おっちゃん「おっちゃんな、強盗しようと思うんだ」(10)

おっちゃん「どうだ?」

おっさん「でもすぐ捕まりますよ」

おっちゃん「そこを工夫してな、三億円を強盗するんだ」

おっさん「捕まりたくないですって」

おっちゃん「でもなぁ……お互い娘の事を考えると……」

おっさん「うーん…」

おっさん「仮にやるとして、計画はあるんですかい?」

おっちゃん「窓口で頼むのはいかんのか?」

おっさん「残高がないと無理じゃないですかねぇ……」

おっちゃん「うーん……」

おっちゃん「いきなり貰うことを考えるのはダメだ」

おっさん「そうですね、下調べからやりましょう」

おっちゃん「そうしよう」

銀行

おっちゃん「でかいなぁ……」

おっさん「これはどこからいけばいいのやら……」

おっちゃん「地下とかどうかね?」

おっさん「おぉ、そうしましょう」

おっちゃん「じゃあなかに入ろうか」

ウィン

おっちゃん「ハイテクやなぁ……」

おっさん「ですねぇ……」

おっちゃん「お、あそこに関係者以外立ち入り禁止って扉があるぞ」

おっさん「あそこに金庫があるんですかね?」

おっちゃん「おっちゃん中卒だからわからないけど入ってみようか」

おっさん「ですね」

「何回言ったらわかるんだ!」

おっさん「」ビクッ

おっちゃん「」ビクッ

「言われたこともまともにできないのか!?」

おっさん・おっちゃん「申し訳ありません!!」

「え?」

おっさん「あ……」

おっちゃん「あ、あの……」

ダダダダ

ウィン

「……なんだ?……いやそんなことより!」

おっちゃん「ついつい体が反応しちゃったよ」

おっさん「条件反射みたいなものですね……」

おっちゃん「まぁちゃんと監視カメラの位置だけは把握したよ」

おっさん「私も従業員の配置は把握しました」

おっちゃん「あの短時間でやるじゃないか」

おっさん「いえそんな……」

おっちゃん「よし、今日の夜、銀行前のマンホールに」

おっさん「はい」

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