都内某所
黒井「買い出しも済ませたし、一息入れるとするか」
黒井「ふむ、お茶処か。たまには悪くないな」
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黒井「む?貴様は忌々しい765プロのちんちくりんアイドルではないか」
雪歩「ひっ!く、黒井社長!?」
黒井「ウィ。ここで何をしている?」
雪歩「あ、あの…私、日本茶が趣味なので…」
黒井「ほう」
雪歩「そ、その…ここはお茶も販売してるので、買っていこうかと…」
黒井「ほう。まぁいい。今から一息入れようと思ってたのだが貴様もどうだ?」
雪歩「え!?あ、あの私は…」
黒井「あぁ、すまない店員さん、待たせてしまったな。二名だ」
雪歩「あっ、あの!ひぃっ!」
黒井「私はこの栗あんみつにするか。貴様はどうする?」
雪歩「あっ、あの…私は……お、同じ奴で…」
黒井「ウィ。…ふむ後はお茶も選べるのか」
黒井「私は日本茶はそこまで詳しくないのだがどうしたものか」
雪歩「あの…和菓子とかにだったらさっぱりめのお茶が合うかと…」
黒井「ほう、棒茶とかかね?」
雪歩「そ、そうですぅ!あとは玄米茶とか番茶とかも!」
黒井「貴様は何にする?合わせよう」
雪歩「えっと、じゃあ棒茶でお願いしますぅ」
黒井「ウィ。そこのマダム、栗あんみつと棒茶を2つずつ貰おう」
──
─
黒井「ふむ、美味いな」
雪歩「幸せですぅ」
黒井「茶もかなり美味いな」
雪歩「ここの棒茶は玉露を作る時の過程の茎なので、良い物なんです」
黒井「ほう」
黒井「そういえば京都で飲んだ玉露には驚いたな」
黒井「普通のお茶より温いのに味がしっかり出ていた」
雪歩「玉露は温度が高すぎると苦みが出てしまうので…」
黒井「なるほどな」
黒井「食後にほうじ茶を頼むがどうする?」
雪歩「あ、私もお願いします」
黒井「ウィ。あとは帰りに買って帰ろうと思うのだが」
雪歩「?」
黒井「少し選ぶのを手伝って貰おう」
雪歩「は、はい!」
──
─
雪歩「ご、ごちそうさまでした!」
黒井「ウィ。こちらこそ世話になったな」
雪歩「いえ!日本茶が好きな人が増えるのは大歓迎ですぅ!」
黒井「そうか。私はコーヒーと紅茶なら詳しんだがな…」
黒井「では失礼するよ。アデュー!」
雪歩「あ、ありがとうございました~!」
───
──
─
横浜某所
黒井「さて、観光も終わったことだし戻るとするか」
???「おや、黒井殿ではありませんか」
黒井「む?貴音ちゃんではないか。それに雪歩ちゃんもいるのか」
貴音「奇遇ですね、黒井殿」
雪歩「こ、こんにちは~」
黒井「ウィ。二人でどうしたのかね?」
貴音「はい。先程ろけが終わったので夕餉に向かおうと思いまして」
黒井「ほう」
貴音「よろしければ黒井殿もいかがでしょうか?」
黒井「そうだな。それも悪くない」
黒井「なにか予定は決まっているのかね?」
貴音「はい。関○も近いので二十郎に伺おうかと」
雪歩「え!?」
黒井「に、二十郎は私には少しキツイな…」
貴音「なんと!」
黒井「ゆ、雪歩ちゃんは何か食べたい物はないかね?」
雪歩「え!わ、私ですか??」
黒井「好物とかないのかね?」
雪歩「えっと…私は…」
──
─
横浜某所 焼き肉店
黒井「ウィ。三名だ」
貴音「らぁめんも捨てがたいですが、これは楽しみです」
雪歩「えへへ」
黒井「では頼むとするか」
黒井「まずはカル「タン塩を!」
雪歩「最初は塩ですよね!」
黒井「も、勿論その通りだな」
店員「では以上でよろしいでしょうか?」
黒井「ウィ」
雪歩「楽しみですぅ」
貴音「ええ」
黒井「よし、雪歩ちゃん!」
雪歩「はい?」
黒井「ここは雪歩ちゃんが仕切りたまえ」
雪歩「え?わ、悪いですぅ」
黒井「それに貴音ちゃんも食べるのに専念したいだろう」
貴音「それはありがたい事ですね」
黒井「て、適材適所というやつだよ」
雪歩「そうなんですかぁ?」
黒井「ウィ。適度な所で取り分けてくれたまえ」
雪歩「が、頑張りますぅ~!」
黒井「ふぅ…」
店員「お待たせしました」
雪歩「わぁ!美味しそうですぅ!」
雪歩「では焼いていきますね!」
黒井「うむ」
雪歩「タン塩は良く焼かないと危ないのでしっかり焼きますね!」
貴音「わくわく」
雪歩「焼けましたよ四条さん、黒井社長!」
黒井「ではいただくとしよう」
貴音「ええ」
黒井「うむ、美味いな」
貴音「はい、まこと美味です」
雪歩「美味しいですぅ!あっ、店員さん網の交換お願いしますぅ!」
雪歩「お肉を裏返すときは一回で十分なんです」
雪歩「でないと肉汁が逃げちゃうんです!」
黒井「そ、そうか」
黒井(雪歩ちゃんはやはり焼き肉奉行だったか…早めに気づいて正解だったな…)
貴音「黒井殿!お替りしても?」
黒井「む?ああ、好きなだけ頼みたまえ」
貴音「ではお言葉に甘えて」
雪歩「えへへっ、楽しいね四条さん!」
貴音「ええ」モグモグ
───
─
雪歩「あのっ、ごちそうさまでした~!」
貴音「ご馳走様でした、黒井殿」
黒井「ウ、ウィ…スーパーセレブな私には造作もない事だよ…」
貴音「では失礼するとしましょう、雪歩」
雪歩「はい!楽しかったので、また誘ってくださいね!」
黒井「う、うむ。ではまた逢おう、アデュー!」
─────
───
─
765プロ
P「おはようございますー!」
小鳥「おはようございます!」
P「いやぁ、昨日のやよいと伊織のライヴは大成功でしたね!」
???「……いいライブだった、掛け値なしに」
P「この声は!ってあれ?た、黒井社長!?」
黒井「そう、私だ」
P「紛らわしんですよ!それで今日も観光ですか?」
黒井「まぁな。少しはセレブを理解出来るようになったのかね?」
P「大きなお世話ですよ」
黒井「音無君、これはみんなで分けたまえ」
黒井「もちろん高木の分は無いがな!はーはははっ!」
小鳥「わぁ、抹茶ロール!」
黒井「ではこれで失礼するよ、アデュー!」
小鳥「お気をつけてー!」
おわり
お目汚し失礼しました
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