海未「それだけではないのでしょう?」
穂乃果「当然!牛乳を染み込ませた雑巾も入れたよ!」
真姫『う゛ぇぇぇ』
にこ『う゛ぇぇぇ』
ことり「大変だぁ…」
絵里「ロッカーを揺らしましょう」
希「おらおら、レズへの制裁やでー」ガタガタ
真姫『う゛ぇぇぇ』
にこ『う゛ぇぇぇ』
凛「二人がレズスキャンダルを起こしたせいでμ'sは解散、学校も廃校が決まったにゃ!」
花陽「許せません…」
穂乃果「にこちゃん、真姫ちゃん、ねえ、どんな気持ち!?」
真姫『う゛ぇぇぇ』
にこ『う゛ぇぇぇ』
ことり「ねえ、もうやめようよ…」
絵里「かしこいエリーチカからの提案なんだけど、ロッカーに差し入れをしてあげたらどうかしら?」
穂乃果「二人を甘やかさないで!」
絵里「差し入れはロッカーを埋め尽くすほどのイクラなんだけど」
穂乃果「いいね」
凛「わぁ~、イクラがたっぷりにゃ!」
ぷちぷち
花陽「わわ、ロッカーから汁が…」
海未「気持ち悪い…」
ことり「ねえ、二人とも大丈夫なの!?」
真姫『う゛ぇぇぇ』
にこ『う゛ぇぇぇ』
穂乃果「だよねー」
希「せやけど、これじゃあ牛乳を染み込ませた雑巾は無駄になったんとちゃうか」
穂乃果「確かに」
ことり「もう許してあげようよ。ロッカーでイクラとイクラの汁まみれになってるなんて可哀想…」
海未「あの二人のせいで私達までレズだという風評被害に遭っているのですよ?」
穂乃果「そうだよ!おかげで女性ファンが激減…」
絵里「学校への批判、ミューズメンバーへの中傷被害…」
凛「まだまだこんなことくらいじゃ、みんなの怒りはおさまらないにゃ!」
ことり「でも…」
真姫『う゛ぇぇぇ』
にこ『う゛ぇぇぇ』
真姫『う゛ぇぇぇ』
にこ『う゛ぇぇぇ』
ことり「ほら、聞こえるでしょう?このままじゃ二人が死んじゃうよ…」
希「人死にはさすがにあかんなあ」
穂乃果「…しょうがない。凛ちゃん、二人を出してあげて」
凛「えぇ~、イクラ臭いし汁で汚いから嫌にゃ~」
穂乃果「じゃあ花陽ちゃん」
花陽「えっ…でも…」
海未「イクラを詰めようと提案した絵里が二人をロッカーから出すべきです」
絵里「う゛ぇぇぇ」
花陽「絵里ちゃんが吐いた!?」
希「イクラ、ロッカーの中の二人の熱気で腐っとるんちゃうか?」
海未「臭い…」
凛「後の事は絵里ちゃんに任せて、みんな帰るにゃー!」
穂乃果「そだね…。にこちゃん、真姫ちゃん、これで終わったと思わないでよね」
ことり「ほっ…」
真姫『う゛ぇぇぇ』
にこ『う゛ぇぇぇ』
絵里「う゛ぇぇぇ」
ことり(大丈夫かな…。やっぱり引き返そう…)
ことり「やっぱり、絵里ちゃん、気絶してる…。あれ、花陽ちゃん?」
花陽「もぐもぐ…。あっ、ことりちゃん…」
ことり「イクラをご飯に乗せて食べてるなんて…」
花陽「ごめんなさい、ごめんなさい…」
ことり「…」
ことり「最低…」
花陽「この事をバラされるくらいなら死んだ方がましだよ!」
ことり「…美味しそうな色してるよね」
花陽「くっ…殺しなさい!」
ことり「そうはいかないよ。花陽ちゃんにはたっぷりとおしおきを受けてもらわないとね」
花陽「えっ…」
ことり「脱いでよ。今ここで」
花陽「な、何をする気なの…?」
ことり「イクラの汁で花陽ちゃんの服が汚れてるでしょ?だから。ね?それに、この事、言いふらされたくないでしょ?」
花陽「うぅ…」スルッ
ことり「…」ゴクリ…
真姫『う゛ぇぇぇ』
にこ『う゛ぇぇぇ』
ことり・花陽「ひぃっ!?」ビクッ
絵里「うぅっ…、どうやら気を失ってたみたいね…。あら?何で花陽は脱いでいるの?それに、そのご飯は…」
花陽「えいっ!チョップスティック!」ボキィッ
絵里「…」バタッ
ことり「あわわ…」
花陽「えいっ!」ボキィッ
ことり「…」バタッ
花陽「…とりあえず証拠を隠滅しないと」モグモグ
翌日、床一面赤い汁で塗れた教室にことりと絵里が倒れているのが発見された
二人は何があったのかさえ覚えておらず、頭部へのショックで一時的に局所的な記憶喪失になっているようであった
床を濡らす液体は血かと思われたが、調査の結果イクラの汁と判明
二人を昏倒させた犯人を見つけるのは困難に思われたが、現場に残されたご飯粒により花陽が犯人と割り出された
しかし、事を大きくしたくない学校側と、ことり、絵里の利害が一致し、この件は闇に葬られることとなった
にこ「…」
真姫「…」
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