提督「憲兵さん! どうして俺のことを見捨てたんですか!?」 (56)

時雨「今日は雨だね、提督」

時雨「そういえば」

時雨「レイテ沖のときも雨が降っていたね」

時雨「・・・・・・」

時雨「でも、今は扶桑も山城も」

時雨「満潮も最上も、みんなここにいるよ」

時雨「だから大丈夫」



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時雨「・・・・・・」

時雨「・・・ねぇ、提督」

時雨「雨はね、水と同じで」

時雨「体も心も、全て潤してくれるんだ」

時雨「そして、真実を映し出してくれる鏡でもあるんだ」

時雨「ほら見て、そこの水たまり」

時雨「僕と提督の姿が映っているよね」

時雨「僕達は確かにここに存在するんだ」

時雨「そう、僕と提督の・・・」

時雨「・・・・・・」

時雨「雨は僕達の命を」

時雨「いつも潤してくれているんだね」

時雨「ふふ・・・」





時雨「嬉しいなぁ・・・」




時雨「・・・山城」

時雨「また提督の前で不機嫌そうにしてたね」

時雨「何が不満なのかな?」

時雨「折角の美人さんが台無しだよ」

時雨「・・・・・・」

時雨「・・・なんだ、笑えるじゃないか」

時雨「そうそう、その顔で」

時雨「提督と接すれば良いんだよ」

時雨「・・・それにしても」

時雨「提督、ちょっと悲しそうにしていたな」

時雨「可哀相だなぁ」

時雨「ちょっと僕」





時雨「怒っちゃったよ」




五月雨「はい提督、お茶です」

五月雨「いつもお仕事お疲れ様です」

五月雨「少しお疲れ気味のようですね」

五月雨「大丈夫ですか?」

五月雨「無理は良くないですよ?」

五月雨「・・・そうですか」

五月雨「提督のためにも私」

五月雨「もっともっと頑張っちゃいます!」

五月雨「だから、期待して下さいね?」

五月雨「もう、ドジッ娘とは言わせませんから」

五月雨「・・・・・・」

五月雨「・・・提督、どうしたんですか?」

五月雨「私をそんなに見つめて」

五月雨「・・・・・・」

五月雨「・・・私のことが」

五月雨「そんなに気になります?」





五月雨「えへへへへへへ・・・・・・」




五月雨「あ、夕張さん」

五月雨「お疲れ様です」

五月雨「何をしているんですか?」

五月雨「え? 提督の湯のみを?」

五月雨「・・・・・・」

五月雨「・・・ふーん」

五月雨「へぇー・・・」

五月雨「そうですか」

五月雨「じゃあ、お揃いの物も作らないといけませんね?」





五月雨「私と提督の」




雷「司令官、ちょっと元気ないわね」

雷「大丈夫?」

雷「・・・って、雷のことを心配するよりも」

雷「自分のことを心配しなさいよ」

雷「本当にもう・・・」ギュ

雷「ほら、良い子良い子・・・」ナデナデ

雷「ふふ、落ち着く?」

雷「そうそう、もーっと雷に頼って良いのよ?」

雷「えぇ、雷はいつでも貴方の味方よ?」

雷「だから雷だけを見て?」

雷「雷だけを感じて?」

雷「ふふ、雷の可愛い可愛い司令官」

雷「もう貴方とこの艦隊は」

雷「雷なしでは成り立たないわね?」

雷「ふふ・・・ふふふふふ・・・・・・」

雷「・・・・・・」

雷「・・・司令官」





雷「雷達、ずっと一緒よ?」




雷「暁、あんたまた司令官を困らせたんだって?」

雷「大人のレディーが」

雷「ダダをこねるわけがないでしょ?」

雷「だからあんたはお子ちゃまなのよ」

雷「ねぇ」

雷「雷のお姉ちゃんでもあるんだからさ」

雷「しっかりしなさいよ」





雷「ねぇ?」




曙「はい、書類終わったわ」

曙「そっちはまだ終わっていないの?」

曙「はぁ・・・本当に仕方ないわね」

曙「貸しなさい、あたしが少し手伝ってあげるわ」

曙「・・・って!」

曙「いきなり頭を撫でないでよこのクソ提督!」バシッ

曙「あ・・・!」

曙「ゴ、ゴメンなさい・・・!」

曙「わざとじゃないの!」

曙「ひぃぃぃ!? ゴメンなさい許して嫌わないで・・・!」

曙「嫌だ! あ、あぁぁぁ!!」





曙「許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して」




曙「ねぇ、満潮、霞」

曙「あたしって、本当に自分勝手な艦娘よね」

曙「上官をクソ呼ばわりして」

曙「酷い態度をとって」

曙「暴力すら振るう」

曙「・・・・・・」

曙「どうすれば直るかな?」

曙「もう一度生まれ変われば」

曙「素直なあたしになれるかな?」

曙「そして」

曙「そんなあたしと過ごすクソ提督は」





曙「喜んでくれるかな?」




初霜「提督? 今日は電探の調整してくれないんですか?」

初霜「もちろんしてくれますよね?」

初霜「ふふ・・・そうそう」

初霜「良い感じです・・・」

初霜「あっ・・・ん・・・!」

初霜「はぁはぁ・・・///」

初霜「これだけで、こんなに体が・・・」

初霜「提督、もう待つ必要はないんですよ?」

初霜「あの頃の私はわがままだったわ」

初霜「本当にゴメンなさい」

初霜「仕事よりも大切なのは」





初霜「貴方ですから」




初霜「・・・・・・」

初霜「鬼はー外」ガン

初霜「福はー内」ベキベキ

初霜「鬼はー外」ズル・・・ズル・・・

初霜「福はー内」ジャリジャリ

初霜「鬼はー外」ガッ





初霜「福はー内」ビチャ




雪風「・・・・・・」

雪風「司令官、今日は何の日かわかりますか?」

雪風「そう、雪風が大破着底した日です」

雪風「痛かったなぁ」

雪風「あのときは」

雪風「不沈艦なんて、この世にはないんだと」

雪風「絶望しました」

雪風「・・・・・・」

雪風「でも、今は違います」

雪風「司令官という、守るべきものができました!」

雪風「雪風は絶対に沈みません!」

雪風「・・・司令官」

雪風「幸運の女神のキス、しましょう?」





雪風「ん・・・」




雪風「天津風、元気にしていた?」

雪風「ご飯持ってきたよ」

雪風「うん、食べてね」

雪風「やっぱり大切な姉妹だから」

雪風「本当はこんなことしたくないけど」

雪風「・・・・・・」

雪風「あんなに急に司令官とケッコンするから」

雪風「こんなことになるんだよ?」

雪風「鎖、解いてほしい?」

雪風「じゃあね・・・」

雪風「いい加減諦めてね?」





雪風「司令官は私のものだから」




矢矧「はい、今日のデイリー任務をまとめたわ」

矢矧「ふふ、良いのよ?」

矢矧「いつでも任せて」

矢矧「それにしても、ここの生活は良いわね」

矢矧「提督と一緒に過ごせるし」

矢矧「大和も雪風もいる」

矢矧「幸せだわ」

矢矧「幸せ過ぎて怖いかも」

矢矧「・・・・・・」

矢矧「・・・ちょっと」

矢矧「真面目な話をしているときに」

矢矧「私の胸を見ちゃダメよ?」

矢矧「もう・・・まだ夜じゃないのに・・・」

矢矧「・・・さて」

矢矧「今日も私から」

矢矧「仕掛けさせていただくわね?」





矢矧「ん・・・」




矢矧「・・・・・・」





カーン!     カーン!     カーン!





矢矧「・・・・・・」

矢矧「・・・・・・」





カーン!     カーン!     カーン!





矢矧「・・・・・・」

矢矧「・・・ふふ」




加賀「提督、今日は私に相談事はないの?」

加賀「・・・そう」

加賀「昔は毎日のようにしてきてくれたのに」

加賀「最近は少し寂しいわ」

加賀「・・・・・・」

加賀「・・・でも良いの」

加賀「今の私には、赤城さんと」

加賀「提督がいますので」

加賀「それだけで十分だわ」

加賀「・・・・・・」

加賀「えぇ、本当よ」

加賀「ただ」

加賀「五航戦の娘達は」





加賀「邪魔ね」




加賀「」ギリギリ

加賀「」パシュッ

加賀「・・・・・・」

加賀「・・・外したわ」

加賀「何かしら?」

加賀「瑞鶴」

加賀「・・・えぇ」

加賀「故意にやったわ」

加賀「先程、翔鶴は」

加賀「息を引き取ったから」





加賀「次は貴女の番ね」




ちょっとタバコを吸ってきます

榛名「提督、おはようございます」

榛名「昨晩は激しかったですね」

榛名「ふふふ・・・」

榛名「・・・?」

榛名「提督、これはなんですか?」

榛名「え? 金剛姉様からもらった・・・?」

榛名「・・・・・・」

榛名「提督」

榛名「ダメです」

榛名「これは没収です」

榛名「許しません」

榛名「提督は榛名のものですから」

榛名「ダメです」

榛名「え? 目がおかしい?」

榛名「落ち着け?」

榛名「提督」

榛名「話を逸らしてはいけません」





榛名「榛名は大丈夫ですから」




榛名「あ、金剛姉様」

榛名「はい、榛名は今日も元気です」

榛名「そうだ、金剛姉様にお話が」

榛名「このマフラー、一体なんですか?」

榛名「金剛姉様が自分で編んだんですか」

榛名「すごいですね」

榛名「良い出来です」

榛名「でも」

榛名「榛名の断り無しに、提督にプレゼントするのは」

榛名「いただけません」

榛名「はい、そうです」

榛名「勝手は」

榛名「榛名が」





榛名「許しません」




扶桑「提督、今日も良い天気ですね」

扶桑「空があんなに青いです」

扶桑「あの空のように、提督と私の心の中は」

扶桑「綺麗に澄んでいますね」

扶桑「ふふ・・・」

扶桑「なんだかじっと見ていると」

扶桑「吸い込まれてしまいそうです」

扶桑「・・・・・・」

扶桑「どうせ吸い込まれてしまうのなら」

扶桑「提督と一緒に、2人で」

扶桑「吸い込まれたいです」

扶桑「誰にも邪魔をされない」

扶桑「2人だけの場所」

扶桑「・・・・・・」

扶桑「・・・いっそのこと」

扶桑「行ってみましょうか?」

扶桑「あの空の彼方にある」





扶桑「永遠の楽園に」




扶桑「ちょっと山城」

扶桑「私は提督と一緒にいたいのだけれど」

扶桑「どうしていつも私の傍にいるの?」

扶桑「え? 提督が変なことをしないようにって?」

扶桑「心配しないで、山城」

扶桑「提督は素敵な方よ?」

扶桑「私のことを大切にしてくれる」

扶桑「もちろん、山城」

扶桑「貴女のこともよ?」

扶桑「ふふ、そう・・・そうよ?」

扶桑「提督、可愛いですよね」





扶桑「私の妹」




山城「扶桑姉様、おはようございます」

山城「一緒に朝食でも・・・」

山城「あ、提督も・・・」

山城「・・・・・・」

山城「・・・いえ」

山城「なんでもないです」

山城「では、いただきましょうか」

山城「美味しいですね、この蕨(ワラビ)の塩漬け」

山城「扶桑姉様もそうお思いですか?」

山城「ふふ、嬉しい・・・」

山城「あ、そうだ」

山城「提督」

山城「後でちょっと」





山城「話があります」









山城「扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの扶桑姉様は私のもの」















提督「・・・・・・」

扶桑「・・・・・・」










提督扶桑「「ゲシュタポさん、助けて下さい」」

ゲシュタポ「ルーデルさん、助けて下さい」

ルーデル「相当閣下、助けて下さい」

アドルフ「あぁ嫌だ!! 嫌ぁ嫌ぁ嫌ぁ嫌ぁ嫌ぁ!!!」

山城「ふふ・・・」

アドルフ「」





アドルフ「待ってってば!」





――― 終了 ―――



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