上条「おい、大丈夫か？」肩トン

俺「！？」ﾊﾞｯ

上条「いてっ！」

御坂「ちょろーと、あんた、それはちょっと酷いんじゃないの？」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

上条「まぁまぁ……、俺も悪かったし」

俺「……」

御坂「あんたが許しても私が許せないのよ！　ちょっとあんた！　勝負しなさい！」

俺「……」

上条「ちょっとそれは順位的に大人げないんじゃないかなーと上条さん思うんですが……」

御坂「うるさいわね！　黙ってなさい！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

俺「……」ｽﾀｽﾀ

御坂「まちなさい……って言ってるんでしょうが！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ!

俺「……」ｽｯ

上条「！？」

御坂「で、電撃が……消えた！？」

俺「……"俺"とやるか？」ｷﾞﾝｯ!!

御坂「ひっ！」ﾋﾞｸｯ

上条「！？」

俺「……」ｽﾀｽﾀ

御坂「なっ、何なのよあいつ……」

上条「不思議なやつだったなぁ」

御坂「まっ、あんな奴ほっといていきましょ」

俺「……」ﾃｸﾃｸ

麦野「ちょーといいかにゃーん？」

俺「……」

麦野「ここらへんに学園都市第六位が住んでるって聞いて顔を拝みに来たわけだけど……」

俺「……」

麦野「あんたが六位？」

俺「……」

麦野「無言は肯定って受け取るわよ？」

俺「……好きにすればいい……」

麦野「ふーん、生意気なやつじゃない。ちょっと順位の差ってもんをわからせたほうがいいかしらーん？」

俺「……君では、俺に勝てない……その次元-ジ・ディメンション-ではな……」

麦野「は？」

俺「……」

麦野「じゃ、死ねよ」ﾋﾞｰﾑ

俺「……」ｽｯ

麦野「メルトダウナーが消えた！？」

俺「……これ以上……俺に"チカラ"を使わせたいなら……俺にも考えがある……」

麦野「ん？」

俺「……空よ……」ｽｯ

俺「……大地存する万能の知の器、力の夜……-ｱｶｼｯｸﾚｺｰﾄﾞ-……契約を……」




その瞬間、時が止まった

俺「……」

俺「……」

俺「……"また"……か……」

俺「……」

俺「……」

ザーザー


雨は、降り止まない

ｱｲﾚｽﾀｰ「……？」

俺「……」

ｱｲﾚｽﾀｰ「誰だ？　君は？」

俺「……」

俺「俺は、……"俺"……時間から、空間から、次元から見放された堕天使-ﾄﾞﾝﾄｴﾝｼﾞｪﾙ-……」

ｱｲﾚｽﾀｰ「君は……君は……」

俺「……よいユメ-ﾄﾞﾘｰﾑｷﾞﾌﾄ-を……」

ｱｲﾚｽﾀｰ「……がっ……！」

この日、学園都市は崩壊した。

世界最大の街が無くなった影響は大きく、世界は未曾有の大混乱へ陥った。

混乱は諍いを招き、諍いは争いを招き、争いは遺恨を残して、そして戦争が始まった。

核で世界は荒廃した。

一方通行「オイオイ、どうなってるンですかァ？　いきなり戦争始めたかと思ッたら核で人類滅亡かよォ」

一方通行「……アァ？」

俺「……」

一方通行「なンだ？　オマエ」

俺「……俺に、近づくな……」

一方通行「……」

俺「……」

一方通行「何だか知らねェけどよォ、じゃあなァ」ｽﾀｽﾀ

俺「……」

俺「……」

俺「……」

俺「……」

俺「……ごめんな……」



俺「……」

俺「……」

俺「……」

俺「…」

俺「…」

俺「」

世界は終り-ジ・エンド-


世界は始まる-ジ・スタート-

俺「……」ﾃｸﾃｸ

御坂「ちょろーと、あんた、学園都市第六位でしょ？」

俺「……センニョリータ……」

御坂「え？」

俺「……ふと、そんな言葉-Directory-が、ね……」

御坂「そ、そう？　それはそうと、あんた私と勝負しない？」

俺「……Ok」

御坂「じゃ、いくわよ！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

俺「……」(片手ポケット空を見てタバコをふかす俺)

御坂「おりゃー！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘｨ!

俺「……」ｽﾊﾟｰ

俺「……Good bay……」

御坂「え……？」

御坂「ちょっと……嘘でしょ？」

俺「……どうやら……俺の……負け-the loce-のようだな……」

御坂「そ、そんな傷じゃ……！」

俺「……いいさ-iesu -……」

俺「……いいんだ-……-……」

俺「ありがとう……」

御坂「ご、いや！　だめ！　血が！」

俺「……」ﾌｯ

俺「…… Imagine there's no Heaven ……」

俺「…… It's easy if you try No Hell below us Above us only sky Imagine all the people ……」

俺「……Thank you……」


御坂「いや……！　いやああああああああああああああああ！！！！」

世界は産声から始まり、
　　　　　　　　　悲鳴から終わる




　　　　　　　　　ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ俺

御坂「……さぁーて、今日は何をしようかな？」ﾄｺﾄｺ

俺「……」ﾄｺﾄｺ


御坂「……？」ﾄｺﾄｺ


俺「……」ﾄｺﾄｺ



御坂「気のせいかしら？」



俺「……ﾄｺﾄｺ」

こうして始まりは終わる。

　　　　少年はただ一人、始まる。

俺「……」

ﾄｸﾝ……

俺「……」

ﾄｸﾝ……

俺「……」

ﾄｸﾝ……


生きて！




生きて！-livu!-

俺「……ッ！」ﾊﾞｼｬｯ

俺「う……あ……？」

俺「あ……あ……？」

男「起きたかね？」

俺「あ……あ？」

男「ふむ、舌が回らないのも無理はない……君は500年ほど喋っていないのだから……」

俺「……？」

男「いままでのはVR……、つまりバーチャルリアリティだったのだよ」

俺「……え……は？」

俺「え……？　いや……俺……」

男「ふむ……若干の記憶障害があるようだ」ｶｷｶｷ

俺「あれ……学園都市……は？」

男「そんなものはないよ」

俺「は？」

男「いままでのはすべてバーチャルリアリティだったのだから」

俺「いや……俺、学園都市第六位で……」

俺「なんか凄い超能力者で、すごいかっこいいやつだった……ような」

男「そんなものはないよ」

男「君は500年前、私達の企業に全財産を投じてバーチャルリアリティに潜ったんだ」

男「なにしろ当時は初めての試みでなにか不具合が多かったようだね」

俺「……そう言えば……なんかおかしかったような……」

男「ふむ……」

俺「」

男「とにかく、もう終わった！」

男「キミはもう全てのプログラムから解放された！」

男「そういうことだよ」

男「そう言えば見たまえ、君のバーチャルリアリティは放送されているのだよ」


視聴者「ちょｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗワロタｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

視聴者「なにこれ？　つまんね」

視聴者「え？　は？」

視聴者「死ねよカス」

視聴者「きめえ」

視聴者「なにこれ？　ワイ、意味わからん模様w」

視聴者「ンゴンゴダンスの時間だァァァｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

視聴者「ちょw学校休みンゴw」



俺「なんだこいつら……」