女奴隷「なんでエッチな事を命令しないんですかっ!」(145)

空 白 は 甘 え

男「いや、そんな事いいから、早く飯作れよ」

女奴隷「……ふぇ?」

男「ほら、シチューの材料買って来てやったんだから、早く作れよ?」

女奴隷「あっ……でも、その……あの、あのっ……」

男「……奴隷なんだろ?」

女「そうですが……その……シチューとはなんでしょうか……?」

男「……えっ?シチューも食べた事ないの?今まで、何食ってたんだよ?」

女「ミミズとか……トカゲとか……」

男「………」

男「……チッ」

女「(ビクッ)…あ…の……ごめんなさっ……!」

男「…俺が作ってやるから、良く見てろ」

女「…え?」

男「料理は手順さえ間違えなかったら、そこそこのものは作れる。俺もさして上手い訳じゃないが…まぁ、それなりのモノは作れるだろう。…どうした?」

女「ぐすっ…えぐ……えっ…と…その…」



こんな感じか

書いてもいいものなのかな?

>>2
乗っ取りになる。すまぬ




女「人買いの男には、その……買われたらひどい扱いを受けることが多いと聞かされていましたので…」

男「……それで?」

女「は、はい。…わたしも、ここに連れて来られ…いえ、ここに来るまでに…その、
色々と覚悟をしていたのですが。思っていた感じとは違って、緊張が解けてしまったら…ひぐっ…うぅ」

男「……はぁ」


女「(ビクッ)す、すいません!」

男「いちいち謝るな。……さっさと服を着てこちらに来い」

女「は、はい!」ゴソゴソ

男「待て」

女「(ビクッ)ひぅっ!」

男「忙しい奴だな……まぁいい。それより、なぜそちらの薄汚い服を着ようとする? 」

女「え……?」

男「新しい服を用意しているだろうが。そちらに着替えろ」

女「…ですが、こんな新しい服……それに…」


男「…なんだ」

女「えと…この服はおかあさんに繕ってもらったものなので…」

男「……」

女「(沈黙が怖いよぅ)……うぅ…」

男「……チッ」

女「(ビクッ)」

男「…その汚らしい服をこちらに渡せ」

女「えっ! で、ですが」

男「口答えする気か?」

女「……いえ」

男「ふん……捨てはしない」

女「え…? どういう…?」

男「それでは余りにみすぼらしいからな。まともに着られるようにしておいてやる。幸い…と言っていいか、仕立てはしっかりしているようだし、洗濯する程度でも……どうした?」

女「うぇぇ…っく……うぅ、すびば、せん…」

男「…いちいち謝るな、と言ったはずだ。理解したなら、さっさと着替えてこちらに来い。まったく…これではいつまで経っても夕食にありつけん」

ー1時間後ー

男「…まぁ、こんなものか」

女「……すごい…おいしいです…!」

男「先にも言ったが…食べられなくはない、といった程度だ。というより、お前にもこのぐらいは出来るようになってもらわねばな。…どうだ?」

女「…えっと……」

男「…手順はおおよそ把握できたのか、と聞いている」

女「は、はい! 必死で覚えましたので!」

男「そうか。では次回からは頼むとしよう。…まぁ念のため近くで様子は見ておいてやる」

女「あ、ありがとうございます」

男「…ふん、不味いものを食べさせられてはかなわんからな」

女「それでも…うれしいです…」ゴニョゴニョ

男「…? どうした、何か不満か?」

女「いえ! その…えっとえっと………(あ、そうだ)…あの、一ついいですか…?」


男「…なんだ」

女「う…えと、今さらなんですが、その…こうしてご主人さまと同じ席でごはんを食べていても…大丈夫なんですか…?」

男「……」

女「わたし、言葉づかいとか作法とか、よくわからないですし…」

男「構わん。が、言葉遣いか……。一つ聞くが、文字は読めるのか?」

女「い、いえ…貴族や商人の生まれでもありませんし」

男「……そうなのか」

女「…?」キョトン

男「いや、気にするな。…そうだな、言葉遣いや文字なども教えてみようか。学ぶ気はあるか?」

女「もちろんです! けど…いいんですか?」

男「何がだ」

女「その…私なんかのために時間を使っちゃって…」

男「ふん……奴隷であるお前の振る舞いが粗雑では、所有者たる俺の品性が疑われるからな。必要な措置だ」

女「そち…?」

男「…必要な行いだ、ということだ」

女「そ、そういう意味なんですか…///(優しい…えへ)」

どうでもいいけど、半角カナの入力方法(電話)を初めて知った2012夏



男「何にせよ、後日だな。今は食事を済ませてしまおう。後片付けもしなければならん」

女「あの…そのぐらいなら、わたしにもできますよぅ…?」

男「…そうか。では、頼むとしよう。……まぁ、ちゃんと仕事をこなせるか監視はするがな」

女「がんばります…!」フンス

ー20分後ー

男「ふむ。たかが洗い物とは言え、なかなかしっかりした仕事ぶりだった。今後も任せられそうだな」

女「あ、ありがとうございます! ただ、そのぅ……まだ不慣れなところもありますし…何か失敗するかもしれませんし…」モジモジ

男「歯切れの悪い言い方だな。何が言いたい?」

女「えと、時々でいいので…仕事ぶりをみていてもらえたら…って」

男「……」

女「……」チラッ

男「……」

女「……うぅ」オドオド

男「……はぁ」

女「(ビクッ)ひぁっ」

男「まぁ、一理あるか。…仕方ない、今後も度々監視をしてやる」

女「あ、ありがとうございます…!」パァァ

男「食器を割られても困るからな。それに、他にも仕事を覚えてもらわねばならん」

女「はい! …にへ」ニマニマ

男「…納得したなら、さっさと入浴でもして就寝しろ。明日も早いぞ」

女「しゅうしん…?」

男「…寝ろ、ということだ」

女「な、なるほど。ですが…」

男「なんだ、まだ問題があるのか」

女「いえ! その…昼間もお湯浴みをさせてもらってますし、わたしにはもったいないなって…」

男「もっと酷い扱いの方が良かったのか?」

女「そ、そういうわけでは…」

男「…ここのところ、日が落ちると冷え込むからな。風邪など引かれても面倒だ、というだけだ。理解したか?」

女「わかりました…あの…あの…ありがとうございます!」ウルウル

男「……行け」

女「はいっ!」タタタ

男「…はぁ」

男「(これでは何のために奴隷を贖ったのか分からんな)」

男「(商館の連中と顔を合わせるのも億劫だが…もう二、三ほど連れて来るか…?)」

男「まったく、面倒なことだ……ん?」

扉<ガチャ

女「あ…あの」ホカホカ

男「…なんだ、その格好は」

女「まだ、エッチな命令を…されていませんでしたから」モジモジ

男「風邪を引かれても面倒だ、と言ったはずだが? 寝ろ、ともな」

女「で、でも!」

男「……勘違いをするな」スタスタ…ギュム(胸を鷲掴み)

女「へぅっ! い、痛っ」

男「命令など必要ない。俺が抱きたい時に勝手に抱く、というだけのことだ。拒否権など無いし、抵抗も許さん」

女「は、はい…///」カァ

男「…(手を離しつつ)…ふん。分かったなら、もう服を着ろ。そしてさっさと寝室に…」

女「……」チュ

男「……」

女「あ…し、失礼しました!」パタパタ

男「……チッ…俺の方もどうかしている、な。…まぁいい、寝るとするか」

書き溜めようと思ったんだが、
どうにも進まん…


ー翌日ー

女「あ、おはようございます!」

男「ああ、お早う」

女「えと…き、昨日は、その…」

男「……」

女「……///」

男「……本日の予定だが」

女「ひゃいっ!?」ビクン

男「…落ち着け。本日の予定だが、俺は昼過ぎに出掛ける。それまではお前にいくつか仕事を教えるつもりだ」

女「わ、わかりました」

男「炊事については朝食、昼食時に教えるとして……そうだ、掃除や洗濯はできるのか?」

女「あ、はい。そういうのは得意、です。…ただ、何か決まりごとがあれば教えてほしいですけど…」

男「決まりごとか…特には無いな。この屋敷も衣類も、清潔になってさえいればそれでいい。問題無いか?」

女「はい、大丈夫です!」

男「…そうか。まぁ全て一人でこなせるとも思えんし、できる範囲で努力しろ。では、朝食についてだがーー」


ー昼過ぎー

男「ーーというわけで、だ。屋敷の中ならば自由にしていて構わんが……まぁ、不用意に外出はするな。来客の予定も無いから、いちいち玄関先に出る必要もない。無視しておけ」

女「はい!(なんだか、おとうさんみたい…ふふ///)」

男「以上だ。…それではな」

女「はい、その…いってらっしゃい、ませ」ペコリ

男「…ああ」スタスタ

ビクッ を「」の後ろに持ってきた方がいいと思う


と言う俺の一意見
一意見だからスルーしてもいいよ


女「(優しい方で良かった…それに……えへへへへ///)」

女「…ようし! まずはお掃除の続きから!」フンス


ーーー
ーー



女「~~♪」フキフキ

女「あ、そろそろお夕飯の支度しないと…」

玄関先<リンゴーン

女「(ビクッ)ふぇっ!」

女「び、びっくりした…何の音……?」

玄関先<リンゴーン

女「(来客、かしら。無視していればいいのかな) ……ちょっとだけ様子を見てみよう」コソコソ

>>28ありがとう、次からそうしてみる



?1『留守か?』

?2『…使用人すら出てこない、というのは少々不自然ですね』

?3『ふん。所詮はぽっと出の成り上がり者、ということでしょう。人も雇えないとみえる』

?2『…あまり侮るのもどうかと思いますが』

?3『なんだ、奴の肩を持つのか?』

?2『…そういうわけでは。ただ、足元を掬われないとも限らない、ということですよ』

?3『杞憂という言葉もあるがな』

?1『…その辺にしておけ。引き上げるぞ』

?3『はっ!』

?2『…はっ』

ザッザッザッ…

女「…何だろう。なんか、やな感じ…」

女「っと、いけない。はやくお夕飯の支度しなくちゃ」

ーーー
ーー


女「あっ! おかえりなさい、ませ」ペコリ

男「ああ。…夕食が出来ているのか?」

女「はい! 教えていただいたシチューです」

男「……」

女「あの…お嫌でした……?」

男「……」パクパク

女「あっ…どう、ですか?」

男「…まあまあだ」

女「あ、ありがとうございます!」パァァ

男「ただ…」

女「…?」

男「献立の幅がもう少し広がると…尚良いがな」

女「は、はい。がんばります!」グッ

ーーー
ーー


男「三人組の男、か…ふむ」

女「はい。言いつけどおり対応せずにいたんですが…」

男「ああ、それでいいとも。…どのような様子だった?」

女「えと…すごくやな感じ、でした。ご主人さまのことを悪く言うような口ぶりで」

男「成る程な。まぁ別段珍しい事でも無い…が、屋敷の周りをうろうろされても邪魔だな」

女「うぅ…(お顔がちょっと怖い、です)」

男「お前に危害が加えられる可能性も皆無ではないことだし」

女「えっ…!?///」カァ

男「……邪推するな。お前は俺の所有物だからな。他の者に何かされるのは不快、というだけのことだ」

女「じゃすい…?」

男「勘繰るな…いや、ええと…変な意味合いで考えるな、といったようなことだ」

女「な、なるほど…(わたしのことを心配してくれてるっていうことには、変わりない気がする…///)」

女「(かんちがい、かなあ///)」

男「……チッ…まぁ、なんだ。何かしら手を打っておくから、お前が気にすることは無い。……この話は終わりだ。いいな」

女「わ、わかりました…」

男「…俺は着替えてから書斎に行く。お前はここの後始末がついたら早々に寝ろ。あと、朝にも言ったが、風呂などは自由に使って構わん」

女「あ、あの…」オズオズ

男「なんだ」

女「そのぅ、お着替え…お手伝いします」

男「……」

女「だめ…ですか?」チラッ

男「…好きにしろ」スタスタ

女「…! はいっ///」パタパタ

ー夜半@書斎ー

扉<コンコン

男「…入れ」

女「失礼、いたします」

男「…まだ寝ていなかったのか」

女「あの…お飲み物を、と思って」

男「……」

女「うぅ…」

男「……ふん。中々気が利くな。ちょうど飲み物を持って来るよう言いつけようと思っていたところだ」

女「っ! そ、そうでしたか///」

男「…ここに置いておけ」

女「はいっ」

男「ふむ…」ズズッ

女「……」ドキドキ

男「…まあまあだ」

女「あ、ありがとうございますっ!」

男「……」ズズッ

女「……にへ///」ニマニマ

男「…はぁ……もう行け。ここに居られては仕事が捗らん」

女「は、はい…」シュン

男「……」カリカリ

女「……」

男「……」パラッ…カリカリ

女「あの……」

男「…なんだ」

女「そ、その…おやすみなさい、ませ」

男「…ああ」カリカリ

女「……」ショボン…

男「……」カリカ、リ

女「……」スタスタ…

男「待て」コト

女「ひゃいっ!」ビクンッ

男「…こちらに来い」

女「は、はいっ」トタタ

男「……」

女「…あの……?」

男「……」グイッ

女「はわっ…んむ」ベロチュー

男「……」ジュウリン

女「あっ…む…ん、ぅ……」ピチャピチャ

男「……」ジュルル

女「ふぁっ! ……はぁ、はぁ…///」グッタリ

男「……昨晩も言った通りだ。今後も予告なくお前を求めるようなことがあろう」

女「は…はぃ……その///」カァ

男「なんだ」

女「あ、ありがとう…ございます///」

男「……もう行け」

女「はいっ! おやすみなさいませ」ペコッ パタパタ…バタン

男「……くそ…何だというのだ、全く…」



書き溜め分終わり
今日、明日あたりは来れないと思う
すまんぬ

ただいま
更新遅れてすまんの


ー翌朝ー

男「……」じー

女「~♪~~♪」

男「……はぁ」

女「え…? あっ、お、おはようございます!」

男「……ああ、お早う」じー

女「どうかされました…?」

男「…気にするな。それより朝食は?」

女「あっ、はい、できてます!」パタパタ

男「…朝から元気なやつだ」

ーーー
ーー


男「…ふむ。なかなか物覚えがいいようだな」

女「あ、あの…?」

男「十分美味だということだ」

女「ありがとうございます…///」テレテレ

男「…まだまだ改善の余地はあろうが、な」

女「はいっ! がんばりますっ!」

男「……まったく…」

女「ふぇ…?」

男「何でも無い。さっさと食べてしまえ」ガツガツ!

女「は、はいっ」パクパク…

ーーー
ーー


女「ご主人さま。今日は何をされるのですか?」

男「そうだな…用事と言えば書簡を出しに行く程度だが、ついでに買い出しなども済ませてしまうか」

女「あの、わたしもお供しても?」

男「無論だ。荷物持ちが必要だからな」

女「はいっ! ありがとうございます♪」

男「……ふん。では支度をしろ。一刻ほどで出るぞ」

女「え…? そ、その…わたしはこのまま出かけるつもりだったのですが…ダメ、でしょうか」

男「いや…そうか、そうだな。では俺は着替えて来るので、暫く待っていろ」

女「えと…お手伝い、したいのですけれど…」モジモジ

男「……」

女「……///」モジモジ

男「……はぁ。一つ言っておく」

女「は、はい!」ビクツ

男「いちいち許可を求めるな。返答をするのも面倒だからな。それに、『屋敷の中では自由にして良い』と言ったはずだ」

女「え? あ、あの…」

男「…分かったのならさっさと来い」スタスタ

女「…はいっ♪」パタパタ

ー繁華街ー

ガヤガヤ

女「賑わってますね…」オドオド

男「そうだな。俺にしてみればいつも通り、といった感じだが」フゥ…

女「うぅ…それに何だかジロジロ見られている気がしますぅ…」ビクビク

男「……異人のお前が珍しいのだろう。街に出るのは初めてか?」

女「は、はい。奴隷になる前は、西の小さな開拓村で暮らしていましたし…」

男「…そうか」

女「それより前は……」グス

男「…おい」

女「は、はいっ…」

男「あそこの店に寄る、ついて来い」

女「わ、わかりました!」

ー喫茶店ー

男「…この定食を二つ。それと食後に珈琲を頼む」

給仕「かしこまりました」ペコリ

女「あ、あの…」

男「なんだ」

女「このお店は一体…?」

男「飲み物や軽食を出す休憩所のような所だ」

女「……もしかして、わたしのことを気にかけて…?///」

男「…人いきれに嫌気がさしただけだ。昼食用の買い出し客で溢れかえっていたからな。ついでに昼食も済ませられる」

女「そ、そうですか…」

男「それより…」

女「…?」

男「…注文した品が来るまで退屈だ。何か話をしろ」


女「お話ですか…? と言っても、何をお話すれば…」

男「…そうだな……郷里の話を聞かせろ」

女「郷里…わたしの生まれた国の話でしょうか」

男「ああ」

女「えと…それほど面白い話でもありませんが」

男「構わん」

女「わたしが生まれたのは、海を越えたところにある小さな島国です。春には花の香りに包まれ、夏にはセミの音が響き、冬には一面の雪景色が見られました。夏と冬の間にも季節があるのですが…こちらには無いようですね…」

男「秋…か。大陸の北に行けばあるのだが」

女「そうなのですか?」

男「ああ。この辺とは違い、雪だって降る。……続けろ」

女「は、はい」

女「えと…わたしが物心ついた頃…その頃には毎年のように不作が続くようになって…」

女「戦が絶えなくなりました。詳しいことは分からないのですが、わたしの住んでいた土地の領主さまは最後まで降参…をしなかったみたいで」

女「そのあと、わたしたちは追われるようにこの国へと移り住んで来ました。おとうさんは『捨てられたんだ』みたいなことを言ってましたけど…」

男「…移民ではなく棄民だ、といったようなことか」

女「えと、たぶん…」

男「ふん、よくあることだな。内乱のあとは産業が荒廃し、余剰人口の扱いに困る。労働力が供給過多になるわけだ。それを移民、植民という形で国外へと追いやる。この国の成り立ちも、もとを辿れば…」

女「……」ポカーン

男「…続けろ」ゴホン…

女「わ、わかりました…(詳しいみたいだけれど…お仕事の関係かな)」

女「その…この国に来てからなんですが、先ほどもいいました通り西の開拓村で生活を始めました。ただ、あそこでの暮らしは…」

男「食べ物すら満足に得られなかった、というわけか」

女「…」コクリ

女「与えられなかった、というほうがしっくりきますけど」

男「…なるほどな」

男「(渡航して来た人々は農奴として使われていると聞く。だが…)」

男「両親は……いや、やめておこう」

女「あの…?」

給仕「…お待たせいたしました」コトッ

男「料理が来たな。…話は後だ」

女「…はい」

男「(両親が健在ならば、農奴として使われているとはいえ娘を手放すことはあるまい。おそらく…両親の死後にでも、地主の手で性奴隷として捌かれたか)」

男「(よくある話、とも言えるが…)」チラ

女「……」ウツムキ

男「……」

女「……」モクモク…

男「(…辛いことを思い出させた…か? 両親の死か、あるいは地主に慰み者にでもされたか…)」

男「……チッ」イラ…

女「ひぅっ! ……どうか、なさいました…?」ビク

男「…何でも無い。もう出るぞ」イライラ

女「で、でも…」オドオド

給仕「あの…珈琲をお持ちしておりませんが」

男「構わん。釣りもいらん。…行くぞ」ジャラッ

女「は、はい! …あの、ごちそうさまでした。それと、すみません」ペコッ

給仕「いえいえ。…またのお越しを」ペコリ

ー再び繁華街ー

男「……」スタスタ

女「……」トテテテ

男「……」スタスタ

女「…あ、あの…」トテテテ

男「…なんだ」スタスタ

女「その…もうしわけ、ありませんでした」トテテテ

男「……なぜ謝る」スタスタ

女「わたしの話でご不快にさせたかと…」トテテテ

男「……」ピタ

女「きゃっ! す、すみませ…っ!」ドンッ

男「………嫉妬…か」ボソ

女「え…?」

男「何でも無い。…それより、歩く時は俺の隣を歩け。一歩下がったところを歩かれて迷子にでもなられてはかなわん」

女「あの……?」

男「歩く速度は……合わせてやる。仕方なく、だかな」

女「…! はいっ♪」パァァ

男「……すまなかったな」ボソ

女「…?」

男「気にするな。行くぞ」スタスタスタスタ…

女「あっ! さっき合わせてくれるって…!」トテテ

男「…チッ、そうだったな…」テクテク

女「……えへ///」テクテク

男「……ふん」テクテク

ー買い物後ー

女「あのぅ…やっぱり、わたしが持ちます、よ…?」オズオズ

男「ふん。女のお前が重そうな荷物を持って、男の俺が手ぶらというのもおかしな話だろうが」

女「ですが、わたしは奴れ…」

男「気分の問題だ。それともお前は俺の気分を害したいのか?」

女「そ、そんなことは…!」

男「ならば黙ってついて来い」

女「はい…」

男「……」

女「……にへ///」

男「…なんだ」

女「い、いえ…その…何だかこうしてると…」

男「……」

女「ふ、夫婦…みたいだなって…///」

男「……」

女「……///」

男「…まぁ」

女「ふぁっ! し、失礼でしたよね! すいません!」ビクーン

男「落ち着け。その…なんだ、思う分には勝手だからな」

女「…! それって…そのぅ…///」

男「…好きに解釈しろ」

女「はいっ!」

男「だが、口にはするな」

女「はい♪ えへへ///」テレテレ

男「……はぁ」

ー帰宅ー

男「やれやれ…ようやく着いたか」

女「荷物、ありがとうございました」ペコリ

男「ああ」ドサドサ

女「どうしましょう、このままお夕飯になさいます?」

男「いや…夕刻とは言えまだ早いだろう。それよりも先に風呂に入ってしまいたいな。この暑さもあって少々汗をかいた」

女「わかりました。では、沸かしてまいります」

男「ああ、頼む」

女「お湯加減はいかがいたします?」

男「…ぬるめで」

女「…暑いですものね?」クス

男「……黙って行け」

女「はい♪」パタパタ

男「(…随分慣れてきたものだ)」

男「いいこと…なのだろうな、あの娘にとっては…」

男「(では、俺にとっては…?)」

男「…柄でもない、な。それに…」

男「……」

男「……ふん。狗ごときが…今更何を悩むというのか」

男「……」

男「いかん」フルフル

男「まったく、こういう思考はまずい。……風呂に…入るとするか」スタスタ

もしかして、音符って上手く表示されてなかったか…?


ー風呂ー

男「…で、お前は何をやっているんだ」

女「お背中を流させていただこうかと…///」

男「そこまで頼んだ覚えは無いが」

女「『自由にしていい』とおっしゃったのはご主人さまですよ? それに『いちいち許可を求めるな』とも」ニコッ

男「そう、だったな。…だが、少しは隠そうと思わんのか」

女「『自由にしていい』と…」

男「ああ、分かった分かった。………くそ、好きにしろ」

女「好きにします♪ ふふ///」ススッ

女「では、失礼しますね…///」

男「ああ」

女「よっ、んしょ…」ポヨン

男「…」

女「ごし…ごし…っと」ポヨポヨ

男「……」

女「あの…ご加減はいかがです、か?」ムニー

男「あ、ああ…ちょうどいい」

女「よかった♪ …ん、せっ…」ムミーン

男「………」

女「っと、それでは流しますねー」サザーン

男「終わったか…」グッタリ…

大丈夫だ問題ない。

女「えと…気持ちよく、ありませんでした…?」オロオロ

男「…気にするな」

女「は、はい…」シュン

男「…まぁ…なかなかいいものだった。自分で洗うよりも楽だったしな」

女「…はい♪」パァァ

男「……はぁ。俺は湯船につかろうと思うが、お前はどうする?」

女「あの…ごいっしょ、しても…?」

男「構わん。が…余計なことはするな」

女「わ、わかりました! (よけいなことって…何だろう?)」ハテ…?

ー浴槽の中でー

男「(なんだ、この状況は…)」

女「~♪」

男「(なぜ俺がこいつの体を後ろから支えているんだ? いや、逆になっていてもおかしいが、それよりも…)」

男「浴槽は三人は余裕で入れる広さなんだが…こう、密着する必要はあるのか?」

女「…いけませんか…?」ウル

男「…いや、余計なことはするなと…」

女「よけいなこと、でしょうか…?」ウルウル

男「……もういい、わかった。好きにしろ」ハァ…

女「好きにしています♪」ニコリ

男「…そうか」

>>69
ありがとう
記念(?)に、どこかでこの数字のシーンを盛り込んでみるとする


男「(…扱いが緩すぎるか…? 何処かでガツンと…いや、どうかな…)」チラ

女「~~♪」プリリン

男「(これは…)」ムクリ

女「ひゃわっ! え!? え!?」アタフタ

男「(この様な状況では、さすがにいつ迄も聖人面なぞしてはいられんか…くそ、どうする)」ムック!

女「あわわ…(なんか硬いのがお尻に…さ、さわられてる?///)」カァ

男「(…ふむ、この表情から察するに、今の状況を理解しているのか…? だが…)」ギンギラギン

女「うぅ……/// (お、おととい触られた…のはおっぱいだったし、今日はお尻ってことかな……なんか触り方変だけど…///)」

ギンギラギンwwww



ギンギンギンガマンも頼む

男「…おい」

女「……はぃ…///(つ、ついに…お手つきに…!?///)」

男「そろそろ上がるぞ」ザバァ

女「………えっ!?」

男「なんだ、まだつかっていたいのか? まぁ、好きにするといい」

女「えっ? えっ? あの…」フリムキ

男「…どうした」デーン

女「…………」ワーォ…

男「…?」デデーン

女「……はっ!?」

女「(ななななななにこれ!? なんか凄い事になってる!)」アワワ

女「(もしかして、さっきまでお尻に当たってたのって…これ、かしら?)」ジィ…

男「……」バッキバキ

女「わぁ…(血管浮き出てる…それに時々ぴくんぴくんて…///)」

男「…なんだ、興味があるのか?」ハンマバキ

女「え!? えと…そ、その…」モジモジ

女「(いつかは、わたしの中に…その、入ってくるわけだし…興味ぐらいは…///)」チラチラ

男「(妙な反応だな…初めて見るのか? …いや、まさかな)」

男「…ふむ。では、処理を手伝……ゴホン、処理をしろ」

女「…ふぇ?」

男「……」

女「…あの……」オロオロ

男「…おい」

女「は、はいっ」ビクン

男「もしかして、見るのは……いや、見るの『も』初めてか?」

女「えと…昔、おとうさんのを見たことありますけど…こ、こんな形になるなんて…」アセアセ

男「……一つ聞くが、お前、性奴隷ではなかったか? 商館の男からは、そのように説明を受けたが…」

女「あ…えと、言葉を教わったあと…その…そういったコトを教わる前にご主人さまに買われたので……すいません」シュン

男「そうか…(どう反応すればいいのか分からんな…)」ジィ…

女「えと……うぅ…///」モジモジ

男「…はぁ……では、先ほどの命令は忘れろ。俺はもう上が…」

女「あ、あの!」ザバァ ガシッ

男「っ…なんだ」ビク

女「わわわわたしに、させてください!」フニュン

男「……」

女「あの、教えていただけたら、きっとできるかと……///」ムーニー

男「…わかった。では俺の言う通りにしろ」

ーーー
ーー


女「れろっ…はむ…ん。こう、ですか?」ピチャピチャ

男「そうだ。丹念に舐めろ」

女「は、はい……ん…れぇぅ…」レロー

男「(…ぎこちない。このままでは達せるとも思えん。どこかで切り上げるべきか…)」

女「あむ……ふ…」ペロペロ

男「……チッ…まどろっこしい。咥えろ」グイッ

女「んむっ!? …けほっ!」

男「無理なようだな。…終わりだ。もう上が…」

女「も、もうしわけ、ありません! もう一度…おねがいします…」ナミダメ

男「……咥えろ」グイ

女「はむっ…! んぷ……ちゅ」チュパ…

男「歯を立てるなよ。口の中に唾液を貯めて、唇をすぼめながら舌も動かせ」

女「む……ん…」ジュル…

男「…舌はどうした」

女「ふぁぃ……んむ…ぇぅ」ジュルル

男「そうだ。…手を添えて、そのまま竿を出し入れしろ」

女「んっ…んっ…んっ……」ジュポッ ジュポッ

男「…続けろ」

女「んむっ…んっ」ジュポッ ジュポッ ジュポッ

男「(…つたない、な。それに力みすぎだ。これでは顎も疲労で限界だろう)」

男「…そろそろだな。止めろ」

女「…ぷはっ…あ、あの…気持ちよくありまひぇんでひたか…?」ハァハァ…

男「ふん、舌が回っていないぞ。…顎が疲れただろう。お前の技量では俺を満足させるには至らん、ということだな」

女「…すみません」シュン

男「………案ずるな、筋は悪くない。物覚えのいいお前のことだ、そのうち上達もするだろう。仕込んでやるから覚悟しておけ」

女「…! はいっ!」

女「(がんばろう…‼)」グッ…!

男「…はぁ。それよりも、早く上がって夕食にするぞ」

女「はい、すぐに支度いたします♪」

女「~~♪」パタパタ

男「(…くそ、勢いで発言するものでは無いな。面倒なことになった…)」

女「あっ! お体をお拭きしますので、こちらへ」フリフリ

男「…ああ」スタスタ

ー数日後、早朝@寝室ー

女「はむっ…ん…」ジュプジュプ

男「……ん?」ゴシゴシ…

女「んっ…ぷは…あ、おはようございます」レロォ

男「…またか」ハァ

女「ふぁい、きょうこひょは…」ヌプヌプ

男「咥えたまま喋るな」

女「っはぁ……すみません…」トロォ…

男「…まぁいい。尻をこちらに向けろ」

女「は、はぃ…」ゴソゴソ

男「口のほうが疎かになるようなら終わりだ。いいな?」

女「がんばります…!」

男「ふん、では始めろ」スリスリ

女「ひぁっ、ん…はむ」カプ

男「……」スリスリ ツンツン

女「んっ…んんっ…!」ジュポッ

男「……」クリクリクリクリクリ

女「んぁっ! んむっ…!」ビクッ

男「終わりにするか?」クリ、クリ

女「んっ、ひゅみまひぇ…んっ…!」ジュルル…

男「…ふん」グイッ ニュルン…

女「っ…!」ビク

男「……」ホジホジ

女「…んんんっ!」ビクビク

女「……んんっ! …んっ、んっ」ジュポッ ジュポッ ジュポッ

男「…っ」ホジ、ホジ…

女「っ! ……っ…んっ、んっ、んっ」ジュルルルルルル…!

男「くっ……出すぞ」ビュルル、ビクッ ビクン

女「んんんんっ!? んむっ…ん…んくっ…」コク…コク…コクン…

女「ぷはっ……えへへへ、やりまひた///」ペロペロ

男「…っふぅ…くそ」ドサリ

女「きれいに…んむ…ひて、おきまふ……ね…れるっ」チュパチュパ

男「ぐっ、あ、ああ」ビク

女「あむっ……ぷは……どうでした?」ペロ

男「……まあまあだ」プイ

女「ふふっ…ようやく念願が叶いました…///」ガッツポーズ

男「飲み込みが早いどころの話では無いな…まったく」

女「有難うございます♪ それでは、朝食の準備をして参りますので」スッ

男「ああ、直ぐに向かおう」

女「はい、失礼いたします」キィ…パタン

男「(…そういえば言葉遣いも随分上達しているな…)」

男「たいした娘だ、まったく…」

朝っぱらからエロスに走ってしまった

今日中の更新は無いかもしれない


>>74
どっかで使わせてもらいます


ー朝食後ー

女「御主人様、本日のご予定についてですが」

男「ん? …ああ、今日は来客があるな」

女「そうなのですか? でしたら接待の準備を…」

男「不要だ。いつも通り過ごしていれば良い」

女「ですが」

男「不要だと言っている」

女「は、はい…その、申し訳、ございません…」シュン


男「……」

男「……チッ………それでは、茶の用意ぐらいはしておけ」

女「え…?」

男「お前の淹れる茶は……まぁ、そこそこの味だ。客人に出しても恥ずかしくない程度にはな」

女「…はいっ♪」

男「ふん…。応対は俺がやる。呼鈴が鳴っても玄関先に出る必要は無い」

女「畏まりました」

ー午後ー

玄関先<リンゴーン

男「…来たか」

女「それでは、私はお茶の準備をして参ります」

男「ああ。……待て」ガシッ

女「え…? きゃっ」ギュ

男「……」ギュー

女「あ、あのっ…!?///」カァ


男「…何でも無い」パッ

女「は、はい…///」チラチラ

男「なんだ」

女「いえ…その、ありがとうございます///」ペコ

男「…感謝をする意味が分からん」

女「何となく、です///」ニコ

男「……まぁいい、早く行け」

女「はいっ」パタパタ

男「……」

玄関先<リンゴーン

男「……面倒なことだな」スタスタ

ー応接室ー

男「お待たせして申し訳ありません。なにぶん、越して来たばかりで人が少ないもので」

?1「構わんよ。無理を言って来訪したのはこちらだからな」

男「(…ふん、確かに強引だな) いえいえ、とんでもごさいません。いつでも歓迎いたしますとも」ニコリ

?2、3「「……」」

?1「早速本題に入りたいのだが…」

男「おやおや、せっかちなことで……いや、『大統領閣下』はご多忙な身でしたな」

【?2、?3 改め 側近1、側近2】
側1、2「「……」」ピクッ

【?1 改め 指導者】
指「…やめてくれたまえ。まだ正式に就任したわけではない」


男「時間の問題でしょう」

指「……」

男「おっと…これは失礼を。ふふ、そう睨まないで頂きたいものですな」

側2「そうさせているのは其方だと思うが?」

側1「……」

指「…やめておけ」

側2「しかし…!」

側1「……閣下」

指「下がれ」

側1、2「「……はっ」」

指「…部下が失礼をした」

男「とんでもございません。こちらの方にこそ非がありますゆえ」ニコリ


扉<コンコン

男「おっと…お茶の用意ができたようですな。…入れ」

女「失礼いたします」

指「……ほう」

女「お茶をお持ちいたしました」

男「ああ、そこに置け。……下がっていいぞ」

女「畏まりました。それでは失礼いたします」

キィ パタン


指「…奴隷かね」

男「…使用人ですよ。よく働いてくれておりす」

指「成る程な。…まぁいい、今は出してくれた茶を楽しむとしよう」フフン

男「…ええ、そうしていただければ何よりですよ」

ー廊下ー

女「(うぅ~…お客様なんて初めてだから緊張したなぁ…失敗、していないかしら…)」

女「それにしても、あの方達ってこの間訪ねて来た三人組よね…? 多分だけど」

女「……」

女「……気になる」

女「(もしまた御主人様を悪く言うようなら…!)」グッ

女「……」

女「(…何も出来ないわね……)」ションボリ

女「でもでも、聞き耳をたてるぐらいなら…!」ササッ

ー再び応接室ー

男「縁談…ですか」

指「ああ。南の州知事の娘だが…人脈を拡げると言う意味でも、君にとって悪い話では無いと思うが」

男「……」

指「勿論無理にとは言わんよ。縁談が纏まれば、こちらも君を全面的に信頼して取り引きができると言うだけだ」

男「…成る程……返答は後日でも?」

指「構わないとも」

男「…ありがとうございます。熟考させていただきましょう」

指「そうしてくれたまえ」

男「それで、取引についてですがーー」

ー廊下ー

女「…縁談……」

女「………っ」パタパタ…

ー玄関ー

男「…それでは、お気をつけて」

指「ああ。良い返答を期待しているよ」

バタン

男「……」

ー街ー

側2「閣下! 先程の話は……!」

指「落ち着け。…奴は縁談を断るだろう、案ずるな」

側2「…どういうことです?」

側1「…そういえば、彼はあの奴隷のことを使用人だと言っていましたね」

指「ふふ、そういうことだ」

側2「おい、俺にも分かるように説明しろ」

側1「…つまり、彼はあの奴隷のことを憎からず思っているということですよ」

側2「なるほどな。それで縁談は断るはずだ、と」

側1「…ついでに言えば、彼が縁談を断るというのは、閣下に貸しを作るのと同義です」

指「相手方とのやり取りを取り持つのは私だからな。…もっとも、縁談など架空の話だが」

側2「そこまでお考えだったとは。流石ですな」

指「ふん、そう煽てるな。だが…あの様子だと、縁談を持ちかける手は余計だったかもしれん」

側1「…あの奴隷ですか」


指「ああ。あれを所有している限り、奴が北側につくことはあり得ん」

側2「何故です? 殺すなりすれば問題ないのでは?」

側1「…だとしても、ですよ。彼が奴隷を購ったという事実は、既に北にも知られているはず。…連中は潔癖ですからね」

指「何にせよ、手綱はこちらが握っているのだ。心配はいらん。…まったく、街中でする話では無いのだかな」

側2「も、申し訳ありません」

指「よい。…さっさと帰るぞ。やるべきことは山積しているのだ」

側1、2「「はっ」」


ー夜@書斎ー

扉<コンコン

男「…ん? 入れ」

女「失礼いたします……」

男「なんだ、茶でも淹れてくれたか?」

女「は、はい…」カチャカチャ

男「……」

女「…どうぞ……」コト

男「ああ」ゴク

女「……」

男「…何か言いたいことでもあるのか?」


女「……あの、無礼かとは思うのですが」

男「煩わしい。さっさと言え」

女「は、はい! …その……ご縁談、お受けになるのですか…?」

男「なんだ、聞いていたのか」

女「申し訳…ございません」

男「構わん。……お前はどう思う?」

女「私…私は……」

男「……」

女「お側にお仕えできるのであれば、どちらでも…」


男「……ふん、つまらん答えだな」

女「……」シュン

男「まぁ…あのような見え透いた政略結婚など、毛ほどの興味も湧かんな」

女「え…?」

男「だいいち、温室でぬくぬくと育った女など、何の面白みもない」

女「な、なるほど」

男「…今しばらくは独り身のままだ」

女「(しばらくは…二人で暮らせる…)」グッ

男「……」

女「……///」


男「…終わりか?」

女「えっ!?」ビク

男「聞きたいことは以上か、と言っている」

女「あ…はいっ!」

男「そうか。では……いや、待て」スッ

女「…?」

男「以前、街にでた時に入った店を覚えているか」

女「はい、確か喫茶店とか…」

男「そうだ。あの時注文した珈琲を土産に貰ってな。今から淹れてやるから、少し付き合え」カチャカチャ

女「よ、よろしいのですか…?」

男「ああ。…まぁ、座っていろ」コポコポ…

女「ありがとうございます……あ、香りが…」


男「…できたぞ。飲むのは初めてか?」コト

女「はい。開拓村にいたころ、収穫の仕事はしていましたが…」

男「そうか。…まぁ、飲んでみろ」

女「わ、わかりました…」カチャ

女「…っ!」

男「どうだ?」

女「に、にがいれふ……うぅ…」ナミダメ

男「だろうな。美味いか?」

女「うぅ…私は…その、正直お茶の方が」

男「……」

女「す、すみません…」


男「ふふっ……俺も同感だ。飲めなくはないが、好んで飲もうとは思わんな」

女「え、あ、はい…///」ドキ

女「(笑った…/// 初めて、かも…///)」

男「そういうわけで、俺はお前の淹れた茶を飲むとしよう」

女「え、御主人様はお飲みにならないのですか!?」

男「ああ。好んで飲もうとは思わんと言っただろう?」ニヤ

女「そんな…うぅ……ひどいです…」

男「ふふ…」

女「(あ、また…///) …卑怯、です……///」ドキドキ

男「まぁ、無理に飲む必要はない……っと、もう結構な時間だな。お前はもう寝ろ」


女「は、はい……あの、御主人様」スッ

男「なんだ…むっ」ガバッ

女「はむっ…ちゅ……んっ」ベロチュー

男「ん……」ベロリンガ

女「ぷはっ……そのぅ…仕返し、です///」カァァ

男「……」

女「…し、失礼いたしますっ」パタパタ

バタン!

男「……」

男「仕返し…ね」

男「……」

男「……やれやれ、なかなかの威力じゃないか…くそ」ハァ…

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