男「いや、そこまで見てないからよく分からないんだけどな」
友「えー、面白いよ？」
男「なんと言うかさ、俺達も高校の自転車部じゃん、そのギャップがちょっとさ...」
友「ああ...いや、漫画は漫画じゃん！現実通りにしたら退屈だと思うよ」
男「確かにな...」
友「そういえば、もう明日から学校じゃん！」
男「うわ、マジかよ。春休み短すぎるわ...」
友「今既に練習に参加してる新1年生が2人いるけど、あと何人入ってくるのかな～」
男「どうだろうな、それよか女子部員入らねぇかな。可愛いくてツンデレでちっちゃくてツインテな女子」
友「そんなにピンポイントな女の子は入らないと思うけど...」
スマホからやると文字化けするのか...？
ＰＣに移動してみれば？
多分波線をタイトルに入れてはいけないみたいです...
タイトルは
男「弱虫ペダルか～」友「面白いよね」
です。
数日後、部活見学期間
男「さあ来い！ロリツンデレツインテ！」
先輩1「何言ってるんだコイツ...」
友「はぁ...で、先輩、部活見学期間は僕たちの練習はローラーなんですよね？」
先輩1「そうだな、つまらんとは思うけど、数日間の我慢だ」
先輩2「おら男！部室の前でカッコつけてないで、ローラー乗れ！」
男「ちぇーわかりましたー」
>>4
明日はPCだと思います。
ローラーとはローラー台の事です。
自分のロードバイクでインドアトレーニング出来る機器ですね。
男（あっという間に部活見学期間は終わってしまった。残念なことに、ロリツンデレツインテどころか女の子は1人も見学に来なかった...）
先輩1「男、落ち込むな...お前らにはまだ来年があるんだ！」
男「はい！俺達、先輩の分まで来年頑張ります！絶対に女の子を入れてみせます！！」
友「あ、あのー...盛り上がってるところ大変すみませんが、コーチ来てますよ？」
コーチ「そんなに女子部員が欲しかったら、彼女でもつくって、入部してもらうんだな！」
友「.........」
コーチ「今日の練習はメニュー通りに、見物山往復だ。直帰したい奴は俺の車に荷物積んどけよ」
部長「じゃあいつも通りのグループで出発ね」
男（今日の練習はロード練習。言ってしまえば、公道をロードバイクで走るだけだ。ただ、練習の基本だし、一番多い練習でもある。今日の見物山往復は放課後練習の鉄板で、距離にして60km程だ。）
男（そろそろ見物山を登り始めるか...今日も最後のスプリントでみんなちぎってやる！）
友（男と最後にスプリントしても負けてしまう、なら途中でアタックして無理矢理行くしかないな）
部長「今日は行かせてもらうぜ！」シャッシャッシャッ
男「ここでアタックか！」
男（どうにか部長の後ろにはぴったりついたけど、俺の後ろには友がついてるな...）
ハァハァハァ
友（ここですかさずカウンターアタックだ！）
部長「ぐっ！！ハァハァ」
男「させるか！ふぅふぅ」
友（後ろにつかれてるけど、踏んでくしかない！）
男（友のやつこのまま踏み続けるつもりか...部長は今のでちぎれたな）
ハァハァハァ
男（ちょっと長いけど、友も脚にキテるだろうし行ってみるか！）ガチャン！シャッシャッ
友「ハァハァハァ！くそっ」
友（まさかあそこから仕掛けてくるとは...やられ、た）
.........
部長「くそーお前らマジ強い...なんであそこからアタック合戦出来るんだよ」
男「部長のアタックが捨て身過ぎるんじゃないすか？」
友「確かにタイミング早すぎますよね」
部長「行けると思ったんだよなぁ...」
男（結局自転車部に入部した新入生は6人だった。まあ多くはないけど、少なくもないかなって感じだ。女の子はいないけど...）
コーチ「新入生も入ったことだし、各自この紙に今年の目標を書いて、壁に張り付けておけ」
友「目標かぁ、どうしようかなあ～。やっぱりインターハイ出場かな」
男「俺は去年インターハイ出たし、インターハイで彼女つくるとかにしておこっかな」
先輩1「お、それはいいな！俺もそうしよう」
先輩2「お前らバカだろ、真面目に書け！」
男「冗談に決まってるじゃないですか～、えーと、インハイで入賞するにしておこう」
部長「大きく出たな、達成したらハーゲンダッツ奢ってやるよ」
男「そろそろ県大会の時期だな、友は種目どうするの？」
友「そうだね...スクラッチとポイントかなぁ、男は？」
男「俺は4速とポイントにしようかな」
男（この種目とは、トラック種目のことだ。トラック種目、簡単に言えば競輪場でやる中短距離競技だな。短距離にはスプリント、1kmTT、ケイリンがある。中距離は、スクラッチ、ポイントレース、4km速度競争、3km個人追い抜きがあるな。あとは団体種目であるチームスプリントと団体追い抜きかな）
友「そういえば弱ペダってトラック種目は出てこないよね～、
なぜか伊豆ベロドロームだけは出てきた気がするけど......
男「そうなの？あれって高校の自転車部が題材なんでしょ？
トラック種目が出てこないとか、なかなかのファンタジーだな」
友「ファンタジー？別に魔法とかは出てこないけど」
男「いや、トラック種目が出てこないって言うのはさ.....
陸上に例えるとすると、陸上の種目からトラック種目
がなくなって、全部マラソンになるようなもんじゃん」
友「なるほど.....確かに、ロードレースは基本的に長距離種目
だし、短距離種目が無いのは変かも.....」
男「まぁ、あんだけ人気があると言う事は面白いんだろ？
別にフィクションなんだし気にしすぎるのも良くないけどな。
トラック種目を走る身としては寂しいけど....」
県大会1日目トラック種目
男（今日は全員強制参加の1kmTTと、4km速度競争の予選か。
おっと、そろそろ周回練習の時間だな）
周回練習・・・バンク（トラック上）を実走してアップをすること
大会の朝に時間が与えられている事が多い
部長「25周で最後の5周はスピードを上げるぞ～、じゃあ行くか」
・・・・・・
先輩1「よっしゃ、今日こそ1km1分9秒台の壁を突破してやるぜ！」
先輩2「おい1っ、俺のハロン見てたか！？11秒5切ったぜ！」
ハロン・・・・バンクの上から1人でスプリントをすること
この場合はスプリント予選なので、200メートルのタイムを計る
先輩1「え？ああ、良かったな、はっはっは」
先輩2「お前絶対見てなかっただろ！」
役員「1kmTTを始めます！出走順に選手は集まって下さい！」
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