友「じゃあな、男…あんまり落ち込むなよな」ポン…
女「あの……男くん!…一人で抱え込まないで何かあったらいつでも相談してね…」
男「…あぁ。またな」スッ…
……ヒトはその現状において不幸な出来事が続くと、他者からの純粋な厚意ですら疎ましく感じてしまものらしい……
……自分を気遣ってくれる友人達の気遣いを心底、鬱陶しいと思っている自分自身が…つくづく嫌になる……
……世の中って本当に上手くいかない事だらけだ……
女「男くん…大丈夫かな……なんか最近人が変わっちゃったみたいだよね……」
友「仕方ないだろ…“あんなこと”あったばっかだしな…」
友「今は…そっとしといてやろうぜ」
女「そう…だよね……」
女(男くん……)
街外れ 空き地…
スタスタスタ…
男「………」
スタスタスタ…
男「…いい加減に出てこいよ。さっきからずっと付けてきてるだろ…」クルリ…
…シーーーン…
男「…何か用か?」
痩躯の男「…気付かれていましたか…」スッ…
男「まぁな…それより誰だ?…あんた」
痩躯の男「私ですか?名乗る程の者ではありませんよ…」
痩躯の男「私はただ…最近なにやら我々の事をかぎ回っている方がいらっしゃると聞きまして…」
痩躯の男「これ以上はおやめになられた方が身の為だとご忠告を差し上げに来たのですよ」ニコ…
男「忠告だぁ?…どうせ穏便に済ませる気なんてサラサラないくせによく言うな……けどまぁいいか」
男「俺もちょうどあんたらに聞きたいことがあるんだ…」スッ…
男「わざわざそっちから来てくれたお陰で探す手間が省けたよ…」グッ…
痩躯の男「そうですか…それは何よりです…ではご忠告のついでといってはなんですが…」
痩躯の男「ここで始末して差し上げましょう…」ゴゴゴ…
男「…!…こいつも“能力者”か!!」バッ!
痩躯の男「いきますよ!…シャドウ・イリュージョン!【黒の幻影】」ヴゥン!
」
男「させるか!…ソウルモード!【魂魄具現化】」ズアッ!
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第一章 終焉(オワリ)の発端(ハジマリ)
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……確か三ヶ月ほど前だったな……あの奇妙な噂の事を始めて聞いたのは……
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…三ヶ月前…放課後…
~商店街 家電製品店前~
tvアナウンサー「先日の猟奇殺人事件に続き、○県×市でまたしても殺人事件が…」
男「またか…」
女「なんか怖いよね…私達の街でこんな物騒な事が続くなんて…」
友「だな…。それに、あの殺人事件が起こった辺りから気持悪ぃ噂も流れ始めるしなぁ…」
女「そうだよね…」
男「変な噂ってどんな?」
友「知らないのか?ここいらじゃ割とメジャーな話だぞ…“影法師”の噂」
女「そ…その話やめようよ…」アセアセ…
友「お前は昔から怖がりだなぁ…」ハハ…
女「もう!友のバカっ!」ベシベシ!
友「あ、はは…分かった!分かったからもうやめ……いてッ!」アセアセ…
男「なぁ友…“影法師”ってなんだ?」
友「ん?あぁ…“影法師”ってのはさ……」
今日はここまでです
続きはまた今度…
あと誤字訂正…
>>6
…噂の事を始めて…
↓
…噂の事を初めて…
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