・主人公強化
・再構成
・オリ設定
・原作と違う点多数
・強化、弱体化、美化、キャラのage/sage、マンセー等あるかも
以上の点を気にしない方はお付き合いください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424595429
それは、とある平日。街の太陽が大きく西に傾きかけていた時だ。
学園都市第七学区の路上で交通渋滞が起きていた。
どうやら電気系統のトラブルのようで、すっかり灯りの消えてしまった信号機を中心にたくさんの自動車が立ち往生を強いられている。
上条当麻の運転する黒いステーションワゴンも、そんな渋滞の渦中に居た。
「やはり、賭けにもなりませんでしたね。と、ミサカはわかりきっていた事実を再度あなたに突き立てます」
ワゴンの助手席にちょこんと腰掛けていた少女、ミサカ00001号がわざとらしいため息をつくと、後部座席からクククッと噛み殺したような笑いが起きた。
笑い声の主はリアシートにごろんっと横になった少年、一方通行だ。
運転席の上条は、自分を嘲笑する車内の空気を打ち払うべく髪を掻きむしり、だーーっ!!と声を発する。
上条「わかったわかったよわかりましたよ三段活用!! ええそうですとも!! 賭けは上条さんの負けですとも!!」
一方通行「認めたな? よォし、今夜はオマエの奢りに決定だ。喜べミサカ」
御坂妹「フフフ。どうやらこのミサカの大食漢ぶりを発揮する機会がやってきたようです、とミサカは溢れる唾液を止められません」
上条「ええいチクショー!! こうなったら焼き肉でも寿司でもなんでも申し付けるが良い!! ただし払えなくなったら全員で皿洗いになるから覚悟せよ」
一方通行「そンな貧相な財布事情で大層な賭けを申し出るからこォなる。だからオマエはいつまでたっても三下なンだよ」
御坂妹「そもそも『帰り着くまでに不幸なアクシデントに見舞われるかどうか』なんて、他でもなくあなたが一番わかっていたことでしょうに」
上条「ぐぬぬ………」
一方通行「結果はご覧のとォりってなァ」
後ろで笑い転げている一方通行を尻目に、上条は深い溜息を付く。
未だ信号機復旧の目処は立っていない。
―――「いくら上条さんでも、10分程度の帰り道にまでトラブルは持ち込みませんことよ」と、そう高らかに宣言していた数分前の自分を殴りたい。
そんなことを考えていた上条の視界を、見慣れた制服が通り過ぎていった。
半袖のブラウスに灰色のプリーツスカート、サマーセーター。
学園都市に住むものなら誰もが知っているデザインのそれは、名門常盤台中学のものだった。
走っていく後ろ姿からかろうじて確認できた茶色のショートヘアが、上条の予感が正解であると告げている。
上条「………わかってるよ。今更このトンデモ不幸イベントの原因がつかめたところで、今夜上条さんの懐が寂しくなる事実は揺るがないってことくらい……」
……ふっ、と彼の口から妙な笑みが漏れる。
上条「けど………」
ハンドルを握る手に、いつの間にか力が篭っていた。
上条「だからって、みすみす原因を作った張本人を逃がす訳にはいかねえよなあ……!!」
そう考えたら、上条はもう迷わない。
即座に助手席の御坂妹に運転席を任せ、彼は夕方の歩道に降り立って走りだす。
初回はここまでということで
乙でした
このSSまとめへのコメント
闇条「お前…ムカつくな」の人ですか?
おもしろそう支援
こういう設定は好みです
更新まだですか
続きまだですか?
完全にエタったな