夕張「道具なら! 私にお任せ!」 (35)

夕張「ん? あら、吹雪ちゃん。どうしたんですか?」

夕張「え? バレンタインが近いから、美味しくチョコを溶かせる鍋が欲しいって?」

夕張「良いですよ。ちなみに誰にチョコはプレゼントするんですか?」

夕張「ふむふむ、睦月ちゃんと夕立ちゃんと、提督・・・と」

夕張「提督につくるのは義理ですか? それとも・・・」

夕張「良いじゃないですか、教えてくれてもー」

夕張「義理ぃ? 本当ですかぁ? 私、知っているんですよ?」

夕張「いつも頑張って、チョコを作る練習をしていることを」

夕張「・・・・・・」

夕張「・・・じゃあ、つくりますね!」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「提督、今日はバレンタインですね」

夕張「吹雪ちゃんから、提督にこれを渡すよう、頼まれました」

夕張「恥ずかしがって、自分では渡に行けないって言っていましたから」

夕張「きっと恥ずかしかったんですよ!」

夕張「あ、私からもどうぞ」スッ

夕張「ふふ、どっちが美味しかったか、後で教えて下さいね?」

夕張「じょ、冗談ですよ!」

夕張「・・・・・・」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423737666

夕張「あれ? 那珂ちゃん、どうしたの?」

夕張「え? もっと歌が上手くなれるマイクが欲しいって?」

夕張「任せて下さい! とっておきのマイクをつくりましょう!」

夕張「那珂ちゃんの心温まる、優しくて明るい歌、みんなの心に響かせましょう!」

夕張「あ、みんなってことは、提督の心にも・・・」

夕張「・・・・・・」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「・・・あー、あー、マイクのテスト中」

夕張「あ、提督。ちょっと新型マイクを作ってみたんです」

夕張「より人の心に響くように聞こえる、不思議なマイクです」

夕張「まるで、このマイクに心が宿っているかのように」

夕張「凄いでしょう?」

夕張「加賀さん、お疲れ様です! どうしたんですか?」

夕張「赤城さんに美味しい肉じゃがをつくりたいと」

夕張「では、ボーキサイト大量合成鍋をつくりましょう!」

夕張「そういえば、提督はつまみ食いの常習犯でしたね」

夕張「え? そんなことはさせませんって? そうですね、でも・・・」

夕張「少し不安ですねー・・・」

夕張「・・・・・・」

夕張「さてと、大量にボーキサイトを含んでいそうなのは・・・」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「赤城さん、これどうぞ」

夕張「加賀さんがつくったものなんですけど、ちょっと急用ができたとかなんとか」

夕張「美味しいですか? それは良かったですね!」

夕張「あ、提督! 提督も肉じゃが、どうですか?」

夕張「厨房に、少し余っている分があるんです」ヒソヒソ

夕張「な、長門秘書艦!? ど、どうしたんですか?」

夕張「え? 最近提督が仕事し過ぎて自分の仕事が全くなくなった?」

夕張「あー、それは辛いですねぇ」

夕張「よし、では特製のお守りをつくりましょう!」

夕張「提督も提督で、このままでは体調を崩してしまうかもしれませんからね!」

夕張「よいしょ・・・」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「提督、毎日お疲れ様です」

夕張「このお守り、長門秘書艦から提督にへと」

夕張「なんでも、特殊なお守りでして。効力を発揮するには」

夕張「1週間に1回、メロンを食べることだそうですよ?」

夕張「ふふ、面白いですよね?」

夕張「ん? 島風ちゃん! こんな夜遅くにどうしたの?」

夕張「え? 提督があまりにも足が遅くて可愛そうだから、提督用に俊足靴をつくってほしいって?」

夕張「島風ちゃん、あまり提督とかけっこをし過ぎちゃダメよ?」

夕張「・・・・・・」

夕張「(もしこれをつくったら、提督が島風ちゃんに追いついてしまう可能性がある・・・)」

夕張「(もしそうなったら・・・)」

夕張「・・・・・・」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「提督! かけっこしましょう!」

夕張「急にどうしたって? 見て下さい! この特殊な艦底は」

夕張「足が速くなる代物なんです!」

夕張「これで私ももう置いて行かれることもないですね!」

夕張「それそれー! あははー!」

夕張「あ、電ちゃん! こんにちわ!」

夕張「この前のカレー大会、優勝おめでとう!」

夕張「良かったね、長門秘書艦も凄い美味しそうにしていたよ?」

夕張「提督はちょっと不在だったけど」

夕張「え? 今度は個人的に提督にお手製カレーを食べさせたいって?」

夕張「そっかー、みんな、頑張っていたものね」

夕張「・・・・・・」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「・・・ふふ、提督、美味しいですか?」

夕張「もう少し辛い方が良い? では、この足柄さんのガラムマサラを」パッパッ

夕張「あ、丁度良くなりましたか?」

夕張「良かった」

夕張「あ、睦月ちゃん・・・って!」

夕張「どうしたの? きゅ、急に泣かないでよ・・・」

夕張「え? どうしても如月ちゃんに会いたいって?」

夕張「睦月ちゃん・・・」

夕張「・・・・・・」





ガン!    ガン!    ガン!





如月「睦月型駆逐艦2番艦の如月と申します。今日からよろしくね?」

夕張「はい、こちらこそ」

夕張「よろしくお願いします」

夕張「ん? 弥生ちゃんじゃん」

夕張「え? 望月ちゃんがダラけ過ぎていて提督が困っているからなんとかしてほしいって?」

夕張「そうですねー、道具でなんとかできるかどうか」

夕張「姉として、もっと前の段階でどうにかできなかったんですか?」

夕張「言うときはしっかり言わないと!」

夕張「さて」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「望月ちゃん、この目覚まし時計、弥生ちゃんから」

夕張「最近ダラシない生活ばっかりしているから、それをプレゼントだって」

夕張「本人は? さぁ・・・」

夕張「どこだろうね」

夕張「どうしてくれるんですか、大井さん」

夕張「貴女が媚薬を盛った肉じゃがを」

夕張「提督が間違って食べてしまったじゃないですか」

夕張「え? 北上さんに食べさせようとしていた? なのに提督が計画を丸潰しにした」

夕張「提督の所為にするんですか? おまけに私に逆ギレだなんて」

夕張「・・・・・・」





ジャリジャリ・・・!    ベキッ!!    ガリガリ!    ガンガンガンガンガンガンガンガンッ!!!!





夕張「あぁ、北上さん。この肉じゃが、大井さんがつくったそうですよ」

夕張「本人はちょっとすることがあるみたいなことを・・・」

夕張「はい! ゆっくり」

夕張「召し上がれ」

夕張「あ、球磨ちゃん。 え? 多摩ちゃんがにゃーにゃーうるさいって?」

夕張「しょうがないなー、ちょっと待っていてね?」





シュリーン・・・シュリーン・・・!   ガッ!   ガッ!   ゴス!   ゴス!   ザシュッ!!   ドスドスドス!!   ガン!   ガン!





武内P「前川さん・・・おや?」

武内P「一体どこに行ったのでしょうか・・・?」

夕張「比叡さん、こんにちは」

夕張「話は聞いていますよ? 金剛山に美味しいカレーをつくりたいって」

夕張「道具も大切ですけど、技量も大事なんですよー?」

夕張「え? 今回の試食係は提督? そうですか・・・」

夕張「ふーん」

夕張「・・・・・・」





ヒェーーーッ!?    ヒェーーーッ!?    ヒェーーーッ!?





夕張「提督、最近カレーばかり続いていたので」

夕張「今度はハヤシライスにしてみました!」

夕張「どうですか? どうですか?」

夕張「美味しいですかー、ふふふ」

夕張「嬉しいなぁ」

夕張「あ、瑞鶴さん、お疲れ様です」

夕張「え? 最近、翔鶴さんが瑞鶴さんと提督の名前を連呼するって?」

夕張「このままでは提督がノイローゼに・・・そうですねぇ・・・」





カン!    カン!    カン!





夕張「前方、空母水鬼を発見!」

瑞鶴「これから攻撃を開始するわ!」

空母水鬼「ズイカクゥ! ワタシヨ、ショウカクヨ! ヤメテェー!?」

夕張「あ、愛宕さん。丁度良いところに」

夕張「この前、提督と一緒にお風呂に入っていましたよね?」

夕張「何をしていたんですか?」

夕張「普通、恋仲でもない男女が一緒にお風呂に入ったりしないですよね?」

夕張「もう少し慎みをもった方が良いんじゃないですかねぇ? その胸も含めて」

夕張「ねぇ? どうしてあんなことをしたんですか? ねぇ?」





夕張「どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして」





ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンッ!!!!!





夕張「提督、今からお風呂ですか?」

夕張「・・・一緒に入ります?」

夕張「筑摩さん、利根さんから相談がありました」

夕張「最近、筑摩さんがベタベタし過ぎていると」

夕張「おまけに提督に怪我をさせたそうじゃないですか」

夕張「提督は何も悪くないのに・・・酷いですね」

夕張「よいしょ」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「あ、利根さん。お疲れ様です」

夕張「え? 筑摩さんですか? いえ、どこにいるかは・・・」

夕張「演習に必要な拡声器を、筑摩さんが持っていたんですか?」

夕張「こまりましたねぇ、拡声器は1つだけ・・・」

夕張「・・・・・・」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「・・・夕立ちゃーん! そう、そこ! 頑張ってぇー!」

金剛山で草生えた

夕張「あ、羽黒さん。どうしたんですか?」

夕張「え? 最近、提督が自分に対して優し過ぎるって?」

夕張「あぁ、羽黒さんは守りたくなるーって言っていましたからね」

夕張「では、提督が言ったことが本当なのか、試してみましょう」





ガン!    ガン!    ガン!





夕張「提督、お疲れ様です」

夕張「・・・ウソツキサンデスネ」ボソ

夕張「いえいえ、なんでもないですよ?」

夕張「凄く機嫌が良いだけです!」

>>25

「こんごうさん」とか「あかぎさん」って一度に変換するとそうなってしまってね
いちいち「こんごう→変換」+「さん」ってやっているデフ

すみませんでした

夕張「え・・・間宮さん?」

夕張「どうしたんですか? こんなところに」

夕張「え? 艦娘が増えるから、もっと業務用の大きい鍋が必要?」

夕張「増えているわけではないんですが・・・」ボソ

夕張「いえいえ、なんでもないですよ」

夕張「うーん、大きい鍋だと、少し資材を使いますねぇ・・・」

夕張「・・・・・・」





夕張『えー、軽巡の夕張です。大淀さんと最上さん、至急工廠に来てください』キーン





ガン!    ガン!    ガン!    ガン!    ガン!    ガン!





夕張「はい、どうぞ」

間宮「あら、ありがとう!」

間宮「提督も結構食べますから」

間宮「これで大助かりだわ♪」





夕張「・・・・・・」スッ

夕張「」バキッ!!    ゴト

夕張「・・・・・・」





ガン!    ガン!    ガン!





――― 終 ―――


第6話の夕張がお手製の鍋作っているシーンで速攻思いつきました
クソSS、失礼しました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom