杏「VS麗奈」 (22)

シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ


本編
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第100回」
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第100回」 - SSまとめ速報
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外伝
杏「瑞希と杏奈と」
杏「瑞希と杏奈と」 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422626495

―事務所―

杏「ういー…」ガチャ

杏「あー、もうダメだ…寒すぎて冬眠するしかない…」

杏「ソファに吸い込まれる…」ボフッ

ブッ

杏「んぁ?」

杏「……………ぐぅ」

麗奈「ちょっと!何かリアクション取りなさいよ!?」

杏「えー…やだー…眠い…」

麗奈「折角イタズラ仕掛けておいたのに!」

杏「ブーブークッションなんてベタだなぁ」

麗奈「い、いいでしょ別にッ!」

杏「まぁ、杏にイタズラなんて無理だから諦めろー。おやすみー」

麗奈「このッ…み、見てなさいよー!」

杏「わかったわかったー…ぐうぐう」

麗奈(絶対イタズラで杏をギャフンと言わせてやるッ…!)

―次の日―

杏「はぁ、疲れた…」

幸子「フフーン!今日のお仕事も完璧でしたね!」

幸子「流石はボクですね。カワイイだけでなく、お仕事も完璧にこなすなんて…!」

杏「じゃあ、完璧な幸子に杏の分のお仕事も頑張ってもらおう」

幸子「自分の分は自分で頑張って下さいよ!?」

杏「えー…」

幸子「えー、じゃありません…って、おや?この書置きは…」


『シュークリームを焼いたので、よかったらみなさんでどうぞ』

『冷蔵庫で冷やしてます かな子』


幸子「かな子さんが焼いたシュークリームですか!」

杏「やったー」

杏(………ん?)

幸子「ふふん、ではちょっとお茶でも入れてきましょうか!」

杏「杏はジュースでいいやー」

幸子「杏さんもたまには紅茶、どうですか?」

杏「んー…いいー」

幸子「むぅ、美味しいんですけどねぇ」

幸子「お待たせしました」

杏「ありがとー」

幸子「では、シュークリーム、ありがたくいただくとしましょう」

杏「だねー」

幸子「それでは、いただきます」

杏「あー……」

幸子「はむっ」

杏(よし、幸子が先に食べた)

幸子「…………!?!?!?!?!?」

杏「どした幸子?」

幸子「フ…フギャーーーーー!?辛いです!?!?」

杏「………おーい、麗奈。出ておいで」

麗奈「くっ…何でバレたのよ!?」

幸子「ケホッ…れ、麗奈さん…!?」

杏「昨日の今日だし、この書置き、かな子の字じゃないもん」

麗奈「ぐっ…やっぱり似せて書くのは無理があったようねッ…」

杏「イタズラの為にしょうもない事頑張るねぇ…あ、幸子、ほら、ジュース」

幸子「ごくっ…ごくっ…!」

麗奈「ぐぬぬ、杏のクセにッ…!」

麗奈「お、覚えてなさいよ!次こそはレイナサマの最強のイタズラで…!」

杏「はいはい、頑張ってねー」

幸子「……ふぅ、ふぅ…」

杏「落ち着いた?」

幸子「な、なんとか…!」

幸子「……ところで、杏さんが気付いた時点で言ってくれたら」

幸子「ボクがこの激辛シュークリームを食べる必要なかったですよね…?」

杏「え、だって幸子の面白いリアクション見たかったし」

幸子「ちょっと、酷いですよー!?」

杏「ははは」

幸子「もー!」ポカポカ

杏「ごめんごめんー」

幸子「許してあげないんですからーっ!」

―数日後―

輝子「フヒッ…こ、このホラー映画も…なかなか…怖いな…」

小梅「うん…私の…お気に入り…えへへ…」

杏「小梅のお気に入りとか絶対この後ヤバい展開が…」

小梅「ふふ…」

杏「イヤな予感しかしな…って、わぁ!?」

輝子「フヒッ!?」

???「ひぃっ!?」

杏「……ん?」

小梅「え……?」

輝子「…フヒ?」

小梅「い…今、杏さんと輝子さん以外の驚く声が…」

輝子「だ、だよな…私の気のせいじゃ…なかった…」

杏「…………麗奈?」

小梅「えっ…?」

輝子「れ、麗奈…?」

麗奈「くっ…うぅ…!」

小梅「あ…ホ、ホントにいた…」

輝子「何…してるんだ…?」

麗奈「べ、べっつにー…?」

杏「杏にイタズラしかけようと潜んでたらホラー映画見始めて出るに出れなくなったんでしょ」

麗奈「ち、ちちちちち違うわよ!」

麗奈「一番怖そうなシーンが来たらアタシも出て行って驚かしてやるつもりだったのよッ!」

杏「ほーう?まぁ、どっちにしろもう無理だよね」

麗奈「くっ…また失敗なんてッ…!」

小梅「い、一番怖いシーンは…まだ先だから…一緒に、見よう…?」

麗奈「えっ」

輝子「そ、そうだな…1人でも多い方が…いい…フヒヒ」

麗奈「いや、ちょっとアタシは…」

杏「さぁ、座った座った。拒否権はないぞー」

小梅「じゃあ…少し戻して…もう1回…ふふ…」

麗奈「ぎゃあああ!?」

小梅「お、終わり…どうだった…?」

輝子「フヒ…ヤバかった…」

杏「流石小梅のお気に入り…」

小梅「えへへ…れ、麗奈ちゃんは…どうだった…?」

麗奈「」

杏「固まってる」

輝子「フヒヒ…こ、これは…ダメだ…」

小梅「麗奈ちゃん…大丈夫……?」

杏「ま、放っておけば復活するでしょ。それより、終わったしなんかおやつ食べよー」

小梅「うん…じゃ、じゃあ…飲み物…入れてくるね…」

輝子「フヒ…手伝う…」

小梅「うん…ありがとう輝子さん…えへへ」

杏「んじゃ、杏はちょっとお手洗いにーっと」

麗奈「……」ギュッ

杏「ん、何?」

麗奈「つ…ついて行ってあげるわよッ…」

杏「え、いや、別に1人で大丈夫だし?」

麗奈「いいから!このレイナサマがわざわざついて行ってあげるって言ってるのよッ!」

杏「ぷっ…はいはい」

―数日後―

杏「ぐうぐう」

麗奈(のんきに昼寝なんかしちゃって…)

麗奈(今日こそはこのレイナサマのイタズラでギャフンと言わせてやるんだからッ)

麗奈(この念入りにメンテナンスしておいたお手製スペシャルバズーカで寝起きドッキリよッ)

麗奈(流石の杏でもバズーカの音ならビックリして飛び起きるに違いないわ!)

麗奈(覚悟しなさい…クククッ)

麗奈(さぁ、いくわよッ……3……2……1……)

麗奈「ドーーーーーーーン!!」

シーン

麗奈「あ…れ…?」

麗奈(不発…!?なんでよ!?)

杏「ん……すやすや……」

麗奈(しかも寝てるし…!?バズーカが不発でもアタシの声で起きるはずでしょ!?)

麗奈(このっ…こうなったら油性ペンで顔に落書きしてやろうかしら…!)

麗奈(原点回帰ってヤツよッ!)

杏「んぅ……れいな……」

麗奈「ん…?」

杏「すき……」

麗奈「!?!?!?!?!?」

麗奈(ちょっ、今、なんて…!?)

麗奈(あ、ああああ杏が…アタシのことを…!?)

杏「ぐう……」

麗奈(えっ、いやっ…ちょ、待っ…!)

杏「………んふっ」

麗奈「……ん?」

杏「……ぷっ……くす……」

麗奈「………こら」

杏「え、何?」

麗奈「いつから起きてたの?」

杏「最初から」

麗奈「ッ…!?」

杏「はーっはっはっはー」

杏「え、何?寝たふりしてたの気付かなかった?」

麗奈「じゃ、じゃあッ…い、今…す、すすすすきとか…言ったのもッ…!」

杏「そんなのイタズラに決まってんじゃんー」

麗奈「なああああああああああ!?」

杏「やーい、真に受けてやんのー。何顔赤くしてんのさー」

麗奈「こ、このッ…このッ…!!!」

杏「いやー、面白い面白い」

杏「麗奈、イタズラするよりされる側の方が合ってるんじゃないのー?リアクションも面白いし」

麗奈「こ、このレイナサマに…イタズラなんて…!!」

杏「あ、ついでにその顔もらいー」カシャッ

麗奈「撮るなーー!?」

杏「光と紗南辺りに送っちゃおうかなー」

麗奈「ぎゃああ!?絶対やめなさいよ!?やったら許さないんだからねッ!?」

杏「大丈夫大丈夫、やらないやらない」

麗奈「本当でしょうね…!?信じられないんだけど!」

杏「だってその必要ないもの、ほら」

麗奈「え?」

光「………」プークスクス

紗南「………」プークスクス

麗奈「」

杏「ね?」

麗奈「きッ……きッ……」

麗奈「記憶を消してやるッ!バズーカで吹っ飛ばして記憶を消してやるー!!」

光「わあああ!?こっちに来た!?」

紗南「に、逃げろー!!」

杏(そのバズーカ不発だったんじゃ…まぁいいけど)

麗奈「待ちなさいアンタ達ーーーー!!!杏も後で覚えてなさいよ!?」

杏「はいはい、いってらっしゃいー」

麗奈「きいいい!!!」

杏「あー、面白かった」

麗奈「ぜぇ……ぜぇ……」

杏「あ、おかえり。光と紗南の記憶消せた?」

麗奈「ぜぇ……はぁ……ぜぇ……」

杏(そんなに全力で追い掛け回したのか…)

杏「………とりあえず、休めば?」

麗奈「い、言われなくてもッ…ぜぇ…そうするわよッ…!」

杏「仕方ないから、ソファの場所を少し譲ってあげよう」

麗奈「フ、フンッ…感謝なんかしないわよッ…」ボフッ

ブッ

麗奈「……」

杏「えー、ないわー」

麗奈「あ…杏ううううううううう!!!!」

杏「ははは」


おしり

なんか凄いドタバタになったのと、さっちゃんゴメン


見てくれた人ありがとう

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