サーニャ(芳佳ちゃんから教えてもらった穴の空いたコインを目の前でふるって奴)
サーニャ(エイラに試したら、マジで掛かった…)
エイラ「……」ヌボー
サーニャ(目が虚ろで、動かないや)
サーニャ「え、エイラ?」
エイラ「…あア」
サーニャ「あ、あのさ、喉が渇いたからお茶持ってきくれる?」
エイラ「…わかったんだナ」スタスタ
サーニャ(これは、効いてるの?)
エイラ「…お茶なんだナ」
サーニャ「あ、ありがとエイラ」
エイラ「ンァ?」キョロキョロ
エイラ「あレ?
私、何でお盆何か持ってんダ?
ベッドの上でタロットやってたと思ったんだけド?」ハテ
サーニャ(お願い事を一回聞いたら、もうそれで解けちゃうのか…)
サーニャ「エイラ、これを見て」プラーン
エイラ「なんだそレ?」
サーニャ「貴女はだんだん、私の言うことを聞きたくな~る~」プラーンプラーン
エイラ「私は…だんだん……」ポケー
サーニャ「え、エイラ」
エイラ「…なんダ?」
サーニャ「わ、わ、私に膝枕して?」
エイラ「…分かっタ」グイッ
サーニャ「きゃ!?」トサ
エイラ「……」ポンポン
サーニャ(あ、これ良い…)
エイラ「ンァ!?」ビビクン
エイラ「なっ!?
ど、どうしてサーニャを膝枕してるんダ!?!?!」アセアセ
サーニャ(ダメね、すぐに解けちゃう)ッチ
エイラ「さ、サーニャ?
何で私、膝枕してんダ??」オロオロ
サーニャ(あ、そうだ)スクッ
サーニャ「エイラ、これを見て」プラーン
エイラ「お、おう…」ジーッ
サーニャ「貴女は段々私の言うことを聞きたくな~る~」プラーンプラーン
エイラ「なー…るー……」ポケー
サーニャ「エイラ?」
エイラ「…どうしタ?」ポケー
サーニャ「私が、手を叩いたら、エイラは何時でも催眠に掛かるわ。
そして、催眠が掛かっている間は、どんな事でも、私の言うことを絶対聞くの。
で、また手を叩くと、元に戻る……ok?」
エイラ「…分かった」ポケー
エイラ「ンァ!?!?」キョロキョロ
サーニャ「同したのエイラ?」
エイラ「い、いや、なんでもない…」キョロキョロ
エイラ(き、記憶が飛んでる…
さ、さっき、サーニャを膝枕してたと思ったんだけど…)オロオロ
サーニャ(エイラ、混乱してるわ。
オロオロしてるエイラも可愛い…)ポッ
サーニャ「エイラ」
エイラ「ン?」
サーニャ「えい」パチン
エイラ「……」ポケー
サーニャ「エイラ、私を抱きしめて?」
エイラ「…ン」ギュッ
サーニャ「きゃっ」
サーニャ(催眠に掛かってるエイラって命令をそのまま聞くから、少し乱暴…
でも、そこがちょっと良いかも……)ポッ
エイラ「……」ギュー
サーニャ「次は、あ、頭をナデナデ、して?」
エイラ「…あア」ナデナデ
サーニャ(あ、もう死んでもイイかも)ホァー
?「サーニャちゃん、いる~」ゴンゴン
サーニャ(ッチ、淫獣め、嗅ぎつけおったわ!!)パン
エイラ「ンァ……
え?」
サーニャ「エイラ、誰か来たよ」
エイラ「……」
サーニャ(あ、立ったまま気絶した。
ホント、ヘタレね)
サーニャ「はい、開いてますよ」ガチャ
芳佳「あ、サーニャちゃん」ニパー
サーニャ「どうしたの、芳佳ちゃん?」
芳佳「うん、さっき教えた催眠術だけどね」
サーニャ「うん」
芳佳「あんまり、使い過ぎない方が良いよ。
まぁ、あんな初歩的な催眠術にかかる人なんて殆ど居ないけどね」アハハハ
サーニャ(芳佳ちゃん、貴女の目の前にいるわよ)
エイラ「ハッ!?
…何しに来たんダ、ミヤフジ?」ガルルル
芳佳「エイラさん、催眠術って知ってます?」
エイラ「ハァ?
なんだそレ?」
芳佳「穴の空いてるコインを紐で通して、相手の前で振るんです。
貴女は段々、私の言うことを聞きたくな~る~って」
エイラ「バカバカしイ」ハン
サーニャ「そうよ、芳佳ちゃん。
それより、お掃除の途中みたいだけど、大丈夫なの?」
サーニャ(てか、帰れ)
芳佳「あ、そうだった!
ともかく、あんまり使いすぎちゃダメだよ~」パタパタ
エイラ「変な奴だナ」アハハ
サーニャ「そ、そうね」アハハ
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