッ!?』ピガッ!?
滝壺「反応は残り15体…元の四分の一」
絹旗「ちょいと手間はかかったけど超気合いれて片付けてやりました!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルドルフ(お…おれはこいつらを追い詰めていたと思っていた……だがッ!!)
麦野「さーて…残り15体、一気に決めるわよ…!!」ズラッ!
ルドルフ「追い詰められていたのは『オレ』だったァアアアアーッ!!!?」ピガガガガガピーッ!?!?
麦野「みんな伏せてなさい!シリコンバーン三枚掛けの…!」ヴヴヴヴヴヴ…
ルドルフ『ヌッ…ヌウウウウウウーッ!!残存戦力!!一斉射撃を……!!』
「リョウカ…… ギガッ!?」ギッ…ギギギ…
「メイレイ リョウ…ガガガ…」ピタッ
ルドルフ『エッ?』ピガ?
滝壺「むだ……!これくらい……なら!止められるっ………!!」ダラッ…
ルドルフ(こ、これはホワイトアルバムの時と…!!)
ブンッ!!
麦野「…これで終わりよ!!全方向360度のメルトダウナァアアアアーッ!!!」ドヒュウッ!!!
………ドパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!!!!
ルドルフ『うっ…!うっ…!!うぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?』ピガガガガガガガガガガガピーッ!?
フレンダ「す…すごい!」
絹旗「超一網打尽です!」
浜面「ベネ(良し)…これなら!」
「………やるねぇ」スッ…
……キャドッ!!!
麦野「…え?」
ボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュ!!ボシュボシュボシュ……ボシュッ……
浜面「な………!?」
絹旗「何が……起こって…!!」
フレンダ「全部の光線を消した!?」
フレメア「白い……光の壁?」
麦野(い……一体これはッ!!)グググ…
滝壺「……うッ!?」ピキィン!
ガクッ!!
フレンダ「た、滝壺っ!?どうしたの!!」ガシッ!
滝壺「あ…あ…あ…と……とてつもなく………大きな……力が………」ガクガク…
フレメア「うっ…上を見てみんな!!」
「なかなかどうしてやるもんだねェ…『アイテム』のみなさんよぉ〜?」バサッ…!
絹旗「あれは……天使?ありえない!なんなんですか!?」
浜面(あの六枚の羽…いや!あれはエネルギーが翼の形をとっているのか!!)
麦野「あんた……まさか」
「ワリーワリールドルフくん!ちょっと様子見してたら遅れちまったぜ!もちっと早く仕掛けるべきだったか?」
ルドルフ『ハァー…ハァー…遅いぞ垣根!!キモを冷やしたぞッ!!』
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
浜面「垣根……そうか!!ヤツは……学園都市第2位!!」
麦野「『未元物質(ダークマター)』の!」
…バッ!
垣根「その通ォーりィ!垣根帝督…ただいま参上ってなぁ」ニイッ…
ドォーーーーz_________ン!!
※ジョジョ立ちしてます
それではラリホー!
飛びながらのジョジョ立ちは実際難易度が高いのだ!(垣根談)
それではスタート
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
フレメア「あ、あの変なポーズとってデカイ翼を生やしてるのが学園都市の第2位なのにゃあ!?」
絹旗「ダークマターって一体なんなんですか…!?超聞いたこともありません!」
麦野「…ヤツは暗部『スクール』のリーダーよ」
浜面「知っているのですか麦野…?」
麦野「少しだけね、アイツに関しての情報は名前、能力名、所属しか知らないわ…特にその能力については」
垣根「マジもんのトップシークレット!!そういうことって訳?…訳よォ〜!?」ニヤニヤ
フレンダ「アタシのことバカにしてる!?」
麦野(にしてもヤバイ…ヤバすぎる!このタイミングでコイツが出てくるとは!!)タラ…
滝壺「みん…な…!」ゼエ…ゼエ…
絹旗「た、滝壺さん!すごい汗ですよ!?」
滝壺「あの人の…AIM拡散力場…!強すぎる……強大すぎる!頭をガンガン叩かれてるみたいに感じるッ!!」グググ…
フレンダ「滝壺がそこまで…?あんな軽薄そうな見た目なのに?」
垣根「ヘェ!?初対面の相手にそんなこと言うなんて常識あるのかよッ!?アイテムさんの教育はどうなってんのかねぇ〜…」ヘラヘラ
浜面(あの薄笑い…何を考えているのか分からない!一体アイツは……)
麦野「フレンダッ!油断しちゃダメ!アイツは…第2位の力は…!!」
垣根「…つーわけでっ!」パンッ!
フレメア「…へ?」
垣根「こっちも初対面でブシツケなんだけどよォ〜…」コキコキ
浜面「いきなり何を…!!」
垣根「てめーら全員……消えてもらう」ギン…!
………ブワァアアアアアアアアアアアアッ!!!
絹旗「うっ…うううっ!!」
フレンダ「えっ…?えっ!?」
浜面「何だと!?」
麦野「しまっ……!」
フレメア「ひか……りが……」
滝壺(…!?)ビクン!
カッ!
コォ……ォ…ォ………ォ……
フレメア「……………あれ?」パチリ
浜面「…ハッ!!」ガバッ!
フレンダ「あ、あれ?なんとも…ない」
絹旗「め…目が超眩んだままです」ゴシゴシ
麦野「今のは…?私達は何をされたの?」
滝壺(おかしい…!!これって……)
垣根「生まれつきよォー…」コォオオオオオオオ…!
滝壺「うっ!!」
フレンダ「えっ!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
垣根「俺のする呼吸のリズムは…奇妙なエネルギーを生むそうだぜ!!」バリバリバリバリ…!!
浜面「た、滝壺さん!フレンダッ!!すぐ後ろ……」
垣根「そしてこれがッ!!未元物質の波紋疾走ーーーッ!!(ダークマターオーバードライブ)」ゴァアアアアアアアアアアーーーッ!!
ドスドスゥッ!!
フレンダ「がっ………!」グラリ…
滝壺「………う」ガクッ
滝壺(光を…放つ……直前、急にエネルギーが………消え)
…バタッ
麦野「な…なんですってェエエエエエーッ!!2人が!?」
絹旗「うっ…うわあああああああ!!滝壺さん!フレンダァアアアアーッ!!!」
ザンッ!
垣根「これでまず『眼』と『手負い』をやっつけたねん?これ、戦いのセオリーね!」フン!
浜面「くっ……くそっ!!」ダンダンダンダン!!
垣根「おおーっと!?危ねェ〜〜っとォ!!」スタンスタンスタンスタン!!
フレメア(うそ……でしょ?滝壺とお姉ちゃんが一瞬で!?)
垣根「よっと!」スタッ!
麦野「まさか……さっきの攻撃はハッタリ!?それに乗じて2人を!!」
垣根「ご名答ォ〜!あんたらまんまと俺の策にはまっちゃった訳よ!」ヒラヒラ
浜面(そうか…さっきの滝壺さんの妙な反応は突然エネルギーが消えたから!そしてあの強い殺気も全てがブラフなのか…?だとしたら…)ゴクリ
フレメア「うわぁあああん!滝壺!お姉ちゃん!しっかりして!!」ユサユサ
フレンダ「…………」
滝壺「…………」
垣根「あー!やめとけやめとけ!半日は起きねえからよ、そうしといたから!」
絹旗「そ……そんなことが」
垣根「次にてめーは『超可能なんですか!?』という!!」ビッ!
絹旗「超可能なんですか!?……ハッ!」
フレメア「にゃあ!?きぬはたの言うこと先読みしたっ!?」
麦野(こいつ…能力も未知数だけど、何を考えているのか分からないッ!!底が知れないわ!!)
浜面「一体お前は…!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「『おれの未元物質に常識は通用しねえ』…決まったか?にゃあ?」ニヤリ
麦野「ぐっ…!ふざけんじゃないわよ!」ザッ!
浜面「麦野!下手に動いてはアイツのペースになるだけです!」
垣根「おーこわっ!!相変わらず凶悪なツラしてんなあ第4位サマはよー!美人が台無しだぜ?」
麦野「…なぜ」
垣根「ン?」
麦野「なぜ一発で私たちを一掃しなかった!あんたの能力なら可能でしょう…それとも遊びでやっているの!?」
垣根「…はぁ〜?状況判断に決まってんだろぉ!?ジョーシキねーのかおめーはよー!」ヘラヘラ
浜面「状況判断だと…!?」
垣根「俺たちの目的は『フレメア』と麦ちゃんが持っているであろう『ピンセット』だ、能力で一気にブッ飛ばすのもシンプルでいいがよォー…その2つも消し飛ばすわけにいくめえよ」
絹旗「だ…だからあんな大それた目くらましを…?」
垣根「ま、必殺技ブッパは疲れるし?咄嗟に防御されてもめんどくせえし?あのド派手な翼は邪魔くせえし?最善手を選んだ…それだけだな」ファサッ
浜面(ヤツの白い翼が無くなって、変わりにマフラーのように首に白い光が巻きついている…!しかしこいつ…あの偶発的な状況下で2人を排除する最適解を出したというのか?)
垣根「…おっと!あと一つ重要ことがあったぜ!!」
フレメア「えっ?」
垣根「おれ、ヒジョーに好きなのよ…だましの『手品』がな!」ニィ〜ッ!
麦野「…言いたいことは、それだけ?」
垣根「あん?」
絹旗「麦野…!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
麦野「もう、あんたがふざけていようがいまいがどうでもいい……私達『アイテム』は誇りをかけてあんたらを倒す!それだけよ」ヴヴヴヴヴヴ…!
垣根「…へえ」ニヤ
浜面「改めて言いますが、『フレメア』も『ピンセット』も渡すつもりはありません」ジャキッ
絹旗「その薄ら笑い…超止めてあげます!」グッ!
フレメア「むぎの…はまづら…きぬはた…!!」
絹旗「フレメア!倒れてる2人から超目を離さないでください!」
フレメア「うんっ!!」タッ!
垣根「いいねぇ…いいぜその気迫ッ!そうこねーとつまんねえからな!!ルドルフ!聞いてたろ?お前は手出しせずに包囲だけしてな!!」
ルドルフ『チッ、了解した!もうバッドカンパニーのバグは取り除いたからなあ!』ピガーッ!
麦野「好きになさい…私達は逃げも隠れもしないわ!」
垣根「ほう?ならよぉ〜…」
スッ…
絹旗「来ますか!!」ザッ!
垣根「麦野沈利…てめーの能力で撃ち込んできてみろ」
絹旗「…へ!?」
麦野「…………」
浜面「何のつもりだ…!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
垣根「言葉のままだ…カモォーン!!お
れに一発撃ち込んでみろッ!!」クイクイ!
絹旗(な…何なんですか?今度は自ら攻撃をするよう挑発!?ますます訳が超分かりません!)
麦野「…いいわ、望み通り叩き込んであげる」
絹旗「む、麦野……!」
垣根「グッド!そうこなくっちゃなぁ〜…」ニタリ
浜面(正面から麦野のメルトダウナーに…?自殺行為か、それとも……)
麦野(ヤツの底が見えないといえど、正面からぶつければ能力の見立てくらいは!前の時みたいに曲げられないように…)シュイイイイ…
麦野「…はぁっ!!」ドギュウッ!!
絹旗「いつもの光線よりも色が濃い!高密度に超圧縮したんですか!」
麦野「さあ!どう来る?」キッ
垣根「へへへっ……」スッ…
フレメア「えっ!?片手で止めるつもりなの!?」
浜面「バカな…!腕が吹き飛ぶぞ!」
垣根「…ホレッ!!」ガオン!!
絹旗「……えッ!?」
浜面「こ、光線が…!」
麦野「打ち消された!?」
垣根「うわあああ!アチィー!ちょっとコゲめがついちまったぜこの野郎!(ついてねえけど)」パッパッパ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面(一瞬しか見えなかったが…ヤツの手から出た白い光のようなモノが光線を…『消滅』させた!奇妙だがこう表現する他ない!)
麦野(なんてこと…!敵の能力を見極めるつもりがますます訳が分からなくなってしまうなんて…)
垣根「…今、ますますおれの能力が意味不明になったと思ったろ?」
麦野「…ハッ!?」
垣根「そうともさ…ワケわかんねえから未元物質(ダークマター)!そーゆーことだ!分かったかスカタン!」ビッ!
絹旗「うっ…ううっ!」
浜面(こいつはフザけた態度こそとってはいるが…その能力、戦闘センスにおいても超一級!!今まで戦ってきたどんな相手よりも強い…倒せるビジョンが浮かばない!)
麦野(ダメよ、何か策を考えなくては…この勝負!勝ち目はないッ!!)
垣根「さーて…サービスタイムは終わりだぜ?今度はこっちから攻めさせてもらうとするかねん!まずは…」ゴキゴキ…
チラ
垣根「…もあいチャン!君に決めたッ!」ズビシッ!
絹旗「うぇ!?」
垣根「フフフ!この中で一番…えーと……なんでもいーや!とにかく超再起不能になってもらいますん!」
麦野「勝手な事言ってるんじゃないわよ!」ザンッ!
浜面「一人への集中攻撃を許すはず……」
垣根「ヘーイルドルフくん!」 パチン!
「ジドウ ソウジュウカイシ」
「メイレイケンヲ イタク」
「ホウイ カイシ」
ザザザッ!
浜面「ぐっ…!絹旗と僕らを分断するつもりか!」
麦野「いい加減しつこいってーの!」
垣根(なんだあ?ルドルフのヤツ返事もナシかよ!セリフがねーからって…ま、いいか)
垣根「それじゃあ…おれがきちっとやっつけてやるッ!!」ボキボキ!
麦野「く、くそっ!!」
浜面「ダメだ!絹旗だけでは危険すぎるッ!!」
絹旗「…二人とも!囲んでいる敵に超集中してください!!」
麦野「絹旗!?無茶よ!!」
絹旗「私は超大丈夫です!とにかくヤツを倒すきっかけを…!」シュウウウウ……!
垣根「おっ?」
絹旗「…作りますッ!!」ドッギュウウウウウウウ!!!!
垣根のジョセフ口調は書きやすいが浜面のジョルノ口調は実際別人なのだ!
それラリ
どんどん進みます
それではスタート!
浜面(能力を使って飛びかかった!?格闘をしかけるつもりか!)
絹旗「先手超必勝ですッ!らあっ!!」ブウンッ!
垣根「おっとぉ!」シュンッ!
絹旗「…はぁっ!!」ズギュンッ!
垣根「よっとぉ!」スタンッ!
絹旗「ぐっ…!らぁああああーッ!!」ドゴドゴドゴドゴ!
垣根「ほっ!ほっ!ほっと!!」スカッスカッスカッ!
麦野「なん…ですって!?強化されているはずの絹旗の攻撃を全て躱している!なんて反射神経してるのよ!!」ドギュウン!!
浜面「あの動き…格闘術の覚えがある者の避け方です!しかも相当な訓練を積んでいるように見えますッ!」ガンガンガン!
垣根「へへっ!オレは通信空手で黒帯なんだぜェーッ!?食らえ地面を伝わる波紋疾走(オーバードライブ)!!」バリバリバリ!!
絹旗「うっ…ぐうっ!!」バヂィイイイイイン!!
麦野「き…絹旗ッ!!」
垣根(…いや)
絹旗「…ッッ!!」ズザザザザザァ!
フレメア「やった!耐え切った!」
垣根「チェー…さっきのふたりと違って一発じゃへこたれねえか、中々厄介な防御力だな」コキコキ
絹旗(この…妙な感じは!次に食らったら確実に超ヤバいです!!なんとかしなくては…!)グググ…
垣根「しゃーねーな!『例のブツ』を!」パチン!
ガゴンッ!
「…メイレイ ニンショウ」バシュッ!
麦野「ロボットの一体が何かを射出した!?」
浜面「あれは…?」
垣根「よっと!」パシッ!
絹旗「くっ…!仕掛けてきますかッ!」グッ!
垣根「それじゃあ改めて…」スゥウウウウ…
絹旗(まずは防御を固めなければ…!)
…ジャキイッ!!
絹旗「え…?」
垣根「…戦線布告だぜッ!!」ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!
絹旗「うっ…ううううううっ!!!」ヂュインヂュインヂュインヂュイン!!
浜面「機関銃だと!?ロボットが射出したのはそれか!!」
麦野「の、能力も使わず一体なぜ……」
ヂュインヂュインヂュインヂュインヂュインヂュインヂュインヂュインヂュイン!!!
絹旗「ぐっ……ぐぐぐぐ!」ズリズリ…
浜面「…いや!!銃を使った理由は絹旗をその場に釘付けにするためッ!次にくる一撃は!!」
絹旗(ま…マズイ!このままでは防御しきれ……)
垣根「気づくのが遅いぜ…アホもあいチャンよォーッ!!」ダンッ!!
垣根「コォオオオオオ…!!」ギュイイイイ…!
絹旗(こ、こんな近くまでの接近を!?)
絹旗「しまっ……!!」
垣根「遅えッ!ブッ壊すほど!!」ボゴオッ!
絹旗「あぐっ!!!」メゴン!
垣根「シュートォオオオ!!」バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
絹旗「うっ…うああああああああっ!!」ドッシャアアアアアアアアアアア!!!
フレメア「き…絹旗ぁあああーっ!!」
ドシャッ!
絹旗「あぐッ!!………ぐっ」バタッ…
浜面「そん……な」
垣根「ナァーイスフルスイング!ホームランだぜ!」ポイッ!
麦野「あえて能力を使わずに武器で絹旗を…!!」
フレメア「こ、これも…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「状況判断だ!兵は詭道…欺くこと、おれが能力だけを使うと思って油断したもあいチャンの負けってワケ!さーて…次は新人くんあたりにノックダウンしてもらうかね?」ニイ
フレメア「き、絹旗!しっかりして!」
絹旗「……………う……」ピクピク…
浜面(二人に続いて絹旗までもが…残るは僕と麦野のふたりのみ!僕たちだけでこの化け物を倒すことはできるのか…?)グググ…
垣根「よっしゃ!仕切り直しだ!ロボット共、一度散開!」パチンッ
ザザザザザッ!
麦野「…浜面くん」
浜面「このままでは勝ち目はありません!打開策を……」クルッ
浜面(…………ハッ!!)
ドドドドドドドドドドドドドドドド
麦野「私がやる…フレメアを頼むわね」ザッ…
浜面「む、麦野…一人でやるつもりですか!?」
フレメア「だっ、ダメだよ!いくらむぎのといえど一人じゃ!!」
浜面「麦野…」
麦野「それと倒れてる三人を安全な場所に、いいわね?」
浜面「…分かりました」
フレメア「えっ!?」
浜面「フレメア…麦野に任せましょう、むしろ僕たちは邪魔になるかもしれません」
フレメア「で……でも」
麦野「なぁーに…心配しないで?すぐに戻ってくるわよ!」ニコ
フレメア「むぎの……」
浜面(あの眼……あれは『覚悟を決めた者の眼』だ!!麦野は……)
麦野「………」ザッ…ザッ…
垣根「おっ?」
浜面(……捨て身でヤツを倒すつもりだッ!!)
ピタッ
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
麦野「フゥー………」
垣根「おーやおやおや!次はリーダーさんがお一人で!?なかなか思いきったじゃ……あん?」
麦野「……わたしは」ゴソッ…
垣根(こいつの『眼』…これは?)
麦野「『アイテム』のリーダーよ!すべての決着をつける責任が……!」スッ…
垣根「その小瓶は…」
浜面(あれは……!)
麦野「私にはあるッ!!」グイッ!!
垣根(…って、おいおいおいおいおい
おい!!)
ザッ!
垣根「オイッ!それ『体晶』だろ!?バカな真似はよせ!!」
フレメア「たい….しょう?」
浜面(体晶…?確かそれは…)
………………
滝壺「うーん…」
浜面「どうしたんです滝壺さん?その手に持ってるのは…新しい胃薬ですか?」
滝壺「いや…『体晶』っていう新しい試薬品だよ、これを使えば能力をさらに強化した状態になれるらしいだけど」
浜面「強化薬?副作用は大丈夫なのですか」
滝壺「それが…うーん…実験段階らしくてハッキリしないみたい」
浜面「不安定…というわけですか、それなら使うべきではありませんね」
滝壺「…でも」
浜面「?」
滝壺「これを使えばもっとみんなの助けになるし…前みたいな手強いやつの時でも力になれるから…」チャプン
浜面「し、しかし……」
麦野「はいっ!没取!」パシッ!
滝壺「わっ!」
浜面「麦野!いたんですか」
麦野「ひどーい!さっきから聞いてたわよ?浜面くんのきゃわいい声をねェ…」ニタァ
浜面「………」
滝壺(うう…やっぱ新しい胃薬の方が良かったのかも)キリキリ…
麦野「というわけでこれは預かっとくわね?強くなったからって身体壊しちゃ意味ないわ!それに滝壺!あんた身体あまり強くないんだから…」
滝壺「う、うん…わかった」
浜面(麦野…やはり止めましたね、そうすると思っていましたが)
滝壺「…あれ?なんだかはまづらうれしそう」
浜面「フフ…なんでもありませんよ」
麦野「ええっ!?ついに私を受け入れてくれる気になったの!?お布団準備するわねッ!!」クワワワワッ!!
浜面「なってません」キッパリ
滝壺「…………あああ」キリキリキリキリキリキリ…
………………………………
麦野「あんた身体あまり強くないんだから...」
って身体(主に胃)弱くさせてるの麦野じゃね?
ゴクゴクゴク…
浜面「麦野…!!」
麦野「…ぷはっ!!」カラン!
垣根「ウソだろ…マジで飲みやがった!?」
浜面(こいつ…麦野を案じているのか?それともまた演技か?)
垣根「早く吐き出せ!とんでもねえ事になるぞ!!」
麦野「……カンケイ…ねえ」
垣根「………なっ!?」
フレメア「!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
麦野「カンケイねえよ……!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!
浜面「こ、このエネルギー…強い!強すぎる!!!」
垣根「うっ…ううっ!!」
麦野「カンケイ…………ねえんだょォオオオオオオオ!!」ドッゴォオオオオオオオオオオオオオオ!!
垣根「うおおおおおっ!!!」ズヒュウウウウウン!!!
ボッゴォオオオオオン!!!!
フレメア「あ……あああ……」ガクガク…
浜面「なんて威力だ…地面に大穴が開いたぞ…!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根(あっ……ぶねえ!今の一撃はそらすのが精一杯だった!!なんてデタラメなパワーしてやがるッ!!)
麦野「ハァー…!ハァー…!」ヴヴヴヴヴヴ…!
浜面「確かにとんでもない力だが…しかし!!麦野の身体が耐えられるのか!?」
垣根(コイツは…これを使い続けたら、確実に身体が爆裂して死ぬ!!!今の一撃を撃って本人が1番理解したハズなのに……)
麦野「ぁああああ……!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!!
垣根「こいつの眼からは『闘志』が消えていねえッ!!」
麦野「………らァアアアアアアアアーーーーーーッ!!!」ズヒュズヒュズヒュウ!!!!!!
垣根「クソッ!!白銀の波紋疾走(プラチナムオーバードライブ)!!」バッギュウウウウウウウウウウウン!!!!!
バッヂィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!
フレメア「た……対消滅(たいしょうめつ)ッ!!」
浜面「麦野のブーストされた攻撃を相殺した!あれがヤツの力本来の威力なのか!?」
垣根「余裕をかましてる場合じゃねぇッ!あいつを止めろロボット共!!」
「メイレイ ニンシ……」
麦野「…おらァああアアあっ!!」バッギィイイイイン!!!
「ガブウッ!?」ボッグォン!!
垣根「ゲッ!?」
麦野「ぁアァアァアアアァアアあ!!!!!!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!!!
ダメージ…ビガーーッ!!エネミーノエネルギーガ…グガーッ!!ビガガガガガガガガガ!!!
浜面「なんて事だ……まるで鬼神ッ……!!おおよそ人間のできることじゃあないッ!!」
垣根(ダメージのフィードバックをものともしてねえ!!マジに止めないとコイツは……!!)
垣根「…フッ!」ドシュッ!!
麦野「グッ………が!!」ギギギ…
垣根「いい加減……止まりやがれェーッ!!!」バヂバヂバヂバヂバヂ!!!
麦野「ウグゥううううううっ!!」ゴッバァアアアアアア!!!
フレメア「は、弾き飛ばされた!!」
浜面「…いや!」
麦野「…ッああああ!!」ダンッ!!
ズザザザザザァ!!
垣根「耐えきりやがっただと…!(死なないよう調節してはいるが)マトモに食わしたんだぞ!?」
麦野「ウッ………ガアアアアアアアアアアアアアーーーッ!!!!」ゴバァアアアアアアアア!!!
垣根(ゼロ距離で撃ち込みに来たか…だが苦し紛れの攻撃とみた!!)ザッ!
浜面「…マズイ!!あの構えは!!」
垣根「波紋肘支疾走(リーバッフオーバードライブ)!!!」ドガァアアアアアアアアアアアアッ!!!
ガッ!!
麦野「ウッ……うあああああああああああっ!!!」バリバリバリバリバリバリ!!
フレメア「そ、そんな……!!」
浜面「麦野ッ!!」
麦野「がウッ!!」ズガアアアアッ!!
フレメア「麦野!むぎのっ!!!」タタタタッ!!
浜面「もうやめて下さい!身体がバラバラになってしまいます!」
麦野「………ダ」ググッ…
浜面「うっ…!!」
麦野「ダいじョうブだかラ………まだ、イけル!!!」ズズズズズッ!!
フレメア「だめ……だめだよっ!!むぎのがしんじゃう!!」ブワッ!
麦野「………マダダッ!!」ザンッ!!
フレメア「うあっ!!」
浜面(意識が混濁しているのか!?意思の疎通が出来ない!!)
垣根「ハァー…ハァー…」
垣根(あ、相手の油断を利用するのはおれの得意だが、この『執念』というやつはなかなかやっかいだぜ…!油断の反対語みてーなものだからな…しかもコイツの『執念』は底なしだッ!!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
麦野「ハァアアア……」ヴヴヴヴヴヴ…!!!
麦野(………あと)
ムギノ!!ヤメテクダサイ!!ダメッ!ダメダヨォッ!!!
麦野(少しだけ動いて……私の身体!!!)
垣根「うおっ…!?このエネルギーはッ!!」
麦野(みんなを……みんなを!守ることができる力を!私の前で…もう二度と!仲間を失わないような力を!!)バッ!
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!!!!!
浜面(この…空間が歪んで見えるほどのエネルギーの高まりッ!!次の一撃は……100%麦野の身体を破壊する!!)
フレメア「ぁ……あぁあ……あぁ…」ポタポタポタポタポタポタ…
垣根「……やべえぞ!!」
麦野「…ウァあああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」ドッギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!
垣根「ぐおおおおおおおおっ!!」メギメギメギメギメギメギメギ!!
浜面「突き…抜けるッ!!」
ギャゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
垣根「ぐ…ぐぁあああああああああああああああ!!!!!!…………………………………ぁア…………」ブシュッ…
フレメア「そん………な……」ペタン
浜面「ヤツを……消滅させた……………」
麦野「ガァアァァァアあああぁあああ………!!!」ギュゴォオオオオオオオ!!
浜面「麦野!ヤツは死にました!!能力を止めてください!!」
麦野「ぁぁぁあぁああぁああああぁぁぁあああ!!!!!!」ガクガクガクガク…!!
浜面「駄目だ!能力が暴走しているッ!!うかつに近づけばこちらも…!!」
フレメア「……うう」ブルブル…
浜面「フレメア…?」
フレメア「うっ……うっ…ううううう!!!」ダッ!
浜面「なっ!?行っては駄目だ!戻れフレメアッ!!」
ガシッ!!
麦野「ガ……が……!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!
浜面(しまった…!!このままでは巻き込まれ……………)
フレメア「むぎのっ!」ガシッ!
麦野「………うグッ!!」ピキィン!
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
フレメア「だめ………止まって!!今すぐ……止まってぇええええええええ!!!」シュイイイイイイイイイイ…!!!
浜面(…………なんだ?)
浜面「フレメアから……このエネルギーは?大きく…暖かい……これは…」
キュイイイイイイイイイイイイ………
フレメア「ううううう…!!」ギュイイイイイイイイ…!!
麦野「ぁああガガガあああ………!!」ヴヴヴヴヴヴ……
浜面(これが…彼女、フレメアの力なのか…?『素質』の…真の力!!)
麦野「ぁ……あぁああぁ……」ヴヴ……ヴ……ヴ……
浜面「暴走状態にある莫大なエネルギーが………」
麦野「ぁ……あ……フレ………メア……?」
フレメア「……むぎの…!!」
浜面「吸収された……のか?」
………シュウウウン
麦野「…………あっ」グラリ…
浜面「ッ!!」
ドシャ…
フレメア「うわぁああああああーーーん!!むぎの!!むぎのぉおおおおお!!!!」ウワアアアアアアアアアア!!!
麦野「………………」ドクドクドク……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面(フレメアの能力について考える事は後だ…まずは)
浜面「すこし空けて下さいフレメア…治療をします」
フレメア「えぐっ……えぐっ……」グスグス
浜面(能力が止まったのはいいが…生命エネルギーが微弱すぎる!それに左手と右目が丸ごと消し飛んでいるッ!!)
浜面「このままでは………」
浜面・??「「確実に死ぬ…!」」
…ハッ!?
それではラリホー
遂に黄金の精神は目覚める…
それではスタート!
浜面「…………ハッ!?」
フレメア「い、今の声って……」クル…
??「……フゥー」スーッ…
浜面「バカな…お前はッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「へっ…!またまたやらせていただきましたァん!」ザンッ!
浜面「なん……だって?麦野の光線で確実に消滅したハズ!!少なくともそう見えた!!」
フレメア「うそ……うそでしょ!?」
垣根「消し飛ばされたように見えたのは、霧状にした未元物質に写したおまえらの背後にいるオレ…簡単に言えば麦野沈利が吹っ飛ばしたのは鏡に映ったニセモノってわけだ」
浜面(また……発想の上を行かれたのか…?二度ならず、三度目も!)グググ
垣根「ま、そういうことだ…しかし驚いたぜ!フレメア・セイヴェルンはとんでもねえ能力を秘めていると聞いたが、
力の『片鱗』を見れるとはな…」
フレメア「ううっ…!」
浜面「…くっ!!」ザッ!
垣根「さーて、あと残りは新人くんと鹵獲目標で『アイテム』全員を排除しろって命令だったが…」
麦野「………」ヒューヒュー…
浜面(この絶望的な状況……どう切り抜ける…!?)グググ…
垣根「…ひとつ、提案がある」
浜面「何……?」
スッ…
垣根「『ピンセット』と『フレメア』を置いていけ…そうすればお前らアイテムは見逃してやる」
フレメア「えっ!!」
浜面「なっ!?」
浜面(いきなり何のつもりだ…!?しかし、奇妙なことだが…敵とはいえ彼の言葉に嘘偽りはないように感じる…)
垣根「フト思ったことだ、お前らはこんなところで死ぬべきタマではない…情けをかけてる訳じゃねーぞ!そこに倒れてる麦野沈利の『覚悟』に敬意を評してるだけだ」
麦野「……………う」ビクッ…
浜面「…………」
垣根「オレたちは学園都市っつー腐りきった世界で醜く足掻きながら生きている……浜面初流乃、お前も覚悟していたことだろ?これ以上犠牲を増やすんじゃあねえ!」キッ!
浜面「そんな……事は…!」ギリッ…
フレメア「……………わたし」スッ…
浜面「ふ…フレメア?」
フレメア「私が行けばいいんだよね?そうすれば…みんなを見逃してくれるんでしょ…?」
垣根「…ああ」
浜面「だっ、駄目です!!連れて行かれたら最後だ!実験動物と同等に扱われてしまいますッ!!」
フレメア「……でも!!」
浜面「ッ…!」
フレメア「みんなが助かるなら…私……わたし………」スタ…スタ…
垣根「…………」
彼女を止めなくていいのか………?
しかし、みんなは助かる……
だがフレメアは?麦野は?
今までの戦いはどうなる?
………………いいはずが無いッ!!
僕の『夢』の過程にこんなことがあってはならない!!
1人を見捨て、みんなを助けるなんて事は無意味…『無駄』になってしまう!!救うのは…
『全て』だッ!!
浜面「……麦野」スッ
垣根「ん…?」
垣根(あいつ…何を)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
浜面「あなたの『覚悟』は…登りゆく朝日よりも、明るい輝きで『道』を照らしている!そして我々がこれから『向かうべき正しい道』をもッ!!」ドクン…ドクン…
フレメア「はま……づら…!!」
垣根「な…なんだ!?ヤツから…これは……生命エネルギー!?一体なんだってんだ!?」
バッ!
浜面「麦野…受け取って下さいッ!!」ズギュンッ!!
麦野「………あぐっ!!!」ビグンッ!!
垣根「!!」
フレメア「は、はまづらの掌から…金色の光が!」
垣根「オイ…オイ……オイオイオイオイオイオイオイ!なんだそりゃあッ!!」
ドクン……ドクン……ドクン……ドクン……
フレメア「む、麦野の目と腕が……!!」
垣根「再生…している!?」
浜面「フゥーーー……………」シュイイイイイイイ……
麦野「………あ……あ……」ドクン……ドクン…
垣根(こ…この波長のエネルギー…オレの未元物質にどこか……似ている?…いや!ありえねえ!これはもっと別の…)
シュウウウウゥゥゥゥ………
浜面「……ベネ」スッ…
麦野「………」
フレメア「あ…ああ…!」
垣根「マジ…かよ…?ズタボロだった身体が元通りにッ…!!」
…ピクッ
麦野「……………………みん……な………」スゥースゥー…
フレメア「むぎのが……むぎのが!!」
垣根(ほおに赤みが差しているッ!!こいつ他人の失われた細胞を再生させたってのか!?オートリバースにしてもこんな力は聞いたことがねえぞ!!)グググ…
浜面「垣根帝督………」スクッ…
垣根「ぐっ……!」
浜面「あなたは悪い人ではないのかもしれない…だが僕には『夢』があります、乗り越えなければならない」ザッ…ザッ…
フレメア「はまづら……」
浜面「だから『フレメア』を渡すわけにはいかない…」ザッ!
垣根(こいつ……こいつの『眼』も!!)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
浜面「あなたは僕が……いや!僕たち『アイテム』が倒すッ!」ジャキンッ!!
…………………………
数年前、外国のある男と学園都市の研究員である女性から一人の子供が生まれた
その男が誰なのか?なぜ別れたのか?そのいきさつは誰も知らない……
『初流乃の母親』はとても美しい女性であったけれども、あまり良い母親ではなかった
彼女は優秀な研究者であったが、実験に没頭するあまり夜に家をでてしまう事が多かった
寝ていて夜に目をさますと母親が家にいない…1〜2歳の子供にとってそれはどんな恐怖と絶望なのだろう?彼は暗闇の中で泣いても無駄なので、ただひたすら震えていただけだった
そして小学生になった彼は『無能力者』の烙印を押され同級生、果ては教師までにもバカにされ嘲られた
彼の分かりやすい劣等感は町のガキどもがうっぷんをはらすのに最も好まれる性格だった
彼は自分がこの世のカスだと信じるようになり、このままでは浜面初流乃が心のネジ曲がった人間に育って行く事は誰が見ても時間の問題だった
…しかし、ある事件がきっかけで彼は救われる事になる
いつものように彼が学校の帰り道を歩いているとボブカットの若い男が血を流して石壁の影に倒れていた
生きているのか?死んでいるのかわからなかったけれども数カ所を銃で撃たれているようだった、するとそこに別の男たちがわめきながら走ってくる……
あきらかにこのケガをした男を探している風だった、どんどんこっちへ向かってきて……彼に質問して来た
「あっちへ行ったよ」
彼は嘘をついた…
恐怖は無かった、ただ倒れている男に対し「自分と同じようにひとりぼっちで寂しそうだな」と思っただけだった
そして幸運な事に男の体は『草』がのびて隠れていた、これは彼の秘めたる能力なのであるがまだ初流乃自身はこの能力に気づいておらず無意識の行動だった、この事は誰にも言わなかった
一週間頃したころ……『男』が初流乃の前にあらわれた
子供から見ればオタマジャクシが泳いでいるような模様とジッパーがついた妙な服の『男』は初流乃が庇ってくれた事を覚えていたのだ……
そしてこう言った
「君がしてくれた事は決して忘れない」
なぜ撃たれていたのか…外国から学園都市の調査に来ている、それ以上は何も言わなかった
ほどなくしてクラスメイトも教師も初流乃をバカにしなくなった、町の悪ガキどもが満員の映画館で初流乃に席を譲ってくれる、『男』は『ギャング』であった、他人にそうさせるだけの凄みがあったのだ
『男』は遠くからただ静かに初流乃を見守ってくれているだけだったが他人に劣等感を抱いてばかりいる子供に対しひとりの人間として敬意を示してくれるつき合いをしてくれた
両親から学ぶはずの『人を信じる』という当たり前の事を初流乃は無言の他人を通じて知ったのだ、奇妙な事だが………悪事を働き、法律をやぶる『ギャング』が初流乃の心をまっすぐにしてくれたのだ
もうイジけた目つきはしていない…彼の心にはさわやかな風が吹いた……
男は初流乃がギャングになると言うと
「もう一ペン同じことをぬかしやがったらてめーをブン殴るッ!」
と、厳しい態度をとっていたが……上層部が汚職をやり、研究者が人を人として扱わない初流乃の住むような環境では初流乃の気持ちを止めることはできない…彼の中に生きるための目的が見えたのだ
こうして『浜面初流乃』はレベル5の超能力者にあこがれるよりも……
『いわば『ギャングスター』にあこがれるようになったのだ!!
……………………………………
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
垣根「来るかッ!!」
浜面「……無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーッ!!!」ドバドバドバドバドバドバドバドバ!!
垣根「ケッ!覚悟を決めたようだが、たかが銃弾で倒れる程オレちゃんは甘くねえんだよーッ!!」ギャギンギャギン!
バスッバスッ!!
垣根(なんだ?てんで狙いがついてねえぞ…近くの廃車に誤射もしてやがる!)
浜面「弾丸は弾かれてしまうか…」
垣根「あったり前よ!オレみたいな強キャラが銃でやられたら形無しだろうがよォーッ!」
…カサッ
垣根「オレの最後はよー!噴火する火山に巻き込まれるようなドラマティックな……ん?」
垣根(なんだぁ…?なんか肩のあたりがムズがゆ…)クル
カサ…カサ……
垣根「…へっ!?」
フレメア「かっ、肩に…!!」
浜面「…………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「おっ……俺の肩に『サソリ』ィイイイイ!?こんなペット飼った覚えはねえぞッ!?」
浜面「成功したか…」
垣根「い…一体どこから!……ハッ!」
垣根(さ….さっき誤射したと思ってた銃痕から這い出してきてやがる!?しかもこれはよりによって毒のある種類じゃねーか!)
ギラン!
垣根「わ、訳が分からねーが早く降り払わなければッ!」ブンッ!!
バシッ!!
垣根「ふ、フゥ〜…あぶ」
…………ビシビシビシ!!
垣根「へ…?この感覚………うげっ!」バシィッ!!
フレメア「サソリをはたいた途端あいつに衝撃が!?一体何がどうなってるのにゃあっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根(いっ…….イデェー!この思いっきり引っ叩かれた感覚ッ!!こいつはサソリをブン殴った威力とまんま同じか!?意味が分からねえ!手品かなんかかよッ!?)
浜面「まだ終わらせる気はありませんよ…あなたを倒すまでは」ジャキッ!
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!
それラリ!
ジョジョのバトルとは裏のかきあいであるッ!!
それスタ!
ドンドン!!
垣根「さ、サソリはともかく銃弾なんて効かねえっていってんだろーが!!」ドシュッ!!
……クンッ!!
垣根「ゲッ!?」スカッ!
フレメア「弾が曲がった!?いや……あれは銃弾じゃなくて……!」
ブゥウウウウン!!!
垣根「とっ……『トンボ』だぁ!?弾がトンボに変わって曲がりやがった!!(見えたけど意味分かんねえぞ!?)」
……ギュンギュン!!
垣根「….って弾にもどってッ!うおおおおおおおおお!?!?」ガギガギン!!
フレメア「は…はまづらの能力!!これって……『生命を生み出す』ことができるの!?」
浜面「ガラス飾りに『トンボ玉』はあるが…これはむしろ『トンボ弾』かな?銃を使う身からしたら中々便利なものですね」ガシャッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「っぶねぇ〜!てめえの能力はどうなってやがんだ!?俺は手品は大好きだがかけられるのは大っ嫌いだぜーっ!!」
浜面「どうやらあなたと対峙したおかげで力が成長したようです…ぼくの能力!もっと生まれるような気がするッ!もっと何かが生まれそうだッ!!」ギン!
浜面(この身体に流れる暖かい力、これもぼくの能力……感覚が研ぎ澄まされているようだ)
浜面「フレメア!倒れた四人を一ヶ所に集めておいてください…!」
フレメア「うっ、うんっ!!」タタタッ!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
垣根(やはりコイツの『眼』!さっきまでの絶望感や無力感に打ちひしがれた眼じゃあねえ!!この凄みは……!!)
浜面「…無駄無駄無駄ァーーー!!!」ドバドバドバドバドバドバドバドバ!!!
垣根「覚悟した者の『眼』ってワケかよ!!」
ドッシュウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!
垣根「だがなァ〜…」コォオオオオオ…
浜面「!」
垣根「やられてばかりのオレちゃんじゃあねーっての!!」バリバリバリバリバリ!!!
フレメア「このエネルギーの高まりはっ…!」
垣根「コォオオオオーッ!!!カマイタチの波紋疾走(ウィーズルサイズオーバードライブ)ッ!!」ビッシュゥウウウツウウウッ!!!
バスバスバスバスバスバスバス!!!
フレメア「や、刃状の白いエネルギー波が弾を打ち消した!?」
垣根「へっ!ダメージを反射されようが触れる前にブッ潰せば問題ねえみてーだな!(直感だけど)」
浜面「もう弱点を見抜かれたか…やはり恐ろしい洞察力だ」ジャゴンッ!
垣根「てめーの能力がなんだろーがよォ〜…おれは常にその上をいかせてもらうぜッ!!」ドンッ!
浜面(弱点を知られた以上射撃は決定打とならない…ならッ!!)ダッ!!
垣根「突っ込んでくるかいッ!」
ダンッ!!
浜面「無駄ァ!」ゴバアッ!!
垣根「へッ!」ガシッ!
フレメア「せ、接近戦を挑むつもり!?」
垣根「いい度胸だぜ!そらッ!!」ゴヒュッ!
ガギッ!!
浜面「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!
垣根「大人びたその態度を打ち砕いてやるぜェーッ!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!
フレメア「す…すごい…!あいつと互角にやり合ってる!まるで上杉軍と武田軍の如し!!」
浜面(…今だ!!)
…グッ!
浜面「WRYYYYYァーーッ!!!」ドッギュウウウウッ!!!
ガスゥッ!!
垣根「うぐッ!!波紋キィーック!食らうかァーーッ!?」ドバァッ!!
浜面「ッ!!」ズサァッ!!
フレメア「やった…!この戦いで初めて一撃を加えた!!」
浜面「かすっただけです…すかさず攻撃すべし!!」ガンガンガンガンガンガン!!
垣根「ちくしょー…セクシーな頬にかすり傷がついちまった!追い打ちはさせねえぞ!!」グッ!
ドシュウウウウウ!!!
垣根「バカたれがーッ!!銃は効かねえって言って……」
…グニィッ
垣根(…………へっ?)
…シュ……ゴ……ォ……ォオオ……
垣根(な…….ん………だ……?……反応が…………ワンテンポ遅れて……)
….……シュゴォアアアアアアアアアッ!!
垣根「うっ……ぐおおおおおおっ!?」ギャルンッ!!
パクッ!!
浜面「…仕留め損ねたか」
垣根「うっげ!!」ゴシャアッ!!
フレメア「なんか今のあいつの反応…少し遅れたような…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「ハァー…ハァー…」ムクリッ
垣根(今のは一瞬…本当に一瞬だけ『感覚がゆっくり』になった!?疲れてるのか?いや!ありえねえ!呼吸を絶やさない間は疲労はたまらないはず…)
浜面「まだまだこれからですよ…」ジャギッ!
垣根(これはヤツの拳を食らったせい…これもまた『能力』!!生命エネルギーを強制的に流し込まれたのかッ!!)
垣根「こいつはやべえ…!一旦空に逃れなくてはッ!」ドヒュッ!!
フレメア「はまづらっ!あいつが空中に!」
浜面「逃がしはしない!」ドンッ!!
ビキ…ビキビキビキビキ!!
フレメア「て、手をついた途端植物のツタがっ!!」
バシッ!!
垣根「うおっ!?」グンッ!!
浜面「足を捉えた…」
垣根「ぐっ、ぐぐぐぐっ…」ギギギ…
浜面「これで終わりだ…!」ジャキッ!
フレメア「やった!!はまづらの勝ち………」
垣根「………なんてなァーッ!」ニヤッ!
浜面「なっ!!」
フレメア「えっ!?」
垣根「コォオオオオオオオオ…!!」シュイイイイイイイイ…!!
フレメア「これは……駄目!はまづら!そこから退いて!!」
浜面「う…ううッ!」スタッ!
垣根「ちぃーと遅いぜ!食らえ!植物を伝わる波紋疾走ッ!!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!
…バリィイイイイイイイイイイッ!!!!
浜面「ぐ…ぐううううううううッ!!!」ドッシャアアアアアアッ!!!
フレメア「そ、そんな!!」
垣根「ほれっ!」バキィッ!
スタッ!
浜面「ぐっ…!まさか今の攻撃は……」スタンッ!
垣根「お察しの通りよ…なにかしらで俺を空から引きずり降ろそうとしてくるのは予想済み!生き物や植物とかはオレの能力をよく通すんだぜ〜?」フン!
フレメア「こ、こいつ…はまづらの行動を予測したの!?今さっき初めて見た能力なのにッ!!」
浜面「油断しないでください…彼はまだまだ折れそうにありません」ザッ…
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
垣根「しかし闘志尽きず…か!面白え!!面白えぞ浜面初流乃!!こんなワクワクドキドキの戦いなんて久しぶりだぜェーッ!!」
浜面「それは光栄ですね、でもそろそろ決着のときです…」スッ…
フレメア(まさに一進一退…もしかして、はまづらなら…はまづらなら!学園都市第2位を倒せるかもしれない!!)
垣根「その話乗った!結構マジな一撃…受けてみやがれッ!!」ギュイイイイイイイ…!!
浜面「これで……すべて終わらせる!!」ギュバァアアアアア…!!
フレメア「次の…次の一撃で!決着がつくッ!!」
ダッ!!
垣根「っぁあああああああ…!!!」コォオオオオオオオオオオオ…!!
浜面「フゥゥゥゥーーーーー………」ギュイイイイイイイイイ…!!
垣根・浜面((これで……決着ッ!!))
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
フレメア「いけっ…はまづらっ!!おもいっきし…やっつけてやれーっ!!」ブンッ!!
………………………カッ!!
垣根「…っらぁあああああああああああッ!!!!!!」グォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
浜面「…無駄ァアアアアアアァアアアア
ーッ!!!!!」ギュオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
フレメア「いっけぇえええええええええええええええ!!」
…ドクンッ!
浜面「…………うぐッ!?」
ガグンッ!
垣根「ンなッ!?」スカッ!
フレメア「え………」
浜面「う……ぐ……ぐ………」ズ…ズ…
浜面(な……んだ?身体から急に……力が…………)ガグガグ…!
垣根「い、いきなりどうしたってんだ!?なんかの作戦かコラーッ!!」ドシュッ!!
浜面「あぐっ!!」ボッゴォオオオ!!
垣根(クロスカウンターになると思ったが避けない…!?いや、こいつは………)
ズッシャアアアアアアアアア!!!
浜面「がっ!!」ドザァッ!!
フレメア「は……はまづらっ!!大丈夫!?」ダッ!
浜面「ハァー…!ハァー…!すみません……フレ……メア…ッ!」ゼエ…ゼエ…
浜面(ダメだ…!身体に全く力が入らない…全身の血流が止まりかけているような感覚!立つことさえままならないッ!)
フレメア「さっき急に力が抜けたみたいに崩れ落ちた…はまづら、これってまさか………」ブルブル…
垣根「『エネルギー切れ』だ」
フレメア「!!」
浜面「ぐ…ぐぐぐ…!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「浜面初流乃…おめーは麦野沈利の治療をするときに生命エネルギーを使いすぎたんだよ、そしてオレとの戦い…能力による生命エネルギーを湯水のように使ってりゃあブッ倒れるに決まってる」
フレメア「そん…….な……」
浜面「う…………」ハァー…ハァー…
垣根「どうやら進化した能力を初めてゆえか使いこなし切れてねーみたいだぜ?その結果がガス欠だ…残念だったな」
フレメア(みんなに続いてはまづらまで……もう……これじゃあ……)
浜面「…ぐっ!!」ジャキンッ…!
フレメア「なっ…!はまづら!?もう動かないで!これ以上は身体がもたないよ!!」ガバッ!
垣根「よせ!!お前…いや、『アイテム』の覚悟はしかと見極めさせてもらった、もう終わりにしろ」
浜面「駄目だ……これじゃあ駄目なんだ……」ゼエゼエ…
垣根「そこにいるフレメア・セイヴェルンも上のクソ野郎共に引き渡した後、密かに奪還して逃がしてやる!!だから……」
フレメア「う……ううう……」
浜面「違う……違うんです……」ググググ…
フレメア「はま…づら…」ポロ…
垣根「違う…?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
浜面「僕が屈してはいけないのは…あなたではない!あなたを差し向けた『学園都市の闇』そのものだッ!!この浜面初流乃には…正しいと信じる夢がある!!だから…みんなのためにも!僕自身のためにも!決して屈してはいけないんだッ!!」ギン!
垣根「おめー…!!」
フレメア「う……うああああ……!」ペタンッ…
垣根(こいつ……マジでブッ飛んでやがる!!この恐ろしいまで真っ直ぐな精神……まるで『黄金』のごとく輝く精神は……!!)
垣根「…フー」
浜面「ハァー…ハァー…!」ググググ…!
垣根「浜面初流乃、おめーとは敵としてじゃあなく…仲間として出会いたかったぜ、だが!オレがすべて終わらせてもらう…」コォオオオオオオオオオ…
浜面「ぐっ…ぐっ!!」ギ…ギ…
浜面(トリガーを引く力さえ残っていないのか…?くそ……クソッ!!)
フレメア「あ………あ……ああ……」ポロポロポロポロポロポロ……
フレメア(きぬはた…たきつぼ…おねえちゃん、むぎのにはまづら!!ごめんなさい…ごめんなさい!私のせいでっ!!ひとりじゃ何もできないわたしが…ううう!)
垣根「これで…終いだッ!!」ズヒュウウウッ!!!
シュゴォオオオオオオオオオオ!!
浜面「ぐ……うううううう……!!!」
フレメア「はまづら…はまづらーっ!!」
「………ドラァアアアアアアアアーッ!!!」
…ギュガッ!!!
フレメア「え………?」
垣根「な…………」
浜面「……ッ!?」
フレメア(空から人が……落ちてきた!?)
「よっとォ!」ダンッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「なっ…なんだァーッ!?いきなりなんなんだてめえはッ!!新手にしてもこれ以上『アイテム』にメンバーは居ないハズだろ!!」
浜面(なんだ…何が起こったんだ!?光弾が逸らされたのか?この男は一体…!!)
「あー…いきなりで悪いンだけどよォ〜」コキコキ
垣根「あ…!?」
浜面(…こいつは!!)
一方通行「このケンカ、東方道行が引き継がせてもらうぜェ…?」
バァーーーz__________ン!!
ジジイVSハンバーグ頭!
それではラリホー!
おれの頭がサザエさんみてーだと!?
それスタ!
数日前、学園都市某所
黒服「以上だ、何か質問は?」
一方通行「……あのさァ」
黒服「何だ?」
一方「前のよォ〜…ショタコンのサラシ女をやっつけた任務で借金返済じゃねーのかよッ!!」バンッ!
黒服「…君の借金、『レベル6シフト実験』は当初の予想よりもずっと小規模だ…二回の任務で返済できるなら幸運だと思わないかね?」
一方「都合のいいこと事言いやがって…てめーらが勝手におっぱじめたクソッタレ実験のクセによッ!!」ドサッ!
黒服「質問は以上かね?では、命令が出るまで待機を…」
一方通行「…それと」
黒服「?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方「学園都市が今後一切『打ち止め』と『妹達』を実験に利用しないっつー約束は守るんだろーな…?」ギン…!
黒服(…ッ!)
黒服「も…もちろんだ、いかような研究機関も実験の対象にはせず、君自身への干渉も極力控えるという約束を忘れてはいない…」
一方「ケッ!わーったよ…任務の内容は交戦するであろう二つの部隊のアンタの方に味方すりゃあいいんだろォ?了解しましたァ…」スクッ
黒服「あ、ああ…宜しく頼むぞ……」
カツ…カツ…
一方「あーあ…学園都市の暗えトコに首突っ込むのは気が進まねェなあ…二度と関わらねーつもりだったが」
一方(…まあ仕方ねェか、打ち止めに関わらせないようにすりゃあ妹達にも関心は無くなるだろう…そしてこれを機会に学園都市のクソな部分とはオサラバだ!)パシッ!
一方「にしても…兄貴ってのも楽じゃねェな…ハァ」
カツ…カツ…
…………………………………
一方「…とまあ色々あっておれはアンタらに助太刀させてもらうってワケだ、よろしくなァ」
フレメア「う…『上』が根回ししてたって事…?」
浜面「ぐ……!」
浜面(僕たちは苦戦…むしろ負けるのを前提に泳がされていたという事か!?クソッ!!)
垣根「…オホホーン!オホッ!オホッ!オホーン!!」ゴホゴホ!
一方「ア?どうしたんだ、風邪か?」
垣根「ちげーよっ!オレはぜーんぜん納得してねーんだよッ!!いきなりなんなんだおめえは!?飛び入り参加は受け付けてねーっての!」
一方「へいへい、そりゃあ悪うござんした…でもこうやってエントリー済みなんでな?付き合ってもらうぜェ」
垣根(んだとこの野郎ッ!一体何者……待てよ、こいつの見た目…ひがしかたみちゆき…東方通行…)
一方「フム…アンタのダメージはおれの能力じゃあどうしようもねえみてーだな、ちぃーと休んでてくれ」
浜面「あ….ありがとうございます、しかし…あなたは一体何者なんですか?」グググッ…
フレメア(何か…どこかで見たような…?)
一方「あー…おれは…えーっと」
垣根「おめー…学園都市第一位『一方通行(アクセラレータ)』だろ?」
一方「ンなっ!?」クルッ!
浜面「何ですって!?」
フレメア「こっ……この人が学園都市の第一位!!ほ、ホントなの!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方「すでにご存知か!バレるのはえーな…チクショー」ポリポリ…
垣根「オレのダークマターをそらした能力…『ベクトル操作』のタマモノだろ?それにその常人ではありえない白い肌、赤い眼…能力の副作用と聞いたことがあるもんでな!」
フレメア「この人が…!」
浜面「学園都市最強の…」
一方「オイオイ…!そんなとこまで知られてんのか!聞き遅れたがてめーこそ何モンだ…!?」
垣根「えー……学園都市第一位の上!!隠しボスだッ!世界Dioみてーなッ!!」
一方「ヘッ!?そんなヤツがいるのかよォ!?」
垣根(くそったれ…第一位がお出ましとは流石に予想を超えてやがる!とりあえずハッタリかましてビビらせて……)
フレメア「あの人は第2位の垣根って人だにゃあ」
一方「あ、そーなんだァ」
垣根「オイッ!」
浜面(彼が……そんな人物を差し向けるとは、『ピンセット』?いや、『フレメア』に上層部は限りない価値を見出しているとでもいうのか…!?)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
垣根「ったくよぉ〜!フザケた野郎だ!だがちょうどいい…オレの上にいるやつがどんな奴だと思っていたがな、この機会に!下剋上といきますかッ!!」バシッ!
一方「フザケた奴ゥ?それはコッチのセリフだってーの!!第2位がなんだろーが…おめーには眠っててもらわなきゃなンねェンでなァ!!」ザンッ!
フレメア「い….今から学園都市の最上位ランカーどうしが戦うの…!?」
浜面「未元物質(ダークマター)と一方通行(アクセラレータ)…この二つがぶつかるというのか!!」
垣根「しかし不健康そうなヤツだなぁ!?根拠はねーけどてめーのオヤジはおちゃらけた熟年浮気野郎な気がするぜェーッ!」ビッ!
一方「ハァッ!?おめーこそチャラチャラした見た目から根拠は無ェけどすぐキレるヘンテコな髪型の息子を生みそうだなァ!?」バッ!
浜面「えっ」
シィーン……………………
フレメア(れ…レベル低……)
垣根「……プッ!ワッハハハハハハハハハハーーーッ!!!」ゲラゲラゲラゲラ!!
一方「……ンフッ!イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒーーーッ!!!」ゲラゲラゲラゲラ!!
ウホハハハハハハハハハ!!!フヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!!!
浜面「………」
フレメア「……えーっと」
垣根・一方「「…テメーッ!ブッ飛ばすッ!!」」ギンッ!!
フレメア「に…にゃあっ!?」
垣根「コオオオオーッ!!星屑の波紋疾走ッ!!(スターダストオーバードライブ)」ドバドバドバドバドバドバドバドバ!!
一方「ドラララララーッ!!ベクトルスクラップ弾ッ!!」ドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュ!!
ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!!!
浜面「うっ……ううッ!!」ズズズ…!
フレメア「きゃあああああっ!!」コテン!
浜面(ふ…2つの能力がぶつかった瞬間…!とんでもない衝撃だッ!!)
シュウウウウウウ……
垣根「お…オレの未元物質にガラクタをぶつけただけで相殺しやがった…!?」
一方「それがウワサの未元物質かァ?大したこと無ェーなァ〜?」ニヤッ!
垣根(ベクトル操作はその名の通り物体のパワーの大きさ、向きをコントロールできるらしいが…ダークマターを打ち消す程の威力ッ!チートかよ!?)
一方「オイオイ!もう終わりかホスト君よォ〜ッ!?」
垣根「だれがホストだこの白アスパラ野郎め!直接ブン殴ってやらぁーッ!!」ドシュンッ!!
一方「上等だァ!来やがれッ!!」グッ!
垣根「うおらぁあああーッ!!」グオオオオ!!
ガシイッ!
一方「…ッ!ドララララララーッ!!!」ドゴドゴドゴ!!
ガンッ!ガンガンガンガン!!ボゴボゴホゴッ!!
フレメア「りょ…両者一歩も引かずっ!」
浜面「彼(一方通行)の拳が白い光を弾いている…なんという防御力!」
垣根「チクショー!めんどくせえ能力してんじゃねーぞォ!!」バリバリバリッ!
一方「ケッ!それもおめーに言われたくねェなあ!!」バシバシバシ!
一方(しっかし本来なら相手の腕が変な方向にヘシ折れるちまうぐらいなのによー!こいつのエネルギーは上手く反射できねェだと…?『未元』の名の通り上手く解析させてくれねえかッ!!)
垣根(クソー…!!能力のせいもあるがコイツはやけにムカつく!物凄くいけすかねえッ!!1位2位関係無くだ!!なぜなら……)
一方(おれは大分温厚な方(キレなければ)だと自負してはいるが…こいつに関しては物凄く腹が立ちやがるッ!初対面なのに!なぜなら……)
ガンガンガンガンガンガンッ!!
垣根・一方((よくわからん(ン)がこいつ…どこか『オレ』に似ている気がするッ!!理不尽だが…そこが滅茶苦茶ムカつく!ブッ飛ばすッ!!))ギギギギ…!
フレメア「うう…2人の間ではどんな心理が渦巻いているんだろう…!きっと深い因縁があるんだにゃあ!!」
浜面「どうなんでしょうね…知る由はありませんがッ……!!」グググッ…!
フレメア「は、はまづらっ!もう立てるの…?」
浜面「ええ…少し休むだけでも多少は血が巡るようになってきました、万全とはいえませんが」フゥ…フゥ…
一方「よっ…とォ!おい!茶髪の面白ェ前髪の兄ちゃン!」ズサッ!
浜面「ご迷惑おかけしました…!今すぐ援護を!」ジャッ!
一方「いーや!そこに倒れてる四人とガキんちょ連れて逃げろッ!!」
フレメア「ガキんちょ!?」グサッ!
浜面「し…しかし!」
浜面「おれの任務にゃあアンタらを逃がすってことは含まれてねーが…この戦いで倒れてるヤツを巻き込まない保証はできねェ!!」ボシュッ!!
垣根「なにゴチャゴチャ言ってんだぁ!?オレが許さねーってんだろッ!!」ドッシュウウウウウ!!
一方「…っとあぶねェな!ベクトルシールドッ!!」ガギュイン!
フレメア「きゃっ!!」
浜面「な…なぜ僕たちを逃がしてくれるんです?任務には僕らの安否は…」
一方「見ての通りここは危険地帯だぜェ…アンタ、まだやり遂げてないことがあるんだろォ?勘だけどなッ!!」ニイッ!
浜面「…!」
一方「そんなら立ち止まってるヒマはねえ!ここはおれに任せて早く離脱しとけ!ドラァッ!ベクトル飛び蹴りッ!!」ドッバァアアアーッ!
垣根「うおっ!?」ギャルンッ!
浜面「…分かりました!フレメア!四人は僕が能力で運びます…車の方へ!」メキョメキョ…
フレメア「う…うんっ!白いお兄さんありがとうだにゃあ!」タッ!
>>622
浜面がボシュッ!!とし始めてワロタ
>>624
久々のケジメ案件!浜面→一方でしたスマン!
垣根「ぐっ…!アイツ木のツタで仲間を運んでやがる!!させるか…」
一方「ヘヘッ!悪いがおめーの相手はオレだぜェ!付き合ってもらわねえと
なァッ!!」ザッ!
垣根「ちっ、チクショー!」
垣根(やべえ…こいつを振り切って『アイテム』の奴らを追うのは今んとこ無理だ!気がすすまねえがシーザー(ジュリアス)達に通信を!)ピッ
「本部通信機能に障害…通信できません」ツーツー…
垣根「ハ…ハァッ!?繋がんねえだと…!?一体何がどうなって…!」
一方「戦い中に電話かけるなんてマナー違反も甚だしいなァ!!ベクトル鉄骨弾ッ!!」ドウドウドウドウドウドウ!!
垣根「ゲッ!?」
ドズドズドズドズ!
垣根「おっ!おわわわっ!?」スタッ!スタタッ!
フレメア「あの人(一方)…大丈夫かな?」タタタタッ!
浜面「彼を信じるしかありません…それに仮にも第1位です!」
フレメア「う…うん!」
浜面(そうだ…今は信じるしかない、僕がやるべき事はみんなとフレメアを護ること、それだけだ!!)
タタタタタタ…
シュウウウウウ…
垣根「ぶ…ぶねぇー…!余所見してる場合じゃねえ!よくもやってくれやがったな!」スクッ!
コツゼン
垣根「…へ?」
垣根(や…ヤツが消えた!?今の一瞬でどこへ……!)キョロキョロ
「……ここだよォ」
垣根「…あっ!?」クル!
一方「ここだよって言ってんだろーがよォーッ!ドラァアアアーッ!!」ドシュウウウウウウウウウッ!!!
垣根「しまっ……ごはぁああああああっ!!!」ボッゴオオオオオオオ!
フレメア「す…すごいっ!やつを吹っ飛ばした!!!」
浜面「フレメア!戦いを見てる場合ではありません…今はとにかく逃げますよ!」タタタタタ!!
垣根「がはっ!!」ドシャッ!!
一方「まずは一本ッ!油断したなァ!」
垣根(う…ぐ…未元物質のガードが根こそぎ剥ぎ取られた!奴は今、オレの周りに突き刺さった鉄骨の一つにスパイダーマンみたいにくっついてやがったのか…!)ズズズ…
一方「柱をぶン投げてそれに乗る…昔読ンだ漫画のマネごとだが上手くいったみたいだぜェ〜」スタスタ
垣根「クソが…!どこの桃白白だよ!!」グググ…!
一方「オイオイ!結構なダメージみてーだぞォメルへン君?そのまま寝てた方が…」
ピシィッ!
一方「あ…?」
垣根「へっ…」ニッ…
一方「何だァ…?足に巻き付いたのは…絹糸?」
垣根「…よっとぉ!」ピインッ!
…バババババッ!!!
一方「なッ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「まんまとかかりやがったな…!オレに一撃加えたら必ず油断すると思ってたぜッ!」
一方「なんだこりゃ!?いつの間に地面に糸を張り巡らせて…うお!?」ビシビシビシッ!
垣根「気づくのが遅えんだよノロマめーッ!!糸を伝わる……波紋疾走ッ!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!
一方「う…うぐゥウウウウウウッ!?」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ!!
ドッサアッ!!
垣根「形成逆転ーッ!!てめえと殴り合ってた時に密かに糸(自前)を這わせておいたのだ!オレみてーなタイプは転んでもタダで済まさねーんだよ!!」
一方「………」シィ-ン…
垣根「おやおや〜?返事もできないのかね!ムカつくから三日三晩は目が覚めないくらいに………」
一方「…………ハァー」ピクッ
垣根「…んなッ!?」
スクッ…
一方「確かに………結構効いたぜェ…うぐ……!」グッ…!
垣根「う…そだろ!?オレの未元波紋をマトモに食らっておいて立ち上がるなんてありえねえ!まさかテメェ……!」
一方「お察しの通りだ!身体中の細胞がイッキに麻痺するような感覚があったンでなァ…神経にベクトル気合一発ってワケだぜェ…!」フゥ…フゥ…
垣根「ぐっ……!」
垣根(こいつベクトル操作を自分の体にも使えるのか!?今ヤツに食らわせたのは殺傷能力のない、戦闘不能にさせるための未元物質…気付けされちまったらダメージは薄いッ!)
一方「お互い一発づつ打ち込めたな!第二ラウンドと行こうかァ!?」
垣根「クソッタレ…!上等だコラァ!!」グンッ!
一方「来やがれコラーッ!!」ザンッ!
ガシッ!ガギッ!ガンガンガンガンッ!!
垣根「おらぁっ!!オラオラオラオラッ!!!」ドシュッドシュッ!
一方「う…!ドララララァ!!」ドゴドゴドゴドゴ!!
垣根「っとお!!どうしたどうした!?デカイ口叩いた割にはチト動きが鈍いぜえ!!」スタンッ!
一方「ケッ…!最近運動不足気味なだけだッツーの!!」
垣根「はーん!!そんなんだから不健康そうに見えるんだよバーカ!」
一方(コイツ好き放題言いやがって…!意識ストップする直前から無理矢理気付けすれば調子出ねェに決まってんだろォ!!)
垣根(しかし挑発するのはいいがオレも無視できないダメージ食らったのは事実!ここらへんでカウンターを入れて…!)グッ!
一方(このまま時間をかけていたらジリ貧なのは目に見えている!一発逆転だァ!ここらへんでカウンターを入れて…!)グッ!
…ダンッ!!
垣根「おらぁああああっ!!…って何でお前がオレのベストラインに重ねてんだよッ!?どけ!!」ドシュウウウウッ!!
一方「ドラァアアアアッ!!…ってどけるワケねーだろォ!?」ドシュウウウウッ!!
垣根・一方((や…やべえッ!!このままだと近距離で能力がぶつかって…!!) )
…ボッゴォオオオオオオオオオオ!!!
垣根「うげーーッ!!!」ドッバァアアアアア!!!
一方「ぐわーーッ!!!」ボッギャアアアアア!!!
垣根「うごあっ!!」ズッシャアアアア!
一方「ぐおあっ!!」ドッシャアアアア!
垣根(う…ぐ…!こ、こいつオレの攻撃を見抜いて咄嗟にぶつけてきたのか…!?)グググ…
一方(ありえねェだろォ…!一瞬のうちだぞ!精神系の能力者じゃねーのに!)グググ…
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
垣根・一方((だがコイツはやってのけたッ!まさか全て見抜かれているのか…?なんて恐ろしいヤツなん(ン)だ……!!))ダラダラ…
にしても仲良いですねこいつら
犬好きの子供は見殺しにできねーぜラリホー!
道行と浜面は両方ともヒーラーですが
道行→キズは完全にはふせげない、痛みを軽減、治すのが早い
浜面→キズは完全にふさげる(四肢の修復も)、痛み軽減できない、修復に時間がかかる
差別化スタート!
垣根(だがこっちには…)
一方「クソ…!能力をぶつけ合うだけじゃあラチが明かねェ!」スクッ!
垣根「へへへ…雪国モヤシ君よ!オレが能力頼りのサンシタに見えるかね…?」ムクリ
一方「アン…?急に何を言ってやがる
ンだァ!?」
垣根「結構素早いんだぜ…?」クイッ…
一方(なんだ…?ヤツの手から伸びているのは…)
垣根「オレはよォーッ!!」ピンッ!!
一方「テメェ!一体何を」
…シュウウウウウウウウウウ!!
一方「… ハッ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「そうだ…ベルトを見てみろ!!」
一方「手榴…弾ッ!?いつの間にくっつけられてたンだ!?」シュウウウウウ!!
垣根「揉み合っていた時にちょいとな!そのまま吹っ飛びやがれーッ!」
一方「フン!こんな小細工なんてなァ!」バシイッ!
垣根「フハーッ!!オレが一発で済ます思ってんのかよぉ!?よく見ろ!振り払った爆弾にも沢山糸がついてるだろ…」
ピンピンピンピンッ!!
一方「な…何ィーッ!?オレの背中に!!」
垣根「さらに沢山の手榴弾ってワケだぜ!ルドルフ特製の小型爆弾を味わいやがれッ!!」
垣根(やった…!いくらヤツのベクトル操作が強力だろうとその衝撃を殺せるワケではない!怯んだところにトドメを食らわしてやるッ!)
一方「そうだよなァ…」
垣根「…は?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
一方「オレもよォ〜…こんなチャチな手でやられるほどサンシタじゃねーぜェ!!」ニイッ!
グルンッ!
垣根「んなッ!?上着を脱いで…」
一方「ドラララララァ!廃車のスクラップで圧縮ッ!!」ドゴドゴドゴッ!!
…メキメキメキメキ!
垣根(ば…爆弾を…!!)
一方「圧縮圧縮ゥ!!さらに圧縮祭りだッ!!」
……………………ボゴン!!
垣根「む…無力化しやがっただとォーッ!?」
一方「グレートにベクトル式爆発物解除ってワケだぜェ!!」フン!
一方「そンでついでにィー…」キュイイイイイイイ…!
垣根「はぁっ!?」
…ズズズズズ!!
垣根(オ…オレの両脇の廃車が…!!)
一方「テメェも圧縮だ!!ドラァーッ!!」バチンッ!!
垣根「しまっ…………」
…ズシャアアアアアアアアアアアアアッ!!!
一方「ペラッペラになりやがれ!骨の二、三本じゃすまねーぞこの落ちぶれホスト野郎がァアアアアアーッ!!」
垣根「ぐっ…ぐああああああああああっ!!」メギメギメギメギメギメギ!!!
垣根(が…あ…!ぜ、全身の骨が悲鳴をあげていやがるッ!脱出しなければ!!)コォオオオオオオオオ!!
一方「悪いが再起不能になってもらうぜコラッ!!」
垣根「そうは…いくかよォーッ!!金属を伝わるッ!銀色の波紋疾走ーッ!!(メタルシルバーオーバードライブ)」バヂィイイイイイイイイイイイイイッ!!!
一方「うお!?」ダンッ!
ボッゴォオオオオオオオアアアアア!!!
垣根「うぐっ!!」ドシャアッ!!
一方「チッ…!脱出されちまったかァ」
垣根(下手こいちまった…!このダメージはマズイ…能力を使って多少は身体を支えられるがキズを治すような効果はねえ!次に直接殴り掛かられたら確実に押し負けちまう!!)
一方「メルヘン野郎…!おめーかなりタフだったがよォー…もう終わりだ、その軽薄なツラを矯正してやンよ!!」ニヤッ!
垣根(こ…こうなったら…!)
一方「もう降参しとけ!お前にはおれを倒す『策』は残ってねェぞ!!」
垣根「いや…」ググググ…!
一方「オイオイ…この後に及んでまだ抵抗するつもりか?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「たったひとつだけ『策』はあるぜ!オメーを倒すためのな…!」
一方「な…何だとッ!一体何なンだソレはッ!?」
垣根「へへへっ……それは」
一方「それは…!!」
…クル!ダッ!!
垣根「 逃 げ る ん だ よ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ ー ー ー ー ッ ! ! ! !あばよ雪ウサギ野郎ォーーッ!!!」ダァーーーーz________ッ!!!
一方「ハ…ハァアアアアアアアアアアーーーッ!?!?!?」ガビーン!
ピューッ!!
一方(いっ…一体何なンだあの野郎は!?しかも逃げ足速ッ!!)
一方「ま、待ちやがれ!おいそれと逃がせるかッ!!」ダッ!!
垣根「ケーッ!!待てと言われて待つ馬鹿がいるかよスカポンタン!!」ダダダダダダダダダダダダダダ!!!
カクッ!
一方(ヤッベ…角を曲がって…!)タンッ!
一方「い…いねェーーー!!どこ行きやがった!?」キョロキョロ!
一方(オイオイオイオイ…!!このまま逃がしちまったらおれァグレートに大マヌケだぞォ!?)
一方「く、クソッタレ!おれのメンツがボロボロのまんまで…!!」
「うおーいっ!!」
一方「ア!?」
一方(や…野郎ッ!!)
垣根?「オレはこっちだよーん!!鬼さんこちらーッ!!」
一方「うおあああああ!!!とにかくてめえムカつくってンだろーがッ!!ベクトル弾!!!」ドッゴォ!
垣根?「こち……」ボシュッ!
一方「なッ!?消えただとォ!能力で映し出した囮か!!」
「こっちこっちィ!」
「バーカ!スカタン!」
「テキーラ酒を持ってまいりましたのぉん!!」
「ハッピーうれぴーよろピクねー!!」
一方「…っおあああああああああああああああああ!!!!クソムカつくゥウウウウウウッ!!!」グオオオオオオオオ!!!
ドヒューン!ドヒューン!ドコニイヤガンダァーッ!?ドウドウ!
垣根「ハァ…ハァ…!ヤツが囮に釣られてる間に『ワナ』は仕掛けた!後はヤツをどうやって嵌めるか…!」
垣根(この垣根帝督…戦術故逃げることはあっても戦いそのものを放棄したことは決してねえ!ここはやはり『糸の作戦』でいく…ヤツを縛り上げてあとはトッテオキを食らわせるだけだ!!)
…オオオオオ
垣根「…ん?」
…ウオオオオオオオ…!!
垣根「うっ、うおあっ!?」グルンッ!!
一方「ウオオオオオーッ!!見つけたぞこの野郎ォッ!!」ズウンッ!!
垣根「あ…あらら…ずいぶん早いお着きで……」
一方「思いッ切り跳んで空から見たら1人だけ逃げてたンだよ!バレバレだろうがッ!!」
垣根「…へッ!だが感謝するぜ!わざわざワナに踏み込んできてくれたんだからなぁ!」
一方「ハァッ!?ワナだと?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「そうともさ…囮を放つのと同時に臨界点ギリギリまでエネルギーを込めた未元物質の塊をこの廃車場のあちらこちらに仕掛けておいた!(これはホント)それが限界を越えたら?」
一方「廃車ごと大爆発っつーワケか…!」
垣根「ご名答ォ!!しかもてめーを捕縛するワナも起動ず……」
一方「ン?これかァ?」プツンッ
垣根「へっ…?」
垣根「なっ….何ぃイイイイッ!?オレの糸のワナがッ!!根こそぎ切られてやがる!?」
一方「アホかテメーッ!!一度やられた手にホイホイと引っかかるわけねーだろがッ!!糸はぜーんぶ切っといたっつーの!!」
垣根「そ…そんな…」ヘタリ
一方「残念だったなァ?作戦失敗だ!おとなしく寝てやがれ!!」ジリ…
垣根「うっ…うっ!!オレのそばに近寄るなぁああああーッ!こねーでくれええええええ!!」ズリズリ!!
一方(…ハァ?)
垣根「ゆるしてくれー!!第1位様ぁあああ!!」ズリズリ!!
一方「こ…こいつ!!」
一方(こンな態度とるなンて明らかにおかしいぞッ!!此の期に及んでまだバカにしてきてやがる…!!)
垣根「へ…へへ…」
一方「ぬおおおおお…!!いい加減にしやがれ!!おめーってやつは……!」ギリギリ
垣根「…次にてめーは『グレートにムカつくぜェ!』という!」
一方「グレートにムカつくぜェ!………………………ハッ!!!」
垣根「そうだ!人をムカつかせるのは得意なんだよ….オレはなーッ!!」ビインッ!!
…ビシュビシュビシュッ!!
一方「な……!!切断したはずの………糸がッ!!!」
ルチャアアアアアアアア!!!!
一方「うぐゥッ!!!」ビシィイイイイイイイッ!!
垣根「ロープマジック成功!お前が切断したのはダミーの糸…見事に引っかかってくれたな!」
一方「てめっ……よくも…!!」ギギギ…
垣根「しかも未元物質のオマケ付き!能力使っても簡単にゃあ千切れねぇぞ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方(ま…まんまとヤツにハメられたのか!!今の命乞いもブラフかよッ!?)
垣根「そんでタイムリミットだ!今度こそあばよーーーっ!!!」ドッヒュウウウウウウウウン!!!
一方「そ…空に! 待ちやが………」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!!!
一方「このエネルギーの高まりッ!ヤバ……………!!」
…カッ!!
ボッガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
垣根「うおっ!!」ギャルンッ!
…アアアアアアアアアア……
垣根「チト仕掛けすぎたか?だがこうまでしねえとヤツは再起不能にはならねえだろう…一旦降りて確認するとすっか!」
ストッ…
垣根(自分でやっといてなんだがものスゲえ事になっちまったな、ヤツのやられようは…っと?)キョロキョロ…
垣根「ん…?」ピタッ
垣根(なんだ……鉄のでかい球体があるぞ?あんなもの廃車場には)
…メギンッ!!
垣根「はっ!?」
メギメギメギメギメギメギ…!!
垣根「オイ………オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ!!まさかッ!!」
…メギンッ!!
一方「…ドラァーーーッ!!」バゴォッ!
垣根「Oh…my…Gooooooood!!あの爆発をやり過ごしたってのかよッ!?」
一方「がフッ…ら、楽じゃなかったけどなァ…!自分を廃車の部品を圧縮して防御したンだよォ…クソッタレが!!」グッ…!
垣根(嘘だろ…ここまでやって倒れねえとは!もう何やってもコイツは……!)
一方「ハァアアア…今から…お返しに食らわせて…うグッ!」ブッ!
垣根「ムッ…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一方(な…なんとかやり過ごせたが、能力をフルパワーで行使したのと今までのダメージが積み重なって…アタマにとンでもねェ負荷がかかっていやがるッ!身体の支えも効かなくなってきやがった…!)ガクガク…
垣根「血を吐き出しやがったか…かな〜り重篤なダメージは入ったみたいだねん?」ニヤリ
一方「ぐっ…!ウッ……」
垣根「どうやら終わりにさせるのはオレの方みてーだな!ついでに第1位の引導も渡してやるぜ…!!」グンッ!
垣根(とはいえ…まだ何か手を隠し持っているかもしれねえ!用心するに越したことはねーな)ジリッ…
一方「フゥー…フゥー…」グググッ…
一方(こいつ終わりだと油断すると思っていたが警戒を解いてねェ…!おれの最後の作戦は…)
ギラッ!
一方(さっきの爆発を防御したときに廃部品から能力で削り出した『鉄球』!!この正円の鉄球ならば疲弊した状態でも威力は維持できるッ!)
垣根「………」…ザッ!
一方(タイミングだ!ヤツがトドメを刺そうとする瞬間を…………)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根(なにも…無い?万策尽きたか…なら!)
垣根「そこだっ!あばよ第1位…アクセラレータァアアアアーッ!!」コォオオオオオオオーーッ!!
一方「…今だァ!!」…ザムッ!!
垣根「ッ!?」
垣根(手に握っているのは…鉄球!?)
一方(ここだ…この瞬間しかねェッ!ここを逃したらおれの負けだッ!!)
垣根「クソーッ!きやがるかッ!!」ゴッ!
一方「ドラァアアアアアーッ!!おれの鉄球を食ら………!!」メキメキメキメキ…!!
…ズギンッ!
一方「…がはッ!?」ゴブッ!
垣根「!?」
一方「あっ…がバッ……」グラァッ……
…ドッシュウウウウウウウウウウウウ!!
一方「ぐッ!」ドサッ!
垣根「な、なんだぁ〜?てんで違う方向に飛んでっちまったじゃねーか…途中で力尽きちまったのか!?」
一方「ぐゥ………」ググググ…
垣根「確かにてめーは恐ろしい敵だ…だが!この垣根帝督としてはその上を行かなくちゃあな!!」
一方「…………」
垣根「コォオオオオーッ!!これで終わりだッ!!」ザンッ!!
一方「………てめーは」
一方「『あばよセロリ野郎!』という!」
垣根「あばよセロリ野郎!………ハッ!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
一方「ヘッ…ヘヘッ…!」グググッ!
垣根「て、てめー…オレの得意の十八番をッ!!」
一方「エネルギー保存の法則ってもちろん知ってるよなァ…?仮にも第2位なんだから!!」ニヤッ!
垣根「な……」クルッ…
…ギャゴォオオオオオオオオオン!!!
垣根「なっ……何ィイイイーッ!!奴の球が『後ろ』から!!!」
一方「ベクトル跳弾鉄球!能力のおかげで正確にバウンドさせたぜッ!!」
垣根「ぼ…防御を…!!がはぁっ!?」メゴンッ!!!
メリャメリャメリャメリャ!!
垣根「がっ!……あ……」ドッシャア!
一方「命中ゥーッ!!なにからなにまでこの東方通行!計算済み…………ぐっ!?」ガグンッ!
垣根「ゼハァ〜…ゼハァ〜…うう……」ガクガク…
垣根(だ……めだ……まともな呼吸ができねえ…!能力を…使えない!身体も支えられねえ………)
一方「てめーの……未元物質はよ…妙な呼吸法が関係してる…みてーだったンでなァ!封じさせて…ぐっ…!もらったぜェ…!」ゼエ…ゼエ…
垣根「く…そ!!このアホ野郎がぁああああーっ!!」グググッ!
一方「気力で立ち上がってきやがったか……最後の一発食らわせてやるぜェエエエエ!!」グググッ!
タンッ!!
垣根・一方「「くったばれぇエエエエエエーッ!!!このクソ野郎がァアアアアア!!!!」」ゴオオオオオオオオオオオ-ッ!!
….ボゴッ!!
垣根「あがっ……!」メキッ…
一方「がうッ……!」ミシッ…
………………バタッ
一方「………………」
垣根「………………」
シィーーーz__________ン
一方(の…能力のカケラものっていない……ただの殴りなのに……)
垣根(なぜ……こんなに……痛えんだよ………クソ………)
一方「だが…なァ…!」ググググッ…!
垣根「うっ……!」
垣根(立ち…やがった!!)
一方「おれは…もっと痛え拳を食らったことがあるンだよォーッ!!ものすごく痛えが…どーってことないぜェーッ!!」ガクガク…
ドォーーーz________ン!!
垣根「…………」ピクピク…
一方「再起不能になったか…いや!その大事そうに抱いてる手榴弾で何かするつもりかァ!?」ビッ!
垣根「…!」 ビクッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根(や…やべー!また気づかれちまった!!このまんまじゃあ終われねえ…次の策を考えなくては…!)ハァ…ハァ…
一方(指摘したはいいが…もう防ぐ手立てはねェぞ!?ここから一歩踏み出すだけでもブっ倒れそうなのに…!)フラフラ…
垣根・一方((ちくしょうめ…!ここから一体どうすりゃいーん(ン)だよッ!?))ダラダラ…
…フワ
一方「…ン?」
垣根「…あ?」
フワ…フワ……
一方「なンだ…?この浮いているのはシャボン玉か?なぜこンなトコに…?」
垣根「コレは…!!」
一方(って…おい、待てよ……)チラリ
フワ…フワ…フワ…フワ…
一方「いっ…いつの間にかあたりがシャボン玉まみれになってやがる!!どうなってやがンだ!?」
垣根「へ…へへへ……来たか」ニヤリ
一方「オイッ!これはまたてめーの妙な作戦か!?」
垣根「ちげーよ!これは……」
「……そのシャボン玉に触れない方がいい」
一方「なッ…!!」
バラバラバラバラ…!!
一方(あれはヘリコプター……誰かが掴まっている!?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
垣根「ケッ…!来るのがおせーんだよ!ジュリアス・ツェペリもとい…シーザーちゃんよーッ!!」
ジュリアス「フン…垣根、おめーとんでもないイレギュラーとやりあったみたいだな?」
一方「な、仲間かよッ!」
ジュリアス「誠に残念な事だがその通りだ!オラッ!つかまれ!!」バッ!
垣根「おうっ!?」ガシイッ!
バラバラバラバラバラバラ!!!
一方「ま…待ちやがれッ!!」
ジュリアス「親切心から言っとくがそのシャボンには高圧の電流が流れている!触らない方が身のためだ!」
一方「ぐっ…!」
垣根「そーゆーことだ!!勝負は預けとくぜ……今度こそあばよ!クソロリコン野郎ォーッ!!」
一方「ふ、ふざけンじゃねーッ!!クソメルヘン野郎ォーッ!!」
バラバラバラバラバラバラ………!!
一方「行っちまい……やがった」バタリ…
一方(だが幸運だったか…?もう体力殆ど残ってねェし…あー……疲れた…滅茶苦茶…疲れた…)ハァ…ハァ…
ヘリ機内
ジュリアス「よっと!」グイッ!
ドサッ!
垣根「イッ…イデェーッ!!ち、ちょっとシーザーちゃん!オレは怪我人なんだからもーちょい優しく……」
心理定規「…垣根!」スクッ
ルドルフ「くそ……ぐすっ……うう……生きてやがったのか……何よりだが……またやられちゃった……あうう…!」ガチャガチャ!
垣根「め、メジャー…ルドルフ…」
ジュリアス「お前だけに任せちまったのは俺の判断ミスでもある…しかも『アイテム』の母体がアジトに攻め込んできやがった、バックアップもできなかった…スマン」
垣根「んな事があったのかよ!?だから通信が…」
心理定規「…………」ツカツカ…
垣根「…え?メジャー…」
心理定規「…バカっ!!」ボコッ!
垣根「うげっ!?」ベシッ!
心理定規「バカ…バカバカバカバカ!!バカメルヘン!!1人で突っ込むからよ!!死んだかと思ったのよ!?」ポコポコポコポコ!!
ジュリアス「あー…そのへんで」
垣根「いっ、いでー!あ、謝るから!ゆるしてくれって!!」
心理定規「………」ピタッ
垣根「およ…?」
心理定規「バカ…バカ……本当に心配したんだから………ばか」ペタリ
ジュリアス「メジャー…」
垣根「…すまねえ、心配かけちまって悪かった…ごめんな」ポン…
心理定規「うう…ううっ…」グスグス…
ルドルフ「しかし…任務は失敗というわけか…くそっ!全部アイテムのやつらのせいだ…!」ズズッ
垣根「いーや…『半分』成功だぜ?」ニヤ
ジュリアス「何…?」
ルドルフ「ぐすっ…どういうことだ?」
垣根「それはよぉ〜…ほれっ!」サッ!
心理定規「え…?それは」
ジュリアス「オイ…もしかして『ピンセット』か!?」
垣根「Exactly!『アイテム』の麦ちゃんとやりあった時にくすねといたんだよーッ!」
ルドルフ「垣根…おまえってやつは!」
ジュリアス「フフフ…なるほど、『半分』は成功か」
心理定規「もう…あんたつくづく転んでもタダで起きないわね!」
垣根「それが『垣根帝督』ってわけだ!そこんとこ、ヨロシクってな!!」ニイッ!
ジュリアス「ボロボロの身体でよく言うぜ…おいルドルフ!次のアジトまで頼んだぞ!」
ルドルフ「了解ッ!『アイテム』のやつらめ…!今に見てろよォオオオオ!!」ガチャガチャガチャ!
垣根「にしても今回の戦いはヤバかった…マジで死ぬかと思ったぜ…」
心理定規「ねえ垣根、第1位とやりあったんでしょう?どんな人だったの?」
垣根「…とにかくムカつく、理由は…わかんねえけど」
心理定規「ムカつくってあんた…」
垣根「……しかし」
………………………………………
メラメラメラメラ…
一方「…あー、痛ェ畜生…」ムクリ
一方(チッと寝っ転がったら多少楽になったか…簡単な依頼だと思ってたが、とんでもなかったぜェ…)フゥ…
一方「……しかし」
垣根・一方((アイツ…オレの一体何なん(ン)だよ………くそったれ……))
To be continued…
原作通りではなく引き分けになってもらいましたァん!
明日は〆のプロローグです、新シリーズも始動ラリホー!
最後の話は一日またぎになりそうッス
ご了承スタート!
プロローグ
『場所』とは重要だ…
それはこの世で唯一無二を意味する座標
東京西部の多摩地区に位置し
その一部は海に面する…元々は内陸に作るという計画があったらしいが何らかの目的で変更されたそうだ
そこが『学園都市』どの区にも属さない町がそこにある
町の人口は約230万人、その8割は学生である
町の名産品は『ごま蜜だんご』で、学園都市最先端の科学技術が使用されているらしい…誰が食べるんだろう
この学園都市で私は生まれた
…いや、正確には『試験管の中』と言った方がいいだろうか
妹達(シスターズ)の10番目、それが私…
『ミサカ10号』だ
シスターズとはお姉さま、学園都市第3位『御坂美琴』のクローンであり
ある実験の為に私達シスターズは生み出された
その目的は『殺されること』、それが私達の存在価値であり、それが生まれた意味だった
最初、私達はその目的に疑問も持たずに実験に望んでいた
元々、個体により感情の違いはあったが私はなぜか常にびくびくしていたと思う…その理由も分からないままに
私達を利用した実験、それの非人道的な行いはある2人の少女と少年を苦しめていた
最初の1人は他ならぬ『お姉さま』だった
小さかった頃、騙されてDNAマップを提供してしまったお姉さまはその『実験』を知った時、激しい罪悪感と怒りに包まれた
この実験をすぐさまに中止にするべく暗躍したが…
学園都市の闇は深い…どれも上手くいかず、押しつぶされてしまう寸前だった
そして2人目はあろうことか実験の対象そのものである学園都市第1位『一方通行(アクセラレータ)』…いや、ただ普通の学生、『東方道行』さんだった
彼はその生まれ持った強大な力により、小さかったころは実験施設で『モノ』のように扱われ生きていた
しかし、 『ただ1人の人間』として生きる事を選んだ彼は『闇』と決別した
…したはずだった
学園都市の呪縛は彼を逃そうとせず、私達シスターズを『二万人』殺害することにより『レベル6』への進化を目論んだ
そこに彼本人の意思は含まれていない
何年経っても彼は『所有物』として扱われていた…逃げても逃げても追ってくる、彼は闇に飲み込まれつつあった
…でも、そこにある1人の『立ち向かう者』が現れた
あろうことかその人は自らの『拳』によって全てを救ったのだ
お姉さまや道行さんだけではない…私達をも救ったのだ、その全ての『心』を
なぜ私は常に怯えていたのだろう?
その理由は強大なる力に果敢にも『立ち向かう』事を選んだお姉さまを見て、初めて自覚した
『恐怖』だった、実験動物として生涯を終えるという事に対する『恐怖』プログラムされていない本能的な感情…それに全員が気づいたのだ
あの人の事を思い浮かべると胸が熱くなるのはなぜだろう?
あの人を見ていると息が苦しくなるのはなぜだろう…
私達の意識…心の深くまで刻まれたその名前
彼の名前は『上条当麻』
実験は本当に無関係の…『レベル0』の学生
彼は全てが終わった後、私達に言った…「おめーらがこの先どう生きるか…それが一番重要だ、心に留めておけ」
そして私達シスターズは今を生きている、『生きる理由』を探しながら
当麻さんはなぜか、とあるシスターさんと暮らしているらしい…その理由は『めんどくせえ』と言って誰にも語ろうとしないけども
…………………………………
インデックス「いってくるねとうまっ!それと今日の夕ご飯は期待してて欲しいんだよっ!!」タタタタッ!
上条「…とっとと行け」
いん「
初春「おはようございますニコラさん!あれ…?あの男の人は誰ですか?」
佐天「うっ…うはーっ!かっちょいい人だなぁ!!ニコラの家族の人?」
イン「え…えへへ、家族というか…まだ家族じゃないんだけど…ただならぬ関係かも///」モジモジ
文のミス失礼しました
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
初春「なッ…!『家族じゃあない』!?しかし『まだ』!?ど、どういう事なんですかニコラさんッ!!」
イン「そうだなァ〜?あの人が昨日言ったんだよ、「今夜は両親が留守だぜ」そう言った…るいことういはるならどうする…?最高だった…」ニイ〜ッ
佐天「まっ…まさかッ!英語的に言うと『フィアンセ』!?ジャパニーズ的に言うと『許嫁』って事なのニコラァッ!?」
イン「ククク…もう段階でいうとB…いや!Cの男女の関係にッ!」
上条「今日の予報は雨だぜ、持ってけ」ブンッ!
イン「グワーッ!!」ゴチ-ン!!
初春「い…意外ッ!それは折りたたみ傘!!」
佐天(あ、何となく関係分かったわ)
一体どんな風に生活してるんだろう?
…いいなあ、シスターさん
そして実験の永久凍結により、普通の生活に戻った道行さん
でも、秘密裏に生み出された最後のシスターズ『ラストオーダー(最終信号)』について、ひと騒動があった
しかしその出来事に、自身で決着をつけた道行さんは今……
…………………………………
一方通行「へっ…?スパリゾートのチケットだァ?」
黄泉川「おう!知り合いに貰ったんだけど、アンタとミカサで行ってきたらどうじゃん?どうせ彼女もいないんだし!」ニヤニヤ
打ち止め「はいはーいっ!ミカサがお兄ちゃんの彼女になってあげるってミカサはミカサは大胆にも告白してみるっ!!」エヘヘッ!
一方「グレートに結構ですゥ…しかし先週にデカイ地震があったのにもう営業してンのか?停電とかのせいで巨大施設とかは休止してるとか」
黄泉川「確かにあの地震はものスゴくデカかったじゃん…学園都市じゃなきゃあさらにひどい被害を受けてたかもな」
芳川「もう大方復旧は終わってるみたいよ?それに元々、学園都市の施設には最新鋭の耐震がされてたみたいだし」
打ち止め「それじゃあ決まりだねっ!!いっぱい泳ぐぞーっ!!」ワ-イ!
一方(決定事項かよォ…またロリコン扱いされんのが目に見えてるぞ畜生…)
打ち止め「ねーねー!岩男7やろうお兄ちゃん!今日こそターボ男を倒すぞーっ!!」
一方「…へいへい、分かった分かった!とっととクリアするぞォ!」ヘッ!
打ち止め「うんっ!」ニパッ!
一方(ま、どこにでも連れてってやるか…『家族』なんだしなァ)フッ…
打ち止め「あれ…?パスワード書いた紙がない、ここに置いといたのに?」キョロキョロ…
一方「へっ…?オイ黄泉川、ココに置いてあったメモ紙知らねェか?」
黄泉川「そこに置いてた紙ゴミのことか?それならさっきゴミ出しのついでに拾って捨ててきたじゃんよ」
一方・打ち止め「「お…オアアアアアアアアアアーッ!!こっちこっちオアアアアアアアアアアーッ!?!?」」ガクガク!
道行さんとなら最終信号は…いや、ミカサちゃんはきっと幸せに暮らしていけると思う
だがお姉さまは…
お姉さまには失礼だけど最近の彼女はヤバかった、誰がどう見ても末期だった
…でも
………………………………………
シュパッ!シュパ-ン!!
美琴「はあっ!せいやーっ!!」スパ-ン!!
女生徒3「おぉ〜なかなか良い蹴りしてるぜおめー!!こいつは将来有望な新入部員だな」
美琴「ふぅ…ありがとうございます兄貴先輩!!」ペコッ!
女生徒2「ミサキが連れてきた第3位の美琴って子!気合十分だねェ〜…ウチの部活に入部させてくださいって言われた時はびっくりしたけど」
食蜂「まぁねぇ〜?このアタシが見込んだんだからね!中々タフなコよ?」ニヤリ
美琴(いつか…『アイツ』の横に並べるようになるまで!もっともっと強くなってやるッ!!)グッ!
食蜂(…しかし、当麻に思いを寄せるみこっちゃんを応援していいのかしら、アタシ)ウ-ン…
どうも最近、良い先輩と出会ったようでいつも一緒に行動している
新たな決心をしたらしく、その顔には生気が溢れている…元に戻って良かった、ほんとうに
これは『立ち向かう者』達の物語
学園都市そのもの、あるいは別の…大いなるモノに挑んだ人たちの物語なのである
…しかし、私が知らない所でも
『立ち向かう者』はいるのかもしれない
そう、例えば…
…………………………………
超お疲れ様です麦野、今回の任務も上手くいきましたね
ご、ごめん!ちょっとミスっちゃった訳よ!!減給は勘弁してよ麦野ぉーっ!!
むぎの、無理するのもほどほどにしてね
ねーねーむぎの!国語の宿題が正解しているか見てほしいにゃあ!!
あとは僕に任せてください、麦野は………………………………………………………………
「…あれ?」パチリ…
…ムクリ
麦野「生きてたんだ…わたし」
ズキッ!
麦野「うっ!!」
麦野(痛みはあるけど…目も、手も無くなっていない…あの時、吹き飛んだはずなのに…)
…ガラッ
浜面「起きましたか麦野、そろそろだと思っていましたが」スタスタ…
麦野「は、浜面君…!?私は…」
浜面「一週間は寝込んだままでした、おそらく『体晶』を使った副作用でしょう」スッ…
麦野「…ハッ!!フレメアは無事なの!?み、みんなはっ!!」ガバッ!
浜面「それは……」チラリ
フレンダ「にしても命拾いした訳よ…まさか浜面があんなすごい力を持ってたなんて!!」
滝壺「私達の目が覚めたときにはキズがひとつも無くなってた…きぬはたは能力について知っていたの?」
絹旗「ええ、武器密輸組織を襲撃した時に初めて知りました…『生命を生み出す能力』なんていまだ超信じられませんよ」
フレメア「あとはむぎのが元気になれば…早く目が覚めるといいにゃあ」
麦野「みんな隣の部屋にいるのね…良かった」ボスッ
浜面「はい、麦野が死力を尽くしてくれたおかげです…だれ一人として欠けていませんよ」ニコリ
麦野「それだけじゃあない…私の目や腕を治したのは浜面君…あなたなんでしょ?」
浜面「…はい、僕の力は『生命を生み出す』事、麦野のダメージはそれで治しました」
麦野「生命を…!?信じられないって言いたいトコだけど…ウソを言ってるようには聞こえないわねぇ」
浜面「その通りです、今まで黙っていて申し訳ありません」ペコリ
麦野「気にしなくていいわ…その事について話すのは後にしましょう、まずは…」
浜面「分かっています、何が起こったのか答えましょう…全てを」
麦野「『ヤツ』はどうなったの?第2位のアイツは?」
浜面「それは……」
………………………………
麦野「私が気を失った後にとんでもないことが起こってたワケね…『ピンセット』も取られちゃったか」
浜面「ええ、しかし僕達に『ピンセット』はもう必要ありません…『アイテム』の母体である組織は壊滅しました、敵対組織によって」
麦野「どうせそんなことだろうと思ったわ、手柄を焦ったあげくの果てって事ね」
浜面「これで僕達『アイテム』はどこにも所属しない部隊…すでに存在すらない部隊になりました」
麦野「根無し草かぁ…失業状態ねこれは、ふふふ…」
浜面「………」
麦野「…でもさ!正直せいせいしてるわ!こんな酷い職業なんてまっぴらごめんよ!!問題はこれから私達がどうするかだけど…」
浜面「…その事について話があります」
麦野「なーに?まさか学園都市を乗っ取るとか言わないわよねぇ〜?」ウフッ
浜面「いえ…その通りです、僕は学園都市の『ボス』を倒してこの町を乗っ取るつもりでいます」
麦野「…え?」ピタッ
絹旗「むむむ…?戻ってくるのが遅いですね浜面…超何かあったのでしょうか」
滝壺「今日あたりに目を覚ますらしいけど…」
フレメア「起き抜けにはまづらに襲い掛かってるんじゃないかにゃあ?」
フレンダ「確かに…麦野ならやりかね」ウ-ン
…ガラッ!
フレンダ「な……い?」キョトン
麦野「そうねぇ…そうすれば良かったわ、私とした事がぬかったわね」ニコリ
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
滝壺「むっ…!」
絹旗「麦野ッ!!意識が超戻ったんですね!!」ガタッ!
フレメア「やったぁあああああーっ!!むぎの!むぎのーっ!!」ダキッ!
麦野「みんな、心配かけてごめんね?無事でなによりよ…フレンダもね」フフッ
フレンダ「よ……よかったぁああ〜〜〜〜〜………目が覚めなかったらどうしようと思った訳よ……」ヘナヘナ…
浜面「麦野の体調は安定しています、生命エネルギーも回復しました」
麦野「いやーん!それもこれもはまづらくんのH(?)な治療のおかげッ!!愛してるわはまづらくん!たっぷり!!」ドヤッ!
浜面(…もう少し生命エネルギーを減らしておくべきだったか)
滝壺「い…いつも通りのむぎのだ…!久々の腹痛が…うう…」キリキリ
フレンダ「とにかく無事で良かった訳よっ!これで『アイテム』は勢揃いって訳ね!!」ニヒッ!
フレメア「麦野が寝てる間に色々あったんだにゃあ!特に大地震にはビックリして…」
麦野「ちょっと待ってみんな!私から一つ言っておくことがあるの」
絹旗「言っておくことですか…」
滝壺「私達が今後どうするかってこと?」
麦野「いや…私個人の事よ、正確には浜面君もだけど」
フレンダ「浜面も?それって一体…」
麦野「私はこの瞬間から『学園都市』を『裏切り』…最後にはこの町を乗っ取るつもりでいるわ」
絹旗「…………!!」
滝壺「今……何て…」
フレメア「え…?」
フレンダ「い……今、言った事って……」
浜面「『乗っ取る』と言ったんですよ…『学園都市』を!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
フレンダ「えっ……ええええええええええええええええーっ!!!つまり学園都市で一番偉い奴をやっつけて!?この町自体を麦野がコントロールするって訳!?」ガタッ!
フレメア「は、話が突拍子もなさすぎるにゃあっ!!」
滝壺「む…麦野!な、何で…」
麦野「この町は人を人として見ていない、ただの『モノ』として見ている…その事に溜めてた怒りが爆発した、こんなところね」ニコリ
フレンダ「そんな…そんな事マジでやるつもりなの!?」
麦野「ええ、大マジよ?…でも」
絹旗「…でも?」
麦野「あんた達は『まだ』関係ないわ…『裏切り』に加担するのに強制はしない」
滝壺「そ…それって…!」
麦野「今からでも普通の生活に戻れるチャンスがある…ただの学生として」
フレンダ「普通の…生活に?」
麦野「私はついて来いと『命令』はしない、一緒に来てと『願う』事もしない…私が勝手にやることだからね、でも…ひとつだけ偉そうな事を言わせてもらうわ」スッ…
フレメア「むぎ…の……」
麦野「私は『正しい』と思うからそうするのよ、後悔はないわ…こんな世界とはいえ私は自分の『信じられる道』を歩いていたい!ただそれだけよ…」
…ペタン
滝壺「う…ううう…」ブルブル
フレメア「おねえちゃん…わたし、わたし!どうすれば…」ギュッ
フレンダ「はぁ…はぁ…」グググッ…
絹旗「…麦野、あなたがしようとしていることは自殺にも超等しい行為です」スクッ
麦野「ッ…!」
絹旗「学園都市を超敵に回すということは世界中、どこを逃げても『安息の地』が無くなるという事ですよ?」
麦野「それは…」
絹旗「…しかしです」
滝壺「えっ…?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
絹旗「私も同じですッ!元々行くところや居場所なんてどこにも無かった…!この町の『呪縛』にとらわれた中で、ただひとつ落ち着ける場所は…ここだけです」ザッ!
浜面「絹旗…!」
絹旗「ひょっとすると私は…心の奥底で『コレ』を待っていたのかもしれませんね、浜面?」フフフ
滝壺「そ…そんな!!絹旗!?」
フレンダ「…もし一番偉い奴を倒したらさぁ〜」ス…
フレメア「へ…?おねえちゃん…?」
フレンダ「アタシは『幹部』になれるって訳よねぇ〜?これは乗るっきゃない訳よっ!!」ザッ!
麦野「フレンダ…あんたってやつはもう!」フフフ
フレンダ(えへへ…麦野は勝つ見込みのない戦いはしないからね!絶対に莫大なギャラが手に入るはずな訳よ!!そうなんでしょ浜面?あんたもそれを狙ってるんでしょ〜?後で教えてよ…にひひ!)ヒソヒソ
浜面「はあ…」
滝壺「む…無茶だよ!いくら麦野や浜面の能力があると言っても!!完全に孤立してしまう…生き残れる保証もないのに!!」
フレメア「わたしも…行く!!」スクッ!
滝壺「ッ!!」
フレメア「私は…私はずーっとみんなと一緒にいたい!普通の生活に戻るよりも…みんなと一緒にどこまでもいくにゃあっ!!」キッ!
フレンダ「グッド!!それでこそアタシの妹って訳よ〜!!」
麦野「ええ!ずっと一緒よ…どこまでもね!」
滝壺「み…みんな…本当に…本当にそうするの……?」ブルブル…
浜面「滝壺さん…あなたはどうするんです?」
滝壺「わたし…わたし…どうしよう?むぎの…どうすればいいの?行った方がいいの…?」
麦野「怖いの?滝壺…」スッ…
滝壺「す…すごく怖いよ…でも『一緒に来なさい!』って言ってくれれば…言ってくれさえすれば!きっと勇気が湧いてくる…麦野が言ってくれるなら何も怖くなくなる…絶対に!…ぜったい…に」ハァ…ハァ…
麦野「だめよ…こればかりは私の口からは言えない、あんたが決めるのよ!自分の『歩く道』は…自分が決めるしかないわ」
滝壺「わから…ないよ…!わたし…わからないっ!!」ブルブル…
麦野「…でも忠告はするわ、『来ない方がいい』あんたは普通の生活に戻りなさい」クルッ
滝壺「…!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
麦野「さっそく行動を開始するわよ!このマンションから出た瞬間…私達は『裏切り者』になる!!」
フレンダ「で、でも麦野!滝壺を置いていけな…」
絹旗「…フレンダ、行きましょう」ポン
フレンダ「う…!」
浜面「ついてくるかどうか決めるのは彼女意思次第…僕たちに口出しする権利はありません」
…ガチャン
滝壺「わたし…………は…………」グッ…
スタスタ…
フレメア「でも…本当に良かったのかにゃあ?たきつぼを一人ぼっちにしちゃって…もう会えなくなっちゃうかもしれないのに…さみしいよ」グスッ
麦野「…あれで良かったのよ、あの子はこの世界に長く居すぎた….だからもう普通の人生に戻るべきなの、きっとね」
…タッ…タッ…
浜面「ん…?」クルッ
タッ…タッタッタッ!!
絹旗「超残念ですが滝壺さんは…あれ?どうしたんですか浜面?」
浜面「…みんな、後ろを見て下さい」
フレンダ「後ろ…?」クルッ
滝壺「…はあっ!はあっ…はあっ!!」タタタタタタタ!!
フレメア「た…たきつぼっ!!」
滝壺「はぁー…はぁー…」ゼエ…ゼエ…
麦野「滝壺…あんた…!」
滝壺「わたしは……『アイテム』だ」グググッ…
麦野「!!」
滝壺「…行くよッ!私も行く!みんなと!一緒にッ!!」キッ!
浜面「滝壺さん…!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
滝壺「麦野!私に『来るな』と言わないで!!みんなは『アイテム』だ…私だってそうだ!!みんなの『行動』は!私の『行動』なんだッ!!!」
フレメア「うんっ…!うんっ!!」グスッ!
絹旗「…そうですね!私達、みんなが揃ってこその『アイテム』なのですから!!」ニッ!
フレンダ「よっしゃああああーっ!!これで『新生アイテム』の結成って訳よっ!!」パチン!
浜面「麦野、これで僕たちは新たなスタートをきることができますね」ニコ
麦野「…ふふふ!まったく…後先考えないおバカばかりね〜?私もその一員だけど!!」フッ!
本当に君はとんでもない子だわ浜面君…
私達と行動するようになる前から…おそらくずっと前からこんな『夢』を持っていたなんて!
思えばアナタが『アイテム』に入った時から、絹旗がその『夢』にほだされたように…私達はアナタに無意識のうちに従いその『夢』に憧れていたのかもしれないわね
…いいわよッ!!徹底的にやってやろうじゃあないの!この腐った世界をブチ壊し!新しい世界を作る!!
バカげた事だと思うけれど…浜面君と、みんなと一緒ならやれるって気がするわ!!
だから…何があろうとも!この命をかけてでも!
『夢』を…叶えてみせるッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
絹旗「超変えてみせましょう!私達の手で!」
フレンダ「この暗い世界を…!」
フレメア「もっと明るくするんだにゃあっ!!」
滝壺「一緒に行こう…どこまでも!!」
浜面「必ずやり遂げる…僕の誇りにかけて!」
麦野「行くわよ!この『学園都市』を…『ブッ潰す』!!」
ドォーーーz____________ン!!
……………………………………
某所、窓のないビル
??「チッ…相変わらずしけた場所だぜ」ガリガリ
???「申し訳ないね『木原数多』…しけた場所で」ゴポゴポ
木原「それだけじゃあねえ!この嫌な感じは来てるんだろう?『ヤツ』がよ!アレイスター・クロウリーさんよ…」ギロ
アレイスター「…それは」ゴポゴポ
???「まったく…気配を殺していたつもりなのだが?相変わらず良い勘をしているじゃあないか木原君よ…」ツカ…ツカ…
木原「やはりか…できればてめーと同じ空気は吸いたくねえもんだぜ」フン
???「おいおい!つれないなァ〜…?『友だち』になろうと前々から言っているのに…」フフフ…
木原「てめーは学園都市の人間じゃねえ…『外』の人間だろ?おれはどっちも信用してねえがな」
???「フン!まぁいい…今回の情報交換は終わりだ!中々有意義な時間だったぞアレイスター?」
アレイスター「ああ…この町には何人もの『素質』を持つ子供達がいる、私の『計画』に必要になる子供達がな…」ゴポゴポ
???「『幻想殺し』に『一方通行』、『未元物質』に『心理掌握』…そして『超電磁砲』エトセトラエトセトラ…素晴らしいッ!!くれぐれも彼らを失うなよ…それでは失礼しよう」クルッ
木原「…待てッ!!」
???「うん…?何だね木原君?」ピタッ
木原「てめーに聞きたい事がある…一週間前に起こった『地震』についてのことだ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
???「ふむ…『地震』の事かね?」
木原「あの地震を解析してみて分かった事がある…あれは『自然』が起こしたんじゃあない、『もっと別の何か』が原因で起こった…てめーはそれについて何か知ってるんじゃねーかと思ってな…」ギロリ
???「ほうほう…残念な事だが私には知る由もないな?私には『まだ』地震を起こすような力はないのでね」フフフ…
木原「…そうかよ、とっとと消えな」
???「フフフ…さらばだ、アレイスター・クロウリー、そして木原数多よ」
カツ-ン…カツ-ン…
木原「クソッタレが…」ペッ!
アレイスター「木原数多…私は君のことを信用している、学園都市でもっとも有能な研究者だと…しかし」
木原「あ…?」
アレイスター「くだらない『情け』を捨て去ればさらに上にいけると思わないか?木原数多…」ゴポゴポ
木原「…黙れ、それ以上無駄口を叩くとその試験管を叩き割るぞクソ野郎…」
アレイスター「…………」
木原「それにおれは誰も信用していねえ…誰もな」クル
スタスタ…
アレイスター(誠にもったいない男だ…彼はあまりにも『情』が深すぎる、あまりにもな…)
…ゴポゴポ
カツ-ンカツ-ン…
???「ム…?」ピタッ
…ガオンッ!!
??「……様、報告に参りました」スタッ!
???「やはりお前だったか、どうだ?私の『息子』の様子は…」
??「どうやら能力が成長したようでございます、『器』には十分かと」
???「なるほど…まさか自分の起こした『気まぐれ』で、思いもよらぬ幸運が巡ってきたというわけか…フフフ」
??「それと…例の逃げ出した『アレ』に関してのことですが」
???「アレ…?ああ、私達が『創った』あの実験体か」
??「左様でございます、どうやらヤツはこの学園都市に流れ着いた模様…近々、追っ手をここに送り込みます」
???「まぁ慌てずともよい…少し泳がせた方が『素質』を見出せるようになるかもしれないからな?ご苦労だった、このまま監視を続けろ」
??「ハッ…」
…ガオンッ!!
???「なるほど…多くの力がここに集まりつつあるということか、結構なことだ…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
???「それでいい…『素質』を持つもの達よ、その力でこの私を人間界の『頂点』へと押し上げるのだ!私が…全ての『安心』手に入れるためにな……!ククク…」
カツ-ン…カツ-ン…
まず初めのニュースです、『被害を受けた海岸、近日侵入禁止解除へ』
先週、学園都市全体を襲った地震の影響で津波の被害を受けた唯一の海岸における『壁』の危険性は低いとされ、近日にも侵入禁止は解除されます
『壁』とは津波と揺れによって隆起し、予兆もなく盛り上がった地面のことを指し…
その高さは普通1〜3mで…
それが海岸全体を…
…………………………………………
ザザ-ン…ザザ-ン…
………ピクリ
「…………………う」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「……………ミサカ…は…………みさか…………は………?」
To be continued …
リマスター編!完ッ!3日かかってすいませんでした…
明日からの新シリーズをお楽しみにッ!
話について質問があればどうぞラリホー
新作注意ッ!新作注意ッ!次スレを立てたぞぉーーーーーッ!!
番外個体「………アタシィ?」
番外個体「………アタシィ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429182591/)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません