十神「サイレントヒルだと?江ノ島、俺にも分かる言葉で説明してみろ」 (1000)

二度と晴れる事がない霧に包まれた街。

背後に隠された、謎の新興宗教。

仕組まれた陰謀と、招かれた希望の生徒達。

始まってしまった、血塗られた儀式。

次々に死んでいく生徒、夥しい血と錆に塗られた世界、現れる化け物。

かつて観光者向けに流行っていた麻薬と、土地が持つ死を否定する力。

様々な謎が絡み合い、少年達は前を向く。


───それでも、生きるしかないんだ。あたし達は。
───それがあたしらの生きてる世界だから。

悪夢はまだ終わらない。


心の奥底の罪が、絶望が、トラウマが───
この街の霧に包まれて、形取られる───

傷付いた者共の行き着く、その街の名は───
【サイレントヒル】。


※ダンガンロンパでサイレントヒルっぽいことをするスレです。完全にサイヒルをやるのではなく、サイヒル要素を含みます。
※サイレントヒル・ダンガンロンパ双方のシリーズのネタバレや世界観クロスを多分に含みます。とりあえずグロ注意。
※生徒が死んだり、殺されたりします。狂ったり襲いかかったりもします。
※一部設定の捏造みたいなものも含みます。
※安価・コンマ・自由記述などで進行します。
※コンマが悪くても十神のせいにしない(重要)。
※手足刃物ちゃん(ニードラー)はアイドル候補生です。仲良くしてあげよう。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422534040

◆ここまでのざっくりしてもいないあらすじ


修学旅行と銘打って旅行にやってきた【十神白夜】達、【希望ヶ峰学園】の一同。
しかし十神が気がつくと、彼らは悪夢のような日々に放り込まれていた。
血と錆にまみれた世界で、死んだはずの【罪木蜜柑】を退け生還を果たすも、意識を失う。

病院で【苗木誠】、【九頭龍冬彦】、【葉隠康比呂】の3人と出会った十神。しかし食料がないため、二手に分かれる事に。
葉隠とともに行動する十神だったが、霧の中で【ソニア・ネヴァーマインド】を発見した。
慌てて追いかけるも姿はなく、そばにあった小学校に入ると中から出られなくなってしまう。
しかし学校内で【江ノ島盾子】と再会、3人で街の謎や新興宗教の秘密を探る事になる。
この生徒の大量殺人は【21の秘術】なる、【神の再臨】のための儀式だと言うのだ。

そんな中、【不二咲千尋】のスマートフォンの遺言から【左右田和一】が犯人なのではないかと睨む江ノ島だったが、
その左右田はソニアとともに自殺。
部屋を去ろうとする十神に、左右田の亡霊が囁く───

「お前も道連れだ」

気がつけば世界は血と錆に染まっていた。
探索中に【日向創】と出会い行動を共にするも、
ふと気がつくと、その姿は部屋から消えてしまっていたのだった……。





◆今北産業

左右田
ちんこ
ふつう

◆だいたいの登場人物


【十神白夜】
このスレの主人公、つまりあなた方です。
選択肢次第で内部ステータスがどんどん変わっていき、描写や現れる選択肢にどんどん変化が現れます。

【澪田唯吹】【小泉真昼】【西園寺日寄子】
病院での被害者達。それぞれがひどい有様で殺されていた。澪田は幽霊でも登場。

【罪木蜜柑】
アルケミラ病院奥地で発見した。すでに正気ではなくなっており、さらに十神の前に出てきた時には絶命していた模様。
死体には【4/21】と刻まれていた。

【苗木誠】
アルケミラ病院内で十神を見つけた。なぜか霧が見えない。

【九頭龍冬彦】
苗木と共に行動しているところに、病院の十神を発見した。現在も苗木と共にいる。

【葉隠康比呂】
時折トランスしてしまう、理不尽な暴力と安価の犠牲者。

【江ノ島盾子】
サイレントヒルをひとりで探索していたところに十神達と出会う。聡明である。

【石丸清多夏】
学校2階で【大和田紋土】の死体に心臓マッサージするほどメンタルブレイクしている。

【日向創】
学校の形をした異世界で十神が出会った。刃物の扱いが苦手。突然部屋から消えた。

現在の十神の持ち物リスト


回復
栄養ドリンク×4
救急キット×2
アンプル×3

カウント低下(→トランス防止)
アグラオフォティス×1
メダリオン

装備
E:ライト
E:ポケットラジオ
江:サバイバルナイフ
ハンマー
葉:バトン
E:日本刀
サーベル
メス
アルコールのビン
硬球
ガラスびん
アルコール
E:ハンドガン→6発
ハンドガンの弾→22発
狩猟用ライフル→4発
ライフルの弾→10発
マシンガンの弾→120発

貴重品
ロビー君の人形(血まみれ)
修学旅行のしおり
モノクマのらくがき
第一班のスケジュールリスト(苗木・大和田・朝日奈・セレス)
第二班のスケジュールリスト(葉隠・山田・舞園・腐川)
第四班のスケジュールリスト(江ノ島・石丸・桑田・戦刃)
UFOのただしいさがしかた
チャネリングストーン
携帯ゲーム機(ワンダースw略)
汚れた金属バット(桑田のもの)
電子生徒手帳(??)
ソニアの写真
風の鍵
月の鍵

メモ
スマイルサポート協会のチラシ
心的外傷の輪郭
アルケミラ病院の紹介記事(精神病患者も多かったらしい)
誰かの手記(術者は戻った/聖女派に遅れをとるな)
あるジャーナリストの記録(教団について)
あるジャーナリストの記録2(教団は麻薬を流行らせてた)
こころのかいぶつ
左右田の手記(1~5)

◆システムについて


*戦闘などは常に選択安価のコンマ末尾にて成否判定。
4以下→失敗
5以上→成功
数値が低いほど悪く、高いほど良い。
また1はファンブル(大失敗)、0はクリティカル(大成功)である。
例外としてゾロ目が出た際も成功相当の補正がかかる。
しかし44・66はファンブル相当として扱う。

*探索にもコンマは多少関わる。
ただし関わるのは基本【クリティカル】と【ファンブル】程度である。
クリティカルなら普通よりアイテムが多く、逆にファンブルは少なくなってしまう。


*基本的に記述を重視する。
例えば選択肢が数字で出てきた時、その数字を選ぶと同時に補記すれば、十神はしっかりと従う。
「慎重に進む」、「全力で殴りかかる」など、その補記の種類は無限である。
どう足掻いても無理そうな状況も、補記次第でどうにだってなる。

*選択肢を複数選ぶ事も出来る。
ただし、そうするとひとつひとつの動作はおろそかになる。
慎重に確実に行動をこなしたいのなら、ひとつひとつ選択肢を選ぶべきだ。

*ライトは危なくなったら消す。
敵は基本的にライトの光に集まってくる。
例外ももちろん存在するが、このサイレントヒルでは危険ならライトを消す必要があるだろう。
ただし、それは当然十神の行動を制限する事にもなる。


*近接武器は壊れる。
*投擲武器で判定に失敗すると勿体ない。
*重火器は使ったら必ずリロード。

◆他、補足事項


*1スレ
十神「サイレントヒルだと?説明しろ、苗木」
十神「サイレントヒルだと?説明しろ、苗木」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421311858/)
*2スレ
十神「サイレントヒルだと?……葉隠、お前は説明しなくていい」
十神「サイレントヒルだと?……葉隠、お前は説明しなくていい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421932118/)


>>1はホラゲーは見る専です。聞かれたので答えます。
ゲームの腕前は、クロックタワー3をひとりでクリア出来ないほどにひどいです。
さらに、ゆめにっき見るだけで寝れなくなるレベルのチキンです。


*謎はあまり難しくなりえません。すまんの

*他適宜説明、追記。

*前スレ950から


十神と日向はともに行動しており、音楽室での謎解きを終えた。
音楽室はとても気味の悪い部屋であり、十神も嫌悪感を示している。
探索を続けるため、彼らは部屋を出ようとしていた───





「隣に行くぞ、日向」

日向「ああ、分かった」

「お前、刃物の取り扱いは出来ないんだったな。ハンマーを持つか?」

日向「ハンマーか…それなら俺でも使えるかもしれないな」

こくりと頷いた日向を見て、手持ちのハンマーを手渡した。
まあ、金槌を少し大きくしたような大きさの武器だ。
普通の人間でも、殺傷威力は高いだろう。

ふむ、と言いながら日向がそれの感触を確かめている。
俺は先に音楽室の扉を開けに行こうと振り向いて───





ガラァーーー……ンッ


「………日向?」



背後を振りむくと、そこに日向の姿は無くなっていた。
なぜかは、分からない。
だが、渡したはずのハンマーがそこに落ちている。
瞬間移動でも、した……のか?
どうなっている?この部屋から出ようとして問題ないのか!?



1→音楽室の隣に行く
2→廊下で日向を探す
3→考える
4→自由記述

前スレ952
>ハンマー拾って1
>ここからリロードします……

「……日向?つまらん真似はやめろ」


俺は声を振り絞ってみた。
分かっている。
日向はここから突然消えたのだ。

だが、その方法も理由も分からず、俺はただ混乱していた。
あたりを見回しても、どこもかしこも赤、赤、赤だらけ……血と錆にまみれた部屋に、隠れ場所など当然ない。

……とりあえず、日向が落としたハンマーをもう一度拾う。
ハンマーに何かあるのか?
いや、これはただのハンマーだ……それに、何か仕掛けがあるなら、俺が拾った時に何か起きていなければおかしい。


調べる他は、ないか。


鋼鉄の扉を蹴り開けて、足裏の痛みを感じる。
俺はまだ生きている。
こんなくそったれな世界で、俺はまだ生きていられる。
だからこそ、ここから誰一人死なせずに帰りたい。
十神の名にかけて。


*マップ
SH1の学校を流用。謎解きなどはこの限りではない。
http://i.imgur.com/0nNXSL4.jpg

◆ミッドウィッチ小学校(裏)2階


ぎし、ぎしっ

金属板が軋む音がする。
老朽化しているのか扉は錆にまみれており、うまくノブが回らないのだ。
それでもなんとかこじ開けて、中に入る。


ここは、なんの部屋だったのだろうか?

見た所、美術室のようだ。
もちろん美術室、と呼ぶにはあまりにも小さすぎる。
子供達がお絵描き出来るように、物をあれやこれや用意している部屋なのだろう。

ただ一点、おかしいとすれば。

その壁中に、絵が貼ってある。


子供が描いたような絵が、所構わずびっしりと。天井にまで貼ってある。
しかもどれもこれも赤を基調に描かれており、その背景には【魔法陣】のようなものが置いてある。
床はペンキをぶちまけたかのように真っ赤だ。
床板になっている鉄板が、まるで赤茶けてしまっているじゃないか。

たくさんのイラストの目に、俺は監視されている。

汗が滲み、頭が痛くなる……。




1→部屋を調べる
2→絵を調べる
3→日向を探しに出る
4→自由記述

>>14

1

シリアス調からの今北産業で笑っちまったぜくそったれ

>>14


この部屋は異常だ。
あまり長居したくはないし、してはいけないような気さえもしてくる。

部屋に気になる点がありすぎて、どこから言い始めたらいいんだろうか。

壁中に張り巡らされた絵の全ては、赤のクレヨンを中心に様々なカラーで塗りたくられている。
極彩色とでも言ったらいいのだろうか?目が眩しくなってくる。
どうして子供には、世界がこう見えているのだろうか?

申し訳程度に、机と椅子と、スケッチブックが幾つか部屋にある。
それと、棺のようなものが隅に立っている……あれは、ロッカーか?しかし、色がどす黒く、触りたくない。


部屋の左手の黒板には、赤のチョークで人の目のようなマークがびっしり、抜けがないように描かれている。
時折動いているようにさえ見えたのは、俺の見間違いだ……と思いたい……。

……ん?黒板のそばに……?


*メモ
【左右田の手記6】を手に入れた。
→最初の手記から5日後のようだ。筆跡は力強いが、文字が震えている。
→「ここんところ、調子がずーっと悪い。なんでかわかんねェが、手がぶるぶるしやがる……あー、ノート書けねェよ」
→「罪木もかなり心配してくれてっけど、どうしようもない。カゼ薬飲んだら楽になんだけどな」
→……追記がある……。
→「ソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソニアさんソ」
→「なんであんなやつとなんでオレじゃないんだなんでなんでなんでなんでなんで」
→びっしりと書かれている……。




1→絵を調べる
2→日向を探しに行く
3→自由記述

>>19

ハンマーを装備して1

>>19
*00早いよ……



ハンマーを、握る。
この異様な部屋の有り様に、警戒心を否が応でも高めなければならない。
何が起きたっておかしくはないんだ。
例えば壁を調べたら、敵が出てくるとか……。
そんな嫌な予感をさせながら、俺は壁へと近寄った。

そのまま、張り付いている絵を取ろうとしてみた。


むぎゅううう


「……なんだ?何か強い力で接着されている……のか?」


壁から絵は剥がれない。
壁に接触していない紙の一部分を手に取る事は可能だった。
だが、そこから絵を剥がす事が全く不可能だった。
べったりと、むしろこの絵自体が壁であると言わん様子で張り付いている。

天井の方は一部剥がれ落ちそうになっているが、それでもほとんど隙間がない。
どうやら、壁の下は他と変わらず鉄板で出来ているように思える。

……絵を剥がすのは諦めよう……。




*00ボーナス!どれか選んでね
1→次行動、確定日向発見
2→回復アイテム発見
3→武器発見
4→その他、不可能でない範囲で

>>25

1

>>25



「……くそっ、なんだ……ここは……」

子供の絵の中に描かれた人びとが俺を見る。
絵の人はみんな笑顔に見えるが、その目から、血を流しているものがいくつか確認出来た。

はっと、する。

絵の中には、完全に通常の子供の絵を逸脱したものがいくつかあるじゃないか。

真顔の女のどアップ。
みんな笑顔だが、ひとりだけ除け者で泣いている場面。
車にひかれて、体がバラバラに飛び散る姿。
頭は人で体が犬。
三角頭。


「……ッ、あ……!?」


その猟奇にいよいよ俺が耐えかねる。
気付かなければよかった。
気にしなければよかった……!

慌てて部屋を飛び出し、廊下と廊下を仕切る鋼鉄の扉を開けて逃げ出した。


どんっ


「!?」

??「……十神!ここにいたのか!」

「お前……日向!」


青ざめた顔の俺の前に、元気そうな日向が現れたのだった。




1→日向と話す(話題併記
2→別な部屋に行く
3→さっきの部屋に戻る
4→自由記述

>>30

1どこに行っていた?

>>28

>>30
>>28



やっと出会えた。
無事が確認出来て嬉しい反面、とても心配していた事に気が付いてしまう。
全く、俺はいつからこんなに他人に甘く優しくなったんだ?
はぁ、とため息をつくが、それが日向に伝わる事はないだろう。


「……どこに行っていた?」

まずはこの疑問をどうにかしなければ。

日向「それなんだけどな……気付いたら、十神に会う前の廊下に戻ってたんだ」

「なに?」

日向「俺も意味が分からなくて……それで、なんでこうなったのか考えながらこっちに来たんだよ」

「……そうだったのか」


日向がなぜ廊下まで戻されたかは分からん。
それにそうなってしまった原因もまだ突き止め切れていない。
彼の顔にもまた困惑が大いに浮かんでいた。
俺もどうしてやったらいいのかが分からない……。


日向「ところで、こっちには何かあったのか?」

「その部屋は」

苦い虫を噛み潰したように言い切る。

「入るな。入っても何もない……ただ気持ち悪いだけだ」

日向「……?」

「壁にたくさんの絵が貼ってあった。だが、壁から剥がせない」

日向「なんだよそれ……」




1→日向と話す(話題併記
2→別な部屋に行く
3→絵のところにもどる
4→自由記述

>>37

今度こそハンマーを渡す

安価把握じゃよ。
霧に誘われてるから今日はここまでじゃよ。早いって言うなよ、すまんの
いよいよ3スレじゃよ、謎は加速するんじゃよ。
あと日向が消えるのにはお気付きの通り【一定の条件がある】んじゃぞ。
んじゃまた明日

二連休はぺし。

>>37
>>36


廊下に敵はいない。
ラジオにも反応がない。
何かを試すにはちょうどいいのではないかと思えた。
今、はっきりさせておこう。
なぜ日向は先程消えてしまったのか。

「……日向」

日向「どうしたんだよ、十神……そんな怖い顔して……」

「実験だ。これを持て」

これ、と言うのは先程も渡した【ハンマー】だ。
それなりの重量があるとは言え、そこまで重いわけでもなく、携帯には邪魔にならないだろうと思える。
金槌の少し大きいタイプと言うところだろうか。片手で振り回すには重すぎる。

日向「実験って……」

「いいから持て」

日向「ああ、分かった」

そう言って日向は、手に持った鉄パイプを壁に立てかけて、俺の手からハンマーを取る。
ずし、と重量が日向に移動した。
その柄を日向が握り、感触を確かめる───


日向「あ」


ひゅんっ

ガラァーーー……ンッ



「……日向が、消えた……?」

壁に立てかけられたはずの鉄パイプも消えており、後に残るのは俺とハンマーだけだった。



1→日向を探す
2→どこかに行く
3→自由記述

>>52

>>46っぽいな

日向と最初に会った場所に行く

>>52
>>51


「……」


ハンマーを拾いながら考える。
前回は、俺の背後で突然消えたのだった。
今回は違う、俺の目の前、見られている状態から消えた。
どちらも共通するのは【ハンマーを渡した事】だ。
……なぜ、ハンマーなのだろうか?
それとも【武器の種類関係なく、鉄パイプ以外は持てない】のか?
原因が分からんが、理由がそうならハンマーは持たせられない。

では消えた日向はどこにいるのだろうか?

廊下を歩いていくと、曲がり角からひょっこりと日向は現れた。


日向「十神!」

「また同じ場所に飛ばされたのか?」

日向「ああ、飛ばされた。ハンマーを握ってたら急になんだ」

「……鉄パイプ以外は装備するな、と言う事かもしれん」

日向「な、なんだって!?」

「理由は分からんがな。とにかく、お前は武器を持たない方がいいようだぞ」

日向「ああ、分かった……鉄パイプも武器だし、まだまだ使えるからな」

「なにより、お前は死なせない。十神の名にかけてな」

日向「……ああ、よろしく頼む」


完全に謎が解けたとは言い難いが、それでも恐らくは、日向は鉄パイプ以外は持てないのだろう。
その理由が分かるようになるには、もう少し時間が必要なのかもしれない。



1→日向と話す(話題併記
2→どこかに行く
3→自由記述

>>55

敵に囲まれたとき日向だけでも逃がすことができるな

まだ行ってない部屋を順番に

>>57


「探索を続けよう。この気味の悪い空間から出るには、ボスとやらを倒すしかなさそうだからな」

そう言ってマップを広げる。
2階の部屋はあらかたすべて見終わったようだ。

日向「……調理室は見たのか?」

「ああ、最初にいたのがそこだからな」

マップの右側にある大きな教室だな。
そこにあの、でっぷり太った男の体と切れ長の目を持つ女の顔の化物がいた。

地図を再確認する。
2階を見尽くしたと言う事は、次は1階の探索をすべきだ。

なのだが、よく見ると一番左上の階段(>>10のマップ参照)は、どうやら屋上に行けるらしい。


日向「……屋上」

「ああ、何かあってもおかしくはないな」

日向「でも1階の探索も必要だろ?屋上に何も無かったらどうするんだよ」

「その時はその時だ」

マップをたたむ。

「しかしお前の意見も最もだ。こんな意味の分からない世界で屋上なんて出ようものなら、何が起きるか……」




1→屋上へ
2→1階へ
3→日向と話す
4→自由記述

>>60

1鍵とかあるかもしれんし一応覗いとこう

>>60
*00!ん、あれを出そう



「だが、」

俺は言葉を区切る。

「屋上に鍵がないとは言い切れない。行くぞ」

日向「あ、ああ……そうだな……」


◆ミッドウィッチ小学校(裏)・屋上


物々しい廊下を歩いて、外に出た。
ここからの風景はすべて真っ白で、何も見えない。
霧が充満しているのだ。
驚くほどの白さ!
……何かの漂白剤の売り文句かと思うほどに真っ白だ。
空気は重く、じめっとしている。
街の景色が見られないので、外で何が起きているのかは分からない。

この屋上も、数歩先が見えないほどの視界の悪さだった。
けれど屋上の一番奥、フェンスの近くに何かがいる。


「……あれは?」

恐る恐る近寄る。
すでにぐったりとして横たわり、動かなくなった、【オランウータン】のようなでかぶつがいた。
赤黒い目が、今や生気を失い中空を見つめている。
体にはたくさんの細かな穴が開いており、その周囲に大量の血痕が認められる。

日向「うっ、なんだこいつ……」

「一度こいつとは出会ったな」

その時は頭をスナイプしたんだったか。
一発で倒れたので、拍子抜けした記憶がある。

その傍に……銃がある。


*武器
【サブマシンガン】を手に入れた。
→超小型(と言っても3kg近くあるが)の片手で持ち歩ける短機関銃。引き金を引くだけで簡単に連射出来るが、その分一度で多くの弾を使う。
→最大装填(カートリッジとして準備が出来、すぐ発射準備が整う)は600発ほどのようだ。
→通常のサブマシンガンは箱型弾薬で30発とかみたいなのでこう言う記述に。

【マシンガンの弾】を手に入れた。
大量に充填しました。
現在装填600、予備600になっています。


誰かが使ったもの?いや、それならなぜ置いていく?
こんなに弾があるのに……?



状態【良好】…8割くらい体力がある
武器【ハンマー/ハンドガン(6)】

1→どこかに行く(どこに?
2→日向と話す(話題併記
3→アイテム確認
4→自由記述

>>64

他に何かないか慎重に屋上探索

>>64
>>63


……いや、武器を捨てて逃げていくとは考えにくい。他に理由があるのでは?
と思ってあちらこちら詮索してみた。

相変わらず、視界の悪さには反吐がでる。
屋上はさほど広い空間ではなく、すぐにフェンスが見つかった。
その狭い空間のさらに半分が化物で覆われている。
歩ける場所はほとんどなかった。

錆びきっている床板はやはり鉄で、化物のものと思わしき血痕がぱたぱたと落ちて模様を描いている。
あと見つかったのは、これくらいか?


*回復アイテム
【栄養ドリンク】を手に入れた。


回復アイテムには少しだけ余裕が出てきたのだろうか。
そこまで多いわけではないがしかし、何かあればこれで回復は賄えるだろう。


「アイテムらしいものはほとんど見つからんな」

日向「マシンガンか。なんで置いてあるんだろうな?」

「……」

マシンガンが使える人間には1人だけ心当たりがある。
【戦刃むくろ】───

そういえば江ノ島がこの小学校に来た理由は戦刃が小学校に向かったからであった。
その戦刃の面影はどこにもない。
一体戦刃はどこに行ったんだ?
それとも、もういないのか?
謎は深まっている。




1→どこかに行く
2→日向と話す
3→自由記述

>>67

1 1階へ

>>67
>>66


「1階に行こう、もしかしたらそこに」

日向「マシンガンの持ち主が?」

「いるかもしれない。可能性だがな」

戦刃が仮にマシンガンを放棄するとしたら、それはこの霧で的が見えなくなったからなどの戦略的理由に他ならない。
床に滴った血に戦刃のものが混じっていないとも言い切れない。
様々な可能性が頭をよぎるので、それをひとつひとつ潰す必要があるだろう。

くるり、と霧に背を向けて俺達は校舎の中に戻っていく。
行き先は校舎の1階。
このまま階段を一気に下っていく───



◆ミッドウィッチ小学校(裏)・1階


*1階マップ。間取りは大体こうだが、ドアなどはこの限りではない。
http://i.imgur.com/FIsS6WE.jpg


降り切った1階のフロアは、最初からクライマックスだ。

奥の方、まっすぐ続く廊下側に、あの男の体の化物が数体待ち構えている。
ちゃんと数は数えていないが、見える範囲で3体はいるだろう。
さらに奥の方にもなにかがいる。
……まずいか。
しかし階段を上がって遠回りしたところで待ち伏せされないとは限らない。
倒すならすぐに倒さなければ!




状態【良好】
武器【ハンマー/ハンドガン(6)】

1→ハンマーで潰す
2→ハンドガン
3→ハンドガン掃射(6発分)
4→別の武器に持ち替える
5→そのほか

>>72

4 日本刀装備して[ピーーー]

昼寝してましt……え

>>72



『ァァァアアアアアア……』

助けを求めているような、そんな声にも聞こえる。
そいつらが、俺の気配に気が付いてこちらに走ってくるのだった。

「ちっ……お前らに罪はないが、邪魔だ」

ハンマーの構えを解き、腰からゆっくり抜いたのは、切れ味鋭い日本刀。
化物の数匹など、一瞬で両断するほどだ。
どこの刀匠が作ったのかは分からない無銘だが、気に入った。

「あの世に送ってやる。」

もしかしたらここがあの世なのかもしれないな、とひとり笑った。
ざざざ、と耳障りなラジオが騒いでいる。


『ンァァァァ』

まず一体、刃を横薙ぐ。
顔の半分あたりから、胴体が滑って半分になった。
死を悟った化物は、慌てて残る下半身に止まろうとしたが、それも無駄だった。

「ひとつ」

日向「十神!」

『ァァァアアアアアア!』

逆サイドから走ってくる化物に、返す刀でさらに一撃。
下から持ち上げるように、縦に半分にしてやる。
バターか何かを切るように面白いほどよく切れる。

「……ふたつ、と」

すかさず切っ先を戻し、さらに突撃する一体をまっすぐ両断した。
簡単にぱっくりと割れたそいつは、自分の死が納得出来ないと言わんばかりで半分の体でジタバタしている。

「これでみっつ……!」

日向「十神……強いんだな……」

あっけないほど、一瞬の出来事だった。
鉄製の、赤茶けて錆びきった廊下に3体の化物の死骸が一気に増えていた。
血液に似た赤黒い液体が辺りにどんどん垂れ流され、その光景をさらに一層悲惨にしている。

さすがにこの事態をどうも思わない事はないようで、奥の方にいる同じ化物がこちらに来るのを躊躇している。
そりゃあそうだろう。
たった一瞬で3体、死んだのだ。
ここで何も考えずに突っ込んでくるのは、本物の馬鹿である。


日向「……こいつら、この部屋の近くにたくさんいるな」

「……」

日向「この、俺達の右側の(マップだと左端の)教室……なにかあるんじゃないか?」

「かもしれないな」


軽く振って、刀身に付いた血糊を飛ばしておく。
日本刀は錆びてしまったらおしまいだ。
構えはまだ解けないが、奥の敵が突っ込んでくる事もなさそうだ……。




1→教室に入る
2→奥の敵を倒しに行く
3→別な場所に行く
4→自由記述

>>80

2

>>80


戦わないから見逃してやるのか?
答えはノーだ。
まさか全滅ですか?

「当たり前だ。先に全員眠っていてもらう」

ぎゅ、と強く握った柄に、怒りと色々な感情を乗せた。
こいつらは徹底的にぶちのめさなければ俺が納得出来ないのだ。

暗い廊下を駆ける。足に力を込めて、だんっ、と勢いよく突っ込んでいった。

奥の方にいたやつらは、その動作が意外すぎると言わんばかりで固まっていた。
無理もない。
まさか狙うべき敵が単騎で突っ込んでくるとは思わないだろうから。

「じゃあな、化物」

ひゅんっ

『ッガ、ア……』

『ゴアアア』

ばしゃあ、と言う水音。
これで追加でもう3匹だな。

「次に会う時はもっとましな姿になっておけよ」

びちゃっ。
肉塊に成り下がった化物がさらに増える。
廊下の奥まで行ったが、これで最後らしい。
合わせて6体分の死骸が増える。
日向が少しだけ、生理的に合わないと言った表情で死骸を見つめていた。




1→教室に入る
2→別な場所に入る
3→日向と話す
4→自由記述

>>85

1

>>85


一息ついてから、血糊を飛ばして刀を鞘に戻した。
未だその切れ味は衰えておらず、敵をさくさくと切り倒していけるだろう。
まだ壊れる様子もない。耐久性能にも優れているようだ。
硬いものとぶつかり合うと、すぐ壊れてしまいそうに思えるが、そんな事はそうそうないだろう。

日向「十神……」

「仕方がない犠牲だ。それともお前が死にたいのか?」

気付けば、体が敵の返り血でべたついていた。
しかしそんな事を蹴構っている場合でない事は確かだ。

「……教室に入るぞ」

扉はひとつ。階段に近い教室の端に申し訳程度に付けられた、今にも壊れそうな扉だった。
薄っぺらな鉄の板で出来ていると見える。

乱暴にそいつをこじ開けて中を見る。


大きな教室の真ん中に、椅子がある。
そこに、半強制的に座らされた姿勢で動かなくなっているやつがいる。
暗くてよく、見えない。
その腕で何かを抱えているようだ。


日向「……これって……」

嫌な予感がした。



1→ライトで照らす
2→近寄る
3→辺りを見回す
4→自由記述

>>89

1

>>89



一歩。

さらに、一歩。

真ん中に近づいた。

恐らく、俺の予感が正しければこれは、被害者だ。
それも、先ほどの廊下にいたあの化物によく似たものたち。
ライトの有効範囲になった事を確認すると、胸元で角度をぐいっと調節し、その全身が見えるようにする。


椅子に座っていたのは、やはり【花村輝々】。
体躯には見覚えがあった。そして、あの化物同様に頭がない。
その小太りな体は肩口からびっしょりと赤に濡れており、相当な勢いで血液の噴射があった事をまざまざと見せつけてくる。
首をばっさりやられたのだろう。
その死体は、この世界にあってかなり綺麗な方だった。
それでもなんの原因か分からない腐食などで、足やら脇腹がグジュグジュに崩れてしまっている。

花村の頭はどこなのか?
抱えているそれを見る。
花村ではなかった。




「───お前は」


花村の腕に抱えられて、頭だけで死んでいたのは───
やはり損傷が激しく、頭蓋の半分が俺達の見える方から覗いている。中にはぐずぐずに溶けきった、脳みそだった何かが漂った。
それでもあの白い肌、そして見開かれたままの射抜くような眼光、いずれも間違いない。見間違える事はない。



【セレス】。
【セレスティア・ルーデンベルク】……。



「……」

日向「そん、な……」





1→死体に近付く
2→部屋を見回る
3→日向と話す
4→自由記述

>>94

日向をはげます

ちょっとご飯食べてくる。

ひとり焼肉楽しすぎワロタ。


……やるか。

>>94


誰が死んでいるかはっきりした。
花村とセレスだったのか。
……花村の体に頭はなく、逆にセレスに首以外の部分は一切存在しない。
その死体の有様のあまりのひどさに、今まで我慢していた何かがこぽり、喉の奥から込み上げる。

───当然だが、花村にも【心臓がない】。

日向「はな……むら……」

急転直下で地獄に叩き落された日向の心中やいかに。
楽しみにしていた旅行が、気を失っている間にここまでの惨事になっているなんて、そうそう想像は出来ないだろう。
言葉を失う日向に、けれど俺も言葉を無くしかけ、それでも何か言わなければと口を開く。


「……日向」

日向「……あの首は……」

「セレスだ。俺達の……78期生だ」

日向「こいつら……こんな姿にさせられたから……」

無念の思いが、消化出来ない恨みつらみが、この異世界で捻じ曲がってしまったのだろうか?

「……」

俺はクラスメイトをたたっ切っていた?
……バカな。

「それでも、生きるしかないだろう。俺は……俺達は。死にたくなければ、な」

半分は江ノ島に言われた、力強い言葉だった。
自分に言い聞かせるように、そう呟いて己を奮い立たせる。
そうでもしなければ、膝を折って足を地につけてしまいそうだったから。


日向「……」

「お前が苦しいのは、わかる。だが、だからと言って全て諦めていいわけではない」

「……行くぞ。こんな事をしたくそったれを打ちのめす」

日向「……」


……日向から返答はない。



1→死体を調べる
2→部屋を調べる
3→日向と話す
4→自由記述

>>111

1からの2

>>111



死体を簡潔に調べる。
と言っても、その状態があまりにひどいのでどこから手をつけていいやら……。

花村の死体の首の部分は、鋭利な刃物で切り裂かれているように見える。
……そんなものあったか?
少しだけ考えて……そう言えば日本刀を見たな。
もしかしたら、あの時ソニアに刺さっていた(ソニアの致命傷を作った)日本刀で、手当たり次第に切っていたのかもしれない。
ならばなぜ不二咲は、圧死なのだろうか?
疑問は膨らむ。
もしかして【死因は関係ない】のか。
殺して心臓さえ奪えれば、それでいい?

もともとは清潔だったであろう真っ白な調理服は、今や赤にまみれて見るに堪えない。
前面、ボタンをはめておくべき部分は全て外れてはだけており、彼の腹の部分が外気にさらされていた。
こいつ!調理服の下に、肌着なし……だと!?どういう事だ苗木!

……その腹には数字が刻んである。
【7/21】


一方でセレスの頭部は調べられる箇所が少ない。
破損もひどいし、あまり触ると中身が……出てきそうだ。
あまり長い時間直視してはいられないほどのひどさだ……。
目は驚きと恐怖に見開かれ、唇は半開きで歪んでいる。
一体首だけの姿になる前に、何があったのだろうか?

左の頬に軽い切り傷のような数字が刻まれている……。
【6/21】


こいつらが6人目と7人目だったのか……。

日向が目をそらす。
当然だろう、と思えた。
こんなにひどい死体は、普通に生活していればまず見る事は出来ないだろう。

恐怖と言うよりスプラッタ。
そんな攻め方をされるとは思わず、心臓が縮み上がるような思いだ。
なによりも……これはひどすぎる……。
花村、セレス……。
無念を抱いても致し方がないだろうと思えた。

だがたとえ真実が分かったところで、あいつらが俺を殺そうとしてくるなら、戦うしかない……だろう。



部屋を調べてみる。
アイテムらしいものはなにひとつ置かれてはいなかった。

ひとつあったと言うと───


*メモ
【左右田の手記7】を手に入れた。
→最初の手記から1週間後らしい。
→「部屋に気持ち悪ィ虫が出た。なんかうねうねしててすげー気持ち悪い。自分で触んのめっちゃこえー」
→「あちこち探してもいねェ。日向にも手伝ってもらった。そしたら虫が日向の後ろにいやがる。だからそいつを捕まえろ!っつったんだ」
→「でも日向はそんなのいないって言う。おいおい……ちょっとはオレの言う事信用しろって……」


これは……?
なんだか様子はおかしくなってきているようだ。
まだ、まだ正気……なのか?




1→部屋を調べる
2→日向と話す
3→自由記述

119

2左右田の手記7の時期

>>119



最初の手記が旅行の2週間前で、その1週間後だから、つまり旅行に行く1週間前……のはずだ。
日向に聞いてみるとしようか。


「日向。こんなものが見つかったんだが」

日向「左右田の手記……まだたくさんありそうだな」

「ああ。たくさん集めれば、左右田がなぜこんな事件を起こしたのか分かりそうだ」

日向「そうだな……俺も知りたい。左右田がなんでこうなったのか、左右田が何を考えていたのか」

「ところで、」

その紙を日向に手渡して、内容を確かめさせる。

「そこに書いてある事は本当か?」

日向「ああー……あの事か」

「知っているんだな?」

日向「ああ。確か2回位呼ばれたんだ。部屋に気持ち悪い虫が出たんだってな」

日向「でも、言ってるような虫はどこにもいなかったんだよ」

「左右田はその時、なんと?」

日向「ええっと……よく考えたら支離滅裂だったな、あの時の左右田。ビビってるから意味不明な事言ってんだろうなと思ってたけど……」

日向「確か【ものすごいでかいゴキブリみたいなのが部屋を這い回ってる】とか、【ミミズが下水道からあふれてる】とか……」

「……」

日向「お前の後ろにいるのに!とかも確かに言われた。あの時はなんだかよく分からなかったけどな」


もしかして、麻薬の副作用……?
では左右田はここに来る前から麻薬を摂取していた?
いや、だが謎はまだ解けない。




1→部屋を調べる
2→日向と話す
3→自由記述

>>128

1

>>128


他に変わった事はここにないだろうか?

花村とセレスが置かれているその一点の他は、ただの教室が全て鋼鉄に切り替わっており、それらはどれも錆びている。
黒板は黒板そのままだが、そこには赤のチョークで
「儀式は止まらない」
「生贄を捧げよ」
と言った内容の英文が所狭しと書かれている。
本当にこれは誰がやったのだろうか?

ここにはアイテムらしいアイテムのひとつもない。
また、敵の気配も同時にない。
全くここは安全地帯だが、その中央には損傷した死体だ。
あまり長居はしたくない。
やはり、クラスメイトが見るに堪えない姿になっているのは、俺にも辛い。


また、左右田の手記がまだあればと探したが、それもなかった。
ここはもう何もないのか。
……何もないのか?
本当に?

日向「なあ、十神。ここには調べるものはなさそうだぞ」

「ああ、そうだな」

もしここにないのであれば、この世界から戻った時に改めてここに来てみるか?




1→日向と話す
2→他の部屋へいく
3→自由記述

>>132

2 一階の他の部屋回ろう

>>130

>>132
>>130


この部屋にもはや用事はない。
別な部屋を見回ろうじゃないか。

日向「……十神、お前は」

「問題ない。……俺は大丈夫だ」

大丈夫?何が?何を?
自分で言っておきながら、腹の中でその言葉をせせら笑う。
とっくのとうに俺は正気ではなくなっているのかもしれない。
こんなに悲惨な死を見て、泣くに泣けないのだから。

「……次に行くぞ。そうだな」

日向「どこに行くんだ?」

「あそこはどうなっているのか、見てこよう」



◆ミッドウィッチ小学校(裏)・校長室




ぎ、ぎぃぃ……


不二咲が死んでいた部屋にやってくる。
そこがどうなっているか確かめるためだ。
当然、今までと同じように不二咲はそこに横たわっており、そして遺体はやはり損傷している。


日向「ひどい……」

「……ああ」

もはや冷たくなった不二咲の体をみる。ひどい有様だ。

……ん?何かを握っている?


*貴重品アイテム
【鳥の鍵】を手に入れた。


これは……鍵か?

日向「らしいな。探してたんだろ?」



がさっ



不意に、背後で音がする。




1→部屋を調べる
2→後ろを向く
3→日向と話す
4→自由記述

>>137

2

>>137


「なんの音だ?」

日向「いや、分からん」

「……」

いぶかしむ。
俺達以外に何かがいるのか。
そっと振り返る───



『………』



日向「宇宙人?」

「……だな?」


以前俺が見た、子供のような姿の宇宙人に近い姿だ。
だが、これはなんだか前のとは違うな。
以前見たのは、金属質な体とウサギのような耳の生えている、やや可愛らしい姿だった。
こいつは少し違う。
つるんとした頭から、ツインテールのような羽?が生えている。
そして、体はどうやら半透明だ。
背後に何があるかが透けて見えている。


「……お前は……」

『………?』

「お前はなんだ……?」

『………』

日向「なんだ?こいつ」


そいつは大粒の目で俺を見ている。
頭の後ろから生えているであろう、羽らしき何かをぱたぱたと動かしている……。




1→近付く
2→攻撃する
3→話しかける
4→なんかなげる
5→自由記述

>>142

3

>>142



「お前は敵か?味方か?」

『………』ぱたぱた

「宇宙人、なのか?あの時と同じ」

日向「前も出会ったのか?」

「ああ、形は違うがな」

日向「形が違う?」

『………』ぱたぱた

「俺達は敵じゃないぞ」

武器を持たずに両腕を広げてみる。

『………?………?』ぱたぱた

『………』ぱた

「……どうした?」

日向「なんだ?急に動きが止まって……」


『……#〒mm☆-』

じゃきんっ


「は?」


つるんとした宇宙人の腕が突然、尖った。
世界の温度が、急に下がったようにも思える。
鳥肌が立ち始める……。
そいつは、戦闘態勢を整えて俺を睨みつけている……!




1→日本刀
2→ハンドガン
3→自由記述

>>149

2

>>149
*理論最大値のオーバーキル



「ちっ、気を許しすぎた!」

『/wo%::※☃』

宇宙人は走り寄る。
だが、俺にもはや慢心はない。
ゆっくり、ハンドガンを構えた。

『k0||⇔€』

「………」

まっすぐ、構える。
そのまま、ただ引き金を引くだけだ。


たあんっ


ぴしっ、と言う何かにヒビが入る音がした。
そのまま宇宙人はあっけなく、頭からガラガラと崩れていく。
一瞬、反撃しようと腕を伸ばしてきたが、その腕も途中でぽきりと折れて───


しゅう


日向「消えた!?」

「蒸発したんだろう」

部屋の寒さがなくなったのを感じる。
あいつは一体何だったのか?
宇宙人にも種類がいるのか?
………この世界はなんなんだ………。


日向「あいつは……」

「さぁな。だが、どうしようもない」

「………行くぞ、まだ俺達は鍵をひとつ探さないとならんのだからな」




1→どこかにいく(どこへ?
2→日向と話す
3→自由記述

>>156

1まだ行ってない部屋

>>156


どんどん探索を進めてしまいたい。
それで鍵を手に入れて、ここを脱してしまおう。
俺はそう考えて、ここをすぐさま出て行こうと踵を返して扉を開きに……


かさかさ、


またしても紙か。


*メモ
【左右田の手記8】を手に入れた。
→旅行の6日前に書かれたらしい。
→「最近、ちょうしが悪い。なんかずっと頭いてーし、ぼーっとしてる時間が長い。そんでさむィ……あー、なんだくそっ」
→「罪木もソニアさんも、心配してくれる。みんな優しくて、ありがてぇ。うーん、りょこうはいかねえ方がいいか?」
→続きがある。全く別人のような筆圧だ。
→「楽しい。楽しい。ずっと楽しいぞ。今ならなんでも出来る。」
→「かみさまがそう言うんだ。オレになら出来るぞって言うんだ」


「………なんだこれは」

日向「左右田の手記………なの、か?そんなばかな……」

「左右田はこんな気配を見せた事はなかったのか?」

日向「ああ、確かにたまに調子は悪そうだったけど、こんなわけのわからない事は……」

「………そうか」


くしゃっ、と紙を握ってポケットに入れた。


………さて、次はどこに行こうか………。




*マップは>>70辺りを。

1→職員室(右上の大きめな部屋)へ
2→保健室(中央ラインの右側)へ
3→事務室(中央ラインの左側)へ
4→それ以外の事をする

>>161

1

大部屋はボスの気がするから3

今まだ5/21見つかってないよね?

>>161



「さて、ここから近い部屋に行くぞ。日向、準備はいいか?」

日向「ああ、でも十神……」

「俺を気遣う必要はない」

日向「………お前も辛いんだよな、十神」

「………」

沈黙する。
肯定だと受け取られてもよかった。

それでも立ち止まっているわけにはいかないからだ。


鋼鉄の扉を開き、最初とは全く変わってしまった廊下を行く。
壁は銀のメッキが剥がれてしまったかのようで、その表面はざらざらと赤く錆び付いている。
普通の人間はこんな建物を立てようとは思わないだろう。
なぜ、こうなってしまっているのか?
誰の意識が、この世界を作っているのか───


これは俺の罪の意識なのだろうか……。


無限にも思える時間を過ごしながら、俺はたどり着く。
確か、元の世界では職員室だった場所だ。
扉が開きにくいが、なんとか中に入る。

中はひたすらに暗い。





1→ライトをつける
2→部屋を見回す
3→日向と話す
4→自由記述

>>167

1からの2

>>167


ぱちん、とライトを作動する。
部屋は見る限り、もう見飽きたほどの血と錆だ。
壁も床も、天井にすら………誰のものか分からない血がべったりである。
鉄製であるはずの壁には、何か重く鋭い何かを突き立てたような鋭い傷跡が残っている。
何を使ったらこんな傷が残せるのか?

部屋には多くの机と椅子が並んでいる。教師が使う用のものだろう。
しかしそれらも全ては総金属に置き換えられており、どれもがざらざらと錆びてしまって使えたものではない。

敵は中にいない。
だが、この部屋の奥には別な部屋に続く扉が残っている。
向こうに何もいないとは言えないな……。


さて、この部屋はどうなっているかと言うと、特におかしなものはない。
いや、部屋自体はおかしいのだが。
変な本もない、変な生き物もいない……あるとするなら……。


*メモ
【左右田の手記?】を手に入れた。
→時期は不明。さらに、左右田のものかすら不明なメモ。
→「ソニアさん→殺す。好きだから
田中→(殺すと書いてバツがしてある)ソニアさん泣くからアウト
江ノ島とかいうギャル→あいつ殺す?
あともじゃもじゃ
かみさまがそうしろというです」


「………」

間違いなく日本語で書かれたメモだ……。
しかし、なんだこれは……?
一線越えてしまっている………。




1→部屋を調べる
2→隣の部屋に行く
3→自由記述

>>172

やばいな
2

>>172


「………!?」

日向「なんだこれ……誰が書いたんだ?」

「左右田…?」

日向「いや、まさか……」

「………」

そう、だよな?
左右田がまさか、江ノ島や葉隠を狙っていたなんて思えん。
それにしても葉隠、お前……九頭龍にも左右田にももじゃもじゃ呼ばわりされてたのか……。

「とにかく、次に行くぞ」

日向「あ、おい!次って……」

「奥の部屋に向かう。恐らく、最後の鍵があるとするならそこだろう」

日向「……あ、おう……」

日向の戸惑いを無視してずかずかと歩いていく。
奥には、がっちり閉じられた扉がひとつ。
そこへすたすた歩いていく。

………ザザ…ガ……ざざざ……


「………やっぱり敵か」


面倒な事になった。
鍵が欲しければ敵を倒せとでも言うのか?



1→開ける
2→奇襲をかける
3→日向と話す
4→自由記述

>>176

ライトを消して2

(あかん)

敵0、十神1なので即死技っすね。残念

死んじゃうとデメリットあるんすか

>>176



ライトを消す。
中にいる敵に見つからないように、だ。
一気に奇襲をかける事にしよう。

「あまり時間をかけたくない。行くぞ」

日向「………ああ」

ごくり、生唾を飲んで、扉を蹴破って中へ突入する!


が、ッ……ザザ……ガガガガガ……


「………!?」

音はするが、どこにも敵の姿はない。
辺りを見回して、身構え───


日向「十神!後ろ……!」

「なに?」



俺と日向を挟むように、猫が降りてきた。
またこいつか。天井にいたようだ。

『ァ"ァ"ァ"ァ"ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"』


ギャルギャルギャルギャルッ


体を高速回転させながら俺に近寄ってくる。
日本刀を構えた。こいつで攻撃をいなそうとするが、


ギィンッ

弾かれた!?まず、い、なんとか躱さなけれ


ザン

「………あ?」


俺の、みぎ、うでが地面、に


日向「十神いいいい!?」


「そん、な」





斬ッ



ごろ……


日向「ッ、あ……うわああああああっ!!」

即死かよ無慈悲だな

コンティニュー?

>>169から

>>173から

↓2くらいで

>>181
特にデメリットはないですけど、内部ステータス的に【死亡回数は反映して】ます。

173

>>173からがいいけど>>183のダベミの安価が77なんですがそれは

>>183が適用されるならその前からで

ごめん>>185

>>187
*リロードします



「………!?」

日向「なんだこれ……誰が書いたんだ?」

「左右田…?」

日向「いや、まさか……」

「………」

そう、だよな?
左右田がまさか、江ノ島や葉隠を狙っていたなんて思えん。
それにしても葉隠、お前……九頭龍にも左右田にももじゃもじゃ呼ばわりされてたのか……。

「とにかく、次に行くぞ」

日向「あ、おい!次って……」

「奥の部屋に向かう。恐らく、最後の鍵があるとするならそこだろう」

日向「……あ、おう……」

日向の戸惑いを無視してずかずかと歩いていく。
奥には、がっちり閉じられた扉がひとつ。
そこへすたすた歩いていく。

………ザザ…ガ……ざざざ……


「………やっぱり敵か」


面倒な事になった。
鍵が欲しければ敵を倒せとでも言うのか?



1→開ける
2→奇襲をかける
3→日向と話す
4→自由記述

>>194

3
一旦落ち着いて話そう、じゃないとまたヤバい

>>192

おいまたダベミ高いじゃねーか良い加減にしろ

1した後距離を取ろう

>>194
>>192


「面倒だ。こんな時間をかけている場合じゃない……奇襲を」

仕掛けよう、と言いかけて少しだけ嫌な予感がした。
奇襲をやめて一度話をする事にしよう。
はやる気持ちを抑えなければ。

なんだか嫌な予感がするのだ。


日向「仕掛けないのか?」

「いや、………」

日向「どうした?」

「頭が切り裂かれる夢を見たからな」

日向「なんだそれ?」

「………」


もっと慎重になるべきなのかもしれない。
敵は天井に貼り付ける事を、以前にもそれらしい場面で見ていたじゃないか。
なぜ俺はそんな自殺行為を……。


「とにかく奇襲は止めた方がいいだろうな。中に入って慎重に捜索した方がいい」

日向「ああ、そうだな。あの化物達、どこから攻めてくるか分からないし」

「………」


ライトを消して中に入る、そこまではいいだろう。
そこから先、どうする?



1→日本刀
2→ハンドガン
3→それ以外の武器
4→自由記述

>>200

だからダベミコンマ高いよぉ…

ごめん安価踏んでた、2で

>>200
*そんな事を言われましても、サイレントヒルが本気出したよねとしか



ハンドガンを構えて、部屋に入る事にする。
さすがに今回は警戒しているおかげか、一撃でやられる事はないだろう。

………ん?今回は………?
いや、この部屋に入るのは、以前の通常の世界と今とで2回目のはずだ。
前回も奇襲に失敗したか?いや、違う。
まぁいい、考えても分からない事は一旦忘れよう。


ぎぃ、と軋んだ音がした。
どうしてこう、扉はもれなく錆び付いているのだろうか。
開けにくい扉を蹴飛ばして、無理やりにこじ開ける。
部屋は相変わらず、暗くて汚い。


『ァ"ァ"ァ"ァ"ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"』


一歩踏み出した時、天井から声がした。

日向「十神!」

「………っ!」

すかさず体を反転してバックステップ。
今回は慢心していないせいで、上から直撃とはいかなかった。
ただ、降りてきた猫が鋭い刃で腕を切り裂いてきたので、首の薄皮が切れたが。

「何度も何度も…!」

ゆっくりハンドガンを構え放つが、銃弾はかすらず部屋のどこかへ着弾した。



状態【良好】
武器【日本刀/ハンドガン(4)】

1→日本刀
2→ハンドガン
3→ハンドガン掃射
4→それ以外の武器
5→自由記述

>>207

サイレントヒルの本気怖い()

3で

>>207

敵がクリティカルとか……

掃射なのでもう2回チャンス
↓1・↓2コンマも追加で判定に含む

こい

>>207
>>209
>>210
ハンドガン掃射、4+6+3


『マ"ア"ァ"ァ"ァ"……』

「寄るな、化物」

ガチャ、軽い音がする。
続けて、銃声は4発。
ハンドガンを、弾を撃ち切るまで撃ち続ける!


ぱぁんっ

ぱぁんっ

『グ、マ"ア"ァ"ァ"ァ"……』


ちっ、暗くて狙いが定まっていないらしい……!
2発ほど、そのもふもふした毛並みに銃弾を叩き込んでやる事に成功したようだ。
しかし残った2発はすんでのところで外してしまい、敵の体力を奪うには至らない。


『ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"!』

当然相手がずっと黙っているはずもなかった。
凄まじい勢いで両腕を振り上げて俺に迫る───!

「躱せない……!」

ひゅっ
ずばぁっ


くっ……、もろに食らってしまったか……!
この猫型の敵は、やたらめったら腕の振りが早い。
速度があるため、普通にやってはすぐに体力が奪われてしまうのだ。

今度は胸の位置でクロスするように切り裂かれた。
服が破れ、そこからぼたりと俺の血液が流出していくのがわかる。
あまり体力を消耗したくはないが、かと言って普通に戦って退けられるほど猫も弱くない……!
こいつは何度も俺を困らせてくる!




*戦闘時に敵側として採用されるのはGMのコンマ。
*高かったら逃げる、と言うメタも時には必要。

状態【平常】…体力はまだ5割ほど
武器【日本刀/ハンドガン(リロード必須)】

1→日本刀
2→ハンドガンのリロード
3→それ以外の武器
4→回復メイン
5→回避メイン
6→自由記述

>>215

十神回復
日向鉄パイプで攻撃

>>214かな

>>215
>>214



「ち、っ……」

だくだくと流れていく、俺の生命。
ここに来て何回こうなれば気がすむんだ。
と言うより、大体がこの猫にやられている気がする。

日向「十神!?」

暗がりで俺の様子は日向からあまり見えないようだ。
けれども、俺の方から鋭い斬撃音が聞こえたので警戒がより一層高まる。

「……切られた!回復をしたい!」

日向「ああ、分かった!」

『ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"!』

日向も馬鹿ではない。
俺の危機となれば、手として足として動こうとしている覚悟がある。
ゆえに、この状況では猫を自分の方に引き寄せる必要があったのだ。
鉄パイプ片手に、日向は立ち向かっていく。


日向「こっちだぞ、この野郎!」

ガギィンッ

『……ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"……』

日向「くそっ、力が強い……!」


鉄パイプは簡単に弾かれる。
日向もガラ空きの体勢になってしまっているようだ。
追撃しようと、猫型は怪しく不気味に鳴いている……。


*システム
【栄養ドリンク】を使用しました。
状態が【平常】から【良好】に回復しました。




1→日本刀
2→ハンドガンをリロード
3→その他の武器
4→自由記述

>>220

>>222は可能な範囲でメタ非メタ問わず答える

2

葉隠が死んでも葉隠の幽霊が十神に付きまとうようにしよう

>>220


「ひ、日向!?」

日向「大丈夫、まだな……弾かれただけだ!」


暗がりの中、猫の陰でよく向こう側は見えない。
しかし、今の金属音から察するのと日向の申告は大体一緒だろうと思われる。
つまり日向は目下大ピンチだ。
それでも大丈夫だと言い切る日向の虚勢が胸に痛い。


「くそっ、すぐにそちらに行く!」

『マ"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!』

日向「ダメだ十神、今は……!」

ガギィンッ!

再び金属音。
そしてどんと床板を踏みしめる音がする。
なんとか日向はその場で堪えているようだが、そうそう何度も持つわけではない。
息を切らしているのか、日向の荒い息遣いが部屋に響いている。
ぎちぎちぎち……猫の関節の駆動が、はっきりと見て取れた。

俺は俺で、体勢を整えなければ。
焦らないように、と思うが、血液で手が滑りそうになる。
うまくリロード出来ない……!

がぎん、がぎんっ

日向「く、おおっ……十神……!」


日向がいよいよ限界と言わんばかりの声を上げる……。


*システム
ハンドガンをリロードしました。
装填6・予備16になります。



>>222
*あ、その件は今後進めていけば多分。
*ただし葉隠が【味方だと思うなよ】?

1→日本刀
2→ハンドガン(6)
3→ハンドガン掃射
4→その他の武器
5→自由記述

>>226

3

>>223不吉なこと言わないでください(震え声

2で

>>226

掃射

連携あと2レス分お願いしまちゅ
↓1・↓2

奇跡よ

>>226
>>229
>>230
5+4+4



「う、おおおおっ!」

汗がにじむ。
目の前が、ゆっくりブラックアウトしかけている。
それでもぶれる手をなんとか抑える。

そして、引き金を引いた。

銃声は今度は6発分。
フルに全てを撃ち切った。

そのうちの何発かしか当たっていないようだが。


『ヲ"ヲ"ヲ"ヲ"……!?』

ぐらっ、と猫の体がぐらついた。

「お前も体力の限界、だろう……」

「ゆっくり休め、あの世でな。」

どざっ

日向「はぁ……はぁっ、やったの……か……?」


ラジオの音は小さくなり、やがて聞こえなくなった。
猫は絶命したようだ。
やっと解放された……。
その分、弾も道具も使いすぎたようだ。

だがこれで分かった事がある。
猫は、たとえ掠ったとしてもハンドガン4発で倒せそうだ。
それさえわかれば、次からはその4発を全て外さないようにすればいいだけだ。




1→部屋を調べる
2→ハンドガンリロード
3→日向と話す
4→自由記述

>>234

2+上

安価把握だゾー、ん"ん"!

明日にはボス行けそうじゃよ
そして謎解きのヒントはいつ出るのか……?
ついでに2箇所目のチャネリングポイント出したいんじゃよ
また今日の昼くらいに

乙 第二のボスは一体誰なのか
田中とかだと面白い

今日の目標は昼寝しない事。
はぺーし

>>234
>>233
リロードして会話



「……はあ、はあ……」

日向「く……っ……はぁ、なんとか倒した……な」


お互い満身創痍と言ったところか。
息を切らして、2人静かになった教室に尻餅をついてしまった。
床はざらざらと錆び付いた鋼鉄が敷き詰めてあり、絶対に衛生上良くはない。
だが、そんな事を考えている余裕もない。

かしゃっ

撃ち切ったハンドガンを見る。
連続で何度も撃ち込んだせいで、全体がほのかに暖かく感じられる。
あまり連続で使うと、バレルが破損するだろうか?
不安になるが、とりあえず弾を込める。


*システム
ハンドガンをリロードしました。
装填6・予備10になりました。


まだ体が、自分の血液でぬるぬるしているな……。

「日向、お前は……怪我はしてないか」

日向「俺はなんとかな。擦り傷程度だ」

「本当か?」

重い腰を上げ、邪魔をする猫を蹴り飛ばして日向の方に向かう。
……確かに申告通りだった。
大きな怪我はなく、手のひらに引っかき傷があるのみだ。
あれだけの乱闘で、これで済んだのは奇跡に近い。

日向「十神こそ、すごいひどい……」

「案ずるな、この程度どうにでもなる」

日向「ならないだろ!自分をもっと大事にしろ!」

「………分かった」

簡潔に答えた。
日向が言っているのは、以前に俺が日向に言った事とまるっきり同じ方向のセリフだったので、つっかえす訳にもいかない。



状態【良好】
武器【日本刀/ハンドガン(6)】

1→部屋を調べる
2→アイテム確認
3→日向と話す
4→自由記述

>>242

1

>>242



部屋を調べてみる事にする。

最初に来た時は机が大量に並べてある自習室だったここは、異様な光景だった。
机の脚が全て床に溶接されて動かなくなっている。
さらに机の一つ残らず錆びており、表面には血がぽたぽたと垂れた跡がある。
何の血かが分からないが、これらは人為的にやったように見えた。

部屋の一番奥の机に、大きな箱が置いてある。
何が入っているかはさておき、恐らく謎解きなのではないかと推測出来た。
これが4つめの鍵か。

他、部屋におかしなところは………


*回復アイテム
【栄養ドリンク】を手に入れた。

*武器
【ハンドガンの弾】を12発手に入れた。


*メモ
【左右田の手記9】を手に入れた。
→旅行の5日前に書かれたもの。かなり筆跡が荒い。
→それぞれの文書がまるで別人のようだ。文字は飛び飛びで読みにくい。
→「オレがオレじゃなくなってる。ひどい、こわい、助けてくれ」
→「オレの部屋にかみさまが来た。かみさまはオレをゆるすという。いままでヒドいことしてごめんなさい」
→「さいきんぐあいわる、い  あれ、オレ何書こうと  ■■■■殺■■(文字が潰れて読めない)」
→「旅行楽しましです。ひこうき(飛行機のイラスト。下手くそ)」


着々と壊れていっている。
だが、日向達の前ではそんな様子を見せる事はほとんどなかったらしい。
それに確かに、空港で見た時は顔色こそ悪かったが、あれは飛行機による乗り物酔いだったはずだ。



1→箱を調べる
2→日向と話す
3→自由記述

>>246

1

>>246



左右田はなぜ壊れたのか?
なぜこうなってしまったのか?
……そして、麻薬を摂取していたとするなら、どうやって……?

疑問は尽きない。


「だが、まずは目の前の問題を解決しないとな」

判断材料がまだ少ない。
その謎が解けるのはもう少し後だろうと俺は思った。
なので、部屋の一番奥に置かれた大きな箱を調べる事にする。


*メモ
【わっくわく問題】を手に入れた。
→出題文だ。箱を開けるための問題らしい……。



うぷぷ!頑張ってるね……よくここまで来れたね?
あの猫型ロボッ……じゃないよ、猫型クリーチャーに殺されかけなかった?
もしかしてここに来るまでに一回死んでるとか……って言っても分かんないよね。
それはともかく、この箱が最後の鍵!
今度の問題はなぞなぞらしいよ。すごい慌てて探し出したらしいよ。

……じゃあ張り切ってどうぞ!


☆問題☆
次のアルファベットが指す言葉はなんでしょう?
答えがわかったら、箱備え付けのキーボードで撃ち込んでねー。









「………は?」




1→謎解きする(回答必須
2→ひんと
3→自由記述

>>249

2

>>249



………。

日向「なんだこれ?」

「なぞなぞだそうだ」

日向「……なぞなぞ?」

「ああ」

その紙にはGがふたつ書いてあるだけだ。
それが表す言葉は何かだと?
ふざけているにもほどがある。

日向「なぞなぞなら、少しひねって考えないといけないな」

「………ひねって、か」

日向「ああ。Gがふたつ……」

日向「いや、これをふたつ書いてあると考えるべきなのかどうか、なんだよな。問題は」

「何が言いたい?」

日向「いや、なんで縦に並べて書いてあるのかなと思ってな」

「………」


確かに、Gは縦に並べてある。
それが何かの理由に当てはまるのだろうか。




1→謎解きする
2→ひんと
3→自由記述

>>252

2

>>252



「………」

日向「十神、分かりそうか?」


縦に、Gがふたつか。
縦に並べてある意味は?
横に並べれば………いやなんだ、そんな事は断じて考えてないぞ。


ん?

縦に並べてある……。
それなら文字と文字の間が空いていてもいいはずだ。
なぜ上に書いてある?

Gの上に、Gが書いてあるのか?


Gの上に、G……。


日向「十神?」


……縦に、と考えるからダメなのか。
そうだ、上に書いてあるんだ。

これなら解けそうだ………!




*さぁ最終ヒントだったっぽいぞ!答えは単語になるはずだ!

1→謎解きする
2→オート謎解き(次回以降の謎解き難易度低下
3→自由記述

>>259

g on g…gong?

>>259



Gの上にGがある。

そう、Gの上にGが乗っているんだ。

「ここで英語の勉強だ、日向。」

「英語で、何かが何かの上に乗っているのを表現する時、どんな言葉を使う?」

日向「え?えーと……」

「………言葉を変えようか」

日向「あ、分かったぞ!onだな!」

「そうだ。黄色い悪魔ではないぞ、on……上に、とかそう言った意味の単語だ」

日向(黄色い悪魔とは)

「Gの上にGが乗っていたら、それはどうなる?」



「G on Gだな?」



日向「………そ、そうか!そういう事か………!」


つまり答えは
【GONG】!


ぽちぽち……


「なぞなぞなんてもの、俺は嫌いだ。」


かちゃんっ


*貴重品アイテム
【花の鍵】を手に入れた。


これで鍵は4本。
間違いないなら、この4本で中庭への鍵が開くはずだ。




1→日向と話す
2→アイテム確認
3→部屋を調べる
4→中庭へ行く
5→自由記述

>>263

1と3

>>263


部屋の内部は、この箱と猫型くらいしか見所はない。
どこもかしこも鉄だ。
それもものすごく錆びきってぎしぎししている。
子供をこんな椅子に座らせて、汚い机を使わせるなんて常識ではありえない……。
それに、前に来た時はただの普通の机と椅子だったはずだ。
いつ、すり替わったのだろうか?

壁をみる………どこを取っても汚い壁だ。
どう足掻いても、これは錆びていると言うほかはなさそうである。
綺麗に出来るかどうかは不明な上、ここまで錆びている理由すらも分からない。
これは誰の風景なのだろうか?
……俺の?
なぜ?


日向「十神、鍵が4本揃った……んだよな?」

「ああ」

日向「最初の鍵を手に入れた時に見たメモが間違いないなら、その先は敵だよな」

「だが、そいつを倒さなければ俺達はここからは脱出出来ないぞ」

日向「……そうだよな、そいつが俺達をこんな変な場所に閉じ込めてる……」

「分からんがな」

日向「なぁ、十神。その……ボスってどんなやつなんだろうな」

「知らん。どんなものが来ようと倒すだけだろう」




状態【良好】
武器【日本刀/ハンドガン(6)】

1→中庭に行く
2→アイテム確認
3→日向と話す
4→自由記述

>>267

2

>>267
>>266


現在の持ち物を確認しておこう。
何か使えるものはあるだろうか?


回復
栄養ドリンク×4
救急キット×2
アンプル×3

カウント低下
アグラオフォティス×1
メダリオン

装備
E:ライト
E:ポケットラジオ
江:サバイバルナイフ
ハンマー
葉:バトン
E:日本刀
サーベル
メス
アルコールのビン
硬球
ガラスびん
アルコール入りの瓶
E:ハンドガン→6発
ハンドガンの弾→10発
狩猟用ライフル→4発
ライフルの弾→10発
サブマシンガン→600発
マシンガンの弾→600発

貴重品
ロビー君の人形(血まみれ)
修学旅行のしおり
モノクマのらくがき
第一班のスケジュールリスト(苗木・大和田・朝日奈・セレス)
第二班のスケジュールリスト(葉隠・山田・舞園・腐川)
第四班のスケジュールリスト(江ノ島・石丸・桑田・戦刃)
UFOのただしいさがしかた
チャネリングストーン
携帯ゲーム機(ワンダースw略)
汚れた金属バット(桑田のもの)
電子生徒手帳(??)
ソニアの写真
花の鍵
鳥の鍵
風の鍵
月の鍵

メモ
スマイルサポート協会のチラシ
心的外傷の輪郭
アルケミラ病院の紹介記事(精神病患者も多かったらしい)
誰かの手記(術者は戻った/聖女派に遅れをとるな)
あるジャーナリストの記録(教団について)
あるジャーナリストの記録2(教団は麻薬を流行らせてた)
こころのかいぶつ
左右田の手記(1~9/?)




*アルコール瓶とアルコール入りの瓶は一応別物。

1→使用、装備
2→日向と話す
3→自由記述

>>270
昼休憩です。

2

昼寝してたら謎解き終わってた
そして黄色い悪m……ONちゃんを知る人がどれほどいるのだろうか、大泉スレでやってたけど

小学校の化物の中でまだ不明な辺古山がボスではないかと考えてみる

よし、やるか。

>>270



逸ってはいけない。
先の様に、猫に首をかかれる幻想を見るかもしれないからだ。

「日向。この部屋に異常はないか?」

日向「異常だらけだよ………」

「だろうな。だから、そのなかでさらに異常がないかと聞いている」

日向「……ああ、そうだな」

生返事が聞こえる。
いい加減こんな世界に飽きてしまっても良さそうなものだ。
それでもこの世界は絶えず俺達を苦しめようとしてくる。
なんのために、誰のために?……そこはまだはっきりとしない。


しばらくして、日向は隣の職員室へと目を向けた。
本当に何もないのか、と疑ってかかったのだろう。
俺が自習室をあれこれ探っている間に、日向が何かを見つけて声を上げる。


日向「………十神!来てくれ!」

「どうした?」

日向「英語で書かれた手紙があったんだ。読めないか?」

そう言って差し出してくるのは、比較的新しめの便箋と思われるものだった。


*メモ
【司祭への手紙】を手に入れた。
→全文英語で書かれている。十神にもざっくりとしか読めない。
→「司教様
お役目を思い出させて戴きありがとうございました。必ずや贄を用意し、貴方方の元へ参ります。
手間をかけていただきありがとうございます。しかし、必ずや【儀式】を成功させましょう。
術者より」


「………【術者】とやらが、司教なる人物に当てた手紙らしい」

日向「司教?」

「おそらく【教団の関係者】だろう。何がどうなっているやら不明だが……」

司教に術者は、役目を思い出させられた?
つまり、最近まで自分が術者だった事を忘れていた……と言うわけか?




1→部屋を調べる
2→日向と話す
3→中庭に行く
4→自由記述

>>284

>>282+78期の方も考える

うえ

>>284
>>283
左右田以外に不審な生徒がいなかったか考える



「………日向から見て、左右田以外におかしなやつはいなかったか?」

日向「ああ……いや、普段からおかしなやつらばっかりだからな。俺が見た事ないような性格のやつらだし」

平民だった日向からは想像もつかないほどの個性の塊達だったらしい。

日向「それでも……うーん、おかしな行動をとってたやつなんて、俺には思い浮かばないぞ……」

「だろうな。ここまでばれずに事を済ませているんだ。相当上手くやってるんだろう」

やれやれ、こいつで分からないとなると全くもってヒントがない。
さて、では犯人が78期生の可能性はないのかと考える。

俺の目から見て、そんな怪しい人物はいなかったはずだ。
そう、全員いつも通りに毎日を過ごし、今だっていつも通りに観光を楽しんでいたはずだったのだ……。

日向「十神にも心当たりないのか?」

「ああ、悪いな。俺も分からん」

日向「だとしたら誰なんだ?」

「………とにかく今は全員疑うしかあるまい。全員に平等に可能性がある。当然日向、お前にも……な」

日向「なッ!?」

「だが、」

日向「な、なんだよ……」

「お前ではないだろうな。少なくとも」

日向「……疑ったり、やめたり……十神、お前は何なんだ?」

「ふん、俺の目から見てお前ではないだろうと思ったから言ったまでだ。もし俺を騙くらかしているなら、いい役者になれる」

日向「十神を騙すわけないだろ!」

「そう信じているぞ、俺も」




1→部屋を調べる
2→日向と話す
3→中庭に行く
4→自由記述

>>288

1

>>288



部屋をもっと調べる事にする。
職員室に、もしかしたらもっと何かヒントがあるかもしれない。


日向「………十神、この写真ってお前か?」

不意に日向がそう言いながら、何かを差し出してきた。
受け取ると、随分小さな姿の俺が、家族とともに(と言っても母だけだが)写っている。
そしてその背景は───


「これは………【トルーカ湖】と書いてあるな……?」


待てよ?トルーカ湖?
……修学旅行のしおりを引っ張り出す。
石丸が寝ずに作ったあれだ。
そこにも書いてあったはずだ。

サイレントヒルは、トルーカ湖と言う大きな水を持っている。
そしてその湖を走る遊覧船などで賑わっていた。

……俺は、サイレントヒルに来た事がある……?


日向「十神、覚えているか?」

「……いや、全く記憶にない……俺はここに来た事が……あるのか?」

日向「………」




1→日向と話す
2→中庭に行く
3→自由記述

>>295

栄養ドリンク飲んで2

>>295
>>293



「謎が増えているか……」

解くにはやはり、癪だがあの女の力を借りた方が早そうだ。
そのためにもまず、ここを脱しなければ。
栄養ドリンクを一本飲み干して、俺は中庭に向かう事にした。


*システム
状態が【良好】から【最高】になりました。


ごくり、薬のような味は喉に悪いが仕方がない。
気を引き締めて言う。

「……行くぞ日向、決着をつける」





中庭に続く扉は、校長室側からの扉だけだった。
反対側は溶接されており、真っ平らな板に変わっていたのだ。
校長室側から見える、中庭に続く扉にはきっかり4つの鍵がかけてある。
それぞれ【花鳥風月】をモチーフにしたマークが描かれていた。
俺はひとつひとつの鍵をそこに差し込み、ひとつずつ錠を外す。


ひとつ、またひとつ外す事に不気味な予感がする。
この扉の向こうに何が待っているのか、考えるだけで怖くて仕方ない。

それでも逃げ出すわけにはいかないのだ。
仲間のために、自分のために。



がちゃんっ


ぎ、ぎぎ、ぎぎぎ……

◆ミッドウィッチ小学校(裏)・中庭


「……なんだ、ここは……」

中庭とはよく言ったものだった。
2階までの吹き抜けになっており、天井から光が差し込むような作りになっているのだろう。
けれど、今は差すべき光など一条もない。
もっと言えば天井の隙間が全て溶接されている。
光を取り込む気などさらさらないと言わんばかりである。

その中庭の中心に、そいつはいた。


日向「!」

「……なぜ、お前が……」

目を疑った。


『ァあ?……なぜ、なんてどうでもいいじゃねェか……なぁ、十神ィ……』


死んだはずの左右田が……左右田和一が俺達の前に立ちはだかっている。
顔色はかなり悪い。


日向「左右田!お前……お前なのか、お前が!みんなを……!」

左右田『………』にやにや


左右田はにやにやしている。



1→話しかける
2→撃つ
3→自由記述

>>300

1

>>300


「お前の目的は……なんだ!」

左右田『目的?なんだそりゃあよ……』

左右田『オレは知らねェ……オレは、』

日向「左右田?」

「待て、奴の様子が……」

左右田『あァ、そうだよ……オレはなんも知らねェ、全部……かみさまがやれっていうんだ……』うぐぐ

「かみさまとはなんだ!誰だ!お前は……」

左右田『分かんね、しらねぇ……オレは……』

ずずず……

左右田『オレはただ……そ……にあ……さ……』

日向「左右田ぁぁぁっ!?」


ずるんっ


左右田『………あ』

「な───」


俺達が気付いた瞬間には、
左右田の背後に、大きなみみずのようなものがいた。


左右田『………』

みみず『………』ぐぐぐ…

日向「やめっ」



ぶん


べしゃっ



日向「……あ、ああっ……!?」

「こい、つ……左右田を……!?」


直後、みみずは己の体を大きくしならせ、左右田をぺしゃんこに潰したのだった。
後に残ったのは、左右田が立っていた場所あたりに残った赤いシミだけだ。

何も聞けていない、ばかりか……こんな、突然敵だなんて……!

みみず『………ォ"ォ"ォ"………』


ずにゅるんっ


日向「っ!?」


こんなわけの分からない生物、どこから来たのだろうか。
いや、考えても仕方がないのか。
先端の部分に切れ目がついた、みみずのような何かが俺達に向かって牙を剥いている。
そいつは、短く叫びながら俺達に向かってきた───


『ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"!!』


日向「……く、十神!」

「分かってる、こいつを倒さなければ……」


くそっ、くそっ!
俺の邪魔をしやがって、その罪は重いぞ、このみみず風情が。
怒りと憤りと、いろいろな感情をまぜこぜにしながら俺は構える。


さぁ、開戦と行こう、化物。


日向「こいつ……どうやって倒したらいいんだ……?」


見た目は大きなミミズだ。それ以上でも以下でもない。
とにかく大きい……。
そして表面に、血管が浮き出てびきびきと波打っている。
よく見れば、皮のような部分が後ろの方に余っているようにも思える。
………倒すか。




*みみずは行動パターンが決まっている。あとはコンマの良し悪しで成否決定。

状態【最高】
武器【日本刀/ハンドガン(6)】

1→日本刀
2→ハンドガン
3→ハンドガン掃射
4→それ以外の武器
5→自由記述

>>306

2

そのみみずってチンk……いや、なんでもない

火炎瓶使ってみよ
だめならあんかした

ファンブル合戦だぜ()

>>306
*同数は十神有利。いいね?



みみずはゆっくりと体をしならせ、そして俺に飛びつくかのように跳躍した───


日向「!?」

「遅い!避けろ!」


どっがぁぁぁっ!


今や鉄の箱に変わってしまった、中庭だった場所に大きな衝撃が走る。
みみずは無様に体を地面(今や鉄板だが)に打ち付け、のたうちまわっているようだ。

今なら弾を打ち込む事は造作でもない。

ぱぁんっ!


『ォ"ォ"ォ"!?』びぐんっ

着弾箇所から、白っぽい体液を噴出した。
みみずはぐるりと体をひねり、俺達の方へと向き直ろうとしている。


日向「くっ、そ……あんまり近寄るのは危ないか?」

「近寄ってもいいが、助けられる保証がない。今はこいつの挙動を確かめるべきだろう」




1→日本刀
2→ハンドガン(5)
3→ハンドガン連射
4→別の武器
5→自由記述

>>314

相手コンマ9か

5回避優先で敵の行動パターンを観察

>>312

>>314
>>312
回避重視



『ォ"ォ"ォ"……ォ"ォ"ォ"……』


みみずが数度唸りを上げる。
何かをしてくるかもしれない……!


「回避に専念しろ!当たったらどうもこうも出来んぞ!」

日向「ああ!」


だが、みみずは一向に動かない……不敵な様子だ。
何度か唸りながら、体を時折くねらせて、じっとしている。
もしかして予備動作だったのか?
次の攻撃を全力で行うための……?


日向「十神、相手の様子が……」

「ああ、そうだな」

日向「このターンは仕掛けて来ないのかもな」

「………」


もしそうなら、次のみみずは【より威力の高い一撃を放ってくる】はずだ。
もちろん【しくじってくれれば余裕が出来る】だろうが、【食らってしまったらダメージが高すぎる】……。

喰らう前に大きなダメージを与えられれば、怯ませる事も可能かもしれないが……。




*次ターン、みみずの【強打】


1→日本刀
2→ハンドガン
3→ハンドガン連射
4→その他の武器
5→自由記述

>>318

回避に専念

>>318


「チィッ……!」

厄介な、と言いかけたその時だった。


ごぷっ、と水のような何かがせりあがる音がどこかから聞こえた。
原因は何かとみみずを見やれば、尾の部分から先端に向かって徐々に徐々に何かが上昇し、皮が膨れ上がっている。
まるでポンプで空気を送り込むかのごとく、下からぐーんと先端に向かって液体が上がって───


「………避けろッ!」

日向「うわあああっ!?」


『ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"!!』


びゅくっ!びゅくっ!


胎動するみみず、そして先端の割れ目から発射される、奇妙な液体。
粘着性があるのか、着弾した箇所にべたりと張り付いている。
……触りたくはない。
しかもなにやらジュージューと、溶けるような音と不快な臭いまでしてきた。
もしかしたら、あの液体は粘液で……触ったら溶けてしまうのか?
おいおい、一大事だぞ。

日向「あ、あぶなかった……それにしても、今のは……」

日向も言い淀む。

「見た目はR18、技もギリギリアウト……その上人を溶かすと来たか。最低だな」


『ォ"ォ"ォ"!』


次の動作に入った。
再び体を大きくしならせて攻撃をするつもりのようだ。




1→日本刀
2→ハンドガン(5)
3→ハンドガン連射
4→自由記述

>>322

よっしゃファンブルやんけ

3

>>322
*みみず44・十神が0……あれ




『ォ"ォ"ォ"!ォ"ォ"ォ"!!』

びたんびたんびたん


みみずは所構わず自身を打ち付けている。
俺の事など御構い無しだ。
しかし、そんな適当な攻撃が当然俺に当たるはずもなく───


「でかい的だな」


残った弾を一気に撃ち込む。
そいつはびたびたあちこちに体をぶつけるだけで、ほとんど位置を移動していなかった。
だから、『根元の部分』はガラ空きだったわけだ。


───ぱぁんっ、ぱぁんっ

『!』

ぱぁんっぱぁんっぱぁんっ!


『ォ"ォ"ォ"、ガァ"ァ"ァ"ァ"ァ"、ァ"ァ"ァ"』


根元に走る鋭い痛みで、みみずはさらにのたうちまわる。
予備動作など取らせてたまるかと言うんだ。
今ならさらに追撃を入れられるだろう。


日向「十神!今なら俺もいける!」




1→日本刀
2→別の銃器
3→ハンドガンリロード
4→自由記述

>>327

十神の日本刀と日向の鉄パイプでダブルアタック

>>327



「……わかった。同時に仕掛けるぞ」

日向「ああ」

「危なければすぐに下がれ、行くぞ!」


二人掛かりで一気に飛びつく。
グロテスクな体表にはいくつも血管が浮き出ている。
そして、そいつは体をあまり動かさなくなる代わり、表面を硬質化しようとしているようだった。
つまるところが「かたくなる」。

だが、鉄パイプと日本刀に飛びかかられたらどうなるだろうか?


日向が先端を、一気に打ち付けた。
がぎんっ、と鈍い音がする。
それだけ化物も固くなろうとしていたのだろう。

日向「柔らかそうなのに、硬いぞ……こいつ……!」

一方で俺は後ろの方の、皮を余らせて比較的防御の甘い部分を見つける。

「こんな場所、刺されでもしたら痛いだろうな?」

なぁ、みみずよ?


どすっ


『───ォ"ォ"ォ"、ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"』


かなりのダメージを負わせたようだ。
しかしみみずもなんとか体勢を整えようとしている。
攻撃の準備に入ろうとしているようだ!



1→日本刀
2→銃器(ライフル/マシンガン
3→ハンドガンリロード
4→自由記述

>>333

1

ファンブったぁぁあ

>>333



『……ォ"ォ"ォ"……ォ"ォ"ォ"……』

ごぽ、ごぷっ……


再びあの粘液を吐き出す体勢を整えようとしているな?
そうなる前に、叩き切ってやる。

ずるっ


「………!?」

だんっ、と床を踏みしめた途端、世界が反転した。

直後、体を打ち付ける。
何が起きた!?
……ゆっくりと体を起こして辺りを見回すと、俺の足元にみみずの体液が付いていた。

踏み出した瞬間、みみずの体液で足を滑らせてしまったのだ。


日向「十神!?」

「お前は先に引けっ!」


近接戦闘をしていたせいで、俺とみみずの距離はかなり近い。
このまま食らって仕舞えばどうなるか……!



*次ターン、みみずの【強打】


1→回避専念
2→日本刀を犠牲に受けきる
3→喰らう前にライフル
4→喰らう前に日本刀
5→自由記述

>>391

1

安価遠いぜw

あ、やっちゃった。
>>341でやる。

>>341



『ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"……』ごぷっ


日向「十神ィィィィっ!」

「………っおおおおお!!」


この十神が、十神白夜が、
あんな訳のわからない液体まみれになるなんて絶対にごめんだ!

俺は持てるだけの全力を出す。
足に力を入れ、無理やりでもいいからとにかくその場を離れる事に専念する。
みみずは既に俺のいた場所をロックしていたからだ。


「っあああっ!」

だんっ

さらに床板を蹴りつけ、体を転がす。
走るより飛ぶよりその方が早く済む。


『……ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"!』


どぷっ、どぷどぷっ……


多少関節や太ももが痛むが、それでもなんとかその場を脱する事は出来た。
先程まで俺がいた場所には、もう白い粘液の山が出来上がっている。
……くさい。


「あいつ、まだ体力が残っているのか……くそっ!」

日向「短期決戦のほうがいい、か?」

「………」

みみずは再び、大きく体をしならせてくる……!





1→日本刀
2→銃器
3→ハンドガンリロード
4→自由記述

>>347

2 ライフル

>>347


「………ちっ!」


ハンドガンからライフルに持ち替えた。
こちらの方が威力は高い。
だから、こいつを使えば簡単に怯ませる事が出来るだろうと踏んでの事だ。
みみずは大きくしなっている……!


「隙だらけだ!」

そのしなる体に、弾丸を一発ぶち込んだ。

ダァンッ!

反動が、ハンドガンのそれとは全く違う。
その場から動けなくなるほどの力を銃から感じた。
物の見事に、球がみみずの体を貫通し、中からは白い液体がさらに吹き出している……もう少し、もう少しで……!


『ォ"ォ"ォ"!!』

ぶんっ

「な!?」


どごぉ、んっ!


凄まじい速度で、みみずは体を凪いできた。
それは俺には反応出来ず、体を大きく吹き飛ばされる。
背中が鉄板に打ち付けられ、息が出来ない。
かはっ、とせき止められた何かを吐き出した。

このぉ!と言う声と、殴りかかっていく日向がうっすらと見える。
ああ、あいつはそうやって無茶をして……。

……銃は……よかった、手放していない……らしい……。


日向「と、がみ……!」

「俺は……気にするな……」


もう少しなんだ……あと少しで……!




状態【平常】……半分くらい
武器【日本刀/ライフル(3)】

1→日本刀
2→ライフル(3)
3→ライフル連射
4→自由記述

>>351

3

>>351



はぁ、と息を吐く。
俺の喉に、何かが引っかかる。……血反吐か何かか。
まぁいい。

みみずは再び体に液体を登らせ、俺達に注ごうと準備を始めた。
それをみすみす見逃す俺ではない。


「………お前も、もう十分楽しんだだろう?」

ガヂャッ!

「もう果てていいぞ。出なくなるまで、な」

『ォ"ォ"ォ"───』


どぉんっ!
どぉんどぉんっ!



続けざまにライフルを3発。
腕が痺れてしばらく使い物にならなさそうだが、もうそんな事は些細な事だった。

体のあちらこちらに穴を開けられたみみずは、がくりと中折れして身体中から白い液体を吐き出し始める。


日向「た、倒した、のか………!?」

「だろうな……これでやっと、」


がくんっ



「………な………?」


体が突然、重くなる。
まるで金縛りにあったように動かなく、な


日向「と、十神?十神!おい!しっかりしろ、十神───」



まず、い、このままだ……と……、あいつの……体、液……


そう考えながらも、俺の意識は、強制的に、

ブラックアウト。



「随分無茶をされますのね」


聞きなれた声が頭から降ってきた。


「あなた、そんな博打打ちでいらしたのですか……」

「………黙れ」

「ふふ、黙りませんわ。」

「………」

「それなら生前、一度でもチェスでお相手差しを願いたかったですわね」

「………セレス」

「ああ、ですが十神君」

輪郭は見えない。声しか聞こえない。

「覚えておいてくださいます?私が、この世界で生きていた事を」

「………」

「サイレントヒルには、【死を否定する力がある】。あなたもご存知でして?」

「迷信だ」

「いえ、間違いなく存在するのです。それを忘れてはなりませんわ、十神君」



暗闇でそんな言葉が聞こえて───

あれ、俺は一体何をしていたんだった?
確か、ミミズを倒して………それから、それから………





「………十神っ!」

◆ミッドウィッチ小学校・中庭


「!!」


はっ、と目を見開く。


そこには、金色と茶色……ああ、お前達が……。




江ノ島「十神……柄にもなく心配しちまったぜ……!どこほっつき歩いてたんだーい!」

葉隠「なんつーか、無事か?」

「………ここ、は………」

葉隠「ミッドウィッチの中庭だ。ほら、江ノ島っちが最初に出てきた」

「………」

江ノ島「あの後あんたがいなくなっちゃって、仕方がないから二人……と石丸でなんとかかんとかやってきたってわけよ」


よく見ると葉隠は石丸をおぶさっている。
……明らかに重いと言わんばかりの顔をしているが、江ノ島に逆らえないらしい。


「………」


軽い目眩がする。
世界は、血と錆からは解放されたが、霧に覆われている………。




状態【平常】
武器【日本刀/ライフル(0)】

1→辺りを見回す
2→みんなと話す
3→自由記述

>>358

日向がどうなってるか確認

>>358


「………ッ」

体のあちこちが悲鳴を上げている。
先程の戦いは間違いなく事実だったに違いない。
しかし、ここにいたはずの存在が一人だけ足りていない事に気付いた。


「日向……」

江ノ島「え?」

「日向は……日向創は。あの予備学科はどうした?」

江ノ島「……十神」

彼女が少しだけ気の毒そうな顔をしたが、意味が分からない。
しかし、続いた言葉が、俺に現実を突きつけてきた。

江ノ島「ここにいるのは、あんたとあたし、葉隠と石丸……生きてるのは、その4人だけ。他には誰もいない」

「………」

葉隠「だべ。……石丸っち、一回おろしていいか?」

石丸「」

葉隠「………よし降ろす今すぐ降ろす、どっこいしょーっと」

江ノ島「あんた休みすぎ。-114194514点」

葉隠「」!?


どう言う事だ?
日向は確かにこの小学校にいるはずなのに、なぜこいつらに会っていない?
いや、そもそもがおかしかったんだ。
日向が初めからいるなら、俺達が見つけて然るべきなのに。

「日向が……いない?」

江ノ島「むしろあんた、日向に会ったの?」

「間違いない、この小学校で……」




*回復アイテムのすごさ
栄養ドリンクは1段階、救急キットは3段階、アンプルは全回復(+軽微なダメージ一回だけ無効)。

1→辺りを見回す
2→みんなと話す
3→自由記述

>>362

3 とりあえず栄養ドリンクで全快

>>362
>>360



「………」


石丸「」

江ノ島「………なんでだろうね」

「さぁ、な。お前達が見落としたと言うのは?」

江ノ島「それはあり得ませぇん、なぜなら盾子ちゃんはちゃんと全部屋見回り直したからでぇす」

江ノ島「つまり僕達は、君を探しながら歩いていたって事さ、お兄さん」

「………なるほど?」

江ノ島「それでぇー、最後に残ったのがー、ここだったのー。」

葉隠「……江ノ島っち、なんなんその喋り方?」

江ノ島「なんとなく!」

石丸「」


江ノ島は相変わらず、葉隠は前よりは顔色が良くなったと見える。
逆に石丸はどんどん生気が失われている。
………よっぽどひどい有様だったのだろう。
しかし、石丸の前で何が起きたのだろうか?
聞き出せればいいんだが……。

ひとまずは俺の体力を取り戻すのが先だった。
懐から栄養ドリンクを取り出して、飲み干す。
心なしか体が動くようになったような、気がした。


*システム
【栄養ドリンク】を2本使いました。
状態が【平常】から【最高】に変化しました。




1→辺りを見回す
2→みんなと話す
3→自由記述

>>367

>>365+>>366

>>367

ん………と?

1:周り見る
2:石丸の容体みる
3:いろいろはなす
4:で、苗木組との合流


少々お待ちを~

辺りを見回す。
と言っても自分のいる場所から見えるものなど少ないので、起き上がってあちこち歩き回る事にした。


中庭と言うが大したものではないのだろうと勝手に想像していたが、本当に中庭だった。

地面はふかふかの土。そこに雑草や花が生えている。
霧があるせいか、やっぱりと言うべきか、地面は湿っていて冷たかった。
花壇のような何かもあったようだが、今では手入れする人間もいないためぼろぼろになっているようだ。

その中庭の端っこにひとつ、今や使われていない【時計台】のようなものが立っている。
時計の文字盤は一生動く事はないのだろうが……ん?
なぜだろうか、胸騒ぎがする。
ここから【神秘的な力を感じる】……。

それ以外に特筆すべき点はないように思えた。
霧が少しだけ、薄くなったような気がしたがきっと気のせいだろう。
相変わらず視界が悪い。




「ところで、石丸はどうだ」

石丸「」

「まるで魂が抜けたみたいに見えるが?」

江ノ島「全然。たまに譫言で「すまない」とかなんとか言うくらいかな」

「………そうか。俺と別れてからもそうだったのか?」

江ノ島「ん、まーね。石丸と葉隠、両方一人で見んのは絶望的に大変だったわ」

「お前なら余裕だろうに」

江ノ島「そうでもねーよ。石丸は敵に見つかってもなんのリアクションもない、それどころか敵に殺されようとしにいく」

江ノ島「ひとりじゃ戦えないし、かと言って葉隠に応援頼むと石丸がああだし、結局実質動けるのがあたしだけ……」

江ノ島「しかも葉隠の容体も良くなったわけじゃない……いや、むしろあんたと別れてからちょっと悪化してた」

「なに?」

江ノ島「悪いものに憑かれたみたいにね。あるんだ、実際……はぁ、幽霊かなんかの仕業かなー」

葉隠「幽霊なんていねーべ!ネッシーとかビッグフッドはいるけど幽霊はねーべ!呪怨とか貞子とかあんなん作りもんだし!」

「黙れ!」

葉隠「」

江ノ島「ま、腹パンでだまらせてたんだけどね」

「暴力では何も解決しないぞ」

江ノ島「だって本人殴られても覚えてないからさぁ。あ、腹に軽くアザ作っちゃったごめん、テヘペロ星」

葉隠「………日本に帰ったら相手取ってやるからな!」

「………」

江ノ島「で?あんたは今まで何してたの?」

「ああ、それがな───」


そして俺は今までにあった事を簡単に伝えた。

江ノ島「………」

「それで、気がついたらここだった。……本当だ」


全て話し終わると、江ノ島はずっと考え込んでいた。
葉隠は葉隠で、真偽が見定められないと言った様子でうろたえている。


江ノ島「小学校によく似た異世界、ね。……なんなんだろ、そこ」

「分からん。俺は病院でもそんな場所を見た」

江ノ島「左右田の心象風景?いや、それだとなんか違うわね」

「俺の心の風景だったと?」

葉隠「んー、いや、その可能性はあんじゃねぇのか?」

珍しく葉隠が話に割って入ってくる。

江ノ島「なに、あんた何をわかってしゃべってんのさ」

葉隠「いや、言ったろ?江ノ島っち。こころのかいぶつがどうこうって」

───この世界にいる怪物は全部誰かのトラウマ、と言う話か。

葉隠「それがバケモノって形で出てこないだけなんじゃねぇんか?」

江ノ島「葉隠にしては鋭いな……むむむ」

「何がむむむだ、真面目に考えろ」

江ノ島「それにしても気になるわね、その左右田の話。死んだはずの左右田がいて、しかもそいつがちんk……みみずに轢き殺された」

「江ノ島、お前も女ならもっと恥を」

江ノ島「ちんこはちんこだろ!いい加減に!」

葉隠「女の子がちんこっつってるの見ると興奮するな」

石丸「………」

石丸「………」こくん

………反応があったのはいいが、石丸………そっちじゃない、帰ってこい。

さて、俺達の今までの情報は共有した。

神秘的な力を感じる時計台がすこし気になる。
が、もっと気になる事がある。


「こうなったら苗木と九頭龍が心配だな」

江ノ島「苗木には見えてないんでしょ、この霧」

「のはずだが」

江ノ島「それにあいつならこんなとこで死ぬタマじゃねーの。苗木は、日本に帰って私様に無様に殺される役割があるんだから」

「好きにしろ」

葉隠「じゃ、どうすんだ?」


確かここに来る前に俺達が話していた目的地があったような気がする。
それは小学校に入った直後の話。
葉隠が自分の班員に【何かあったらコンビニ集合】と伝えてあるとの話だった。

しかし班員が生きている確率は、今となってはかなり低い。
その低い確率を確かめるために、わざわざ死地を行くか?
いや、もしかすると誰かしらがそこに辿り着いている可能性もあるな。


江ノ島「で、これからどうすんの?十神」


江ノ島盾子は、多少疲れ切った顔で俺に尋ねてきた。





1→時計台でUFOどこっ?
2→コンビニへ
3→苗木達との合流メイン
4→自由記述

>>378

1

>>378
*さぁみなさんご一緒に。


「とりあえずあの時計台が気になる」

江ノ島「え?ああ、あれ?」

すたすた、とそちらに向かいながら、背中に江ノ島の声を受ける。

江ノ島「なんの変哲も無いただの時計台。学生さん達のスケジュール管理用の時計がこれだったみたいだよ」

江ノ島「ただ、残念無念、もうその時計台は動かないわけ」

江ノ島「中を調べようとしても、なんかで鍵がかかってんのか中には入れなかったし……はぁ、それ調べてどうすんの?」


その質問には答えない。

俺は、開かないと言う時計台の扉の前まで来て、石を軽く握る。
【チャネリングストーン】。
神秘的な力を感じ取る、未知なる石だ。
本には、こいつを使えば宇宙と交信出来ると書いてあった。

………信用はしていないが。


石を握って、意識を集中する。
手のひらの中が熱くなっているような錯覚を覚えた。
じんと頭の奥が、深く、淡く、熱を帯びる………。


………。

………………。

………………………。


「……何も起きない?」


目を開こうとした、その時───


ゴーーー………ンッ



江ノ島「」!?

葉隠「な、なんだ!?」

石丸「」

「っ!?」


時計台が、突然起動して大きな音を立てた。
たった一回だ。
しかし、それは大きく響き渡り、天高く、見えない世界まで広がっていくような、澄み渡る鐘の音だった。


江ノ島「んなアホな……今の今まで動く気配すらなかった時計台が……」

葉隠「は、まさかこれが……宇宙人とのコンタクト!?やべぇ!」

「………」

葉隠「フゥーハハー!十神っち、ありがとよ!これで俺はまた【起源】にひとつ近付いた!」

「………好きにしろ………」


突然の事態にうろたえてしまったが、しかしだからと言ってなにが変わるわけでもない。
葉隠がなぜか喜んでいる。
宇宙人は……この辺りにはいなさそうだな。
そりゃそうか、こんな危険人物の前に現れるほど、あいつもバカじゃないはずだ。




*石丸励ますなら今とかかも。いや、離れ離れになったり、石丸が死んだりはしないんですけど。

1→コンビニへ
2→苗木との合流を目指す
3→みんなで話す
4→自由記述

>>383

4石丸に平手打ちして発破かける↓

いつまで逃避しているつもりだ
落ち込むのなど日本に帰ってからでもできる、大事なオトモダチの仇討ちを全て俺達に任せて指を咥えて見ているか?
お前の情けない姿にあの世の大和田も失望しているだろうな
それとも所詮お前程度の軟弱な男の兄弟だ、あの世でさえ恐怖に震えみっともなく泣き喚いているかもしれんな

じゃあ励まそう(投げやり

>>381

用意してたみたいだから彼に譲ってあげようぜ…
安価下

*………あー………うん………だいじょぶだ、追加判定もあるゾ

>>383
>>381



「………それにしても」

イライラする。
俺達は確かに、ボロボロだったりどうしようもないのかもしれないが、それでも正気は保ってきた。
狂いそうになりながらも、なんとか一線は越えないようにしてきた。

それが、なんだ。この石丸の有り様は。

江ノ島「ん?どしたの、十g」


ぱちんっ


石丸「───………」

ぐいっ、と襟首をつかんで持ち上げた。
苦しい体勢かもしれないが、何もし返してこない。


江ノ島「……十神!」

「いつまで逃避しているつもりだ!」

石丸「………っ………」

俺らしくもない、大声だった。


葉隠「あ……」

江ノ島「……」


「落ち込むのは日本に帰ってからでも出来るだろう?大事なお友達の───【兄弟】の仇討ちを、俺達に任せてひとり指を咥えて見ているつもりか?」

葉隠「いや、そんな言い方は……」

「お前の、」

誰にも割り込ませてたまるものか。
言葉を矢継ぎ早に叩き込む。

「お前の情けない姿に、あの世にいる大和田もさぞかし失望しているだろうな」

石丸「───」ぴく

「それとも、所詮お前程度の軟弱な男の【兄弟】だ」

言葉が止まらない……。
石丸をどうにかこちらに引き戻したい……!
だが、出てくる言葉は───

「あの世でさえ恐怖に震えて、みっともなく泣き叫んでいるかもしれんな」

江ノ島「………!」

石丸「───っ………」




*はっきり言って悪手。

*しかし正気は取り戻す。そのため、追加判定。直下コンマ
目標5以上、下回ると十神に反発。高ければ高いほど石丸に戻る

もしかして九頭龍間に合わずに死ぬ?

>>390
*石丸清多夏、復活ッ!復ッ活ッッッ!!




江ノ島「……十神っ!言い過ぎだろ!」

それでもよかった。
とにかく返事が欲しかった。
恨まれるなら恨まれてもいい。
俺には覚悟がある。


「どうした?何か言い返してみろ、この愚民。それとも何か、お前も兄弟みたいに───」

石丸「兄弟は」

がしっ

「………」

石丸「兄弟は……そんな男では、なかった……」ぐぐぐ

「………」

石丸「訂正したまえ、そして……彼に、兄弟に……」うる

石丸「謝れ……謝ってくれ……、兄弟は、兄弟は僕の……代わりに……」ぽろぽろ

「………なに?」

石丸「うう、っぐ……だから……やめろ、そう言う、兄弟を……侮辱するのは……十神くん……!」ぽろぽろ

葉隠「石丸……っち……?」

「………」

石丸「う、うわぁぁぁ……っ!」ぽろぽろ

江ノ島「……はぁ、雨降ってなんとやらって事ね」


後悔と涙が止まる事はしばらくなかった。




それから数分後。


石丸「………っぐ、ぐすっ……」

江ノ島「落ち着いた?」

石丸「………ああ、なんとか………」

「全く、人騒がせなやつだ」

石丸「……すまない……取り乱していた、ようだ」

江ノ島「ま、目の前で自分の大切な人が切り刻まれてくとこなんて見ちゃったらそうもなるわよね」

石丸「………本当にすまない」

「気に病む事はない。俺も少し言い過ぎた」

江ノ島「確かにね、あれはやりすぎだろ」

葉隠「最初どうなんのかと思って焦ったんだからな」

「それは………、………すまない」

江ノ島「ありゃ、謝った」

「俺も自分の間違いを認めるくらいの頭はあるからな」

江ノ島「いや、いいけどさ別に」

「………ところで石丸」

石丸「犯人を知らないか、だろう?それが……はは、聞いて笑ってくれ十神くん」

石丸「どうやら強いショックのせいで、犯人の顔が全く思い出せないのだよ。男性なのか、女性なのかすらな」

葉隠「………心的外傷、トラウマっつーやつか」

江ノ島「人間は辛かったりきつかったりする事を忘れて、そのストレスを軽減しようとするからね」

江ノ島「ましてや生きてる友人が、目の前で解体されたんなら……そりゃ、どんだけのショックだっただろう」

「覚えていないのは当然だ。気にするな。むしろ、帰ってこれてなによりだ………石丸」

石丸「今までは迷惑をかけたが、これからは僕も共に行こう。……そうさせてくれ」



*なにこのゾロ目率(驚愕)

1→コンビニいく
2→苗木達と合流を目指す
3→自由記述

>>407

2

安価把握じゃぞ。
今日はここまでじゃよ。

石丸の説得が最初悪手だった理由としては、【石丸に寄り添うセリフが全くなかったから】。
十神らしくはあるけど、説得には全く不向きなワードしか入ってないし、石丸の地雷原踏み抜きまくってました。
無限ぷちぷちレベルで。

異論はあるかもしれませんが、個人的にはものすごくショックでした。
と言うわけでまた明日。

これは確実に内部ステ変化しましたわ
石丸を書いてる側のダベミとしては、あのセリフと行動を突きつけられたらショックだろうなってのは読み手なりに想像できるけど、あれは実に十神らしかったと思う

はぺーし。

なんであんなにショックだったのかと考えたら理由が完全に>>421でした。
すまんの。

>>407



「勝手にしろ」

ここまで言っておいて今更簡単に優しい言葉を使うのもなんだか気持ち悪く、つっけんどんな構えをしてしまう。

「それより、コンビニは一度止めて苗木・九頭龍との合流を目指す、いいか?」

葉隠「いいけど……」

じゃあコンビニはいつ行くんだよ、と言わんばかりの顔を葉隠がしてくるが、それは無視した。
まず望みが少ない。
さらに、コンビニなどと言うがこの状況では完璧に廃墟で間違いない。
そんな場所にわざわざいくメリットを感じられないのだ。

江ノ島「………ん、わかった。今はそっち優先だろうし」

石丸「なるほど、了解した」

続けて快諾のせりふが2人分。
全員で移動すれば問題ないだろうが、しかし全員がこの霧ではぐれないと言う保障はどこにもなかった。

葉隠「………合流って、俺らがモーテル目指すわけじゃねーよな?」

「そうだな。一旦病院まで戻るだけだ。」

石丸「病院、か」

葉隠「おう」

江ノ島「方向は分かってんの?」

「………」

一瞬、ああ、と言いかけたがよく分かっていない事に気付く。
確か俺達は街を歩き回って、いつの間にここに辿り着いていたんだった。
残念ながら首を振る。
こんな状態で果たして病院まで辿り着く事が出来るのか?

……いや、今までもなんとかしてきたのだ。
今回もなんとかするしかあるまい。



1→小学校を出る
2→全員で話す
3→アイテム確認
4→自由記述

>>428

1

>>428


「出るぞ、各個人は周囲への警戒を怠るな」

江ノ島「霧キツイからね。……あ、石丸あんたも見える?」

石丸「ああ……【すごい霧だ】な。周囲がほとんど見えないじゃないか」

江ノ島「………気をつけて」

「お前らしくもない」

江ノ島「うるせぇぞ!」


全員で学校を出る。
正門は面白いほどに簡単に扉が開き、俺達を外へと解放した。
あの時扉が開かなかったのが嘘のようだ。


江ノ島「………十神」

出発直前、不意に江ノ島が耳元で囁く。

江ノ島「ま、今のてめーなら大丈夫だとは思うけどよ……気をつけろよ」

江ノ島「ちょっとでも気ぃ抜きゃ全員はぐれる。ついでに葉隠の様子もまだ安定してない」

江ノ島「あたしも見るようにはするけどさ、全部は気は回らないから頼んだよ」

この女、いつにもましてらしくはない。
しかしそうしたほうが、全員を絶望にたたき込めると言う結論が、彼女の中で出たのだろう。
いつまで大人しくしていてくれるのか、それだけが心配だ……。


*システム
【トランスモード】のカウントを再開します。
→これより、選択安価が一定コンマ(123)だった場合にカウントが溜まっていきます。
→カウントが5になった場合、葉隠が【トランスモード】に移行し、十神に【1ターン無敵状態での攻撃】を仕掛けます。
→攻撃終了、もしくは一定条件でトランスは解除され、再びカウントを再開します。


はぐれない、それでいて仲間に気を配る。さらには道を探す。
案外楽じゃない事をいっぺんにやらなければならない。
……それでも目指すしかない……!



残り3回
カウント:0

1→自分が来たであろう方向へ歩く
2→周りを見回しながら歩く
3→勘
4→それ以外

>>434
多分次は昼じゃよ

2

>>434


相変わらず霧は濃く、どんな道を歩いていたんだか分からなくなる。
そもそも今でさえ自分達の現在地がはっきりと定まっていないのだから、より不安が増していく。
だが、立ち止まれば死あるのみ。

……ザザ……ザ……

ラジオは、霧の中にいるであろう敵を発見して密かに鳴っている。


「それにしても、妙だな」

江ノ島「何が?」

「石丸だ。あんなに大量に殺人が起きていて、なぜ石丸は死ななかった?」

石丸「確かにそうだな……」

葉隠「もしかして石丸っちに気付かんかったとか?」

江ノ島「それは違うぜ!大和田は石丸の目の前で解体ショー食らったんだ!だから石丸に気付かなかったのはありえねーよ!」

「なるほど……」

石丸「よく思い出せないのだよ……なぜ自分は何もされずに済んだのだろうか……?」


霧は未だ晴れる気配はない。


*アイテム
【栄養ドリンク】を拾いました。




あと2回

1→自分が来たであろう方向に向かう
2→慎重に進む
3→全員を確認しながら進む
4→勘

>>438

3

>>438


さらに霧は深くなっているように感じられる。
このまま進んで大丈夫なのだろうか?
一抹の不安を感じた俺は、全員がはぐれないように監視しながら進む事にした。
より注意深く、誰も逸れないように……。


「可能性の話だが」

その霧の中で、先程の話の続きをする。

「石丸は殺されなかったのではなく、【殺せなかった】可能性はないのか?」

石丸「む?どういう意味かね?」

「あの傷の事を考えていた」

葉隠「傷って、あの数字のかいな」

石丸「数字?」

江ノ島「被害者には全て数字が刻まれてたの」


大和田は9番目だった。
そして犯人である左右田が10番目。
……この数字にこだわる必要があったのではないか?


「いや、待て」

ふと思い出す。
そう言えば───ソニアに数字はあっただろうか?

「………」

江ノ島「何考えてんの?」

「………いや、少し確認を怠った事を悔やんだだけだ」


誰一人欠けずに街を行く。うっすら、桟橋のようなものが見える……橋?俺達はそんなものを渡った覚えなどないぞ……?



あと1回

1→自分が来たであろう方向を目指す
2→辺りを見回す
3→全員を確認しながら進む
4→勘は3割当たるっ!

>>447



ただし葉隠の

4

>>446
*葉隠君はコンマ神だったんですね。一生ついて行きます

>>447



江ノ島「どう?道、分かりそう?」

「………」

江ノ島「………十神」

葉隠「もしかして分かんねーとか……」

「………」

葉隠「はは、おいおい嘘だろなぁ……」

「………さっぱり分からん」

石丸「うむ!霧で視界が悪いから仕方がないな!はっはっは!」

江ノ島「ざっくり割り切ったわねーあんたら。血まみれだって自覚ある?それで笑うと怖いからやめて石丸」

「こうなったら勘だ」

江ノ島「………え」

「葉隠の占いとなんら変わらんだろう?こいつが3割当たるなら俺だって当てられるはずだ」

葉隠「ひでぇ……」


こっちだ、と指で合図してそちらへと進む。
全く道が見えないので、来た事があるかどうかなんて全く分からない。
本当にこちらで合っているのか、と不安になったが───



「………あ」



遠くに、病院の裏口が見えた。



そして、そこに全身を真っ赤にした人間がひとり、倒れていた。



───Chapter2 END

◆アルケミラ病院・裏口


間違いない、間違いない。
ここはアルケミラ病院だ。
一度来た建物だからよく覚えている。
その裏口も形状からして間違いない。


が、一つ違うのは、


「………」


人が倒れている。
とても大きなシルエットだ。
縦に、ではなく……横に。


石丸「……ッ……!?」びくっ

江ノ島「あんたは見ちゃダメ、Bボタンでスキップだよ」さっ

不意に怯え出す石丸の視界を、後ろから江ノ島が手のひらで遮る。
こんな状況でなければ微笑ましいのかもしれないが、しかしどうあったって今は異常事態だった。


葉隠「………しん、で……」

「いや、生きているかもしれん」


あれは誰だろう?





1→近づく
2→声をかける
3→自由記述

>>454

山田か詐欺師か……

声をかけながら近づく

>>454
>>453



「………おい、そこのやつ」



「返事をしろ、生きているか」


返事がない。

葉隠「ただのしかばね……」

「黙れ」

石丸「江ノ島くん!ぼ、僕は大丈夫だから手を……」がたがたがた

江ノ島「だーめ。体が拒絶してる……無意識に血の跡から目ぇ反らしてたのも見てたんだゾ」

石丸「………ぐっ」

葉隠「つか、そこの人ー!」


声を上げながら近寄っていく。
だんだんその姿が見えてくる。

相手に威圧感を与え、交渉を有利に動かすために、やつ自身の努力で手に入れた肉体。
間違いない───





───【影武者】だ。
もうひとりの【十神白夜】だ。





そいつがうつ伏せになって倒れている。


「………お前」


夥しい血の池が出来上がっている。
助かる見込みはゼロだ。
そもそも───おそらくショック死している。




1→死体を調べる
2→辺りを見回す
3→病院に入る
4→自由記述

>>459
次は夜じゃよ。

1と石丸に護身用武器

盾子ちゃんはちゃんと絶望のために活動してます。

………よし、やるか。

>>459



恐る恐る近づいて行く。

完全に絶命したそいつが、俺達の前にいた。
話さない人間は、人間の形をしたただの肉だ………。
ご自慢の肉体が、血が足りなくなって少し萎びているようにも見える。


江ノ島「えぐい、わね」

「ああ……そうだな」


短い会話をして、血が服に付かないよう気を使いながら───と言っても、俺の服はすでに血だらけだが───死体の傍にしゃがみ込んだ。
目を見開いたまま、影武者は死んでいる。
ごろり、と体を転がして仰向けの体勢に変わらせ、その死因を探る事にした。

身体中に穴が開いている。


葉隠「ひ、っ……!」

江ノ島「そうそう、そう言う恐怖や絶望をもっと味わえばいいわよ……恐怖は生きてる証拠だからね」

何か鋭利なもので何度も何度も、体を刺されているらしい。
腹から胸にかけて大量の穴があった。
その顔は恐怖と言うより、なぜか驚愕に歪んでいるように見える。


今までと同じな部分はひとつ。

袖が切り取られた左腕に、【12/21】と刻まれていた事。


今までと違うのはひとつ。

【心臓が抉られていない】事。


「……警戒しろ、犯人がまだ側にいる可能性がある!石丸!」

何かないかと手持ちを見てから、儀礼用のサーベルを差し出した。

「お前はこれでも持ってろ!」

石丸「これは………剣、かね」


石丸は死体を見ないようにしながら、俺から武器を取った。
にわかに高まる緊張感に心臓が、痛い。



1→辺りを見回す
2→病院に入る
3→みんなで話す
4→自由記述

>>478

1

>>478



辺りを見回した。
霧は大変視界の邪魔である。
それは初めから分かっていたが、それでも何か見つからないかとあちこち見回してみた。

「敵はいないか……」

石丸「う、うむ、そうらしいな」

こくり、と石丸がぎこちなく頷く。
まだ緊迫感が抜けきらない様子の葉隠も、構えだけは解いて必死に平常心を保とうとしている。
脆弱なやつらはすぐに心を射抜かれるが、それでもこうして必死に足掻いている。
それを嘲笑って殺人を繰り返している、犯人は……どこにいる?


江ノ島「おっと、証拠発見伝」

「どうした江ノ島」

江ノ島「あ?オレは使えそうなもん見つけただけだぜ」

「見せてみろ」


*メモ
【教団関係者の手記】を手に入れた。
→一部が血でまみれ読めない。全て綺麗な英語で書かれている。
→「術者は何してる?一向に現れない。こうして準備が整ったと言うのに、どうしてサイレントヒルに現れないのだ?」
→「このままでは【聖女派】に【神の再臨】を(ここから先は汚れて読めない)」
→「……失敗は許されない。理を歪め、世界を歪め、そうして降臨していただくのだ」


「これの何が使えるのか説明してみろ」

江ノ島「サイレントヒルの異変、【聖女派】の可能性って線は?」

「……?」

江ノ島「って言ってもぉー、証拠が足りなすぎてわかんなーい。あくまでぇ、いままで見た感じのイメージぃ?」

「意味が分からん、やり直しだ」


つっけんどんに言って少し考える。
確かにこの土地はおかしい。
何が、誰がきっかけなんだ……?



1→辺りを見回す
2→病院に入る
3→みんなで話す
4→自由記述

>>483

このままでは聖女派ってのはこのままだと聖女派に先を越されるor邪魔されるとかかな

安価なら出来るなら豚神の死体も一緒に運びつつ2
出来ないなら少し離れて死体に近づく人がいないか豚神を中心に1

>>483



「……聖母派と聖女派、か」

二つの派閥……サイレントヒルに昔からある【教団】の二つの派閥だ。
考え方の違いから反目しており、それぞれがそれぞれの方法で【神の再臨】を目指している。
このままだと、聖女派に……どうされるんだ?
先に神の再臨を行われてしまう、とでも言いたいのだろうか?
そうすると、最初に江ノ島が言っていた「この事件は、儀式を行いたい聖母派の仕業」と言うのもなんだか頷ける。

さらに思考を進めたいところだが───


「……なんにせよ、ずっとここにいるのは危険だ。さっさと中に入るぞ」

葉隠「お、おう、そうすんべ。変な輩にみっからねーうちに……」

「ただし」

地面に横たわる大きな姿を、ちらりと見た。

「……こいつを中に運び込む。手伝え」



江ノ島「ちっ、しゃーねぇなー……」

葉隠「マジで?いや、……ええと、何キロあんだよ……」

石丸「そうだな。彼をしっかりと弔おう」

返答は三者三様。
しかし誰もノーとは言わない。
裏口をなんとか開いて、病院の中に入っていく……。





がたんっ



「誰だッ!?」

「ええと、扉を開けたって事は……人、だよね?」

「本当に人だろうな、嗅いでくるか?」


中から話し声が聞こえてきた……。


葉隠「……ぃいい、重っ、重い……っ」

「うるさいぞ葉隠、死人に失礼だろうが」

葉隠「重いのは事実だろーがっ!」


??「動くな。」

ガヂャッ


葉隠「……は」

??「動いたら撃つぞテメ……あ?」

江ノ島「お、あんた!えーと……」

「九頭龍、戻っていたのか?」


俺達を警戒していたのは【九頭龍冬彦】だった。
無事に病院に戻って来れていたのだ。
遅れて、曲がり角の向こうから見知った顔が走ってくる。


苗木「よかった、みんな無事……」

一瞬だけ笑顔を作ったが、しかし俺達が運んでいるものを見て、

苗木「……でもなかったんだね。でも、戻ってきてくれてよかった」

短く言った。




1→みんなで話す
2→影武者を弔う
3→自由記述

>>490

2

>>490



「まずは……こいつを弔ってやりたい。いいな?」

苗木「……彼は」

「俺の影武者だった男だ」

一言ポツリと告げる。

??「……血の匂いじゃねーか!」

パゥッ!
入り口側の空間から、新たな人物が現れる。

??「オメーらが十神を……十神を殺ったのかっ!?」

九頭龍「終里ッ!やめねぇか!」

??「でもよぉ!」

江ノ島「ふーん、あんたが【終里赤音】……か」


俺達の前に現れたのは、褐色の女だった。
そいつが終里……なるほど、こいつが。
【超高校級の新体操部】と言われる、超人的な身体能力の持ち主と聞いている、
体は強いがその分、頭は悪いとも聞いているが。


終里「……でもよ、そいつは……十神……あ?オメーも十神?あ?ああん??」

苗木「それにしてもみんな、大丈夫……ではないよね、身体中が……」

石丸「僕達は無事だよ、苗木くん……とにかく彼の弔いが先だ」


全員であいつを、部屋に運び込む。
看護師達の待合室になっていた、大きなフロアの中に、だ。




その部屋には、すでに罪木をはじめとした、この病院で見つかった4人が横たわっていた。
あらたに、そこにひとり追加する。


終里「……クソ、ッ……なんでこいつらが死なねーとなんねぇんだ……」

終里「よえー奴は死ぬ、んなの当たり前だけどよ……これは……」


終里が苦しそうな顔をしている。
こいつもこいつなりに考える節があるらしい。


江ノ島「こう見ると、改めて実感湧くわね。……本当に死んだんだ」

石丸「う、っ……こんなに……」

苗木「……そうなんだ」

江ノ島「ったく、誰がどうしてこんな事してんだか……イライラするわね」

江ノ島「私の絶望計画をぶち壊しにした、その代償……高くつくよ」

珍しく江ノ島も憤っているらしい。

九頭龍「っち、なんにも出来ねーよ……オレらには、な……」

石丸「今はただ、手を合わせるほかはないな。……黙祷を」


全員で、亡骸へ手を合わせる。
沈黙が重苦しい。
それ以外してやる事が、今は出来ない……。




1→みんなで話す
2→自由記述

>>498

>>500はメタ非メタ問わず答えられる範囲で答えられたらいいな

1みんなの今までの経緯について

学校で手に入れた本を読める人がいないかみんなに見せる

ソニアの数字の有無教えてほしいな

>>498
>>497



一通りの弔いを済ませた後で、俺達は入り口付近のフロアに出た。

死体を見て涙を流してはいたが、しかしずっとそれを見て気を落ち込ませる必要もない。
俺達はあいつらのためにも生きなければならんのだから。


「……これまでの経緯を話してくれ。そもそも、なぜひとり増えている?」

九頭龍「あぁ、それなんだがよ」

終里「オレは気付いたらモーテルのそばにいたんだ。んで腹減ったんでメシ食って寝てたっつー事だ」

江ノ島「あんたは分かりやすくていいねぇ……」はぁ

九頭龍「で、ちょうどそこにオレらが辿り着いたってわけだ」

終里「そっからは3人でここまで来たぜ?誰にも会えなかったけどよ」

苗木「あ、そうそう。それでね……食料をなんとか確保出来たんだ。缶詰とか、保存食ばかりだけどね」

葉隠「マジか!?」

「ちょうどいい、食事をよこせ……いや、俺達にも分けてくれ」

苗木「もちろん、そのつもりだよ」

終里「3人いたからいっぱい運べたもんな!」




俺達の経緯を話す。
時折苗木が顔を歪めたが、しかし言葉には割って入って来なかった。
また、左右田が主犯の可能性があると言った時には九頭龍も終里も首をかしげた。
そんな大それた事が出来る男ではないのか?


そんな末恐ろしい話をしながらだったが、苗木達が持ってきてくれた食料にありつく。
簡単な食事だが、それでも俺達の腹を満たすには十分だった。
缶詰を幾つか、乾パン、それから肉やら幾つかを食べる。
携帯燃料に火を灯し、肉をなんとか焼いてやる。
簡易的な装置しかないので豪勢な食事とはいかないが、仕方がないだろう。

腹を満たす事が出来たのはとても大きい。

いつのまにか、夜が来ようとしているのか、先程よりも中は随分と暗くなっているような気がした。


九頭龍「……時計もどれも止まってやがる。ケータイも使えねーと来た……」

江ノ島「時間も分かんないってこった」

苗木「もうすぐ夜だ、と思うんだけど、霧がなくても外の明るさがあんまり変わらないんだね」

葉隠「そうなん?」

苗木「うん、雲が多いのかな?」

「霧と雲では全く違う、な」

短い会話をしながら、俺達は体力を充填する。
これからのために、なにより明日のために。



1→みんなで話す(内容併記
2→アイテム確認
3→自由記述

>>509

>>500
十神達が見たまま。【ソニア自身には数字は書かれていない】。

2

1
澪田小泉西園寺の数字を確認しよう

ソニアにはないのね、サンキューダベミ

>>510
*下にしました。


「───お前達に改めて言うべき事実がある」

食事も終わり、ひとしきり全員が落ち着いた頃、俺はきっかけの言葉を発した。

「分かっているとも思うが聞け。被害者達には共通の特徴がある」

苗木「……それって?」

「数字だ。体に数字が刻まれているんだ」

先程の食事の合間に、俺達の悲惨な小学校体験を話しておいた。
食事中の題材に相応しくないのは承知だったが、全員が聞きたかった話だっただろうと思う。
苗木も九頭龍も、終里さえも聞き入っているほどだったのだから。
全て話し終わった今でも、あれが本当に事実だったのかと疑いたくなるほどの事態だった。


葉隠「……確か、セレスっちが6で花村っちが7……」

江ノ島「8が不二咲、9が大和田で10が左右田だった」

「そう、それだけしか確認出来ていなかった。それに加えて罪木の4だな」

九頭龍「他の死体にも……そんな数字が刻まれてるっつーのか!?」

「……だろうな。それは恐らく【死亡した順番】だ」

苗木「確かめよう。みんなのために」

石丸「そう、だな。……僕にもやらせてくれないか」

江ノ島「吐かないなら、どうぞ」


改めて覚悟を決めて、死体の安置してある場所に、行く。
数日もすれば目も当てられないような姿に変わるのだろう。
それまでに、俺達がしてやれる事は……


江ノ島「───あった。小泉が【2/21】」

九頭龍「澪田は【3/21】か」


なるほど、やはりこいつらは連続で殺害されたのだ。
この哀れな事件の最初の被害者達だったのだ。
そう確信した。





石丸「……西園寺先輩は」





確信していた。





石丸「【5/21】……だ」



そのセリフを聞くまでは。




1→死体を調べる
2→全員で話す
3→自由記述

>>516

1/24がどっかいってる…

2で

>>516



「!?」


まさか、そんな馬鹿な。
だって、そんな……

いや、確かに、確かに今まで見つかった数字と死体の数は合っていなかった。
だからと言って、ここでそうなるのか?

じゃあ、【1/21の死体はどこに行ったんだ】?


江ノ島「って事は」

短く声を上げたのは江ノ島盾子。

江ノ島「今まで見つかってる他に、死んでる奴がいるってわけだ」

終里「そん、な……おい、そんなによえー奴ばっかりじゃねぇだろ!オレの仲間は!」

「それ以上に意味不明だ。小泉と西園寺の数字が連続していない理由はなんだ?」

江ノ島「さぁね。ざっくり察するなら、西園寺は最後に回されたんじゃない?いつでも殺せるから」

葉隠「いや、待て待て話が見えねーぞ!」

苗木「どう言う事?数字が分かってない人ってあとどれだけいるの?」

江ノ島「あとは11番目かな?見つかってないのは」

「……謎だらけか。推測材料がもっとあればいいんだがな」

石丸「なんだこれは……?意味が、理解出来ないぞ……」

九頭龍「まるで遊んでるみてぇだな。オレ達を混乱させようと」

「……数字が間違っている可能性はないのか?」

江ノ島「それはあるかもしれない。本当は小泉と西園寺が連番だったり、罪木が1番だったりするかもしれねーけど……」

江ノ島「それを行うメリットが考えられません、ゆえにそのような小細工はないと考えられます。単純に、死亡順でしょう」

「……」


果たしてそれだけの理由なのか?
いや、もしかしたらそれ以外の理由?
はたまた理由なんてものはない?
……正解が分からず混乱する。



1→死体を調べる
2→みんなで話す
3→アイテムを確認する
4→自由記述

>>525

>>499

>>525
>>499
*アイテム欄反映忘れてたのに今気付いた



ふと、そう言えば学校で本を拾った事を思い出す。
【教団関係の本】と、【三流のゴシップ雑誌】だ。
ここに書かれた情報が正しければ、今後の推理のヒントに役立てられるかもしれない。


「この本、読める奴はいるか?」


早速、ロビーに戻って全員に話してみる。

江ノ島「……そっちの教団の本は私様に任せよ、人間。死ぬまでには解読してみせる」

「お前なら簡単に読めるだろうが……」

江ノ島「読めなかった事が絶望的に悔しいだけよ」

そう江ノ島は告げた。
悔しいなんて様子をおくびにも見せずにだ。
結局、推理をするための口実が欲しかったのだろう。
教団の本を手にとってしばしば読んでいる。

江ノ島「やっぱ読みにくいわ、支離滅裂……あー、おっけーおっけー。今日中に行けるとこまでやる」


終里「……あいつはいいのか?」

「ああ見えて江ノ島は一度言い出したら折れんぞ」

続けてゴシップ雑誌だ。
と言ってもこっちは大した収穫にはならんだろう。

石丸「ふむ……僕に読ませてくれ」

ぱらぱらと本をめくって、石丸が熟読し始める……。
いや、石丸よ。その本はそう熟読するためのものじゃないんだがな……。

石丸「僕はしばらくこれを読んでみよう。間も無く夜だろう?みんなは寝てくれ」

江ノ島「あーしも起きてるよ」

二人はまだ起きているつもりらしい。石丸など、目の下のクマががっちり残っているが……今何を言ってもねむらなさそうだしな。



1→誰かと話す(内容併記
2→アイテム確認
3→寝る
4→自由記述

>>530

1みんなで電子生徒手帳を直せないか相談

>>530


「寝る前に……ひとつ」


がさっ。
以前病院で、左右田の財布と思われるものと一緒に拾った【壊れた電子生徒手帳】だ。
……これが便器の中に落ちていた事は伏せておく。


「これが犯人につながる証拠になる、かもしれない。誰か直せないか?」

苗木「うーん……直せそうな才能の人は……」

葉隠「正味ここにはいねーんじゃねーのか?出来ても分解が関の山だべ」

「……お前出来るのか?分解」

葉隠「いやいや言葉の綾ってやつだろ、確かに俺は手先は器用だけどよぉ」

九頭龍「やれ今すぐやれ、やんねぇなら撃つ」

葉隠「」!?

「そうまでしろとは言ってない」

終里「どうでもいい!オレは寝るぞぉぉっ!」

石丸「……不二咲くんがいればな」

ぽつり、と石丸がつぶやく。

石丸「パソコンやスマートフォンの自作にも手を出していたようだからな。それらの機材には詳しそうだ、が」

「その不二咲もいない。なら今いるメンバーで補うしかないだろう?葉隠」

葉隠「え、俺?」

「手先が器用なんだろう?」

ふっ、と九頭龍が鼻で笑うのが見えた。
うなだれる葉隠。残念だな、お前も徹夜だろう。
この病院には幸いメスがたくさんある。それにピンセットやハリと言った類のものが、だ。
分解だけには挑戦させてみよう。
……それで、このまま眠るかどうか、それを俺は悩んでいる。



1→誰かと話す
2→アイテム確認
3→ねる
4→自由記述

>>536

苗木達のアイテム確認

>>536



「苗木、それに九頭龍、終里。お前達、持ち物は大丈夫か?」

苗木「え?」

「どうせ明日以降も、この訳の分からん世界をうろつく羽目になるんだ。身支度はしてあるのかと聞いている」

九頭龍「それなら安心しやがれ。オレはハンドガンを見つけたぜ、モーテルだ。弾も充分あった。分けてやってもいいぜ?」

「弾は欲しいところだ。モーテル……管理人の忘れ物か?」

九頭龍「かもしれねぇ。苗木は危なっかしくて武器を持ちたがらねぇから、とりあえずで金属バットを持たせてある」

苗木「それに怪我の手当ても出来るように救急キットも持ってきたしね」

終里「オレも安全靴借りたぜ。わりと重いけど、バトんのにはこの方が楽でよ」

「バトる?」

終里「おう!あのバケモンどもとやりあうんだ!」

九頭龍「おい、そうだ聞けよ十神。こいつすぐいなくなっちゃ化物と殴り合いするんだ」

「」

苗木「渡り合えてるのがすごいよね……」


*武器
【ハンドガンの弾】を12発手に入れました。
自動的にリロードされました。

ハンドガンは装填6・予備28です。
ライフルは装填4・予備6です。




1→誰かと話す
(人物話題、それぞれ指定があるなら指定。指定がないとふわっとした会話とかします
2→アイテム確認
3→ねるー!
4→自由記述

>>541

左右田によく接触していた人物
あと、ソニアが妙なことをしていなかったか

うえ

1
寝る時の見張り役を決める

>>541
>>540



「そうだ……九頭龍、終里。お前達は左右田と同じ77期生だったな」

九頭龍「それがどうした?」

「左右田の最近の、ここ2週間くらいの様子を知りたい」

終里「あー?あいつ、最近ずっとくっせぇから近寄ってねーんだよなぁ」

「」

終里「なんつーか、草っぽいっつーか……?うーん、いい言葉出てこねーんだけどよ」

終里「とにかくヤな臭いがしてたんだよ!オレの鼻が曲がるかと思ったぜ……そのくせいつも通りだしよぉ」

九頭龍「くせぇかどうかはともかく、たまにヤバい目をしてたのは間違いねーな。ただ、あいつはいっつもああだから……」

「………」

改めて、左右田和一恐るべし。
様子がおかしかったはずなのだが、「いつもおかしいしなぁ」など言われてはその違いが全く分からない。

九頭龍「……まあ、気分の上がり下がりはかなり激しくなってたように思うな。きっかけは知らねぇけど」

「左右田によく接触していた人物は?」

九頭龍「あ?日向と、罪木と小泉と、花村?あと……ソニアは左右田から接触してたな」

「左右田の片思い、勝手なアプローチと言うわけか」

終里「そうか?ちょっと前にふたりで飯食ってたぞ?」

九頭龍「は?あのソニアがか?」

終里「あぁ、なんかおかしいなと思ったけど、な事いちいち考えてメシなんて食わねーだろ」

「………左右田とソニアが同席で飯を食うのは珍しいのか?」

九頭龍「珍しいなんてもんじゃねぇよ。左右田は典型的な童貞野郎だから、恋愛こじらせてんだ。だから好きなやつへのアプローチを知らねぇ」

九頭龍「あいつのきついアプローチは、常にソニアには好かれてなかったはずだな。たまにふたりで話し合って、左右田がこっぴどく叱られてたらしいがよ」


童貞かどうかはどうでもいいし、仮に童貞だったとしても死ぬ前に卒業しやがったと言うわけだ。
めでたいやつめ。
……しかし気になる。左右田とソニアの食事はかなり珍しいんだな……。



1→誰かと話す
2→アイテム確認
3→ねる
4→自由記述

>>546

うえ

「二人で話し合って」


誰と?当事者の左右田じゃないよな

>>542
*見張り役人気やん。



時間の体感が全くないので、今が何時かよく分からない。
が、苗木が言うにはもう夜に入りかけているとの事である。
俺達はこの1日、体力を使いすぎた。
休める時に休んでおくのは一番だ。


「………で、だ」

そうして一番の問題が生じる。
ここで全員が一気に寝てしまえば、夜襲をかけられた場合に全滅する。
そのために、見張りを立てて置きたい。
もちろんそいつがずっと起きているわけでもないが、交代をして一夜を見張るのだ。

江ノ島「なるほどね。時間が分かんねーから正確な交代タイミングは分かんないけど……」

九頭龍「そんなもん、眠くなったらでいいじゃねーかよ」

「そうしたら本末転倒な気もするがな」

苗木「それなら3人くらいでローテーションすればいいんじゃないかな?」

葉隠「ああ、んならひとりひとりの負担は減るべ」

苗木「みんな疲れてるだろうし、ボクがまず見張りやるよ」

「………そうか」

江ノ島「見張りとは関係なく私様は起きてるわよ」

石丸「僕もしばらくは起きていよう」

葉隠「俺も?」

「葉隠はどっちでもいい」

九頭龍「あー………仕方ねーな。俺も見張りをやる。最初は苗木、次がオレだ。もう一人くらいほしいな」




1→自分が立候補する
2→誰かを指名する

>>551

>>547
*なんか言葉足らずだ……すまぬ……すまぬ……
ソニアさんはたまに誰かと話し合って、左右田にキレてもらってたらしいです

1

>>551



「なら俺がやろう」

石丸「………十神くん?」

葉隠「いやいやオメーこそ寝とけって」

「ふん、俺が愚民の見張りでは不安で寝付けないから、仕方がなく起きておいてやると言ってるんだ」

江ノ島「………あ、そ。それなら今のうちに寝とけば?」

「そうさせてもらおう。布団は汚いものしかなかったんだな、諦め……」

九頭龍「いいや、物置に幾つかまだ使えそうなやつがあったはずだ。取ってきてやる」


俺達がここを離れている間、九頭龍と苗木、そして終里は地道にこの病院の探索を終えていたようだ。
どこに何があるかもよく知っており、少し待つとあまり暖かくはないが幾つかの掛け毛布を持ってきた。

九頭龍「ま、そんな寒くもねーだろうからこれでなんとか凌げよ」

葉隠「お、ちょっと埃っぽいけど行けない事は……」

終里「っひょー!かぶるもんがあるだけマシだぜ!んじゃおやすみ!」

すぐさま終里は毛布にくるまって眠り始める。
寝つきがいいのか、ものの数分で寝息が聞こえてきた。
まるで子供のようだ。

苗木「じゃあみんな、お疲れ様。あんまりゆっくり出来なかったら、その……ごめんね」

「問題ない、慣れている」


床は硬いが冷たくはない。人が多くいるので、空気も寒いわけではない。
敵が来ない保証はないが、かと言ってここが危険区域かと言われると首を傾げる。



1→ねる
2→瞼を閉じて起きてる
3→そのほか

>>558

なお1の場合、なにか夢を見る……かもしれない。どんな夢がみたいかな?

1 生きて帰ったらどうするか

>>558


体の時間感覚が狂っている。
だがこうして布団をかぶり横になると、少しずつだが眠気がやってきている気がした。
そのまま瞼を閉じる。
体がどっぷりと疲れているのか、闇にそのまま吸い込まれるような重力を感じた。
体が微塵も動かない。
あれだけ血を流していれば当然と言えば当然か、むしろ今まで無理をしすぎたのだ。
今ならゆっくり、ぐっすり眠れそうだ。
保健室でびくびく怯えながら寝ていたのとは違う。今回は心から安心して眠れそうなのだ。

まどろみに体を委ねる事にする。
このまま眠りについてしまいたい。
それともこれが、この世界が悪い夢だったとするなら、早く目覚めたい。

俺の意識はゆっくり、ゆっくりと奥深くへと飲まれていく。
平衡感覚を失い、たてなのか横なのか、上なのか下なのかも分からなくなる……。


どっぷりと、夢の世界に───
飲まれていく───




苗木「それにしてもいい場所だったね、サイレントヒル」

舞園「はい!湖の景色は最高でした!またトルーカ湖に行きたいですね!」

腐川「ふ、ふん……サイレントヒルはいいけど、あ、あんな湖探検ばっかりはごめんよ……」

セレス「また来年も皆さんでいくおつもりですか?それなら私は遠慮させて……」

大和田「おい、一番楽しんでたのは誰だったと思ってんだ、ああ?」

セレス「あら、あなたも「ロビー兄貴」がどうこうおっしゃっていたじゃありませんか」

大和田「んだと?」

大神「争ってはならん、お主ら……」

桑田「オレはま、草野球出来たからオッケー……あ、いやそんなんじゃねーし!」

江ノ島「と言いながら笑顔でホームランを打っていた桑田君の写真がこちらです」ワンツースリー

桑田「だぁぁっ!やーめろっつーの!」

不二咲「あ、ええっと……警察署も見られたし、楽しかった……よねぇ?」

「ふん、暇つぶしにはなったな」



……ああ、そうだ、そうなるはずだったんだ。
俺達は、俺は……、こうして安全に帰ってくるはず……だったんだ……。



それが今や、叶わぬ夢となってしまった。


俺は……ここを生きて帰ったら……


*十神くんと夢でお話しさせたい生徒
↓直下

大神

>>562
おーが





「十神」


はっ、とする。
揺り起こされたわけじゃない。
ふと気がつくと、古ぼけた道場のようなところに寝転がっていた。
上から声が降り注ぎ、その声の主は俺の顔をじっと覗き込んでいる。


「………大神、か」

大神「左様。お主、心眼まで曇ったわけではなさそうだな」

「俺を誰だと思っている?」

大神「ふふ、そうだな」

大神は優しく笑っている。
女神か天使のような優しげな笑みだった。
そこには力強さ以上の、晴れやかなものを感じる。


大神「……十神よ。我は嘆いている、憂鬱なのだ」

大神「このまま、すべての生徒が死に追いやられてしまうのではないかと、な」

「お前が力を使えば問題はないのではないか?」

大神「ならぬのだ、十神よ。我には、心残りがある。人に拳を振るわぬと誓った意志がある」

大神「それが我の心を強くも弱くもし、そして我は恐らく、邪の者に命を奪われるであろう」

「お前ほどの人間を殺せる人間なんていないだろう?」

大神「だからこそだ、十神。覚えておくのだ」

大神「お主の目に見えるものだけが全てではない……」


しゅううう……


道場が霧に包まれていく……


大神「肝に銘じよ、十神……【このサイレントヒルでは】……【死が否定される事がある】……」

大神「しかしその否定は常に誤っている、ゆえにねじ曲がる……」


しゅううう



九頭龍「十神ッ!」

「!」


がばっ、と体を起こした。
数時間眠れたらしい。幾分か、頭がすっきりとしている。
すっかり暗くなった院内を見ると、ほとんどがぐっすりと眠っている。
本を見ていた石丸も、生徒手帳の修理に手を出した葉隠も、どちらも力尽きたのか中途半端な姿勢で寝ている。

しかし江ノ島盾子だけはなぜか、起きている。
そしてあの教団の本の解読に勤しんでいるようだった。
なかなか進んでいないらしく、どうにもこうにも、かなり表情は厳しい。


九頭龍「………眠れたか?」

「ああ、ここにきて初めてよく寝た」

嘘偽りのない言葉を返した。
本心だ。
こんなにしっかり休めたのは、サイレントヒルに来て初めての事である。

九頭龍「ならよかった。すまねぇがオレも少し寝ていいか?」

「ああ、問題ない。頭がすっきりとしたところだ」

九頭龍「そうか………悪ぃな」

「お互い様だろう」

九頭龍「!………ああ、そうだな」


にやり、と笑い九頭龍が毛布にくるまった。
それと入れ替わりに、俺は毛布から這い出して壁に背中を凭れさせた。
幾分か楽だ。
力を抜いて座りながら、眠る仲間の姿を見回していた。




1→江ノ島と話す
2→見張りする(コンマ1はやばい
3→アイテム確認
4→自由記述
5→このまま朝まで飛ばす

>>567

2

安価把握じゃ………えっ?

………
………………
………………………うん、
また明日

乙 そういや確か腐川のクロックタワーのスレでも十神の心臓で儀式を行うとしてたような

桑田死亡スレでは死にまくり事件解決後も運命から抜け出せず
その別バージョンではパンツにされ日向に履かれ
戦隊モノではホモに何度もケツを狙われ
クロックタワーでは心臓を捧げられそうになりこのスレでも心臓を……

よくよく考えたらダベミスレって基本登場キャラひどい目に遭ってたわ
残姉なんか犬にされたあげく大勢の前で失禁させられてたし

おっすめっすでございます。

>>583
確か時間固定するあれがどうのこうのでなんでしたっけ……

>>584
そんな酷い扱いし……あ、してました。自覚ありすぎる
残姉の犬?そんな事しましたっけねぇ(すっとぼけ)。

>>567
*見張りコンマ末尾1


しばらく静かな夜だった。
このまま朝まで何もなければ、ゆっくりと眠れるだろうと───


ばんっ


その安息は一瞬で壊される。
突然入口が開いたかと思いきや、人がひとり、なだれるように倒れ込んだのである。

「……誰だ!?」

江ノ島「ちっ、っせーな……」

思いもよらず、警戒心を高める。
倒れ込んだ人物は、俺の見知った存在だった。


??「はぁ……はぁっ……あ、あぶ、なかった……」

「……腐川か?!」

??「はぅっ!?その声は白夜様!?」がばっ

江ノ島「……ここでは戦力に数えるしか……ないか、しゃーねーし」


【腐川冬子】───文学少女を名乗るはずの彼女が、ぼろぼろになって床に這っていた。
しかも、二重人格のもう片方が常に携帯している刺殺用のハサミを手に握っていた。
武器も選択出来ない状況で致し方なく取ったと見るのが妥当だろう。

その腐川は全身血まみれである。
頼むから、血まみれ以外の生徒を発見させて欲しい。

腐川「白夜様っ!たたたたた大変大変ですぅ!」

「騒々しいぞ!」

言い合いのセリフで、まだ眠りの浅い九頭龍が目を覚まそうとしていた。


腐川「あ、あの、ばっ、化け物が、こちらにっ、来て……て……」


……ザザザ……ザ……ザッ!
ラジオの異音が、突然室内に響いた。


「なぜそれを最初に言わん、馬鹿者が!」




1→外に出て対応
2→中で準備をする
3→全員起こす
4→様子を伺う
5→自由記述

>>595

1(日本刀を持って)

↑+ジェノに扉の護衛を頼む

>>595
>>594


「表に出る!」がたんっ

九頭龍「なんだ……?」

「お前は寝ていろ!腐川、責任を取れ!」

腐川「籍を入れろ!?」

「………いいから来い」

江ノ島「あたしも行くよ」

「お前は寝なくて……」

江ノ島「あとで寝る」


ばんっ


日本刀片手に外に出る。
霧が濃い……もしかしたら本物の霧も出ているのかもしれない。
時間が時間だけに充分あり得る事だろう……と言っても、正確な時間は分からないままなのだが。

ラジオのノイズが次第に大きくなり、霧の奥からぞろっと敵が現れる。

目の見えないために鼻だけで辺りを窺う【犬型】が2匹、体の馬鹿でかい【オランウータン】のようなのが1匹、
それと……

「見た事ないのがいるぞ、あれは……なんだ」

江ノ島「………あれやばくない?」


数え切れないほどの………蛾だ。
馬鹿でかい羽に、人の顔のようなマークが出ている……。


「………腐川ッ!【ジェノサイダー翔】に変わっておけ!」

翔「アタシをお呼びで?白夜様ぁ」

「早いな!……扉を守れ、敵に中に入らせるな!」


なぜかは分からんがとにかく、直接化け物が俺達のところに来たのは間違いない。
長い夜になる事は確実だった。




状態【最高】
武器【日本刀】

*どの敵を狙って攻撃するか
*通常・強打(強烈な一撃。外すとその分大きなカウンター)・連撃(コンマに従い連続攻撃。連続で選択出来ない)

以上から攻撃方法を選択

*銃を取り出す事も出来る。弾数には注意。

>>598

オランウータンに通常で

>>598
>>597
*オランウータンはやはり見かけ倒しだった



『ガァァアアア!!』

その叫び声が一斉攻撃の合図になり、一気に化物達が距離を詰めてくる。

江ノ島「犬!殺らずにはいられないッ!」

ごきっ

『くぅん』

一瞬凄まじいものを見た気がしたが見なかった事にしよう。

一方で腐川(と言うか翔)は手持ちのハサミを無制限に投げつけては、次から次へ蛾を撃ち落としている。

翔「オラオラオラオラオラオラァーーーッ!」ひゅひゅひゅ

『……』どすっ
『ギィィ』どすどす


そして俺は一足先に走り始める。
目指したのは一番大きな化物のところだった。

『ガァァアアア!』

「黙れ俗物」

一瞬の攻防。
あのオランウータンは、目が悪いのだろう。
白い霧のなかでわずかに俺を見逃した。
その隙があればそれでいい。

ズバァ……ンッ


間合いを詰めて、首を切り落とす。
白に赤が混ざって、幻想的にすら思える。
知らない人間が見ればただの殺戮の光景。
苗木から見たら……なんに見えるのだろうな?

どさっ、と言う音とともに戦いは終わる。
後に残っているのは、その辺を漂う蛾と……




*00ボーナスだ
1→新たな被害者の情報が入るぞ
2→えのじゅんがちょっとだけ本の解読に成功
3→アイテムが落ちてる
4→教団関係者の手紙が見つかる

>>612

2

>>612



「あとは雑魚か……」

ふう、と息を吐く。
何はともあれ、大惨事にならずによかった。
敵がもっと多ければ、俺達は一瞬で潰されていたかもしれない。

翔「残りはアタシがっ!」

ジェノサイダー翔が跳躍し、残りの蛾を一匹残らず撃ち落とした。
蛾は力をなくすと、地面に触れるより早くぼろぼろと形を崩して死んでいった。
後に残ったのは犬の死骸と、首のないオランウータンだ。
調べようか、と一瞬思うがやめておく。
敵の事を知りたいのもやまやまだが、しかし今敵を調べるよりも少し休みたかった。
俺達はくるりと背を向け、病院へと戻る。


江ノ島「あーーーーー寝ないで戦うの疲れたーーーーー」

どさっ

江ノ島が顔色ひとつ変えずに、そう言う。
見れば額に汗もない。両手には血がついているが、それは犬の体液のようだ。

九頭龍「騒がしいんだよテメェら……」

そして九頭龍はすっかり起きてしまったようで、体を起こして俺達を見ている。
悪い事をしたとは思うが、いやしかし、仕方がない。
今回ばかりは緊急事態だったのだ。
大した反撃もなく終われてよかった。


江ノ島「で、ここで盾子ちゃんからお知らせがありまーす」

「なんだ、もったい振らず言え」

江ノ島「本が一部解読出来ました」

「………なに?」

江ノ島「まだまだ解読したい部分があるけど、ほら……例の文書の続きあるじゃん?」

江ノ島「あそこが読み取れたわよ」


そう言うが早いが、あの本を持ってきた。
展開がいちいちめまぐるしい。
もう少し休んでからでもいいだろうに。

江ノ島「休んでられないわよ」

九頭龍「んだ?そんなに急ぐ用事でもあんのか?」

江ノ島「うん、そろそろあたし死ぬから」

「………」

自分で出来る事が限られているからこそ、か。
だからこそ、急いででも伝えなければならない事実があると江ノ島は言った。
読み上げられるそれは───




【第二の啓示】

主曰く、汝白の油と十の心臓の生き
血と共に(何者かに塗りつぶされ読めない)。

さすれば(何者かに塗りつぶされ読めない)。
虚無と暗黒から憂鬱を生み、
絶望にて知恵を与えし者に備えよ。





江ノ島「大事なところが全然読めねぇファーーーック!」

「………つまり、まだ犠牲は出続けると言いたいのか?」




1→みんなとはなす
2→寝る

*寝ると翌日へ移行
>>617
次は夜だキュ

21の心臓じゃなくて10の心臓…?
それならもう集まってるから江ノ島はもうすぐ死ぬってことか…?

1で江ノ島に何故自分がもうすぐ死ぬと思うかを話す

ドラ-ゲナ-イ………ドラ-ゲナ-イ………

>>617
>>616


「なぜそう思う」

江ノ島「うん?」

「なぜお前が死ぬと思うか、だ」

改めてこの問題を解消する必要がある。
言葉にしてもらわなければ分からない。

江ノ島「今の啓示聞いてたの?あんた」

翔「え?白夜様がアタシとハネムーンに旅立つ話?」

江ノ島「言ってねぇよなんで割り込んでんだファック」

「それはともかく、だ。なぜなのか説明してみろ、俺に分かる言葉でな」

はぁ、とため息が聞こえる。
江ノ島にとってはすでに確定した未来であり、説明するのが手間なのだろう。


江ノ島「前に言ったわよね、この異変が【秘術】に従って起きてたらって」

江ノ島「残念ながらその確率は───高い。十の心臓って部分がそれを現してる」

「21の心臓、と罪木が言っていたのは?」

江ノ島「多分……比喩的表現だったって考えが早いかもなァァァ……それ以外に今のところ正解が分からねー」

九頭龍「死体が21体分出来るっつー意味だったって事か」

江ノ島「そして、その後の部分に注目して。」

「虚無と暗黒から憂鬱を生み……」

江ノ島「ん。絶望にて知恵を与えし者に備えよ、なわけだ」

翔「あ?絶望……って、もしかしてえのじゅんの事指してるとか言わねーよな?」

江ノ島「ところがどっこい、これが現実!」

「お前が【知恵を与えている絶望だから死ぬ】と、そう言いたいわけだ」

江ノ島「そうなのら」

九頭龍「……訳分かんねぇぞゴルァ」

江ノ島「分かる必要なくね?今はその事実だけで充分。」




1→みんなとはなす
2→寝る
3→そのた

>>629

1 腐川と話す
同じ班員についてと同行時の葉隠の様子について
あと前の話の時に葉隠が覚えてない所について補足させられたらそれも

>>629


「さて、腐川。聞きたい事があるんだが」

翔「レボリューショ……間違えた、ジェノサイダーの出番はもう終わるとですか?!」

「それ以上喋るな入れ替われ」

翔「はぁいただいまァん、っくしゅんチクショウベラボウめ」くっしゅん

江ノ島「いちいちデタラメすぎんぜ、テメェはよ」

「俺からすればお前も充分デタラメだ」

江ノ島「やだ、十神に目ぇつけられちゃった……で、でも私様には松田君と言う思い人がすでにいるから……」トゥクン

九頭龍「………ほんと騒がしいなテメェらは………」

腐川「っは!このフレグランスは白夜様!」

そうして戻ってきたのは、腐川冬子。
相変わらず陰気臭い。

「首吊りするか俺の質問に答えろ」

九頭龍「!?」

江ノ島「あ、いつも通りだからこれ」

腐川「なんでも答えます、白夜様っ!さ、き、き、聞いてくださいぃい、普段の執筆内容についてでも!なんでもしますから!」


ん?なんでもするって言ったよな?
それなら話は早い。
聞きたい事があったんだ。
それは小学校での、葉隠との会話だった。




「お前、同じ班のメンバーがどこに行ったか心当たりはないのか?」

葉隠「いや、それなんだけどよ……」

「なんだ?」

葉隠「いやな、確か夜のうちはなんもなかったんだ。けど、昼……だったか?」

葉隠「みんなで人を探そうっつって総出で出てったら、腐川っちが『真昼間から霧なんて不思議ね』、って言い出してだな」

「ほう?」

葉隠「何言ってんだべ?と思ってたら、数分しないうちに俺も霧が見え始めたってわけだ」

葉隠「その時舞園っちも霧が見えてたみたいで慌てて、俺……あ?その後どうしたっけ?」

「………」

葉隠「んー……思い出せねーべ……、どうしたっけな……」

「などとあいつが供述していたわけだが」

そのあとの葉隠には手を焼かされ続けていたな、と振り返る。
だが、ここまで大事が起こらなくてなによりだ。

「お前と同行していた時の葉隠の様子を聞きたい」

腐川「は?あ、あの占いバカのですか、白夜様?あんなやつの事なんてどうでも……」

「それが良くないから聞いている」

腐川「あぁっ申し訳ありません白夜様ぁぁ!あ、あたしとした事が反論だなんてぇぇぇぇ!!」

九頭龍「いいから話せよ!」

腐川「……わ、分かった……わよ……」


腐川「確かに葉隠が言ってた事は大体合ってるわね……同じ班で最初に霧が見えたのはあたしらしいわ……」

江ノ島「ふむふむなるほど?」

腐川「それから……」




◇回想・その時、とあるストリート


山田「ハ……ハムタロサァン……暑いですぅ……」

葉隠「つーか天気めちゃくちゃいいなー……これで人がいなくなってるっつーのはどう言う事だべ?」

腐川「ふん、ど、どうせはぐれてるだけよ……なんでそれをあたし達が探さないといけないのよ……」

舞園「そもそも誰がいなくなったのか、聞いてきたんですか?」

葉隠「ん?それはだな………」

葉隠「………」←フリーズした

葉隠「………」

腐川「………ねぇまさかあんた」

葉隠「………い、いや、確か78期の………えーと」

腐川「なんでちゃんと覚えてないのよこのクズ!クズ!」バニッバニッ

山田「うわあああああ(AA略)!!もうだめだぁ……おしまいだぁ……」


もやーん


腐川「………?……さっきまで晴れてなかったかしら?」

舞園「どうしたんですか?」

腐川「え、ええ……【こんな真昼間から霧なんて珍しい】と思ったのよ……」

舞園「霧?【霧なんてどこにも】……あれ?」

もやー………

山田「ん、んむ?なんだか急に【霧が立ち込めて】参りましたなぁ?こりゃなんでしょ?」

もやー………

腐川「な、なんなのこれ……お、おかしいわ、だって霧が出てくるような天気じゃ……」

舞園「前が見えません……腐川さん?山田君!」

もやー………

葉隠「んあ?どしたんオメーら……あれ?舞園っちどこ?」

舞園「こ、こっちです、こっ……いやああああっ!?なんですかこれっ?!」

山田「ほえぇ!?なんです、何も見え……ンァッー!?」

葉隠「お、おい!どこ行ったん───」


ずるずるずる



どたばたどたばたどたばた


腐川(なに、これ……霧が深く……)

腐川(ど、どうしたのよ!?なんであんた達勝手に走って行くの!どこ行くのよ!何にも……)


腐川(霧でなんにも見えないじゃないの!)


腐川(そもそも……あたしはどこを歩いてるの?)

腐川(景色が……見えない……どこなのここは……)


腐川(……白夜様……会いたい……)


ザザ……ザ、ザザザッ……


腐川「と、言った状態で……」

九頭龍「つまりオメーらは途中まで一緒だったが、霧に覆われてからは離れ離れだったんだな?」

江ノ島「舞園は霧の中でなに見たんだろうねぇ」

腐川「……あ、あたしだって離れるつもりなんかなかったわよ!た、ただ……あいつらがあちこち走って行っちゃうから……」

腐川「どこにいるかも見えないし、いきなり声だって聞こえなくなったから……な、何が起きてるかよく分からなかったわよ……」

腐川「それにそのあとは入れ替わったり戻ったりしながらだから、よ、よく覚えてない……」

「………分かった、もういい」


葉隠が覚えていない部分の補完はほぼ出来なかったわけだ。
仕方がないのか?これは。
だが、ほぼ同じタイミングで霧が見え始めたと思われる事が分かる。
これが見えないならまだしても、見え始めたのにラグがあったのはなぜだ?
それに、昼から生徒が減っていたにも関わらず、その時は誰にも霧が見えていなかったんだったな。
その最初に減った生徒は誰なんだ?


江ノ島「……うーん、分かんない事だらけね」

「………ああ」





1→みんなとはなす
2→寝る
3→そのほか

>>638

2

>>638



九頭龍「っち、考えてもわかんねぇ事は一度置いとけ!………寝るぞ」

「そうだな。それなら俺が見張りを───」

腐川「あ、あたしが見張ります白夜様、敵が来たらジェノサイダー翔がばったばったと……」

「………任せる、好きにしろ」

ばさっ

腐川「はいぃぃぃ!!」

江ノ島「あたしはもうちょい本読んで寝る。いいよね」

九頭龍「いや、テメェも寝ろ」

江ノ島「はっ、おねんねにはまだ早いよ」

九頭龍「そうかよ……オレも寝るぜ」

ばさばさ



………


………………



江ノ島「……21の秘術……」

江ノ島「21の心臓……【21人分の心臓】じゃなくて?」

江ノ島「読まないと……【第三の啓示】……」

江ノ島「食い止めねーと、全員死ぬ……」

江ノ島「……んな絶望が広がらねー結末、あたし認めない……」


腐川「本は黙って読みなさいよ……」

江ノ島「はいはい」










………。

………………。

………………………。


暑い。

それが目を覚ました原因だった。
朝か夜か、判別がつかないが……心なしか明るくなっている気がしたので、恐らく朝だろう。
いや、朝であってくれる事を願うだけだ。
思い込むだけだ。


ところでどうしてこんなに暑くて狭苦しいんだ?
俺はひとりで毛布にくるまって寝ていたはずなんだが……




腐川「すぅ……すぅ……」

葉隠「んぐ……かーちゃぁん……」

苗木「………ほりべ……いとなー……」

江ノ島「やばいまじやばい私様寝言すら寝ながら制御出来るマジでヤバイ」

九頭龍「ペコ……そこは……ちが、やめ……」

「」


なぜか全員俺の側に寄ってたかって寝ていた。
バカか、バカ軍団かこいつら。


石丸「はっはっはっは!新しい朝!希望の朝だ!」しゃっしゃっしゃっ


そして石丸が乾布摩擦的な事をしているらしい。
なんだこれは……なんなんだこれは……。





1→起きる
2→起こす
3→話す
4→むしろ全部
5→自由記述

>>643

現実逃避しかけて、江ノ島に気を使っての4でしょ

>>643
*また00とかもう



ああそうだきっとこれは、夢だ。
そうだそうなんだ。
悪い夢───



「そんなわけあるか、お前ら!」

ばっさばっさ

葉隠「んがぐぐ?」

「うるさい、さっさと起きろ!そして俺から即離れろ!」

九頭龍「ふぁ……あ?なんでテメェがここにいやがる」

「違うバカ、俺が起きたらすでにお前がそばにいた!お前から寄っていたんだろう!」

江ノ島「ぉざまーす」ばさ

苗木「とくだねの時間だね……」ぽけー

「寝ぼけてる場合か」

葉隠「そうだべ、俺はスッキリ派だしな」

「知るか!お前は鳥葬だ、絶対に生きて日本に帰れよ、鳥葬してやる」

扉をばーんっ

石丸「はっはっは!いい朝だな!おはよう皆!」←上半身裸

「」

腐川「……なんて言うか、なによこれ……」


騒がしい朝になった。
……ちなみに全員風呂に入れる状況ではなかったが、九頭龍がモーテルから持ち出した手拭きで体を拭いたぞ、全員な。


「ついでに終里がいないぞ、どうした」

石丸「終里先輩なら……」

扉をばーんっ

終里「ここにいるぞッ!」

「………なにしてた?」

終里「あ?おっさんを探してたんだよ。どっこにもいねーなぁ……」




1→今日の方針を話す
2→あさめし
3→みんなで話す
4→自由記述

>>649

あとクリティカル特典的にできそうな事を>>650

1しながら2

江ノ盾生存のためのヒント

>>648

>>648

*江ノ島が生存ルートに入るヒントなんて【正直ない】。
*強いて言うなら【犯人が分かってれば解決編に移行する】ので、そしたら生存ルートに入れるかもしれない。
*江ノ島が生存なら葉隠も生存。これテストに出るよ。

>>649
>>648


「………朝飯にしよう。いいか?」


まずは頭を動かさなければ。
幸いまだまだ食料はある。
どうやらモーテルに、運びきれない保存食や緊急用の食事がまだあるらしいので、ここのがなくなったとしても少しは持つだろう。


ぐつぐつ、と携帯燃料で少量の湯を沸かしながら食事にする。
食事は冷めた缶詰ばかりだが、それでもないよりはずいぶんマシだ。
暖かくなった湯を飲めばいくらか体も温まり、動くための力も湧いてくる。

それを食べながら、俺達は輪を作っていた。


「それで、今日の方針だが……」

苗木「うん、まずは他の生徒がどうなっているのかを確認しないとダメだと思うんだ」

九頭龍「生きてる、死んでるに関わらず……か?」

苗木「出来る事なら生きていて欲しいけど……分からないから」

江ノ島「つってもこの状況で生きてる生徒探せってのはかなり厳しいよね」

……沈黙が出来る。

江ノ島「それは私様がいない場合の話だけどな」

終里「それにオレも鼻がいいからよ、オメーらの手伝いしてやるよ」

苗木「はい、ありがとうございます!」

「全員で探索、が第一の方針か?」

九頭龍「この場で全員で止まるか?」

石丸「それは……ダメだ。救えるなら救いたい」

ふと、石丸が若干声を震わせながらも、強く言い切った。

石丸「僕達が行ってもなにも変わらないかもしれない、でも……なにもしないわけにはいかない」



1→探索メインで行動する
2→病院に留まる
3→それ以外の方針を提案する
4→自由記述

>>660

学校かコンビニ方面に1

>>660


異論はない。
ようやく全員目覚めてきたようで、話もしっかりと固まっていく。


「それなら、行きたい方向がある」

石丸「どこかね?十神くん、君の意見を聞こう!」

「小学校、それかコンビニの方向だ」

石丸「コンビニ?」

葉隠「ほら、石丸っちの作った地図に載ってるべ?」

石丸「ああ、あの【ミニセブンマーソン サイレントヒル本店】か!」

「………なんだその色々な商社から訴えられそうな名前は」

九頭龍「しかしコンビニなんて行ってどうすんだ?」

腐川「【何かあったらコンビニ前集合】……ね」

終里「あ?」

腐川「第二班の決まりよ。こ、このばかくれがすぐ迷いそうだったから、あたし達で決めたのよ……」

腐川「ま、まさかこんな街だとは思ってなかったけど……ね」

葉隠「俺もたまには役に立つべ!」ぷんすか

江ノ島「つー訳で探索ね、はいはい。……ここに誰か残んの?」

「そうだな……」

拠点があるのとないのでは、その差はかなり大きい。
ここは手分けをして、残る側と探索側にした方がいいのかもしれない。
どうする、俺………。



1→探索に来て欲しいメンバー指定、3名まで
2→自分はひとりで探索行く
3→それ以外

>>668

おわり葉隠くずりゅう

>>668


拳銃を持っている人間をもうひとり連れておきたい。
何かの不測があった際に、それは必要となるだろうから。


「俺は探索に行く。………そうだな」

ひとしきり悩んだ後、

「九頭龍、終里……と、葉隠」

葉隠「ヒホ?」

「俺と共に来い」

葉隠「………マジで?」

自分が呼ばれるとは思っていなかったらしい、この男。

九頭龍「残ったメンツはどうしろっつーんだ」

「居残りだ。石丸、苗木、江ノ島……お前達はここに残れ。敵にここを取らせるな」

石丸「当然だよ。……僕も行きたいが待っていよう」

腐川「あ、あたし……」

「黙って座ってろ」

江ノ島「ちゃんと帰って来なかったらぉこだからな、十神ぃ」

「問題はない。お前こそ死ぬなよ」

苗木「……気をつけて、ね」


もちろんだ。
全員の準備が整ったところで、俺達は深い霧の中に出て行く事にした。
表玄関に既に敵はいなかったようだ。

◆アルケミラ病院・表玄関前



相変わらずの霧だった。
もううんざりするほど、前が白くて何も見えない。
ここから何かが飛び出してきても、きっと分からないだろうと俺は思う。


九頭龍「……用心して進むしかねぇな」

「ああ、敵の数は計り知れん。それに、道もとても分かりにくい……以前行けた道に今回も行けるか、正直曖昧だ」

葉隠「前来た方と同じとこ行けばいいんだろ?」

「マップだと学校よりもさらに奥の方にコンビニがある。そちらに行ければいいな」

終里「学校か……つえーやつはいねーのか?」

「分からん」

九頭龍「分からんってオメーなぁ……」

終里「なぁ!なぁ!なんか強そうなヤツいたらバトっていいか?!」

「それは許可出来ん。お前に死なれたら困るからな」

終里「そうか?よえーヤツは死ぬ……当たり前の事だろ……」

葉隠「えぇー……俺は死にたくねーぞ……」

「まあ、死にたくないなら戦うしかないのは当たり前だな」


さて、ここからどうしたものか。
幸いにも地図はある。
だが、どちらがどちらの方向なのかと言われるとかなり怪しい。
辿り着ける……のか?



1→話しながら歩く
2→慎重に進む
3→辺りを見回しながら歩く
4→その他

>>675

苗木に案内を頼む

>>675

上限4名

誰と苗木入れ替えるか直下

終里

*葉隠と江ノ島が一緒でも何も起こりません。

>>675
>>680
*上限のため苗木と終里の入れ替えを実行します


終里「なぁっ!バトらせてくれよ!」

「ダメだと言っている」

終里「なんでだよ!オレとやりあえるつえーヤツなんかどっこにもいねーんだからいいだろ!」

「話を聞けないなら置いていくほかないな、足手まといだ」

終里「なッ……」

九頭龍「そんな言い方はねぇだろ」

「なぜだ?俺にはお前達を死なずに外に連れ出す義務がある。にも関わらず、自殺行為に走られたら俺が困る」

終里「………」しゅん

「それにこのままだと、霧の中を歩くのは危険だからな」

九頭龍「あ?」




◆数分後




苗木「それで僕と終里さんが入れ替わりで?」

「ああ、実際あいつは危険すぎた。あのままだと確実に死ぬ」

苗木「そ、そうなんだ……」

九頭龍「……ま、テメェの言ってる事ぁかなり正論だから、オレも言い返せねーけどな。終里に死なれたら、オレぁ……」

「クラスメイトが次々と減っては、お前も立ち直れんな」

九頭龍「……ああ」

葉隠「んじゃ、苗木っちに地図見てもらって進むべ?」




1→話しながら歩く
2→辺りを見回しながら歩く
3→考えながら歩く
4→自由記述

*1・3は内容併記願います。なかったら適当になっちゃう。
>>696

2

>>696


霧の見えない苗木がいる事で、この行軍はかなり楽になっていた。
道に迷う心配もない上、俺達はそれ以外の事に集中出来るようになったのだ。
まずは道に何かヒントがないかを探りながら歩いて行く事にする。

「使えそうなものは全て拾って行くほかないな。拾えよ」

九頭龍「……そうだな。この街、たまに道に弾が落ちてやがったりするからよ。気は抜けねーぞ」

苗木「うーんと、次はこっちだね……」

九頭龍「おい、苗木!あんま先に行くんじゃねぇ!」

苗木「あ、っとすいません……」

葉隠「不便なんだか便利なんだか……」


*回復アイテム
【栄養ドリンク】を手に入れた。

*武器
【マシンガンの弾】を60発手に入れた。


本当に道すがらに弾が落ちている。
まあそもそも拾う人がいないので、街の治安がどうこうは言っても意味がないのだが……。
そう考えながら歩いているうち、不意に九頭龍が口を開いた。


九頭龍「………ん?」

苗木「どうしたんですか、先輩」

九頭龍「いや、あっちの方で誰かが動いた気がしたんだ」

「人がいるのか?」

九頭龍「わかんねぇ。だけど、なんかいる気がするぜ」

ラジオは鳴らない………。




1→苗木の道案内で進む
2→霧の中に目を凝らす
3→何か話す
4→自由記述

>>700

2

>>700


この場面で虚偽の報告をする必要は全くない。
つまり、霧の中に何かがいるのは間違いないようだ。

「よく見ろ……何がいるんだ」

九頭龍「ああ?……いや、そんなわけねぇよなぁ……」

「なにがだ?」

九頭龍「………【幽霊】だ」

苗木「え?」

葉隠「───ゆ、幽霊なんているわけ…っ!」

九頭龍「いや間違いねぇ、真っ白い姿で浮いてやがった……オレだって伊達や酔狂でこんな事ぁ言わねーよ」

当然といえば当然だ。
簡単にパニックに陥ってしまう状況下、おちおち仲間の足など引っ張れやしない。
しかし解せない。
九頭龍は何を見て幽霊などと言っているのだろうか?


ゆっくり、目を凝らす……

霧がゆらり、揺れて───


真っ白いフードを被った、人の姿がそこにぼわりと浮かんだ。



「!?」

葉隠「あばばばばば何妙法蓮華経!」

苗木「な、何が起きてるの!?」


その影は、すーっと滑るように移動する。
……どこかに向かっているのか?
道を確認しながら進んでいたらあっという間に見逃しそうだ。追いかけるなら急がねば!




1→追いかける
2→留まる
3→苗木に道案内させる
4→自由記述

>>706

3

>>706


だが、それを慌てて追いかけて現在地を見誤っては問題だ。
行きたい気持ちを抑え込み、九頭龍にも行くなと目で訴える。
すー、と横滑りする幽霊はどこかへと向かっている。
つまり、必ず目的地があるはずだ。
見れば俺達の進行方向とも似ている方向、ならば急ぐ必要はない。

「苗木、案内を続けろ。絶対に道に迷うな」

苗木「う、うん……」


途中で幾つかの建物を横目にしながら(どんな建物かは不明)、俺達は先を急ぐ。
跳ね橋を渡り、ずっと先に行く。
道はところどころさらにボロボロになっていて、時折何もいない空間から気配を感じたり、あるいはラジオにノイズが混ざり始めた。

……それでも何も襲いかかって来ない。


葉隠「何だったんだ?その……ゆ、幽霊?」

「分からん、だが何かの理由があって出てきたのだろうな」

葉隠「理由って」

「だからそれは分からん」

苗木「………ボクには全然分かんないや、みんなにはどう見えてるんだろう、この世界………」

さらに歩いて、道の端にバスが止まっている場所にやってきた。
そう言えば、病院に突っ込んでいたはずの車はどうなっただろうか?
あれはまだどこにも動かしていないはずなのだが……霧のせいでどこにあるのか確認していない。


不意に目の前で何かが動いた気がする。




1→コンビニまで苗木に道案内させる
2→全員で話しながら行く
3→霧の中に目を凝らす
4→それ以外

>>711

3

>>711


霧の中に再び、目を向けた。

……先程見たはずの、白いフードがいる。
それも、なぜか悠々とした出で立ちで、むしろ俺達が来るのを待ち構えている風にすら見える。
俺達が来るのを、待ち構えて……?


九頭龍「あ?さっきもいやがったな、あいつ」

「どこに向かっているんだろうな」

苗木「分かんないよ……」


苗木には見えないので当たり前だ。
目を向けながらさらに進んでみた。
幽霊は霧を進んだり、時折立ち止まったりを繰り返して、俺達を挑発しているようにも思える。
まるで俺達を誘っているようにすら思えるわけで、末恐ろしい。
それも、今から向かっているコンビニ方面へ幽霊も向かうようだ。

どうなってる……?


「本当にこのまま進んで大丈夫なのか?」

九頭龍「………ちょっとあぶねー気がするよな」

葉隠「んー……」

苗木「どうしたの?」

葉隠「幽霊が俺達と同じ方向に進んでんだ」

苗木「……幽霊には、見て欲しいものがある……とか?」




1→幽霊に従って進む
2→苗木に従って進む
3→慎重に辺りを見回す
4→何か話す
5→自由記述

>>716

1+3

>>714

>>716
>>714



「………少しあいつの行く先に付いて行ってみよう。妙な真似をするようなら、即座に離脱する」

「敵に囲まれる可能性もある、注意しろ。警戒を怠るな」

厳しい声を飛ばす。
これから先は特に気を抜けない。
仮にこの幽霊が俺達全員をハメようとしているのなら、悪手である事に間違いはないのだから。
苗木も思わず驚いた顔をして俺を見た。
直後、何も言わずに地図に顔を戻して再び驚いている。


苗木「もしかして……そっちってコンビニ、かな……?」

十神「なんだと?」


俺達はそれから先、黙って歩いていた。
幽霊が影に、霧に隠れてしまわないように注意しながら歩いていたからだ。
しかし白いフードの幽霊が敵か味方かまだ分からない。
注意はやはりしたままだった。

そのうちどれだけ歩いただろうか。
目の前に……建物が見えてくる。
それもかなりはっきりと、それなりの大きさのものだ。

ふっ、と幽霊が突然消えた。


葉隠「あ?あれ、あいつどこ行ったべ?」

「消えたな……何が起きた?」

九頭龍「ちっ、あいつの役目はここまでって事か?!」

「ラジオは鳴らない。が、ここがどこかも分からんな」

そこに苗木が言葉を挟む。

苗木「……ここは住宅街の方面だよ。やっぱりその幽霊……だっけ、ボク達をコンビニに導いてたんじゃないかな?」

目の前の大きな影を見つめ、苗木が言う……。




1→建物に近寄る
2→辺りを見回す
3→全員で話す
4→自由記述

>>720

2+1

>>720


ゆっくりと歩いていく。
確かに、苗木も言った通りそこは【コンビニ】……
【ミニセブンマーソン】とやららしい。
と言っても、俺は入った事がないからよく分からん。
違う。カレーの王子様を買いに行った事はない、断じてない。
それは多分影武者だ。間違いない。

ずいぶん狭そうな建物の中に、物を詰め込んでいるようだ。
こんな品物販売がよく続くものだ。
しかも24時間営業なのだろう?
従業員は時たま、バカバカしくならないのだろうか。
ここまで社会に貢献しているつもりになっているのに、周りからは【コンビニの店員止まり】の対応しかされない事に憤らないのだろうか。
……もちろん、それが経営者となると話は別だろうがな。

そんな話はいい。

その【コンビニ】らしき建物はかなり古ぼけていた。
長い間、人がいなかったのだろうか?
どう見積もっても、放置されて少なくとも1年は経過しているように見える。
中は荒れ放題で、陳列棚などがぐしゃぐしゃだ。
誰かが中で暴れて、棚にぶつかったのだろう。
売れ残っている商品のいくつかが、散乱していた。


……ん?
なぜだか分からんが、このすぐ近くから【神秘的な力を感じる】……。
後で寄ってみるのもいいかもしれないな。




1→コンビニに入る
2→UFOどこ?
3→みんなと話す
4→自由記述

>>724

2

正直この状況でUFO探す十神って
端から見たら病んでるよね

>>726
*そのうちUFOしか探せない体に……

>>724



「………」

感じる。
感じるぞ、この波動。
さすがに3箇所目だ、普通の場所との違いはかなり理解しているつもりだ。
懐から【チャネリングストーン】を取り出した。

葉隠「おっ、十神っち!なんか感じてるんか?びんびんと!」

「悪いか?」

葉隠「いいや?この世界の原点、起源に辿り着こうっつー気持ちはよーく分かるべ!」

苗木「………ええと、葉隠クン?十神クンに何教えたの?」

葉隠「いいか?苗木っち、実はこのサイレントヒルには宇宙人がいるんだ!」

苗木「」
九頭龍「」

葉隠「十神っちも見たっつってたべ!こりゃ間違いねぇ、絶対に宇宙人はいる!【世界の起源はここにある】んだ!」

「黙っておけよ、葉隠」


その波動に向かって、祈るように石を握りしめる───


……。

……………。

………………………。


何も起こらない。


葉隠「大丈夫だべ、確実に宇宙には伝わってんだ……」


葉隠がうっとりしている。




1→コンビニに入る
2→とりあえず葉隠の目を覚まさせる
3→全員で話す
4→自由記述

>>729

1

>>729


「やる事は済んだ。行くぞ」

苗木「え?もういいの?」

コンビニの中に入る事にする。
葉隠はまだうっとりしているが、とりあえずそっとしておこう。


入り口に足をかけた途端、内部の惨事が急激に鮮明に見えた。
おそらく霧のフィルターが外れたからだろう。
窓ガラスはどこもひび割れ、蛍光灯も落ちて床でバラバラになっている。
レジらしきものは完膚なきまでに叩きのめされ、その原型を半分ほどしか留めていない。強盗か何かに襲われたのだろうか?

ドリンクを冷やしていたらしき大きな冷蔵庫はどれも空っぽで、外側からでも店の中を覗けるような仕組みになっている。

そして陳列棚だが、お菓子やら缶詰やらが大量に並べてあった。
カップ麺らしきものもある。
いずれも賞味期限内のもののようだが………手に取る勇気はない。


ふと、床に血が垂れているのに気がついて、陳列棚を回り込んで奥側に行くと───



【霧切仁】が………【学園長が頭から血を流して倒れていた】。


「な……に……?」





1→学園長を調べる
2→周りを調べる
3→建物を調べる
4→自由記述

>>735

2

>>735


葉隠「あ、十神っち、そ、れ………」

俺の声を聞いて葉隠が後ろから現れ、目の前の現実に言葉を失った。
続けて九頭龍が、苗木がそれぞれやってきては唖然としている。

迂闊だった。
今まで生徒だけが狙われていた。
ゆえに、教師である霧切仁が被害者になる事を想定していなかったのだ。


……学園長の死を無駄にしないため、周りをよく調べてみる事にしよう。

争った痕跡が見て取れない。
学園長が何かに抗ったような跡は幾つか見える……衣服の乱れや、物の位置だ。
学園長の周囲は恐らく初めから荒れ放題だったのだろうと言う事がありありと見て取れる。
建物の破片や物の上に学園長が乗っている事から、このコンビニの破損自体は学園長や犯人の仕業ではない事がすぐに分かった。
けれど、棚のものが落ちたり乱れたりしているのは、抗った学園長が棚にぶつかったからと考えてもいい。

凶器らしい凶器はここには落ちていない。
だが、ぽたぽたと垂れた雫が学園長から店の外に続いているのが分かる。
何か棒のような長いものから滴ったように見えるが………?


苗木「なんでこんな、人が……たくさん死ななきゃならないんだ……」

「それは俺も聞きたい」

九頭龍「犯人のやつは……どこにいやがるんだ……?」




1→学園長を調べる
2→建物を調べる
3→自由記述

>>741

1

>>741


学園長をみる。

驚愕に顔を歪ませて、死んでいる。
頭から血を流している事から鈍器で殴られただけかと思っていたのだが、どうやら違うらしい。

確かに頭蓋骨は割れているようで、硬いもので殴られた跡はあるのだが、それが特定出来ない。
凶器がその辺りに落ちていない事から、犯人が持ち去ったと考えるのが妥当だろうと思われた。

彼は陳列棚のそばに倒れていた。体の左側を下にしてだ。
その体には、やはりあの影武者と同じような刺し傷───刃物で貫いたような傷が体に複数付いている。
それもかなり……数えるのも嫌になるくらいの数である。恨みがあった人物がいるのか?執拗に刺されている。
いくつかはかなり深い部分まで到達しており、中から白いものや赤いものが大量に見えていた。
まずモザイクをかけて処理されるであろうものだ。
苗木は昔「こう言う画像は【グロ注意】ってスレタイに書いてあるんだ」などと無駄知識を教えてきた事があったな……。

あたりはすっかり血まみれだった。
もう慣れたかと思ったが、やはりまだ血まみれの死体をみると生理的に受け付けず、吐き気がする。
まだ俺は人間のラインを踏み越えていないようだ。そう思いたい。


その首元に数字が刻まれている。
【13/21】


……ん?何か握っている、のか?




1→手を開かせる(コンマ低いと失敗
2→みんなで話す
3→辺りを調べる
4→自由記述

>>746

1

安価把握じゃぞ
謎はみんな解けたかな?
事件の犯人はわかったかな?
と言うわけでまた明日

乙、ひょっとしたら死んだ順番に規則性なんてないのかも。

そういやカムクラ、松田くん、佐藤さんっているの?

苗木くんに死体見せまくったら危なそう

はっぺし

>>757
規則って言うか【一応条件はある】。
【死んだ人間にも順番にも意味はある】。

>>759
カムクラ→ノーコメント
松田きゅん→斑井、神代も含めいる。
サトウさん→忘れてた。いる……?でも才能何にしよう……【超高校級の餅つき職人】とかでいいかな……

佐藤さんの才能って弓道がらみだと思うよ、たぶん

>>746


握られている手をゆっくり開かせる事にする。
死後硬直で、指はとても堅固に握られていた。
なかなかそれを解くのは難しい。
それでも焦らずにゆっくりと、その指を順番に開かせていく。


九頭龍「あ?なにしてんだ、十神?」

「何かを握っている……」

苗木「な、何かって、何?」

「それが分からんからこうしている」

苗木「そっか、そう……だよね」

葉隠「……うへぇ」


ゆっくり、ゆっくりと作業を慌てずに進めれば出来ない事はない。
最後にはちゃんと、中身を取り出せるまでになった。握っていたのは、何かの紙のように見える。


*メモ
【啓示の一部】を手に入れた。
→江ノ島が解読していない【啓示】の一部。英文だが、学園長の和訳が付いている。



【第一の啓示】

主曰く、汝静寂にて業の時満ちる時、
我が怒りにて浄化せよ。
白の油、黒の杯、罪の十の心臓の
生き血にて解放の儀式に備えよ。



→下に小さくメモがある。
→「ダリアさん× 連絡つかない」
→「トビーさん× 教会?」


「第一の啓示?」

九頭龍「あ?江ノ島が読んでたのは【第二】だろ?そのひとつ前じゃねーか」

解放の儀式?なんだそれは。
……ここにも【十の心臓】とある。
これが【聖母派】の目指す【21の秘跡】なのだろうと言うのは間違いない。




1→さらに死体を調べる
2→全員で話す
3→教会を探す
4→自由記述

>>767

>>764
了解。

1

>>767


他に何か情報を持っていないか確かめてみる事にする。
手のひらには他には何も握られていない。

ポケットは……胸ポケットには手帳が入っていたようだが、刺された影響でぼろぼろになっており、使い物にならない。
何か書いてあったとしても、中身は全部血で滲んで読めなくなっていた。


葉隠「妙だな」

ふとそんな事を言い出す葉隠。
こいつらしからぬ冷静な様子である。
先程まではビクビクしていたようだが、どうしたのだろう?

「何が妙なんだ?」

葉隠「ん?あ、いや、【学園長も心臓があるんだな】と思って……」

苗木「え?」

「……ほう?」

葉隠「あ?なんかおかしな事言ったべか?」


しかし、この指摘はもっともだ。
学園長も【心臓が抉られている事はない】。
そう言えば影武者もそうだった。
被害者の一番の変化はここだろうか?
それに【影武者も学園長も何かに刺されて死んでいる】。
凶器が同じなのだろうか?


九頭龍「しかしヒントがなさすぎるな。その啓示とやらが正確に読めりゃいいんだが」

「そうなると……【教会】か?」

九頭龍「教会?」

苗木「ああ……ええと、ここに来るまでの道にあったよね。あそこかな?」

地図を見れば、このコンビニに来る前に教会があるらしい。
物々しい建物があると思ったらそれだったのか。
霧で見えなかったため俺達は分からなかったし、苗木は地図に目を凝らして目的地へ向かっただけだ。

九頭龍「……とにかくここにはもう用事はねーな……」




1→病院に帰る
2→教会に行く
3→みんなで話す
4→自由記述

>>770

2

↑+77期と78期の中で怪しそうなやつについて考える

>>770
>>769


「目指すぞ、次は教会だ」

九頭龍「ああ、分かってる」

ふたりで銃を手入れして、それから頷く。
今度こそ敵がうようよいる可能性が高い。
むしろ恐らく巣窟だろう。
そこに飛び込んでいくのだ、気を抜けない。

否が応でも緊迫し、じわりと嫌な汗をかいてくる。

「出発するぞ、苗木……道案内頼む」

苗木「う、うん……」

「どうした?」

苗木「え?な、なんでもないよ」

ぎこちない笑顔で答える苗木。
訳も分からないままで多くの仲間が死んだのだ、気持ちが落ち込むのも無理はない。
少しさびしそうに眉を垂らして、学園長の亡骸から目を背けた。





霧に再び囲まれながら俺達は進む。

「歩きながらになるが、全員で推理をしたい。【怪しい奴はいないか】?」

九頭龍「そんなやつぁごまんといるだろ」

「それを言い出したら元も子もないんだ」

葉隠「今まで名前も上がってねーような奴は?ほら、霧切っちとか、あと、こま……コマさん?」

九頭龍「狛枝か?」

「可能性はなきにしもあらずだが、そいつらは情報が足りなさすぎて疑うには早いな」

九頭龍「じゃあテメェは誰が疑わしいんだよ」


セレスの、そして大神の言葉を思い出す……。
【この街では死は否定される事がある】
【しかしそれは常に間違っており、時にねじ曲がる】

ねじ曲がる……

それが【花村とセレスに似た化物が出た理由】なのか?
【死を否定された】が、【パーツが足りないからいびつにねじ曲がった】?
考えすぎ……か?

そして……ここまで何度も【死を否定する】と言うワードが出て来る……
【犯人が死んでいる可能性はないか】?
だが死者の中に、そんな犯行を出来そうな人間などいたか?



1→怪しい人物を指名する
(複数指定可。理由もあるとみんなで話し合う
2→犯人を指名する
(ひとりだけ指名。理由などがあるとより良い。完全正解で解決編へ
3→まだ分からない
4→他の人の意見を聞く
5→そのた

>>775

>>777はメタ非メタ問わずできる範囲で回答。
次は昼じゃぞ。

4

もしかしたら判明してない1番が既に紛れ込んでる可能性もあるんだよな…
あと戦力的に弐大が欲しい。躊躇っちゃいそうなさくらちゃんと違って理由さえあれば女でも殴れるし

1番と11番って確認していいの?、
聖母派と聖女派はどっちも儀式を行っているの?だとしたら聖女派はどこまで進んでるの?
ずるずるって音を出すクリーチャーに心当たりは?
図鑑の確認ってできない?

書き忘れたけど出来たら
・メタに霧切と狛枝とか一度も会っていない生徒たちのヒントをできれば。
・サイレントヒルに来たことのある人物に心当たりは?
・ヴァルティエル派って何か関係ないですか?

>>777
>>778
*本編は昼までお待ちを。
*色々分かりにくかったらすまんの。

1番はあとあと分かるけど、【SHで言うリサ】みたいな感じで想定。【特定条件下でしか見てなくて、今いない人】が1番。
11番は【死んだ人間を数えていけば自然と分かる】はず。

【現在進行形で儀式やってるのは聖母派だけ】。
あ、クリーチャー辞典は後でやります。

狛枝は【引っ掻き回す気満々】だけど【今の所運搬くらいしか】仕事してなさそう。あと霧切とかヒントない人達は彷徨ってる。探せば見つかる。はず。コンマ次第

ぶっちゃけみんなサイレントヒルに関わりはある。らしい。
そして……ヴァルティエル派……鋭いな……でも今はノーコメント。

>>775


しかし……やはり情報が少ない。
俺が誰かを疑うには、まだ時間がかかりそうだな……。
九頭龍に誰が疑わしいのか、と聞かれていたが答えられなさそうだ。

「……今考えているところだ。お前達の意見を聞かせろ、参考にしてやってもいい」

苗木「うーん……そうだね……」

苗木は少し困ったような顔をして自分の意見をまとめようとしている。

九頭龍「左右田じゃねぇ……よな、あいつは死んだんだ」

「だが、死人が犯人ではないとは言い切れないだろう」

そう言えば澪田だって、俺が気付くまでは普通の人間のように振る舞っていた。
さらに言えば、自分が死んでいた事がショックすぎて一時期忘れていた。
もし【本人が死んでいるのに気付いていなかったら】、それはどちらの犯行になるのだろうか。

葉隠「いやいや、そんなオカルト話が……」

「存在しない?ここまでおかしな事が起きているのに?」

葉隠「……いや、そんな……」

「おい葉隠、お前の見立てもついでに聞いてやる。少しは役に立ってみろ」

苗木「……うーん」

一方で苗木はまだ悩んでいる。

葉隠「えー?……俺にゃーさっぱりだ!はっはっは!」

「……」

葉隠「……は……うん、それかもう【宇宙人の仕業】だべ」キリッ

「お前はもう日本の地を踏むな」

葉隠「」!!?

苗木「と、十神クン厳しいね……」

「で、苗木。お前はどう思う?」

苗木「……犯人の他に……共犯者がいるんじゃないかって、なんとなく思うんだ。死んでいる状況も……なんだか違うし……」

「なるほどな」

霧が少し、濃くなってきた気がする。



1→苗木に任せて進む
2→犯人探ししながら進む
3→あたりに注意しながら進む
4→自由記述

>>808

次は夜じゃよ。

もしかしたら、一番は大神っていう線は?
夢で一回会っていまはいない

ごめんなさい
安価2+3で



「そして死んだのも4人、つまりこれは死人に書いている【死亡した順番】」

「だからこれは【21の心臓を捧げる】だのと言う謎の新興宗教の儀式だと思っていたんだ……」

「……もう8人死んでる、だと?バカな、そんなはずが」

江ノ島「……【21の秘跡】か」

「なに?」

江ノ島「新興宗教が言ってたってやつ。どっかで読んだ……でも、確かあれは……」

葉隠「っ、ひぃ!?」

江ノ島「なんだようっせーな葉隠ェ!」


21は心臓の数じゃなさそうだな

そろそろ当てとかないとえのじゅん死ぬな

本家のwikiを見られた方、うふふ……もう犯人は分かりましたよね?
よし、やるか。


以下、推理の邪魔になりそうな部分を省きます。
1:十神の「」の前に名前書かなかったのにぶっちゃけ意味はないです、ごめんなさい。
最初書いた時に付け忘れたからいいやと思ってそのままでした。

2:【ジェイソン・ステイサム】→不二咲に酷い事した人のヒント→?

3:【罪木が敵側だなんて一言も言ってないぞ】。

>>809


「俺達はまだ何か見逃しているんじゃないか?」

九頭龍「あ?見逃すって何をだ」

「……何か、大切な何かを……」

葉隠「いやだから、それがなんなんだって話だろ」

九頭龍「大切な何かを、な……はっ、なんだっつうんだ?そりゃよ」

苗木「うーん……今までの状況を整理しながら考えようよ」

「整理しながら、だと?」

苗木「例えば、死体に違いがあるよね?ある数字から明確に」

葉隠「ええと……【心臓の有無】か?」

苗木「それって何か関係があるのかな?」

九頭龍「心臓があるかねーか?そういや誰が最後だったんだ」

「10の左右田が最後、だな」

苗木「江ノ島さんの言ってた啓示?だったっけ……言ってた、んだよね」

「十の心臓の生き血と共にどうの、と言う記述があったらしいな」

九頭龍「だからそこから先は心臓が残ってるっつーのか」

葉隠「いや、えーと?どうしていきなりそんな事になんだべ??」

「お前に説明する時間が惜しい、続けるぞ」

苗木「と言ってもやっぱり証拠が足りなさすぎるよね……」

九頭龍「推理も限界だな……教会になんかヒントがありゃいいんだがよ」


全員で考え込む。
……目の前に物々しい建物が見える気がする……もしかしてあれが教会か?



1→近づく
2→ライトを照らす
3→留まる
4→その他

>>847

2

>>847


カチッ


胸元のライトを照らす。
あってもなくても変わらないようにも思えたが、無いよりはマシだろう。
ぼんやりと、霧の中にある建物を照らすと───

教会だ。

思っていたより大きい。
かなり質素な見た目であり、レンガの屋根は血のような赤で塗られているらしい。しかし幾つかは割れて落ちている。
建物自体はただのコンクリで作られているようだな。レンガにすればいいものを。
その入口は木製の扉だ。ドアノブにあの魔法陣のマークが描かれている。

しかしなんでまた、こんな場所に教会があるのが疑問だ。
観光で栄えた普段の街の風景には似つかわしくない、と思われる。
……ただし街の風景の正しいものは、俺達には全く見えないわけだが。



「これが教会……」

葉隠「……だな」

苗木「入ってみる?」

「……」


辺りに罠のようなものはない。
それに敵もいない。
さらには……建物から人の気配が全くない。

本当にここに、俺達が知りたい事があるのだろうかと少し疑問だ。
だが、入る他ないようにも思う。
それとも周囲の探索から始めるべきだろうか?




1→建物の周囲を調べる
2→中に入る
3→全員で話す
4→自由記述

>>851

1

>>851


周囲に怪しいところはないだろうか?
そう思い先に、俺達は建物の周囲を調べる事に決めた。
中で突然敵が現れるなんて事になったら笑えない。

建物そのものは、全く風化していないわけではない。
レンガはよく見るとあまり手入れされていない事が分かるし、ドアノブもなんだか薄汚れてしまっている。
先程のコンビニの事も考えると、やはりサイレントヒルは無人になって長い時間が経過しているように思えた。

……ここでひとつ疑問が出る。
ならば、なぜ学園長は気付かなかった?
誰かがサイレントヒルから連絡をしていたからこそ、学園長は気付かなかったはずなのだ。
だからこうして罠にはまって、自らもまた殺されたのだ。

コンクリートには、体液が垂れたかのように真っ赤な汚れが出来ている。
恐らく強い風が吹いて、それで軽いレンガがいくつか落下したのだろう。

もはや車が走っていない道路には、なぜかアイテムが置き去りにされている。
誰かが落としたのだろうか?


*回復アイテム
【栄養ドリンク】を手に入れた。




1→中に入る
2→みんなと話す
3→自由記述

>>856

1

>>856


調べる場所もなくなった。
恐る恐る、その扉へと手を伸ばす。

ぎぃ

「……開いた、な」

苗木「入ろう。それしかない……よね」

全員揃って、もはやなけなしの勇気を振り絞りその建物に足を踏み入れた。
中に霧は当然ない。
視界が不意に、ばっと開ける。



◆教会



中は思ったより縦に広かった。
天井はとても高い。横には狭いので、あまり大きな教会だとは言えないようだ。

俺達から見て目の前の、ステンドグラスのようなものは全て割れている。
そして6列ほどある、木製の座席には血痕や何かを傷付けた跡、誰かの争った跡などが見受けられた。
ノートのような物が散乱し、辺りにはロウソクがバラバラと落ちていて、そして人の気配はない。

司祭が立つであろうステージには、譜面台のようなものが立っており、その前には血の池が出来ていた。

……扉はふたつ。
ステージを挟んで右と左にひとつずつ。




1→部屋を調べる
2→ノートを拾う
3→ステージを調べる
4→自由記述

>>863

3

>>863


苗木「……これ、は……」

酷い有様だった。
いったい誰がどうして、こんなにここを荒らしてしまったのだろうか?

司祭のステージへと足を伸ばしてみる。

入口からそう離れているわけではないが、それなりの距離がある。
ステンドグラスを通した光を受ければ、美しくライトアップされて神々しく見えるだろう。
今はその光もない。ガラスは砕けて全て地に落ちている。
死体はないが、ステージにある血の跡がどうしても気になった。


九頭龍「ひでぇ臭いだな」

近づけば近づくほど、鼻をつく異臭がする。
何かが腐ってしまったような臭いだ。
死の匂いだ。だが、どこからしているのかは分からなかった。
死体のようなものもない……。

ステージを見れば、血の跡はすっかり干からびており、時間の経過を感じさせた。
こびりついた、黒いシミのようにも見える。
どす黒く、そして恐ろしく、なぜ俺はこれを一見して血液だと断言出来たのかと、少しだけ不安になる。
これが、臭いの正体か?

九頭龍「……十神、テメェはこいつを見てどう思う」

「そうだな……以前、かなり昔にここで殺人……かなにかがあったと考えられる」

葉隠「ん?なぁ、十神っち、ここになんかあるぞ?」

「なに?」

葉隠「台のとこだ。英語読めるか?」


*メモ
【後悔の言葉】を手に入れた。
→英語で書かれている。文字はとても震えており、かなり急いだ手で書いてある。
→「なぜだ、なぜだなぜだ、なぜ儀式は失敗したのだ?【聖女】はいた、手順も間違えなかった」
→「【アレッサ】は死んだ、もういない、【ダリア】も【不完全な神】に殺された」
→「この街はもうダメだ、不完全にねじ曲がってしまう、異界になる。原住民の恐れた事態が……」
→そこから先は読めない。




1→部屋を調べる
2→ステージを調べる
3→ノートを拾う
4→みんなと話す
5→自由記述

>>867

3

>>867


「……これ、は」

江ノ島の言葉を思い出す。
───もしかしてこの異変は聖女派のせいなのではないかと。
いやしかし、メモを見る限りそう取れる。
聖女派の儀式は失敗していた。
そして、この異変と教会の有様……それを見ると……【全員死んだのだ】。

九頭龍「……」

「そんな馬鹿な事があるか……、現実が否定されてしまうなどと……」

葉隠「つーか、儀式に失敗して異界になるとかそれどんなサイレ……いやなんでもねぇ」

「お前もう帰って寝ろ」

教会には、その他大量のノートが散乱している。
このノートは一体なんだ?
ステージを調べる九頭龍達を尻目に、座席に置かれていたノートの一枚を拾った。
半分は血で汚してしまっているそれには、
……日本語の、震える文字が書いてある。






『なんでアタシが死ななきゃいけないのどうしてどうしてアタシがなにしたって言うの、普通に学園に通って普通に生活して普通に写真撮ってただけなのにアタシになんの罪があってそんな事してるの?アタシの何が悪かったの教えてよなんでアタシなのなんでアタシ達なのアタシはアタシはいやだ死にたくない死にたく死にた死死死死死死死死死死』




絶句する。

「───……」


【小泉真昼の手記】……?
いや、そんな訳……だって【小泉は既に死んで】……


顔を上げる。



「……なぜ、お前が……」


小泉『……』


真っ青な顔の小泉が、目の前に座っていた。





1→話す
2→逃げる
3→助けを求める
4→撃つ
5→自由記述

>>874

1

>>874


「お、前……小泉、なの……か」

小泉『……』


真っ青な顔のまま、俺をじとっと見つめて何も言わない小泉。
その視線がひどく痛く、じっとりと体に汗をかいていく。
言葉を発しようとしない。


「何……何か言え、おい……」

声が震える。
震える?震えている?俺が?
この状況で、か?
今までおかしな化け物にたくさん囲まれてきたが、それとこれとは違う。
その方がまだ、正気を保てていたのにと心の中で悪態をついた。

「お前……なぜ!ここに……!」

九頭龍「……十神?どうし……」

こちらの異変に気付いた九頭龍もまた、同じように絶句した。



小泉『……し……て……』



小泉が立ち上がる。



小泉『なた……も、み……れ……』



やめろ、くるな……来るな、来るな!





小泉『殺してあげる。』




全身から血を垂れ流す亡霊が、俺に近づく───!!
警戒最大限、これはいけないと頭の中で鐘が鳴る。
捕まったらどうなるか分からないが、死───




状態【最高】
武器【日本刀/ハンドガン(6)】

1→逃げる(どこに?
2→日本刀
3→ハンドガン
4→アイテム
5→自由記述

>>880

1 右の扉を開けよう

>>880


「───ぉ、おおおっ!?」

全力でその場から飛び退く。
なんだ、なんだこれは、なんだこれは!?


九頭龍「十神!?」

「理由はあとだ!逃げるぞお前ら!!」

苗木「え?なに、が……起き……」

「早くしろっ!」

声を荒げる。
今すぐにも亡霊に捕まってしまいそうだったからだ。
なぜこのタイミングで?
しかも、病院から離れたこの場所で?
ここを捜索されるとマズイ事でもあるのだろうか?

小泉『死に顔……は、綺麗に撮って……あげ……』

幻影の血液を全身から出血させ、小泉が奇妙な動きで俺に近づく。
よく見れば体には無数の傷跡がある。
あの死体と状況が同じだ。
中から覗く白い物は骨だろう……幾つかは砕けていたはずだ。
動かない箇所があるのか、体をぎこちなく震わせてこちらに寄ってくる。

「……く、そっ!」

小泉『……まち、な……さ……』

捕まってどうなるか分からない。
だが捕まっていい事が起きるはずがない。

「一か八か……だな、右の扉に入れ!」


叫びながら走る。
九頭龍達は言われた通り、ステージから慌てて右の扉に入るので精一杯だ。
俺も慌ててそちらに飛び込んで───


ばたんっ!

ずるずるは図鑑でかな




「はぁ、はぁ、はぁ……」

九頭龍「おい……ありゃ、一体なんだってんだ……十神、なんかの悪い冗談だろ……」

九頭龍が絶望的な顔をしている。
無理もない。死んだはずのクラスメイトの亡霊が、殺してやると囁いたのを見たのだ。
そしてそれは葉隠も同じだったようで、

葉隠「はは、俺もいよいよ頭おかしくなっちまったんか?な、十神っち?俺がさっき見たのは……ははは……」

「幻影ではない、はず……だ。」

苗木「……なにが……いたの?」

震える声の苗木が、力なく尋ねる。

「【小泉真昼の亡霊】だ。敵として捉えるなら【ゴースト】とでも総称するか」

苗木「……!?」

九頭龍「なぁ、小泉が敵っておい、おかしくねぇかテメェ……なんで小泉が……」

九頭龍の混乱も仕方がない。
被害者が亡霊になり、新たな被害を産もうとしているだなんてありえない。
もしかしてこれが、【否定された死がねじ曲がる】と言う事なのか?

「俺にも分かるわけないだろう!?……なにが起きたのか……理解出来ない」

息を整えながら部屋を見回す。
ここは……【懺悔室】か?
部屋の中央に仕切りがあり、その真ん中あたりに小窓が付いている。
向こう側から人がやってきて懺悔をするための部屋。つまり教会にはもうひとつほど、入口があるのだ。
こちら側から懺悔人が入らないのは、誰がどんな事を話したのか、顔で分かってしまわないためだろう。


こんこん


……小窓が叩かれた、気がした。




1→小窓を開ける(エンディング分岐1
2→部屋を調べる
3→外に出る
4→自由記述

>>892

>>888
すっかり書き忘れたけど音の正体は【犬型】。あと別のクリーチャー(舞園・山田に対応した)。まだ出てない。

そろそろエンディングなのか

2

開けるか迷うな 怖いから安価した

ぞろ目ですな

ちなみに1を選んでたら何が起きたのでしょうか

今更だけどゾロ目だと何があるの

>>892


部屋を調べる。
先程は無我夢中で入ってしまって、どんな部屋なのか見る時間が全くなかった。
それで改めて部屋を見ると、随分とこざっぱりした部屋だった。

そんなに大きな場所ではないようだ。
理由は、先程も触れた通りの部屋の仕切り。
これが、本来の部屋の大きさをかなり制限しているように思える。
壁が迫るトラップなどあったらひとたまりもなさそうだなと一人考えた。

おかしなものは特にない……と思っていたのだが、何かが落ちている。なぜここに?


*貴重品
【虚無のタイピン】を手に入れた。
→【詐欺師】こと【影武者】が常に身につけていたネクタイピン。先が尖っており、まるで槍のよう。


「これは……」

拾って気付いた。
これは俺が影武者に買ってやったタイピンだった。

そう、あれはあいつと出会って幾月か経った頃。
あいつは常に何かを欲しがっていた。
【自分が何もないから、何者でもないから、誰かを上書きしていた】。
そんなあいつに、たまたま俺が気まぐれで買い与えたものだ。
以来常にこれを身につけていた気がする。
……ん?影武者の死体にもタイピンはあった気がするが、なぜここに?


こんこん


再び小窓がノックされる。

九頭龍「……なぁ、誰かが叩いてる、よな?」

葉隠「いやいやいやいや、でるのか?」




1→小窓を開ける(エンディング分岐その1の選択肢へ
2→みんなで話す
3→自由記述

>>900

>>895
死にはしない。選択肢でるだけ。

こえええええ((((;゚Д゚)))) 安価下

3小窓を覗き込む

嫌な予感しかしない 安価↓

タイピンについて考える

>>896
>>5

>>902 ありがとう

>>900
>>901


なぜここにタイピンがあるのだろうか?


九頭龍「で、テメェはこの部屋でなにを見つけやがった?」

「ネクタイピンだ。俺があの影武者に買い与えたものに違いない」

九頭龍「……タイピン?」

葉隠「うおー、高そー」

「……」

葉隠「……いやいや、欲しいなーって、生きて帰れたら俺も欲しいなーって思っただけだぞ?」にっこり

「今となっては葉隠、お前ごときでも生きて帰ってもらいたい気持ちで満々だがタイピンはやらん」

葉隠「」

苗木「あれ?それって……確か、影武者さんの死体にも」

「そう、身につけていたはずのものだ。それがなぜここにあるんだろうか……」


可能性はいくつか考えられる。
だが、誰かに……【見えない誰かに助けられたような気がしている】。
もしかして、これが今後重要なアイテムとして使えるようになるのだろうか?

九頭龍「だがよ、オレらはあの十神にはほとんど触ってねぇし、タイピンなんざもっと触ってねぇ」

九頭龍「誰かが意図的に持ってきたように思えるぜ?これはよぉ……」

葉隠「うん!今度こそ宇宙人の」

「訂正だ、やっぱりお前はサイレントヒルで死ね葉隠」

葉隠「あぁぁぁんまりだぁぁぁぁぁっ!」ぶわぁ

苗木「はは、今のは葉隠クンが悪いよ……」


こんこん

こんこん


九頭龍「……にしても、ノックしてやがんのは誰だろうな?」

葉隠「あ?あー……さぁな。危なかったらメダリオンでも持ちながら開けたらどうだ?」




1→小窓を開ける
2→みんなで話す
3→犯人探しする
4→自由記述

>>908

メダリオン持ちながら>>899の後1

案外仲間だったりしてな(フラグ)

>>908
*メダリオン持って小窓開けて覗いたり


「……まさか、敵とか?」

九頭龍「馬鹿か、テメェ。敵なら何にも言わずに攻撃してくんだろ」

先程の小泉の亡霊の事もあって、俺達の緊迫感はかなり高まっていた。
この扉を開いて敵が出てくるのではないか、ととても心配していたのだ。
しかし確かに九頭龍が言う通りである。
「これから襲いますよ」と宣言してから襲いかかるクリーチャーなどいるはずがない。

ふぅ、と息を吐いた。

ポケットから、メダリオンを取り出す。
確か、邪なるものを払う事が出来るメダルなんだそうだ。
ただ装備しているだけでも十二分に効果を発揮するため、重宝する。
これがあれば、突然小窓の向こう側からの攻撃を受ける事はないだろう。


がら、と小窓を開けた。

教会の懺悔室の小窓は基本的に小さい上、ほとんど開かない。
それは、司祭が懺悔する子羊を特定してしまわないようにである。
この部屋も同じだったようで、中を覗こうかと思ったが視界がかなり制限されていた。
ビロードのような、薄い膜が向こう側にかかっている。
そのため、反対側を窺う事はほとんど出来ない。

わかるのは、そこに誰かがいる事だけだ。


『司祭様、懺悔します』

若い男の声が向こう側から聞こえる。

「……」

ここはひとつ、懺悔を聞いてやるべきなのだろうか。淡白に応答する。

「……どうぞ」

『私は、愛する人のために多くの罪を犯しました。愛する人の目的のために、多くの血を流してしまい、そしてその人に多くの命を奪わせました』

『自らの魂を捧げます。贖わせてください、償わせてください』

『司祭様───私は救われるでしょうか』


許しを請う、若い声。
その正体が誰なのか、ついぞ分からなかった。





*エンディング分岐その1


1→許される

2→許されない


↓最速3票

このスレで完結する感じですかね?

若い男が黒幕か





「……」

これは誰なのだろうか。
秘跡の術者?それとも、先の聖母派の手の者?
愛する人の目的のために、多くの血を流した?
さらなる謎が深まってしまう。

もしもこの懺悔内容が事実なら───


「……神はあなたの諸行を見ているぞ」

『はい、承知しております』

「ならばあえて言おう、あなたは許されない」


『………許され、ねェよな………』

ぽつり、なにか聞こえた。
フォローしてやらねば。


「許されはしないが、永遠の苦しみの果て、あなたの魂がすり減ったその時、やがて救われるだろう」

『………』

「気を確かに。神はいつでもあなたの味方だ、必ずや救われる時は来る」

『………はい、ありがとうございます、司祭様』


ばたんっ


向こう側から人がいなくなる気配がした。
最後の方など、とても苦しそうな声だったのだが……なにか悪い事をした気になる。


九頭龍「……なんだったって?」

「聞いていなかったのか」

九頭龍「懺悔室で話に聞き耳立てる奴がいるか?ボケが」

「……そうか」

葉隠「つーか、いつまでここにいんだ?なんかしねーと……」



1→部屋を出る
2→部屋を調べる
3→みんなで話す
4→自由記述

>>922

3

口調に小文字が入る奴考えてたがそんなんほとんどか

口調からして田中じゃないっぽいな(適当)

桑田も小文字入れてたような気がするがあんなアポにこんな事でけるはずないな

>>922



「……今のは男だった」

そういえば、男だった。
どこかで、つい最近聞いたような気がする、そんな声だった気がする、のだが、
一体どこで聞いたんだったろうか?
思い出せない。
うまく思い起こす事が叶わない。


九頭龍「あ?男?」

「ああ、男が懺悔していた。愛する者のために罪を犯し、血を流し、命を奪わせたと言っていたな」

葉隠「……そいつ人間か?」

「人間は人間だろう、こんなところにきて懺悔するくらいだからな」

葉隠「いや、ちげぇべ。生きてる人間だったんか?」

「知らん。向こう側は覗けなかった、誰が来ていたかなんて分からん」

苗木「……愛する者のために罪を犯した、は分かるけど……【命を奪わせた】ってどう言う意味かな……」

「さぁな。それも分からん」



九頭龍「で、十神?これからどうすんだ?いつまでもここにはいられねぇだろ?」



1→部屋を出る
2→みんなで話す(話題併記
3→自由記述

>>931

武器をかまえて警戒しながら1

松田って江ノ島の事嫌いじゃなかったっけ? ただのツンデレ? 松田だとしたらやっぱり江ノ島が黒幕じゃん

嫌でも『奪わせた』んだから江ノ島じゃないか。さっぱりわからない( ˘•ω•˘ ).。oஇ

>>931


「九頭龍、お前が言う事はもっともだ。ここにいてもなにも始まらない」

だが、だが。
小泉の幻影が、俺を襲おうとしていたのを見てしまった。
だから、ここからはそうそう簡単には動けない。

もしもまた小泉がいたらどうするつもりなんだ。


九頭龍「……もし扉開けて小泉がいたら、とか考えてやがるな?」

「なぜそれを……」

九頭龍「顔で分かるんだよ、ボケ」

葉隠「九頭龍っち、やるべ!」

九頭龍「るせぇよ。……小泉が仮に幽霊なら、モノとかすり抜けんじゃねーか?なんでドアすり抜けてこっちにこねぇ?」

「ドアがすり抜けられないのか?」

苗木「それって幽霊なのかな……」

「幽霊と【ゴースト】は別物なのかもしれんぞ」

葉隠「そんなまた御都合主義な……」

「うるさい」

九頭龍「もしかしたら物理攻撃が効くかもしれねぇだろ?さっさと開けろよ、十神」


そう言われてもあまり勇気は出ない。
なんせ先程の小泉は、今までに見た事がない恐ろしさを持っていたからだ。
手が震えそうになるのをなんとか抑える。
日本刀を構えて、扉をゆっくりと開く───





「……なにもいない……?」

九頭龍「あ?小泉はどこ行きやがった?」




1→ホールを調べる
2→ノートを拾う
3→ステージを調べる
4→もうひとつのドアを開く
5→自由記述

>>941

*これだけは言っておく。えのじゅん犯人チガウ。

でも桑田の舞園への好意ってそんなに重かったっけ? あんなグロ耐性無さそうな桑田が頼まれてやるか?

九頭龍が周囲を警戒して十神が2

警戒しながら1

安価把握じゃぞ。
もう……ゴールしてもいいよね……?
明日は新スレも立てます、立てますよー。
また明日

やっぱり左右田が一番怪しいな

桑田だったら「許されねーよな」って言いそうだから左右田説を推す(適当)

ついにゴールかー これが終わったら次のスレはギャグ系の奴がいいな

>>945 それに賛成だ! あんだけ疑われてた田中説は無くなったな


黒幕ソニア 共犯者左右田 運転手 と予想
運転手は現地で学園長と連絡取ってた役

本当にダベミさんのシリアスssは面白いわ

>>949 それは違うよ!! じゃあ何で運転手は殺されたの?

盾子ちゃんが死んだらBADENDなのか

UFOまであと2箇所。
そのうちの一つは教会、もうひとつは……

えのじゅんが死んだらBADなんじゃなくて、【どうしても殺したくないなら頑張らないといけない】。
上手く立ち回って、儀式の邪魔をしないと江ノ島は死ぬ。
ちなみにその場合は儀式を中断させる方法もないので未解決エンドになる。

>>941



「どこかにいないとも限らんだろう。……九頭龍、辺りを見ていろ」

九頭龍「っち、仕方ねぇな……」


警戒は怠らない、怠る事は出来ない。
いつまたあんな奴が現れるとも限らないのだから。
現在小泉は影も形もないが、果たしてどこに行ってしまったのだろうか?

……そういえばラジオが鳴らなかったな。
あの化物とは違うから鳴らないのか?

しかし鬼の居ぬ間に洗濯、と言う言葉もある。
小泉がいないならいないで好都合だ。
証拠が欲しい。

落ちているノートを拾い上げた。


*メモ
【トビーの遺書】を手に入れた。
→サイレントヒル在住の【トビー・アーチボルト】の書いた遺書のようなもの。英語で書かれている。
→「これを見ているのは【我が術者】だろうか、それとも別な人間だろうか?どちらでもいいが、恐らく私は死んでいるだろう」
→「【聖女派の失敗】から1年が経った。あの失敗で多くの人が異界に消え、生き残ったものもまた各地へ逃げた」
→「それでも私は諦めなかった。なぜなら【我が術者】は遠い異国にいる。本人は覚えていないだろう、記憶はずっと封印していた」
→「しかし、その封印も解かれた。生贄も数が揃った。やっとここまで来た……あと数日で【キボウガミネ】とやらの生徒が来る」
→「私は神さえ復活すればそれでいい。あとは上手く行くのを祈るだけだ……【霧は見えているが、嘘をつけば誰にもわからない】だろう」


トビーは死んでいるらしい。
ダリアだのトビーだの、学園長が連絡をしていた人間は全て死に絶えたのだ。
つまり、いまやここは完全なるゴーストタウンと化しているわけだ。
現地の人間に出会わないのも頷ける。




1→さらにフロアを調べる
2→ノートを拾う
3→左の部屋に入る
4→自由記述

>>966

1

2

残りレス数もあれなので新スレ移行します。

十神「サイレントヒルだと?お前に説明する必要はないな、腐川」
十神「サイレントヒルだと?お前に説明する必要はないな、腐川」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423038720/)

次回はこちらで再開。


以下、恒例のメタ・非メタ含めた質疑応答。答えられる範囲で>>999まで回答。
>>1000は可能だったら多分叶う……んじゃないか、な……?

新スレ乙です

UFOエンドいきたいんだけどそれ見ちゃったらそこで終わり?
違うエンドも見たいんだ

今までのところ、銃を扱えるキャラ以外は装備してないから細かいこと言われてなかったけど、
扱えないキャラに持たせるとどうなるの?
鈍器としてしか使えないのか、それともマイナス修正は付くけど撃てるのか。

最近の子は一回くらいゲーセンでガンシューティングやったことあるんじゃないの
リロードはちょっと手間取るかもしれないけど撃つだけなら誰でも出来るだろう

実際の銃ってあれとは別もんだよ
俺もそう思って油断したせいで死んだし

ついに侵食が進みすぎてスレにゴースト出ちゃいました。怖い……誰か早くキャンドル(除霊アイテム)置いて……


>>979-981
UFOだったらさすがにそれでは終われないのでリロードして、ブラスタ持ち十神の戦いが再開します。
ちなみに今はグッドかバッドか微妙。次の選択肢が鍵。UFOなら葉隠のイベントをお待ちください。
さすがに全ルート行くだけの体力はないかもしれない……

>>982
キャラによる。
苗木なら「怖くて持てない」と持つ事自体を拒否するだろうし、葉隠なら「いやちょっと……」と難色示したり誤射するだろうし。
どうしても撃たせたいなら撃つだろうけど、命中にマイナス補正くらいはあるかもしれない。
ちなみに終里なら「大体のものは焼いたら食える」って言い出すので止めてください。

>>983
知り合いの子が「外国で銃握ったけど硬くて重くて怖い」って言ってました。
そういやアメリカには子供用の拳銃なんてのがあるらしいですね。ピンクのとか。こえーちょーこえー

>>984
つ【セントメダリオン】

つキャンドル

ダベミはサイレンも知ってるのかい?じゃあ次はぜひ羽生田村でハンマー持って無双する十神を見たい

小泉主役でOutlastにしよう(マジキチスマイル

ピザ屋の深夜バイトに誰かほうりこんでやろうぜ

>>990 小泉の指が切られたら、実質才能無くなっちゃうじゃねぇか!
そこはやっぱ葉隠だろ。スクープで金になるべ!とか言って行きかねない。

私様と葉隠がアイリーンポジっぽいし、この二人がエンドに関わってきそうな感じ。何か死ぬっぽいが。
今一緒にいる生存者達もフラグ次第ではまだ死ぬ可能性ある?
特にぼっちゃんはまだペコが、終里は弐大がそれぞれ見つかってないから不穏で不穏で

小泉主役なら零やらせたい
過去にも何回か候補に挙がってるし

>>989
サイヒルやる前にネタにする予定でしたが、挫折しました。
あのチャプターシステム作れる自信がない。
そして屍人が死体より書くのが辛い。

>>990>>992
アウトラスト知らないけどそんなのなんか……?おr葉隠君はそんなバカじゃない……べ!

>>991
検索したからな。絶対にプレイしないし実況動画も見ないからな!

>>993
アイリーンポジより大事なのはむしろウォルターポジの方です、と言っておきます。
エンディング分岐最後の選択肢は江ノ島でも葉隠でもない。ただしUFO分岐は葉隠必須
で、これはもうストーリー的に確定したので言いますが【苗木は確実に死にません】。
それ以外の人、とりあえず候補として桑田が三角頭のデモ画面の餌食になる可能性はあるけど。
そのふたりはどうだろう……フラグ次第では……

>>994
実は零も最後まで見た事ないです。なんかいいプレイ動画があれば……(自分では絶対にやらない)

教会がラストステージ?
ショッピングモールが一番好きだから出して欲しかったけど。

零なら小泉もいいけど紅い蝶にぴったりな双子もいるし
残念なお姉ちゃんを探して地図から消えた村を駆け回る私様とか見たいな!

>>997 それに賛成だ!!

>>995
キリンさんの実況してるやつがおすすめ
解説プレイだから詰まらないし叫ばないし時々楽しい音楽流してくれる。零もやってた

1000なら山田生還

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