妹「どうしたじゃありませんよっ!」
兄「?」
妹「とぼけているのですか?意外と小賢しいですね」
兄「いや、なんの事?」
妹「ほ…本当は知っているくせにわたしの口から言わせたいんですか、イヤラシイ」
兄「あぁ、冷蔵庫のアイス食べたことか」
妹「やっぱりアイス無くなってたの兄さんだったんですか――って、違います」
妹「わたしの……生理が…来ないんですっ///」カァァ
兄「」ブッ
妹「完全に兄さんの責任です。いくらわたしが可愛いからってあんまりですよ」
兄「まてまて、何故俺の責任になるんだ?」
妹「あくまでしらを切ると…いいでしょう、兄さんが犯人たる根拠を説明しましょう」
兄「少しならいいけど…一応俺仕事中だからな?」
妹「すぐに済みます。根拠に間違いがあれば遠慮なく言って下さい」
兄「うん」
妹「まず…わたしの容姿はロリコン兄さんの好みな上、わたしと兄さんは血が繋がってません」
兄「否定はしない。ロリコンじゃないけど」
妹「語るに落ちましたね、兄さんが犯人で決まりです」
兄「え?今のが根拠?」
妹「過酷な高校受験で疲れ、微睡んでいる可愛いわたしを襲おうなんて――童貞の考えること、つまりは兄さんです」フフン♪
兄「世の中の童貞に心を込めて謝れ」
妹「わたしは別に怒ってる訳ではありません、ただ前もって一言…///」ゴニョゴニョ
ピンポンピンポーン
兄「お、お客さん来たな。妹、体が不調になるほど無理して勉強するなよ」
妹「違いますよ、証拠に寝ている時に兄さんとのそういう夢も見ました///」
兄「はーい、今行きます」スタスタ
妹「もう…あ、それとお客さんじゃなくてきちんと依頼人さんと言って下さい」
兄「同じようなもんだよ」
妹「そっちのほうが雰囲気が出ます。まぁ童貞には分からないと思いますが」
兄「はいはい」ガチャ
兄「ようこそ、依頼人さん。兄探偵事務所です」
続きは明日書き溜めしてからにします。
~~~~~
妹「はぁ…」
兄「…」
妹「……」
兄「……」
妹「はぁぁ……」チラッ
兄「…どうしたんだ?」
妹「今日の依頼内容に絶望しているのです」
兄「浮気調査か?なんでまた?」
妹「たまには別の内容がいいんですっ」
兄「う~ん、例えばどんなのが良いんだ?」
妹「理想は巨大企業の陰謀を暴く系の依頼ですね」
兄「関わりたくないナンバー1だな」
妹「次点では外部から隔離された館や島での事件です」
兄「それナンバー2な」
妹「むむ…意見が合いませんね、それでも探偵ですかっ」
兄「むちゃくちゃやな」
妹「兄さん、今度からペット探しと浮気調査は断りましょう」
兄「さて、まずは浮気相手の職場の住所をと…」
妹「も~、つまんないですっ」
~~~~~
兄「そんじゃ行ってくる」
妹「兄さん、今回もわたしが手伝ってあげます」
兄「え゛」
妹「む、何か問題でもあるのですか?」
兄「いやもう夜だし…色々疲れてるだろ?」
妹「全然平気ですよ?さぁ行きましょう」
兄「いやいや、洗い物や洗濯もして貰ったし…疲れてるよな?」
妹「…もしかしてわたしと一緒が嫌なのですか?」
兄「妹と一緒にこの時間歩いてると毎回職務質問にあうんだよっ」
妹「…両親に兄さんにセクハラされたと言いつけます」
兄「してないだろっ」
妹「事実は真実に勝るものです」
兄「あんまりすぎる…今日も職質かよ…」
妹「さぁそれでは行きましょう」
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