男「ギャルゲーの隠しヒロイン攻略」(15)

幼馴染「おはよう早く起きな....」

男「おはよう、いい天気だね態々起こしにきてくれてありがとう」

幼馴染「え、あ...うん起きてたんだ....」

男「今日から学校だからねー、気合い入ってるんだよ」

幼馴染「へ、へぇ....」

男「用意は整ったし行こうか!」

幼馴染「調子狂うなぁ.....」

幼馴染「桜、綺麗だねー」

→無視

お前の方が綺麗だよ

男「.....」

幼馴染「無視ですか、そーですかそーですか」

男「曲がり角か....そろそろ来るな」

幼馴染「え?」

女「遅刻遅刻ー!!」

男「曲がり角は危ない、一時停止だ」

幼馴染「え?でも車来てないよ?」

女「」ダダダダダ.....

男「通りすぎたか、これでいい」

幼馴染「すごい勢いだったね...今の子」

ガヤガヤ....

幼馴染「あれ校門のほうが騒がし....」

男「生徒会長だろうな」

幼馴染「人混みで見えないのによくそんなことわかるね?」

生徒会長「新入生よ、これは君達へのささやかなプレゼントだ受け取りたまえ」

幼馴染「うわほんとだった....」

男「おはようございます」

生徒会長「うむ、って君ボタンが留まって....いるな」

男「は?なにか?」

生徒会長「いやいやなんでもない!さぁこれを持って行ってくれ」

男「ありがとうございます」

幼馴染「ありがとうございます」

生徒会長「わたしは何故あの男子のボタンが気になったんだ...?」

特に何事もなく一ヶ月の月日が経つ

先生「さぁみんな座って、転校生の紹介をするからねー」

ザワザワ

先生「さぁ入って」

クーデレ「....」

先生「えっと、今日からここに入ったクーデレちゃんです仲良くしてあげてください」

クーデレ「.....」

先生「ええーっと.....席は男君の隣が空いてますね」

クーデレ「......」

男「来たか」ガタッ

先生「どうしたの男君.....」

男「目が悪いから幼馴染と席変えさせてください」

先生「え....君視力2.....」

男「春休みゲームやりすぎてしまいまして」

先生「は、はぁ.....いいの幼馴染さん?」

幼馴染「別にいいですけど....」

男「おう、サンキュー」

クーデレ「....」

幼馴染「ちょっとーあの態度はないんじゃないの?」

男「え?何が」

幼馴染「一ヶ月間何の気なしに授業受けてたくせにありゃないでしょ」

男「前から言おうと思ってたがうまいタイミングが見つからなくてな」

幼馴染「いや最悪のタイミングでしょこれ」

男「とにかくこれでいいんだよ」

幼馴染「全く.....」

男「......」

モブ女「ねぇ聞いた?交通事故に合った女の子の話」

モブ男「聞いたぜ、なんでも手足が折れてるのに這ってどこかへいなくなったとか」

モブ女「それから目撃談があるのよ....、この学校で」

モブ男「嘘!?こえー....出んのかよ」

モブ女「まぁ死んだって決まったわけじゃないけどねー」

男「ふーん....あの話どう思う?幼馴染」

幼馴染「....」

男「なぁ、聞いてるか?」

幼馴染「朝の仕返し」

男「あっそ」

それから2ヶ月の月日が経って....

男「本来ならもうここで4月に戻るんだが....」

男「どうやら成功したようだな」

先生「何が成功ですか、テスト悪くて補習来なきゃいけないのに」

男「あざーっす、夏もよろしく先生」

先生「はぁ....、せっかく夏は遊ぼうと思ってたのに」

男「運命なんだよ、逆らえないよ」

先生「ちったぁ精進しなさいよ!!」

そして夏休みが始まった

男「cgコンプ、bgmも言わずもがな、エンディングはすべて巡回」

男「ヒロインの好感度は全員まとめて10%未満..... 完璧なはず」

男「普通のシナリオなら夏に入る前にエンディングを迎えるが.... 俺がここに存在するということは...ふふっ」

男「お?なんだ...」

少女「」スタスタ

男「見かけない子だな....うちの制服を着ているけど」

プップー!!

男「うわ、トラック!?こっち突っ込んで来るぞ!」

男「轢かれ.....」

ドンガラガッシャーン

男「嘘だろ....」

車は目と鼻の先で90度旋回、そして少女の方へ....

男「そうだ!このままじゃやばい」

少女「」ボタボタ...

男「ひっ....大丈夫..!?」

少女「....腕、折れた、使い物にならない」パキッ

男「ちょっ、何やってんだよ!腕もげちゃうだろ!」

少女「これもう使えないよ、もしかして欲しいの?」

男「いやそういうことじゃ...」

少女「この腕の存在に意味はあるの?」

男「えっ....」

少女「存在の意味なんて、答えられないよね」ザッザッ...

男「救急車呼ぶからそこで待っててくれ!」

少女「いらない、また生える」ダッ

男「ちょっ.....」

男「いなくなっちまった....」

これが少女と少年の最初の出会いだった

seacret scenario continue...

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