男「我が家の冷蔵庫に豆腐一丁しか入ってないwww」(59)

妹「………はぁ!?」

兄「だから我が家の冷蔵庫に豆腐一丁しk」

妹「いやそれは分かったからさ………何でよ!?  昨日まで結構いっぱい入ってよ!?」

兄「それが何故か全て無くなっているんだよwww 冷凍庫や野菜室まで見事にすっからかんでもう笑うしかないwww」

妹「じゃあお兄ちゃん何か買ってきてよ」

兄「そして一緒にどっかいった財布www 金あったら馬鹿みたいに騒がないwww」

妹「うるさいお兄ちゃんも一緒に消えれば良かったのに」

兄「酷いぞ妹www 昔はもっと可愛げがあったのにwww」

兄「という事で真面目なほうでヤバイ訳なんだが」

妹「うざったらしいから最初っからそのテンションでいけよ」

兄「テヘペロ♪」

妹「馬鹿馬鹿しい………」クルッ スタスタスタ

兄「ごめん妹、本当にヤバイから部屋に戻らないでッ!!」

妹「はぁ………で今どんな状況なの?」

兄「肉ない☆ 金ない☆ 親ない☆ ついでに妹の胸もなぁい☆」

妹「………」 クルッ スタスタスタ

兄「すみませんでしたもうふざけないので私の話を聞いていてください」ドゲザー

妹「昨日料理した時にはちゃんと入っていたはずだけど、なんで一夜にして消える訳?」

兄「その理由はこっちが知りたいよ!?」

妹「もうふざけるのは大概にしてさっさと朝食作ってよ」

兄「だから何度も言うけど今豆腐しかないんだよ」

妹「炊飯器の中は?」

兄「昨日洗ってお釜が外されているまま」

妹「何で炊かなかったの?」

兄「今日はコーンフレークの気分だったから」

妹「炊くのは基本的に前日にするもんだし今日の気分は全く関係ないじゃん」
妹「自分の番だからってラクしようとしないでよ」

兄「だって面倒臭いじゃん?」

妹「次にハンバーグ作る時にはピーマンの肉詰めにしよっと」

兄「ピーマンは料理に入れていいから………せめて、せめて肉と別々にしてくれぇ!!」イーヤー ヤメテクレー

妹「じゃあコーンフレーク食べれば解決じゃないの?」

兄「それすらどっかに行っちゃった」

妹「もう何でもいいから食べ物ちょうだい」

兄「ほい」つ豆腐

妹「………醤油と鰹節取ってくる」スタスタスタ



妹「何で唯一あるのが豆腐だけなの………」

ガチャッ キィイイイ

棚「」カラッポー

妹「」

妹「もういい、自分お金で何か買ってくる」スタスタスタ

兄「俺のもヨロシクー」

妹「豆腐でも食らってろ」

兄「(´・ω・`)」



兄「というか妹の小遣いでどうにかなるじゃん、親が帰ってきたら買った分ちゃんと請求して自分のものにしよ」

タッタッタッタッ ガチャッ

妹「おいクソ兄貴、私の財布どこにやったッ!?」

兄「なんか名称が1ランク下がった!?」

妹「どうでもいいからさっさと出しやがれッ!」

兄「そして知らぬ罪を被ることに、神様仏様妹様、俺は何をやってしまったのでしょうか?」

妹「どうせクソ兄貴が“親が居ない間にイタズラでもしようぜ”みたいな事でも思ってやったんだろ」

兄「違う俺はそんな事やらない、可愛い可愛い妹に迷惑かけようとも思わんよ」

妹「冷蔵庫空っぽにするのも悪質だけど人の財布を奪うだなんて人としてどうかと思うよ?」

兄「会話が せ い り つ しなーい☆ もしかして妹 せ い り 中 !?☆」

妹「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

兄「ちょっやめっ! 無言でにじり寄らないで!!」

妹「で、さっきも言ってたけど食べ物が無く、金も消えて、親は十何年も前に結婚したのに新婚旅行(5回目)、今あるのは家と使えないお兄ちゃんだけとなるのかな?」

兄「ゲホッ うう、やっと戻してくれた………」

妹「結構最悪な状態じゃん、夢も希望も持てない」

兄「まあこの年でこの成長ぐあいじゃ夢も希望も持てないよな」ボソッ

妹「………そこまで男性としての機能を失いたいの?」

兄「どうせ一生このまま未使用のままだし………」

妹「それもそうね」

兄「せめてなんかフォローしてよ!?」

妹「問題はあんたがお兄ちゃんであることと食料だよね」

兄「こんな状況でも俺の方が重要なのか、嬉しいなぁ」

妹「褒めてないし」

兄「とにかく朝から何も食べないのは辛いからどうにしよう」
兄「さっすがに実の妹を食べるのは出来ないし、2つの意味で」

妹「なんでこんなお兄ちゃんがお兄ちゃんなんだろ………」

兄「もしかして、これは運命!?」

妹「全国の兄妹と姉弟は全員運命で結ぶられているのか」

兄「あと兄妹と姉妹もワンチャン」

妹「さっすがにそれはない」

妹「この状況は流石に無能なお兄ちゃんとだけじゃどうにもなんないね」

兄「何か言い返そうと思ったけどやっぱ無能だった」

妹「とりあえず人に頼るしかないよね?」

兄「俺は人に頼らず生きてきた、そしてこれからもだ」キリッ

妹「自ら頼ろうとしないでいつも親任せの無能が何ほざいてる」

兄「すみません…」

妹「私に言わないで親に言ってよ」

妹「とにかく誰に助けを求めるのか決めようよ」

兄「そうだ………な」

妹「あれ、どうしたのお兄ちゃん。歯切れが悪いよ?」

兄「やっぱさぁ、最初は自分達だけでどうにかしないと………」

妹「そう言うって事はなにか案があるって事だよね?」

兄「いや、そういう事じゃないんだけど………」

妹「恥ずかしいとか言い出すんじゃないよね」

兄「………頼れる相手がいない」ボソッ

妹「え? 学校行ってるんだよね?」

兄「その学校に頼れる相手がいないんだよおぉぉ!」

妹「お兄ちゃんが想像以上に残念な子だった」

兄「妹の学校って私立だから遠いんだよな?」

妹「うん。その近くに行くのにも定期が必要だし、その定期も財布と一緒にどっかいっちゃったし」

兄「電話は?」

妹「それも消えてた………」

兄「いや家電があるじゃん」

妹「そうか! それで助けを呼べるね!」

兄「よし、じゃあかけてみてくれ」

妹「………」

兄「どうしたんだ?」

妹「電話番号なんて覚えてないよ………」

兄「やっぱ現代人じゃそうなるよな」

兄「れ、連絡網に家の番号あるはずだよな」

妹「そ、そうだね、ちょっと探してくる」タッタッタッタッ



妹「見つかったし友ちゃんの家にかけてみるよ」

兄「電波が通じないとか無しだからな」


 ポチッポチッポチッ


電話「」シーン

妹「………」

兄「………」

妹「………コンセントは?」

兄「見た感じ繋がってるぞ………」

妹「電気も入らないって………」

兄「おい待てさっき冷蔵庫は電気入っていたはずだぞ」

妹「………ちょっと確認してきて」

兄「自分で行けよ」

妹「早くッ!」

兄「ハッハイッ!」



兄「冷蔵庫どころか朝だから気にならなかったが電球もつかねぇ」

妹「水道って止められるものなんだね………」

兄「………何もない所からアダムとイブ的なラブストーリーが」

妹「ありえないし、果実じゃなくて加工済みの豆腐でそんなストーリーやりたくないよ」

不思議系か貧乏系か

妹「水すら無いってどうすればいいの………」

兄「公園に行けばいっぱい手に入る事が出来るよな」

妹「近くの公園で水飲めないって小さい頃言ってたよね」

兄「ちょっと遠くに行けば………」

妹「そこまで行くエネルギーと手に入られる水が釣り合わないような気がするんだけど」

兄「三途の川に行けばいっぱい水あるよな」

妹「もうそのまま死ねばいいのに」

妹「親が帰って来るまでどうしよう………」

兄「よく分からないけど飲まず食わずで悟り開けるんじゃね?」

妹「皆に心すら開けないぼっちが何言ってるの?」

兄「妹さえいれば大丈夫さ?♪」

妹「私がもし嫁いだらどうする気なの?」

兄「俺に嫁いでくれれば完璧だな」

妹「せめて私の結婚相手としての最低条件のイケメンをクリアしてから言って」

>>14
その場のノリで書いてるから俺も分からない

妹「というか何でさっきまで取り乱していたのにもう落ち着いている訳?」

兄「そんなことないぞ………ふぅ」

妹「さっきも今も平常運転だった」

兄「もうhighな気持ちの峠は越えた」

妹「そんなことを瞬時に言える脳を違う事に使ってよ…」

妹「何もない所で何をしろって言うんですか神様…」

兄「何もない所で二人っきりってことは愛をはぐくめってことですね、つまりツンツンな妹がついにデレるチャンスが」

妹「愛をはぐくむ前に抱いている苦手意識をどうにかしなきゃ」

兄「嫌いじゃなくて苦手って望み薄過ぎる…」

兄「親父達っていつ帰って来るんだっけ?」

妹「確か一週間後だったはず………」

兄「うわっ、その長さ飲まず食わずじゃさっすがにきついなぁ」

妹「………ねぇ………お兄ちゃんは疑問に思わないの」

兄「ん? 何にだ?」

妹「親が出掛けた日に色んな物が消えたり使えなくなったりした事に」

兄「親父達はこんなくだらない大袈裟なイタズラしないだろ」

妹「違うよ………もしだよ、もしここからどっか遠くに逃げたんだとしたら………」

兄「」

兄「そ、そうだったら夜逃げするだろ普通。なんでわざわざ旅行に行くって俺らに見送られながら出たんだよ」

妹「それが私達に疑われにくくする為の作戦だったら」

兄「知らない所に行ってしまえばそうする意味ないじゃん。しかもそうだったら電気や水道を止める必要ないだろ」

妹「もしくは………間接的に私達を殺そうとしていたり」

兄「よく考えろよ、どうぞどっか行ってくださいみたいなこの状態よりも鎖に繋いで放置した方が確実性があるじゃん」

妹「よく考えるのはお兄ちゃんだよ、その二つだったらばれた時にどっちの方が罪は重くなる?」

兄「そ、それは………」

妹「ただの育児放棄とそれに監禁と殺人が付いてくるんだよ」

兄「けれど最終的に死なせてしまえば同じ殺人だろ」

妹「自由を奪い食料を与えなかったら殺す気は無かったなんて言っても誰も信用しない、けれど今の状態じゃあ『自分達でどうにかすると思った』と言えば殺す気は無いと思われるのがオチだよ」

兄「どうであれ警察に保護されれば大丈夫なんじゃね」

妹「その為の『旅行』なんでしょ? 一週間後になってみないと真相は分からない。そして親がただの旅行中に保護されることなんてない。多分会社や近所にも旅行と言っているんだろうから遅かれ早かれそうだと警察も分かる。真相が分かるまで保護なんてしては貰えない」

兄「じゃあどうすりゃいいんだよ」

妹「さっきまでの私の妄想の通りかもしれないしそうじゃないかもしれない、けれど今出来る事はただひとつ


私達だけで一週間生き延びればいいんだよ」

妹「これからうまい棒すら一週間も食べられないのか…」ハァ

兄「俺に付いているうまい棒なら食べてぞ」カチャカチャ

妹「自分で食ってろ」

兄「美味しいのかなぁ」

妹「ごめん冗談だから自分のアソコ見つめないで」

妹「………いや、あるじゃん食べ物を手に入れる方法」

兄「まさか俺以外のうまい棒食ってさらに金を手に入る気じゃないだろうな」

妹「そんな道に手を染めるぐらいなら兄の臓器飛ばした方が何千倍もいいよ」

兄「ひどす………と思ったけどそりゃ自分は何も被害ないし確かにいいな」

妹「問題はそっち方面にパイプを持っていない事なんだよねぇ」

兄「急に豆腐以外消えるレベルの家に産まれて良かったわ………いやよくねえよ」

兄「で、その方法は何だよ」

妹「あっそうだ、すっかり忘れてた」

兄「もったいないぶらずに早く教えてくれよ」

妹「誰が話をずらしたのよ」

兄「話はチンポジと同じように勝手にずれていくものだ」

妹「なんでお兄ちゃんの頭はこんなにずれているんだろう………」

妹「今は秘密にしておくよ」

兄「俺はあまり焦らしプレイは好きじゃないんだよ」

妹「誰もお兄ちゃんの性癖なんて興味ないよ」

兄「Mが全員焦らしプレイが好きだと思うなよっ!」

妹「いやだからどうでもいいってば………」

兄「今が一番食料が大切なのに隠してたら意味ないじゃん」

妹「誰もやり方を言ってから行動するなんて言ってないよ」

兄「良かった………どちらにせよ俺はヒモになれるんだな」

妹「お兄ちゃんにもやって貰う事はあるよ」

兄「えっ?」

妹「何よ、なんでそれが当たり前みたいな顔してるのよ」

兄「働きアリ以下の俺に何をやらせる気なの?」

妹「一番の問題である水を取ってきて」

兄「三途の川まで逝けって事か………」

妹「もっと近い所があるでしょ………」

兄「自分で労力と釣り合わないって言っていたばっかじゃん」

妹「ハァ………それは栄養が取れないという過程があったからだよ………」

兄「ついにちんこしゃぶって垢の栄養を補給する時代になったのか」

妹「何故素直に私から食べ物を貰おうとしないのか」

一番どんだけあるんだよもう駄目だわ寝る

>>30 修正

兄「働きアリ以下の俺に何をやらせる気なの?」

妹「問題になってる水を取ってきて」

兄「三途の川まで逝けって事か………」

妹「もっと近い所があるでしょ………」

兄「自分で労力と釣り合わないって言っていたばっかじゃん」

妹「ハァ………それは栄養が取れないという仮定があったからだよ………」

兄「ついにちんこしゃぶって垢の栄養を補給する時代になったのか」

妹「何故素直に私から食べ物を貰おうとしないのか」

兄「妹が食料を手に入れるついでに行ってくればいいじゃん」

妹「水を持ってくる分食料が持てなくなってしまうでしょ、それに少しは働けよ」

兄「はたらくってなーに?」

妹「黙って従うのと何も食べないのどっちがいい?」

兄「罵倒されながら嫌々取りに行かされて帰ってきたら腹が減っているからまともに反抗出来ず水を取られて少ししてから頼みこんだら妹の足にニーソ付けたまま水を垂らしてそれを舐めるようにして貰えるのがいいです」

妹「遠回しにご飯いらないって言う事を言いたいのかな?」

兄「せめて、せめて罵倒してからにしてくれえぇぇッ!」

妹「どうでもいいからさっさといってこいこの豚め、貴様の脳みそもう腐ってるんじゃねぇか?」

兄「ぶひぃいぃぃ」ガチャ バタン

妹「やっといったか、じゃあ私も準備しようかな?」


妹「それともう少し疑うって事を覚えようよお兄ちゃん………」

──────────────────


兄「やべぇ………何も用意せずに外に出ちまった………」

兄「まあ何とかなるでしょ!」

兄「自転車でも水道付いてる公園まで長いんだよなぁ、メンドクセ」ガチャン キィイィ

兄「金ありゃ電車で行けたのに………けどあの公園結構駅から離れてるから意味ね~や………」

兄「あーもうクソ腹減ったわぁ」

兄「休日はいつも朝何も食ってねえのに食いモンない時に限ってこれかよぉ」

兄「そこまで美味しくないからって昨日の妹の作ったのあまり食べなかったのを今頃後悔するって………」

兄「落ち着いてきたらあのビミョーな料理おかわりしまくってやる!」

兄「ここに自動販売機があります」

兄「蹴ったらもしかしたらスロットみたいにジャラジャラお金が出てくるかもしれません」

兄「けどそんなのはどうでもいい、俺の目的はただひとつ………」


兄「その横のゴミ箱だぁ!」


兄「水は当たり前だけど液体だから素手で持ち運べません………」

兄「しかし人は水を運ぶ為に容器というものを考えた」

兄「中略!」

兄「この様にして作られたペットボトルを使えば保存もしつつ持ち運び出来るようになるのであーる」

兄「さーてどのぐらい持っていけばいいかなー」ガサゴソ ガサゴソ

糞ガキA「おい見ろよあの人、ゴミあさってるぞーwww」

糞ガキB「もしかしてあれかな、そうあれだよあれwww」

糞ガキC「ハームレスだろwww 今の時代にいたのかよwww」

兄(ハームレスってなんだよ、妹ハーレムエンドだけは絶対嫌だぞ)

糞ガキA「おい今こっち向いたよなwww こっち来いよハームレスwww」

糞ガキB「おいやめろってwww 近付いたらにおいだけじゃなくてビンボー神までついちゃうだろwww」

糞ガキC「もう一度当たってなすりつければいいんじゃねwww? やべぇ俺天才www」

兄(面倒臭え………)

糞ガキA「 家へ帰るんだなwww お前にも家族がいるだろう www」

糞ガキC「帰る家がねえからこうしてるんだろwww」

糞ガキB「徘徊www 徘徊www」

兄(かったるいしさっさとキチガイのフリしてみてどっかに行かせるか)

兄(ハスキー声)「やぁこんちゃあ、きーみたちもわっしゃーとキスしに来たのかい?」

糞ガキB「わぁ喋ったぁwww」

糞ガキA「君たちもってもう既に餌食になった人いるのかよwww ってちょっと待って、だんだん近付いてこないでよ」

糞ガキC「急にwww テンションがwww」

兄(ハスキー声)「んー」ブチィウゥ

糞ガキA「やめろ、くんなよ!? ちょっとお前ら一旦帰るぞ」

糞ガキB「へいへいほーwww」

糞ガキC「ファーストキス済ませるチャンスだよwww」

糞ガキA「こんな奴で済ませたくないよ!?」タッタッタッタッ

兄(余裕すぎw)

兄「邪魔が入ったものの結構集まったな」

兄「ここまできてるんだからあともうちょいか、遠すぎだろ」

兄「付きましたがありがたい事に水道どころかどこにも人が見当たりません」

兄「これで人目を気にしなくてもいい状態になったな」

兄「さあラベルを剥がして中をゆすいで………」ジャー

兄「すいどうすいー」テッテレー

兄「手え冷た!」

男「冬にこんな作業はやるもんじゃないな………」ガクガクブルブル

男「けどこれで7日以上持つ量の水が手に入ったぞ」

男「これで後食料があれば7日なんて余裕だろ」

男「妹は何持って来るんだろう」

男「あそこまで自信ありげだったのにこそ泥してとった駄菓子とかは無いよな」

男「その時はお互いのうまい棒食わせ合えばいいか」

男「ぎりぎり自転車のカゴに入り切ったぁ………」

男「こっからまた戻らなくちゃいかんのか………」

男「帰らないと飯食えねえしな」

男「さっき一緒に水で腹満たしたけどたぽたぽ言ってるだけで空腹には変わり無いんだよなぁ」

男「腹がうずくぜ………」

兄「念願のマイホーム!」

兄「帰って来たのがここまで嬉しい日はないぜ」

兄「たっだいま��」ガチャ

 シーーーーーン

兄「誰もいないのか」

兄「早く妹帰って来てくれよぉ、お兄ちゃん寂しいよぉ」

兄「食べ物とツッコミ要員がいないと締まらないんだよぉ」

兄「駄目だわお腹が減って力が出ねぇ………」

兄「………」チラッ

兄「最終的に食料は手に入るんだよなぁ」

兄「だったら腐る前に食べた方がいいよなぁ」ニヤリ


兄「全ての物に感謝して、いただきます………」

兄「見てくださいこのずっしりと構えた白く柔らかい壁を」

兄「柔らかいけど垂直に降りている壁、まるで我が妹の胸のようですな」

兄「うーん食べてしまいたい!」

兄「では、食べたいと思います………」

兄「………」モグモグ

兄「うーんやはり美味しい!」

兄「何時もは一緒に醤油やら鰹節などと食べているからあまり目立ちませんが空腹というスパイスもありとても舌に馴染みます!」

兄「やはり日本人と言えばこれですね」

兄「余計なものは一切なくスッと喉を通っていきます」

兄「精液って喉をスッと通っていくのかな………」

兄「………不味く感じてきた」

兄「そぉーいや妹はどうやって食べ物を手に入る気なんだろ?」

兄「誰かから貰うか泥棒して来るならあまり下準備が要らない分早く帰ってくるだろうし」

兄「年やタイミング的に考え辛いけど働いてその金で食べ物を買うんだったら労働時間の影響で遅くなるだろうな」

兄「というか日給の仕事がそんなに簡単に入るのか?」

兄「………考えても意味ねぇや」

兄「やっと昼か」

兄「めっちゃ長く感じたわ」

兄「早すぎるけど腹保つ為にもう寝るか」

兄「………ふおぃや」

兄「今何時だ?」

兄「夜の0時ちょっと過ぎ………」

兄「12時間も寝たのか………」

兄「妹はどうなった?」

兄「おーーーい」

兄「………反応ねぇな」

兄「まだ帰って来てねえのかよ」

兄「本当にどうやって食べ物手に入る気なんだよ」

兄「だから焦らされるのは好きじゃねえのに」

兄「せっかくの日曜日なのに何も食えないって」

兄「………トイレいこ」


兄「そして俺は気付く」

兄「トイレに水溜まってるじゃん」

兄「うーわーせっかくチャリこいで行ったのにその努力は報われないのかよぉ」

兄「まあ妹にトイレの水飲めなんて言ったら殺されるけどな」

兄「けど妹が居ない間にペットボトルとかに入れとけばバレなかった話じゃないか」

兄「用を足すのにこんなにも敗北感って感じるものなんだ………」

兄「………」ッブル

兄「ハァ………」

兄「………流そ」ガチャ

トイレ「………」シーン

兄「止まってるの忘れてたわ」

兄「あーもー不便すぎるぅ」

兄「あるのは時間だけって辛すぎるわ」

兄「テレビもどうせ見れねえし」

兄「漫画でも読んで時間潰すか」

兄「………」

兄「………」

兄「………」ペラッ

兄「………」

兄「………」ウトッ

兄「………」ペラッ

兄「………」

兄「………」ウトウトッ

兄「………」

兄「………」

兄「………」

兄「………」ポトッ

兄「………うぁあ寝落ちした」

兄「もう少し寝ていいか」

兄「………」zzZ

兄「………」

兄「………」

兄「………今何時だ!?」

兄「………時計は3時を示しているけど昼と夜のどっちだ?」

兄「暗さ的にもう夜か、こんなにも寝れるもんなんだな」

兄「今日何曜日だっけ………」

兄「布団から出たくねえけど出なきゃ」スタッ

兄「………ぅおい」バタン

兄「痛ぇ、力が入んねぇ」

兄「流石にもう妹は帰って来てるよな」

兄「ハラ減ったわぁ」

兄「階段降りるのにも一苦労だよぉ」

兄「ふらふらするぅ」

兄「リビングにもキッチンにもいない………」

兄「冷蔵庫の中はいずれも空っぽ………」

兄「妹の部屋も確認しなくては」

兄「また階段で移動しなくちゃいけないのかよぉ」

兄「ふう、腹があぁ」

兄「………」ガチャ

兄「やっぱ誰もいないかぁ」

兄「あれ、机の上に紙がある」

兄「なになに?」


───お兄ちゃんへ


これを読んでいるという事は今家に私はいないでしょう。

お兄ちゃんといたらいつ死ぬか分からないので遠いですが友達の家に避難します。

一人で心細いでしょうけど頑張って下さい。



PS.とうふは一人で食べて大丈夫です───


兄「なんだよこれ………」

兄「妹め、そうするなら口で言ってくれよ………」

兄「おかげで昨日丸ごと無駄にしちまったじゃねえか………」

兄「というか一日目も無駄じゃん………」

兄「もう人の手を借りなきゃどうしようも出来ないな」

兄「外出て助け求めなきゃ………」

兄「階段また降りなくて………は………」

兄(あれ? こんなに階段って顔とちか

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