みく「みく達もデビューしたいにゃあ!」
莉嘉「私もデビューしたい!」
杏「我々の正義のために~!」
社員A(以下、A)「またやってるな~。今年はあの猫耳ちゃんか。名前わかんないけど」
社員B(以下、B)「前川みくさんですよね。シンデレラプロジェクトの」
A「あー。あのプロジェクトか。一緒にいるのは城ヶ崎美嘉の妹か」
A「ははは。さすが姉妹だ。やること成すこと似てるなぁ」
B「え?あの、話に付いていけないんですけど」
A「おお。そうか。そういえば、お前はこれ見るの初めてだったな」
B「初めても何も今年入社したばかりですし」
A「毎年、この季節になるとアイドルの誰かがプロデューサーや社会に対する不満をああやって解消しているんだ」
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A「この季節に多いってだけで、別に限定ってわけじゃないけどな」
B「ああ。だからみんな冷静なんですね」
A「まぁ、今年は可愛いレベルだよ。前なんてもっと凄まじかったからな」
B「ま、前は誰がやったんですか?」
A「向井拓海、三船美優、結城晴の3人だったな」
B「凄まじいような凄まじくないような…。物凄く見当のつかない組み合わせですね」
A「まぁ、占拠の経緯が分かると納得するよ。あれは……年末だったかな」
年末 346カフェ
拓海「ここは私らが占拠した!」
美優「え、えーっと、『要求が呑まれない場合、この哀れなウサギの実年齢をネットにバラしてやるぜ。ぐへへ』」カンペ
菜々「え!?ナナは人質なんですか!?」
晴「悪いな。オレらも本気なんだ」
拓海P「おい!拓海!これはどういうことだ!」
拓海「どうもこうも無ぇ!私らはもう我慢の限界なんだ!」
美優P「三船さん!どうか落ち着いて話をしましょう!」
美優「落ち着いて話をしたのに散々無視してきたのはどこの誰ですか!?」
晴P「晴!サッカーの観戦チケット持って来たぜ!」
晴「そんなので釣られると思うなぁ!!」
社員「お。今年は荒れてるなぁ」
OL「窓ガラス何枚割れるかしら?」
課長「割れること前提で語って欲しくないなぁ」
社員「とりあえず、僕はたくみんと美優さん。どっちの胸を揉めば良いんですか?」
OL「晴ちんが可愛すぎるので、prprしてもいいですか?」
課長「君たちは自重しなさい」
拓海P「一体、何が不満なんだ!?」
美優P「そうですよ!仕事も順調ですし、映画出演も決まったじゃないですか!?」
晴P「この前だって嬉しそうに仕事してたじゃないか」
拓海「あれだけのことをやっておいて、私らに不満が無いと思ってんのかよ!」
美優「もう我慢できません!耐えられないんです!」
晴「これからずっとあれが続くと思うと…」
「「「もう恥ずかしい衣装はやめろ(やめてください)!」」」
拓海「そら下積みは必要だって、最初の内は割り切ってたさ!けど、有名になった今でも“優・先・的・に”そんな仕事を回すのはおかしいだろ!」
晴「俺だっていやだぞ!しかもサッカー関連の仕事をキャンセルして、遊園地のバニーガールの仕事を持って来たって話を聞いたぞ!」
美優「私だってもう26なんです!母や友人と仕事の話をするたびに口を噤む日々からもう抜けたいんです!」
Pたち「「「その件につきましては、検討させていただきます」」」
アイドル達「「「いつも検討“だけ”だったろうがあああああああ!!!」」」
Pたち「今だ。やれ」ボソッ
亜季「突入であります!催涙弾!撃てーっ!」
バシューン!
ズダダダダダダダダダダ!
ドガァァァァァァン!
<テメェ!コロスキカ!?
<イイアイドルハ、シンダアイドルダケデアリマス!
<オイ!チョットマテ!
<ハナシヲキイテクダサイ!
<タ、タノムヨ!ヤマトノアネキ!
<……
<ボソボソ
<ゴニョゴニョ
Pたち「あれ?」
亜季「もっとミリタリーな仕事をよこすであります!」モグモグ
「「「レーションで懐柔されおったー!!」」」
亜季P「亜季!これはどういうことだ!貴様!上官命令に逆らうつもりか!?」
亜季「私は貴方を上官とは認めない!これはクーデターであります!」
亜季「総員!構えー!」
拓海・美優・晴 ガチャ
亜季P「や、やめろ!非武装の者に銃口を向けるのはマナー違反だ!」
亜季「確かにそうでありますな。良いでしょう。撃つのは最終手段にするであります」
Pたち「「「「「ほっ」」」」
亜季「撃つのは最後と言ったな。今がその最後であります!」
Pたち「「「「えっ?」」」」
亜季「撃ちー方―!はじめ!」
ズダダダダダダダダダダ!
拓海P「痛い!これけっこう痛い!」
美優P「美優さん!BB弾でもけっこう痛いんですよ!」
晴P「痛い痛い!あ!そこデリケートゾーン!やめて!アアアアーッ!!!」
亜季P「メディーック!!メディーック!!」
10分後
Pたち「「「「申し訳ありませんでした。今後はアイドルのパーソナリティを尊重し、それに適した仕事を持ってくることをここに誓います」」」」ドゲザー
A「――って感じだったな」
B「す、凄まじいですね……」
A「美優Pと晴P、あと亜季Pは改善したんだけど、拓海Pは懲りずに正月に露出度の高いヒツジ衣装の仕事を持って来てな。バイクの後ろに縛られて、市中引き回しの刑に遭ってた」
B「うわぁ……。アイドルが凄いのかPが凄いのか……」
A「他にもたくさんあったぞ」
楓『事務所でお酒が飲めないのはおかしい!』
輝子『清掃で駆除された親友の仇―!ヒャッハー!このカフェを苗床にしてやるぜぇ!!』
法子『カフェのメニューにドーナツが無いのはおかしいです!』モグモグ
みちる『パンをもっと増やしてくださーい!』モグモグ
愛海『そこに山があるなら登る!人々はそれを名言として語る!それなのに女性の山を登るのはどうして駄目なんだ!?この世界は欺瞞に満ちている!』
B「そ、そんなにたくさんあったんですね」
武内P「申し訳ありません!前川さん、城ヶ崎さん、他のメンバー全員のデビュー案は既にあります。これから第二弾、第三弾として(以下略)」
みく「それならそうと、言って欲しかったにゃ」
A「お、解決したみたいだな。今回は穏便に済んで良かった」
B「イイハナシダナー」
その日の夜 部長会議
部長C(声:田中譲二)「今回のカフェ占拠は3名。主犯は前川みく、共犯者に城ヶ崎莉嘉、双葉杏」
部長D(声:柴田秀勝)「動機は…ふむ、『デビューしたい』か。けっこうなことだ」
部長E(声:立木文彦)「占拠は午後2時、昼食時でもおやつの時間でもない丁度人の空いた時間帯を狙ったか。手際がいいな。とても初犯とは思えない」
部長C「アルバイトの安部菜々も懐柔し、占拠中もオーダーには対応している」
部長D「テーブルの配置も二重のバリケードにして容易に越えられないようにしている。バリケード間の間隔を狭くすることで1つ目のバリケードと2つ目のバリケードの間で突破者の身動きを封じる作戦か」
部長E「筋は悪くないようだ……。しかし、詰めが甘いな」
今西部長「それでは、今回の騒動について、採点を」
部長C「40点」
部長D「55点」
部長E「30点」
今西部長「今回は手厳しいようで」
部長C「これでもかなり高めにつけたつもりだ」
部長D「ああ。それでもな……」
部長E「大学闘争を生き抜いた安部くんには程遠いさ」
今西部長「346プロ創立以来、唯一の300点満点ですからね。そうそういないでしょう」
部長C「さて、次は誰がやってくれるのか。楽しみで仕方ないな」
部長D「経理部としては、これ以上損失を増やしてほしくないですがね」
HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!
その後、アナスタシアが父から教わったモスクワ流拠点制圧術により、3日間立て籠もり、300点満点を取ったのは、また別の話である。
おわり
実は、最後の渋い声の部長会議をやりたかったんだ。
過去作
きらり「貴方には失望しました」モバP「!?」
モバP「菜々さん!?菜々さんじゃないですか!」
P「ちくしょう!やられた!」
モバP「何ぃ!?盗撮だと!?」
ちひろ「プロデューサーさん。太りましたよね?」
武内P「新しい…宣伝企画、ですか」
大和亜季「出身地トークであります!」
田中譲治って誰やねん……
>>17
ミスった。中田だwww
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