長門「……終わった……のか」 (335)

?艦これss
?戦後のストーリー
?キャラ崩壊有り
?週に一度は更新有り


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424875860

長門「…………」


長門「ぅ……ぁ……あ……」


長門「あ"あ"ああ"あああぁぁぁ」


長門「あ"あ"ああ"あああぁぁ」


鳳翔「……長門さん」


長門「……はぁ、はぁ」


鳳翔「……長門さん」

長門「鳳……翔……」


鳳翔「あなたは……よく、やりました」


長門「……仲間……もう」


鳳翔「あなたのせいではない……ですよ」


長門「…………無理だ」


鳳翔「大丈夫…ですよ。だって……もう」


長門「なぁ鳳翔」

鳳翔「はい」


長門「……私には守れなかったものがたくさんあるんだ」


鳳翔「……はい」


長門「私はどうすればいいんだ?」


鳳翔「……わかりません」


長門「なぁ」


鳳翔「…………」

長門「私は!!」


長門「どうすればいいんだ!!」


鳳翔「…………」


長門「あ、あぁ、……すまない。鳳翔」


鳳翔「……これから一緒に」


長門「…………」


鳳翔「考えて行きましょう」


長門「すまない……鳳翔」

榛名「……お姉様」


榛名「……やりましたよ」


榛名「終わったんですよ」


榛名「あははは、もう誰も沈まないんですよ!!」


榛名「あははは」


榛名「あはははははは」

榛名「……お姉様」


榛名「…………」


榛名「…………」


榛名「ヴァルハラってところで見てますか?」


榛名「……はい。そうですか」


榛名「私もいずれ」

#
伊勢「ねぇ日向」


日向「……なんだ?」


伊勢「どうなるんだろうね?」


日向「さぁな」


伊勢「これから私達がどうなるか興味ないの?」


日向「ないな」


伊勢「……そっか」


日向「どんな事だろうが私達に抗う術は無いさ」

伊勢「解体……だよね」


日向「あるいは……いや」


伊勢「人間?」


日向「なってたまるものか」


伊勢「そう?人間のように食べ物を食べたりしたいな」


日向「……私達には鋼材や燃料がお似合いだ」


伊勢「鋼材を甘味に見たてたやつは笑えたよね」


日向「あれは……美味しかった」

#
隼鷹「……不味ぃ」


隼鷹「…………」


北上「…………」


隼鷹「……なんだよ?」


北上「……もらうよ」


隼鷹「……ん」


北上「酒に見たてた燃料……ってやつだよね」


隼鷹「あぁ、何時もは美味いんだよ」


北上「…ん、本当だ。不味い」

隼鷹「飲んだことないくせにな」


北上「そうだねぇ」


隼鷹「……ふぅ」


北上「…………」


隼鷹「こりゃあ飲めたもんじゃねーな」


北上「珍しいねぇ、隼鷹」


隼鷹「何がだよ?」


北上「隼鷹がそれを不味いなんて言う日が来るとは」


隼鷹「本当だよ。こんな日が来るとはな」

#
潮「……みんな」


雪風「……雪風達は……どうして……」


響「雪風」


雪風「…………」


響「……それ以上は」


雪風「…………」


潮「あっ!」

響「潮!!」


潮「あ、あはは。……ごめんね?響ちゃん。足に力が入らなかった」


響「……もう大丈夫だ。もう終わったんだ」


雪風「……もう終わったんですよね。何もかも」


潮「……みんなに」


潮「みんなに会いたいなぁ」


響「っ……」

雪風「……雪風は」


雪風「戦いが終わった後やりたいことがあったんでした」


響「……やりたいこと……か」


雪風「お姉ちゃん達とピクニックに行ったり。駄菓子屋でお菓子買ったり」


潮「それなら私も」


響「私だってたくさんある」


潮「私はお勉強したいな」

響「勉強?」


潮「……うん。どうして空はこんなにも青いんだろ?どうして花は咲くのだろ?」


雪風「響ちゃんは?」


響「……海で泳ぎたい」


雪風「またですか?」


響「水の上は……もういいんだ。この海の中を自由に」


潮「ゴーヤちゃんに教えてもらわなきゃ……だね?」


響「……そうだね」

#
青葉「……これからどうなるか、決まったみたいですよ」


大淀「大本営から連絡をもらいました」


利根「……やっとじゃな」


大淀「はい」


利根「っ!!大淀!!お主……それは……」


大淀「あ、これですか。車椅子ですよ」


利根「治らんかったのか!?」


大淀「転覆してましたからね」

青葉「天城さんも、なんです」


利根「なんと!!」


大淀「私のことはいいですから」


利根「じゃが……」


大淀「私達全員のこれからのことが重要ですから」


利根「そ、そうじゃったな」


青葉「端的に言うと、人間になるみたいです」


利根「に、人間……じゃと?」

大淀「はい。艤装とのリンクを切るそうです」


利根「そんな事が」


青葉「出来るらしいですよ。大本営は隠してましたけど」


利根「じゃがこの身体は人間とか……」


大淀「妖精さん、艤装、身体、それに私達の魂のリンクによって艦娘は構成されています」


青葉「その艤装と妖精さんのリンクを切ればなんと人間と同じ、だそうです」


利根「………」


大淀「では伝えましたから。明日集合がかかると思います」


利根「……わかった」

明日また更新します

まだプロローグ的なのは終わってません
本編は日常ものになる予定です

#
呂500「ねぇでっち、帰ろ?」


伊58「…………」


呂500「風邪……引いちゃうよ?」


伊58「……ゴーヤ達は……艦娘は風邪なんてひかないでち」


呂500「そう……だよね」


伊58「…………」


呂500「でっちも聞いたでしょ?人間になるって」

伊58「…………」


呂500「だから、ね?これからはそういうことも気をつけなきゃだよ?」


伊58「もう……1人にして」


呂500「………ごめんなさい」


伊58「…………」


呂500「でも……さ?もう終わったんだよ?」


伊58「ろーちゃんにはわかんないよ!!!」

呂500「っ、そ、そうだよね。戦ってなかったから」



伊58「ご、ごめんなさい。ゴーヤどうかしてたみたい」


呂500「悪いのはでっち……ゴーヤじゃないよ」


伊58「ごめんなさい」


呂500「ねぇ」


呂500「もう帰ろ?」


伊58「……うん」


呂500「Danke!……ありがとね」

#
高雄「聞いた?」


妙高「えぇ」


高雄「……そう」


妙高「…………」


高雄「…………」


妙高「……思った通りにはいかないものね」


高雄「え、あぁそうね」

妙高「あの子達を生き残らせてあげたかった」


高雄「…………」


妙高「…………」


高雄「……摩耶なんかね、あんなんでも可愛い服の雑誌とか集めてたのよ」


妙高「以外ね」


高雄「今ならそんな服を着ることも夢ではなくなるのに」


妙高「……そうね」

高雄「……えぇ」


妙高「前、私の提督だった人がよく言っていたわ」


妙高「何をもって戦っている?」


高雄「そんなの……」


妙高「意味なんて私達が考える必要なんてない」


高雄「…………」


妙高「これからどうしましょうね?」

高雄「考えられないわね」


妙高「とりあえず生きてみます」


高雄「……そうね」


妙高「……なんだか疲れたわ」


高雄「残ったみんな、心配だわ」


妙高「……早く戻りましょうか」


高雄「えぇ」

#
龍鳳「おかえりなさい」


伊58「……ごめんなさい」


龍鳳「ゴーヤさん、おかえりなさい」


伊58「た、ただいま……でち」


龍鳳「はい。ろーさんもおかえりなさい」


呂500「ただいま!」


龍鳳「二人ともお腹空いてない?」

呂500「空いてる!」


龍鳳「カレー作っておきましたよ?……まぁ燃料と鋼材ですけど」


呂500「もうこれも食べ納め?ってやつだよねぇ?」


龍鳳「えぇ、今度は本物を作りますからね?……はい、どうぞ」


呂500「いっただきまーす!」


伊58「………いただきます」


呂500「うん!美味しい!!」

伊58「…………」


龍鳳「味、変でした?」


伊58「……美味しい。美味しいよぉ。うっぅ、美味しいよぉ」


伊58「ぅっう、うわぁ"ぁぁん、大鯨ぇぇー!!」


龍鳳「あらあら、今は龍鳳ですよ?ゴーヤさん。よしよし」


呂500「……ゴーヤ」

#
大淀「……集まりましたか」


青葉「全員集まりましたね」


大淀「スピーカーを」


青葉「はい」


大淀「みなさん、大本営からの連絡です」


隼鷹「大淀、天城はどうした?」


青葉「天城さんはもう先に行いました。なのでこの場にはいません」


大淀「もう知ってはいると思いますが私達は人間になるんです」


大淀「その後の説明をします」

北上「その……後?」


青葉「はい、どう暮らすか……です」


大淀「駆逐艦、軽巡洋艦、潜水艦は軍の施設でくらすか普通に暮らすかの選択です。駆逐艦は駆逐艦1人に対して保護者として大人が1人必要です。軽巡洋艦、潜水艦は保護者が1人で何人でも可能です。この場合大人は重巡洋艦以上となります」


大淀「そして駆逐艦は中学校に、軽巡洋艦、潜水艦は高校へ。重巡洋艦以上は大学か就職を選択できます」


大淀「生活に必要な資金などは全て軍の方かは出されます。学校や就職などは軍の援助により自由に選べます。軍への就職の場合は特別待遇とされます」


大淀「住所、電話番号など、個人情報は全て軍が管理することになります」


大淀「最後に、自分が艦娘だったことは絶対に明かしていけません。情報漏洩の可能性がありますので」


大淀「以上です」

#
鳳翔「長門さんどうします?」


長門「……鳳翔、お前と共に行くよ」


鳳翔「田舎でのんびり暮らし」


鳳翔「畑を耕して」


鳳翔「できた作物で小さな食堂を経営」


鳳翔「……海の無い場所で」


長門「………それもいいかもな」


鳳翔「えぇ」


長門「……そうだな。酒勾も連れて行こう」


鳳翔「はい」

#
榛名「響ちゃん、潮ちゃん、雪風ちゃん?……来ませんか?」


響「だが1人だろう」


潮「誰か……だと」


雪風「どうやって決めます?」


榛名「え、と榛名はあの、構いませんよ?」


高雄「私もいいわよ?」


青葉「天城さんも来て欲しいって言ってましたよ?」


榛名「よかった!これで三人とも大丈夫ですよ!」


青葉「それで誰が誰のところいきます?」

#
隼鷹「どうすんだ?」


北上「さぁ、どうしようねぇ」


隼鷹「来るか?面倒は見んけど」


北上「どこで暮らすの?」


隼鷹「なんかさぁ、神社建てるんだって」


北上「神社?」


隼鷹「そ、艦娘が祀られた」

北上「……へぇ」


隼鷹「あたし神主な」


北上「へ?なんで?」


隼鷹「艦娘だからじゃね?頼まれたから了承したんだ」


北上「へぇ」


隼鷹「来る?いや、来てよ。神社で1人とか怖いからさぁ」


北上「まぁいいよぉ。施設なんてやだし」

#
青葉「大淀さんが高校いくんですか?」


大淀「何笑ってるんですか」


青葉「いや、だって似合わないじゃないですか〜」


大淀「だいたいこの服装自体制服みたいなものじゃないですか」


青葉「あぁ〜、確かに」


大淀「でも多分行きませんよ」


青葉「え?」


大淀「だってこの身体ですし」

青葉「……大丈夫ですよ」


大淀「どうでしょうね?青葉さんはどうするんですか?」


青葉「青葉は旅に出ますね!!」


大淀「旅!?」


青葉「世界中をこの目で見て回るんですよ!!あ、写真なら送りますからね?」


大淀「そ、そうですか」


青葉「お金も軍というか国が保証してるんなら大丈夫でしょうし」

#
伊勢「大学かぁ、絶対行きたいね!!」


日向「そうか」


伊勢「日向は?」


日向「伊勢についていこう」


伊勢「なら決まりだね」


日向「……あぁ」

伊勢「どこに住む?やっぱり東京?」


日向「特に無いな」


伊勢「それとも神戸?」


日向「ふむ、神戸か。最上の妹が何か言っていたな」


伊勢「じゃぁ神戸にする?」


日向「私は伊勢についていくよ」

#
利根「大淀よ」


大淀「あぁ利根さん」


利根「お主は施設か?」


大淀「この身体ですし迷惑はかけられませんからね」


利根「なら我輩のところへ来るがいいぞ」


大淀「利根さんのところ……ですか?」


利根「我輩は軍へ入ろうと思っておる」

利根「この戦後のゴタゴタを人間だけには任せておけん」


大淀「……そうですか」


利根「お主もそうするつもりじゃったろ?」


大淀「な、何でですか?」


利根「そうやつじゃからな、大淀は。お主は学校とやらへ行くといい。そして我輩の元へ」


大淀「か、考えさせて下さい」


利根「もちろんじゃ」ニコッ

明日更新できるかは分かりません
これでプロローグ的なのは終わりにしようと思います
次からは日常ものになります

あと私の前作というか別作品の艦これssとか興味ある人います?

だいぶ雰囲気違いますが
提督「ロリコンだと?」
提督「ロリコンだと?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1401460611/l30)
提督「もう…5年経つのか」
提督「もう…5年経つのか」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1401714620/l30)
阿賀野型と!!
http://sstokosokuho.com/ss/read/337

これからは艦娘達が人間になり別々に暮らし始めたというところから始まります

#田舎
鳳翔「ただいま」


長門「……あぁ、遅かったな」


鳳翔「挨拶回りと行っても一軒一軒がかなり距離があって」


鳳翔「酒勾ちゃんは戻りました?」


長門「まだ帰ってきてないな」


鳳翔「高校に行くのに電車で1時間なんてすごいですよね」


長門「あぁ」


鳳翔「あ、そうです。今から夕食を作るんで、お風呂淹れるの頼んでいいですか?」


長門「わかった」

酒勾「たっだいまー!!あ、いい匂いがする!!」


鳳翔「おかえりなさい。どうでした?」


酒勾「んーと、めちゃくちゃ楽しかった!!やっぱり電車っていいねぇ!!」


鳳翔「これから毎日になったら大変よ?」


酒勾「大丈夫だよ。だって学校も楽しみだし!!」


鳳翔「ふふっ、それは良かったわ」


酒勾「あとね!高校があるとこはここより建物も多かったよ!」


鳳翔「ここらは建物ものなんて民家くらいよね」

酒勾「長門ちゃーん」


酒勾「見て見て!!」


長門「……草?どうするんだ?」


酒勾「食べられるんだって!」


長門「ふむ、雑草のように見えるが」


酒勾「山菜?って言うんだって。隣りのお婆ちゃんに帰りに貰ったの」


長門「このまま食べるのか?」


酒勾「天ぷらにすると美味しいんだって!隣りのお婆ちゃんが言ってた」


長門「じゃぁ晩御飯に作ってもらおうか」


酒勾「うん!!」

人間になった後、別々に暮らすというところから始まります

てす

てす

てす

てす

てす

すいません
パソコンの調子が悪くて書き込んだのに書き込めてなくて
でも実は書き込めてたみたいな感じになりまし
>>57以降は無視でお願いします

鳳翔達の場所の設定です
のんのんびよりのもう少し世帯が多い感じです。
小中学校はあるけど高校はないところです
家は和式の少し大き目で裏には畑があります
少し大き目なのは一階の半分を小さな居酒屋みたいな感じにできるようにです

#山の上の神社
北上「はぁ、はぁ。えらい」


隼鷹「あぁ買い物ご苦労様ー」


北上「この家?てか神社だっけ?すごい豪邸で旧家って感じだけど」


北上「そこの階段キツイ!!」


隼鷹「まぁここって山の上だしね」


北上「毎日登り降りとかさすがの北上様でも死ぬよ?」


隼鷹「これから登下校と頑張ってねー」


北上「あと2人でこの広さとか怖過ぎるよ」


隼鷹「来てくれなかったはあたし1人だったしね」


北上「だね〜。あ、適当にコンビニで買ってきたから選んで」

隼鷹「んー、牛丼でいっか。ビールもあるし」


北上「あーその前に、お風呂入りたーい」


隼鷹「淹れてきなー」


北上「淹れてきてよー」


隼鷹「……当番決めるか」


北上「じゃぁ買い物の当番もねー?」


隼鷹「学校帰り頼むよ」


北上「じゃぁ料理以外はやってよ」


隼鷹「っく、卑怯だぞ」


北上「ということでお風呂お願ーい」

三十分前

北上「さぁ、ご飯を作ろうよ」


隼鷹「あたし料理無理だぞ」


北上「私も」


隼鷹「……」


北上「……」


隼鷹「ほ、ほらさ?インターネット?だっけ?調べたら?」


北上「なるほど!どうぞ」


隼鷹「とりあえず今日は2人でやろ?な?」


北上「そ、そだね」

北上「じゃぁ米洗ってー」


隼鷹「うぃー」


北上「えーと、大根を切る……ね。んっと、……全然切れないんだけど」


隼鷹「うわっ!めっちゃ泡立つ」


北上「そんな泡立つの!?」


隼鷹「石鹸入れたのが不味かったか」


北上「え!?」


隼鷹「やっぱりおかしかったか」


北上「そりゃぁ洗うんだから入れるよ」


隼鷹「だ、だよな?」

北上「か、完成?」


隼鷹「か、完成だな……」


北上「食べなよ?」


隼鷹「いやぁどうぞどうぞ」


北上「…………」


隼鷹「…………」


北上「じゃんけん!!」


隼鷹「ぽん!!」


北上「うっ!あぁーー!!」


隼鷹「しゃぁ!!」


北上「……コンビニ行ってくる」


隼鷹「いってらっさーい」

北上宅設定

艦娘が祀られている神社
山の上であり階段が急で多い
場所は京都(舞鶴)
国民には艦娘自体認知度が無いためこの神社も認知度はない
海軍が艦娘の慰霊碑を立てるために作られた
一般人にはただ神社と思われている

乙!
>>67の北上の最初のセリフの「えらい」って方言?
どっかの方言では「えらい」を疲れた的な意味合いで使うとは聞いたことあるけど

#軍病院

響「軍医はなんて言ってたんだい?」


天城「ぇと、もう普通には歩けないって……あはは」


響「……そうか」


天城「あっ!でも少しは良くなるかもって!立ったりするくらい」


響「さ、帰ろう。車椅子押してくよ」


天城「帰りはお買い物して帰りましょ?今日はカレーにしましょ?」


響「カレーなら私も手伝おう」

天城「2人でお料理ね。楽しみ」


響「……天城はどうして引き取ってくれたんだい?」


天城「……それはね、私のためなの」


響「天城の……?」


天城「うん、ほら、こんな身体だし、これからずっと独りなんて寂しいし……」


響「……スパスィーバ」


天城「あら、ロシア語?」

響「あぁ」


天城「どういう意味なのかしら?」


響「ありがとう」


天城「そう、ふふっ、こちらこそスパスィーバ」


響「明日は私がボルシチでも作ろう」


天城「ハラショー……あってるかな?」


響「ふふっ、あってるよ」

天城宅設定
場所は横須賀
一階建ての一軒家
天城が軍の病院に通うため横須賀

>>73 74
えらい が方言だと忘れてました
えらい は 疲れた の意味であってます
ちなみに私は東海です

#
雪風「学校ってどんなところなんですか!?」


榛名「ふふっ、お勉強してお友達を作るところよ?」


雪風「お勉強!!楽しみです!!お友達も……出来るかな」


榛名「雪風ちゃんならきっとすぐ……ね?」


雪風「学校〜学校〜。あー楽しみで寝られませんー!!」


榛名「うふふ、明日も早いからもう寝ましょ?響ちゃん達に置いてかれちゃうよ?」


雪風「むむ、それは困ります!」

榛名「さぁ、電気消すね?」


雪風「……榛名さんの布団で寝てもいいですか?」


榛名「もちろん、いらっしゃい?」


雪風「はい!!」ギュ


榛名「ふふっ、おやすみなさい」


雪風「……急に眠たくなっちゃいましたぁ」


榛名「……よしよし」

雪風「………」


榛名「………」


雪風「………」スー スー


榛名「はしゃぎ疲れちゃったのかしらね……」


雪風「………ん……」


榛名「…………」


雪風「……お……ねぇ……ちゃ」


榛名「もう……大丈夫よ」ギュ

#朝
潮「……響ちゃん遅いね?」


雪風「ですね。8時30分までに行かなきゃですよね?」


潮「うん。えーと、今は8時3分……間に合うのかな」


雪風「あ!!来ました来ました!!」


響「……ズドラーストヴィ」


潮「ち、遅刻しちゃうよ!!」


響「……すまない。朝は弱いんだ」


雪風「走りますよ!!」


響「……ま、待ってくれ」

榛名宅設定
マンション
天城宅 高雄宅 榛名宅 は横須賀です
家同士は結構近めです
歩きで20分くらいの距離です

#
隼鷹「あーだりぃ。巫女でも雇って掃除やらせよっかなー」


隼鷹「掃いても掃いても落ち葉がねぇ………」


女「大変ですね?」


隼鷹「本当だよ。面倒さいんだよなぁ……って誰だ?」


女「えーと、この神社に参拝に来た者です」


隼鷹「あ、すいません。参拝客なんて来たことなかったので神社って忘れてましたよ、あはは」


女「えと、神主さんですか?」


隼鷹「一応……神主ですね」


女「あ、じゃぁあなたが……」


隼鷹「はい?」


女「いえいえ、あ、参拝してもいいですかね?」


隼鷹「あぁお願いします」

女「ありがとうございました」


隼鷹「いぇ、ところでどうしてまたこんなところへ?」


女「知り合いに聞きまして、何でも私達を守ってくれた海神様が眠ってるとか」


隼鷹「へぇ、そうなんですか」


女「あ、これどうぞお納め下さい」


隼鷹「これは……お酒ですか。わざわざありがとうございます。御供えさせてもらいます」


女「いえ、ではまた来ますね?」


隼鷹「お気をつけて」ペコッ


隼鷹「…………」


隼鷹「にしてもすげー綺麗人だなぁ」

誤字
>>88
隼鷹「にしてもすげー綺麗人だなぁ」

隼鷹「にしてもすげー綺麗な人だったなぁ」

#
呂500「たっだいまー!!龍鳳ー、お腹空いたよー」


伊58「ただいまでち」


龍鳳「二人ともおかえりなさい。オヤツありますけど、手洗ってからです」


呂500「はーい」


龍鳳「どうでした?学校は?」


伊58「凄かったよ。まるで本とかの世界に入ったみたいでち」


龍鳳「ふふっ、それは良かったです。お友達はできました?」


伊58「んー、わかない。友達作ったことないし、人間だしまだわかんないよ」


呂500「えー、ローちゃん友達じゃなかったの!?」

伊58「家族でち」


龍鳳「……うん、そうですね」


呂500「……でっち」


伊58「だからゴーヤでち!!台無しだよ!!」


龍鳳「うふふっ」


呂500「ゴーヤって食べ物でしょ?」


伊58「ゴーヤはゴーヤの名前でち!!」


呂500「ゴーヤはゴーヤ?……日本語って難しいねー」


伊58「十分喋ってるよ!!」

龍鳳宅設定
場所は種子島
一階建て 小さな畑有り

龍鳳は他元艦娘とは関係が疎遠になる

#朝
北上「……うぃーす」


大淀「あら、おはようございます。どうしたんですか?」


北上「いやぁ、同じ学校だし一緒に行こっかなって」


大淀「あ、そうでしたね。わざわざ家まで来てくれるなんて、ありがとうございます。では行きましょうか」


北上「んー、車椅子押してくよ」


大淀「え、そんな悪いですよ」


北上「いいって、いいって」

大淀「そ、そうですか。ではお願いします」


北上「んー」


大淀「北上さんって優しいですね」


北上「なんでさー」


大淀「んー、そんな感じがしますね」


北上「……そうでもないよ。誰かといないと寂しいからね……」


大淀「それでも……ですよ?」

北上「そういえばさぁ、昨日米炊いたんだけどさぁ」


大淀「えぇ」


北上「なんかビチョビチョで石鹸の味がして食えたもんじゃなかったよー」


大淀「石鹸!?何か入れたんですか!?」


北上「いやぁ?普通に石鹸で洗って水入れてスイッチ押しただけなのに」


大淀「石鹸で洗ったんですか!?」


北上「えー?そうだけど?」

大淀「………洗うのは水だけでいいんですよ?」


北上「水だけじゃ汚いじゃん?」


大淀「汚くないですよ!!」


北上「そ、そうですか」


大淀「北上さん!!」


北上「ん?」


大淀「学校終わったら用事ありますか!?」

北上「んー、無いよ」


大淀「ではうちに来て下さい」


北上「いいけどなんでさ?」


大淀「料理……教えます!!」


北上「えー、いいよー。作れなくてもスーパーとかで買うし」


大淀「栄養のバランスが取れません!!ちゃんと自分で作るべきです!!」


北上「そ、そうですか。じゃぁお願いします?」


大淀「えぇ」

利根宅設定
場所は京都(舞鶴)
大淀が軍の病院に通うため
大淀は北上と同じ高校に通う

#
酒匂「ねぇねぇ鳳翔さん鳳翔さん」


鳳翔「どうしたの?」


酒匂「えと、部活って入っていいかな?」


鳳翔「あら、そういうのは気にしないでしたいことをすればいいのよ?」


酒匂「うん!!」


長門「部活か……何をするんだ?」


酒匂「吹奏楽部!!」


長門「ほぅ、それは楽しみだな。家で演奏が聞けるようになるな」


酒匂「ふっふっふ、任せてよ!」

#
鳳翔「長門さんどうですか?注文していた暖簾が届いたんですよ」


長門「居酒屋鳳翔……か懐かしいな」


鳳翔「えぇ、もっともまだ始めるのは先ですけど」


長門「酒の量が少ないからな」


鳳翔「それと私の腕も……ですよ?」


長門「それなら私は味音痴ってことになるな」


鳳翔「味音痴……ですか?」


長門「鳳翔の料理は一級品だと思っていたがそれがまだまだとはな」ははっ


鳳翔「もー、長門さんったら。褒めても何も出ませんよ?」


長門「ふむ、今日の晩御飯は御馳走になりそうだ」


鳳翔「もー、長門さんったら!」

#
空襲跡地

青葉「…………」

カシャ

青葉「…………」

カシャ

女「写真ですか?」


青葉「っ!?」


女「あなたには何が見えているんですか?」


青葉「……どういうことですか?」


女「……沿岸部と内陸とではまるで別世界」


青葉「……どちら様ですか?」

女「…………」


青葉「…………」


女「終わった……って思います?」


青葉「戦争……ですか?」


女「えぇ」


青葉「はい」


女「確かに深海棲艦はいなくなりました」


青葉「…………」

女「ようやく、海域が安全となり外国との輸送パイプも繋がるでしょう」


青葉「……ですね」


女「艦娘技術を持つこの国は持たない他の国に対してどうするのでしょうね」


青葉「艦娘技術……どうしてそのことを?」


女「非公開ですもんね」


青葉「あなは……誰なんですか?」


女「……私の声に聞き覚えは?」


青葉「あいにく人間とは話したことは無かったので」

女「それも知っていますよ。それでも私の声は聞いた事はあるでしょう」


青葉「………」


女「では私は行くところがありますので」


青葉「ま、待ってくださ………」


青葉「行ってしまいましたね」


青葉「…………」


青葉「……軍の関係者ですかね」

利根「おったおった。何しとるんじゃ。遊びに来とるじゃないぞ」


女「海神様じゃないですか。視察ということは知ってますよ?」


利根「我輩も知っておるぞ」


女「何をですか?」


利根「お主がからかってそれを言っておるのをじゃ」


女「みなさんそう言っているじゃないですか」


利根「それは海神教の連中だけじゃ。まぁ良い。それより何しとったんじゃ?」

女「あぁそれは、ライターらしき人がいましたのでお話していたんですよ」


利根「ほぅ、ライターとなぁ」


女「えぇ」


利根「そろそろ戻ろうか?」


女「いぇ、私はこの後、横浜なんですよ」


利根「相変わらず忙しいやつじゃな」


女「まぁ、そうですねぇ」

海神教(わだつみきょう)

未知の深海棲艦により為す術も無く海を支配された人間達は海神を信仰し、助けを祈るようになった。
その後、艦娘が誕生し海を取り戻し、深海棲艦を絶滅させることに成功した。
戦争時では艦娘は神格化されており、海神様と称され、何人も直接艦娘と関わることは禁じられていた。作戦なども機械などの媒体を通して行われていた。

終戦後は一般人には艦娘の存在は非公開になっているため、軍の発表では深海棲艦は消失となっており、海神様のおかげと考えられ、海神教の勢力は増した。
軍関係者の海神教の間では艦娘が人間となった今でも海神様と信仰する者も多数存在する。
艦娘を祀る神社が建てられたのも海神教の勢力が強いためである。

#
伊勢「………」


日向「………」


伊勢「ねぇ日向」


日向「なんだ?」


伊勢「さっき走ろうって言ったよね?」


日向「そういえばそうだな」


伊勢「言ったよ!!」


日向「まぁそうなるな」


伊勢「それで日向が『まぁ大丈夫だ』とか言ったせいで!!!」

日向「せいで?」


伊勢「大学転入早々にバスに乗り遅れて遅刻ってどうよ!?」


日向「……そうだな。なかなか素敵じゃないか」


伊勢「どこが!?」


日向「……まぁそうなるな」


伊勢「面倒くさくなったらそれ言うのやめなよ!!」


日向「もう過ぎたことだ、水に流そう。そう、バスのように流そう」


伊勢「…………」


日向「…………」

伊勢宅
横須賀
アパート
大学生

>>1は投下する時は「saga」だけで充分なのです

#
榛名「あ、もしもし」


伊勢『もしーもし、榛名さん?』


榛名「あ、はい榛名です」


伊勢『どしたのー?』


榛名「えーと、お二人共バイトとかってやってたりします?」


伊勢『私と日向?してないよ。けど、したいよねー』


榛名「あの、それでしたら榛名のお店のバイトってお願いできますか?」


伊勢『え!?榛名さんのお店!?』

榛名「はい、紅茶の喫茶店です」


伊勢『へぇー』


榛名「それでお願いできないでしょうか?」


伊勢『もちろんいいよ!!日向は?あ、日向も大丈夫だって』


榛名「本当ですか!?ありがとうございます!!詳細はまた連絡します!」


伊勢『はーい、こちらこそお願いしまーす』


榛名「では」


伊勢『ほーい』

>>113
了解です

#
榛名「メニューはどうします?」


高雄「そうねぇ、飲み物系はともかく食べ物系は種類は少ない方がいいわね」


榛名「あぁ、そうですよね。従業員が榛名達2人ですもんね」


高雄「えぇ、紅茶や珈琲の種類の豊富さを売りに出して……」


榛名「ではあらかじめ作れるサンドイッチとかですかね?」


高雄「そうねぇ、あとは紅茶と一緒に出すクッキーとか、ケーキなんかは飲み物とセットとかもいいわね」


榛名「なるほど、クッキーやケーキなどのお茶菓子類はあらかじめ作っておけますもんね」


高雄「よし、慣れてきたらメニューを増やしましょうね」

榛名「はい!」


高雄「そういえば、お姉さん達に報告してきたの?お姉さん達との夢だったんでしょ?」


榛名「……はい。報告はまだ行けてなくて」


高雄「だと思ったわ。はい、これ」


榛名「え」


高雄「新幹線の指定席券よ。新横浜駅から乗ってきなさい。そこまでは車で送ってあげるから」


榛名「で、でも」


高雄「気にしないの。あと2時間後に出発よ。帰りは遅くなると思うから泊まってた方がいいわよ」

榛名「え、今から……ですか?」


高雄「すぐ行かなきゃいつになっても行けないわよ」


榛名「……そうですよね」


高雄「……行くのが怖いのよね。私もそうなの」


榛名「……はい」


高雄「何かきっかけが必要だと思うの。私もずっと探してるの」


榛名「………」


高雄「榛名さんはきっかけが出来たんだから行っておいで?」

榛名「……どうしてそこまで」


高雄「……今度、私がきっかけを見つけたとき、背中を押して欲しいからよ」


榛名「高雄さん……」


高雄「さ、準備したら行くわよ?」


榛名「あ、ありがとうございます!!あ、雪風ちゃんは……」


高雄「うちに泊まらせるわ」


榛名「何から何までありがとうございます」


高雄「そんなのいいわよ。私のときはお願い……ね?」


榛名「はい!!」

高雄は経理担当です
忙しくなったらホールを手伝うくらいな感じです

#
雪風「部活って何入ります?」


響「私は入らないよ」


雪風「え!?入らないんですか?」


響「あぁ、まだ特にやりたいこととか無いんだ」


雪風「じゃぁ潮ちゃんは?」


潮「えーと、部活じゃないんだけど図書委員とか……やりたいかな」


雪風「委員会ですか!!いいですね!!」

響「雪風はどうするんだい?」


雪風「雪風もまだ決めれないんです。たくさん入りたい部活があって決まらないんです」


潮「どういう部活なの?」


雪風「えーと、バトミントン!テニス!チアリーダー!バレー!あとどこかのマネージャーなんかも!!」


響「凄いな。決まらないんじゃなあいか?」


雪風「はい、決まらないんですよ」


潮「うぅ、私には運動系はちょっと……」

#
呂500「龍鳳さん龍鳳さん!」


龍鳳「はい、はいどうしました?」


呂500「えとね、あのね。ろーちゃんサーフィンやりたいって!」


龍鳳「サーフィンですか?」


呂500「そう!ろーちゃん波に乗ってみたいの。ずっと海の中だったからって」


龍鳳「……はい。分かりました。では今度ボードを買いに行きましょうね?」


呂500「本当!?やったーー!!ダンケ!!ダンケ!!あ!ありがと!!」


龍鳳「いいんですよ?」

#
榛名「…………」


榛名「…………」


榛名「…………」


北上「あれ?榛名さん?」


榛名「ひゃっ!?え、あ、北上さん」


北上「どうしたのさ。挙動不審だったし。ていうか、榛名さん横須賀じゃなかったっけ?」


榛名「はい、あの……お姉様方に会いに来ました」


北上「っ!!」

榛名「ですが、いざ来てみると、足が動かなくて……」


北上「……榛名さんは強いなぁ」


榛名「え……」


北上「1番だよ?私達のなかで」


榛名「え?お二人とも……」


北上「私も隼鷹も近づいて無いよ。いや、近づけない。慰霊碑はさ、ここからもう少し登ったところにあるし」


榛名「……はい」


北上「私もさ、いつかは行かなきゃいけんないんだよなぁ」

榛名「……きっとその時は誰かが背中を押してくれますよ?」


北上「そうだといいねぇ。榛名さんは高雄さんに押された口?」


榛名「よく分かりますね!?」


北上「まぁ電話来たからねぇ」


榛名「そうだったんですか」


北上「じゃぁ行ってらっしゃい」


榛名「ありがとうございました。少し落ち着けました」

神社設定
階段を登った先に神社がありその裏に隼鷹宅がある
神社の端にある階段を登っていくと慰霊碑がある
女が参ったのは神社までで慰霊碑には行っていない

一応勝ったんだよね?

#
慰霊碑前

榛名「ここ………ですか」


榛名「…………」


榛名「…………」


榛名「…………」


榛名「………ぁ」


榛名「………ぇ……あの」


榛名「……みなさんお久しぶりです」

榛名「…………」


榛名「金剛お姉様……比叡お姉様……霧島………」


榛名「…………」


榛名「…………」


榛名「…………ご……め…」


榛名「………ごめんなさい!!!」


榛名「榛名だけ恥ずかしながら生き残ってしまいました!!!ごめんなさい!!!」

榛名「榛名も!!!一緒に……」


榛名「……ごめんなさい…」


榛名「……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


榛名「……………」


榛名「……………」


榛名「……………」


榛名「うっ、うっ………」

榛名「うっ……っ……ご…めん…なさ………い」


榛名「………せめて」


榛名「せめて!!」


榛名「………せめての罪滅ぼしをさせて下さい」


榛名「お姉様方や霧島……夢だったお店……」


榛名「もうすぐ出来るんです」


榛名「……榛名が叶えます」

榛名「コ イ ヌール」


榛名「お店の名前です」


榛名「……意味は世界最大の金剛石。ダイヤモンドです」


榛名「…………」


榛名「……また来ますね」


榛名「……これ以上は、榛名……耐えられません……」


榛名「……ごめんなさい」

#
隼鷹「ん〜んっん〜」


榛名「……………」


隼鷹「んっん〜……っうぉぉっ!!……びっくりしたー。榛名さんじゃん来てたんだ」


榛名「……………」


隼鷹「おーい榛名さん?どしたの?」


榛名「……………」


隼鷹「榛名さん?」

榛名「………へ?きゃっ!!」


隼鷹「あ、今気付いた?」


榛名「隼鷹さん」


隼鷹「どしたの?」


榛名「あ、いえ頭がボーっとして」


隼鷹「そーかぃ、早く家入んなよ。そんなとこ立ってたらびっくりするよ」


榛名「そ、そうですよね」


隼鷹「……北上から聞いたけど、行ったんだね、上」

榛名「え?はい」


隼鷹「本当はさ、上は行かせるつもりはなかったんだけどね」


榛名「え、あ、ごめんなさい」


隼鷹「まぁ、大丈夫そうだからよかったけど」


榛名「その、どうして、なんですか?」


隼鷹「まぁ、んーー、浄化しきれて無いんだよ。だから瘴気がね」


榛名「……そうだったんですか」


隼鷹「ま、大丈夫だっから大丈夫大丈夫」

>>133
はい
詳しくはそのうち

#
雪風「みなさん!!部活を作りましょう!!」


潮「つ、作るの!?」


雪風「はい、決めれないなら作ってしまおうと」


響「ほぅなかなか面白そうだな」


潮「雪風ちゃんてこんなに行動的だったっけ?それでどんな部活なの?」


雪風「依頼に何でも応える部活です!!」


響「何でも屋か……雪風、漫画の影響から?」


雪風「し、失礼ですよ!!」

潮「そうなんだ……」


響「……申請は通るのか」


雪風「部員3名、顧問1名なのであとは先生だけです」


潮「でも先生達は何かしらの顧問じゃないの?」


響「確かに」


雪風「それはですね。先生でも私達と……」


響「そうか!私達と同じ時に赴任してきた先生がいたじゃないか!」


雪風「そ、その通りです」

潮「じゃぁ!作れるってこと?」


雪風「はい!!ちなみに名前も決めてあるんですよ!!」


響「名前?」


雪風「へる部 です!!」


潮「も、もしかして……ヘルプをかけたとか?」


雪風「よく分かりましたね!」


響「よし、潮。名前は私達で考えよう」


潮「そうだね」

#
北上「榛名さん何食べる?あ、一緒に買いに行こうよ」


榛名「材料を……ですか?」


北上「あーいやいや、コンビニで弁当とか」


榛名「コンビニですか!?」


北上「あー、その、料理は……まだ」


榛名「え、では今まで……」


北上「まぁ、コンビニでー」


榛名「分かりました。一緒に作りましょう。教えます」


北上「じゃぁスーパーでも行きましょっかー」

#
海辺

ろー「ねぇ何読んでるの?」


ゴーヤ「ガフの扉」


ろー「どんなの?」


ゴーヤ「神様が人間になって生活するって話でち」


ろー「へぇー。それよりろーちゃん波に乗れてた!?」


ゴーヤ「…見てなかったでち」


ろー「もー!見ててって!」


ゴーヤ「うーー、めんどくさいでちーーー!!」

#
雪風「あ、来ました!多分あの人が新しい先生なはずです!」


響「む、あの人って……」


潮「え!?あれ!?」


雪風「妙高さんです!」


響「確かにそれなら、顧問も引き受けてくれるな」


潮「あ、」


妙高「あら、こんにちは?」


雪風「あの、妙高さん」

妙高「学校では先生って呼んでくれると嬉しいわね?」


響「この学校の先生だなんて知らなかったよ」


妙高「言うの忘れてのよ」


雪風「妙高先生、これ」


妙高「あら部活を作るの?」


響「名前は勤仕部」


潮「学校のみんなをお助けする部活です!!」


妙高「分かったわ。あと私が顧問になれば大丈夫なのよね?」

雪風「はい!!」


妙高「じゃぁ名前書いて提出しておくわね?」


雪風「あ、ありがとうございます」


妙高「じゃっ、今日は遅いから気を付けて帰りなさい」


雪風響潮「はーい」


妙高「………」


妙高「………」


妙高「……何かを助けたがるのは」


妙高「駆逐艦、いえ艦娘の性なのかしら」

#
勤仕部

雪風「……何します?」


響「ふっ、よくぞ聞いてくれた」


潮「何かあるの?」


響「これだ!」


雪風「パソコン……ですか?」


響「あぁ、この部活のホームページを作って依頼や相談メールを送れるようにしておいた!あと学校の掲示板にもこのことは貼っておいた」

潮「す、すごい!!」


響「ちなみに今は依頼1、相談メール2だ」


雪風「じゃぁ早速!!」


響「そうだな。相談メールからいこう」

響「記念すべき1目の相談メール2年生匿名のMさん(男)」

『この間、好きな人に一緒に帰ろうと誘われました。これはどう捉えたらいいのでしょうか。このまま告白してそんな気は無かったと言われたら立ち直る自信はありません。どうしたらいいでしょうか。告白するべきでしょうか。しないべきでしょうか。』


雪風「じゃぁ順番に応えましょう!!」


響「そうだな。私はこんなうじうじしてるやつには告白されたくないな。やっぱり男ならガツンといけ……だな」


潮「で、でも、こんなに悩んでいるんだからそれほど好きってことなんじゃないの?」


響「そうやって悩んでいる間に取られたりするんだ」

雪風「じゃぁ潮ちゃん!!」


潮「そうですねぇ、今度は自分から誘ってみましょう。それからよく一緒に帰ることになったら告白です!!」


響「まどろっこしいな」


雪風「恋愛はそんなものですよ!!」


潮「よく言うじゃないですか。友達以上恋人未満の関係の時が1番大切だって」


雪風「その通りです!!」


響「む、そうなのか」

雪風「はい、では雪風の番です!」


雪風「えーと、思い立ったら吉日それ以外は凶日!!なので告白しようかと迷ったら告白です!!必ず勝利の女神は輝いてくれます!!」


響「………出たよ」


潮「……運がいい人は違うね」


雪風「え!?でもそうじゃないですか!!」


響「まぁでも相談だから背中を押すってのもいいかもな」


潮「確かに、どうするかってことじゃなくこういうのきっかけをあげるのが」


雪風「じゃぁ雪風ので返信ですね!!」


響「まぁそうだな」


潮「はい」

#
砂浜

ろー「今日は何読んでるの?」


ゴーヤ「この間と同じでち」


ろー「ふーん。ありがとねって」


ゴーヤ「え?」


ろー「いつも一緒に来てくれて」


ゴーヤ「……ここで読むのが好きなんでち」

ろー「嘘。1人でサーフィンしてて危ないからだって。龍鳳に言われたの知ってるよ?」


ゴーヤ「そんなことはいいからさっさとやってこいでち!」


ろー「はーい。ね、ゴーヤもやろうよ!!」


ゴーヤ「いいでち」


ろー「そっか。じゃぁー見ててね!今日こそ乗って見せるよ!」


ゴーヤ「………もう海には入りたくないの」

#
倉庫

潮「これは……もうボロボロだから」


響「新しいのに変えようか」


雪風「……ってもう疲れました!!備品整理って何ですか!用務員さんの仕事じゃないですか!」


響「その用務員さんからの依頼じゃないか」


潮「うん、用務員さんがぎっくり腰だから仕方ないよ」


雪風「そうですけど!」


響「こういう地道な仕事をしてやっと知名度が広がるんだ」

雪風「そうですけど」


妙高「お疲れ様」


雪風「あ、妙高先生!!」


妙高「どう?順調?」


潮「もう少しで終わりそうですね」


妙高「ありがとね。他の先生達からも結構好印象よ?」


響「ほら」


雪風「うぅ」

#
開店日

伊勢「榛名さん榛名さん。表、人並んでる!!」


榛名「本当ですか!?よかったぁ」


高翌雄「ふふっ、今日は日曜日だし宣伝もしたから忙しくなるわよ」


榛名「あと15分で開店ですね」


日向「榛名、こっちは終わった」


榛名「あ、では準備は完了ですね」

高翌雄「えぇ」


榛名「じゃ、じゃぁみなさん。……頑張っていきましょう!!」


高翌雄「はい!」


伊勢「いぇい!!」


日向「あぁ」


榛名「………って言ってもまだ時間はありますね。ドキドキします」

#桜

長門「……もう満開だな」


鳳翔「本当。庭から桜が見えるのはいいですね」


長門「夜はここでくいっとだな」


鳳翔「今夜は夜桜を見ながら飲みましょうかね」


長門「ふふっ、胸が躍るな」


酒匂「え、何?お花見するの?」


長門「お前も飲みか?」


鳳翔「もう長門さん!」


酒匂「じゃぁ私はジュース!!」

#コ・イ・ヌール初日

榛名「伊勢さんこれ」


伊勢「おっけー」


日向「セットの方はまだか?」


榛名「あ、ロイヤルミルクティーがまだで」


高雄「こっちのケーキは用意できたわ」


榛名「あ、はい!あ、日向さんキッチンの方お願いします!ホールは伊勢さん一人に任せます」


日向「承知した。皿が溜まっているな」


榛名「あぁ、忙しいー忙しいです」


高雄「お、落ち着いて」


榛名「は、榛名は大丈夫です」

#北上と隼鷹の日常

北上「でーきたーよー」


隼鷹「おー?カレーかぃ?いい香りがするねぇ」


北上「榛名さんと大淀の直伝だからねぇ」


隼鷹「そりゃぁこれが進むねぇ」


北上「今日は缶ビールはあと1本だよー?」


隼鷹「な!?」


北上「毎日毎日、飲み過ぎだってさ」


隼鷹「鬼!!」


北上「ほら、温かいうちに食べよーよ」


隼鷹「うぅ、ラス1はちびちびと……」

#天城家の日常

響「ただいま」


天城「あ、お帰りなさい。お腹空いた?すぐご飯の用意するから待ってて」


響「ん、何か書いてたの?」


天城「んー、お仕事よ」


響「……ふむ、物書きやってるのか」


天城「まぁそうね。艦娘だったころに書いた本を一冊出発したばっかだけどね」

響「知らなかったよ。どんな話なんだい?」


天城「天使が人間の世界で暮らすお話。天使はね人間界のことは知らなくていろんな初めてを体験するの」


響「まるで私達みたいだな」


天城「ふふっ、確かにあなたは天使ね」


響「……恥ずかしいな」


天城「さ、ご飯の前に手を洗ってらっしゃい」

#利根の電話

利根「……もしもし」


???『はーい、あ!利根さん!』


利根「うむ、元気そうでよかった」


???『元気だよ!でも英語がまだわかんないの。だから少し大変かな?』


利根「吾輩もそっちに付いて行けたらよかったのじゃが」


???『大丈夫だよ!!私は大丈夫だよ!!……利根さんも忙しいもんね』


利根「吾輩はまぁまぁじゃ。それでそっちは研究はどうじゃ?順調か?」


???『んー、私は研究される側だあらわかんないや』


利根「そうか。じゃぁ何にかあったらすぐ連絡するんじゃぞ?」


???『はぁーい!』

イベントお疲れ様です
更新遅くなりすみません
次更新は早目にします

#
カランカラーン

榛名「いらっしゃいませ」


天城「こんにちわ」


榛名「あ、天城さん。あ、押しますね?」


天城「忙しいのにごめんなさいね?」


榛名「いえ、もう午前のピークは過ぎましたし今は誰もいませんよ」


天城「あら。あ、窓際でお願いします」


榛名「はい。これメニューです」

天城「んー、どうしようかしら」


榛名「今日は暑いですし、アイスティーとかはどうです?」


天城「五月なのにもう暑いですね。
じゃぁアイスティーで」


榛名「茶葉はどうします?」


天城「……たくさんあるわね。今美味しいのはどれなんです?」


榛名「それなら最近仕入れたティンブラとかいいと思います。四月頃に摘まれたもので、グレードもかなりいいものですし」


天城「じゃぁそれでお願いします」


榛名「かしこまりました。少々お待ち下さい」

#
女「あ、お嬢ちゃん達」


響「ん、何だい?」


雪風「どうしました?」


女「この辺にコ・イ・ヌールってお店があるはずですけどわかります?」


潮「あ、あのそのお店なら」


雪風「雪風達が一緒に行ってあげますよ!!」


響「まぁその方が早いね」


女「いいんですか?ありがとうございます」


雪風「いいですとも!!雪風達は勤仕部ですから!!」

女「勤仕部?」


響「まぁ人助けの部活だね」


女「そうですか。人助けなんて……お嬢ちゃん達は良い子ですね……私は嬉しいです」


潮「……嬉しい?」


女「あ、何でもないですよ?ではお願いします」


雪風「勤仕部、道案内します!!」


響「ウラーー!!」


潮「はい!」


女「……とても良い子ですね」ボソッ

#
神社

北上「ありゃ、隼鷹何してんの?」


隼鷹「あー?見てのとおり慰霊碑のとこに入れないようにしてんだよ」


北上「だから何してんのって」


隼鷹「あー、お前も上行くんじゃねーよ?」


北上「何かあったの?」


隼鷹「……怨念が溜まってんだ」

北上「怨念!?」


隼鷹「あぁ、あそこの下に何が埋まってんのか知らねーけどな」


北上「え、何それ。てか怨念とか分かるの?」


隼鷹「まぁ巫女系だし。冗談は置いといて立ち入り禁止な」


北上「なんか怖いんだけど」


隼鷹「こっちまでは大丈夫だよ。多分そのために上層部はあたしをここに置いたんだな」


北上「よく分かんないや」

#
ゴーヤ「…………」


ろー「あ、お待たせって!」


ゴーヤ「ん、ろーの担任話長いでち」


ろー「あー、確かに。おかげでHRが長くて待たせちゃうね」


ゴーヤ「ごーや達の担任は話短いから特にね」


ろー「あははっ、さ、帰ろ?」


ゴーヤ「そーなのね」


ろー「さっき何やっての?」


ゴーヤ「巷で有名なTwitterね」


ろー「おぉ、ハイカラー!!」

ゴーヤ「古いでち!どこで覚えたの」


ろー「何なにー?何てツイートするの?」


ゴーヤ「いろいろよ。あ、伊勢さんとか北上さんとかもやってるよ?あと響達も」


ろー「ほへぇ、いいなー。やろっかなー?」


ゴーヤ「いいんじゃない?」


ろー「後で登録しよっと。あ、今日も行っていい?」


ゴーヤ「ごーやは暇だから好きにするといいでち。っていうかボード持って来てるから行く気満々なのね」


ろー「あ、あはは。なかなか波に乗れなくて難しいって!」


ゴーヤ「乗れるの期待してるでち」

ろー「夏休み終わるまでには必ずよ!!」


ゴーヤ「あ、待って自販機」


ろー「お茶なくなったの?」


ゴーヤ「今日は暑かったしね」


ろー「何番買うー?」


ゴーヤ「……アハト」


ろー「8番……なんだお茶かぁ……ってごーや?」


ゴーヤ「……っ、何でもないでち」


ろー「?あ!あたしもスポドリ買う」

ろー「でっち!体押してー準備体操ー!!」


ゴーヤ「はいはーい、分かったでち」


ろー「っん、ありがとー」


ゴーヤ「そろそろ日傘必要でちね」


ろー「日傘ー?」


ゴーヤ「待ってるとき日に焼けるのね」


ろー「えー!?焼けたほうがいいってしおいちゃんも言ってたよー」


ゴーヤ「っ…………」


ろー「あ………………ごめんなさい」


ゴーヤ「…………あんまり焼けると皮膚ガンになるって言うしね」

ろー「あ、た、確かに聞くね!?日焼け止めくらい塗ろっかなー?あ、あははは」


ゴーヤ「…………」ギュ


ろー「え、何?どうしたの?」


ゴーヤ「………」ギュー


ろー「……ちょっと……痛い…かなって」


ゴーヤ「ん、波に乗ってくるでち」


ろー「……うん!!ちゃんと見ててねー!!」


ゴーヤ「……………」


ゴーヤ「…………うん……ずっと」

更新遅くてすいません
しばらくはゴーヤ達の話になります

ろー「いっただっきまーす」


ゴーヤ「いただきます」


ろー「んー!!美味しいって!!……あ!龍鳳、今日ね、もうすぐ乗れそうだったんだよ?」


龍鳳「あらあら、口に入れたまま話すは行儀が悪いですよ?」


ろー「ん、それであとちょっとなんだよ!」


龍鳳「うふふ、その調子ですよ?」


ろー「ね?でっちも見たよね?」


ゴーヤ「ゴーヤでち」


ろー「もー見たよね?」


ゴーヤ「はいはい見たでち見たでち」


ろー「ほら!ん、この魚美味しい!何の魚?」

ろー「いっただっきまーす」


ゴーヤ「いただきます」


ろー「んー!!美味しいって!!……あ!龍鳳、今日ね、もうすぐ乗れそうだったんだよ?」


龍鳳「あらあら、口に入れたまま話すは行儀が悪いですよ?」


ろー「ん、それであとちょっとなんだよ!」


龍鳳「うふふ、その調子ですよ?」


ろー「ね?でっちも見たよね?」


ゴーヤ「ゴーヤでち」


ろー「もー見たよね?」


ゴーヤ「はいはい見たでち見たでち」


ろー「ほら!ん、この魚美味しい!何の魚?」

龍鳳「それは赤魚ですよ」


ろー「ゴーヤ知ってる?」


ゴーヤ「赤い魚でち」


ろー「名前聞けばわかるよ!」


龍鳳「あ、そういえばもうすぐですよね?」


ろー「何がー?」


龍鳳「夏休み前の中間テスト」


ゴーヤ「げっ」


ろー「あぅ」


龍鳳「夏休み学校に補修で行きたくないのならちゃんとやっておきましょうね?」


ゴーヤ ろー「……は、はーい」

#
龍鳳「ろーちゃーん!電話よー!」


ろー「はーい!今行くって!!」


龍鳳「あ、今走ってきてますよ」


龍鳳「えぇ、はい。そちらはどうです?」


龍鳳「あぁ、ろーちゃんは学校に行ってるんですよ」


龍鳳「うふふ、本当ですよ」


ろー「誰ー?」


龍鳳「あ、来ました来ました。代わりますね?」


ろー「もしもし?」


ろー「……え」

ろー「久しぶりって!!」


ろー「えー、おかしくないって!」


ろー「あ、ねぇ今どこにいるの!?」


ろー「……うん、戻ってたんだ」


ろー「ここ?種子島ってところ!」


ろー「んー、海が綺麗!自然がいっぱい!」


ろー「あと?んー、あ!ロケットの打ち上げとか!見たことないけど」


ろー「あ、ねぇそれでどうしたの?」


ろー「何がって電話」


ろー「えー別に駄目ってことじゃなくてー」


ろー「うん、何かあったのかなーって?」


ろー「あ、なーんだ。じゃぁよかったー!」


ろー「え?こっちは楽しいよ?」


ろー「うん。うん。え、もう?」


ろー「はーい、またってすぐだよね?」


ろー「うん!わかった!」


ろー「はーい!グーテナハト」

まだまだゴーヤ&ろーの話は続きます
このゴーヤとろーの話に名前をつけるのなら「ろーとでっちの夏休み」にしますね
また来週更新します

#
ろー「ねぇねぇ」


ゴーヤ「何?」


ろー「これ、課題」


ゴーヤ「課題?」


ろー「写させてって」


ゴーヤ「…………」ジトー


ろー「……あぅ」


ゴーヤ「自分でやるでち」


ろー「だってわかんないもん」


ゴーヤ「じゃあ諦めなって」

ろー「それろーちゃんの真似なの?」


ゴーヤ「そーだって」


ろー「ろーちゃんそんなこと言ってないって!!」


ゴーヤ「今も言ってるでち」


ろー「もぅー!!そんなことより課題だよ!!」


ゴーヤ「自分でやるでち」


ろー「むぅー、日本語難しくてわかんないの」


ゴーヤ「……これから必要になるから覚えるの」


ろー「必要?」


ゴーヤ「ここで生きてくなら必要なの」


ろー「……うん。そうだね」

ゴーヤ「っ……ここにいるよね?」


ろー「え?」


ゴーヤ「あっちに……ドイツに帰らないよね?」


ろー「え、別にそんな予定はないよ?」


ゴーヤ「……一人にしないでよ」


ろー「大丈夫だよ?ろーちゃんはでっちと一緒だよ?ずーっと一緒だよ?」


ゴーヤ「…………うん」


ろー「じゃあ、はい。これ」


ゴーヤ「……だから」


ろー「教えて?」


ゴーヤ「……うん」

龍鳳「お風呂できましたよー!!」


龍鳳「どちらか入ってきてー!!」


ろー「はーい!!」


ろー「でっち、お風呂できたって」


ゴーヤ「先いいよ」


ろー「えー」


ゴーヤ「じゃあゴーヤ入ってくるでち」


ろー「えー、一緒に入ろーよー」


ゴーヤ「一人で入れでち」


ろー「いいじゃんいいじゃん」


ゴーヤ「えー」

ろー「ほら、洗いっこしたいって!久しぶりに!」


ゴーヤ「それろー髪長いからゴーヤめんどくさいのよ」


ろー「ゴーヤは髪短いからろーちゃん楽できるって」


ゴーヤ「はいはい、分かったでち」


ろー「やったー!!でっちだーい好き」


ゴーヤ「そんな安い好きはいらないでち」


ろー「はーいはい、さ、行こっか!」


龍鳳「一緒に入いるんですか?」


ろー「龍鳳、明日一緒に入ろー」


龍鳳「えぇ、私は髪が長いですからね?」


ろー「あー!しまった!」


ゴーヤ「アホやっとらず行くでち」

更新はこれから毎週日曜日の夜にします。

#
キーンコーンカーンコーン

生徒A「起立!」

ガタ

生徒A「先生に礼!」


アリガトウゴザイマシター


ゴーヤ「ありがとうごさいました」


生徒A「海神様に礼」


アリガトウゴザイマシター


ゴーヤ「……ありがとうごさいました」


オーイハヤクツクエハコンデー


イマカバンカダヅケテルノ


カエリドコイクー


キョウブカツナイッテ


カダイヤッタワタシヤバインダヨネ


ゴーヤ「っと、あれ、今日は早いね」

ろー「今日は担任の先生出張だったから別の先生だったから」


ゴーヤ「ふーん、そういや古典自習だったなー。出張だったんだ」


ろー「ねぇ」


ゴーヤ「ん?」


ろー「海神様ってなに?」


ゴーヤ「しっ!!」


ろー「え?」


ゴーヤ「黙って!」


ろー「え?」


ゴーヤ「……知らないの?」ボソ


ろー「うん」


ゴーヤ「ここは人が多いから……後でね」


ろー「……うん」

@
ゴーヤ「海神様……ねぇ」


ろー「うん」


ゴーヤ「ろーも知ってるでち」


ろー「えっ!?ろーちゃんのお知り合い?」


ゴーヤ「海神教……それの神様なの」


ろー「さすがにろーちゃんもそれぐらい知ってるよ?」


ゴーヤ「海神教はね。人類の海を突如侵略した………」


ろー「……深海棲艦?」


ゴーヤ「そ、深海棲艦。あいつらを絶滅させ、人類を救った神様なの」


ろー「それって……」

ゴーヤ「そう、ゴーヤ達艦娘」


ろー「じゃあ海神様って……」


ゴーヤ「ゴーヤでも、ろーでもあるでち。でもみんな艦娘の存在を知らないの」


ろー「…………」


ゴーヤ「海神教過激派ってのがあるでち」


ろー「過激派?」


ゴーヤ「そいつらはゴーヤ達、艦娘の存在を知っていて、ゴーヤ達になんらかの干渉をしてくる可能性が高いでち」


ろー「え?」


ゴーヤ「だから人前では絶対に、絶対に海神教のことは話したらだめでち」

ろー「……なんでゴーヤは知ってるの?」


ゴーヤ「龍鳳さんに聞いたでち。てっきり、ろーも聞いてると思ってた」


ろー「海神様……かぁ」


ゴーヤ「あんまりいいものじゃないでち。あいつらはゴーヤ達の気持ちも知らないで」


ろー「そう……だよね」


ゴーヤ「ゴーヤは……あいつらが憎いでち」


ろー「…………」


ゴーヤ「前……読んでた本……覚えてる?」


ろー「ゴーヤが?」


ゴーヤ「ガフの扉……あの本の内容はゴーヤ達のことを表しているみたいでち」

#
ろー「ーーーなぅっと!」


ゴーヤ「ん?」


ろー「ツイートしたの!まるまるなぅ。ってやるんだって」


ゴーヤ「ゴーヤはとっくにやってるでち」


ろー「えー!?嘘!?」


ゴーヤ「ほら、これがゴーヤのアカウントでち」


ろー「ろーちゃん!!誘って欲しかったよぉ」


ゴーヤ「うっ、ろーはあんまり興味無いと思ってたから」


ろー「もー!!」

ゴーヤ「あとこれは雪風達のアカウントでち。ゴーヤのとこの勤仕部のアカウント、フォローしとくでち」


ろー「勤仕部?」


ゴーヤ「雪風達の部活らしいよ。詳しいことは知らないけど、お手伝い隊みたいなもんじゃない?」


ろー「わぁ!面白そう!」


ゴーヤ「ツイート内容が活動日記みたいなのだよ」


ろー「フォローしよっと!」


ゴーヤ「んー、なんか最近は事件を追ってるみたいでち」


ろー「事件って?」


ゴーヤ「なんでも野良犬や野良猫の死体が増えてるらしいよ?雪風達の場所で」

すいません
週末に休みがなく更新が遅れ、内容も短くなりました
次更新からはしっかりします

#
Prrrrr Prrrr

ろー「もしもーし!ろーちゃんだって!!」


ろー「うん」


ろー「んー、勉強は苦手なの」


ろー「うん、楽しいよ?」


ろー「大丈夫だよ?」


ろー「んー、今はサーフィンやってる」


ろー「うん」


ろー「………え」


ろー「…………」


ろー「………なんで?」

ろー「……うん」


ろー「……でも」


ろー「嫌、離れたくない」


ろー「ろーちゃんが離れたらダメなの!!」


ろー「……え。そんな、そっちが嫌いってことじゃ……」


ろー「……分かってるよぉ」


ろー「……もうちょっとだけ、待って」


ろー「もうちょっとだけ!」


ろー「……波に乗れるまで」


ろー「ろーちゃんが波に乗れるまで!!」


ろー「……分かった」


ろー「……グーテナハト」

#

ろー「ねぇねぇ」


ゴーヤ「んー?」


ろー「こないだでっちが読んでた本あるでしょ?」


ゴーヤ「どんなの?ってゴーヤでち」


ろー「ほら、神様だっけ?人間の世界にやってきて暮らすやつ」


ゴーヤ「あぁ、ガフの扉のことでちね」


ろー「それって最後どうなっちゃうの?」


ゴーヤ「読めばいいでち」


ろー「えぇー!!教えてよー!!」


ゴーヤ「ネタバレは嫌でちー!!」


ろー「お願ーい!!お願いお願い!!」


ゴーヤ「分かった、分かったでち」

ろー「やったー!!」


ゴーヤ「……途中でね同じ人間になっちゃった他の神様と会って一緒に暮らすの」


ろー「うん」


ゴーヤ「最後はねその他の神様は天界に帰って、主人公は戻れずに1人、人間界を彷徨うの」


ろー「……可哀想だね」


ゴーヤ「……ゴーヤ達って海の神様って言われてるよね?」


ろー「海神様」


ゴーヤ「あの本ってゴーヤ達に似てる気がするでち」


ろー「…………」


ゴーヤ「あなたは私を見捨てないよね?」


ろー「っえ?」


ゴーヤ「あの本の中の台詞でち」


ろー「……あははっ、そうなんだ」

結構書いたつもりでもレスにするとほんの4レス分になるんですね
もっと書かねばですね
私事ですが昨日の能代の誕生日と同日に能代とケッコンカッコカリしました
なかなかいいものですね

また来週です

>ゴーヤ「……途中でね同じ人間になっちゃった他の神様と会って一緒に暮らすの」

……立川で?

#海辺

バシャーーン


ろー「っぷはぁっ!!」


ゴーヤ「惜しかったんじゃない?最後バランス崩さなきゃ乗れてたでち」


ろー「……はぁ……はぁ」


ゴーヤ「ろー?」


ろー「はっ……そ、そうだね」


ゴーヤ「そういえばもうすぐで夏休みだね」


ろー「夏休み……かぁ」


ゴーヤ「あ、そうだ!夏休みが終わるまでには見せて欲しいでち!」


ろー「見せるって?」

ゴーヤ「波に乗るところでち」


ローチャンガナミニノレルマデ!!


ろー「……っ」


ゴーヤ「ろー?大丈夫?疲れたの?」


ろー「……で、でも……まだ乗れないよ」


ゴーヤ「ゴーヤは楽しみでち!」


ろー「…………」


ろー「うん!頑張るって!」

#
ろー「………もしもし」


ろー「この間話したでしょ」


ろー「え!?」


ろー「決まったって言ったって!!」


ろー「この間の約束は!?」


ろー「そ、そうだけど」


ろー「で、でも何でそんな急に!!」


ろー「……問題?」

ろー「……軍事機密って」


ろー「そんな……」


ろー「でも夏休みまでなんて……急過ぎるよぉ」


ろー「……ゴーヤだって」


ろー「……ぇ」


ろー「え……ろーちゃん頭の整理ができない」


ろー「……あははっ。……い、生きて……うぅっ……生きて…た…んだ」


ろー「生きてたんだ」

ろー「生きてたんだ」


ろー「……そっか」


ろー「ゴーヤも喜ぶね」


ろー「うん。わかった。まだ言わないよ」


ろー「……うっ、うぅっ」


ろー「……はぁ……はぁ」


ろー「うん」


ろー「またね」

>>217
質問がよくわからないのでお答えできないです。すみません、私の理解不足です。

>>223
立川でブッダとイエスが共同生活してるのは、別の意味で有名だと思ってたんだが……。
まあ、そんなに気にすることないんじゃね?

>>224
あぁ 聖お兄さん ですか

#
ゴーヤ「今日も行かないでち?」


ろー「どこに?」


ゴーヤ「海!」


ろー「今日はでっちと遊びたい気分なの!!」


ゴーヤ「それ昨日もその前も言ってるでちー!」


ろー「でっちはろーちゃんと遊ぶの嫌?」


ゴーヤ「その聞き方はずるいでち」


ろー「ふっふふーん」

ゴーヤ「それで今日は何するの?」


ろー「ろーちゃん授業を使っていろいろ考えたって!」


ゴーヤ「授業きけでち」


ろー「まずはーセミ捕り!」


ゴーヤ「高校生にもなってセミ捕りとか嫌でち!」


ろー「高校生にもなってって言ってもセミ捕りしたこと無いじゃん!ろーちゃん達はやったことないこといっぱいなの!あるのは知識のみなんだって!」


ゴーヤ「うぅ、それもそうだけど」


ろー「あ!でっち虫ダメなんだっけ?」


ゴーヤ「苦手でち。あの何考えてるかわからない感じとか気持ち悪いでち」

ろー「じゃあセミ捕りは決定!」


ゴーヤ「何で!?」


ろー「その次は花火やりたいって!」


ゴーヤ「花火!?いいじゃん!セミ捕りなんかよりよっぽどいいじゃん!」


ろー「セミ捕りは決定事項なんですー」


ゴーヤ「ゴーヤは見てるだけだから」


ろー「花火は線香花火が1番やりたい!」


ゴーヤ「じゃあ帰りに買って行こっか?」


ろー「うん!」

#
龍鳳「あら、おかえりなさい」


ろー「ただいまって!」


ゴーヤ「ただいまー」


龍鳳「その箱は?」


ろー「セミだよ!捕まえきたの!」


龍鳳「ひっ!」


ゴーヤ「ほらぁ……やっぱり離してこよーよー」


ろー「えー」

龍鳳「わ、私、虫ダメなんですよ」


ろー「えー、こんなに可愛いのに?」


龍鳳「きゃっ!」


ゴーヤ「家の中で出すなでち!」


ろー「むー」


龍鳳「逃がしてあげてきてください!!」


ゴーヤ「そうでち!だから龍鳳さんも嫌がるって言ったんでち」


ろー「うぅー。……逃がしてくる」

#
利根「うむ、吾輩じゃ」


???「hello!利根さん」


利根「む、お主染まったか」


???「ふふっ、冗談だよ!ねぇ!」


利根「まぁ楽しんでるのなら何も言うまい」


???「……うん」


利根「それで、何用じゃ?こちらの準備のことか?」

???「そう!で、どう?」


利根「こちらの手続きやらなんやらは大丈夫じゃ。吾輩が早急に仕上げたからな!褒めてもいいんじゃぞ?」


???「……すごいすごーい」


利根「何じゃ、不服そうじゃな」


???「そうなことないって!ねぇ!……ありがとう。利根さん」


利根「そっちはいつごろ出港出来そうなのじゃ?急に来られても港の準備もしなきゃだからな」


???「んー、来週中には出港できるみたいなことは言ってたよ。まぁその辺は日本の政府とアメリカの政府がいろいろあるんじゃないかな?」

利根「うむ、確かにそうじゃな」


???「そういえば、どこで暮らすことになってるの?」


利根「お主がか?」


???「うん」


利根「特に決めてはないがゴーヤ達のところとかはどうじゃ?」


???「あっ、いいね!そこにするよ!」


利根「わかった。伝えておこう。断られることはなかろう」

???「いやぁ、みんな元気かな?ワクワクするよ!」


利根「ふふっ、そうじゃな」


???「ん?oh………okok」


利根「む?」


???「あ、ごめん。呼ばれちゃったから切るね?」


利根「うむ、また来週じゃな?」


???「はーい。ばいばーい」

遅くなりました。
もう???は誰かは分かりますかね?
ちなみにろーの電話相手とは別人です。

#
砂浜

ゴーヤ「あっつーいでっちーー!!」


ゴーヤ「日焼け止め忘れたでちー!!やーけーるーー!!!」


ゴーヤ「汗がやばいでちー!!」


ろー「でっちー!!見ててー!!」


ゴーヤ「あーーーい」


ザッパァーン


ろー「ぷはぁっ。惜しかったかなーー?」


ゴーヤ「もっと大きな波だったらいけたんじゃなーーーい?」


ろー「ちょっと待ってーー!そっち行くーー!!」


ゴーヤ「……あっついでち」


ろー「はいはーい。で……何て?」

ゴーヤ「もっと大きな波だったらいけるんじゃないでち?まぁサーフィン知らないけどさ」


ろー「んー、それもあるかなー」


ゴーヤ「あ、ほらお茶飲むでち。熱中症予防」


ろー「あははっ、そうだね。ありがとって!」


『夏休み明けに迎えに行くんだってさ』


ろー「ゴーヤ熱くない?一緒に海入 ろーよ?」


ゴーヤ「……ごーやはもう海には入ることはないでち」


『ごめんね。……私じゃ何も言えないの。せめてお姉様がいれば……』


ろー「………よしっ!もっかいやってくる!!もうすぐ夏休みも終わるしね!!」


ゴーヤ「……頑張って」


『……あとね。しおいちゃん生きてたんだって』


ろー「次こそ波に乗るから見ててね!」

#
龍鳳「あら、おかえりなさい。って焼けますたね!?痛くないですか?」


ゴーヤ「日焼け止め忘れたでち。めっちゃ痛いでち」


龍鳳「まったくしょうがないですねぇ。水風呂入れてきますから使って来て下さい」


ゴーヤ「はーい」


ろー「まったくゴーヤは軟弱なんだから。ろーちゃんの肌見てよ。こんなに焼けてるって」


ゴーヤ「ろーと一緒にしないで欲しいでち」


ろー「ゴーヤはもっと焼けても大丈夫だって。あ、ゴーヤアイス何味?」

ゴーヤ「ゴーヤは黒くならなくていーの。んー、ソーダ」


ろー「はい、ソーダ」


ゴーヤ「ん、ありがと」


龍鳳「あ!アイス食べてるんですか。もう、もらった西瓜冷やしてあるって言ったじゃないですか!」


ゴーヤ「あ……」


ろー「大丈夫!西瓜も食べるから!」


龍鳳「お腹壊しても知りませんからね!!」


ろー「はーい!!」

#
ろー「あっつーい!!」


ゴーヤ「……夏休み中なのに学校とか苦痛でち」


ろー「文化祭が夏休み明けだからしょうがないよ!」


ゴーヤ「ゴーヤはクーラーが恋しいでちー!!学校クーラー付けろよっ!」


ろー「あ、これから行っていい?」


ゴーヤ「サーフィン?その前に一回帰らせて欲しいでち。日傘と日焼け止めとか持ってきたいの」


ろー「ろーちゃんもボード取ってこないと!」


ゴーヤ「あ、そういえばそうでちね」


ろー「……暑いし今日はゴーヤも水着持ってったら?」


ゴーヤ「水着?海に入らないのに日焼けは嫌でち」


ろー「……そうだよね…って」

ろー「たっだいまー!!」


ゴーヤ「ただいま」


ろー「ん?あれ?龍鳳さーん!」


ゴーヤ「いない?」


ろー「あっれー?この時間にいないなんて珍しいねー?」


ゴーヤ「書き置きないの?」


ろー「んー、無いね」


ゴーヤ「じゃあメールかな?」


ろー「ゴーヤあった?」


ゴーヤ「んーん」


ろー「あ、メール着てた!」

ゴーヤ「何だった?」


ろー「…………」


ゴーヤ「ろー?」


ろー「っ、あ、い、いや……買い物だって!!」


ゴーヤ「……ふーん。じゃあ適当にご飯食べてから行こっか」


ろー「そだね」


ゴーヤ「…………」


ろー「ど、どうしたの?」


ゴーヤ「……ろーがそう言うなら私は信じるよ」


ろー「う、うん」

差出人:龍鳳さん> 隠す
宛先:呂500
件名なし
2015年8月28日 11:52
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
海軍の方とドイツ軍の方が来ました。
例の件です。
家ではゴーヤちゃんが帰って来ると困るので別のところで話すので出掛けます。
今日中には帰って来れると思います。
ゴーヤちゃんには買い物と言っておいてください。
サーフィン頑張って下さい。
もう時間がありません。

次更新でろーとゴーヤ編のおわりです(きっと)

次編は雪風ら勤祉部と榛名の喫茶の話になります。

軽くまとめました。(潜水艦以外)

長門&鳳翔&酒匂
田舎で暮らす
長門は無事、戦争の反動で引きこもり気味。
鳳翔は着実と居酒屋の準備を。
酒匂は高校で吹奏楽部へ。

東京
榛名&雪風
榛名は紅茶とケーキのお店「コ・イ・ヌール」を建てる。
雪風は中学でお助け部「勤祉部」を建てる。

高雄&潮
高雄は榛名のお店で経理を担当。
潮は勤祉部の良心担当。

天城&響
天城は下半身が動かない。作家活動。
響は勤祉部の頭脳担当。

伊勢&日向
大学に通いつつ榛名のお店でバイト。
伊勢はゲーマー。

妙高
雪風らの中学校で教員。

京都
隼鷹&北上
隼鷹は艦娘(海神様)を奉る神社の神主。
北上は大淀と同じ高校へ。

利根&大淀
利根は海軍で戦争の後始末中。
大淀は下半身が動かない。北上に車椅子を押してもらい高校へ。


青葉
フリーライターとして戦争被害地周り。
たまに利根と会う。

東京のとこ横浜です。
ミスりました。

#
チュンチュン チュン

龍鳳「ゴーヤさーん!ろーちゃーん!朝ですよー!下に降りて来て下さーい!」


ゴーヤ「…………ん…」


ろー「…………」パチっ


ろー「……8月31日……ね」


ゴーヤ「………むにゃ……ん…」


ろー「……ふぅ……ゴーヤ……」


ゴーヤ「………待って……あと…少し」


ろー「ふふっ、ゴーヤ!!起きて!!朝だよ!?」


ゴーヤ「……うる……さーい」


ろー「さ、起きて起きてって。龍鳳さんの朝ごはんが待ってるって」


ゴーヤ「……あい……」


ろー「先下行くからねー?」


ゴーヤ「うぅ……今行くでち」

ろー「龍鳳さんおっはよー!!」


龍鳳「はい、おはようございます。じゃあ、ごはんよそっちゃいますね?」


ろー「はーい」


龍鳳「ゴーヤさんはまだ寝てます?」


ろー「んー、なんか今行くって言ってたけどねー」


龍鳳「ゴーヤさーん!!」


ゴーヤ「……おはよ」


龍鳳「もう明日から学校なんですからしっかりしなきゃですよ?」


ゴーヤ「学校あるなら起きれるでち」


龍鳳「はい、ろーちゃん。ゴーヤさんはもうパン焼きますよ?」

ゴーヤ「はーい」


ろー「いっただっきまーす!」


龍鳳「そういえば二人とも宿題は終わったんですか?」


ろー「んー、終わったよー」


ゴーヤ「…………」


龍鳳「ゴーヤさんは?」


ゴーヤ「……終わったでち」目そらし


龍鳳「ちゃんとやらなきゃいけませんよ?」


ゴーヤ「……簡単すぎてつまんないでち」


ろー「えー、難しいよー」


龍鳳「ふふっ、今日も海ですか?」

ろー「……うん」


龍鳳「夕方まで家を空けますから鍵持って行って下さいね?」


ゴーヤ「どこ行くのー?」


龍鳳「ちょっとね?」


ゴーヤ「どこ行くのー?」


ろー「あ!龍鳳さん日焼け止め出しておいて!でっちが持ってくの忘れるから!」


ゴーヤ「でっちじゃないでち!」


龍鳳「はい、ゴーヤさん」


ゴーヤ「あ、きたでち。いただきます」


ゴーヤ「ごちそうさまー!!」


ゴーヤ「早い!!ゴーヤ今食べ初めるとなのに」

すいません遅れました

夏に連休貰えなくてやっと貰えて旅行行ってきたら時間がありませんでした。
あと次で終わりと言ってましたが終われませんでした。すいません。
あとホタテを生で食べたら食あたりになりました。トイレから出れません。
あともう一つ、夏イベントクリア出来ませんでした。気付いたら終わってました。
最近は色んなとこからダメージ受けてます。

8月31日。今日は太陽も、夏休み最後の日を満喫している幼い子供達に引けを取らないくらい元気だ。いや、元気すぎる。なんせこの夏ピークの暑さになるらしい。朝のお天気アナウンサーがそう言っていたからそうに違いない。
私の故郷ドイツはこんなにも温度は上がらない。まぁ、でもそのおかげでサーフィンが楽しめるってもんだ。
ゴーヤには日焼け止めと水分、日除けを持ってくるようにちゃんと伝えたから熱中症は防げるだろう。
ゴーヤはいつもサーフィンの練習を見ていてくれている。ゴーヤ曰く、もし溺れたら助けられるようにとのこと。私達ら元潜水艦娘なので溺れるとは考えられないことだけど。

「ねぇ、ゴーヤ」

「なんでち」

ゴーヤは暑いのか眠いのか、はたまた両方なのか、気だるそうに答えた。
私はそんなゴーヤが大好き。

「なーんにもって」

「……そう」

面倒がっているが、よく見ると口角が微妙に上がっている。
私にはお見通しだから。だってゴーヤが大好きなんだから。

この道、海岸へと続くこの道の側にはさとうきび畑が広がっている。さとうきびから砂糖を作ると知ったのはつい最近だ。あの時はみんなに笑われたものだ。
このさとうきび畑を抜けると狭い小道に入り、この小道は木やらツルやら植物で遮られている。
そこを抜けるといつもの海岸に出る。この海岸は穴場なのでいつも人がいない。私とゴーヤだけの場所。

海岸に着くと、ゴーヤはレジャーシートを引き、四隅に石を置き日傘を立て、鞄から本を取り出し読み始めた。いつもゴーヤは私がサーフィンをしているときはこうやって時間を潰している。
一緒に海に入りたいがゴーヤにもいろいろあるらしい。海に入れる私のことをどう思っているのだろう。能天気、いや薄情者とか。

「ゴーヤ、行ってくるね」

そう声をかけると、ゴーヤは顔を本から離さずに返事をした。

「ん」

冷たい感じに言っているつもりかもしれないけど、前こっそり後ろを見た時ゴーヤはずっと私を見ていた。

今日は風が強いのか波が高めだ。私にとってはラッキーなことだ。
もう何回か挑戦したが途中でバランスを崩してしまう。やっぱり独学では出来ないのかなと思ってしまう。

「ろー、ろー1回戻ってくるでち」

ゴーヤが呼んでいたのでとりあえず私は海から出てゴーヤの元へ行った。
ボードは水際は置いておいてゴーヤに駆け寄った。

「ゴーヤ、どうしたの?」

「はい、お茶。もう結構経ったから脱水症起こすでち」

と水筒からお茶を入れてくれた。

「ん、ありがとう。ゴーヤ」


「……もう乗れるんじゃない」


「見ててくれてるんだね」

そう言うと別にと言い、また本の世界に戻っていった。
私もそんなゴーヤを見て、元気を取り戻した気がした。
私はゴーヤとの約束を護るため海へと駆けた。

9月1日

ゴーヤ「…………」


アーオハヨーナツヤスミドウダッタ

オイカダイオワッタカ

ナツヤスミトウキョーイッタンダー

シンチョーメッチャノビタナ


ゴーヤ「………」


マダイッコモヤッテネーヨ

イイナーワタシナンテコノシマカラデテナイヨー

ソウカジブンデハキヅカナカッタヨ

デショービルガイッパイデチョーヤバイカッタノ


ゴーヤ「…………」


ソレハヤベージャンセンセイニコロサレルゾ

オマエハフトッタナイエカラデナカッタダロ

ワタシハネーズットイエノシゴトテツダッテタシ

カッタオレハドクショカンソウブンハヤッタカラナ

ネーシッテルー


ゴーヤ「…………」


ローチャンテンコウシタラシイヨ

ホントウ二

ジャァゴーヤサンハナンデ

ナンカアソコノカテイモフクザツミタイデサ


ゴーヤ「…………」


キーンコーンカーンコーン


オーイホームルームハジメルゾーセキニツケヨー

センセイオハヨー

オハヨー

オハヨウゴザイマース

オウオハヨウ

ジャアゴウレイ


ゴーヤ「…………」


キリーツレイ

オネガイシマース

エーナツヤスミハドッタカ

チャントカダイハヤッタカ

マァソンナコトハオイテオイテ

キョウハタイセツナオシラセガアルゾ

テンコウセイダ

ハイッテコーイ

テンコウセイ オトコ オンナ

オレオンナノコガイイナ


ゴーヤ「…………」


転校生「hello!アメリカからの帰国子女?……です!」


転校生「しおいです!!」


しおい「これからよろしくお願いします!!」

#補足談

ろー「………0300。もうすぐ迎えの時間……か」


ろー「ゴーヤは寝てるよね」


ろー「…………」


ろー(そーっと見に行こう)


ろー(音を立てないようにドアを開けてっと)


ゴーヤ「………すぅ……すぅ…」


ろー(………うん)


ろー「……ゴーヤ」


ゴーヤ「……すぅ……すぅ」


ろー「……ゴーヤ。ゴーヤごめんね」

ゴーヤ「…すぅ………すぅ…」


ろー「ろーちゃんね、最低だよ?」


ゴーヤ「……すぅ……」


ろー「だって、だって……ね」


ゴーヤ「…………すぅ…」


ろー「約束守れなかったもん。ずっと一緒にいるって言った。サーフィン成功させるって言った。……両方とも守れなかった」


ゴーヤ「…………………すぅ…」


ろー「……あのね。ドイツ海軍の人たちが戻って来いって。だから……ね。ろーちゃん帰らないと……なの」


ゴーヤ「……………ん……すぅ…」


ろー「ろーちゃんずるいよね。ちゃんとゴーヤに言えなかった。ちゃんとゴーヤに言うの怖かったの。ゴーヤに何て言われるか怖かったの」

ゴーヤ「………………」


ろー「ろーちゃんね、ゴーヤが大好きなの。……だからね、嫌われちゃうと思ったの。……でも結局帰っちゃうから嫌われちゃうよね」


ゴーヤ「……すぅ……………」


ろー「………ろーちゃんね、楽しかったよ。ゴーヤと過ごせて。あのね、あのね……」


ゴーヤ「………………」


ろー「……ごめんね。もう行かなきゃ



ろー「……Auf Wiedersehen. Liebe Leute」


カチャ

パタン


ゴーヤ「…………」


ゴーヤ「…………」

ゴーヤ「…………」


ゴーヤ「……知ってた」


ゴーヤ「知ってた」


ゴーヤ「ゴーヤが知らないわけないでち」


ゴーヤ「ろーのことは何でも知ってるもん」


ゴーヤ「知ってた」


ゴーヤ「さようなら。愛しい人よ」

ろー「龍鳳さん」


龍鳳「良かったんですか?起こさなくて」


ろー「……はい。でも手紙は書いて置いたよ」


龍鳳「そう、もう迎えが来ましたよ」


ろー「……うん」


龍鳳「さ、行きましょ?」


ろー「……うん」


龍鳳「サーフボードは置いて行くのですか?」


ろー「向こうじゃやらないと思うから」

龍鳳「そう、じゃあ残しておきますね?また来た時できるように」


ろー「……ありがと」


オイゲン「U、久しぶりだね」


龍鳳「オイゲンさん」


ろー「……そうかも」


オイゲン「ごめんなさい龍鳳さん。こんな時間に」


龍鳳「いえ、大丈夫です」


オイゲン「じゃあU、帰りましょ?」


ろー「うん」

オイゲン「……ごめんね。お姉様がいればこんなことには」


ろー「オイゲンさんが悪いんじゃないよ?」


オイゲン「……ごめんね。私にもっと……」


龍鳳「さ、ゴーヤさんが起きちゃう前に」


ろー「龍鳳さん」


龍鳳「はい」


ろー「いままでありがとうございました。楽しかったって」


龍鳳「……はい」


オイゲン「後のことお願いしますね」


龍鳳「はい」


ろー「……さようなら」

ゴーヤ&ろー編 終

補足としては補足談は9月1日の朝の3時ですね。
今までろーが電話してたのがオイゲン
利根が電話してたのがしおいです。

次回からは雪風達の話になります。
ゴーヤ&ろー編を見て下さいましてありがとうございました

#紅茶喫茶 コ・イ・ヌール

パリーン

伊勢「失礼しましたー」


榛名「大丈夫ですか!?怪我はないですか!?あ!破片は箒でじゃないと怪我します!」


伊勢「いやぁ、ごめんなさいー」


高雄「ちょっと今月これで何回目!?そろそろ自腹にするわよ!?」


伊勢「いや、本当すんません」


榛名「何かあったんですか?悩み事があってぼーっとしてるんですか?榛名でよければ聴きますよ?榛名は大丈夫です」

伊勢「ごめんね榛名さん。ちょっと疲れてるかもしれない」


榛名「大丈夫ですか!?今日は早退しますか!?」


日向「榛名、問題ない」


榛名「日向さんは知ってるんですか?」


日向「大方、この間買ったゲームに度ハマりし寝る間も削ってやってるから寝不足なんだろう」


高雄「……自業自得ね」


伊勢「いやぁ、あはは〜」


榛名「そ、そうなんですか。伊勢さん、夜はしっかり寝なきゃ駄目ですよ?」


伊勢「ねぇ、日向。榛名さんが天使過ぎて辛いんだけど」


日向「じゃあ早く寝ろ」

カランカラーン

響「榛名さん手伝い来たよ」


伊勢「あ!響ちゃんおかえりー!今傷心中のお姉さんを癒してー!」


日向「おかえり響。伊勢には傷口に塩で塗っておいてくれ」


響「……伊勢さんまた割ったの?」


伊勢「てへぺろ」


日向「おーい高雄ー!!」


伊勢「私反省してます!!」


榛名「響ちゃんおかえりなさい。早速だけどアッサム淹れてくれます?」


響「了解した」


高雄「いやぁ、助かるわね。この店で紅茶まともに淹れれるのは響ぐらいだもんね。お手伝いなのに。ねぇ伊勢?」


伊勢「そっすね」

伊勢「そういや、今日は部活の方は良かったの?」


響「あいにく、今日は依頼が無くてね。今ごろ2人はゴロゴロしてるね」


伊勢「それって私とかも依頼して大丈夫だったりするの?」


響「……用件しだいじゃないかな」


伊勢「じゃあじゃあ、最近高翌雄さんが冷たいから何とかして、とかは?」


響「……それはお皿を割らなければいいんじゃないかな?」


伊勢「それ以外で!」


バコッ


伊勢「いったぁぁ!!!」


日向「すまん響。伊勢、お前はそんなことよりは仕事をしろ」

#
部室

雪風「依頼来ないし響ちゃん帰っちゃうし暇ですーー!!」


潮「あ、お茶でも淹れる?」


雪風「緑茶でお願いしまーす」


コンコン


雪風「あ!!依頼人かも!!」


潮「ど、どうぞー」


ガラガラ


妙高「こんちには。今ちょっといいかしら?」


雪風「妙高さんかー。依頼人だと思ったのにー」

潮「ゆ、雪風ちゃん」


妙高「あら、せっかくお仕事持って来たのに」


雪風「さ、潮ちゃんお茶を入れてあげて!」


潮「は、はい」


妙高「潮、いいわよ。すぐ行くから。で……依頼というかね。用務員さんからのお願いなんだけど」


雪風「また雑用なんですか……内容はなんです?」


妙高「裏庭の落ち葉集めね」


雪風「はーい。承りましたー」


妙高「じゃあよろしくね」

ガラガラ

雪風「……いつになったら依頼がくるんですかねー?」


潮「雪風ちゃん、これもれっきとした依頼だよ!」


雪風「まぁそうなんですけどね……」


潮「……焼き芋」


雪風「焼き芋?」


潮「落ち葉…秋……と言ったらもう焼き芋……かなって」


雪風「それです!!雪風のモチベは最高です!!焼き芋です!!そうと決まれば行きますよ!!」


潮「あ、ま、待って!……行っちゃった。……サツマイモどうするんだろう」

#
日向「こ……これは」


高翌雄「ん?このダンボールは日向夏が入ってるのよ」


伊勢「あぁ、蜜柑みたいなのかぁ」


日向「出しても?」


高翌雄「いいけど……どうするの?」


日向「……ふっ」


伊勢「いや、日向。日向夏持ってドヤ顔しないでよ」


高翌雄「なるほど。日向さんと日向夏……か」


日向「………ふっ」


伊勢「いやいやいや、頭に乗せても!!何がしたいの!?」


高翌雄「もしかして漢字が同じだから親近感が湧いているのかも……」


伊勢「それだ!!」

#
雪風「今日も今日とて暇ですねー」


響「暇研究部とかにでも改名するかい?」


雪風「それはかっこ悪いですよー」


潮「お茶入りましたよー」


響「いつもすまないね」


雪風「ありがとうございます!」


潮「ほうじ茶買って来たけど……どうかな?」


雪風「美味しいですよ?」


響「あぁ、それとメール来たよ」

雪風「依頼メールですか!?」


響「いや、お悩み相談の方だね」


潮「部活……できるね!」


雪風「何言ってるんですか、暇を持て余すのもまた部活なんです!」


響「じゃあ、読むよ?」


『先日、男女で遊んだときに私は飲みかけの缶をある男の子に預けたのですが、一口ちょうだいと言われて、あげました。普通、好きでもない異性のものを飲むのでしょうか?これって脈ありなのでしょうか? 匿名希望(女)』


響「ふむ、恋の悩みだね」


雪風「では私からいきます!」


『まず、お花を用意します。そして花びらを好き、嫌いと交互にちぎっていきます。最後の一枚のときの言葉が答えです。大丈夫です。恋の女神のキスが待っています。』

潮「こ、これは、古い……よね?」


響「雪風はどこで知ったんだい?一昔前のものじゃないか」


雪風「古くないですよ!今もみんなやってるはずです!」


潮「そういえば、鎮守府には古い本しかなかったよね。規制とかで新しいのがなかなか入ってこなくて」


響「そういえば、そうだね」


雪風「古くないですってば!もう次いきます!はい、響ちゃん!」


『無いと思います。何も気にせずに飲んだのかも知れないです。気になっている異性であれば、そういう行為を恥ずかしくてできないといったケースもあります。あくまで、この件に関してなので、ある可能性も考えられます。』


雪風「厳しいですよ!!何でこんなに畳み掛けているんですか!?依頼人ですよ!?」

響「いや、こういうのははっきりと言った方がいいと……」


潮「もう少し遠回しでも……」


雪風「そうですよ!依頼が無くなっちゃいますよ」


響「なるほど。少ない依頼がこれ以上減ると
それは困るね」


雪風「……はい、では最後の潮ちゃん」


『あなたが好きであるなら、脈あり、なし、を気にしていては先に進むことができません。あなたに必要なのは脈あり、なしの答えではありません。勇気です。あなたの伝えたいことを伝える勇気だけです。私達はあなたを応援しています。』


雪風「……普通ですね」

響「誰でも言えるようなことだね」


潮「で、でも、こういうのって、話を聞いてもらいたいという思いとか、きっかけを欲しくて相談しているものだから……ね?」


雪風「確かに」


響「なるほど」


雪風「では響ちゃん、これ送っておいて下さい」


響「あぁ」


潮「え、え?あ、あの、これで決まりでいいの?」


雪風「普通が一番です!」

#
伊勢「今日は響ちゃんは部活かなー?」


榛名「えぇ、そう言ってましたよ」


高雄「また変な事件に巻き込まれなければいいんだけど」


伊勢「巻き込まれるっていうよりあれは介入して行くからね」


榛名「ちゃんと注意はしましたし、大丈夫ですよ」


高雄「榛名さんだって紛らわしいことしないで下さいよ」


榛名「は、榛名は……大丈夫です!」


日向「お客さんがいないから喋ってるがそろそろ客入りの時間じゃないか?」


高雄「あら、本当。私ったら。さ、準備、準備よ」


榛名「表の掃除行ってきまーす」


伊勢「そういうのは私達がやるからマスターはカウンターで!」


榛名「もう、マスターだなんて」


カランカラーン


榛名「いらっしゃいませー」


伊勢「いらっしゃいませ、2名様ですね」

カランカラーン

榛名「いらっしゃいませー……って!」


天城「こんにちわ」


榛名「天城さん!足!治ったんですか!?」


天城「ふふっ、えぇ。でも杖が無いと上手く歩けないんですけど、車椅子は卒業です。今日からなんですよ」


榛名「天城さんおめでとうございます!本当に良かったです!まだ響ちゃんは知らないのですよね?きっと響ちゃんも喜びますね!」


天城「いままで響ちゃんにはいろいろ迷惑をかけていたので、これからは響ちゃんにいろいろしてあげれます!」


高雄「天城さん!!え!?治ったんですか!?」


天城「えぇ、完璧にとは言えませんが」

高雄「だって軍医がもう治らないって」


天城「……あまり大きな声では言えませんが高速修復剤を応用した新しい治療法なんです」


榛名「それって」


天城「はい……公には確立されていません」


高雄「……後遺症が心配ね」


天城「響ちゃんには内緒にしておいて下さい」


榛名「はい」


高雄「……あ!席に案内しないままでごめんなさい!」


天城「いぇ、席はいつもの席でお願いしますね?」

#部室

潮「あ、あの。響ちゃん」


響「なんだい?」


潮「ファンクラブの方々が……」


響「なんだ、また来たのか」


雪風「あの人達やめて欲しいですよね。ここには響ちゃん目当てじゃなくて依頼を出しに来て欲しいものです」


響「すまないね」


潮「い、いえ、響ちゃんが悪いわけじゃ」


響「ちょっと言ってくるよ」


雪風「でもファンクラブなんてすごいですよねー?」


潮「私は響ちゃんがみんなに好かれていて嬉しいな」


雪風「潮ちゃん……」

響「依頼を貰ってきたよ」


雪風「本当ですか!?」


響「バスケ部のスケット。あと雪風宛てでソーシャルゲームのガチャをする。だね。なんだか雪風が運が良いで有名になりつつあるそうだよ」


雪風「え!?ど、どうしてそんなことに……」


潮「雪風ちゃんクラスでトランプとかやるときロイヤルストレートフラッシュばっかりだよ?」


響「それはすごいな」


雪風「バスケ部の方はどうします?」


響「これは私宛てだね」


雪風「潮ちゃん……」


潮「い、いいよ!私は……響にハチミツレモンでも作ろうかな?あと!応援も!」


響「それは嬉しいな」


雪風「応援は雪風も行きますよ!!」

別スレで不定期更新だから更新する情報のためにTwitterのアカウントを作って欲しいとのことでしたので作りました。
更新情報をツイートしますのでご利用下さい。
アカウント @aganogatato

#
『勤仕部の事件録』

そして私達は過去の過ちを振り返る。

それは7月の中頃から夏休みの中頃、言うなれば8月20日あたりまでの間の出来事だ。

その依頼は何の前触れもなくやってきた。ちょうど気温が暑くなり出し頃に。
大袈裟な言い方だが依頼自体は大したことはなくはないのだが、謂わゆる探し物、脱走した飼い猫を探す依頼だった。

雪風「探すって言ってもどうやって探しますー?」


潮「うっ、私に……聞かれても……」


雪風「響ちゃんはどうですー?」


響「そうだね、貼り紙とかはどうかな?有りがちだけど意外と効果があったりするかもね?」


雪風「それです!!貼り紙です!!」

潮「あ、私妙高さんに言って紙とかもらってくるねー?」


雪風「ありがとうございます!」


響「そうだね。依頼主の住所を聞いたからその地域を中心に……だね。あとは近所の方々に……っと」


雪風「あ、近所の方々に依頼主さんが聞いて回ったみたいですね」


響「そうだったね。大事になってないといいんだけど」


雪風「大事……ですか?」


響「車にはねられたり……とかだね」


雪風「うっ……そうですね。すいません。初めての大きな依頼で浮かれてました」

響「……早くに解決しないとだね」


潮「貰ってきたよ」


雪風「ありがとうございます」


響「妙高さんは何か言ってた?」


潮「特に何も」


響「そっか」


潮「依頼主さんに写真貰おうよ」


雪風「そうですね、響ちゃん、連絡しておいて貰えます?」


響「わかった」

#コ・イ・ヌール

伊勢「こんにちはー」


榛名「あ、おかえりなさい。今日は暑かったでしょう?アイスティー淹れておきますね?」


伊勢「やった!じゃ、さっさと着替えてくるよ」


高雄「あれ?今来た?」


榛名「えぇ、伊勢さん今来たとこですよ。あ、そういえば日向さんから今日は少し遅くなるって」


高雄「それなら私が出るわよ。ちょうど事務は終わったから」


榛名「では注文お願いしますね」


伊勢「榛名さーん!紅茶どこー?」


榛名「あ、冷蔵庫に入ってますよー!」


伊勢「はーい!」

これからの雪風達や榛名達の話は
『勤仕部の事件録』として夏の設定です。
時系列は『ゴーヤとローの夏休み』の時です。

#そして一週間が経った

雪風「疲れましたー」


潮「……どうする?」


雪風「どうするって探すしかないですよ」


響「いや、このまま闇雲に探していてもらちがない。そうかな?潮」


潮「うん。依頼人さんの家の周りは依頼人さんがいつも探しているし。別の方法を考えないと」


雪風「……どうしましょう」


響「どうする?諦めるかい?」


雪風「そんなっ


響「初めての大きな依頼……だからかい?」


潮「……響ちゃん」


雪風「…………」


響「…………」

雪風「……いえ、ただ……依頼人さんを助けたい……から」


響「……じゃあどうする?」


雪風「……雪風はがむしゃらに探すだけです」


潮「野良猫になってたりしないかな?」


響「あぁ、なるほど」


雪風「え?どういうことですか?響ちゃんわかったんですか?」


潮「野良猫になっていたら野良猫の集まるところを探せば……」


雪風「……なっていなかったら?」


響「それは……最悪の事態かもね」


潮「……そうだね。もう一週間だからね」


雪風「……死んだって……ことですか?」


響「あぁ、車にはねられたりが一番濃厚だね」

#
榛名「夏の限定メニューとかどうですか?」


伊勢「いいねぇ!やっぱ柑橘系?夏だし!」


高雄「でも蜜柑とか冬のイメージじゃない?」


日向「……日向夏とかどうかな?」


榛名「柑橘系ですかー……」


伊勢「榛名さん気づいてあげて」


榛名「はい?」


高雄「なんでもないわよ」


榛名「あ!フルーツ・フールがありました!」

伊勢「なんですか?それ」


日向「聞いたことないな」


榛名「えーと、イギリスの夏のデザートなんですよ。果物のピューレと泡立てとクリームとメレンゲを混ぜたものなんですよ。冷たくて口当たりも果物のピューレでさっぱりとしてますし」


高雄「いいね、コストも低そうだし」


伊勢「美味しそう!作って見て下さいよ!私味見しますね!」


榛名「分かりました!気合、入れて作ります!!」


高雄「…………」


日向「…………」


伊勢「手伝うことがあったら手伝いますよー!」

榛名「じゃあ一緒に来てください」


高雄「…………」


日向「……榛名、何かあったのか?」


高雄「……意識しているのかしら?それとも無意識……か」


日向「………」


高雄「……忘れようとしてたのかしら。……私達」


日向「……忘れてはいけない……のにな」


高雄「……私も祈念碑に行かないといけないかな」


日向「……いずれ……な」

#
あれから3日経ちました。依頼は取り消しになり、依頼主さんは私達に何度も、何度もお礼を言って帰ってしまいました。

雪風「…………」


響「……仕方がないよ。あんまり自分を責めない方がいい、雪風」


雪風「……何でですか?」


響「誰にだって解決できないことだってある。それもまだ子供の私達だったらなおさら……ね?」


雪風「……仕方がない……って」


潮「仕方がないことくらい……あるよ」


雪風「……難しいですね。私……何でもできるって思ってました。……艦娘だった頃の方がよっぽど……」


響「そうだね。私達はどうしようもなく人間だからね」


雪風「……そうですね」

潮「そうだよ。だから依頼は……一旦お終い。だよね、響ちゃん?」


響「あぁ」


雪風「……一旦?」


潮「そうだよ。依頼はお終い。だけど、勝手に探すのは私達の自由……でしょ?」


響「なにも、見つからないとかぎったわけじゃないしね」


潮「うん、じゃあ、作戦会議だね!」


雪風「…………はいっ!」


潮「あ、お茶淹れてくるね。あと、妙高さんが先週京都行ったからって、持って来てくれたお菓子、食べよっか?」


響「いいね。お茶と行ったら和菓子だね」


雪風「あれ?響ちゃんは紅茶派じゃなかったんですか?」


響「……それとこれは別だよ」

青葉「どもっ!お久しぶりでーすっ!」


高翌雄「あら、青葉じゃない!」


青葉「はいっ!青葉ですよ!」


高翌雄「生きてたのね」


青葉「えっ!?青葉死んだことになってたんですか!?」


伊勢「あれっ!?青葉?生きてたの?」


青葉「えっ!?本当に青葉死んでたんですか!?」


高翌雄「って、冗談よ」


榛名「お久しぶりです。青葉さん。よかったらカウンター席へ」


青葉「榛名さん……やっぱり榛名さんは優しいです」


高翌雄「は……ってどういうこと?私も優しいわよ?」


青葉「はははっ、またまたご冗談を」

#
榛名「どうぞ、ダージリンのストレートです」


青葉「あ、どもっ」


榛名「突然どうされたんですか?」


青葉「おっ、いきなりですか」


榛名「はい……」


青葉「……そうですねぇ。何から話しましょうか。……青葉、戦場後地やら……戦場を回ってまして」


榛名「ちょっ、ちょっと待って下さい!」


青葉「戦場……ですよね?」


榛名「はい!」

青葉「落ち着いて下さい。他の人も居ますし」


榛名「……そ、そうですね」


青葉「実は、起こってるんですよ。戦争が。 ここから遠く離れた異国で。あ、もちろん、深海凄艦じゃないですよ。人と、人が……です」


榛名「…………」


青葉「どうして?……ですよね?……深海凄艦との戦いは終わりました。けれど、勝ったと言っても……利益は無いんです。ただ消費しただけ。戦時中は良かったんです。軍需で国が潤い回っていましたから。……ですがそれも無くなかった今は……どこもお金がないんですよ。そこで侵略……なんです」


榛名「……そんな」


青葉「しかも……艦娘技術が使われているっぽいんですよ」


榛名「っ……」


青葉「どうして、そんな世界の中、この日本はこんなにも裕福なんですか?」

榛名「…………ぇ?」


青葉「あ、いえいえ、失敬しました。そういえば他の国が貧困に陥っていることはご存知ではなかったですからね。日本政府はそのことすら隠していますから。まだ、海外へも行けませんもんね」


榛名「…………」


青葉「正解は……艦娘技術を売っているから」


榛名「…………」


青葉「とか、だったりして?」


榛名「青葉さんは知っているんですよね?」


青葉「どうでしょう?」


榛名「そもそもどうやって海外へ?」

青葉「どうやってでしょう?」


榛名「………」


青葉「あ、そうそう。この人知っていますか?」写真


榛名「どこかで……見たことあるような……あ、前、このお店に来てました!すごく綺麗な人だったから覚えてます!」


青葉「……いざ、というときになったら……この人は信用していいですから」


榛名「え、それはどういった……」


青葉「では、青葉の用事は終わったので帰ります。また、いつかお会いする日まで」


榛名「あ、青葉さん!」


高翌雄「青葉!代金!」


青葉「………す、すいませーん。い、いやー、完全に忘れてましたー」

高雄がおかしくなってます。sagaつけるの忘れました。すいません。

雪風「ではプロジェクトB始動ですっ!あそこの猫ちゃんについて行きましょう!」


潮「お、おー!」


響「ヤーー」


青葉「して、プロジェクトBとは?」


雪風「何言ってるんですか?さっき会議で決めたやつですよ!」


潮「………」


青葉「あー、すいません。その会議に居なかったものでー」


雪風「へ………あ、青葉……さん?」

響「……音信不通だったそうじゃないか」


青葉「いやー、こっちもいろいろ忙しくて」


響「何しに来た?」


潮「ひ、響ちゃん」


青葉「そんな怖い顔しないで下さいよ」


雪風「猫ちゃん探しです。逃げだした」


青葉「ほぉ、なるほど。気をつけて下さいね。最近、この辺って野良猫や野良犬の変死が多いんですよね?」


雪風「……え?」

潮「変死……」


青葉「なんでも、噂によると、夜な夜な野良猫や野良犬を殺している人がいる……とかいないとか」


響「……どこまでだ?」


青葉「はい?」


響「その話」


青葉「だから噂程度ですよ。あ、ここに来た用事は榛名さんとお話しに来ただけなんで」


響「………」


潮「あ、あの……どこで聞いたんですか?」

青葉「結構、みなさん知ってるんじゃないですか?まぁ、伊勢さんに聞いただけですけど」


雪風「……それが本当なら、雪風は許せません!」


潮「……うん」


響「…………」


青葉「あ、そうだ。これ青葉の連絡先です。困ったらいつでもどうぞ。数日はこの辺りにいると思うので」


雪風「……はい」


青葉「では、青葉はこれで」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月20日 (金) 14:54:12   ID: 59SXQHiw

こういう感動ssもとても好きだよ。作者さん頑張ってください!

2 :  SS好きの774さん   2015年03月24日 (火) 16:02:35   ID: 787GYH6u

妙高さんはどこに行ってしまったんでしょうか?
あと、401ちゃんは生き残り組に入れなかったんでしょうか?

3 :  SS好きの774さん   2015年04月18日 (土) 15:28:00   ID: fa1gL1Sc

オイゲンとの絡みも見てみたいなぁ

4 :  SS好きの774さん   2015年07月01日 (水) 22:15:33   ID: TcirnJB-

深海との戦争終わったら、艦娘の矛先は人間に向くんじゃ無いかな

5 :  SS好きの774さん   2015年07月17日 (金) 10:44:19   ID: s5wrRm8s

作者さん、謝る必要はないと思うよ。良いssをありがとう。

6 :  SS好きの774さん   2015年09月14日 (月) 01:47:56   ID: vN0e7iZU

葛城は…生き残り組だよね?
後…まるゆも…かな?

7 :  SS好きの774さん   2015年10月01日 (木) 00:05:57   ID: iXLRD8rq

ゴーヤろー編、ゴーヤの保護者ポジションからの突き刺さるような流れ
すごいです。すごくいい。

8 :  SS好きの774さん   2015年12月07日 (月) 07:41:26   ID: bEhn1UtE

菊月とか出てきそうではある
半身麻痺とか酷い状況で

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