マリカ「団長が好き」エフラム「俺もエイリークが好きだ」 (34)

マリカ「でも団長は私の好意に気づいてくれない」

エフラム「エイリークは好きなのを認めてくれないんだ」

マリカ「……私達って似た者同士?」

エフラム「そうだな」

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マリカ「団長はいつもテティスとばっかり話してる」

エフラム「その二人はどんな話をしているんだ?」

マリカ「酒の話。 私が話に入ろうとすると飲めないだろって追い払われる」

エフラム「お前は酒が飲めないのか?」

マリカ「うん、ずっと前に無理して飲んだら倒れた」

エフラム「……それだ!」

マリカ「?」

エフラム「酒が駄目なら無理して飲め!!」

マリカ「どうして?」

エフラム「いいか、無理して飲んでる姿……それは即ち頑張ってる姿! そこに男は萌えるんだ!」

マリカ「燃えるにはファイアーを使わないといけない」

エフラム「いや、そっちの燃えるじゃなくてだな……」

エフラム「とにかく今日、帰ったら実行してみろ」

マリカ「王子はそれで成功した?」

エフラム「いや、俺はそんなことをする必要はない。 エイリークが俺の事を好きなのは分かっているからな。 後はどうやって素直にさせるかなんだが……」

マリカ「凄い」

エフラム「大したことじゃない、イケメンだからモテて当たり前なんだ」

マリカ「確かに王子は団長程じゃないけどかっこいい」

エフラム「あ、ああ……お前もエイリーク程じゃないがルックスはトップクラス、可能性はある……また何かあったらこの恋愛のプロ、エフラムに聞け」

マリカ「分かった、ありがとう」

エフラム(あんなゴリゴリのやつのどこがいいんだ?)

支援レベルが上がった

ジスト傭兵団アジト

テティス「どうぞジスト」

ジスト「ついでくれたのか、ありがとな……やっぱ仕事を終えた後の酒は格別だな」

マリカ「……」ジー

テティス「……あら?」

ジスト「どうしたマリカ、もう寝る時間だぞ?」

マリカ「私も酒飲む」

ジスト「おいおい、無理すんなよ。 お前、一杯飲んだだけでぶっ倒れただろ?」

マリカ「団長が酔ったらいけないから団長の為に飲む」

ジスト「じゃあ俺の為を思うんなら飲まないでくれ」

マリカ「それでも飲む」

ジスト「おいおい」

テティス「ねぇジスト……」ゴニョゴニョ

ジスト「!! そりゃあいいかもな」

ジスト「……マリカ、しょうがねぇから一杯だけだぞ」コトッ

マリカ「うん」

ゴクゴク……

マリカ「……倒れない、酔ってない……飲めた!!」

ジスト「そりゃそうだろ、『こ◯もののみもの』だからな」

マリカ「団長の意地悪」

テティス「バラしたら意味ないじゃない……」

マリカ「さっき二人が飲んでた酒を飲む」ゴクゴク

テティス「あっ! ちょっとマリカ!」

ジスト「おいおい! まだ半分以上も残ってるんだぞ!」

マリカ「……プハーッ」

バタッ

テティス「マリカが倒れたわ!」

ジスト「見ろ、言わんこっちゃねぇ」

マリカ「……うぅ」

ジスト「ほらマリカ、そのままね……」

マリカ「うがーーーーーーーーー!///」

ジスト「うおっ!?」

テティス「狂変したわね……」

マリカ「だーーーーんーーーーーちょーーーーーー!///」

ジスト「わ、分かったから落ち着け!」

マリカ「あーーーそーーーーぼーーーーーー!///」

テティス「……じゃあ私と一緒に踊る?」

マリカ「だんちょーーーとおどりたーーーーーーーい!」

テティス「あらあら……嫌われちゃったわね」

ジスト「テティスとダンスしたら踊ってもいいぞー」

マリカ「じゃあテティスとおドルーーーー! おドローテティスーーーーーーーー!///」

テティス「それ椅子よマリカ」

マリカ「らんちょーーーーーとぅきーーーーー! だいとぅきーーーーー!!!///」

ジスト「お、俺は嫌いだ……」

マリカ「とぅきっていうあれあられなーーーーーい!///」

テティス「呂律が回ってないわね……」

マリカ「らんちょーーーーー!///」

ジスト「嫌いだ嫌いだ」

マリカ「らんちょーーーーー!///」

ジスト「嫌い嫌い」

テティス「……もしかして楽しんでる?」

ジスト「……ああ、こんなマリカ滅多に見られないからな」

マリカ「らんちょーは私のことがーーーーー?」

ジスト「きらーーーーい!」

ジスト・マリカ「「あっはっはっはっ!」」

テティス「なんでマリカも嫌いって言われて嬉しいのよ……」

ジスト「まだやるのかマリカ?」

マリカ「まだやうーーーー!///」

ジスト「……好きだから寝てくれ」

マリカ「おやすみーーーーー!///」バタッ

ジスト「……やっと終わったな」

テティス「ええ……なんだか娘を持った気分ね」

マリカ「だんちょ〜……ムニャムニャ」

ジスト「しかしあいつ、俺を好きだなんて……本当はあいつ、好きなやつなんかいないだろ?」

テティス(本当に鈍感ね……)

次の日

マリカ「何も覚えてない」

エフラム「確かに何も覚えてなかったら意味がないな」

マリカ「直感だけど嫌われてはいない」

エフラム「俺があいつに直接聞いてみようか?」

マリカ「うん」

エフラム「それじゃあ、ジストに魔物討伐の依頼を……」

ジスト「……ふぅ。 王子、魔物は全員倒したぜ」

エフラム「ありがとう……そうだジスト」

ジスト「なんだ?」

エフラム「昨日のマリカの様子はどうだった? そしてどう思った?」

ジスト「何であんたがそんなことを聞くんだ? それに何で知ってるんだ?」

エフラム(そういえばマリカは内緒で俺の所にきてるんだよな……)

エフラム「いや……知り合いがジスト傭兵団アジトを通りすぎたらマリカが暴れたと言っていてな……気になっただけだ」

ジスト「そうだな……昨日はやりたい放題だったな」

エフラム「……性的な意味でか?」

ジスト「??」

エフラム「いや、何でもない……」

エフラム(この様子だと特に進展はなかったみたいだな……)

エフラム「……というわけで何も変わってない」

マリカ「……」シュン

エフラム「落ち込むな……作戦は幾らでもある」

マリカ「何?」

エフラム「男が萌えるものその2、それは……」

マリカ「それは?」

エフラム「……コスプレだ!」

マリカ「こすぷれ?」

エフラム「分かりやすく言えば普段着てない服を着ることで男は萌えるんだ」

マリカ「どんな服?」

エフラム「よし、俺が持ってるのを渡そう……セーラー服とメイド服だ」

マリカ「これを私が?」

エフラム「ああ……そうだ、ウサギのカチューシャもやろう。 ウサ耳をつければ破壊力は抜群だ」

マリカ「そんな物をつけなくてもこの剣だけでいい」

エフラム「だからそういうことじゃなくてだな……」

マリカ「……王子、いつもありがとう。 王子に相談するとなんだか安心する」

エフラム「そうか、ならいいんだ……頑張れよ」

マリカ「うん」

支援レベルが上がった

エフラム(最近、マリカと話していると物凄く楽しい気分になるんだが……気のせいか?)

ジスト傭兵団アジト

マリカ「ただいま」

ジスト「おう、おかえりマリカ。 最近一人で出かけるけどどこに行ってんだ?」

マリカ「相談」

ジスト「相談? なんだよ、俺に言えないことか?」

マリカ「うん……ねぇ団長」

ジスト「なんだ?」













エフラム『先ずは手始めにウサ耳だけつけろ』













マリカ「……」ヒョイ

テティス「あら、マリカ……どうしたのそれ?」

マリカ「団長……これつけてるの見てどう思う?」

ジスト「……耳が四つあるなって思う」

マリカ「……あれ?」

マリカ(王子はこれだけでティッシュ3枚使うぐらいは喜ぶって言ってたけど使わない……)

ジスト「アホなことやってないで早く風呂入れ」

マリカ「……うん、じゃあ着替える」ヌギッ

テティス「ちょ、ちょっとマリカ! ジストがいるのよ! ここで着替えたら」














エフラム『着替えはジスト本人の前で見せろ! いいな!』













マリカ「……着替えた」

テティス「セーラー服じゃないそれ!」

ジスト「マリカ……一体どうしたんだ?」

マリカ「感想は?」

ジスト「か、感想?」

マリカ「この服似合う?」

ジスト「……いや、お前には合ってねぇんじゃねぇのか?」

テティス「そうね……」

マリカ「!!!」













エフラム『セーラー服で萌えなかったらメイド服に着替えろ! それなら絶対堕ちる!』















マリカ「……この服は?」

ガッシャーン!!

テティス「ジストが椅子から落ちたわ!」

ジスト「お前らしくなくてびっくりしちまった……」

マリカ(落ちた……やった!)

エフラム『次にメイドになりきれ! いいか、やり方は……』














マリカ「……ご、ご主人様!」

ジスト「……は?」

マリカ「な、何でも言うことを聞きますニャ!///」

テティス「!?」

ジスト「……今すぐ寝てくれ」

マリカ「わ、分かりましたニャ! お休みニャさい!」

バタンッ

ジスト「……嵐は去ったか」

テティス「ええ……」











マリカ(何故か知らないけどやってて楽しかった)

次の日

マリカ「今の私なら何でもできる気がする」

エフラム「その域だ、 恋は吹っ切れてからが本番だ」

マリカ「次は何をすればいい?」

エフラム「ジストの前で裸になる」

マリカ「分かった」

エフラム「……待て待て待て、躊躇は?」

マリカ「今の私にはない」

エフラム(メイドの効果がこんなにあるとは……)

ジスト傭兵団アジト

マリカ「ただいま団長」

ジスト「おかえりマ……」

ガッシャーン!

テティス「どうしたのジスト……ってマリカ、あなた裸じゃない!!」

マリカ「サプライズ」

テティス「しなくていいわよそんなの! いいから早く着替えて!」

マリカ「怒る理由は?」

テティス「自分で考えなさい!」

ジスト(……マリカがマリカでなくなってきてる……)

次の日

マリカ「怒られた」

エフラム「見せ方がいけなかったんじゃないのか? 何も言わないで裸で現れるからびっくりしたんだ」

マリカ「じゃあどうすればいい?」

エフラム「よし、俺がお手本を見せよう」

コンコン

エフラム「エイリーク、入るぞ」

エイリーク「どうぞ兄上」

ガチャ

エフラム「エイリーク……俺の愛を受け取っ……」

ガンッ

エイリーク「兄上の馬鹿! 早く出て行ってください!///」

エフラム「……今日は調子が悪いだけだ、気にするな」

マリカ「分かった」

エフラム「……マリカ、今更なんだが……」

マリカ「何?」

エフラム「恋愛のプロである俺があれこれ直伝しても効果がないとなると……ほかのやつに頼った方がいいんじゃないのか?」

マリカ「ほかの?」

エフラム「ああ……ヨシュアとかコーマとかはどうだ? 彼女がいるし……お前とも支援会話があるからジストが駄目なら最悪……」

マリカ「やだ、王子がいい」

エフラム「……マリカ?」

マリカ「王子だけに相談したい」

エフラム「……不思議だな、俺も最近、恋の話はマリカにしかしたくない気分なんだ……」

マリカ「ただ相談したいだけじゃない、王子と話がしたい、それでいい」

エフラム「マリカ……」

マリカ「これから毎日こんな風に遊びに来ていい?」

エフラム「勿論だ……なぁマリカ」

マリカ「?」

エフラム「俺のことは王子じゃなくて……エフラムって呼んでもらえるか?」

マリカ「どうして?」

エフラム「これだけ話す仲になると……名前で呼ばれたくなってな」

マリカ「……分かった、エフラム」

エフラム「ありがとうマリカ……俺はお前のことを応援する」

マリカ「私もエフラムのことを応援する」

エフラム「よし、お互い今日は相手に全身全霊のアタックをしよう」

マリカ「うん、私も今までエフラムに教えてもらった事を活かす」

エフラム「約束だ」

マリカ「うん」

支援レベルが上がった

ルネス城

エフラム「エイ……リーク……///」

エイリーク「ゼト! 兄上が私の前で変な行為を……!」

ゼト「エイリーク様の前で自慰はやめてくださいエフラム様!」













ジスト傭兵団アジト

マリカ「だん……ちょお……はぁ……///」

テティス「ジスト! 大変よ! マリカが……」

ジスト「悪いなマリカ……今日からお前とはお別れだ」

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次の日、マリカが起きるとジスト傭兵団は何処かに行ってしまった。マリカはジストが照れ隠しをしているのだと思い彼を待ち続けることにした。現在は彼を待ちながらルネス城に居候している。エフラムとは相変わらず仲がいいそうだ。

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〜終わり〜

今更だけど俺が書いてるのFEssじゃねぇな

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