男「ラノベ主人公に憧れる......。マジで。そのハーレム状態とかじゃなくって」
男「その能力?うん、対人能力に」
男「だってさ、すげーじゃん。あんなふうに周りのことを気遣うとか」
男「普通できねーよ」
男「な?」
幼馴染み「私に言われても困る。っていうか家に来るな」
男「......こいつの名前は幼馴染み。俺とは小さい頃からの付き合いだ」
幼馴染み「うわきもっ!急に説明し始めんな、帰れ!」
男「その容姿は高校のミスコンで一位に選ばれるほど。金髪につり目というテンプレてきな二次元要素をつめこんだため」
男「オタクの票を集めたのではな痛い痛い痛い痛い!!!!!!」
幼馴染み「うっさいって言ってるでしょ!?いい加減帰ってよ!」
男「わ、わかった!まずは手を離してくれ!!」
幼馴染み「はい、離したわよ。帰りなさい」
男「金髪でつり目のやつは大抵ツンデレである」
幼馴染み「帰れ!!」
男「ってて。相変わらずの暴力だな......」
妹「あー、にぃじゃん。幼馴染みさんのとこ行ってたの?」
男「ああ、そうだよ」
妹「ちょうどよかった、私もこれから帰るところだから一緒にかえろ?」
男「え、まだ帰るなんて一言も言ってないけど」
妹「なーに言ってるの!にぃが出かけるところなんて本屋か幼馴染みさんの家ぐらいしかないじゃん?」
男「行動パターンが読まれている......!?」
妹「典型的コミュ症&オタク(にわか)の行動だね!話せる人のところしか行かない、ラノベ買いに本屋行くってね!」
男「ちょ、なにいってるんだよ。オタクでもないしコミュ症でもないよ。ちょっと内弁慶なだけさ!」
妹「はぁ、やれやれだね。自覚がないって怖いわー」
男「何だよ、その土下座してパンツ見せてくれって頼んでるやつを見るような目は!?」
妹「例えがわかりづらいしそんな目してないよ!?」「」
男「それは置いといて」
妹「あ、置いとくの。まあいいけど」
男「今日の晩御飯なに?」
妹「しーらない」
男「あれ?買い物してきてるのに今日の当番お前じゃないの?」
妹「ん、違うよ」
男「ああ、姉ちゃんか」
妹「そ、引きこもりだしね」
男「......俺の姉は引きこもりだ」
妹「え、ちょ、どうしたの?知ってるけど」
男「かつてはとてつもなく優秀だった。俺は今もすごいと思っているが、周りは引きこもりになった=バカでダメなやつになったと認識し出した」
妹「......にぃがバカでダメなやつになったんじゃない?」
~おうち~
男・妹「ただいま」
姉「おかえり~。おねーちゃん待ちくたびれて実の弟の部屋に忍び込んであんなことやこんなことをしそうになっちゃったよぉ」
男「なにをやろうとしてるんですかね!?」
妹「へ、変態がいる......」
男・姉「ん?」
妹「へ?」
男「今」
姉「変態がいるって」
男「言ったよね?」
妹「え、うん。言ったけど......?」
男「それはつまりー?」
姉「私が何を使用としたか妹ちゃんは想像しちゃったわけだー!この変態さんめ!!」
妹「いや、それはおかしいよ」
男「どうしてさ」
姉「私たちの理論は完璧!」
妹「ふつう『あんなことやこんなこと』って言ったら小学生でもなんか、その......そういうことを想像するでしょ」
男「まあそうだな」
姉「え、どーゆこと?どーゆーのを想像するのかがわかんなかったから具体的に教えて?」
妹「ふぇ!?や、ヤだよ。ねぇはわかってるでしょ!」
姉「んー、長く家から出てないからわかんなーい」
妹「家から出てないのって関係ないよ!」
男(ラノベ主人公が羨ましい)
姉「えー、そうかなぁ。わっかんなーい」
男(こういう場面、どうやって切り抜ければいいのやら。とりあえずはやめさせるべきなんだろう)
男「まあ、姉ちゃん。そこらへんにしときなよ。妹、こっちも悪ふざけがすぎた。ごめんな?」
姉「仕方ないなー」
妹「まあ、にぃがそう言うなら」
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