仮面ライダーディケイド「破壊者と吸血鬼と欲望の王」 (21)

NINJA SWORDの続編です。
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スコットランド エジンバラ

最近エジンバラで発掘された遺跡・・・
この遺跡に、日本の財団法人が発掘調査に訪れていた。

赤いスーツの男「見たまえ、このミイラを!」
遺跡から発掘されたミイラ・・・
今は遺跡近くの博物館に運ばれている。
秘書「別に興味ないです。今日中に日本に帰れれば良いだけです」
赤いスーツの男の秘書は興味なさげに言う。

黒いミイラ・・・
見たところ、カニとエビとサソリの様な姿をしている。

赤いスーツの男「吸血鬼のミイラ・・・素晴らしい!!」
突然叫び出す赤いスーツの男
その秘書は、呆れた顔でそれを見る。



エジンバラの街を歩く一人の男
僅かな小銭とパンツ・・・そして、割れた赤いメダルを持った旅人だった。


それから3ヶ月後・・・・
ZXの世界での戦いの後、光写真館は新しい世界に現れていた。

夏海「ここは何の世界なんでしょうか?」
窓の外を見て夏海が言う。
ユウスケ「士は・・・また変な格好だし・・・」

この世界で士は・・・
ギャンブラーの様な姿になっていた
夏海「なんだか、お金持ちみたいな格好ですね」
士「やはり俺は何を着ても似合うな」

ユウスケ(そんなに似合ってない・・・)

ふと、テレビをつける夏海
ニュース番組が放送されていた。
「謎の吸血鬼 増える犠牲者」と云うテロップが出ている。

ユウスケ「吸血鬼って・・・言ったら」
そう言って、キバーラを見るユウスケ
キバーラ「ちょっと、何よユウスケ」
夏海「確かに、キバーラって良く血を吸いますからね」
キバーラ「キバット族は血が大好物なのよ」

そんなやりとりを呆れ顔で士は見ていた。


鴻上ファウンデーション
日本有数の財団法人である。

その会長室に、あの赤いスーツの男・・・鴻上光生は居た。
鴻上「面白い事になったね~」
鴻上はケーキを作りながら言う。
里中「全然面白くありません」
その秘書の里中エリカが言う。

里中「しかし誤算でした。緊急事態に備えて同行して貰った火野さんが負けたのは・・・」
鴻上「しかしだ!彼が目覚めたのは素晴らしい!!新しい欲望だ!!・・・所で、火野君と後藤君は?」

里中「今、あの吸血鬼を探しています」
淡々と答える里中。


街を走る二台のライドベンダー
それには、火野映司と後藤慎太郎が乗っていた。

火野映司
彼は世界中を旅する旅人だ
その一方で、鴻上ファウンデーションの研究に協力している人物でもある。
ある目的の為に・・・

後藤慎太郎
彼は警視庁の刑事である
元鴻上ファウンデーションの社員でもある


二人の目的は言うまでも無い
「吸血鬼」の殲滅である

三ヶ月前・・・・
エジンバラ

(タカ・トラ・バッタ・・・タトバ・タトバ・タ・ト・バ♪)

博物館内で暴れる黒い怪人
その怪物に、上下三色の仮面ライダー・・・オーズが戦いを挑んでいた。

黒い怪人「オーズ!王なのかい?」
オーズのトラクローを受け止めた黒い怪人が言う。
オーズ「王様じゃないけどね」
そう言って、黒い怪人を蹴りつけるオーズ
しかし、黒い怪人はダメージを負ってない。


戦いの様子を、鴻上と里中が見ていた。
鴻上「素晴らしい!黒いメダルのグリードの復活だ!」
鴻上の手には、黒いメダルが三枚・・・

里中(この人は・・・いつもいつも・・・)

黒い怪人・・・
それは博物館に運び込まれたミイラだった。
そのミイラの体内から鴻上がメダルを引き抜いた事で、ミイラが復活・・・この状況に至る。

鴻上光生
彼は面倒な事件の元凶・・・いつものパターンである。


黒い怪人「・・・・!」
オーズに攻撃を加える黒い怪人
オーズ「わぁ!!」
吹き飛ばされるオーズ

黒い怪人「・・・弱い・・・弱すぎる!」

オーズドライバー(スキャニングチャージ!!)
オーズ「セイヤー!!」
タトバキックを放つオーズ

しかし、黒い怪人はオーズの攻撃を軽く防ぎ、オーズに大ダメージを与える!
吹き飛ばされ、壁に激突するオーズ
変身が解除され、映司は床に倒れる。
映司「攻撃が効かない・・・!」

黒い怪人「王・・・?」
オーズを倒した黒い怪人は、鴻上の方を見る。
鴻上「ハッピーバースデイ!!黒いメダルのグリード!!」
黒い怪人「・・・ほぉ。王じゃないみたいだねぇ。まぁ良いや。お腹が空いたから食事にでも行こうかな」
そして、黒い怪人は映司を見る。

黒い怪人「新しいオーズ!僕の名はクライ。もっと強くなって、美味しい血を僕に頂戴ね」
そう言って、クライは博物館の屋根を破壊してその場から撤退した。


それからだった・・・
エジンバラの吸血鬼が日本に現れたのは
恐らく、鴻上ファウンデーションに保管されている大量のセルメダルに引き寄せられて日本に来たのだろう。
日本ではこれまでに、多くの人々が血を吸われて殺害される事件が多発していた。

エジンバラの吸血鬼・・・クライを倒す為に、鴻上の要請で映司と後藤は行動していた。

その頃・・・
士と夏海はマシンディケイダー、ユウスケはトライチェイサーに乗って街中を走行していた。

夏海「吸血鬼がいる世界って・・・何なんでしょうか?」
士「さぁな。だがナツミカン、お前は大丈夫だ」
夏海「どうしてですか?」
士「吸血鬼が血を吸うのは、美女だと決まっているからな」

夏海「・・・・士君。笑いのツボ!!」
怒りに任せて、士に笑いのツボを食らわせる夏海
士は爆笑しながら、マシンディケイダーを急停止させる。
士「[ピーーー]気か!!」

トライチェイサーを停めるユウスケ
ユウスケ「バイクの運転中に笑いのツボって・・・」

膨れっ面になる夏海



※キバーラ「運転中の相手に笑いのツボを決めるのは危険よ。絶対にマネしないでね」


都内某所
公園でバスケットボールをしながら遊んでいる少年達
その様子を、黒い影が見ていた。



クライを探して走り続けるライドベンダー
後藤「さっきからずっと走っているが、当てでもあるのか?」
後藤が映司に尋ねる。
映司「何となくです。この近くに居るって感じるっていうか・・・」

あの時もそうだった・・・
未来から来た仮面ライダーポセイドン
あの時も、何となくポセイドンの気配を感じて「アイツ」と現場に向かった。
やっぱり・・・・

その時だった
ライドベンダーは二台のバイクと擦れ違う。
ライドベンダーを急停止させる映司。
後藤「どうした?」
映司「いえ・・・」
走り去るバイクを見る映司。
バイクには、三人の男女が乗っていた。

公園のバスケットボール場
さっきまで遊んでいた少年達が倒れている・・・
その中心には、口の周りが血塗れのクライが立っていた。
クライ「まだだ。まだ足りない!」
クライは口の血を拭って言う。
他のグリード達に会うために、奴等が活動していたこの日本まで来たが 既にグリード達オーズに倒されていた。
させっかく復活したのだから、こうして人間の血を喰らっているが、この空腹は満たされない・・・



休憩を兼ねて、ある店の前にバイクを停める士達
ユウスケの提案で、食事をする事に決まった。
だから、近くにあったこの店にやって来た。
店の看板には「クスクシエ」と書かれている。

女店主「いらっしゃい♪」
店に入ると、女店主が声を掛けてきた。
服装はチャイナドレスと、如何にもコスプレっぽい。
店員も同じ格好をしている。
女店主「今日は中華フェアなんですよ。ご案内します♪」

席に案内される士達
店の中を見ると、案外繁盛しているみたいだ。

夏海「変わった人形・・・ですね」
カウンターに置かれた人形を見て夏海が言う。
カウンターには、眼鏡をかけた赤ん坊みたいな不気味な人形が置かれている。
店員「知世子さん・・・店長が友達から貰った人形みたいです。メニューです」
店員がメニューをテーブルに置いて言う。

店員が去った後、メニューを手に取る士
その時だった、誰かにメニューを奪われる。
士「またお前か・・・」
海東「や♪士と愉快な仲間達♪」

バスケットボール場がある公園に来た映司と後藤

後藤「あれは!」
倒れている少年達を発見する後藤
二人は少年達に駆け寄る
後藤「・・・遅かったか・・・」
映司「・・・あいつ・・・やっぱりここに!」

黒い服の男「・・・・」
そんな二人の様子を、黒い服の男が見ていた。

後藤「・・・あいつは」
映司「?」
黒い服の男「また会ったね、オーズ」
そう言うと、男の姿がクライに変わる!
映司「この子達に何をした!」
クライ「見て解らない?血を貰っただけだよ」
クライは悪びれずに言う。

後藤「人の命を・・・何だと思ってる!!」
後藤はバースドライバーを身に付ける
映司「・・・最初から本気で行かせて貰う!!」
オーズドライバーを身に付ける

映司&後藤「変身!!」

オーズドライバー(ライオン・トラ・チーター・・・ラタ・ラタ~♪ラトラータ♪)
映司はオーズ・ラトラータコンボ、後藤はバースに変身した!





クスクシエ
士「この世界は何だ?」
テーブルについた海東に士が尋ねる
海東「どうやら、封印が解かれたみたいだね。吸血鬼の」
ユウスケ「吸血鬼って、何な訳?」

海東「グリード・・・欲望の塊のメダルで生まれた怪物さ」


オーズ「セイヤー!」
トラクローの一撃をクライに食らわせるオーズ
しかし、クライには全く効いていない

バース「ブレストキャノン・・・シュート!!」
そんなクライの背後から、バースはブレストキャノンの一撃を放つ
だが、クライの装甲に傷一つ付かない

クライ「全く・・・弱すぎるな」
そう言って、オーズに一撃を加えるクライ
オーズは吹き飛ぶ

バース「火野!!」
オーズ「大・・・丈夫です・・・」

パワーに劣るラトラータコンボでは、決定打を与えられない・・・
それなら!!

オーズドライバー(サイ・ゴリラ・ゾウ・・・サゴーゾ・・・サゴーゾォ!♪)
オーズはサゴーゾコンボに変身する!


士「大体わかった。要するに、そのグリードって奴をぶっ飛ばせば良いんだな」
海東からこの世界の事を聞いた士が言う。

ユウスケ「この世界に居るライダーは?」
夏海「そう言えば・・・」

海東「仮面ライダーオーズ・・・それがこの世界の仮面ライダーさ」
運ばれてきた酢豚を食べながら海東が言う。

士「オーズの世界・・・か」

ユウスケ「で、そのグリードって奴がどうして吸血鬼に?」
海東「それは君たちの仲間もそうだろ?血が主食なのは」
キバーラの事を言っているのだろう。

士「とにかく、オーズを探すのが先だな」

?「・・・オーズ」
背後から声がする。
声の主は、この店の店員だった。

夏海「オーズを知っているんですか?」
店員「オーズ・・・映司君・・・」
店員・・・泉比奈は呟く様に言う

士「お前、オーズを知っているのか?」
比奈「・・・は、はい」

士「・・・案内してくれないか?オーズの所に」



オーズ「・・・!」
重力攻撃でクライを捕らえるオーズ
バースはバースドライバーにセルメダルを大量に入れる。
そして・・・
バース「ブレストキャノン・バースト!!」
動けないクライを狙い打つバース

バース「やったか!」

クライ「・・・その台詞は・・・失敗フラグなんだよ!!」
重力攻撃を破り、爆煙の中からクライが飛び掛かる!
バース「!!」

クライはバースを腕のハサミで切り裂く
バース「くっ!」
バースは何も出来ずにただ攻撃を食らう

オーズ「後藤さん!」
オーズはクライにゴリバーゴンを飛ばす!
しかし、クライはそれを片手で跳ね返す
そして、ゴリバーゴンはオーズに直撃する

クライの攻撃で、バースは変身解除に追い込まれる


オーズ「こうなったら!」
オーズはスーパータカ・スーパートラ・スーパーバッタのコアメダルを取り出す。
オーズドライバーにメダルを入れようとしたその時!

クライ「・・・」
クライはハサミからビームを放つ
オーズ「わぁ!!」
ビームを食らって吹き飛ぶオーズ
コアメダルを落とす

クライ「ん?変わったコアメダルだな」
コアメダルを拾うクライ
オーズ「・・・返せ」

クライ「これは貰っていくよ。もっと強くなってよ」
そう言って、クライは人間態に戻ってその場から立ち去る


後藤「火野・・・」

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