ことり「白いアネモネ」 (2)

子どものころ、よく、三人で本を読みました。
穂乃果ちゃんは、愉快な話が好きでした。
海未ちゃんは、勇敢な話が好きでした。
わたしは、恋の話が好きでした。
おませさんな子だったのです。

―――――――――――

ことり「うみちゃん、このおはなし、よんで!」

海未 「ことりのほうが、よむの、じょうずじゃないですか」

ことり「このおはなしは、カッコいいうみちゃんがよむのがいいの!
    ほのかちゃんも、そうおもうよね?
    ……あ、ほのかちゃん、ねてる。
    いつも、このおはなしをするときには、ねちゃうんだね」

海未 「ほのかには、まだ、こいのはなしは、たいくつみたいですね」

ことり「うみちゃんも、たいくつ?
    ことり、わがままかな?」

海未 「いいえ。
    ハレンチなおはなしはこまりますけど、
    このおはなしは、ハレンチなところがないから、すきです」

ことり「じゃあ、よんで!
    ことりのおねがーい」

海未 「ことりに、そういわれると、ことわれないですね。
    それじゃあ、よみますよ。
    『白いアネモネ』」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425174963

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom