日向「……お前ちょっとバイトし過ぎじゃないか? 少し休んだ方が」
マヤ「日向君の言う通りですよ青葉君。大体アイドルなんかなれるわけないじゃないですか。ロン毛なのに」
日向「そうそう。お前ギターはできるけどやっぱりロン毛だから無理だって」
青葉「何そのロン毛否定酷い」
マヤ「だって……ねえ? いくらNERVが解体されちゃって仕事が無いからってアイドルはちょっと……うん、無いと思います」
日向「あそうそう、そういえば昨日やっと雇ってくれるところ見つけたよ。流石にNERVよりは給料低いけど、僕を事務員として雇ってくれることになったんだ」
マヤ「まあNERVは月80万でしたからね。一般企業でそれより高かったら怖いですよ」
日向「ただ超絶ブラックらしいよ? なんせアイドルが12人も居るのにたった2人でプロデュースしてたそうだし。こりゃNERVでの仕事と大差無いかもね」
マヤ「あ、もしかしてそこって765プロですか!?」
日向「う、うんそうだけど」
マヤ「良かったら秋月さんのサインもらってきてくれませんか!? 私昔っから大ファンなんです!!」
日向「い、一応頼んでみるよ」
マヤ「ありがとうございます!!」
青葉「……ってオイ!! 俺抜きで盛り上がらないでくれよ!!」
日向「だからロン毛は無理だって」
青葉「ロン毛はもういいだろ!? それよりも俺の話を聞いてくれよ!!」
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マヤ「……じゃあ一応聞きますけど」
日向「って言ってもお前もうアラサーだろ? 流石にアイドルは無理だって」
青葉「でも315プロには元数学教師で32歳のアイドルが居るだろ?」
日向「じゃあ仮に年齢は問わないことにしよう。でもお前はロン毛だ」
マヤ「そうそう、ロン毛って不潔なイメージがありますよね」
日向「その内俺たちのATフィールド突き破ってダメージを与えて来そうだよな」
青葉「ロン毛ヌスの槍ってか?」
マヤ「うわっ、寒っ」
日向「正直無いね」
青葉「お前がフッてきたんだろ何マヤちゃんに同調して引いてるんだマコト」
日向「あ、そういえばもう俺のことは名前で呼ぶなよ? 所属アイドルにマコトって娘が居るらしいからさぁ……紛らわしいんだよな」ドヤッ
青葉「うわっ、ウザッ」
マヤ「私が仕事に就けなくてペットショップでバイトしてるからって自慢ですか。正直鬱陶しいです。有体に言えばウザいです」
日向「えっ」
青葉「私が弄られてるからってあなたが弄られないわけじゃないんですよ日向さん」
マヤ「そうですね。思考が短絡的過ぎますよ日向さん」
日向「ごめん許してマヤちゃん」
青葉「俺には謝らないのかよ」
日向「ロン毛にくれてやる謝罪なんて無いだろ?」
マヤ「そうですね」
青葉「お前らロン毛に親でも殺されたのかよ」
日向「まあ芝生弄りはこれぐらいにしておいて」
青葉「芝生弄りって何なんだよ」
マヤ「髪の毛が鬱蒼とシゲってるから芝生って言われるんじゃないですか?」
青葉「どちらかというと青葉シゲルで弄られてるのかと思ったよ」
日向「それで合ってるよ」
青葉「合ってんのかよ名前で弄るのは勘弁してくれよ」
日向「具体的にどこのプロダクションにオーディションを受けに行くつもりなんだ?」
青葉「無視かよ……一応961プロに受けに行くつもりだけど」
マヤ「え、いや無理っしょ」
日向「961プロはジュピターが居るからお前みたいなおっさんがデビューしても直ぐに喰われるよ」
青葉「おっさん言うなマヤちゃんはキャラ変えるな」
マヤ「ジュピター……男の人同士の恋愛……不潔」
青葉「お願いだから勝手に妄想して人を汚物扱いしないで」
日向「でも男2人女1人でカフェに居るとマヤちゃんが男2人を従えるビッチに見えるんじゃないかな」
マヤ「あ? 今なんつったクソメガネ?」
青葉「マヤちゃんだけが弄られてないからって好き勝手に飛び火させんなマコト」
青葉「だってさ、ジュピターって14歳、17歳、20歳の3人で構成されてるだろ? だから俺が4人目として入ればバランスが取れてるかなーって」
日向「何言ってるんだシゲル。14、17、20、アラサーだから全然バランスは取れてないぞ? お前の頭のネジは取れてるけど」
マヤ「しかも既存のトップアイドルユニット人気に乗っかかってデビューするつもりだったんですか。最低ですね」
青葉「流石に酷くないか」
日向「やっぱりロン毛は害悪だな」
マヤ「脳へ行くはずの栄養が全部ロン毛に行ってるんじゃないですかね」
日向「そしてそのロン毛を使ってジュピターの精気を吸い取ると」
マヤ「アダム同士でフォースインパクトを起こすなんて不潔です」
青葉「俺NERVに入れるぐらいの脳味噌持ってるしそんな妖怪じみたことはしないしマヤちゃんに至ってはなんか誤解してるよな?」
日向「日本語って難しいよね」
マヤ「ええ、全くです」チラッ
青葉「何こっち見てあたかも俺が間違ったみたいな空気にしてんだよ会議中に噛んだ時の副司令かよ」
日向「ああ、キャツラギ3佐のことか」
マヤ「アキャギ博士のことですね」
青葉「フッたの俺だけど止めてやれよかわいそうだから」
マヤ「でも現実問題として961プロにアイドルとして所属は無理じゃないですか?」
青葉「え? だって俺いい声してるだろ? 見た目もそこそこイケるだろ? ギターも弾けるだろ? 完璧だろ」
日向「鏡を見て来たらいいんじゃないかな」
マヤ「目付き悪いですし……それにロン毛だから」
青葉「いや、どれだけロン毛に執着してるんだよ」
日向「天ヶ瀬冬馬君も髪は長いけどお前みたいに不潔じゃないよ。何なんだその髪型はウェイバーかよ」
青葉「俺は聖杯戦争に参加したことなんてないぞ」
マヤ「まあ上司というか先生役もオールバックですし」
青葉「だから俺を聖杯戦争に結びつけようとするな」
日向「それに声って……確かにいい声ではあるけどお前歌上手いのか?」
青葉「学生時代にバンドでたまにボーカルやらせてもらったことはあるぞ」
マヤ「じゃあジブリ」
青葉「か↑が↓やい↓たー↑↑↑↑」
日向「音外し過ぎじゃないか!!」
マヤ「歌は絶望的ですね」
青葉「……だからギターばっかりやらさせられてたのか」
日向「たまにはカラオケ行けよ」
マヤ「ロン毛だからヒトカラでしょうけどね」
青葉「ロン毛は迫害され行く存在なのか……」
日向「もう諦めろよシゲル……」
マヤ「そうですよ……歌がダメでビジュアルもロン毛のせいで死んでるアイドルなんてまずデビューさせてもらえませんよ……」
青葉「……やっぱり、俺には無理だったか」
日向「…………」
マヤ「…………」
青葉「……いや、いいんだ。元々俺がアイドル目指そうなんてちゃんちゃらおかしいよな」
日向「シゲル……」
青葉「俺がアイドルになって、日本中に俺のギターの音を響かせてやれば、いつかはシンジ君たちも還ってくるんじゃないか、って算段だったんだけどな。俺がギターを披露した時に拍手してくれた子供たちの顔、まだ脳に焼き付いたままなんだよ」
マヤ「…………」
マヤ(そんなことしてましたっけ……)
日向「……ああ、お前ならやれるさ」
青葉「…………俺が?」
日向「ほら、余ってる履歴書。好きに使えよ」
青葉「お前……」
日向「俺だってエヴァに乗って果敢に使徒と戦ってくれたシンジ君たちに会いたい。一言お礼を言いたいんだ」
日向「シゲルがトップアイドルになったって彼らは還ってこないかもしれない。でも……」
日向「俺はお前の親友として、お前の夢を応援したい」
青葉「マコト…………おう、わかった!! 絶対にトップアイドルになってみせるからな!!」
日向「ああ!! 約束だ!!」
マヤ「何このスポーツ漫画」
数日後
青葉「書類選考で落ちた…………」
日向「ザッマアああああああああwwwwwww」
マヤ「ぷぎゃーーーーーーwwwwwwww」
青葉「しかも落選理由……ロン毛が不潔だから、ってどういうことだよチクショウ!! もうこんな髪切ってやる!!!!」
日マ「「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」」
「あのー……ちょっといいですか?」
青葉「…………え、俺?」
「あ、はいあなたです。私、こういうものですが……」
山村「315プロの山村、と申します。元NERV職員としてアイドルやってみませんか?」ニコッ
お わ り
この前シリアスなエヴァ×アイマス書いてて失敗したから今回はギャグにしてみた
ちなみに俺はエヴァキャラの中で青葉が一番好きです
このSSまとめへのコメント
面白いです!
ロン毛不潔とかww